JP4322760B2 - 棒材供給機 - Google Patents
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棒材供給機2は、更に、材料棚8から棒材を1つずつガイドレール6に補給するために、最も下流側の棒材が棚面10の下流端38を越えてガイドレール6に向かって押し出されるように最も上流側の棒材を下流方向に押す押し部材12と、押し部材12を棒材補給方向に往復動させるための押し部材駆動機構14とを有している。
更に、棒材供給機2は、棚面10の上の棒材の上流端の位置を検出する、具体的には、最も上流側の棒材に当接している押し部材12の位置を検出する押し部材位置検出装置(本実施形態では、後述する押し部材駆動用モータ44であるサーボモータ)と、最も下流側の棒材が棚面10の下流端38から押し出されたことを感知するセンサ16と、棚面10の上に載置された棒材の本数を表示する表示装置17と、棒材の径を入力するための入力装置18と、押し部材駆動機構14、位置検出装置44、センサ16、表示装置17及び入力装置18に接続されたコントローラ19とを有している。また、コントローラ19は、棚面10の上に一列に載置された棒材の本数を演算する演算装置(図示せず)を含んでいる。以下、コントローラ19の動作は、演算装置の動作を含むものとして説明する。
また、棒材が棚面10から押し出されたとき、下流端から次の棒材までの距離は、棒材の径ごとに略一定である。コントローラ19は、棒材の径ごとに、かかる距離を記憶している。
先ず、材料棚8の上に棒材を載置しない状態で、押し部材12を前進端まで移動させることにより、押し部材12の下流側の面13と棚面10の下流端38とを整列させ、そのときの押し部材12の位置を、サーボモータ44の基準位置にする。具体的には、コントローラ19によって、押し部材駆動用モータ即ちサーボモータ44が作動され、サーボモータ44の回転が押し部材用スプロケット66および押し部材用無端チェーン68を介して、押し部材用駆動軸58に伝達される。押し部材用駆動軸58の回転は、円筒ウォームギヤ60および円筒ウォームホイールギヤ62を介してねじ軸52に伝達される。これにより、押し部材12の下面に取付けられたナット54が前進する。押し部材12の長手方向に2つ対称的に設けられたボールねじ伝動装置56と、両端に設けられたリニアガイド46に案内されて、押し部材12はガイドレール6に対して平行に移動する。前進端センサ42が押し部材12を検出したら、サーボモータ44を停止させ、そのときの、押し部材12の位置を位置検出装置(サーボモータ)44によって検出すると共にその信号をコントローラ19に送る。このとき、押し部材12の面13と棚面10の下流端38とは整列している。サーボモータ44の基準位置がずれていなければ、この動作は毎回行う必要はない。
次いで、作業者は棒材W(新材)を材料棚8に載せ、棒材を材料棚8の上に一列に並べる。材料棚8の棚面10上に一列に載置された棒材は、棚面が棒材補給方向下流側に向かって上方に傾斜しているため、上流側の押し部材12側に片寄せられる。また、作業者は、棒材の径を入力装置18から入力する。これで準備工程が終了する。
次いで、棒材Wの一次送りを行う。コントローラ19は、一次送り部材駆動装置(図示せず)を駆動して、一次送り部材駆動装置の無端チェーン(図示せず)に連結された一次送り部材29を下流方向、即ち、棒材加工装置に向かって移動させる。棒材Wの後端を一次送り部材29で下流方向に押すことによって、棒材Wを(図6(b))に示す位置まで移動させる。棒材Wの後端部は、クランプ(図示せず)によって把持され、棒材Wの長手方向への移動が規制される。
次いで、後方ガイドレール部分22をガイドレール移動手段28によって横方向に二次送り位置まで移動させ、二次送り用下流側ガイドレール部分26と前方ガイドレール部分20とを整列させる(図6(c))。
棒材の加工終了後、送り矢駆動装置32を逆転させて、送り矢30を後退させる(図6(e))。
次いで、後方ガイドレール部分22を二次送り位置から一次送り位置に戻す(図6(f))。引き続き、一次送り部材駆動装置(図示せず)を駆動して、一次送り部材駆動装置の無端チェーン(図示せず)に連結された一次送り部材29を、一次送り用ガイドレール24の後端部に移動させる(図6(g))。なお、前方ガイドレール部分20の後端部には、加工終了した後に残材を廃棄するための残材処理用孔(図示せず)が、後方ガイドレール部分22に向かって開放して形成されており、残材は、その中を通り抜けて一次送り用ガイドレール部分24の下方に没する。
引き続いて、準備工程以外の上記工程を繰り返す。
次いで、第1の作動例と同様、押し部材12を棒材補給方向下流側に前進させると、最も上流側の棒材が押し部材12によって下流方向に押され、それにより、棚面10上に一列に載置された棒材全体が下流方向に移動する。最も下流側の棒材が棚面10の下流端38を越えてガイドレール6に向かって押し出されたことをセンサ16で感知したとき、コントローラ19は、サーボモータ44を停止させ、位置検出装置(サーボモータ)44からの信号に基づいて、棚面10の下流端38から押し部材12の下流側の面13までの距離(第1の距離)を求め、それを記憶する。引き続いて、第1の作動例において説明したように、ガイドレール6に補給された棒材の一次送り及び二次送りを行う。その後、再び、押し部材12を下流方向に移動させ、次の最も下流側の棒材が棚面10の下流端38を越えてガイドレール6に向かって押し出されたことをセンサ16で感知したとき、コントローラ19は、サーボモータ44を停止させ、位置検出装置(サーボモータ)44からの信号に基づいて、棚面10の下流端38から押し部材12の下流側の面13までの距離(第2の距離)を求め、それを記憶する。
次いで、第1の作動例と同様、棒材の一次送り及び二次送りを行う。
この後の工程は、入力された棒材の径の代わりに計算によって求めた棒材の径を使用すること以外、第1の作動例と同様である。
演算装置は、棒材取出し手段によって最も下流側の棒材が材料棚から取出されたことをセンサで感知したときの、上流端検出装置からの信号に基づいて、棚面の下流端部から最も上流側の棒材までの距離を求め、この距離及び予め入力された棚面上の棒材の径の値に基づいて、棚面上の棒材の本数を演算する。また、上述した実施形態の変形作動例のように、棒材の径を入力しないで、演算装置により求めても良い。
棒材取出し機構は、棚面上の棒材が棚面の下流端よりも下流側に移動することを阻止するための係止部材が材料棚に設けられている場合には、係止部材を越えるように、最も下流端の棒材を下方から持上げる棒材持上げ装置であるのが良い。また、棚面と整列して棒材を受入れるための凹部を備え、次の棒材を棚面の下流端部に維持しながら凹部に受入れた棒材ををガイドレールに向かって移動させることが可能な割出し板が設けられている場合には、棒材取出し機構は、この割出し板であるのが良い。
棚面の上の棒材の上流端の位置を検出する上流端検出装置は、例えば、棚面と平行に補給方向に配置されたマグネットスケール等である。棒材がマグネットスケールで感知できる鉄等の材料である場合には、棒材の上流端を直接検出することができる。棒材がマグネットスケールで感知できないアルミニウム等の材料である場合には、棒材の下流側に隣接してマグネットスケールで感知できるダミー棒材を置くことにより、棒材の上流端を間接的に検出しても良い。また、棚面に対して固定されたレーザー検出装置により、レーザーを最も上流側の棒材に差し向け、棒材の上流端を検出しても良い。
棚面の上の棒材の本数を求める際の演算装置の動作は、上述した実施形態と同様である。
最も下流側の棒材が棚面の下流端から取出されたことを感知するセンサは、直接棒材を感知しても良いし、棒材取出し機構の作動を感知しても良い。
演算装置は、回転数検出装置によって検出された回転数に基づいて、棒材を受入れていないスクリュー部材の仕切り空間の数を求め、この仕切り空間の数及び予め入力された棚面全体の仕切り空間の数に基づいて、棚面の上の棒材の本数を演算する。
変形動作例として、最も下流に位置する棒材が棚面の下流端にあるときの最も上流に位置する棒材の位置を、回転数検出装置によって求め、下流端からその位置までの距離を求め、その距離とねじ山のピッチに基づいて演算しても良い。
例えば、本実施形態においては、押し部材駆動用モータ及び位置検出装置としてサーボモータ44を採用したが、押し部材12の往復動ができ、しかも、棚面10に対する押し部材12の位置を検出することができれば、押し部材駆動用モータとしてリバーシブルモータ等を採用し、位置検出装置として別のリニアエンコーダ、マグネットスケール又は回転エンコーダ等を採用しても良い。
また、第2の作動例では、入力装置18は不要になるので、入力装置18を省略しても良い。
また、上記実施形態では、棒材が押し出されたことを感知するセンサ16を接触型センサとしたが、非接触型センサを用いても良い。
また、上記実施形態では、押し部材12を後退端センサ40まで移動させたが、押し部材12をサーボモータ44のエンコーダ等を用いて所望の距離移動させても良い。その場合には、後退端センサ40を省略しても良い。
また、上記実施形態では、押し部材12の下流側の面13までの距離を求める際の基準として下流端38を採用したが、下流端38から材料棚に載置される棒材の最小径の半分以下の距離の範囲内の任意の位置を上記基準として採用しても良い。
また、押し部材12が前進端センサ42に感知されたときをサーボモータ44の基準位置として採用したが、サーボモータ44の基準位置は任意である。演算の際には、サーボモータ44の基準位置と棚面10の下流端38との間の距離を予め求めておき、下流端38を基準位置とする場合に換算等すればよい。
また、上記実施形態では、棒材の径ごとに定まる、下流端から次の棒材までの距離をコントローラ19に記憶させておき、その距離を第1の距離又は第2の距離から引く計算を行った。しかしながら、この計算を省略して、第1の距離又は第2の距離をそのまま棒材の径で割り、余りを切り捨てることにより、棚面10上の棒材の本数を求めても良い。また、次の棒材までの距離の基準は、下流端に限らず、下流端38から材料棚に載置される棒材の最小径の半分以下の距離の範囲内の任意の位置を採用しても良い。
本実施形態では、棚面10の上に棒材が一列に載置されているだけであるが、並んだ棒材が一方の側から押されることによる棒材の持ち上がりを防止するために、棚部材8の上方に棚面10と平行に延びる下面を有する規制部材設けても良い。
6 ガイドレール
8 材料棚
10 棚面
12 押し部材
14 押し部材駆動機構
16 センサ
17 表示装置
18 入力装置
19 コントローラ
35 下流端部
38 下流端
44 位置検出装置(サーボモータ)
Claims (8)
- 棒材加工装置に向かって真直ぐに延びるガイドレールに、棒材加工装置に供給される棒材が1本ずつ補給される棒材供給機であって、
ガイドレールの横斜め上方に配置され、複数の棒材を載置するための棚面を有する材料棚と、
前記棚面の上にその下流端から一列に載置され前記棚面の上に残っている棒材の本数を演算する演算装置と、
前記演算装置によって演算された棒材の本数を表示する表示装置と、
を有することを特徴とする棒材供給機。 - 更に、前記棚面の上にその下流端から一列に載置された棒材の上流端の位置を検出する上流端検出装置を有し、
前記演算装置は、前記上流端検出装置によって検出された上流端の位置及び棒材の径に基づいて、前記棚面の上の棒材の本数を演算することを特徴とする請求項1に記載の棒材供給機。 - 更に、最も下流側の棒材が前記材料棚から押し出され又は取出されたことを感知するセンサを有し、
前記演算装置は、最も下流側の棒材が前記材料棚から押し出され又は取出されたことを前記センサで感知したときの前記上流端検出装置からの信号に基づいて、前記棚面の下流端部から最も上流側の棒材までの距離を求め、この距離及び棒材の径に基づいて、前記棚面の上の棒材の本数を演算することを特徴とする請求項2に記載の棒材供給機。 - 前記棚面は、棒材補給方向下流側に向かって上方に傾斜し、
更に、最も下流側の棒材が前記棚面の下流端を越えてガイドレールに向かって押し出されるように、最も上流側の棒材を下流方向に押す、押し部材と、
前記押し部材を棒材補給方向に往復動させるための押し部材駆動機構と、を有し、
前記上流端検出装置は、前記最も上流側の棒材に当接している前記押し部材の位置を検出する押し部材位置検出装置であり、
前記演算装置は、前記押し部材駆動機構によって前記押し部材を下流方向に移動させることにより最も下流側の棒材が前記棚面の下流端を越えて押し出されたことを前記センサで感知したときの、前記押し部材位置検出装置からの信号に基づいて、前記棚面の下流端部から前記押し部材までの距離を求め、この距離及び予め入力された前記棚面上の棒材の径の値に基づいて、前記棚面上の棒材の本数を演算することを特徴とする請求項3に記載の棒材供給機。 - 前記棚面は、棒材補給方向下流側に向かって上方に傾斜し、
更に、最も下流側の棒材が前記棚面の下流端を越えてガイドレールに向かって押し出されるように、最も上流側の棒材を下流方向に押す、押し部材と、
前記押し部材を棒材補給方向に往復動させるための押し部材駆動機構と、を有し、
前記上流端検出装置は、前記最も上流側の棒材に当接している前記押し部材の位置を検出する押し部材位置検出装置であり、
前記演算装置は、前記押し部材駆動機構によって前記押し部材を下流方向に移動させることにより最も下流側の棒材が前記棚面の下流端を越えて押し出されたことを前記センサで感知したときの、前記押し部材位置検出装置からの第1の信号に基づいて、前記棚面の下流端部からの前記押し部材の第1の距離を求め、次いで、次の最も下流側の棒材が前記棚面の下流端を越えて押し出されたことを前記センサで感知したときの、前記押し部材位置検出装置からの第2の信号に基づいて、前記棚面の下流端部からの前記押し部材の第2の距離を求め、引き続いて、前記第1の距離と前記第2の距離の差から棒材の径を求め、前記第2の距離及び前記棒材の径に基づいて、前記棚面上の棒材の本数を演算することを特徴とする請求項3に記載の棒材供給機。 - 前記棚面は、棒材補給方向下流側に向かって下方に傾斜し、
更に、前記材料棚から最も下流側の棒材を取出してガイドレールに供給する棒材取出し手段を有し、
前記演算装置は、前記棒材取出し手段によって最も下流側の棒材が前記材料棚から取出されたことを前記センサで感知したときの、前記上流端検出装置からの信号に基づいて、前記棚面の下流端部から前記最も上流側の棒材までの距離を求め、この距離及び予め入力された前記棚面上の棒材の径の値に基づいて、前記棚面上の棒材の本数を演算することを特徴とする請求項3に記載の棒材供給機。 - 前記棚面は、棒材補給方向下流側に向かって下方に傾斜し、
更に、前記材料棚から最も下流側の棒材を取出してガイドレールに供給する棒材取出し手段を有し、
前記演算装置は、前記棒材取出し手段によって最も下流側の棒材が前記材料棚から取出されたことを前記センサで感知したときの、前記上流端検出装置からの第1の信号に基づいて、前記棚面の下流端部から前記最も上流側の棒材までの第1の距離を求め、次いで、前記棒材取出し手段によって次の最も下流側の棒材が前記材料棚から取出されたことを前記センサで感知したときの前記上流端検出装置からの第2の信号に基づいて、前記棚面の下流端部からの前記最も上流側の棒材までの第2の距離を求め、引き続いて、前記第1の距離と前記第2の距離の差から棒材の径を求め、前記第2の距離及び前記棒材の径に基づいて、前記棚面上の棒材の本数を演算することを特徴とする請求項3に記載の棒材供給機。 - 更に、前記材料棚は、互いに隣接するねじ山の間に形成された仕切空間に棒材を1本ずつ受入れる、棒材補給方向に延びるスクリュー部材と、棒材を上流又は下流に送るためにスクリュー部材を回転させるためのスクリュー駆動装置とを有し、
更に、最も上流に位置する棒材が前記棚面の上流側に位置する検出位置まで移動するまで、前記スクリュー部材を前記スクリュー駆動装置によって回転させた回転数を検出する回転数検出装置と、を有し、
前記演算装置は、前記回転数検出装置によって検出された回転数に基づいて、棒材を受入れていないスクリュー部材の仕切り空間の数を求め、この仕切空間の数及び予め入力された棚面全体の仕切空間の数に基づいて、前記棚面の上の棒材の本数を演算することを特徴とする請求項1に記載の棒材供給機。
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