JP4322394B2 - 官能化ポリフェニレンエーテル樹脂の新規な製造方法 - Google Patents

官能化ポリフェニレンエーテル樹脂の新規な製造方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電気・電子分野、自動車分野、その他の各種工業材料分野、食品・包装分野のプラスチック材料、及び、その材料の改質剤として利用できる官能化ポリフェニレンエーテル樹脂の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリフェニレンエーテルは加工性・生産性に優れ、溶融射出成形法や溶融押出成形法などの成形方法により所望の形状の製品・部品を効率よく生産できるため、電気・電子分野、自動車分野、その他の各種工業材料分野、食品・包装分野の製品・部品用の材料として幅広く用いられている。昨今、特に電気・電子分野、自動車分野、その他の各種工業分野では製品・部品が多様化して、樹脂材料に対する要求が幅広くなっている。
【0003】
この要求に応えるために、異種材料との複合化あるいは、各種既存高分子材料の組合せによるポリマーアロイ技術により、既存の材料にはなかった材料特性をもつ樹脂材料が開発されている。通常のポリフェニレンエーテルは耐熱性が高く、且つ機械特性に優れているが、他の材料との親和性が乏しいために、複合化できる相手の材料が限定される。特に、ポリアミドのような極性の高い材料との親和性は非常に悪く、このような樹脂と複合化するためには、変性された官能化ポリフェニレンエーテル樹脂が必要である。
【0004】
ポリフェニレンエーテルを変性し、官能化ポリフェニレンエーテル樹脂を得る手段として、特公平3−52486号公報、特開昭62−132924号公報、特表昭63−500803号公報、特開昭63−54425号公報には、ポリフェニレンエーテルをラジカル発生剤の存在下、または、ラジカル発生剤が非存在下で、無水マレイン酸、あるいは、他の反応可能な変性用化合物と混合し、溶融混練などの溶融状態で変性し、官能化ポリフェニレンエーテル樹脂を得る方法が提案されている。しかし、これらの方法では、ポリフェニレンエーテルを溶融混練できる温度が非常に高温であることと、ポリフェニレンエーテルの溶融粘度が非常に高いことから、反応温度が非常に高くなるために種々の問題が発生している。
【0005】
即ち、従来の溶融混練法で得た官能化ポリフェニレンエーテル樹脂は加工温度が分解温度に近いために、熱劣化による変色が起こり、この官能化ポリフェニレンエーテル樹脂は色調・外観に問題を生ずる。
色調・外観の問題を解決するために、熱安定剤、酸化防止剤などの添加剤をポリフェニレンエーテルに添加して溶融押出する方法が提案されているが、溶融混練の温度が高いために色調・外観は充分に改善しない。
【0006】
さらに、色調・外観を改良する技術としてミネラルオイル等の可塑剤をポリフェニレンエーテルに添加して溶融押出の加工温度を下げる方法も古くから行われているが、この方法の官能化ポリフェニレンエーテル樹脂を用いて得られる成形体では、色調・外観に関して良好であるが、耐熱性及び機械物性が低下する。
従って、従来技術で得られる官能化ポリフェニレンエーテル樹脂は色調・外観と耐熱性・機械物性のバランスが不充分なため、産業界の要求に十分応えるものではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、官能化ポリフェニレンエーテル樹脂の製造方法に関して、得られる官能化ポリフェニレンエーテル樹脂が十分に官能化され、かつ色調・外観と耐熱性・機械物性のバランスが良く、産業界の要求に十分応える官能化ポリフェニレンエーテル樹脂の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成するため研究を重ねた結果、耐熱性・機械物性に優れる官能化ポリフェニレンエーテル樹脂の製造方法を完成した。
すなわち、本発明は、(A)ポリフェニレンエーテル100重量部と、(B)共役非芳香族ジエン化合物、1個のジエノフィル基を有するジエノフィル化合物、又は、これらのジエン又はジエノフィル化合物の前駆体より選択される変性剤0.01〜10.0重量部よりなる混合物を、押出機を用い加熱し、反応させる方法において、(A)の融解を伴わないことを特徴とする官能化ポリフェニレンエーテル樹脂の製造方法を提供するものである。
【0009】
本発明では、融点を持つ結晶性のポリフェニレンエーテルを原料であるポリフェニレンエーテルとして用い、この融点以下の温度で、即ち(A)ポリフェニレンエーテルが固体の状態で、(B)変性剤と反応することを特徴とする。
本発明の製造方法によって得られる官能化ポリフェニレンエーテル樹脂は、ポリマーアロイ用途等で使用する際に十分な官能基を有する。
本発明の製造法は、従来の溶融混練法と異なり、固体の状態で反応し、かつ、溶融混練時のせん断発熱が発生しないため、熱劣化、変色が起こらず優れた色調・外観を持つものである。
【0010】
また、本発明の製造方法は、ポリフェニレンエーテルを固体の状態で反応するため、溶媒の分離・溶融混練物の冷却などの操作が不要であり、操作面・エネルギー面で優れるものである。
更に、本発明の官能化ポリフェニレンエーテル樹脂は可塑剤を使用しないため、ポリフェニレンエーテルの本来の耐熱性・機械物性を保つ。
【0011】
従って、本発明の製造方法で製造される官能化ポリフェニレンエーテル樹脂は、十分な官能性を有し、優れた色調・外観を持ち、かつ耐熱性・機械物性に優れるものであり、この官能化ポリフェニレンエーテル樹脂から得られる成形体は、官能化が十分でポリマーアロイ用途に広く使用可能であって、かつ色調・外観と耐熱性・機械物性が良好であるため、産業界の要求に十分応える各種工業分野の製品・部品を提供することが可能になる。
【0012】
本発明の(A)ポリフェニレンエーテルは(式1)の繰り返し単位構造からなり、
【化1】
Figure 0004322394
【0013】
(R1、R4は、それぞれ独立して、水素、第一級もしくは第二級の低級アルキル、フェニル、アミノアルキル、炭化水素オキシを表わす。R2、R3は、それぞれ独立して、水素、第一級もしくは第二級の低級アルキル、フェニルを表わす。)
【0014】
具体的な例としては、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−フェニル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジクロロ−1,4−フェニレンエーテル)等が挙げられ、さらに2,6−ジメチルフェノールと他のフェノール類(例えば、2,3,6−トリメチルフェノールや2−メチル−6−ブチルフェノール)との共重合体のようなポリフェニレンエーテル共重合体も挙げられる。中でもポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、2,6−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメチルフェノールとの共重合体が好ましく、最も好ましいのはポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)である。
【0015】
本発明で使用する(A)ポリフェニレンエーテルの製造方法の例として、米国特許第3306874号明細書記載の第一銅塩とアミンのコンプレックスを触媒として用い、2,6−キシレノールを酸化重合する方法がある。
米国特許第3306875号、同第3257357号および同第3257358号の明細書、特公昭52−17880号および特開昭50−51197号および同63−152628号の各公報等に記載された方法も(A)ポリフェニレンエーテルの製造方法として好ましい。
【0016】
本発明の(A)ポリフェニレンエーテルの末端構造は、下記(式2)の構造であることが好ましい。
【化2】
Figure 0004322394
〔式中、R1、R2、R3、R4は、それぞれ前記(式1)におけるR1、R2、R3、R4と同様に定義される。〕
【0017】
本発明の(A)ポリフェニレンエーテルの末端構造は、下記(式2’)の構造を有することが更に好ましい。
【化3】
Figure 0004322394
【0018】
〔式中、R5、R5’は水素またはアルキル基を表わす。〕
本発明の(A)ポリフェニレンエーテルには、重合溶媒に起因する有機溶剤が5重量%以下の量で残存していても構わない。これら重合溶媒に起因する有機溶剤は、重合後の乾燥工程で完全に除去する事は困難であり、通常数百ppmから数%の範囲で残存しているものである。
【0019】
本発明の(A)ポリフェニレンエーテルは目的に応じ所望の添加剤を添加しても良い。使用する添加剤の例としては、熱安定剤、酸化防止剤、UV吸収剤、界面活性剤、滑剤、充填剤、ポリマー添加剤、ジアルキルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、パーオキシ、パーオキシカーボネート、ヒドロパーオキサイド、パーオキシケタール等が挙げられる。
【0020】
本発明で用いる(B)変性剤は、共役非芳香族ジエン化合物、1個のジエノフィル基を有するジエノフィル化合物、又は、これらのジエン又はジエノフィル化合物の前駆体より選択される変性剤である。
これらの(B)変性剤のうち、二重結合及び、少なくとも1個のカルボキシル基、酸化アシル基、イミノ基、イミド基、水酸基、グリシジル基の内少なくとも1種を分子構造内に持つ化合物であることが好ましい。中でも、無水マレイン酸、マレイン酸、フマル酸、フェニルマレイミド、イタコン酸、グリシジルメタクリレート、グリシジルアクリレートであることが極めて好ましい。
【0021】
本発明の官能化ポリフェニレンエーテル樹脂の製造法においては、(A)ポリフェニレンエーテル100重量部に対して、上記の(B)変性剤を0.01〜10.0重量部、好ましくは0.1〜5.0重量部、さらに好ましくは0.5〜3.0重量部混合して反応する。
(B)変性剤が0.01重量部未満の場合、官能基の量が不十分であり、10.0重量部を越える場合、官能化ポリフェニレンエーテル樹脂製造時に、(B)変性剤が液状化して分離し、(A)ポリフェニレンエーテルを融解し、溶融状態を作り、押出機モーターのトルクオーバーとなる事があり好ましくない。
【0022】
(A)ポリフェニレンエーテルと(B)変性剤の混合方法は、ドライブレンド、または変性剤を液化させての含浸混合、変性剤をアセトン等の有機溶媒に溶解させての含浸混合、さらに反応槽へ各々投入し反応槽で混合する方法が好ましい。(B)変性剤を有機溶媒に溶解させて(A)ポリフェニレンエーテルに含浸混合させる場合には、(B)変性剤と有機溶媒の合計量は(A)ポリフェニレンエーテル100重量部に対して10重量部以下が好ましく、5重量部以下がさらに好ましい。変性剤(B)と有機溶媒の合計量が、10重量部を越えると官能化ポリフェニレンエーテル樹脂の製造時に、有機溶媒および、または変性剤(B)が液状化して分離し、(A)ポリフェニレンエーテルを融解し、溶融状態を作り、押出機モーターのトルクオーバーとなる事があり好ましくない。
【0023】
好ましい有機溶媒としてはメチルアルコール、エチルアルコール、アセトン、ジメチルケトン、メチルエチルケトン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン等が挙げられ、中でもメチルアルコール、アセトンがより好ましい。
しかしながら、上記に限定されるものではなく、本発明の目的を損なわない方法であれば如何なる混合方法でも構わない。
【0024】
本発明の官能化ポリフェニレンエーテル樹脂の製造法において、(A)ポリフェニレンエーテルが融解を伴わない条件で反応させることが必要である。(A)が融解する場合、押出機での溶融混練状態となり、押出機モーターのトルクオーバーや、剪断発熱の発生による反応温度の上昇、即ち、熱劣化、変色発生による色調・外観の悪化を招き好ましくない。
【0025】
本発明において、(A)ポリフェニレンエーテルが融解を伴わない条件とは、押出機スクリューと(A)の剪断による発熱と、押出機のバレルから与えられる熱により、(A)が融解しないことである。押出機スクリューと(A)の剪断による発熱量は、押出機スクリューの大きさ、形状、組み合わせ、原料供給量、スクリュー回転数等、種々の条件により変化し、その条件を限定することは困難である。そこで、本発明では種々の条件を限定せず、ある1条件に対して、(A)ポリフェニレンエーテルが溶解しない温度に、バレル温度を設定することにより(A)の溶解を伴わない条件を満足することができる。
【0026】
本発明では、押出機のバレル温度として100〜240℃であることが好ましく、150〜220℃であることが特に好ましい。
本発明において、(A)ポリフェニレンエーテルが融解していないとは、反応前後において、(A)に対する示差熱走査型熱量計(DSC)の測定を行い、20℃/分で昇温し得られる温度−熱流量グラフから、融解を示すピークより得られる融解熱(△H)が、1J/g以上確認されていることである。
【0027】
本発明では、融点を持つ結晶性ポリフェニレンエーテルを原料であるポリフェニレンエーテルとして用いる。
結晶性ポリフェニレンエーテルとその融点の関係を示した文献としては、例えば、Journal of Polymer Science,Part A‐2(6)1141‐1148頁(1968年)、European Polymer Journal(9)293‐300頁(1973年)、Polymer(19)81‐84頁(1978年)などがある。
【0028】
本発明では、(A)ポリフェニレンエーテルの融点は、(A)に対する示差熱走査型熱量計(DSC)の測定において、20℃/分で昇温するときに得られる温度−熱流量グラフで観測されるピークのピークトップ温度で定義され、ピークトップ温度が複数ある場合にはその内の最高の温度で定義される。
本発明の官能化ポリフェニレンエーテル樹脂の製造方法では、(A)ポリフェニレンエーテルは、溶液より沈殿して得られるパウダー状のもので、融点が240℃〜260℃のポリフェニレンエーテルであることが好ましい。また、このパウダーはDSC測定におけるピークから得られる融解熱(△H)が2J/g以上であることが好ましい。
【0029】
本発明の官能化ポリフェニレンエーテル樹脂の製造方法において用いる押出機には、単軸押出機、二軸押出機、多軸押出機等の他、押出機に類似するニーダー、バンバリーミキサー、ブラベンダープラストグラフ等を用いることが出来る。単軸押出機、二軸押出機を用いると本発明の官能化ポリフェニレンエーテル樹脂を連続に効率よく製造することが出来る。ニーダーを用いると、広範囲の反応時間を選択することができ、本発明の官能化ポリフェニレンエーテル樹脂の品質を任意に変えることが出来る。
【0030】
しかし、本発明の官能化ポリフェニレンエーテル樹脂の製造方法は、特に限定されるものではない。
本発明の官能化ポリフェニレンエーテル樹脂はラジカル開始剤のような反応助剤を添加して製造することが可能である。
本発明の官能化ポリフェニレンエーテル樹脂は、色調・外観に優れ、かつ機械物性に優れ、そのまま使用することができる。又はそのほかの組成物と混合し、溶融混練したポリマーアロイまたは、ポリマーコンポジットとして使用することも可能である。さらにそのほかの組成物及び溶媒と混合し、溶解したポリマーアロイまたはポリマーコンポジットとして、使用することも可能である。中でも、ポリアミド、ポリイミドと混練するポリマーアロイに、好ましく使用できる。
【0031】
本発明の官能化ポリフェニレンエーテル樹脂はその用途を特に限定されるものではなく、電気・電子分野、自動車分野、その他の各種工業材料分野、食品・包装分野における用途に対して広く適用できる。
本発明の官能化ポリフェニレンエーテル樹脂を含有するポリマーアロイまたはポリマーコンポジットは電気・電子分野、自動車分野、その他の各種工業材料分野、食品・包装分野における用途に対して、好ましく適用できる。
【0032】
本発明の官能化ポリフェニレンエーテル樹脂及び、ポリアミド、ポリイミド、又は、ポリエステルとを混練してなるポリマーアロイは、色調・外観、及び、機械物性、生産性に優れるため、電気・電子分野、自動車分野、その他の各種工業材料分野、食品・包装分野における用途に対して、極めて好ましく使用できる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、実施例により、本発明の実施の形態を具体的にに説明する。但し本発明はその主旨を越えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
【0034】
実施例及び比較例では次の(A)ポリフェニレンエーテルを用いた。
A−1:2,6−ジメチルフェノールを酸化重合して得た還元粘度0.54のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)
A−2:2,6−ジメチルフェノールを酸化重合して得た還元粘度0.31のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)
【0035】
実施例及び比較例では次の変性剤(B)を用いた。
B−1:無水マレイン酸
B−2:フマル酸
B−3:フェニルマレイミド
B−4:マレイン酸
B−5:イタコン酸
【0036】
実施例及び比較例では次の方法で融点を評価した。
(A)ポリフェニレンエーテルに対し、示差熱走査型熱量計(DSC)の測定を行い、20℃/分で昇温するときに得られる温度−熱流量グラフのピークトップ温度を融点とした。ポリフェニレンエーテル(A−1)の温度−熱流量グラフは、単一のピークを示し、融点は250℃であり、融解熱(△H)は25J/gであった。ポリフェニレンエーテル(A−2)の温度−熱流量グラフは、単一のピークを示し、融点は245℃であり、融解熱(△H)は24J/gであった。
【0037】
【実施例1】
ポリフェニレンエーテル(A−1)2000gと変性剤(B−1)40gをドライブレンドし、押出機ホッパーに投入した。スクリューブッシングおよびニーディングブロックが組み込み可能である二軸押出機ZSK−25(WERNER&PFLEIDERER社製、ドイツ国)を用いて、押出機フィード開口部よりL/D=10.1の位置から、L/D=4.8なるニーディングディスクを設けた以外は、2条ネジとしたスクリュー構成とし、バレル温度を全段において200℃に設定した。(ただし、Lは押出機スクリューゾーンの長さを示し、Dは押出機スクリュー径を示す。)ダイヘッドを開放した状態で、スクリュー回転数を200rpmに設定し、10kg/hrで混合物を供給しスクリュー先端部からパウダー状の押出物(C−1−1)を得た。押出物(C−1−1)は溶融物を混入せず、DSC測定におけるピークから得られる融解熱(△H)は16J/gであった。
【0038】
押出物(C−1−1)のうちの50gを100mlのアセトンで洗浄し、ガラスフィルターを用いて濾別した。この操作を5回繰り返し、洗浄された洗浄物1(D−1−1)及び、濾液1(E−1−1)を得た。ガスクロマトグラム分析した結果、濾液1(E−1−1)中に含まれる変性剤(B−1)は、0.6gであった。
洗浄物1(D−1−1)を乾燥した乾燥物1(F−1−1)から20g分取したものを40mlのアセトンで洗浄し、ガラスフィルターを用いて濾別した。この操作を5回繰り返し、洗浄された洗浄物2(G−1−1)及び、濾液2(H−1−1)を得た。ガスクロマトグラム分析した結果、濾液2(H−1−1)中に変性剤(B−1)は含まれなかった。
【0039】
乾燥物1(F−1−1)1gを内側からポリテトラフロロエチレンシート、アルミシート、鉄板の順に重ねたものの間にはさみ、280℃に温度設定したプレス成形機を用い、10MPaで圧縮成形しフィルム(I−1−1)を得た。同様の操作で、ポリフェニレンエーテル(A−1)から、フィルム(A−1−1)を得た。得られたフィルム(I−1−1)、(A−1−1)それぞれについて、日本分光社製FT/IR−420型フーリエ変換赤外分光光度計を用いて、赤外分光測定を行ったところ(I−1−1)に対する測定では、1790cm-1に、ポリフェニレンエーテルに付加した、無水マレイン酸由来のピークが観測された。一方(A−1−1)に対する測定では、1790cm-1のピークは観測されなかった。
【0040】
金型温度を280℃に設定したプレス成形機を用いて、乾燥物1(F−1−1)20gをプレス成形し、50×80×3mm大の平板状成形体(J−1−1)を得た。この平板状成形体は、透明の淡い黄色であり、異物は見られなかった。
【0041】
【実施例2】
ポリフェニレンエーテル(A−2)2000gと変性剤(B−1)40gを用い、実施例1と同様の操作と条件で、二軸押出機に通しパウダー状の押出物(C−2−1)を得た。押出物(C−2−1)は溶融物を混入せず、DSC測定におけるピークから得られる融解熱(ΔH)は14J/gであった。
押出物(C−2−1)のうちの50gから、実施例1と同様の操作で、洗浄物1(D−2−1)、濾液1(E−2−1)、乾燥物1(F−2−1)、及び、濾液2(G−2−1)を得た。濾液1(E−2−1)、及び、濾液2(G−2−1)中に含まれる変性剤(B−2)は、それぞれ0.5g、及び、0gであった。
【0042】
更に、実施例1と同様の操作で、乾燥物1(F−2−1)より、フィルム(I−2−1)を得た。(I−2−1)に対する赤外分光測定では、1790cm-1に、ポリフェニレンエーテルに付加した、無水マレイン酸由来のピークが観測された。
実施例1と同様に、平板状成形体(J−2−1)を得た。この平板状成形体は、実施例1と同様に、透明の淡い黄色であり、異物は見られなかった。
【0043】
【実施例3】
ポリフェニレンエーテル(A−1)2000gと変性剤(B−1)0.6gを用い、実施例1と同様の操作と条件で、二軸押出機に通しパウダー状の押出物(C−3−1)を得た。押出物(C−3−1)は溶融物を混入せず、DSC測定におけるピークから得られる融解熱(△H)は18J/gであった。
押出物(C−3−1)のうちの50gから、実施例1と同様の操作で、洗浄物1(D−3−1)、濾液1(E−3−1)、乾燥物1(F−3−1)、及び、濾液2(G−3−1)を得た。濾液1(E−3−1)、及び、濾液2(G−3−1)中に含まれる変性剤(B−2)は、それぞれ0.005g、及び、0gであった。
【0044】
更に、実施例1と同様の操作で、乾燥物1(F−3−1)より、フィルム(I−3−1)を得た。(I−3−1)に対する赤外分光測定では、1790cm-1に、ポリフェニレンエーテルに付加した、無水マレイン酸由来のピークが観測された。
実施例1と同様に、平板状成形体(J−3−1)を得た。この平板状成形体は、実施例1と同様に、透明の淡い黄色であり、異物は見られなかった。
【0045】
【実施例4】
ポリフェニレンエーテル(A−1)2000gと変性剤(B−1)40gを用い、バレル温度を150℃に設定した以外、実施例1と同様の条件と操作で、押出物(C−4−1)を得た。押出物(C−4−1)は溶融物を混入せず、DSC測定におけるピークから得られる融解熱(△H)は23J/gであった。
押出物(C−4−1)のうちの50gから、実施例1と同様の操作で、洗浄物1(D−4−1)、濾液1(E−4−1)、乾燥物1(F−4−1)、及び、濾液2(G−4−1)を得た。濾液1(I−4−1)、及び、濾液2(G−4−1)中に含まれる変性剤(B−1)は、それぞれ0.7g、0gであった。
【0046】
更に、実施例1と同様の操作で、乾燥物1(F−4−1)より、フィルム(I−4−1)を得た。(I−4−1)に対する赤外分光測定では、1790cm-1に、ポリフェニレンエーテルに付加した、無水マレイン酸由来のピークが観測された。
実施例1と同様に、透明の淡い黄色で、異物は見られない平板状成形体(J−4−1)を得た。
【0047】
【実施例5】
ポリフェニレンエーテル(A−1)2000gと変性剤(B−1)40gを用い、二軸押出機の、ニーディングディスクを、L/D=9.6とし、バレル温度を全段において110℃に設定した以外、実施例1と同様の操作と条件で、パウダー状の押出物(C−5−1)を得た。押出物(C−5−1)は溶融物を混入せず、DSC測定におけるピークから得られる融解熱(△H)は22J/gであった。
【0048】
押出物(C−5−1)のうちの50gから、実施例1と同様の操作で、洗浄物1(D−5−1)、濾液1(E−5−1)、乾燥物1(F−5−1)、及び、濾液2(G−5−1)を得た。濾液1(E−5−1)、及び、濾液2(G−5−1)中に含まれる変性剤(B−1)は、それぞれ、0.65g、0gであった。
更に、実施例1と同様の操作で、乾燥物1(F−5−1)より、フィルム(I−5−1)を得た。(I−5−1)に対する赤外分光測定では、1790cm-1に、ポリフェニレンエーテルに付加した、無水マレイン酸由来のピークが観測された。
実施例1と同様に、透明の薄い黄色で、異物は見られない平板状成形体(J−5−1)を得た。
【0049】
【実施例6】
ポリフェニレンエーテル(A−1)2000gと変性剤(B−1)180gを用い、二軸押出機の、ニーディングディスクを、L/D=9.6とし、バレル温度を全段において110℃に設定した以外、実施例1と同様の操作と条件で、二軸押出機に通しパウダー状の押出物(C−6−1)を得た。押出物(C−6−1)は溶融物を混入せず、DSC測定におけるピークから得られる融解熱(△H)は12J/gであった。
【0050】
押出物(C−6−1)のうちの50gから、実施例1と同様の操作で、洗浄物1(D−6−1)、濾液1(E−6−1)、乾燥物1(F−6−1)、及び、濾液2(G−6−1)を得た。濾液1(E−6−1)、及び、濾液2(G−6−1)中に含まれる変性剤(B−1)は、それぞれ3.4g、及び、0gであった。
更に、実施例1と同様の操作で、乾燥物1(F−6−1)より、フィルム(I−6−1)を得た。(I−6−1)に対する赤外分光測定では、1790cm-1に、ポリフェニレンエーテルに付加した、無水マレイン酸由来のピークが観測された。
実施例1と同様に、平板状成形体(J−6−1)を得た。この平板状成形体は、実施例1と同様に、透明の淡い黄色であり、異物は見られなかった。
【0051】
【比較例1】
ポリフェニレンエーテル(A−1)2000gと変性剤(B−1)40gを用い、バレル温度を250℃に設定した以外、実施例1と同様の操作で、押出機へ供給した。供給後まもなく、押出機モーターがトルクオーバーとなりモーターが停止し、押出物を得ることは出来なかった。押出機を分解すると、(A)ポリフェニレンエーテルが溶融していた。
【0052】
【比較例2】
ポリフェニレンエーテル(A−1)2000gと変性剤(B−1)40gを用い、バレル温度を340℃に設定しダイヘッドを装着した以外、実施例1と同様の操作で、押出機へ供給した。ダイヘッドより溶融しストランドの状態で押し出された樹脂を水冷し、ペレットとして得た。得られたペレットを用いて、DSC測定を行うと融解熱(△H)を示すピークは見られなかった。
【0053】
さらに得られたペレットを用いて、実施例1と同様に調整したフィルムを用いて赤外分光測定を実施すると、1790cm-1に、ポリフェニレンエーテルに付加した、無水マレイン酸由来のピークが観測された。更に、実施例1と同様に得た、平板状成形体は、透明で濃茶色で、黒色の異物を含有するものであった。
【0054】
【比較例3】
ポリフェニレンエーテル(A−1)2000gと変性剤(B−1)200gを用い、実施例1と同様の操作で、押出機へ供給した。供給後まもなく、押出機モーターがトルクオーバーとなりモーターが停止し、押出物を得ることは出来なかった。押出機を分解すると、(A)ポリフェニレンエーテルが溶融していた。
【0055】
【比較例4】
ポリフェニレンエーテル(A−1)2000gと変性剤(B−1)0.1gを用い、実施例1と同様の操作と条件で、二軸押出機に通しパウダー状の押出物(C−7−2)を得た。押出物(C−7−2)は溶融物を混入せず、DSC測定におけるピークから得られる融解熱(△H)は15J/gであった。
押出物(C−7−2)のうちの50gから、実施例1と同様の操作で、洗浄物1(D−7−2)、濾液1(E−7−2)、乾燥物1(F−7−2)、及び、濾液2(G−7−2)を得た。濾液1(E−7−1)、及び、濾液2(G−7−2)中に含まれる変性剤(B−1)は、それぞれ0.002g、及び、0gであった。
【0056】
更に、実施例1と同様の操作で、乾燥物1(F−7−2)より、フィルム(I−7−2)を得た。(I−7−1)に対する赤外分光測定では、ポリフェニレンエーテルに付加した、無水マレイン酸由来のピークは明確に観測されなかった。
【0057】
【実施例7】
ポリフェニレンエーテル(A−1)2.5kgと変性剤(B−1)50gをジャケット冷却可能な三井鉱山(株)社製FM10型ヘンシェルミキサに入れ内部を窒素置換した。撹拌羽根を高速回転し、剪断発熱により内容物を60℃まで5分かけて加熱した。ジャケット温度が60℃に到達した後、5分間低速回転で60℃を保持した後、冷水をジャケットに流し冷却した。この操作を4回繰り返し、(A)ポリフェニレンエーテルに変性剤(B)を含浸した混合物、10.18kgを得た。実施例1と同様の操作と条件で、二軸押出機に通しパウダー状の押出物(C−8−1)を得た。押出物(C−8−1)は溶融物を混入せず、DSC測定におけるピークから得られる融解熱(△H)は15J/gであった。
【0058】
押出物(C−8−1)のうちの50gから、実施例1と同様の操作で、洗浄物1(D−8−1)、濾液1(E−8−1)、乾燥物1(F−8−1)及び、、濾液2(G−8−1)を得た。濾液1(E−8−1)、及び、濾液2(G−8−1)中に含まれる変性剤(B−1)は、それぞれ、0.5及び0gであった。
更に、実施例1と同様の操作で、フィルム(I−8−1)を得た。(I−8−1)に対する赤外分光測定では、1790cm-1に、ポリフェニレンエーテルに付加した、無水マレイン酸由来のピークが観測された。実施例1と同様に、透明の淡い黄色で、異物は見られない平板状成形体(J−8−1)を得た。
【0059】
更に、内容物(C−8−1)の内の1kg、及び、(A−1)を1kg、旭化成社製ポリアミド6,6樹脂「レオナ樹脂1300S」2.5kg、旭化成社製水添SBブロックコポリマー「タフテックH1077」0.5kgをヘンシェルミキサーで混合し、バレル温度を340℃に設定したウェルナー社製ZSK−25型押出機を用いて押出混練を行い、ペレット(P−8−1)を得た。
射出成形機を用いて、ペレット(P−8−1)より、ASTM規格試験片を射出成形し、ASTM規格に従って、引張強度(ASTM D−638:23℃)、引張破断伸び(ASTM D−638:23℃)、アイゾット(ノッチ付き)衝撃強度(ASTM D−256:23℃)を測定した。測定の結果、引張強度は64MPa、引張破断伸びは100%以上、アイゾット(ノッチ付き)衝撃強度は662J/mであった。
【0060】
【比較例5】
実施例7と同様に、(A−1)2kg、及び、旭化成社製ポリアミド6,6樹脂「レオナ樹脂1300S」2.5kg、旭化成社製水添SBブロックコポリマー「タフテックH1077」0.5kgをヘンシェルミキサーで混合し、バレル温度を340℃に設定したウェルナー社製ZSK−25型押出機を用いて押出混練を行い、ペレット(P−9−2)を得た。射出成形機を用いて、ペレット(P−9−2)より、ASTM規格試験片を射出成形し、ASTM規格に従って、引張強度、引張破断伸び、アイゾット(ノッチ付き)衝撃強度を測定した。測定の結果、引張強度は54MPa、引張破断伸びは5%、アイゾット(ノッチ付き)衝撃強度は19J/mであった。
【0061】
【実施例8】
ポリフェニレンエーテル(A−1)2000gと変性剤(B−2)40gを用い、実施例1と同様の操作と条件で、二軸押出機に通しパウダー状の押出物(C−10−1)を得た。押出物(C−10−1)は溶融物を混入せず、DSC測定におけるピークから得られる融解熱(△H)は16J/gであった。
押出物(C−10−1)のうちの50gから、実施例1と同様の操作で、洗浄物1(D−10−1)、濾液1(E−10−1)、乾燥物1(F−10−1)及び、濾液2(G−10−1)を得た。濾液1(E−10−1)、及び、濾液2(G−10−1)中に含まれる変性剤(B−2)は、それぞれ、0.5及び0gであった。実施例1と同様に、透明の淡い黄色で、異物は見られない平板状成形体(J−10−1)を得た。
【0062】
【実施例9】
ポリフェニレンエーテル(A−1)2000gと変性剤(B−3)40gを用い、実施例1と同様の操作と条件で、二軸押出機に通しパウダー状の押出物(C−11−1)を得た。押出物(C−11−1)は溶融物を混入せず、DSC測定におけるピークから得られる融解熱(△H)は15J/gであった。
押出物(C−11−1)のうちの50gから、実施例1と同様の操作で、洗浄物1(D−11−1)、濾液1(E−11−1)、乾燥物1(F−11−1)及び、濾液2(G−11−1)を得た。濾液1(E−11−1)、及び、濾液2(G−11−1)中に含まれる変性剤(B−3)は、それぞれ、0.4及び0gであった。実施例1と同様に、透明の淡い黄色で、異物は見られない平板状成形体(J−11−1)を得た。
【0063】
【実施例10】
ポリフェニレンエーテル(A−1)2000gと変性剤(B−4)40gを用い、実施例1と同様の操作と条件で、二軸押出機に通しパウダー状の押出物(C−12−1)を得た。押出物(C−12−1)は溶融物を混入せず、DSC測定におけるピークから得られる融解熱(△H)は17J/gであった。
押出物(C−12−1)のうちの50gから、実施例1と同様の操作で、洗浄物1(D−12−1)、濾液1(E−12−1)、乾燥物1(F−12−1)及び、濾液2(G−12−1)を得た。濾液1(E−12−1)、及び、濾液2(G−12−1)中に含まれる変性剤(B−4)は、それぞれ、0.5及び0gであった。実施例1と同様に、透明の淡い黄色で、異物は見られない平板状成形体(J−12−1)を得た。
【0064】
【実施例11】
ポリフェニレンエーテル(A−1)2000gと変性剤(B−5)40gを用い、実施例1と同様の操作と条件で、二軸押出機に通しパウダー状の押出物(C−13−1)を得た。押出物(C−13−1)は溶融物を混入せず、DSC測定におけるピークから得られる融解熱(△H)は15J/gであった。
内容物(C−13−1)のうちの50gから、実施例1と同様の操作で、洗浄物1(D−13−1)、濾液1(E−13−1)、乾燥物1(F−13−1)及び、濾液2(G−13−1)を得た。濾液1(E−13−1)、及び、濾液2(G−13−1)中に含まれる変性剤(B−5)は、それぞれ、0.5及び0gであった。実施例1と同様に、透明の淡い黄色で、異物は見られない平板状成形体(J−13−1)を得た。
【0065】
【発明の効果】
本発明の官能化ポリフェニレンエーテル樹脂の製造方法ににより、十分に官能化され、かつ色調・外観と耐熱性・機械物性のバランスが良く、産業界の要求に十分応える官能化ポリフェニレンエーテル樹脂を提供することが可能になった。

Claims (4)

  1. (A)ポリフェニレンエーテル100重量部と、(B)1個のジエノフィル基を有するジエノフィル化合物より選択される変性剤0.01〜10.0重量部よりなる混合物を、押出機を用い加熱し、反応させる方法において、(A)が融解を伴わず、反応後の官能化ポリフェニレンエーテルの融解熱が1J/g以上であることを特徴とする官能化ポリフェニレンエーテル樹脂の製造方法。
  2. (A)ポリフェニレンエーテルが、溶液より沈殿して得られるパウダー状のもので、融点が240℃〜260℃のポリフェニレンエーテルであることを特徴とする請求項1に記載の官能化ポリフェニレンエーテル樹脂の製造方法。
  3. 押出機のバレル温度が100〜240℃の範囲であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の官能化ポリフェニレンエーテル樹脂の製造方法。
  4. 押出機のバレル温度が150〜220℃の範囲であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の官能化ポリフェニレンエーテル樹脂の製造方法。
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