JP4321753B2 - バタフライ弁における弁シートの取付け構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バタフライ弁のうち、その弁箱内における弁体を閉じ位置に回転したとき弁座面に着座するリング状弁シートを金属製にした所謂メタルタッチのバタフライ弁において、前記リング状弁シートを前記弁箱又は弁体に取付けるための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のメタルタッチのバタフライ弁において、その弁座の取付けに際しては、例えば、特許文献1の図2、特許文献2及び3等に記載され、且つ、
(1).図1に示すように、弁箱1a内における弁体2aが閉じ位置まで回動したときその外周における弁座面2a′が着座する金属製のリング状弁シート3aを、前記弁箱1aに対して、当該リング状弁シート3aを貫通して前記弁箱3a側に螺合する複数本のボルト4aにて締め付けることで取付ける。
(2).図2で示すように、弁箱1b内における弁体2bが閉じ位置まで回動したときその外周における弁座面2b′が着座する金属製のリング状弁シート3bを、前記弁箱1bと、押さえリング体5bとの間に介挿し、前記押さえリング体5bを、当該押さえリング体5bを貫通して前記弁箱1b側に螺合する複数本のボルト4bにて弁箱1b側に締め付けることで取付ける。
(3).図3に示すように、弁箱1c内における弁体2cが閉じ位置まで回動したときその外周における弁座面2c′が着座する金属製のリング状弁シート3cを、弁箱1cに対して、前記弁箱1c側を貫通して前記リング状弁シート3cに螺合する複数本のボルト4cにて締め付けることで取付ける。
(4).図4に示すように、弁箱1d内における弁体2dが閉じ位置まで回動したときその外周における弁座面2d′が着座する金属製のリング状弁シート3dを、前記弁箱1dと、押さえリング体5dとの間に介挿し、前記弁箱1d側を貫通して前記リング状弁シート3dに螺合する複数本のボルト4dにて締め付けることで取付ける。
(5).図5に示すように、弁箱1e内における弁体2eが閉じ位置まで回転したとき前記弁箱1eの内周に設けた弁座面1e′に着座する金属製のリング状弁シート3eを、前記弁体2eに対して、当該リング状弁シート3eを貫通して前記弁体2e側に螺合する複数本のボルト4e、又は、前記弁体2e側を貫通して前記リング状弁シート3eに螺合する複数本のボルトにて締め付けることで取付ける。
等の構造にすることを採用している。
【0003】
そして、従来、前記した各取付け構造においては、例えば、図1に示す構造の場合には、リング状弁シート3aと弁箱1aとの間にノックピン6aを、図2に示す構造の場合には、リング状弁シート3bに対する押さえリング体5bと弁箱1bとの間にノックピン6bを、各々円周方向に沿った少なくとも二箇所以上の複数箇所に打ち込むことによって、リング状弁座3a、3bを、所定の位置、つまり、その内周面が弁体2a、2bにおける弁座面2a′、2b′に対して正しく接触する位置に、当該位置からずれ移動することがないように位置固定するように構成している。
【0004】
また、図3、図4及び図5に示す構造の場合においても、図示していないが、同様に、リング状弁シート3cと弁箱1cとの間、リング状弁シート3dに対する押さえリング体5dと弁箱1dとの間、リング状弁シート3eと弁体2eとの間にノックピンを打ち込むことにより、リング状弁シート3c、3d、3eを位置固定するように構成している。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−144901号公報
【特許文献2】
実開平5−8140号公報
【特許文献3】
特開平11−148563号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記したノックピン6a、6bの打ち込みに際しては、
(a).前記リング状弁シート3a、3bを、前記弁箱1a、1bに、当該リング状弁シート3a、3bの内周面が閉じた状態の弁体2a、2bの外周面における弁座面2a′、2b′に正しく接触するように組み付けたのち前記ボルト4a、4bを一旦固く締結する。
(b).次いで、この状態で、前記ノックピン6a、6bを打ち込むためのノック下孔を、ドリル等の加工工具にて穿設加工する。
(c).次いで、前記ボルト4a、4bの締結を緩めて一旦分解して、前記穿設加工したノック下孔内における切削屑等を除去する掃除を行う。
(d).次いで、前記リング状弁座3a、3bを、前記(a)のように組み付けてボルト4a、4bを軽く締結し、この状態で、前記ノック下孔にノックピン6a、6bを打ち込んだのち、最後にボルト4a、4bを固く締結する。
という要領にて行うようにしている。なお、図3、図4及び図5の場合も同様である。
【0007】
従って、前記ノックピンの打ち込みには、二回にわたっての組み付け及びボルト締め、並びにノック下孔の穿設加工、更には、ノック下孔の掃除を行わなければならないから、これに多大の手数を必要とするという問題があった。
【0008】
本発明は、リング状弁シートにおける弁箱又は弁体に対する位置固定が、至極簡単にできるようにした取付け構造を提供することを技術的課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を達成するため本発明の請求項1は、
「弁箱の内部に、回転する弁体と、この弁体が閉じ位置まで回転したときその外周における弁座面が着座する金属製のリング状弁シートとを備え、前記リング状弁シートを、前記弁箱に、当該リング状弁シートの弁箱へのボルト締結にて取付けるか、或いは、当該リング状弁シートに対する押さえリング体の弁箱へのボルト締結にて取付けて成るバタフライ弁において、
前記リング状弁シート又は前記押さえリング体と、前記弁箱のうちいずれか一方には、前記弁体を囲う円周方向に沿った少なくとも二箇所に雌ねじ孔の構成によるノック下孔が、他方には、前記ノック下孔に該当する部分に凹所が各々設けられ、前記凹所内には軟質材が充填されている一方、前記各ノック下孔内には、ノックピンが螺合挿入されており、このノックピンは、前記リング状弁シート又は前記押さえリング体を弁箱にボルト締結した後における当該ノックピンのねじ込みにより、その先端が前記凹所内の軟質材に対してめり込むように構成され、前記リング状弁シート又は前記押さえリング体は、前記ノックピン先端の軟質材へのめり込みにて前記弁箱に対して前記ボルト締結による取付け位置からずれ動くことがないように位置固定される構成である。」
ことを特徴としている。
【0010】
また、本発明の請求項2は、
「弁箱の内部に、回転する弁体と、この弁体が閉じ位置まで回転したとき前記弁箱内周における弁座面に着座する金属製のリング状弁シートとを備え、前記リング状弁シートを、前記弁体に、当該リング状弁シートの弁体へのボルト締結にて取付けるか、或いは、当該リング状弁シートに対する押さえリング体の弁体へのボルト締結にて取付けて成るバタフライ弁において、
前記リング状弁シート又は前記押さえリング体と、前記弁体とのうちいずれか一方には、前記弁体を囲う円周方向に沿った少なくとも二箇所に雌ねじ孔の構成によるノック下孔が、他方には、前記ノック下孔に該当する部分に凹所が各々設けられ、前記凹所内には軟質材が充填されている一方、前記各ノック下孔内には、ノックピンが螺合挿入されており、このノックピンは、前記リング状弁シート又は前記押さえリング体を弁体にボルト締結した後における当該ノックピンのねじ込みにより、その先端が前記凹所内の軟質材に対してめり込むように構成され、前記リング状弁シート又は前記押さえリング体は、前記ノックピン先端の軟質材へのめり込みにて前記弁体に対して前記ボルト締結による取付け位置からずれ動くことがないように位置固定される構成である。」
ことを特徴としている。
【0011】
更にまた、本発明の請求項3は、
「前記請求項1又は2の記載において、前記ノックピンの先端を尖り先に形成する。」
ことを特徴としている。
【0012】
【0013】
【発明の作用・効果】
前記請求項1の構成において、リング状弁シート又は押さえリング体を、弁箱に、弁体を閉じる位置まで回転した状態でリング状弁シートの内周面が弁体の外周面における弁座面に正しく接触するように組み付けたのち、ボルトを固く締結し、次いで、ノック下孔内に螺合挿入したノックピンをねじ込むことで、その先端を軟質材にめり込ませることにより、前記リング状弁シート又は前記押さえリング体を、弁箱に対して、前記ボルト締結による取付け位置、つまり、その内周面が閉じた状態の弁体の外周面における弁座面に正しく接触する位置、当該位置からずれ移動することがないように確実に位置固定できる。
【0014】
また、請求項2の構成においては、同様にして、リング状弁シート又は押さえリング体を、弁体に、当該弁体を閉じる位置まで回転した状態でリング状弁シートが弁箱における弁座面に正しく接触するように組み付けたのち、ボルトを固く締結し、次いで、ノック下孔内に螺合挿入したノックピンをねじ込むことで、その先端を軟質材にめり込ませることにより、前記リング状弁シート又は前記押さえリング体を、弁体に対して、前記ボルト締結による取付け位置、つまり、その外周面が弁箱における弁座面に正しく接触する位置に、当該位置からずれ移動することがないように確実に位置固定できる。
【0015】
従って、本発明によると、ノックピンによるリング状弁シート又は押さえリング体の弁箱又は弁体に対する位置固定が、前記従来のように、二回にわたる組み付けとボルト締結、及びノック下孔の穿設加工及び掃除等を必要とすることなく至極簡単にできて、この位置固定に際しての手数を大幅に低減できる効果を有する。
【0016】
また、請求項3に記載した構成にすると、前記ノックピンの先端を軟質材にめり込ませることが、比較的軽い力で容易にできる利点がある。
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面について説明する。
【0019】
図6〜図9は、第1の実施の形態を示す。
【0020】
この第1の実施の形態は、弁箱11a内における弁体12aが、弁軸17aを中心にして閉じ位置まで回動したときその外周における弁座面12a′が着座する金属製のリング状弁シート13aを、前記弁箱11aに対して、当該リング状弁シート13aを貫通して前記弁箱13a側に穿設したタップ孔14a′に螺合する複数本のボルト14aにて締め付けることで取付けるように構成したものである。
【0021】
なお、符号21aは、ゴム等の弾性体製のシール用のOリングであり、このOリングは、以下に述べる各実施の形態においても、図示していないが設けられている。
【0022】
この第1の実施の形態においては、前記リング状弁シート13aには、その円周方向に沿って適宜距離を隔てた少なくとも二箇所に、雌ねじ孔の構成によるノック下孔18aを穿設して、この各ノック下孔18a内に、先端を尖り先16a′に形成したボルト形態のノックピン16aを螺合・挿入する。
【0023】
一方、前記弁箱11aのうち前記各ノック下孔18aに該当する部分に、少なくとも前記ノック下孔18aの内径と等しいかこれにより大きい内径にした凹所19aを設けて、この各凹所19a内に、ポリエチレン等の軟質合成樹脂か、或いは、鉛、錫又は亜鉛若しくはこれらの合金による軟質金属等のような軟質材20aを充填する。
【0024】
なお、この軟質材20aは、凹所19a内に一杯に充填することなく、開口部等に若干の非充填の空間を残すようにして充填することにより、この軟質材20aに対して、後述するように、前記ノックピン16aの先端の尖り先16a′のめり込みを許容するように構成する。
【0025】
そして、図8に示すように、前記リング状弁シート13aを、前記弁箱11aに対して、当該リング状弁シート13aの内周面が閉じた状態の弁体12aの外周面における弁座面12a′に正しく接触するように組み付けたのち、前記各ボルト14aを固く締結する。
【0026】
次いで、前記リング状弁シート13aにおける各ノック下孔18a内に前記ノックピン16aを螺合・挿入して、これをねじ込むことにより、この各ノックピン16aの先端における尖り先16a′が、前記弁箱11aの凹所19a内に充填した軟質材20aに対して、これに侵入するようにめり込むことになるから、このめり込みによって、前記リング状弁シート13aを、前記ボルト14aの締結による取付け位置からずれ動くことがない状態に確実に位置固定できるのである。
【0027】
前記ノックピン16aの先端を軟質材20aにめり込ませるに際して、このノックピン16aの先端を尖り先16a′に形成したことにより、前記軟質材20aにめり込ませることが、比較的軽い力で容易にできる。
【0028】
【0029】
次に、図10は、第2の実施の形態を示す。
【0030】
この第2の実施の形態は、弁箱11b内における弁体12bが閉じ位置まで回動したときその外周における弁座面12b′が着座する金属製のリング状弁シート13bを、前記弁箱11bと、押さえリング体15bとの間に介挿し、前記押さえリング体15bを、当該押さえリング体15bを貫通して前記弁箱11b側に螺合する複数本のボルト14bにて弁箱11b側に締め付けることで取付けるという構成にしたものである。
【0031】
この構成の場合には、前記押さえリング体15bのうちその円周方向に沿って適宜距離を隔てた少なくとも二箇所に、雌ねじ孔の構成によるノック下孔18bを穿設して、この各ノック下孔18b内に、先端を尖り先16b′に形成したボルト形態のノックピン16bを螺合・挿入する一方、前記弁箱11bのうち前記各ノック下孔18bに該当する部分に凹所19bを設けて、この各凹所19b内に、前記と同様に軟質材20bを充填するという構成にする。
【0032】
そして、前記押さえリング体15bを、弁箱11bに対してボルト14bにて固く締結したのち、この押さえリング体15bにおける各ノック下孔18b内に、先端を尖り先16b′に形成したノックピン16bを螺合・挿入して、ねじ込むことにより、このノックピン16bの先端における尖り先16b′が、弁箱11b側の凹所19b内における軟質材20bに侵入するようにめり込むことになるから、前記押さえリング体15b、ひいては、この押さえリング体15bにて保持したリング状弁シート13bを、弁箱11bに対して、前記ボルト14bの締結による取付け位置からずれ動くことがない状態に確実に位置固定できる。
【0033】
図11は、第3の実施の形態を示す。
【0034】
この第3の実施の形態は、弁箱11c内における弁体12cが閉じ位置まで回動したときその外周における弁座面12c′が着座する金属製のリング状弁シート13cを、前記弁箱11cに対して、弁箱11c側を貫通して前記リング状弁シート13cに螺合する複数本のボルト14cにて締め付けることで取付けるという構成にした場合である。
【0035】
この構成の場合には、前記弁箱11cのうちその円周方向に沿って適宜距離を隔てた少なくとも二箇所に、雌ねじ孔の構成によるノック下孔18cを穿設して、この各ノック下孔18c内に、先端を尖り先16c′に形成したボルト形態のノックピン16cを螺合・挿入する一方、前記リング状弁シート13cのうち前記各ノック下孔18cに該当する部分に凹所19cを設けて、この各凹所19c内に、前記と同様に軟質材20cを充填するという構成にする。
【0036】
そして、前記弁箱11cに、前記リング状弁シート13cをボルト14cにて固く締結したのち、前記弁箱11cにおける各ノック下孔18c内に、先端を尖り先16c′に形成したノックピン16cを螺合・挿入して、ねじ込むことにより、このノックピン16cの先端における尖り先16c′が、リング状弁シート13c側の凹所19c内における軟質材20cに侵入するようにめり込むことになるから、前記リング状弁シート13cを、弁箱11cに対して、前記ボルト14cの締結による取付け位置からずれ動くことがない状態に確実に位置固定できる。
【0037】
図12は、第4の実施の形態を示す。
【0038】
この第4の実施の形態は、弁箱11d内における弁体12dが閉じ位置まで回動したときその外周における弁座面12d′が着座する金属製のリング状弁シート13dを、前記弁箱11dと、押さえリング体15dとの間に介挿し、前記押さえリング体15dを、前記弁箱11d側を貫通して前記押さえリング体15dに螺合する複数本のボルト14dにて弁箱11d側に締め付けることで取付けるという構成にした場合である。
【0039】
この構成の場合には、前記弁箱11dのうちその円周方向に沿って適宜距離を隔てた少なくとも二箇所に、雌ねじ孔の構成によるノック下孔18dを穿設して、この各ノック下孔18d内に、先端を尖り先16d′に形成したボルト形態のノックピン16dを螺合・挿入する一方、前記押さえリング体15dのうち前記各ノック下孔18dに該当する部分に凹所19dを設けて、この各凹所19d内に、前記と同様に軟質材20dを充填するという構成にする。
【0040】
そして、前記押さえリング体15dを、弁箱11dに対してボルト14dにて固く締結したのち、前記弁箱11dにおける各ノック下孔18d内に、先端を尖り先16d′に形成したノックピン16dを螺合・挿入して、ねじ込むことにより、このノックピン16dの先端における尖り先16d′が、押さえリング体15d側の凹所19d内における軟質材20dに侵入するようにめり込むことになるから、前記押さえリング体15d、ひいては、この押さえリング体15dにて保持したリング状弁シート13dを、弁箱11dに対して、前記ボルト14dの締結による取付け位置からずれ動くことがない状態に確実に位置固定できる。
【0041】
図13は、第5の実施の形態を示す。
【0042】
この第5の実施の形態は、弁箱11e内における弁体12eが閉じ位置まで回転したとき前記弁箱11eの内周に設けた弁座面11e′に着座する金属製のリング状弁シート13eを、前記弁体12eに対して、当該リング状弁シート13eを貫通して前記弁体12e側に螺合する複数本のボルト14eにて締め付けることで取付けるという構成にした場合である。
【0043】
この構成の場合には、前記リング状弁シート13eのうちその円周方向に沿って適宜距離を隔てた少なくとも二箇所に、雌ねじ孔の構成によるノック下孔18eを穿設して、この各ノック下孔18e内に、先端を尖り先16e′に形成したボルト形態のノックピン16eを螺合・挿入する一方、前記弁体12eのうち前記各ノック下孔18eに該当する部分に凹所19eを設けて、この各凹所19e内に、前記と同様の軟質材20eを充填するという構成にする。
【0044】
そして、前記弁体12eに、前記リング状弁シート13eをボルト14eにて固く締結したのち、前記リング状弁シート13eにおける各ノック下孔18e内に、先端を尖り先16e′に形成したノックピン16eを螺合・挿入して、ねじ込むことにより、このノックピン16eの先端における尖り先16e′が、弁体11e側の凹所19e内における軟質材20eに侵入するようにめり込むことになるから、前記リング状弁シート13eを、弁体12eに対して、前記ボルト14eの締結による取付け位置からずれ動くことがない状態に確実に位置固定できる。
【0045】
図14は、第6の実施の形態を示す。
【0046】
この第6の実施の形態は、弁箱11f内における弁体12fが閉じ位置まで回転したとき前記弁箱11fの内周に設けた弁座面11f′に着座する金属製のリング状弁シート13fを、前記弁体12fに対して、弁体12fを貫通して前記リング状弁シート13f側に螺合する複数本のボルト14fにて締め付けることで取付けるという構成にした場合である。
この構成の場合には、前記弁体12fのうちその円周方向に沿って適宜距離を隔てた少なくとも二箇所に、雌ねじ孔の構成によるノック下孔18fを穿設して、この各ノック下孔18f内に、先端を尖り先16f′に形成したボルト形態のノックピン16fを螺合・挿入する一方、前記リング状弁シート13fのうち前記各ノック下孔18fに該当する部分に凹所19fを設けて、この各凹所19f内に、前記と同様の軟質材20fを充填するという構成にする。
【0047】
そして、前記弁体12fに、前記リング状弁シート13fをボルト14fにて固く締結したのち、前記弁体12fにおける各ノック下孔18f内に、先端を尖り先16f′に形成したノックピン16fを螺合・挿入して、ねじ込むことにより、このノックピン16fの先端における尖り先16f′が、リング状弁シート13f側の凹所19f内における軟質材20fに侵入するようにめり込むことになるから、前記リング状弁シート13fを、弁体12fに対して、前記ボルト14fの締結による取付け位置からずれ動くことがない状態に確実に位置固定できる。
【0048】
そして、図15は、第7の実施の形態を示す。
【0049】
この第7の実施の形態は、弁箱11g内における弁体12gが閉じ位置まで回動したとき前記弁箱11gの内周に設けた弁座面11g′に着座する金属製のリング状弁シート13gを、前記弁体12gと、押さえリング体15gとの間に介挿し、前記押さえリング体15gを、当該押さえリング体15gを貫通して前記弁体12g側に螺合する複数本のボルト14gにて弁箱11b側に締め付けることで取付ける構成にした場合である。
この構成の場合には、前記押さえリング体15gのうちその円周方向に沿って適宜距離を隔てた少なくとも二箇所に、雌ねじ孔の構成によるノック下孔18gを穿設して、この各ノック下孔18g内に、先端を尖り先16g′に形成したボルト形態のノックピン16gを螺合・挿入する一方、前記弁箱11gのうち前記各ノック下孔18gに該当する部分に凹所19gを設けて、この各凹所19g内に、前記と同様に軟質材20gを充填するという構成にする。
【0050】
そして、前記押さえリング体15gを、弁体12gに対してボルト14gにて固く締結したのち、この押さえリング体15gにおける各ノック下孔18g内に、先端を尖り先16g′に形成したノックピン16gを螺合・挿入して、ねじ込むことにより、このノックピン16gの先端における尖り先16g′が、弁体12g側の凹所19g内における軟質材20gに侵入するようにめり込むことになるから、前記押さえリング体15g、ひいては、この押さえリング体15gにて保持したリング状弁シート13gを、弁体12gに対して、前記ボルト14gの締結による取付け位置からずれ動くことがない状態に確実に位置固定できる。
【0051】
なお、この第7の実施の形態においては、リング状弁シート13gの取付け用の各ボルト14gを、弁体12gを貫通して押さえリング体15gに螺合するように構成したり、或いは、弁体12g側にノックピン16gを螺合・挿入する一方、押さえリング体15g側に軟質材20gを充填した凹所19gを設けるという構成にしても良い。
【0052】
ところで、前記した各実施の形態は、リング状弁シートの取付けに押さえリング体を使用する場合において、この押さえリング体に、前記リング状弁シートを嵌め込むことによって、当該押さえリング体にて前記リング状弁シートを保持するように構成した。
【0053】
しかし、本発明は、この構成に限ることなく、例えば、実開平5−8140号公報及び特開平11−148563号公報等に記載されているように、前記リング状弁シートを、弁箱又は弁体と、これらのボルト締結される前記押さえリング体とで挟み付けるように構成しても良いのであり、この構成にする場合には、前記ノックピンが、前記リング状弁シートを貫通するという構成にすることにより、所定の目的を達成できる。
【0054】
また、前記のように押さえリング体を使用する場合には、前記リング状弁シートを、例えば、特開平11−148563号公報等に記載されているように、金属板の複数枚を重ねて成る積層体にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来におけるバタフライ弁の要部を示す図である。
【図2】 従来におけるバタフライ弁の要部を示す図である。
【図3】 従来におけるバタフライ弁の要部を示す図である。
【図4】 従来におけるバタフライ弁の要部を示す図である。
【図5】 従来におけるバタフライ弁の要部を示す図である。
【図6】 本発明の第1の実施の形態によるバタフライ弁の要部を示す図である。
【図7】 前記第1の実施の形態において分解した状態を示す図である。
【図8】 前記第1の実施の形態においてリング状弁シートを取付けた状態を示す図である。
【図9】 前記第1の実施の形態における拡大図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態によるバタフライ弁の要部を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態によるバタフライ弁の要部を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態によるバタフライ弁の要部を示す図である。
【図13】本発明の第5の実施の形態によるバタフライ弁の要部を示す図である。
【図14】本発明の第6の実施の形態によるバタフライ弁の要部を示す図である。
【図15】本発明の第7の実施の形態によるバタフライ弁の要部を示す図である。
【符号の説明】
11a〜11g 弁箱
12a〜12g 弁体
13a〜13g リング状弁シート
14a〜14g ボルト
15b、15d、15g 押さえリング体
16a〜16g ノックピン
16a′〜16g′ 尖り先
17a 弁軸
18a ノック下孔
19a〜19g 凹所
20a〜20g 軟質材
Claims (3)
- 弁箱の内部に、回転する弁体と、この弁体が閉じ位置まで回転したときその外周における弁座面が着座する金属製のリング状弁シートとを備え、前記リング状弁シートを、前記弁箱に、当該リング状弁シートの弁箱へのボルト締結にて取付けるか、或いは、当該リング状弁シートに対する押さえリング体の弁箱へのボルト締結にて取付けて成るバタフライ弁において、
前記リング状弁シート又は前記押さえリング体と、前記弁箱のうちいずれか一方には、前記弁体を囲う円周方向に沿った少なくとも二箇所に雌ねじ孔の構成によるノック下孔が、他方には、前記ノック下孔に該当する部分に凹所が各々設けられ、前記凹所内には軟質材が充填されている一方、前記各ノック下孔内には、ノックピンが螺合挿入されており、このノックピンは、前記リング状弁シート又は前記押さえリング体を弁箱にボルト締結した後における当該ノックピンのねじ込みにより、その先端が前記凹所内の軟質材に対してめり込むように構成され、前記リング状弁シート又は前記押さえリング体は、前記ノックピン先端の軟質材へのめり込みにて前記弁箱に対して前記ボルト締結による取付け位置からずれ動くことがないように位置固定される構成であることを特徴とするバタフライ弁における弁シートの取付け構造。 - 弁箱の内部に、回転する弁体と、この弁体が閉じ位置まで回転したとき前記弁箱内周における弁座面に着座する金属製のリング状弁シートとを備え、前記リング状弁シートを、前記弁体に、当該リング状弁シートの弁体へのボルト締結にて取付けるか、或いは、当該リング状弁シートに対する押さえリング体の弁体へのボルト締結にて取付けて成るバタフライ弁において、
前記リング状弁シート又は前記押さえリング体と、前記弁体とのうちいずれか一方には、前記弁体を囲う円周方向に沿った少なくとも二箇所に雌ねじ孔の構成によるノック下孔が、他方には、前記ノック下孔に該当する部分に凹所が各々設けられ、前記凹所内には軟質材が充填されている一方、前記各ノック下孔内には、ノックピンが螺合挿入されており、このノックピンは、前記リング状弁シート又は前記押さえリング体を弁体にボルト締結した後における当該ノックピンのねじ込みにより、その先端が前記凹所内の軟質材に対してめり込むように構成され、前記リング状弁シート又は前記押さえリング体は、前記ノックピン先端の軟質材へのめり込みにて前記弁体に対して前記ボルト締結による取付け位置からずれ動くことがないように位置固定される構成であることを特徴とするバタフライ弁における弁シートの取付け構造。 - 前記請求項1又は2の記載において、前記ノックピンの先端を尖り先に形成することを特徴とするバタフライ弁における弁シートの取付け構造。
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