JP4323677B2 - ガラスびん成形用ブロー装置 - Google Patents

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    • C03B9/30Details of blowing glass; Use of materials for the moulds
    • C03B9/36Blow heads; Supplying, ejecting or controlling the air

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はガラスびん成形用ブロー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガラスびんの製造は、一般に、先ずゴブを粗成形して半製品であるパリソンとし、次にパリソンを仕上成形してびんに完成させる工程を採っている。前記ゴブからパリソンへの粗成形は、プレス成形で行ったり、空気を吹込んで成形するブロー成形で行ったりすることができる。またパリソンからの仕上成形はブロー成形で行う。びんの成形法は、前記のような粗成形と仕上成形の組み合わせに応じて、ブローアンドブロー成形法と称したり、プレスアンドブロー成形法と称したりする。
前記粗成形や仕上成形において、ブロー成形を行う場合には、ブロー装置を用いて、ゴブ又はパリソンの内部に空気を吹込むことになる。このゴブ又はパリソン内に吹込まれる空気に塵やその他の異物が混入されている場合には、その塵や異物が原因でびんの内面に微細な傷等がつき、不良品が出たり強度的に好ましくないびんが製造されるという問題が生じる。
このため従来は、カウンターブローについては、図8に示すように、空気フィルター1をその取付け金具2や固定用金具3等と共に空気流路Rの途中に設置するようにしていた。
また、ファイナルブローについては、図9に示すように、空気フィルター4をブローヘッド5や固定用金具6と共に空気流路Rの途中に設置するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記した従来のガラスびん成形用ブロー装置においては、その空気フィルターの取付け位置として、吹込み器具としての吹込みノズルやその付帯器具、その他の器具にフィルター取付けのためのスペースを確保するのが難しいこと、及びそれらの器具内にフィルターをセットするための特別の設計は必ずしも容易でないことから、より取付けが容易な位置として、吹込み器具よりも更に手前の空気通路等に空気フィルターを配置したりしていた。ところが、これでは空気フィルターの位置が未だゴブ又はパリソンからかなり離れており、空気フィルターを通過した空気が更にゴブ又はパリソンに吹込まれるまでの流路で、再び空気に塵や異物が混入されるという問題があった。
また従来の空気フィルターは、ゴブ又はパリソンからかなり離れた取付けが容易で且つ十分な取付け空間のある場所に配置されるようになされていたことから、その空気フィルターの形状については、これまであまり考慮されることなく、図8又は図9に示すような単純な平板状とされており、この平板状の空気フィルター1又は4が流路軸Yに対して直角に配置される構造とされていた。ところがこのような構成では、フィルターとそこを通過する空気との接触面積が最小となるため、フィルターを通過する空気の圧損が非常に大きいという問題があった。即ち、フィルター通過前の1次側空気圧に比べてフィルター通過後の2次側空気圧の低下が大きくなり、結果として、ブロー成形に必要な空気を十分な吹込み圧で吹込むためには1次側の空気圧を一層高い圧力にしなければならない問題があった。
また上記のような平板状のフィルターを、例えば空気が吹込まれるゴブ又はパリソンの近くに配置しようとすると、限られた非常に狭いスペースにしか配置することができないことから、フィルター径も必然的に一層小さくする必要があり、よってフィルター通過後の空気の2次圧が一層低下して、びんのブロー成形に大きな影響を及ぼしてしまうという問題があった。
【0004】
そこで本発明は上記従来の欠点を解消し、塵や異物の除去を良好に行うことができると共に、それら塵等の再混入を予防することができ、且つ通過する空気の圧損が小さくて、十分なる吹込み圧でびんのブロー成形に寄与することができる空気フィルターの設備を備えたガラスびん成形用ブロー装置の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本発明のガラスびん成形用ブロー装置は、ゴブを粗成形し、更に仕上成形してガラスびんを成形するようにしたガラスびん成形工程において、ゴブ又はパリソンに空気を吹込むために用いられるガラスびん成形用ブロー装置であって、空気吹込み流路の最終位置であって前記ゴブ又はパリソンに対する直前位置の流路空間に、流路軸に沿ってその回りに対称な立体形状を構成したの空気フィルターを配置したことを第1の特徴としている。
また本発明のガラスびん成形用ブロー装置は、上記第1の特徴に加えて、空気フィルターは中心軸の回りに対称な略コニカルキャップ形状に構成し、その中心軸を流路軸上に合わせて配置してあることを第2の特徴としている。
また本発明のガラスびん成形用ブロー装置は、上記第1又は第2の特徴に加えて、空気吹込み流路は、仕上型に保持されたパリソンを最終びん成形するためのファイナルブローエアー流路とし、その流路の最終位置であって前記パリソンへの空気吹込み直前位置に空気フィルターを配置したことを第3の特徴としている。
また本発明のガラスびん成形用ブロー装置は、上記第1又は第2の特徴に加えて、空気吹込み流路は、粗型に保持されたゴブをパリソンに成形するためのカウンターブローエアー流路とし、その流路の最終位置であって前記ゴブへの空気吹込み直前位置に空気フィルターを配置したことを第4の特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明することで、本発明を更に詳細に説明する。
図1〜3は本発明のガラスびん成形用ブロー装置に係る第1の実施形態を示し、図1はファイナルブロー装置の概略を示す断面構成図、図2は要部の断面図、図3は空気フィルターの斜視図である。図4〜5は本発明のガラスびん成形用ブロー装置に係る第2の実施形態を示し、図4はカウンターブロー装置の概略を示す断面構成図、図5は要部の断面図である。図6は図5に示す空気フィルターを用いた圧損データを示す図で、図7は図8に示す従来の平板状フィルターを用いた圧損データを示す図である。
【0007】
図1において、10はファイナルブロー装置のブローヘッドで、20はブローヘッド連結具、30はブローヘッドアーム、40はホース、50は電磁開閉弁である。一方、70は仕上型で、71は底型、Pはパリソンである。
パリソンPを保持した仕上型70が所定位置まで移動されて位置決め配置されると、次にブローヘッドアーム30が待機位置から移動してきて、前記ブローヘッド10を仕上型70に対して所定位置に保持する。そして電磁開閉弁50が一定時間開放されることで、図示しないエアーマニホールドからファイナルブローエアーとしての空気がホース40を通って供給され、ブローヘッド10からパリソンP内に吹込まれる。これによってパリソンPは仕上型70の内空間に広がってびんが完成する。
【0008】
図2も参照して、前記ブローヘッド10は、ブローヘッドアーム30によって、パリソンPを保持した仕上型70に対して一定の位置に移動され、仕上型70に接地する。これによってブローノズル11がパリソンPの口内に臨まされる。
前記ブローヘッド10には、前記ブローノズル11を取付けるためのノズル取付け空間12が設けられている。また前記ブローヘッド連結具20には前記ノズル取付け空間12に連続して拡張流路空間21が設けられている。
そして前記ノズル取付け空間12と前記拡張流路空間21とをもって、空気フィルター60の設置空間としている。
前記空気フィルター60の設置空間はブローノズル11の手前であるが、実質的にファイナルブローエアー用の空気流路Rの最終位置で、パリソンPへの空気吹込み直前位置となる。
前記ノズル取付け空間12は、ブローヘッド10の基端面側においてブローヘッド10の軸心上に空気流路を拡張する形の凹所として構成される。また前記拡張流路空間21は、ブローヘッド連結具20の軸心上を通る空気流路を一部拡張して構成される。
【0009】
前記ブローノズル11及び空気フィルター60の取付けは、ブローヘッド10をブローヘッド連結具20から外した状態で行う。即ち、ブローヘッド連結具20から取り外されたブローヘッド10に対して、そのノズル取付け空間12に先ずブローノズル11を挿入し、ブローノズル11基端のフランジ部11aをノズル取付け空間12の底段部12aに係合させて取付ける。このブローノズル11の取付けは着脱自在としてもよいし、また完全固定として取り外しができないようにしてもよい。
一方、空気フィルター60の取付けは、前記ブローノズル11が取付けられた上から、空気フィルター60をノズル取付け空間12に挿入して、その基端部61の裏面が前記ブローノズル11のフランジ部11aの上面に載るようにし、更にコイル状の付勢バネ13を基端部61のフランジ上に載るように空気フィルター60に装着する。そして前記ノズル取付け空間12に空気フィルター60及び付勢バネ13を装着したブローヘッド10をブローヘッド連結具20の嵌合用空間22に着脱自在に嵌め合わせ、付勢バネ13の上端を前記拡張流路空間21と前記嵌合用空間22が交わる角部の下面(嵌合用空間22の上端面)で受けるようにしている。これによって空気フィルター60は、全体が付勢バネ13によって下方に押圧された状態となって安定して設置される。このとき空気フィルター60の中心軸Xがファイナルブローエアー流路の流路軸Yと一致し、空気フィルター60の上半部はブローヘッド連結具20の拡張流路空間21内に入り込んだ状態となる。
【0010】
図3も参照して、前記空気フィルター60は、前記基端部61と本体部62と上端部63とからなる。
前記基端部61は、金属、その他の材料等で構成することができるが、ノズル取付け空間12内に空気フィルター60を安定して設置できるようにするための基礎部材としての役割を果たす。
前記本体部62はフィルターそのもので、ステンレス鋼からなるメッシュ体を1重乃至複数重に重ねて構成している。勿論、本体部62は、フィルターであれば他の金属材料やプラスチック材料、その他の材料を用いたメッシュ体、又はその他のフィルターで構成してもよい。本体部62の形は中心軸Xの回りに対称な筒状を呈し、且つ上方に行くにしたがって径が小さくなるようにテーパを付けており、前記上端部63と一体に結合された状態で、略コニカルキャップ形状を呈している。この略コニカルキャップ形状は釣鐘形状、その他のベル形状を含む概念である。本体部62は必ずしも前記略コニカルキャップ形状である必要はない。要するに、空気フィルター60の中心軸Xに沿って適当な長さを有し、且つ中心軸Xの回りに対称とされた立体形状のものであれば、空気と接触する濾過面積を大きくすることができるので、本発明に係る空気フィルターとしての基本的条件を満たすことができる。ただし、空気流が空気フィルター60の表面をスムーズ(乱流を起こさず)に流れることができ、且つメッシュと空気の流方向とが適当な角度を持つことでスムーズに空気がメッシュを通過することができるという観点からすれば、本体部62の形状はテーパーを有する筒状のもの、即ち少なくとも略コニカルキャップ形状のものが好ましい。勿論、上端部63は必ずしも円錐型を頂点に至るまで継続する必要はなく、その頂点部分が適当な曲面となっていても十分である。
前記上端部63は金属性のキャップで、前記メッシュ体からなる本体部62の上端開口を閉塞するためものである。上端部63の上面は中心軸Xと一致する頂点から周囲へ続く曲面形状或いは流線形状とし、上方から流れてくるファイナルブローエアーとしての空気が滑らかに本体部62の全周面へと流下して行くことができる形とする。
この上端部63は、図面に示すものでは、空気が通過し得ない状態になっているが、勿論、上端部63もメッシュ体等で構成することで、フィルターとしての役割を果たすことができるものとしてもよい。また加工上の問題を解決することで、前記本体部62のメッシュ体を延長して上端部63も同じメッシュ体からなる一体物として構成することも可能である。
【0011】
図4〜5を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。この実施形態はゴブを粗型でパリソンを粗成形する工程で使用するカウンターブロー用のブロー装置である。
110はプランジャーシリンダー、111はピストンロッド、112はピストン、113はスタッド、114はアダプタ、115はシンブルロック、116はシンブル、117はスプリットリング、118はキャップ、119は当接リングである。
そしてカウンターブローのブローヘッドであるプランジャー120が前記スタッド113とスプリットリング117と組み合わされて、シンブル116内孔内を摺動できるように取付けられている。
前記プランジャー120内空間に空気フィルター130が配置されている。
【0012】
前記プランジャーシリンダー110には、カウンターブローエアーの導入口110aが設けられ、この導入口110aから導入されたカウンターブローエアーはプランジャーシリンダー110の中心軸に沿って流れ、スタッド113を通ってプランジャー120内に入り、空気フィルター130を通過する。
また前記プランジャーシリンダー110には、プランジャー上げエアーの導入口110bとプランジャー下げエアーの導入口110cとが設けられている。図4はプランジャーが下がった状態を示している。この状態からプランジャー上げエアーがプランジャーシリンダー110に導入されると、ピストンロッド111が進出し、よってピストン112、アダプタ114、シンブルロック115、更にスプリットリング117、シンブル116、プランジャー120が進出する。
【0013】
前記プランジャーシリンダー110側に対して、口型141を取付けた粗型140が対峙して配置される。該粗形140内においては、投入されたゴブが先ずセッツルブロー等により口部が構成され、更にカウンターブローによりパリソンに粗成形される。図4においてはカウンターブローによって粗成形が完了した状態のパリソンPが示されている。150はバッフルで、151はバッフルアームである。
【0014】
図5も参照して、前記カウンターブローのブローヘッドであるプランジャー120は、その内孔にカウンターブローエアーの流路Rを構成すると共に、上部において流路軸Yの周りに等分で4個所の噴出口121を設けている。そしてプランジャー120の前記噴出口121の手前の流路空間122に空気フィルター130を配置している。
前記空気フィルター130を配置する流路空間122は、プランジャー120の噴出口121の手前であるが、実質的にカウンターブローエアー用の空気流路Rの最終位置で、被吹込み対象であるゴブへの空気吹込み直前位置となる。
【0015】
前記空気フィルター130の取付けは、プランジャー120をスタッド113等から外した状態で、空気フィルター130を止め輪160を添えてプランジャー120の下端開口部123の内孔内に挿入し、しかる後にスタッド113を装着する。これによって空気フィルター130は、止め輪160によってその基端部131のフランジ131aが前記下端開口部123の段部に安定して設置される。このとき空気フィルター130の中心軸Xがカウンターブローエアー流路の流路軸Yと一致し、空気フィルター130の本体部132は前記下端開口部123に続く流路空間122内に入り込んだ状態となる。
【0016】
前記空気フィルター130の基端部131は、既述した第1の実施形態における空気フィルター60の基端部61と同様に、金属、その他の材料等で構成することができ、プランジャー120の流路空間122内に空気フィルター130を安定して設置できるようにするための基礎部材としての役割を果たす。
また前記本体部132はフィルターそのもので、前記第1の実施形態の空気フィルター60の場合と同様に、ステンレス鋼からなるメッシュ体を1重乃至複数重に重ねて構成している。勿論、本体部132は、他の金属材料やプラスチック材料、その他の材料を用いたメッシュ体としてもよいし、その他の構成からなるフィルターで構成してもよい。
本体部132の形は、その胴部が中心軸Xの回りに対称な筒状を呈すると共に上方に行くにしたがって径が小さくなるようにテーパが付けられ、且つその頂部も同じ材料で適当な曲面に一体成形された略コニカルキャップ形状としている。この本体部132の略コニカルキャップ形状は釣鐘形状、その他のベル形状を含む概念とするが、前記本体部132は必ずしも前記略コニカルキャップ形状でなくてもよい。要するに、空気フィルター130の中心軸Xに沿って適当な長さを有し、且つ中心軸Xの回りに対称とされた立体形状のものであれば、空気と接触する濾過面積を大きくすることができるので、本発明に係る空気フィルターとしての基本的条件を満たすことができる。この点は既述した第1の実施形態における空気フィルター60の場合と同様である。
【0017】
上記カウンターブローエアー吹込み用の空気フィルター130を用いた吹込み空気の圧損データを図6に示す。また比較として、図8に示す従来の空気フィルター1の同じ条件下での圧損データを図7に示す。それぞれのデータにおけるフィルターは、150μmのメッシュからなるフィルターとした。図6、図7から明らかなように、本発明に係る空気フィルター130においては、フィルター通過前の1次圧に対するフィルター通過後の2次圧の低下が、流量800Nl/minにおいても10%以下となる(空気フィルター60においても同様である)等、比較的圧損が少ないのに対して、従来の空気フィルター1においては1次圧に対する2次圧の低下が著しく、特に空気流量を多くすると2次圧の低下が著しくなる。従ってある程度以上の流量及び吹込み圧を必要とするカウンターブロー(ファイナルブローの場合も同様である)において、従来のフィルターではより高い1次圧を加える必要があるのに対して本発明に係る空気フィルターではその必要なく行うことができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明は以上の構成よりなり、請求項1に記載のガラスびん成形用ブロー装置によれば、ゴブを粗成形し、更に仕上成形してガラスびんを成形するようにしたガラスびん成形工程において、ゴブ又はパリソンに空気を吹込むために用いられるガラスびん成形用ブロー装置であって、空気吹込み流路の最終位置であって前記ゴブ又はパリソンに対する直前位置の流路空間に、流路軸に沿ってその回りに対称な立体形状を構成した空気フィルターを配置したので、
ガラスびん成形工程においてゴブ又はパリソンに空気を吹込む際に、その直前位置にて塵や異物の除去を行うことができ、それら塵等の再混入を確実に予防することができる。その結果、ガラスびんの強度も向上する。しかも、流路軸に沿ってその回りに対称な立体形状を構成した空気フィルターにより、限られた設置空間において通過する空気の圧損を十分に小さくすることができ、十分なる吹込み圧でびんのブロー成形に寄与することができる。
また請求項2に記載のガラスびん成形用ブロー装置によれば、請求項1に記載の構成による効果に加えて、空気フィルターは中心軸の回りに対称な略コニカルキャップ形状に構成し、その中心軸を流路軸上に合わせて配置してあるので、
空気流を空気フィルターの表面に沿ってスムーズに流しながら且つ十分に広いフィルター面積を確保して通過させることができる。よって限られた設置空間において通過する空気の圧損をより効果的に小さくすることができると共に、より十分なる吹込み圧でびんのブロー成形に寄与することができる。
また請求項3に記載のガラスびん成形用ブロー装置によれば、上記請求項1又は2に記載の構成による効果に加えて、空気吹込み流路は、仕上型に保持されたパリソンを最終びん成形するためのファイナルブローエアー流路とし、その流路の最終位置であって前記パリソンへの空気吹込み直前位置に空気フィルターを配置したので、
仕上型でパリソンからびんを仕上成形する際において、ファイナルブローエアーから塵や異物等をその再混入を確実に防止しながら除去することができると共に、限られた設置空間において通過する空気の圧損を十分に小さくして十分なる吹込み圧によるびんの仕上成形用ブローを確保することができる。
また請求項4に記載のガラスびん成形用ブロー装置によれば、上記請求項1又は2に記載の構成による効果に加えて、空気吹込み流路は、粗型に保持されたゴブをパリソンに成形するためのカウンターブローエアー流路とし、その流路の最終位置であって前記ゴブへの空気吹込み直前位置に空気フィルターを配置したので、
粗型でゴブからパリソンを粗成形する際において、カウンターブローエアーから塵や異物等をその再混入を確実に防止しながら除去することができると共に、限られた設置空間において通過する空気の圧損を十分に小さくして十分なる吹込み圧によるびんの粗成形用ブローを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るファイナルブロー装置の概略を示す断面構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るファイナルブロー装置の要部の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る空気フィルターの斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るカウンターブロー装置の概略を示す断面構成図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るカウンターブロー装置の要部の断面図である。
【図6】第2の実施形態における空気フィルターを用いた圧損データを示す図である。
【図7】従来の平板状フィルターを用いた圧損データを示す図である。
【図8】従来のカウンターブロー用の平板状フィルターの例を示す断面図である。
【図9】従来のファイナルブロー用の平板状フィルターの例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ブローヘッド
11 ブローノズル
12 ノズル取付け空間
20 ブローヘッド連結具
21 拡張流路空間
30 ブローヘッドアーム
40 ホース
50 電磁開閉弁
60 空気フィルター
61 基端部
62 本体部
63 上端部
110 プランジャーシリンダー
111 ピストンロッド
112 ピストン
113 スタッド
120 プランジャー
121 噴出口
122 流路空間
123 下端開口部
130 空気フィルター
140 粗型
P パリソン
R 空気流路
X 空気フィルターの中心軸
Y 流路軸

Claims (4)

  1. ゴブを粗成形し、更に仕上成形してガラスびんを成形するようにしたガラスびん成形工程において、ゴブ又はパリソンに空気を吹込むために用いられるガラスびん成形用ブロー装置であって、空気吹込み流路の最終位置であって前記ゴブ又はパリソンに対する直前位置の流路空間に、流路軸に沿ってその回りに対称な立体形状を構成した空気フィルターを配置したことを特徴とするガラスびん成形用ブロー装置。
  2. 空気フィルターは中心軸の回りに対称な略コニカルキャップ形状に構成し、その中心軸を流路軸上に合わせて配置してあることを特徴とする請求項1に記載のガラスびん成形用ブロー装置。
  3. 空気吹込み流路は、仕上型に保持されたパリソンを最終びん成形するためのファイナルブローエアー流路とし、その流路の最終位置であって前記パリソンへの空気吹込み直前位置に空気フィルターを配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載のガラスびん成形用ブロー装置。
  4. 空気吹込み流路は、粗型に保持されたゴブをパリソンに成形するためのカウンターブローエアー流路とし、その流路の最終位置であって前記ゴブへの空気吹込み直前位置に空気フィルターを配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載のガラスびん成形用ブロー装置。
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