JP4321684B2 - 光磁気記録媒体及び光記憶装置における再生光量制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録層と再生層を備える光磁気記録媒体と、これに光ビームを照射する事により情報を再生する光記憶装置における再生光量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光記録媒体に光スポット径よりも小さい検出口(以後アパーチャと呼ぶ)を発生させることにより、高記録密度を行う技術が開発されている。例えば、記録層と再生層とを備える光磁気記録媒体に光ビームを照射し、中心の高温部における再生層にアパーチャを発生させることにより記録層の記録マークを高い分解能で再生するいわゆる磁気的超解像再生が良く知られている。特開平8−63817号公報には、このアパーチャの大きさを光ビームの光量によって制御する装置が開示されている。
【0003】
まず、図7(a)において、(1、7)RLL変調方式における最短マークm2’(長さ(4/3)T)と、最短スペースs2’(長さ(4/3)T)の繰り返しを記録し、再生信号の振幅v2’を検出する。ここでTは変調前のデータ記録長であり、記録密度を表す指標である。同図(b)において、同じく(1、7)RLL変調方式における最長マークm1’(長さ(16/3)T)と最長スペースs1’(長さ(16/3)T)の繰り返しを記録し、再生信号の振幅v1’を検出する。v2’/v1’は再生分解能を表すので、この値が所定の値となるように再生光量を制御することにより、アパーチャの大きさを一定に保ち、高密度の記録再生を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
さて、データの転送速度を上げるためには、記録周波数を上げる必要がある。つまりレーザードライバの立ち上がり時間や、磁気ヘッドコイルの立ち上がり時間が転送速度の上限を決めることになる。このとき、上記立ち上がり時間に起因する記録マーク長のジッタに対しては検出窓幅の広い変調方式が高密度記録に適する。良く知られているNRZI変調方式の検出窓幅Tは、(1、7)RLL変調方式の検出窓幅(2/3)Tよりも大きいので、NRZI変調方式の方が立ち上がり時間に対する検出窓幅に余裕が生じ、高密度記録に適している。ところが、上記従来の装置においてNRZI変調方式を用いて再生パワーを制御しようとすると、アパーチャの大きさを正確に制御できないという問題点が発生した。
【0005】
図7(c)および(d)を用いて、(1、7)RLL変調方式と同じ記録密度の時のNRZI変調方式の最短マークの記録例を説明する。最短マークm3の長さおよび最短スペースs3の長さはそれぞれTとなり、(1、7)RLL変調方式の最短マーク長および最短スペース長(4/3)Tよりも短くなる。従って、これを読み出した再生信号の振幅v3は従来に比べて小さくなるため、S/N比が低下する。従って、図7(d)における長マークm1と長スペースs1を再生した再生信号振幅v1との比(v3/v1)によって再生分解能を検出すると、アパーチャの大きさを正確に制御できないという問題点が発生した。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の光磁気記録媒体は、記録層と再生層を備え、光ビームを照射することにより前記再生層に発生した検出口から前記記録層に記録された記録マークを再生するNRZI変調方式の光磁気記録媒体において、それぞれの長さが前記検出口の径よりも長い第1マーク及び第1スペースと、それぞれの長さが前記検出口の径よりも短く、互いに異なる第2マークおよび第2スペースとからなり、前記第2マークまたは第2スペースの短い方が最短記録長であって、他方の長さは、前記最短記録長の2倍の長さである再生光量制御用の記録パターンが記録された再生光量制御パターン記録領域を有することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の光磁気記録媒体は、前記第2マークまたは第2スペースの短い方の長さはチャンネルビット長であって、他方の長さはチャンネルビット長の2倍であることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の光記憶装置における再生光量制御装置は、記録層と再生層を備えるNRZI変調方式の光磁気記録媒体に光ビームを照射する事により前記再生層に発生した検出口から情報を再生する光記憶装置における再生光量制御装置において、前記光磁気記録媒体にそれぞれの長さが前記検出口の径よりも長い第1マーク及び第1スペースと、それぞれの長さが前記検出口の径よりも短く、互いに異なる第2マークおよび第2スペースとからなり、前記第2マークまたは第2スペースの短い方が最短記録長であって、他方の長さは、前記最短記録長の2倍の長さである再生光量制御用の記録パターンを記録する記録手段と、前記記録パターンを再生する再生手段と、前記再生手段の出力信号に基づいて、再生光量を制御する制御手段を有することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の光記憶装置における再生光量制御装置は、記録層と再生層を備えるNRZI変調方式の光磁気記録媒体に光ビームを照射する事により前記再生層に発生した検出口から情報を再生する光記憶装置における再生光量制御装置において、前記光磁気記録媒体からそれぞれの長さが前記検出口の径よりも長い第1マークと第1スペースの再生信号量を出力する第1信号量出力手段と、前記光磁気記録媒体からそれぞれの長さが前記検出口の径よりも短く、互いに異なる第2マークと第2スペースの再生信号量を出力する第2信号量出力手段と、前記第1信号量出力手段の出力信号と、第2信号量出力手段の出力信号との比較結果に基づいて再生光量の制御信号を出力する制御手段とを有しており、前記第2マークまたは第2スペースの短い方が最短記録長であって、他方の長さは、前記最短記録長の2倍の長さであることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の光記憶装置における再生光量制御装置は、請求項4において、前記第2マークまたは第2スペースの短い方の長さはチャンネルビット長であって、他方の長さはチャンネルビット長の2倍であることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
(実施例1)本発明の実施例1について図1〜図5を用いて、以下に説明する。
【0012】
図1(a)と(b)は本実施例1の再生光量制御用の記録パターンを示す図である。図1(a)は、長さTの最短マークm2と長さ2Tの短スペースs2を交互に並べた記録パターンである。ここでTはNRZI変調方式におけるチャンネルビット長であり、変調前のデータ長と等しくなる。最短マークm2と短スペースs2の長さは、再生層に発生したアパーチャの径よりも短く設定される。
【0013】
図1(b)に示す長マークm1と長スペースs1の長さは、アパーチャの径よりも長く設定される。ここでアパーチャの径を、マークを長くしていき再生信号が飽和する時点のマーク長と同じ長さと定義する。従って、最短マークm2と短スペースs2を読み出した再生信号振幅v2は、長マークm1と長スペースs1を読みだした再生信号振幅v1まで達することはない。この振幅比v2/v1は、再生分解能を表しているため、この値が所定値に近づくように再生光量を制御することにより、アパーチャの径を常に最適に保つことができる。
【0014】
なお、図1(a)に示したパターンに代えて、同図(c)に示すように、マークm2とスペースs2の長さを2T、T入れ替えてもよい。この場合も同様な再生信号振幅が得られる。
【0015】
図1(d)には、比較のため最短マークm3と最短スペースs3(共に長さはT)を記録したパターンを示す。同図(e)には、共に長さ2Tで記録した短マークm4と短スペースs4のパターンを示す。マークとスペースの繰り返しピッチを比較すると、図1(a)は3Tであり、同図(d)の2Tよりも長く、同図(e)の4Tよりも短い。同図(d)では、最短マークと最短スペースの繰り返しであるため、再生信号振幅v3は小さくなり、S/N比が低下する。また、同図(e)の記録パターンの繰り返しピッチは同図(a)の繰り返しピッチよりも長いためアパーチャ径に近くなり、分解能の変化が検出しにくく、検出感度が低下する。
【0016】
そこで図1(a)では、同図(d)と(e)の中間の繰り返しピッチにより、記録パターンを構成する。これにより、同図(a)の再生信号振幅v2は、同図(d)の再生信号振幅v3よりも大きくなり、S/N比が大きくなる。また、同図(e)の繰り返しピッチよりも短いため、高い検出感度が得られる。さらに、この記録パターンは長さTと2Tにより構成されるため、NRZI変調方式における変調規則に従う。なお、NRZI変調方式により記録可能な種々のピッチの中で、この記録パターンの繰り返しピッチ3Tが図7(a)における従来の繰り返しピッチ(8/3T)に最も近いものであり、これにより高いS/N比と検出感度が得られている。
【0017】
図2は、図1(a)と(b)に示した記録パターンの記録動作と、これを読み出して再生光量の制御動作を行う光記憶装置の再生光量制御装置を示す図である。まず、図1(a)と(b)に示した再生光量制御用の記録パターンの記録時について説明する。
【0018】
記録パワー設定回路11から出力された記録パワー制御信号iはスイッチ回路12を介して駆動回路13に送られ、駆動電流hにより半導体レーザー2から強いレーザビームb1が光磁気ディスク1に照射される。同時に、制御パターン発生回路15からは、図3に示す再生光量制御用の記録パターン信号mが発生される。図3(a)にしめす記録信号により長さTの最短マークと長さ2Tの短スペースを記録し、図3(b)にしめす記録信号により長さ8Tの長マークと長スペースを記録する。この記録信号mは駆動回路16に送られ、駆動電流nによって磁気ヘッド17から記録磁界oが発生され、光磁気ディスク1に上記記録パターンを記録する。
【0019】
次に、再生光量の制御時について説明する。半導体レーザ2から出射された弱いレーザビームb1は、再生層と記録層とを有する光磁気ディスク1に照射され、反射光b2がフォトダイオード3へ導かれる。光磁気ディスク1の再生層に発生したアパーチャから読み出された読み出し信号aは増幅器4によって増幅され、再生信号cがA/D変換器5とクロック抽出回路6に入力される。クロック抽出回路6において、再生信号cから再生クロックdを生成し、A/D変換器5において再生信号cをディジタル値eに変換する。長マーク・スペース信号検出回路7aにおいて、図1(b)に示した信号振幅v1を検出し、短マーク・スペース信号検出回路7bにおいて、図1(a)に示した信号振幅v2を検出する。この2つの信号は割り算回路8に入力され、分解能検出信号Rが検出される。この信号Rと目標値設定手段9からの出力値Roを差動増幅器10に入力し、その出力信号hをスイッチ回路12を介して駆動回路13に入力し、駆動電流kを半導体レーザー2に送る。これにより、分解能検出信号Rが設定値Roに近づくように、レーザビームb1の再生光量が制御される。
【0020】
CPU14からはスイッチ指示信号fがスイッチ回路12に送られる。図1(a)と(b)に示した再生光量制御用の記録パターンを記録するときは、記録パワー設定回路11の出力信号iが選択される。他方、再生光量制御時は差動増幅器10の出力信号hが選択される。また、再生光量制御用の記録パターンを記録するときは指示信号lが制御パターン発生回路15に送られ、磁気ヘッド17を介して上記記録パターンが記録される。
【0021】
図4は、光磁気ディスク1における上記記録パターンの記録領域を示す図である。スパイラル状または同心円状に設けられた記録トラック18に、制御パターン記録領域19、19・・が周期的に設けられる。同図(b)に示す記録パターンはこの領域19、19・・に記録され、再生信号振幅をサンプリングする事により、アパーチャの大きさを検出し、再生光量の制御を行う。その他の領域にはアドレス情報や記録データが記録される。上記制御パターン記録領域19、19・・以外には、記録パターンの記録は行わないため、アドレス情報や記録データを破壊することなく、再生光量の制御を行う。また、上記制御パターン記録領域19、19・・を所定の間隔で周期的に設けることにより、常時再生光量の制御を行い、また光磁気ディスク1の2次元的な感度むらを救済する。
【0022】
図5は、図2に示した光記憶装置における光量制御装置の動作を説明するフローチャートである。まず、光量制御用の記録パターンを記録するための記録パワーを設定する(s1)。図1(a)、(b)に示した光量制御用の記録パターンを図4に示した記録領域19、19・・に記録する(s2)。次に再生光量を制御するために再生パワーを初期値に設定する(s3)。上記記録領域に記録された記録パターンを再生する(s4)。図1(b)に示した長マーク・スペースの再生信号振幅v1を検出する(s5)。同図(a)に示した短マーク・スペースの再生信号v2を検出する(s6)。分解能R=v2/v1を計算する(s7)。分解能Rを目標値Roと比較する(s8)。R<Roであれば再生光量を下げた後に(s9)、R>Roであれば再生光量を上げた後に(s10)、R=Roであればそのまま制御パターンの再生動作に戻る(s4)。上記動作によれば、アパーチャ径が大きくなることにより分解能Rが小さくなると、再生光量を下げることによってアパーチャ径が一定に制御される。逆にアパーチャ径が小さくなることにより分解能Rが大きくなると、再生光量をあげることによってアパーチャ径が一定に制御される。このように分解能Rが所定の値に近づくように再生光量が制御されるため、常にアパーチャの大きさを最適に保ち、高密度再生を行う。
【0023】
(実施例2)本発明の実施例2について図6を用いて、以下に説明する。本実施例2は、変調方式として実施例1のNRZIの代わりに、良く知られている8/10NRZI方式を使用したものである。図6(a)と(b)は8/10NRZI方式を使用したときの再生光量制御用の記録パターンを示す図である。
【0024】
図6(a)は、長さ(4/5)Tの最短マークm12と長さ(8/5)Tの短スペースs12を交互に並べた記録パターンである。この変調方式は、8ビットのデータビットを10ビットのチャンネルビットに変換するため、チャンネルビット長は(4/5)Tとなり、変調前のデータ長Tの4/5倍となる。最短マークm12と短スペースs12の長さは、再生層に発生したアパーチャの径よりも短く設定される。同図(b)に示す長マークm11と長スペースs11の長さはいづれも(32/5)Tに設定され、アパーチャの径よりも長い。ここでも同様にアパーチャの径の定義を、マークを長くしていき再生信号が飽和する時点のマーク長と同じ長さとする。
【0025】
従って、最短マークm12と短スペースs12を読み出した再生信号振幅v12は、長マークm11と長スペースs11を読みだした再生信号振幅v11まで達することはない。この振幅比v12/v11は、再生分解能を表しているため、この値が所定値に近づくように再生光量を制御することにより、アパーチャの径を常に最適に保つことができる。なお、実施例1と同様に、図6(a)に示したパターンに代えて、同図(c)に示すようにマークm12とスペースs12の長さを(8/5)、(4/5)と入れ替えても、同様な再生信号振幅が得られる。
【0026】
図6(d)には、比較のため最短マークm13と最短スペースs13(共に長さは(4/5)T)を記録したパターンを示す。同図(e)には、短マークm14と短スペースs14(共に長さは(8/5)T)を記録したパターンを示す。
【0027】
マークとスペースの繰り返しピッチを比較すると、図6(a)は(12/5)Tであり、同図(d)の(8/5)Tよりも長く、同図(e)の(16/5)Tよりも短い。同図(d)では、最短マークと最短スペースの繰り返しであるため、再生信号振幅v13は小さくなり、S/N比が低下する。また、同図(e)の記録パターンの繰り返しピッチは、同図(a)の繰り返しピッチよりも長いためアパーチャ径に近くなり、分解能の変化が検出しにくく、検出感度が低下する。
【0028】
そこで図6(a)では、同図(d)と(e)の中間の繰り返しピッチにより、記録パターンを構成する。これにより、同図(a)の再生信号振幅v12は、同図(d)の再生信号振幅v13よりも大きくなり、S/N比が大きくなる。また、同図(e)の繰り返しピッチよりも短いため、高い検出感度が得られる。さらに、この記録パターンは長さ(4/5)Tと(8/5)Tにより構成されるため、8/10NRZI変調方式における変調規則に従う。また、NRZI変調方式により記録可能な種々のピッチの中で、この記録パターンの繰り返しピッチ(12/5)Tが図7(a)における従来の繰り返しピッチ(8/3T)に最も近いものであり、これにより高いS/N比と検出感度が得られている。
【0029】
上記の実施例1と実施例2に見られるように、全てのマークの長さが最短マーク長の正数倍となるような変調方式においては、短マークと短スペースの一方の長さをチャンネルビット長に設定し、他方の長さをチャンネルビット長の2倍に設定するほうが好ましい。これにより、高いS/N比が得られ、高感度の記録パターンを得る。
【0030】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載の光記録媒体は、記録層と再生層を備え、光ビームを照射することにより前記再生層に発生した検出口から前記記録層に記録された記録マークを再生するNRZI変調方式の光磁気記録媒体において、それぞれの長さが前記検出口の径よりも長い第1マーク及び第1スペースと、それぞれの長さが前記検出口の径よりも短く、互いに異なる第2マークおよび第2スペースとからなり、前記第2マークまたは第2スペースの短い方が最短記録長であって、他方の長さは、前記最短記録長の2倍の長さである再生光量制御用の記録パターンが記録された再生光量制御パターン記録領域を有することを特徴とする。
【0031】
請求項3に記載の光記憶装置における再生光量制御装置は、記録層と再生層を備えるNRZI変調方式の光磁気記録媒体に光ビームを照射する事により前記再生層に発生した検出口から情報を再生する光記憶装置における再生光量制御装置において、前記光磁気記録媒体にそれぞれの長さが前記検出口の径よりも長い第1マーク及び第1スペースと、それぞれの長さが前記検出口の径よりも短く、互いに異なる第2マークおよび第2スペースとからなり、前記第2マークまたは第2スペースの短い方が最短記録長であって、他方の長さは、前記最短記録長の2倍の長さである再生光量制御用の記録パターンを記録する記録手段と、前記記録パターンを再生する再生手段と、前記再生手段の出力信号に基づいて、再生光量を制御する制御手段を有することを特徴とする。
【0032】
これらによれば、第2マークと第2スペースからの再生信号振幅が大きくなり、記録パターンの再生信号振幅のS/N比が高くなる。また、アパーチャの変化も感度良く検出できる。したがって、再生光量の制御が正確に行なわれる。
【0033】
請求項4に記載の光記憶装置における再生光量制御装置は、記録層と再生層を備えるNRZI変調方式の光磁気記録媒体に光ビームを照射する事により前記再生層に発生した検出口から情報を再生する光記憶装置における再生光量制御装置において、前記光磁気記録媒体からそれぞれの長さが前記検出口の径よりも長い第1マークと第1スペースの再生信号量を出力する第1信号量出力手段と、前記光磁気記録媒体からそれぞれの長さが前記検出口の径よりも短く、互いに異なる第2マークと第2スペースの再生信号量を出力する第2信号量出力手段と、前記第1信号量出力手段の出力信号と、第2信号量出力手段の出力信号との比較結果に基づいて再生光量の制御信号を出力する制御手段とを有しており、前記第2マークまたは第2スペースの短い方が最短記録長であって、他方の長さは、前記最短記録長の2倍の長さであることを特徴とする。
【0034】
これによれば、第1信号量出力手段の出力信号と、第2信号量出力手段の出力信号に基づいて分解能を検出するので、この分解能が所定の値に近づくように制御を行うことにより、アパーチャの制御を正確に行うことができる。
【0035】
またこれによれば、NRZI記録における変調規則を満足する再生光量制御用の記録パターンを得る。したがって、記録パターン発生回路を簡略化することができる。
【0036】
請求項2に記載の光磁気記録媒体または請求項5に記載の光記憶装置における再生光量制御装置によれば、全てのマークの長さが最短マーク長の正数倍となるような変調方式において、短マークと短スペースの一方の長さをチャンネルビット長に設定し、他方の長さをチャンネルビット長の2倍に設定するものであり、高いS/N比が得られ、高感度の記録パターンを得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における記録パターン例を説明する図である。
【図2】 本発明の光記憶装置における光量制御装置を示す図である。
【図3】 図2の光量制御装置における記録パターンの記録波形を示す図である。
【図4】 本発明の光磁気記録媒体を示す図である。
【図5】 図2の光量制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】 本発明の実施例2における記録パターン例を説明する図である。
【図7】 従来の光記憶装置における光量制御装置の記録パターンを示す図である。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク
2 半導体レーザ
3 フォトダイオード
7a 長マーク・スペース信号検出回路
7b 短マーク・スペース信号検出回路
8 割り算回路
9 目標値設定回路
10 差動増幅器
13 駆動回路
15 制御パターン発生回路
17 磁気ヘッド
Claims (5)
- 記録層と再生層を備え、光ビームを照射することにより前記再生層に発生した検出口から前記記録層に記録された記録マークを再生するNRZI変調方式の光磁気記録媒体において、
それぞれの長さが前記検出口の径よりも長い第1マーク及び第1スペースと、それぞれの長さが前記検出口の径よりも短く、互いに異なる第2マークおよび第2スペースとからなり、前記第2マークまたは第2スペースの短い方が最短記録長であって、他方の長さは、前記最短記録長の2倍の長さである再生光量制御用の記録パターンが記録された再生光量制御パターン記録領域を有することを特徴とする光磁気記録媒体。 - 前記第2マークまたは第2スペースの短い方の長さはチャンネルビット長であって、他方の長さはチャンネルビット長の2倍であることを特徴とする請求項1記載の光磁気記録媒体。
- 記録層と再生層を備えるNRZI変調方式の光磁気記録媒体に光ビームを照射する事により前記再生層に発生した検出口から情報を再生する光記憶装置における再生光量制御装置において、
前記光磁気記録媒体にそれぞれの長さが前記検出口の径よりも長い第1マーク及び第1スペースと、それぞれの長さが前記検出口の径よりも短く、互いに異なる第2マークおよび第2スペースとからなり、前記第2マークまたは第2スペースの短い方が最短記録長であって、他方の長さは、前記最短記録長の2倍の長さである再生光量制御用の記録パターンを記録する記録手段と、
前記記録パターンを再生する再生手段と、
前記再生手段の出力信号に基づいて、再生光量を制御する制御手段を有することを特徴とする光記憶装置における再生光量制御装置。 - 記録層と再生層を備えるNRZI変調方式の光磁気記録媒体に光ビームを照射する事により前記再生層に発生した検出口から情報を再生する光記憶装置における再生光量制御装置において、
前記光磁気記録媒体からそれぞれの長さが前記検出口の径よりも長い第1マークと第1スペースの再生信号量を出力する第1信号量出力手段と、
前記光磁気記録媒体からそれぞれの長さが前記検出口の径よりも短く、互いに異なる第2マークと第2スペースの再生信号量を出力する第2信号量出力手段と、
前記第1信号量出力手段の出力信号と、第2信号量出力手段の出力信号との比較結果に基づいて再生光量の制御信号を出力する制御手段とを有しており、
前記第2マークまたは第2スペースの短い方が最短記録長であって、他方の長さは、前記最短記録長の2倍の長さであることを特徴とする光記憶装置における再生光量制御装置。 - 前記第2マークまたは第2スペースの短い方の長さはチャンネルビット長であって、他方の長さはチャンネルビット長の2倍であることを特徴とする請求項4記載の光記憶装置における再生光量制御装置。
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