JP4322141B2 - 洗車機 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車を跨ぐように門型に形成された洗車機本体を往復走行させて自動車の車体を洗浄するタイプの洗車機に関し、特に自動車の前後面及び側面をブラッシングする側面ブラシを備えたものに関する。
従来から知られているこの種の洗車機は、左右一対の側面洗浄ブラシと、自動車の形状を検出する車形検出手段を備え、検出した車形から認識される自動車の前端及び後端に対して、側面洗浄ブラシを閉じた状態で接触させた後、本体の走行を停止してブラシを回転させながら開いていき、自動車の前端及び後端をブラッシング洗浄するものが知られている(特開平3−164354号)。しかし、ここ最近の自動車形状の多様化に伴い、自動車前端及び後端から側面に至るコーナー部分が曲線的なフォルムとなり、従来の洗車機のような直線的なブラシ動作、すなわち本体を停止し、ブラシを閉じ位置から開き位置まで移動させる動作ではこのコーナー部分を適宜押圧でブラッシングすることができないという問題が生じている。
また、自動車の前後部を洗浄する際に、側面ブラシを前傾・後傾させて開閉する装置が知られている(特公平6−15318号)。この装置では、自動車の前端及び後端に側面ブラシを押し付けて傾斜させ、この状態を保持したままブラシを回転させて開きながらブラッシングするものであり、自動車前端及び後端から側面に至る曲線的なコーナー部分への押圧は上記構成のものと同様に適切なものとはなり得ない。
特開平3−164354号 特公平6−15318号
そこで、本発明が解決しようとする課題は、自動車前端及び後端から側面に至るコーナー部分を確実にブラッシングして汚れ残りをなくすことのできる洗車機を提案することにある。
本発明は、自動車と洗車機本体の相対移動に伴い、自動車の前後面及び側面をブラッシング洗浄する左右一対の側面ブラシを備えた洗車機において、側面ブラシを開閉する開閉手段と、側面ブラシを垂直方向に対し自動車の前後方向に傾倒する傾倒手段と、該傾倒手段による傾倒姿勢を保持する保持手段とを有し、洗浄する自動車の形状を検出する車形検出手段と、該検出手段で検出した自動車の形状から自動車の前端及び後端位置を検出する車端検出手段と、該車端検出手段で検出した自動車の前端及び後端位置で側面ブラシを制御する制御手段を備え、制御手段は、側面ブラシを傾斜手段によって前後方向における上側が自動車側に傾斜した前傾又は後傾姿勢にして自動車の前面又は後面をブラッシングするとともに、ブラシが前傾又は後傾姿勢から垂直姿勢に復帰する力で自動車の前面又は後面から側面にかけて回り込み車体の曲面をブラッシングするように制御することを特徴としている。
制御手段は、側面ブラシを閉じるとともに前記保持手段によって前後方向における上側が自動車側に傾斜した前傾又は後傾姿勢を保持した状態で自動車の前端又は後端に接触させ、この姿勢を保持したまま該側面ブラシを開いて自動車の前面又は後面をブラッシングし、前記側面ブラシが所定位置まで開くと前記保持手段によるブラシの傾倒保持を解除し、ブラシが前傾又は後傾姿勢から垂直姿勢に復帰する力で自動車の前面又は後面から側面にかけて回り込み車体の曲面をブラッシングするように制御する。また、側面ブラシで自動車の側面をブラッシングしているとき、左右方向で略ハの字姿勢をなすようにし、該側面ブラシが自動車の前端又は後端の所定距離手前に達すると、保持手段で該ブラシを前傾又は後傾姿勢に保持し、この姿勢を保持したまま自動車の側面をブラッシングし、側面ブラシが自動車の前端又は後端まで達すると傾倒手段による左右方向の傾倒が解除してブラシが車体側面から自動車の前面又は後面に回り込んでいくよう制御する
また、側面ブラシをそれぞれ独立して開閉する開閉手段と、自動車を上方から撮影する撮影手段と、撮影した画像から自動車の突起物位置を認識する手段とを備え、前記制御手段は、該突起物認識手段で突起物を認識した自動車の前面又は後面を洗浄するとき、突起物がない位置では前記ブラシを上側が自動車側に傾倒した状態に保持してブラッシングし、突起物がある位置では前記ブラシ体を上側が自動車と逆方向に傾倒した揺動状態に保持してブラッシングするよう制御するものである。
本発明の洗車機によれば、自動車の前面及び後面位置で側面ブラシの傾倒姿勢及び保持姿勢を制御するようにしたので、自動車の前面、後面に沿って側面ブラシで作用させることができる。また、前傾又は後傾の姿勢を保持したまま自動車の前端又は後端に接触させてブラッシングした後、ブラシの傾倒保持を解除しながらブラシを開いていくよう制御するので洗い残しを少なくすることができる。
洗車処理装置として、少なくとも左右一対の側面ブラシを備えた門型洗車機。
以下、本発明の実施例1について図面を基に説明する。図1は実施例1の正面説明図、図2は同平面説明図である。
洗車機本体1は左右一対のレール2,2上を往復走行し、レール2,2間に停車される自動車を跨ぐように移動する。3,4,4は洗車機本体1に設けられる洗車処理装置としての回転ブラシで、3は車体面に沿って昇降動作し主に車体上面を洗浄する上面ブラシ、4,4は車体面に沿って開閉動作し車体の側面および前後面を洗浄する左右一対の側面ブラシである。5,6,6は洗車機本体1に設けられ洗浄後の車体の乾燥をはかる洗車処理装置としてのブロワノズルで、5は車体面に沿って昇降動作する上面ブロワノズル、6,6は車体面に沿って出没動作する左右一対の側面ブロワノズルである。8は洗車機本体1の前方に位置して設けられ本体1の走行に伴い自動車の側方からの形状(シルエット)を読み取る車形検出装置、9は洗車機本体1が単位距離走行する毎にパルス出力するエンコーダ、10,10は本体1を走行させるモータである。
洗車する自動車を、洗車機本体1の前方より自動車を進入させ、本体1手前で停車させ、この状態で洗車機本体を往復走行させて洗車を行う。例えば1往復で洗車する場合は、まず洗車機本体1を前方へ往行走行させ、車形検出装置8で読み取った車体形状に合わせてブラシ3・4・4を制御し車体面のブラッシング洗浄を行い、続いて洗車機を復行走行させブロワノズル5,6,6から車体に空気を吹き付けて車体面の乾燥をはかる。もちろん、この1往復の洗車以外にも洗車機を2往復・3往復させて様々なニーズに応じた洗車動作をさせることができる。尚、各ブロワノズル5,6,6を各ブラシ3,4,4よりも後方に配置し、ブラシとの間に車体上面に沿って昇降するシャッターを設けて隔離することで、片道単位での洗車も可能となる。
図3〜5は側面ブラシ4の構造を示す説明図であり、図3は平面から見た状態、図4は正面から見た状態、図5は側面から見た状態を示している。
左右一対の側面ブラシ4・4は、それぞれ本体1内の後方上部に左右に渡って水平に横架されたガイドレール12に挟持するキャリア13と、該キャリア13から吊下される回転軸14と、該回転軸14の周囲に植毛される布製又は樹脂製のブラシ体15とから構成され、開閉装置16を介してガイドレール12上を走行し左右別々に開閉可能にされるとともに、左右揺動装置17及び前後揺動装置18を介して左右方向及び前後方向に揺動自在にされる。キャリア13には、正逆可能な回転モータ19が取り付けられており、プーリ、ベルト等からなる連係装置20を介して回転軸14と連係され、ブラシを正転・逆転させる。
開閉装置16は、側面ブラシ4を左右別々に開閉するものであり、図3に示すように、ブラシ開閉用の走行モータ21と、一端がキャリア13に接続され、他端がスプロケット22を介して開閉モータ21の駆動軸に懸架されたチェーン23と、モータの駆動軸先端に接続されるブラシ走行位置検出用のエンコーダ24とから構成される。
左右揺動装置17は、側面ブラシ4を垂直位置から下方が外側に開く位置まで揺動させるもので、図4に示すように、キャリア13の上面において回転軸14の上端を連結固定する支持板25と、該支持板25を一方向に揺動支持する支軸26と、支持板25が所定量θ1傾いた位置でスイッチングする第1近接スイッチ27と、支持板25が所定量θ2(>θ1)傾いた位置でスイッチングする第2近接スイッチ28とから構成される。
自動車の側面洗浄は、側面ブラシ4を車体に押し付け、左右にそれぞれ所定量θ1傾いた状態で行われる。車体変化により、この傾きは変化していくが、第1近接スイッチ27でブラシの揺動角が所定量θ1より小さくなったことが検出されると、開閉装置16によりブラシを車体に接近させるようし、第2近接スイッチ28でブラシの揺動角が所定量θ2になったことが検出されると開閉装置16を駆動してブラシを車体から離させるようにして、ブラシの揺動角θが常にθ1<θ<θ2の範囲で保たれる。
前後揺動手段18は、側面ブラシ4が前後方向の垂直姿勢から上方が本体1の前方に所定量θ3傾く前傾姿勢、後方に所定量θ3傾く後傾姿勢までの範囲でガイドレール12を揺動させるもので、図5に示すように、ガイドレール12に連結するアーム29と、該アーム29の上端に連結されてアームの前方で伸縮する第1シリンダ30と、アームの後方で伸縮する第2シリンダ31と、第1シリンダ30のロッド先端をスライド支持するスライド板32と、第2シリンダ31のロッド先端を本体に固定する固定軸33と、一端がスライド板32に連結され、他端がアーム29を貫通して自由端となるワイヤ34と、該ワイヤ34のスライド板32とアーム29間に設けられる第1スプリング35と、アーム29と自由端間に設けられる第2スプリング36とから構成される。ガイドレール12の先端には、スイッチ板37が設けられ、このスイッチ板37が所定量θ3前傾した位置でスイッチングする第1近接スイッチ38と、スイッチ板37が所定量θ3後傾した位置でスイッチングする第2近接スイッチ39とに接触することで、ブラシの傾斜位置が把握される。
自動車の前面及び後面洗浄を、ブラシ4を所定量θ3前傾又は後傾させて行う場合、近接スイッチ38,39でブラシの傾斜角が所定量θ3になったことを検出するまで前後揺動手段18を駆動する。ブラシ4は、第1シリンダ30が伸び、第2シリンダ31が縮んだ状態で垂直姿勢となり、第1シリンダ30,第2シリンダ31が伸びた状態で前傾姿勢、第1シリンダ30,第2シリンダ31が縮んだ状態で後傾姿勢となる。
図6は実施例の制御系を説明するブロック図である。
40は洗車制御部で、車形検出装置8から得た自動車の位置,形状,装備等に関する情報に基づき、洗車駆動部41を介してブラシ,ブロワノズル等の洗車処理装置を作動させ、自動車の位置,形状,装備等に合わせて洗車を行う。42は操作部で、洗車内容の選択や洗車の開始入力を行う他、操作する人に対し表示や音声で注意事項や操作手順等を案内出力するものである。操作部42は、通常は洗車機本体1前面に設けられるが、運転者が乗車したままドライブスルー形式で洗車を行う場合等には、操作部42を本体1と別体とし洗車エリアの入口に設置されることになる。
車形検出装置8は、洗車機1の前方に備えられ自動車を幅方向に挾むようにして、上下に複数の発光素子と受光素子とを対向させた車体検出部8a,8bを備えて、発・受光素子間で授受される光信号が自動車Aの車体によって遮られたのを検知して車両検出し、これにより主に車体の上面シルエットと突起物とを把握するもので、車体検出部の他、検出駆動部43,車形記憶部44,突起物検出部45,前端検出部46,後端検出部47から構成される。
検出駆動部43は、車体検出部の発光部8aと受光部8bを所定手順で駆動するもので、洗車機本体1の走行に伴うエンコーダ9からのパルス信号をトリガーとして、洗車機1が単位距離移動する毎に繰り返し発光部8a・受光部8b間で車体検出を実行させる。すなわち、発光部8aに信号出力して発光素子を上から順に発光させ、これと同期して受光部8bにおける発光素子と対向した受光素子での受光レベルを順に取得するようにして、車体検出を実行させ、一つの発光素子からの光をそれと水平に対向する受光素子で検出して、各素子間で車体検出させる。車形記憶部44は、検出駆動部43での検出駆動に伴い受光部8bから車体検出信号を取り込んで自動車の車体面位置を検知し、この車体面位置を本体1の単位距離走行毎に蓄積して、自動車上面の形状(シルエット)を形成する。突起物検出部45は、車形記憶部44で記憶した車形を基に車体面の局部的な起伏をとらえて突起物を認識し、その突起物の位置や形状に応じて突起物の種別を特定するもので、突起物の認識からその位置と種別の特定をする方法については、例えば特開平8−225065号に開示される方法で可能である。前端検出部46は、車形記憶部44で記憶した車形を基に自動車の前端位置を検出し、後端検出部47は、車形記憶部24で記憶した車形を基に自動車の後端位置を検出するものである。
続いて、実施例1の洗車時の動作について説明する。
自動車Aを適正な洗車位置に停車させた後、車形検出装置8で自動車の側方からの形状を読み取りながら洗車動作し、洗車機本体1を走行させ車形検出装置8で読み取った車体形状に合わせてブラシ3・4・4を制御し車体面をブラッシングするブラシ工程や、洗車機を走行させ車体形状に合わせてブロワノズル5,6,6を制御し車体に空気を吹き付ける乾燥工程などを、洗車内容に応じて組み合わせて実行する。
図7は1往復洗車での側面ブラシ4・4の動作を示している。
本体1の往行に伴い、車形検出装置8で検出される自動車Aの前端aに対し、側面ブラシ4・4を閉じ、所定量θ3前傾させた前傾姿勢に保持してアプローチする。本体1が車形検出装置8と側面ブラシ4・4との距離分走行すると、側面ブラシ4・4は自動車の前端aに接触することなる(位置P1)。側面ブラシ4・4が位置P1に来ると、本体1の走行を一旦停止させ、車体前面のブラッシングを行う。車体前面のブラッシングは、本体1を停止させたまま側面ブラシ4・4を回転させながら左右に開いていくことで行う。このとき、側面ブラシ4・4が左右へ距離L開くまで前傾姿勢を保持したままとし(位置P2)、位置P2に来ると、前傾保持を解除しながら車体の側面まで開く(位置P3)。前傾保持を解除された側面ブラシは、自重によって垂直姿勢に復帰しようとする力で車体面に接触し、車体前面から側面にかけての曲面bに追従してブラッシングするようになる。すなわち、図7における軌跡Sを描いて車体前面から車体側面に回り込み、曲面部bが洗浄されるのである。
側面ブラシ4・4が位置P3まで開くと、前後方向で垂直姿勢に復帰するので、左右のブラシをそれぞれ上方が自動車A側に傾倒したハの字姿勢になるように車体側面に押し付け(位置P4)、本体1を走行させて車体の側面洗浄が行われる。前述したように、車体変化により、傾きに変化が生じた場合は、開閉装置16によりブラシを接離させて、ブラシの揺動角θをθ1<θ<θ2の範囲に保つようにしている。
車形検出装置8が自動車Aの後端dを検出すると、本体1が車形検出装置8と側面ブラシ4・4との距離よりも短い距離分走行した位置(位置P5)で側面ブラシ4・4を所定量θ3後方に傾斜させた後傾姿勢に保持する。この姿勢から側面ブラシ4・4が車体後面に至ると、左右方向への押し付け力が無くなり自重によって左右方向の垂直姿勢に復帰する(位置P6)。この動作により、側面ブラシ4・4は車体側面から後面にかけての曲面部cに追従して車体後面に回り込んでいくため、曲面部cが確実にブラッシングされる。車体後面のブラッシングは、側面ブラシ4・4が位置P6にあるところで本体1を停止させ、側面ブラシ4・4を後傾姿勢に保持したまま閉じていき(位置P7)、そこから更に左右に開いていくことで行われる。すなわち、位置P6と位置P7の間で開閉して行う。その後、本体1を走行停止位置まで走行させて停止し、1往行のブラシ工程が終了となる。
ここでは1往復でブラッシングとブローを実行する洗車コースを例示しているので、復行時にはブロワノズル5,6,6から送風して車体の水滴を除去する乾燥工程が行われる。尚、2往復の洗車コースを選択した場合には、復行時にもブラシ工程が行われることになるが、このときの洗浄動作は、上記した車体前面の洗浄を車体後面で行い、車体後面の洗浄を車体前面で行われるものである。
次に、本発明の実施例2について図面を基に説明する。図8は実施例2の側面説明図である。尚、上記実施例1と同様の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
実施例2における洗車機は、上記実施例1の洗車機本体1に、入場してくる自動車を撮像するカメラ装置50を備えたものである。カメラ装置50は、2つのカメラ51,52が本体1の前面と後面に1台ずつ設けられ、それぞれが異なる撮影範囲を与えられて設けられる。第1のカメラ51は、洗車開始時および洗車中に洗車機本体1の前方直下の自動車を撮像できるよう撮影範囲R1が設定されており、その画像は主に洗車する自動車の停車位置の確認と、突起物の位置の確認に使用される。第2のカメラ52は、洗車機本体1がレール2・2後端の洗車開始位置にあるとき、レール2・2先端近くまでの洗車エリアを撮像できるよう撮影範囲R2が設定されており、洗車開始前に洗車エリアへ進入して来る自動車を撮像し、その画像は主に自動車の進入検知と、ナンバープレート位置の確認と、一部突起物の位置の確認とに使用される。
カメラ装置50は、所定時間毎に周期的に本体1前方を撮像しており、進入する自動車の画像をコマ送りのように複数撮影することになる。カメラ装置50は、前回洗車の終了後で自動車が洗車エリアから退出したタイミングなどをとらえて洗車エリアを撮像し、自動車が洗車エリアに存在しない状態を撮像し基礎画像として記憶保存しておき、以後、カメラ装置で撮像した画像と基礎画像とを比較して自動車の進入を検知するものである。
すなわち、図8(a)において、自動車が位置a1に来た状態では、まだカメラ52の撮像範囲に進入しないため位置a1での画像は基礎画像と差がない。自動車が位置a2へ来ると撮像範囲に自動車先端が入ってくるため、基礎画像と明らかな差が生じるため、この時点で自動車の進入が検知される。その後、位置a3に至るまで所定のタイミングで画像が次々に取り込まれ、位置a3に至るとカメラ51の撮影範囲に入ってくる。位置a3に至るまでに撮られた画像は、少なくとも洗車動作が終了するまで保存され、複数の用途に使用される。
図8(b)において、洗車中の撮像は主にカメラ51が使用され、洗車する自動車がワゴン車である場合、位置b1においてフロントガラス部を撮影範囲に入れるようにして撮像し、また位置b2においてリアウィンドウ部を撮影範囲に入れるようにして撮像する。この位置b1・b2で撮られた画像は、少なくとも洗車動作が終了するまで保存され、例えば位置b2での画像はワゴン車の後側に設けられるリアミラーの位置確認に使用される。また、洗車する自動車がジープ車である場合、位置b2での画像はジープ車の後側に設けられるリアタイヤの位置確認に使用される。
図9は実施例2の制御系を説明するブロック図である。
53は洗車制御部で、車形検出装置8および画像処理部54から得た自動車の位置,形状,装備等に関する情報に基づき、洗車駆動部55を介してブラシ,ブロワノズル等の洗車処理装置を作動させ、自動車の位置,形状,装備等に合わせて洗車を行う。画像処理部54は、カメラ装置50(カメラ51・52)で撮像された自動車の画像を記憶・処理して種々の検出操作を行うもので、画像記憶部56,進入検出部57,位置検出部58,ナンバープレート検出部59,突起物検出部60からなっており、その構成及び各部での検出方法は、本出願人が先に提案している特願2003−34326号に開示された構成及び方法と同様である。
続いて、実施例2の洗車時の動作について説明する。図10は1往復洗車での側面ブラシ4・4の動作を示している。
上記実施例1同様に、1往行時には車形検出装置8で検出した自動車Aの前端aに対して、側面ブラシ4・4を閉じた状態で、且つ前傾姿勢に保持してアプローチさせるのであるが、このとき、側面ブラシ4・4の左右閉位置をナンバープレート検出部59で検出したナンバープレートNPの位置に合わせてアプローチする。側面ブラシ4・4が自動車Aの前端aに接触すると、この位置P1で本体1の走行を一旦停止させる。このとき、側面ブラシ4・4の回転方向を内回りrにすることで、ブラシが引っ掛かりやすいナンバープレートの下隅部に対して押し付ける方向に作用し、ナンバープレートの折り曲げが防止される。
車体前面のブラッシングは、本体1を停止させたまま側面ブラシ4・4を開いていくことで行われる。このとき、側面ブラシ4・4がナンバープレートNPから十分に逃げる位置P2に開くまで前傾姿勢を保持したまま左右別々に開いていき、位置P2まで開いた後は前傾保持を解除して車体側面の位置P3まで開く。この動作により、側面ブラシ4・4が自重によって垂直姿勢に復帰しようとする力で車体面に接触し、車体前面から側面にかけての曲面部bに追従してブラッシングするようになる。
側面ブラシ4・4は、位置P3まで開くと前後方向で垂直姿勢に復帰するので、この状態から左右方向で上部が自動車A側に所定量θ1傾倒したハの字姿勢になる位置P4まで車体側面に押し付け、本体1を走行させて車体の側面洗浄を行う。
車形検出装置8が自動車Aの後端dを検出すると、本体1が車形検出装置8と側面ブラシ4・4との距離よりも短い距離分走行して位置P5まで走行してから、側面ブラシ4・4を所定量θ3後方に傾斜させた後傾姿勢に保持させる。この姿勢から側面ブラシ4・4が車体後面の位置P6に至ると、左右方向への押し付け力が無くなり自重によって左右方向の垂直姿勢に復帰していく。この動作により、側面ブラシは車体の車体側面から後面にかけての曲面部cに追従して車体後面に回り込んでいくため、曲面部cが確実にブラッシングされる。
車体後面のブラッシングは、本体1を停止させ、側面ブラシ4・4を後傾姿勢に保持したまま閉じていくことで行われる。このとき、突起部検出部60で検出した突起物の位置に基づいて側面ブラシ4・4が突起物を破損しないよう、左右の側面ブラシ4・4を別々に閉じていく。例えば、リアミラーRMが装備された自動車の後面を洗浄する場合、突起物検出部60でリアミラーRMが自動車の右側にあることを検知すると、リアミラーRMがない側の側面ブラシ4のみをリアミラーRMに近い位置P7まで閉じていき、リアミラーRMに接近させて車体の後面の大半をブラッシングする。この後は、リアミラーRMがない側の側面ブラシ4のみを位置P6と位置P7の間で開閉させて車体後面がブラッシングされるものであるが、図11に示すように、側面ブラシ4・4を閉じた状態として後傾姿勢から前傾姿勢に変え、ブラシの下方が車体のバンパー付近に接触するようにしてリアミラーRMがある部分を含む車体下部のブラッシングするように行われる。これにより、車体後面における洗い残し部分が極力少なくなる。
尚、この動作は、突起物の種類に関わらず応用でき、車体前面に設けられるカスタムミラーや、ジープ車に取り付けられるリアタイヤであってもよい。すなわち、カメラ装置を搭載し、突起物が車体のどちら側に設けられているものかを認識できるようにすることで、側面ブラシを左右別々に駆動させ、洗い残しを減らすことができる。
また、上記実施例では側面ブラシを前後方向に揺動させた姿勢に保持する手段が記載されているが、左右方向に揺動させた姿勢を保持する手段を備えても良い。左右方向への揺動は、前傾または後傾姿勢を保持する時と異なり、一方向(ブラシの上部が自動車に傾倒した姿勢)のみであるので、前傾を保持する上記第1シリンダ30と同様な構成を左右方向の揺動姿勢の保持に応用すればよい。
特に、車体の形状に沿って側面ブラシを移動させ、洗い残しの少ない洗車機を提供できる。
実施例1の洗車機を示す正面説明図である。 同側面説明図である。 側面ブラシの平面図である。 側面ブラシの正面図である。 側面ブラシの側面図である。 実施例1の制御系を説明するブロック図である。 1往復洗車での側面ブラシの動作を示す説明図である。 実施例2の洗車機を示す側面説明図である。 実施例2の制御系を説明するブロック図である。 1往復洗車での側面ブラシの動作を示す説明図である。 側面ブラシの動作を示す説明図である。
符号の説明
1 洗車機本体
4・4 側面ブラシ
8 車形検出装置
16 開閉装置
17 左右揺動装置
18 前後揺動装置
30 第1シリンダ(前後揺動保持手段)
31 第2シリンダ(前後揺動保持手段)
40 洗車制御部
46 前端検出部
47 後端検出部


Claims (4)

  1. 自動車と洗車機本体の相対移動に伴い、自動車の前後面及び側面をブラッシング洗浄する左右一対の側面ブラシを備えた洗車機において、
    前記側面ブラシを開閉する開閉手段と、側面ブラシを垂直方向に対し自動車の前後方向に傾倒する傾倒手段と、該傾倒手段による傾倒姿勢を保持する保持手段とを有し、洗浄する自動車の形状を検出する車形検出手段と、該検出手段で検出した自動車の形状から自動車の前端及び後端位置を検出する車端検出手段と、該車端検出手段で検出した自動車の前端及び後端位置で前記側面ブラシを制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記側面ブラシを前記傾斜手段によって前後方向における上側が自動車側に傾斜した前傾又は後傾姿勢にして自動車の前面又は後面をブラッシングするとともに、ブラシが前傾又は後傾姿勢から垂直姿勢に復帰する力で自動車の前面又は後面から側面にかけて回り込み車体の曲面をブラッシングするように制御することを特徴とする洗車機。
  2. 自動車と洗車機本体の相対移動に伴い、自動車の前後面及び側面をブラッシング洗浄する左右一対の側面ブラシを備えた洗車機において、
    前記側面ブラシを開閉する開閉手段と、側面ブラシを垂直方向に対し自動車の前後方向に傾倒する傾倒手段と、該傾倒手段による傾倒姿勢を保持する保持手段とを有し、洗浄する自動車の形状を検出する車形検出手段と、該検出手段で検出した自動車の形状から自動車の前端及び後端位置を検出する車端検出手段と、該車端検出手段で検出した自動車の前端及び後端位置で前記側面ブラシを制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記側面ブラシを閉じるとともに前記保持手段によって前後方向における上側が自動車側に傾斜した前傾又は後傾姿勢を保持した状態で自動車の前端又は後端に接触させ、この姿勢を保持したまま該側面ブラシを開いて自動車の前面又は後面をブラッシングし、前記側面ブラシが所定位置まで開くと前記保持手段によるブラシの傾倒保持を解除し、ブラシが前傾又は後傾姿勢から垂直姿勢に復帰する力で自動車の前面又は後面から側面にかけて回り込み車体の曲面をブラッシングするように制御することを特徴とする洗車機。
  3. 自動車と洗車機本体の相対移動に伴い、自動車の前後面及び側面をブラッシング洗浄する左右一対の側面ブラシを備えた洗車機において、
    前記側面ブラシを開閉する開閉手段と、側面ブラシを垂直方向に対し自動車の左右方向に傾倒する傾倒手段と、該傾倒手段による傾倒姿勢を保持する保持手段とを有し、洗浄する自動車の形状を検出する車形検出手段と、該検出手段で検出した自動車の形状から自動車の前端及び後端位置を検出する車端検出手段と、該車端検出手段で検出した自動車の前端及び後端位置で前記側面ブラシを制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記側面ブラシで自動車の側面をブラッシングしているとき、左右方向で略ハの字姿勢をなすようにし、該側面ブラシが自動車の前端又は後端の所定距離手前に達すると、前記保持手段で該ブラシを前傾又は後傾姿勢に保持し、この姿勢を保持したまま自動車の側面をブラッシングし、前記側面ブラシが自動車の前端又は後端まで達すると前記傾倒手段による左右方向の傾倒が解除してブラシが車体側面から自動車の前面又は後面に回り込んでいくよう制御することを特徴とする洗車機。
  4. 上記請求項1乃至3記載の洗車機において、
    前記側面ブラシをそれぞれ独立して開閉する開閉手段と、自動車を上方から撮影する撮影手段と、撮影した画像から自動車の突起物位置を認識する手段とを備え、
    前記制御手段は、自動車の前面又は後面を洗浄するとき、前記突起物認識手段で突起物を認識した突起物がない位置では前記ブラシを上側が自動車側に傾倒した状態に保持してブラッシングし、突起物がある位置では前記ブラシ体を上側が自動車と逆方向に傾倒した揺動状態に保持してブラッシングするよう制御することを特徴とする洗車機。
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