JP4321906B2 - エアゾール容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、殺虫剤・塗料・化粧料・洗剤などの内容物を容器内に収容するエアゾール容器に関する。保管時は、容器にキャップを取り付けて噴射ボタンを被い、、使用時は、キャップを外して噴射ボタンを押し下げ、その噴射ボタンの噴射口から容器内の内容物を噴射するエアゾール容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のエアゾール容器には、たとえば図5に示すようなキャップ1を使用するものがある(特開平11−70986号公報参照)。
【0003】
このようなエアゾール容器では、キャップ1の周壁に周方向に平行な切込みa・bを設けて反転係止板2を形成し、通常時は、(a)に示すように外向きに膨らませて使用し、図6中鎖線で示すように容器3に取り付けて鎖線状態にある噴射ボタン4を被ってなる。
【0004】
容器内の内容物を使い切って使用済みとなり、廃棄すべくガス抜きを行うときは、反転係止板2を反転して(b)に示すように内向きに膨らませて使用し、図6中実線で示すように容器3に取り付けて反転係止板2で噴射ボタン4を押し下げ、容器3内の残留ガスを噴射口5から完全に噴射していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来のエアゾール容器では、反転係止板2をキャップ1の定位置に形成するから、噴射ボタン4の高さ位置が異なれば、ガス抜きを行うことができず、対応する位置に反転係止板2を有する別のキャップを準備しなければならない問題があった。
【0006】
そこで、この発明の課題は、そのような従来の問題を解消し、噴射ボタンの高さ位置が異なるエアゾール容器でも、同一のキャップでガス抜き可能とし、キャップを共通化してコストダウンを図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのため、この発明は、保管時に、容器にキャップを取り付けて噴射ボタンを被うエアゾール容器において、
キャップにボタン押下板と複数の弾性片とを備え、
キャップには、頂壁に開口を設け、
弾性片は、それぞれ開口の周縁からキャップ内に向けてのばし、折り返してU字状に設け、
ボタン押下板は、弾性片の先端で支持してなり、キャップを反転して容器上に被せたとき、噴射ボタンを当てるように設け、
弾性片の弾性力は、ボタン押下板に噴射ボタンを当てて後、キャップを押し下げたとき、弾性力に抗してボタン押下板を移動可能とする一方、移動にともないその弾性力が一定以上増大したとき今度はその弾性力で噴射ボタンを押し下げる強さとしてなる、ことを特徴とする。
【0008】
そして、ガス抜きを行うとき、容器からキャップを外し、反転して再び容器に被せ、ボタン押下板に噴射ボタンを当ててキャップの押し下げとともに、弾性片の弾性力に抗してボタン押下板を移動する。弾性片の弾性力の増大にともない、やがて一定以上となったときその弾性力で今度は噴射ボタンを押し下げ、噴射ボタンから内容物を噴射する。
【0009】
この発明では、ボタン押下板に噴射ボタンを当ててキャップを押し下げたとき、容器に掛け止める掛止突起を備えるとよく、またそのとき容器に突き当てる突当突起を備えるとよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態を説明する。
図1にはこの発明によるエアゾール容器で用いるキャップの平面を示し、図2にはそのA−A線に沿う縦断面を示す。
【0011】
図中符号10で示すキャップは、円筒状の周壁12と、その上側開口を塞ぐ頂壁14とからなる。周壁12の内周面には、縦方向に直線的にのびる補強リブ16を複数設ける。下縁内周には、周方向にのびる長さの短い係合突起17を同一円周上に複数設ける。
【0012】
一方、頂壁14には、中央に開口18を設けてその周縁から下向きに短筒部19を形成する。さらに、その短筒部19の下端からは、90度の間隔を隔てて帯状の4つの弾性片20を下向きにのばす。
【0013】
弾性片20は、内向きに折り返してU字状に設け、先端でボタン押下板21を支持する。ボタン押下板21は、円板状で、弾性片20間を短筒部19の内周までのばし、自然状態では短筒部19の下方入口で開口18を塞ぐように設けてなる。
【0014】
短筒部19の内周面には、開口18の入口に、周方向にのびる長さの短い掛止突起23を同一円周上に複数備える。また、それよりも下方位置で弾性片20間には、それぞれ突当突起24を2つずつ備える。
【0015】
このように図1および図2に示すキャップ10は、通常時は、下方から押し上げてボタン押下板21を弾性片20に抗して持ち上げ、突当突起24を乗り越えて図3に示すように開口18の入口まで平行移動し、弾性片20の弾性力に基づく戻りを突当突起24で阻止する。
【0016】
そして、保管時は、図3に示すように、容器30に被せ、係合突起17を下巻き締め部31のあごにはめ付けて取り付け、ステム32に取り付けた噴射ボタン33を被う。
【0017】
容器30は、缶状で、その中に殺虫剤・塗料・化粧料・洗剤などの内容物を収容してなる。
【0018】
このエアゾール容器を使用するときは、容器30からキャップ10を外し、指を掛けて噴射ボタン33を押し下げ、ステム32を押し込んで容器30内の内容物を噴射ボタン33の噴射口34から噴射する。
【0019】
ところで、経時、使用によって容器30内の内容物がなくなり、上記エアゾール容器を廃棄するときは、容器30からキャップ10を外し、図4に示すように反転し、図示省略するが、たとえば中にウエスなどを詰めてから、図示するように反転した状態で再び容器30上に被せ、ボタン押下板21に噴射ボタン33を当ててキャップ10の押し下げとともに、ボタン押下板21を突当突起24を乗り越えて持ち上げ、弾性片20の弾性力に抗して平行移動する。
【0020】
そして、弾性片20の弾性力の増大にともない、やがて一定以上となったとき今度はその弾性力で噴射ボタン33を押し下げ、噴射口34から内容物の噴射を開始する。それから、図4に示すように、開口18内に上巻き締め部35を入れ、その上巻き締め部35のあごに掛止突起23を掛け止め、同上巻き締め部35の周縁に突当突起24を突き当てて傾きを阻止し、姿勢を保持してキャップ10を容器30に取り付ける。
【0021】
このとき、弾性片20の弾性力で噴射ボタン33の押し下げ状態を保持し、容器30内の残留ガスを残らず噴射して完全なガス抜きを行う。
【0022】
なお、図示例では、4つの弾性片20を設けたが、弾性片は4つに限らないことはいうまでもない。
【0023】
【発明の効果】
以上のとおり、この発明によれば、ガス抜きを行うとき、容器から外したキャップを反転して再び容器に被せ、そのキャップの押し下げとともに弾性片の弾性力で噴射ボタンを押し下げるから、ガス抜き時に噴射ボタンを取り外す必要がなく、ガス抜き作業を簡単とすることができる。
【0024】
また、キャップの押し下げとともに弾性片の弾性力に抗してボタン押下板を移動し、弾性片の弾性力が一定以上となったとき今度はその弾性力で噴射ボタンを押し下げるから、噴射ボタンの高さ位置が異なるエアゾール容器でも、同一のキャップでガス抜き可能とし、キャップを共通化してコストダウンを図ることができる。
【0025】
さらに、この発明によれば、反転したキャップ内にウエス等の挿入を可能とするから、ガスが大量に残留している場合でも、ウエス等で吸収して内容物がまわりに飛散することを防止することができる。特に、噴射口から一方向にのみガスを勢いよく噴射する場合、キャップの内面に当たってはね返り、混入する内容物が広範囲にまわりを汚すおそれがあるが、この発明によればそのようなおそれをなくすことができる。
【0026】
請求項2に係る発明によれば、ボタン押下板に噴射ボタンを当ててキャップを押し下げたとき、容器のたとえば巻き締め部に掛け止める掛止突起を、キャップに備えるから、ガス抜き時に容器にキャップを取り付けてその取り付け状態を保持することができる。
【0027】
請求項3に係る発明によれば、ボタン押下板に噴射ボタンを当ててキャップを押し下げたとき、容器のたとえば巻き締め部の周縁に突き当てる突当突起を、キャップに備えるから、ガス抜き時に容器にキャップを取り付けたとき傾きをなくしてキャップの姿勢を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるエアゾール容器で用いるキャップの平面図である。
【図2】そのA−A線に沿う縦断面図である。
【図3】保管時にそのキャップを容器に取り付けた状態の縦断面図である。
【図4】ガス抜き時に同キャップを反転して容器に取り付けた状態の縦断面図である。
【図5】従来のエアゾール容器で用いるキャップの斜視図で、(a)は通常時、(b)はガス抜き時を示す。
【図6】ガス抜き時に同キャップを容器に取り付けた状態の縦断面図である。
【符号の説明】
10 キャップ
12 周壁
14 頂壁
17 係合突起
18 開口
19 短筒部
20 弾性片
21 ボタン押下板
23 掛止突起
24 突当突部
30 容器
31 下巻き締め部
32 ステム
33 噴射ボタン
34 噴射口
35 上巻き締め部
Claims (3)
- 保管時に、容器にキャップを取り付けて噴射ボタンを被うエアゾール容器において、
前記キャップにボタン押下板と複数の弾性片とを備え、
前記キャップには、頂壁に開口を設け、
前記弾性片は、それぞれ前記開口の周縁から前記キャップ内に向けてのばし、折り返してU字状に設け、
前記ボタン押下板は、前記弾性片の先端で支持してなり、前記キャップを反転して前記容器上に被せたとき、前記噴射ボタンを当てるように設け、
前記弾性片の弾性力は、前記ボタン押下板に前記噴射ボタンを当てて後、前記キャップを押し下げたとき、弾性力に抗して前記ボタン押下板を移動可能とする一方、移動にともないその弾性力が一定以上増大したとき今度はその弾性力で前記噴射ボタンを押し下げる強さとしてなる、エアゾール容器。 - 前記ボタン押下板に前記噴射ボタンを当てて前記キャップを押し下げたとき、容器に掛け止める掛止突起を、前記キャップに備えてなる、請求項1に記載のエアゾール容器。
- 前記ボタン押下板に前記噴射ボタンを当てて前記キャップを押し下げたとき、容器に突き当てる突当突起を、前記キャップに備えてなる、請求項1、または2に記載のエアゾール容器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP11773999A JP4321906B2 (ja) | 1999-04-26 | 1999-04-26 | エアゾール容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11773999A JP4321906B2 (ja) | 1999-04-26 | 1999-04-26 | エアゾール容器 |
Publications (2)
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JP2000309388A JP2000309388A (ja) | 2000-11-07 |
JP4321906B2 true JP4321906B2 (ja) | 2009-08-26 |
Family
ID=14719111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11773999A Expired - Lifetime JP4321906B2 (ja) | 1999-04-26 | 1999-04-26 | エアゾール容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4321906B2 (ja) |
-
1999
- 1999-04-26 JP JP11773999A patent/JP4321906B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2000309388A (ja) | 2000-11-07 |
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