JP3219912B2 - 試し書き記録制御方法および試し書き記録制御装置 - Google Patents

試し書き記録制御方法および試し書き記録制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ビームにより情報が
記録される光磁気ディスク等の光記録媒体に対し、最適
な記録条件を求めるための試し書き記録制御方法および
試し書き記録制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】試し書き記録制御方法とは、光磁気ディ
スクに所定のデータを仮に記録し、記録されたデータを
読み出すことにより最適なレーザーパワーを設定する方
法のことである。電子情報通信学会技報MR92−62
(1991−11),p.13〜18あるいは1992
年電子情報通信学会秋季大会予稿c−342,p.5〜
21に開示された光磁気ディスクの試し書き記録制御方
法を図7に基づいて説明する。
【0003】この方法では、まず、光磁気ディスクに最
短マーク繰り返しパターンXの記録マーク16と、最長
マーク繰り返しパターンYの記録マーク17を記録す
る。それから、記録マーク16、17を読み出し、最短
マーク繰り返しパターンXに対応した再生信号Wの平均
電圧V1と、最長マーク繰り返しパターンYに対応した
再生信号Wの平均電圧V2との電圧差ΔVを求める。
【0004】この電圧差ΔVがゼロになるように、光ビ
ームのパワーを制御して記録を行うことにより、記録マ
ーク16と16の間、記録マーク16と17の間、記録
マーク17と17の間、あるいはその他の記録マーク間
の熱干渉が一定になる。したがって、正確な記録を行う
ことができる。
【0005】ここで、熱干渉とは、ある記録マークを記
録したときの熱が次の記録マークを記録するときに影響
を与えることである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、正確に熱干渉を一定にすることは困難である
という問題点を有している。
【0007】つまり、最短マーク繰り返しパターンXの
記録マーク16・16間における熱干渉は、再生信号W
の上下変動(レベル変動)を引き起こし、もう一方の最
長マーク繰り返しパターンYの記録マーク17・17間
における熱干渉は、再生信号Wの横方向の変動(時間変
動)を引き起こす。このため、熱干渉によって生じる平
均電圧V1の変動量と、平均電圧V2の変動量とは異な
る。したがって、これらの電圧差ΔVから熱干渉を正確
に知ることは困難であり、電圧差ΔVがゼロになって
も、熱干渉が一定になるとは限らないという問題点を有
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る試
し書き記録制御方法は、上記の課題を解決するために、
光ビームにより情報が記録される光記録媒体から繰り返
しマークパターンに対応する再生信号の部分の第1のピ
ークレベルと、孤立マークパターンに対応する再生信号
の部分の第2のピークレベルを検出し、上記第1のピー
クレベルと上記第2のピークレベルとのレベル差が最小
となるように、記録条件を設定することを特徴としてい
る。
【0009】請求項2の発明に係る試し書き記録制御装
置は、上記の課題を解決するために、光ビームにより情
報が記録される光記録媒体から繰り返しマークパターン
に対応する再生信号の部分の第1のピークレベルを検出
する第1のレベル検出手段と、孤立マークパターンに対
応する再生信号の部分の第2のピークレベルを検出する
第2のレベル検出手段と、上記第1のピークレベルと上
記第2のピークレベルとを比較する比較手段とが備えら
れており、上記第1のピークレベルと上記第2のピーク
レベルとのレベル差が最小となるように記録条件が設定
されることを特徴としている。
【0010】請求項3の発明に係る試し書き記録制御装
置は、上記の課題を解決するために、請求項2の試し書
き記録制御装置であって、第1のレベル検出手段は繰り
返しマークパターンに対応する再生信号の部分のピーク
レベルを検出するエンベロープ検波手段からなり、第2
のレベル検出手段は孤立マークパターンに対応する再生
信号の部分のピークレベルを検出するエンベロープ検波
手段からなり、比較手段はピークレベル間のレベル差を
出力する減算器からなり、レベル差が最小になるように
記録条件が設定されることを特徴としている。
【0011】請求項4の発明に係る試し書き記録制御装
置は、上記の課題を解決するために、請求項2の試し書
き記録制御装置であって、第1および第2のレベル検出
手段は、再生信号のピーク毎にタイミング信号を発生す
るタイミング発生手段と、タイミング信号に基づいて再
生信号をA/D(アナログ/ディジタル)変換すること
により、再生信号のピークレベルを取り出すA/Dコン
バーターとからなり、比較手段はピークレベル間のレベ
ル差を出力するプロセッサーからなり、レベル差が最小
になるように記録条件が設定されることを特徴としてい
る。
【0012】
【作用】請求項1の構成によれば、繰り返しマークパタ
ーンに対応した記録マークの間の熱干渉も、孤立マーク
パターンに対応した記録マークの間の熱干渉も、再生信
号にはレベル変動となって現れる。このため、繰り返し
マークパターンに対応する再生信号の部分の第1のピー
レベルと、孤立マークパターンに対応する再生信号の
部分の第2のピークレベルを検出し、上記レベルを比較
することにより、正確に熱干渉の違いを知ることができ
る。そして、上記第1のピークレベルと上記第2のピー
クレベルとのレベル差が最小となるように記録条件を設
定することにより、異なるマークパターンに対応した記
録マークの間の熱干渉を同じにすることができる。これ
により、熱干渉に影響されない正確な記録条件を設定す
ることが可能となる。
【0013】請求項2の構成によれば、請求項1の試し
書き記録制御方法を採用した試し書き記録制御装置を実
現できる。
【0014】請求項3および4の構成によれば、請求項
2の試し書き記録制御装置を簡単な構成で実現できる。
【0015】
【実施例】本発明の第1の実施例について図1ないし図
5に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0016】本実施例の試し書き記録制御装置は、図1
に示すように、半導体レーザー23と、レベル差Δv
(後述する)が最小になるように、孤立マークパターン
x及び繰り返しマークパターンyに対応した記録信号z
を半導体レーザー23に出力する繰り返し・孤立パター
ン発生手段4とを備えている。
【0017】半導体レーザー23は、記録信号zに応じ
た強度およびパルス長の光ビームaを光磁気ディスク2
4(光記録媒体)に照射し、これにより、図2に示すよ
うに、孤立マークパターンxの記録マーク5…および繰
り返しマークパターンyの記録マーク6…を光磁気ディ
スクに記録する。ここで、孤立マークパターンxとは、
互いに離れた記録マーク5…のように、熱干渉に影響さ
れにくいパターンであり、繰り返しマークパターンyと
は、互いに近接した記録マーク6…のように、熱干渉に
影響されやすいパターンである。
【0018】試し書き記録制御装置は、さらに、光磁気
ディスク24からの反射光bを受光し、光電変換するこ
とにより、再生信号wを出力するフォトディテクター2
2と、繰り返しマークパターンyに対応する再生信号w
の部分のピークレベルv1を検出する繰り返しパターン
レベル検出手段1(第1のレベル検出手段)と、孤立マ
ークパターンxに対応する再生信号wの部分のピークレ
ベルv2を検出する孤立パターンレベル検出手段2(第
2のレベル検出手段)と、ピークレベルv1とv2との
レベル差Δvを上記の繰り返し・孤立パターン発生手段
4に出力する比較手段3とを備えている。
【0019】上記の構成において、同一強度および同一
パルス長の光ビームaを光磁気ディスク24に照射する
ことにより、記録マーク5…および記録マーク6…を記
録した場合、熱干渉を受けやすい記録マーク6…は、図
2に実線で示されているように、熱干渉を受けにくい記
録マーク5…より大きくなる。このため、繰り返しマー
クパターンyに対応する再生信号wの部分のピークレベ
ルv1は、孤立マークパターンxに対応する再生信号w
の部分のピークレベルv2よりも大きくなる。したがっ
て、レベル差Δvが発生する。
【0020】これに対し、記録マーク5…および記録マ
ーク6…を記録したとき、記録マーク5・5間の熱干渉
と、記録マーク6・6間の熱干渉とが同一であったか、
あるいは、いずれの熱干渉も発生しなかった場合、記録
マーク6…は、図2に破線で示されているように、記録
マーク5…と同じ大きさになる。このため、ピークレベ
ルv1とv2は等しくなる。したがって、レベル差Δv
はゼロとなる。
【0021】以上より、繰り返し・孤立パターン発生手
段4によって、レベル差Δvが最小となるように、光ビ
ームの強度およびパルス長を設定することにより、同一
熱干渉の下で情報を記録するための記録条件を設定でき
る。これにより、情報を正確に記録することが可能にな
る。
【0022】CPU( Central Processing Unit)を用
いると、記録条件を変化させながら、上記Δvの変化を
測定し、自動的に試し書き記録制御を行うことが可能で
ある。
【0023】なお、レベル差Δvは、熱干渉によるだけ
でなく、光学伝達特性(OTF)によっても発生するこ
とがある。この場合、トータルのレベル差Δvは次式で
表される。
【0024】 Δv=Δv(OTF)+Δv( thermal ) ここで、Δv(OTF)は光学伝達特性によるレベル差
であり、Δv( thermal)は熱干渉によるレベル差であ
る。
【0025】Δv(OTF)がある場合、レベル差Δv
はゼロとはならないが、レベル差Δvが最小になると
き、上記の場合と同様に、熱干渉が同一になる。つま
り、本実施例の試し書き記録制御装置によれば、Δv
(OTF)の有無に関わらず、同一熱干渉の下で情報を
記録するための記録条件を設定できる。これにより、情
報を正確に記録することが可能になる。
【0026】以上の実施例では、ピークレベルv1とv
2とのレベル差Δvが最小になるに記録条件を設定した
が、繰り返しマークパターンyに対応する再生信号wの
部分の極小レベルv3と、ピークレベルv2とのレベル
差(=v2−v3)が最大となるように記録条件を設定
することもできる。
【0027】上記の試し書き記録制御装置の繰り返しパ
ターンレベル検出手段1、孤立パターンレベル検出手段
2には、具体的には例えば、図3に示すように、エンベ
ロープ検波手段7、エンベロープ検波手段8を用いるこ
とができ、比較手段3には、減算器9を用いることがで
きる。
【0028】エンベロープ検波手段7、8は、詳細には
例えば、図4に示すように、ピークホールド回路25と
サンプルホールド回路26とにより構成される。ピーク
ホールド回路25は、抵抗27、ダイオード28、コン
デンサー29およびバッファ30からなっており、サン
プルホールド回路26は、スイッチ31、コンデンサー
32およびバッファ33からなっている。ピークホール
ド回路25で得られたピークレベルv1、v2は、タイ
ミング信号hでスイッチ31をオン・オフ制御すること
により取り出され得る。
【0029】また、上記の試し書き記録制御装置の繰り
返しパターンレベル検出手段1、孤立パターンレベル検
出手段2には、図5に示すように、再生信号wのピーク
毎にタイミング信号tを発生するタイミング発生手段1
0と、タイミング信号tに基づいて再生信号wをA/D
(アナログ/ディジタル)変換することにより、再生信
号wのピークレベルv1、v2を取り出すA/Dコンバ
ーター11とを用いることができ、比較手段3には、タ
イミング信号tに基づいてピークレベルv1、v2から
レベル差Δv(=v1−v2)を算出して出力するプロ
セッサー12を用いることができる。
【0030】タイミング発生手段10は、例えば、PL
L(フェーズ・ロックト・ループ)と復調器とで容易に
構成され得る。
【0031】本発明に関連する参考例について図6に基
づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便
宜上、前記の実施例の図面に示した部材と同一の機能を
有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略
する。
【0032】本参考例の試し書き記録制御装置は、図6
に示すように、繰り返しマークパターンyに対応する再
生信号wの部分の平均レベルv1’を検出する平均化手
段13(第1のレベル検出手段)と、孤立マークパター
ンxに対応する再生信号wの部分の平均レベルv2’を
検出する平均化手段14(第2のレベル検出手段)と、
平均レベルv1’、v2’からレベル差Δv’(=v
1’−v2’)を求め出力する減算器15(比較手段)
とを備えている。
【0033】上記の構成において、レベル差Δv’が最
小となるように、光ビームaの強度およびパルス長を設
定することにより、同一熱干渉の下で情報を記録するた
めの記録条件を設定できる。これにより、情報を正確に
記録することが可能になる。
【0034】以上の実施例において、光磁気ディスク2
4には情報記録領域とは別に試し書き専用の記録領域を
設けることが好ましい。この試し書き専用の記録領域を
用いて記録条件の設定を行えば、情報記録領域の情報を
破壊する恐れがなくなる。
【0035】また、以上の実施例では、光記録媒体とし
て光磁気ディスク24を挙げて本発明の試し書き記録制
御装置および試し書き記録制御方法を説明したが、これ
に限定されることなく、相変化型の光ディスクや追記型
の光ディスク等、光ビームaを照射したときに発生する
熱を利用して情報の記録を行う光記録媒体あるいは情報
記録再生装置に対し、本発明を広く応用できる。
【0036】請求項1の発明に対応する試し書き記録制
御方法は、光ビームaにより情報が記録される光磁気デ
ィスク24から繰り返しマークパターンyに対応する再
生信号wの部分の第1のピークレベルと、孤立マークパ
ターンxに対応する再生信号wの部分の第2のピーク
ベルを検出し、上記第1のピークレベルと上記第2のピ
ークレベルとのレベル差が最小となるように、記録条件
を設定する構成である。
【0037】これによれば、繰り返しマークパターンy
に対応した記録マーク6・6の間の熱干渉も、孤立マー
クパターンxに対応した記録マーク5・5の間の熱干渉
も、再生信号wにはレベル変動となって現れる。このた
め、繰り返しマークパターンyに対応する再生信号wの
部分の第1のピークレベルと、孤立マークパターンxに
対応する再生信号wの部分の第2のピークレベルを検出
し、上記レベルを比較することにより、正確に熱干渉の
違いを知ることができる。そして、上記第1のピークレ
ベルと上記第2のピークレベルとのレベル差が最小とな
るように記録条件を設定することにより、異なるマーク
パターンに対応した記録マークの間の熱干渉を同じにす
ることができる。これにより、熱干渉に影響されない正
確な記録条件を設定することが可能となる。
【0038】請求項2の発明に対応する試し書き記録制
御装置は、光ビームaにより情報が記録される光磁気デ
ィスク24から繰り返しマークパターンyに対応する再
生信号wの部分の第1のピークレベルを検出する繰り返
しパターンレベル検出手段1と、孤立マークパターンx
に対応する再生信号wの部分の第2のピークレベルを検
出する孤立パターンレベル検出手段2と、上記第1のピ
ークレベルと上記第2のピークレベルとを比較する比較
手段3とが備えられており、上記第1のピークレベルと
上記第2のピークレベルとのレベル差が最小となるよう
記録条件が設定される構成である。
【0039】これによれば、請求項1の試し書き記録制
御方法を採用した試し書き記録制御装置を実現できる。
【0040】請求項3の発明に対応する試し書き記録制
御装置は、請求項2の試し書き記録制御装置であって、
繰り返しパターンレベル検出手段1は繰り返しマークパ
ターンyに対応する再生信号wの部分のピークレベルv
1を検出するエンベロープ検波手段7からなり、孤立パ
ターンレベル検出手段2は孤立マークパターンxに対応
する再生信号wの部分のピークレベルv2を検出するエ
ンベロープ検波手段8からなり、比較手段3はピークレ
ベルv1、v2間のレベル差Δvを出力する減算器9か
らなり、レベル差Δvが最小になるように記録条件が設
定される構成である。
【0041】これによれば、請求項2の試し書き記録制
御装置を簡単な構成で実現することができる。
【0042】請求項4の発明に対応する試し書き記録制
御装置は、請求項2の試し書き記録制御装置であって、
繰り返しパターンレベル検出手段1および孤立パターン
レベル検出手段2は、再生信号wのピーク毎にタイミン
グ信号tを発生するタイミング発生手段10と、タイミ
ング信号tに基づいて再生信号wをA/D変換すること
により、再生信号wのピークレベルv1、v2を取り出
すA/Dコンバーター11とからなり、比較手段3はピ
ークレベルv1、v2間のレベル差Δvを出力するプロ
セッサー12からなり、レベル差Δvが最小になるよう
に記録条件が設定される構成である。
【0043】これによれば、請求項2の試し書き記録制
御装置を簡単な構成で実現することができる。
【0044】
【発明の効果】請求項1の発明に係る試し書き記録制御
方法は、以上のように、光ビームにより情報が記録され
る光記録媒体から繰り返しマークパターンに対応する再
生信号の部分の第1のピークレベルと、孤立マークパタ
ーンに対応する再生信号の部分の第2のピークレベルを
検出し、上記第1のピークレベルと上記第2のピークレ
ベルとのレベル差が最小となるように、記録条件を設定
するので、繰り返しマークパターンに対応した記録マー
クの間の熱干渉も、孤立マークパターンに対応した記録
マークの間の熱干渉も、再生信号にはレベル変動となっ
て現れる。このため、繰り返しマークパターンに対応す
る再生信号の部分のレベルと、孤立マークパターンに対
応する再生信号の部分のレベルを検出し、上記レベルを
比較することにより、正確に熱干渉の違いを知ることが
できる。そして、上記第1のピークレベルと上記第2の
ピークレベルとのレベル差が最小となるように記録条件
を設定することにより、異なるマークパターンに対応し
た記録マークの間の熱干渉を同じにすることができる。
これにより、熱干渉に影響されない正確な記録条件を設
定することが可能となるという効果を奏する。
【0045】請求項2の発明に係る試し書き記録制御装
置は、以上のように、光ビームにより情報が記録される
光記録媒体から繰り返しマークパターンに対応する再生
信号の部分の第1のピークレベルを検出する第1のレベ
ル検出手段と、孤立マークパターンに対応する再生信号
の部分の第2のピークレベルを検出する第2のレベル検
出手段と、上記第1のピークレベルと上記第2のピーク
レベルとを比較する比較手段とが備えられており、上記
第1のピークレベルと上記第2のピークレベルとのレベ
ル差が最小となるように記録条件が設定されるので、請
求項1の試し書き記録制御方法を採用した試し書き記録
制御装置を実現できるという効果を奏する。
【0046】請求項3の発明に係る試し書き記録制御装
置は、以上のように、請求項2の試し書き記録制御装置
であって、第1のレベル検出手段は繰り返しマークパタ
ーンに対応する再生信号の部分のピークレベルを検出す
るエンベロープ検波手段からなり、第2のレベル検出手
段は孤立マークパターンに対応する再生信号の部分のピ
ークレベルを検出するエンベロープ検波手段からなり、
比較手段はピークレベル間のレベル差を出力する減算器
からなり、レベル差が最小になるように記録条件が設定
されるので、請求項2の試し書き記録制御装置を簡単な
構成で実現できるという効果を奏する。
【0047】請求項4の発明に係る試し書き記録制御装
置は、以上のように、請求項2の試し書き記録制御装置
であって、第1および第2のレベル検出手段は、再生信
号のピーク毎にタイミング信号を発生するタイミング発
生手段と、タイミング信号に基づいて再生信号をA/D
変換することにより、再生信号のピークレベルを取り出
すA/Dコンバーターとからなり、比較手段はピークレ
ベル間のレベル差を出力するプロセッサーからなり、レ
ベル差が最小になるように記録条件が設定されるので、
請求項2の試し書き記録制御装置を簡単な構成で実現で
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すものであり、試し
書き記録制御装置を示す概略の構成図である。
【図2】図1の試し書き記録制御装置の動作を示すため
の説明図である。
【図3】図1の試し書き記録制御装置の具体例を示すブ
ロック図である。
【図4】図3の試し書き記録制御装置の詳細を示す回路
図である。
【図5】図1の試し書き記録制御装置の他の具体例を示
すブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示すものであり、試し
書き記録制御装置を示す概略の構成図である。
【図7】従来の試し書き記録制御装置の動作を示すため
の説明図である。
【符号の説明】
1 繰り返しパターンレベル検出手段(第1のレベル
検出手段) 2 孤立パターンレベル検出手段(第2のレベル検出
手段) 3 比較手段 4 繰り返し・孤立パターン発生手段 5 記録マーク 6 記録マーク 7 エンベロープ検波手段 8 エンベロープ検波手段 9 減算器 10 タイミング発生手段 11 A/Dコンバーター 12 プロセッサー 13 平均化手段(第1のレベル検出手段) 14 平均化手段(第2のレベル検出手段) 15 減算器(比較手段) 24 光磁気ディスク(光記録媒体)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/00 - 7/013 G11B 7/125 G11B 11/105

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ビームにより情報が記録される光記録媒
    体から繰り返しマークパターンに対応する再生信号の部
    分の第1のピークレベルと、孤立マークパターンに対応
    する再生信号の部分の第2のピークレベルを検出し、上
    第1のピークレベルと上記第2のピークレベルとのレ
    ベル差が最小となるように、記録条件を設定することを
    特徴とする試し書き記録制御方法。
  2. 【請求項2】光ビームにより情報が記録される光記録媒
    体から繰り返しマークパターンに対応する再生信号の部
    分の第1のピークレベルを検出する第1のレベル検出手
    段と、孤立マークパターンに対応する再生信号の部分の
    第2のピークレベルを検出する第2のレベル検出手段
    と、上記第1のピークレベルと上記第2のピークレベル
    を比較する比較手段とが備えられており、上記第1の
    ピークレベルと上記第2のピークレベルとのレベル差が
    最小となるように記録条件が設定されることを特徴とす
    る試し書き記録制御装置。
  3. 【請求項3】第1のレベル検出手段は繰り返しマークパ
    ターンに対応する再生信号の部分のピークレベルを検出
    するエンベロープ検波手段からなり、第2のレベル検出
    手段は孤立マークパターンに対応する再生信号の部分の
    ピークレベルを検出するエンベロープ検波手段からな
    り、比較手段はピークレベル間のレベル差を出力する減
    算器からなり、レベル差が最小になるように記録条件が
    設定されることを特徴とする請求項2記載の試し書き記
    録制御装置。
  4. 【請求項4】第1および第2のレベル検出手段は、再生
    信号のピーク毎にタイミング信号を発生するタイミング
    発生手段と、タイミング信号に基づいて再生信号をアナ
    ログ/ディジタル変換することにより、再生信号のピー
    クレベルを取り出すアナログ/ディジタルコンバーター
    とからなり、比較手段はピークレベル間のレベル差を出
    力するプロセッサーからなり、レベル差が最小になるよ
    うに記録条件が設定されることを特徴とする請求項2記
    載の試し書き記録制御装置。
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