JP2002237041A - 試し書き記録制御方法及び試し書き記録制御装置及び光り記録媒体 - Google Patents

試し書き記録制御方法及び試し書き記録制御装置及び光り記録媒体

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JP2002237041A
JP2002237041A JP2001390771A JP2001390771A JP2002237041A JP 2002237041 A JP2002237041 A JP 2002237041A JP 2001390771 A JP2001390771 A JP 2001390771A JP 2001390771 A JP2001390771 A JP 2001390771A JP 2002237041 A JP2002237041 A JP 2002237041A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰り返しマークパターンyに対応する部分
の再生信号wの部分のレベルと、孤立パターンレベルx
に対応する部分の再生信号wの部分のレベルを検出し、
上記レベルを比較することにより、正確に熱干渉の違い
を知ることができる。このため異なるマークパターンに
対応した記録マーク間の熱干渉を同じにすることができ
る。 【解決手段】 光ビームaにより情報が記録される光磁
気ディスク24から繰り返しマークパターンyに対応す
る再生信号wの部分のレベルと孤立マークパターンxに
対応する再生信号wの部分のレベルを検出し、上記レベ
ルを比較することにより、記録条件を設定する試し書き
記録制御方法及びこれを採用した試し書き記録制御装置
及び光記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ビームにより情
報が記録される光磁気ディスク等の光記録媒体に対し、
最適な記録条件を求めるための試し書き記録制御方法お
よび試し書き記録制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】第1の従来例として特開平5−2664
76に開示された情報記憶装置があった。この例では半
導体レーザーのパワーをPHとPLの2値で変調する方
法を開示しており、PHとPLの関係をあらかじめ決め
ておき(PH+αPL=一定)、半導体レーザの出射パ
ワーをフィードバックすることによって記録パワーの制
御を行っていた。ところが、この方法では、半導体レー
ザーの出射パワーを一定に制御することはできても、記
録媒体上での記録状態をフィードバックしていないた
め、記録媒体まで含めた実際の記録条件の制御ができな
いという問題点を有していた。
【0003】第2の従来例としてJ.Magn.So
c.Jap.,Vol.15,Supplement
No.S1(1991),PP395−398に開示さ
れた記録制御方法があった。この方法では、記録光パル
スのエッジの位置をパルスの種類毎に制御することによ
り、最適な記録マークを記録していた。ところが、この
方法では、記録マークの形状が涙型の形状となり、マー
クの前方と後方で再生波形が異なるため、正確なデータ
が再生できないという問題点を有していた。
【0004】この問題点を解決するために第3の従来例
である試し書き記録制御方法がある。試し書き記録制御
方法とは、光磁気ディスクに所定のデータを仮に記録
し、記録されたデータを読み出すことにより最適なレー
ザーパワーを設定する方法のことである。電子情報通信
学会技報MR92−62(1991−11),p,13
〜18あるいは1992年電子情報通信学会秋季大会予
稿c−342,p,5〜21に開示された光磁気ディス
クの試し書き記録制御方法を図31に基づいて説明す
る。
【0005】この方法では、まず、光磁気ディスクに最
短マーク繰り返しパターンXの記録マーク16と、最長
マーク繰り返しパターンYの記録マーク17を記録す
る。それから、記録マーク16,17を読み出し、最短
マーク繰り返しパターンXに対応した再生信号Wの平均
電圧V1と、最長マーク繰り返しパターンYに対応した
再生信号Wの平均電圧V2との電圧差ΔVを求める。
【0006】この電圧差ΔVがゼロになるように、光ビ
ームのパワーを制御して記録を行うことにより、正確な
記録を行うことができる。
【0007】また、レーザーパワーPwをPasに比例
して変化させており(Pw=2×Pas)、第1の従来
例と同様に2値のパワー値の関係をあらかじめ決めてい
た。また、記録光パルスをさらに細分化して、一つの記
録マークを多数の記録パルスで記録することによって、
涙型の形状の記録マークになることを防止していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記第3の
従来例の構成では、正確に熱干渉を一定にすることは困
難であるという第1の問題点を有している。
【0009】ここで、熱干渉とは、ある記録マークを記
録したときの熱が隣の記録マークを記録するときに影響
を与えることである。
【0010】マークの長さやマークとマークとの間の長
さが異なると、熱干渉の大きさも異なり、マークの長さ
がばらつくため所定の大きさのマークが記録できなくな
る。
【0011】最短マーク繰り返しパターンXの記録マー
ク16・16間における熱干渉は、再生信号Wの上下変
動(レベル変動)を引き起こす。もう一方の最長マーク
17・17間における熱干渉はマークとマークとの間が
長いため生じない。このため、熱干渉によって平均電圧
V1は変動するが、平均電圧V2は変動しない。すなわ
ち、上述の第3の従来例の構成では最短マーク繰り返し
パターンXのみの熱干渉は最適化できるが、その他のマ
ークについては全く最適化できなかった。これらの電圧
差ΔVからすべての熱干渉を正確に知ることは困難であ
り、電圧差ΔVがゼロになっても、すべての熱干渉が一
定になるとは限らないという問題点を有している。つま
り最短マーク繰り返しパターンXの熱干渉を最適化する
ことによって再生デューティーは最適になるが、その他
の熱干渉は最適にはならないという問題点があった。
【0012】また第2の問題点は、以下のとおりであ
る。あらかじめ2値のレーザーパワーの関係を決めてお
くと一次元だけのパワー値の調整しかできない。しかし
周囲温度が変わったり記録媒体の感度が変化すると、2
値のレーザーパワーの関係(PH+αPL=一定または
Pw=2×Pas)も変化し、2次元のパワー値の調整
が必要である。つまり2値のレーザーパワーを独立に制
御していないため、調整範囲が狭く、最適な記録パワー
を求めることが困難であった。これは、光パワー値だけ
に限らず、記録パルスのエッジの位置も固定しており、
光パワー値とエッジ(あるいはエッジ間隔およびエッジ
周期)を含めた、複数の記録変数に対しても、独立に制
御できないという問題点があった。
【0013】また第3の問題点は以下のとおりである。
試し書きによって誤って記録再生情報を破壊する恐れが
ある。これを防ぐためには、試し書き専用の試し書き領
域を新たに設け、情報記録再生領域と区別する必要があ
る。また試し書きは周囲温度の変化や、記録媒体の差し
替え等による感度の変化のたび毎に行う必要があるた
め、前記試し書き領域は書き換え回数が極端に多くなる
ことが予想される。例えば、3分毎に一回の試し書きを
行うと仮定すると、約6年間で106回の書き換えを行
うことになり、記録媒体の書き換えの保証回数を越える
ことが予想でき、以後試し書きが行えなくなるという問
題点が発生する。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る試
し書き記録制御方法は、上記第2の問題点を解決するた
めに、複数の記録変数によって記録パルスを発生させて
光記録媒体に記録を行い、前記複数の記録変数をそれぞ
れ最適化するための試し書き記録制御方法であって、前
記複数の記録変数どうしの相対関係を求め、さらにこれ
らの相対関係をすべて満足する前記複数の記録変数の最
適値を求めて、最適な記録条件とすることを特徴として
いる。
【0015】請求項2の発明に係る試し書き記録制御装
置は、上記第2の問題点を解決するために、複数の記録
変数によって記録パルスを発生させて光記録媒体に記録
を行い、前記複数の記録変数をそれぞれ最適化するため
の試し書き記録制御装置であって、前記複数の記録変数
どうしの相対関係を求める相対関係決定手段と、前記複
数の相対関係をすべて満足する前記複数の記録変数の最
適値を求める最適値決定手段を具備し、前記最適値決定
手段によって決定された前記複数の記録変数の最適値を
最適な記録条件とすることを特徴としている。
【0016】請求項3の発明に係る試し書き記録制御装
置は、相対関係決定手段は第1記録パターンが孤立マー
クパターンからなり、第2記録パターンが繰り返しマー
クパターンからなり、第3記録パターンが孤立非マーク
パターンからなり、それぞれのパターンに対応する再生
信号の部分のレベルを検出し、上記レベルを比較するこ
とにより、記録変数の相対関係を決定する手段であるこ
とを特徴としている。
【0017】請求項4の発明に係る試し書き記録制御装
置は、上記第2の問題点を解決するために、請求項2載
の試し書き記録制御装置であって、複数の記録変数は第
1パワー値と第2パワー値の2つのパワーからなり、相
対関係決定手段は記録マークのデューティーが最適とな
る時の前記第1パワー値と第2パワー値との第1相対関
係を求めるデューティー条件決定手段と、記録マーク相
互の熱干渉が最適となる時の前記第1パワー値と第2パ
ワー値との第2相対関係を求める熱干渉条件決定手段か
らなり、最適値決定手段は前記第1相対関係と第2相対
関係を同時に満足する第1パワー値及び第2のパワー値
を求める最適値決定手段からなり、該最適値決定手段に
よって決定された前記第1パワー値と第2パワー値を最
適なパワー値とすることを特徴としている。
【0018】請求項5の発明に係る試し書き記録制御装
置は、上記第2の問題点を解決するために、請求項2記
載の試し書き記録制御装置であって、相対関係決定手段
は複数の記録変数と同数の連立方程式を求める連立方程
式決定手段からなり、最適値決定手段は前記連立方程式
の解を求める計算手段からなり、該計算手段によって決
定された前記複数の記録変数の最適値を最適な記録条件
とすることを特徴としている。
【0019】請求項6の発明に係る光記録媒体は、上記
第3の問題点を解決するために、光ビームを照射して記
録再生を行う光記録媒体において、情報記録領域以外の
試し書き記録領域であって、所定期間あるいは所定動作
毎に光記録媒体に試し書きを行うための複数の試し書き
領域を具備し、前記試し書き記録領域への試し書き回数
が記録媒体の書き換え保証回数以下となることを特徴と
している。
【0020】請求項7の発明に係る光記録媒体は、上記
第3の問題点を解決するために、光ビームを照射して記
録再生を行う光記録媒体において、情報を記録する情報
記録領域と区別して、所定期間あるいは所定動作毎に試
し書きを行う試し書き領域を、試し書き回数が記録媒体
の書き換え保証回数以下となるべく複数具備することを
特徴としている。
【0021】請求項8の発明に係る光記録媒体は、上記
第3の問題点を解決するために、光ビームを照射して記
録再生を行う光記録媒体において、情報を記録する情報
記録領域と区別して、所定期間あるいは所定動作毎に試
し書きを行う試し書き領域を複数具備し、記録媒体の書
き換え保証回数以下の試し書き性能を備えることを特徴
としている。
【0022】請求項9の発明に係る光記録媒体は、上記
第3の問題点を解決するために、光ビームを照射して記
録再生を行う光記録媒体において、情報を記録する情報
記録領域と区別し、記録媒体の書き換え保証回数以下で
あって、所定期間あるいは所定動作毎に試し書きを行う
試し書き領域を具備することを特徴としている。
【0023】以下、本発明の作用を記載する。
【0024】請求項1の構成によれば、記録変数の相対
関係を求め、これらをすべて満足する前記複数の変数の
解を求めるので、複数の変数と同次元の空間まで調整範
囲を拡張できる。したがって、周囲温度の変化や記録媒
体の記録感度が変化しても、常に複数の変数をそれぞれ
独立に最適値に設定することが可能となる。
【0025】請求項2の構成によれば、請求項2の試し
書き記録制御方法を採用した試し書き記録制御装置を実
現できる。
【0026】請求項3の構成によれば、簡単な記録パタ
ーンを使用ことにより、記録変数の相対関係を求めるこ
とが可能となる。
【0027】請求項4ないし5の構成によれば、記録変
が2つのパワー値からなり、請求項2の試し書き記録制
御装置を簡単な構成で実現できる。
【0028】請求項6乃至9の構成によれば、所定期間
あるいは所定動作毎に光記録媒体に試し書きを行うため
の試し書き領域を備えている。したがって試し書きによ
って誤って記録再生情報破壊を防止できる。また、複数
の試し書き記録領域を備えているため、一つの試し書き
領域あたりの試し書き回数を減らすことができ、記録媒
体の書き換え保証回数以下に減じることができるため、
試し書きの信頼性を向上させることが可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施例について図
1ないし図5に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0030】本実施例の試し書き記録制御装置は、図1
に示すように、半導体レーザー23と、レベル差Δv
(後述する)が最小になるように、孤立マークパターン
x(第2記録パターン)及び繰り返しマークパターンy
(第1記録パターン)に対応した記録信号zを半導体レ
ーザー23に出力する繰り返し・孤立パターン発生手段
4とを備えている。
【0031】半導体レーザー23は、記録信号zに応じ
た強度及びパルス長の光ビームaを光磁気ディスク24
(光記録媒体)に照射し、これより、図2に示すよう
に、孤立マークパターンxの記録マーク5・・・および
繰り返しマークパターンyの記録マーク6・・・を光磁
気ディスクに記録する。ここで、孤立マークパターンx
とは、互いに離れた記録マーク5・・・のように、熱干
渉に影響されにくいパターンであり、繰り返しマークパ
ターンyとは、互いに近接した記録マーク6・・・のよ
うに、熱干渉に影響されやすいパターンである。
【0032】試し書き記録制御装置は、さらに、光磁気
ディスク24からの反射光bを受光し、光電変換するこ
とにより、再生信号wを出力するフォトディテクター2
2と、繰り返しマークパターンyに対応する再生信号w
の部分のピークレベルv1を検出する繰り返しパターン
レベル検出手段(第1のレベル検出手段)と、孤立マー
クパターンxに対応する再生信号wの部分のピークレベ
ルv2を検出する孤立パターンレベル検出手段2(第2
レベル検出手段)と、ピークレベルv1とv2とのレベ
ル差Δvを上記の繰り返し・孤立パターン発生手段4に
出力する比較手段3とを備えている。
【0033】さて、繰り返しマークパターンyとは、光
磁気ディスクの第1記録状態(例えば紙面上方S極)で
ある第1微小領域(記録マーク6と6に挟まれた非マー
ク)と第2記録状態(例えば紙面上方N極)であって光
ビーム径よりも短い第2微小領域(記録マーク6・・
・)との組み合わせからなる第1記録パターンである。
ここで光ビーム径と第2微小領域の長さの相対関係は、
第2微小領域(記録マーク6・・・)からの再生波形w
のレベルv1が飽和しない条件であり、つまり記録マー
ク6が光ビーム径よりも短い場合である。なお、長くな
るとレベルv1は飽和してしまう。飽和するまでは、記
録条件(例えばレーザパワー)の変化に対して、敏感に
レベル変化を生じさせることができるが、飽和してしま
うと、記録条件をいくら変化させてもレベルの変動が生
じなくなり、記録マーク状態を検出できなくなる。この
ため、再生波形のレベルが飽和しない条件が必要とな
る。
【0034】また、孤立マークパターンxとは、光磁気
ディスクの第1記録状態(例えば紙面上方S極)であっ
て第1微小領域よりも長い第3微小領域(記録マーク5
と5に挟まれた非マーク)と第2状態(例えば紙面上方
N極)であって光ビーム径よりも短い第2微小領域(記
録マーク5・・・)との組み合わせからなる第2記録パ
ターンである。記録マーク6と6に挟まれた非マーク
は、記録マーク5と5に挟まれた非マークよりも短いた
め、記録マーク6・・・は記録マーク5・・・に比べて
互いに熱干渉を受けやすい。
【0035】上記の構成において、同一強度および同一
パルス長の光ビームaを光磁気ディスク24に照射する
ことにより、記録マーク5・・・および記録マーク6・
・・を記録した場合、熱干渉を受けやすい記録マーク6
・・・は、図2に実線で示されているように、熱干渉を
受けにくい記録マーク5・・・より大きくなる。このた
め、繰り返しマークパターンyに対応する再生信号wの
部分のピークレベルv1は、孤立マークパターンxに対
応する再生信号wの部分のピークレベルv2よりも大き
くなる。したがって、レベル差Δvが発生する。
【0036】これに対し、記録マーク5・・・および記
録マーク6・・・を記録したとき、記録マーク5・5間
の熱干渉と、記録マーク6・6間の熱干渉とが同一であ
ったか、あるいは、いずれの熱干渉も発生しなかった場
合、記録マーク6・・・は、図2に破線で示されている
ように、記録マーク5・・・と同じ大きさになる。この
ため、ピークレベルv1とv2は等しくなる。したがっ
て、レベル差Δvはゼロとなる。
【0037】以上より、繰り返し・孤立パターン発生手
段4によって、レベル差Δvが最小となるように、光ビ
ームの強度およびパルス長を設定することにより、同一
熱干渉の下で情報を記録するための記録条件を設定でき
る。これにより、情報を正確に記録することが可能にな
る。
【0038】CPU(Central Process
ing Unit)を用いると、記録条件を変化させな
がら、上記Δvの変化を測定し、自動的に試し書き記録
制御を行うことが可能である。
【0039】なお、レベル差Δvは、熱干渉によるだけ
でなく、光学伝達特性(OTF)によっても発生するこ
とがある。この場合、トータルのレベル差Δvは次式で
表される。
【0040】 Δv=Δv(OTF)+Δv(thermal) ここで、Δv(OTF)は光学伝達特性によるレベル差
であり、Δv(thermal)は熱干渉によるレベル
差である。
【0041】Δv(OTF)がある場合、レベル差Δv
はゼロとはならないが、レベル差Δvが最小になると
き、上記の場合と同様に、熱干渉が同一になる。つま
り、本実施例の試し書き記録制御装置によれば、Δv
(OTF)の有無に関わらず、同一熱干渉の下で情報を
記録するための記録条件を設定できる。これにより、情
報を正確に記録することが可能になる。
【0042】以上の実施例では、ピークレベルv1とv
2とのレベル差Δvが最小になる記録条件を設定した
が、繰り返しマークパターンyに対応する再生信号wの
部分の極小レベルv3と、ピークレベルv2とのレベル
差(=v2−v3)が最大となるように記録条件を設定
することもできる。
【0043】上記の試し書き記録制御装置の繰り返しパ
ターンレベル検出手段1、孤立パターンレベル検出手段
2には、具体的には例えば、図3に示すように、エンベ
ロープ検波手段7、エンベロープ検波手段8を用いるこ
とができ、比較手段3には、減算器9を用いることがで
きる。
【0044】エンベロープ検波手段7、8は、詳細には
例えば、図4に示すように、ピークホールド回路25と
サンプルホールド回路26とにより構成される。ピーク
ホールド回路25は、抵抗27、ダイオード28、コン
デンサー29およびバッファ30からなっており、サン
プルホールド回路26は、スイッチ31、コンデンサー
32およびバッファ33からなっている。ピークホール
ド回路25で得られたピークレベルv1,v2は、タイ
ミング信号hでスイッチ31をオン・オフ制御すること
により取り出され得る。
【0045】また、上記試し書き記録制御装置の繰り返
しパターンレベル検出手段1、孤立パターンレベル検出
手段2には、図5に示すように、再生信号wのピーク毎
にタイミング信号tを発生するタイミング発生手段10
と、タイミング信号tに基づいて再生信号wをA/D
(アナログ/ディジタル)変換することにより、再生信
号wのピークレベルv1,v2,を取り出すA/Dコン
バーター11とを用いることができ、比較手段3には、
タイミング信号tに基づいてピークレベルv1,v2,
からレベル差Δv(=v1−v2)を算出して出力する
プロセッサー12を用いることができる。
【0046】タイミング発生手段10は、例えば再生信
号wから同期クロックを取り出すためのPLL回路(フ
ェーズ・ロックト・ループ)と復調器とで容易に構成さ
れ得る。
【0047】本発明の第2の実施例について図6に基づ
いて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜
上、前記の実施例の図面に示した部材と同一の機能を有
する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0048】本実施例の試し書き記録制御装置は、図6
に示すように、繰り返しマークパターンyに対応する再
生信号wの部分の平均レベルv1’を検出する平均化手
段13(第1のレベル検出手段)と、孤立マークパター
ンxに対応する再生信号wの部分の平均レベルv2’を
検出する平均化手段14(第2のレベル検出手段)と、
平均レベルv1’,v2’からレベル差Δv’(=v
1’−v2’)を求め出力する減算器15(比較手段)
とを備えている。
【0049】平均化手段13、14は、詳細には例え
ば、図7に示すように、ローパスフィルタ34とサンプ
ルホールド回路35とにより構成される。ローパスフィ
ルタ34は、抵抗36、コンデンサー37およびバッフ
ァ38からなっており、サンプルホールド回路35は、
スイッチ39、コンデンサー40およびバッファ41か
らなっている。ローパスフィルタ34で得られた平均レ
ベルv1’,v2’は、タイミング信号hでスイッチ3
9をオン・オフ制御することにより取り出され得る。
【0050】上記の構成において、レベル差 v’が最
小となるように、光ビームaの強度およびパルス長を設
定することにより、同一熱干渉の下での情報を記録する
ための記録条件を設定できる。これにより、情報を正確
に記録することが可能になる。
【0051】以上の実施例において、光磁気ディスク2
4には情報記録領域とは別に試し書き専用の記録領域を
設けることが好ましい。この試し書き専用の記録領域を
用いて記録条件の設定を行えば、情報記録領域の情報を
破壊する恐れがなくなる。また、以上の実施例では、光
記録媒体として光磁気ディスク24を挙げて本発明の試
し書き記録制御装置および試し書き記録制御方法を説明
したが、これに限定されることなく、相変化型の光ディ
スクや追記型の光ディスク等、光ビームaを照射したと
きに発生する熱を利用して情報の記録を行う光記録媒体
あるいは情報記録再生装置に対し、本発明を広く応用で
きる。
【0052】本発明の第3の実施例について図8に基づ
いて説明すれば、以下の通りである。孤立非マークパタ
ーンx’の記録マーク5’・・・および繰り返し非マー
クパターンy’の記録マーク6’・・・を光磁気ディス
クに記録する。つまり、図2で示した記録パターンに対
して、記録マークと非マークを全く入れ替えたパターン
である。ここで、孤立非マークパターンx’とは、互い
に離れた長い記録マーク5’・・・のように、熱干渉に
大きく影響されるパターンであり、繰り返し非マークパ
ターンy’とは、互いに近接した記録マーク6’・・・
のように、熱干渉に少し影響されやすいパターンであ
る。
【0053】言い換えると、繰り返し非マークパターン
y’とは、光磁気ディスクの第1記録状態(例えば紙面
上方N極)である第1微小領域(記録マーク6’・・
・)と第2記録状態(例えば紙面上方S極)であって光
ビーム径よりも短い第2微小領域(記録マーク6’と
6’に挟まれた非マーク)との組み合わせからなる第1
記録パターンである。ここで光ビーム径と第2微小領域
の長さの相対関係は、第2微小領域(記録マーク6’と
6’に挟まれた非マーク)からの再生波形wの下方レベ
ルv1”が飽和しない条件であり、つまりが記録マーク
6’と6’に挟まれた非マークが光ビーム径よりも短い
場合である。なお、長くなるとレベルv1”は飽和す
る。また、孤立非マークパターンx’とは、光磁気ディ
スクの第1記録状態(例えば紙面上方N極)であって第
1微小領域よりも長い第3微小領域(記録マーク5’・
・・)と第2状態(例えば紙面上方S極)であって光ビ
ーム径よりも短い第2微小領域(記録マーク5’と5’
に挟まれた非マーク)との組み合わせからなる第2記録
パターンである。記録マーク5’・・・は記録マーク
6’・・・に比べて長いため、蓄積した熱量も多く、熱
干渉も大きくなる。したがって、記録マーク5’と5’
に挟まれた非マークは、記録マーク6’と6’に挟まれ
た非マークよりもさらに短くなりやすい。
【0054】上記の構成において、の光ビームaを光磁
気ディスク24に照射することにより、記録マーク5’
・・・および記録マーク6’・・・を記録した場合、熱
干渉を大きく受けやすい記録マーク5’・・・は、実線
で示されているように、熱干渉を少し受けやすい記録マ
ーク6’・・・より大きくなる。このため、繰り返し非
マークパターンy’に対応する再生信号wの部分の下方
ピークレベルv1”は、孤立非マークパターンx’に対
応する再生信号wの部分の下方ピークレベルv2”より
も大きくなる。したがって、レベル差Δv”が発生す
る。
【0055】これに対し、記録マーク5’・・・および
記録マーク6’・・・を記録したとき、記録マーク5’
・5’間の熱干渉と、記録マーク6’・6’間の熱干渉
とが同一であったか、あるいは、いずれの熱干渉も発生
しなかった場合、記録マーク5’・・・は、破線で示さ
れているように、記録マーク6’・・・と同じ大きさに
なる。このため、ピークレベルv1”とv2”は等しく
なる。したがって、レベル差Δv”はゼロとなる。
【0056】以上より、図1における繰り返し・孤立パ
ターン発生手段4から繰り返し非マークパターンy’と
・孤立非マークパターンx’を発生させることによっ
て、レベル差Δv”が最小となるように、光ビームの強
度およびパルス長を設定することにより、同一熱干渉の
下で情報を記録するための記録条件を設定できる。これ
により、情報を正確に記録することが可能になる。
【0057】上記の試し書き記録制御装置の繰り返しパ
ターンレベル検出手段1、孤立パターンレベル検出手段
2には、図4に示したエンベロープ検波手段7、エンベ
ロープ検波手段8を図9に示す回路で置き換えるだけで
よい。
【0058】エンベロープ検波手段7、8は、ピークホ
ールド回路42とサンプルホールド回路26とにより構
成される。ピークホールド回路42は、抵抗43、ダイ
オード44、コンデンサー45およびバッファ46から
なっており、サンプルホールド回路26は、スイッチ3
1、コンデンサー32およびバッファ33からなってい
る。ピークホールド回路42で得られたピークレベルv
1,v2は、タイミング信号hでスイッチ31をオン・
オフ制御することにより取り出され得る。ピークホール
ド回路42と図4に示したピークホールド回路25の違
いは、ダイオード44とダイオード28の向きが逆であ
る点だけである。
【0059】なお、図2において(図3においても)、
繰り返して記録するパターンに限定する必要はなく、記
録マーク(または非マーク)の長さは同一にしておく
が、非マーク(または記録マーク)の長さが異なる2つ
のパターンを記録すればよい。たとえば、記録マークと
非マークを一つあるいは2つづつ組にして記録してもよ
い。
【0060】本発明の実施例4について図10ないし図
17に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0061】図10に示す試し書き制御装置は、説明を
簡単にするために複数の記録変数として後述する2つの
パワー値PbとPpを使用し、これらの和(または差)
によって光記録パワーを発生させて光記録媒体に試し書
きを行い、PbとPpをそれぞれ最適化するための試し
書き記録制御装置の例である。2つのパワー値Pb、P
pの最適化のために、お互いの相対関係を求めることに
より最適化するすることができる。ただし、相対関係が
ただ一つの場合は、Pb、Ppの相対値は決定できる
が、絶対値を決定できないいう問題点がある。したがっ
て、この場合は2つの相対関係を求め、これらを同時に
満足させることによってPb、Ppの絶対値を求めるこ
とが可能となる。これは、多数の変数を含む連立方程式
の解法と同じ意味をもつ。つまり、複数の変数の場合は
複数の方程式があれば解が求まるわけである。なお、パ
ワー値が3つ以上の場合でも、解を求めるために必要な
数の相対関係を求めれば同様に絶対値を決定できること
は言うまでもない。説明の都合上、以下には2つのパワ
ー値の最適化を例に挙げ、記録マークのデューティー条
件と熱干渉条件の2つの相対関係によって、絶対値を最
適化する例を示す。
【0062】図10において、熱干渉条件決定手段4
9、光学ヘッド47及び光磁気ディスク48は図1の試
し書き記録制御装置とほぼ同一の構成である。異なる点
は再生信号のデューティーが最適となる条件を決定する
ためのデューティー条件決定手段50と、最適値決定手
段51を付加した点である。
【0063】すなわち、熱干渉条件決定手段49は、例
えば図1で示した繰り返しパターンレベル検出手段1、
孤立パターンレベル検出手段2、比較手段3および繰り
返し・孤立パターン発生手段4で構成している。図10
において、記録信号zを光学ヘッド47へ送出し、光学
ヘッド47内には、図11に示すレーザ駆動回路52と
図1で示した半導体レーザ23およびフォトディテクタ
22を備えている。
【0064】図11に示す半導体レーザ駆動回路52に
おいて、記録信号zを波形変換回路53に入力し、後述
するバイアス分パワーPbを得るための波形と、パルス
分パワーPpを得るための波形に変換する。これらを電
流発生回路54と55に信号を送出し、それぞれ2つの
電流IbとIpを発生させる。電流Ib、Ipを加算器
56により加算することで、半導体レーザ23の駆動電
流Iwを得る。これによって半導体レーザ23は、バイ
アス分パワーPbとパルス分パワーPpの和である記録
パワーPwを出射できる。
【0065】図12は半導体レーザ23から出射する記
録パルス波形の一実施例を示す図である。図に示すよう
に記録パワーPwは、バイアス分パワーPbとパルス分
パワーPpの2つの和である。なお、これ以外にPwか
らPbを差し引いた2つのパワー値の差としてもよい。
変調方式として、一般によく知られている(1,7)R
LL方式を用い、記録1.33T〜5.33Tまでの7
種類の記録波形を使用する。
【0066】図に10において、このようにして得た光
ビームaを光学ヘッド47から出射し、光磁気ディスク
48に試し書きを行い、反射光bを光学ヘッド内のフォ
トディテクター22により光電変換することにより、再
生信号wを出力する。その他は図1と同一部分の説明は
省略する。
【0067】さて、デューティー条件決定手段50は再
生信号wのデューティーが最適化どうかを決定する手段
である。最適値決定手段51は、上記熱干渉条件決定手
段49の出力とデューティー条件決定手段50の出力と
によって、2つの条件を同時に満足するパワー値Pbと
Ppを求める。
【0068】デューティー条件決定手段50と熱干渉条
件決定手段49を、3つの記録パターン発生手段と3つ
の記録パターンレベル検出手段によって置き換えること
により、お互いに回路を兼用することができる。
【0069】図13はこの点について、改めて分かりや
すく説明するために、要部のみ示した図である。第1記
録パターン発生手段57と第2記録パターン発生手段5
8と第3記録パターン発生手段59から発生させた記録
信号z1、z2、z3を光磁気ディスク48に記録す
る。図14を用いて各パターンの記録マーク及び再生波
形を示す。第1記録パターンは、図2に示す孤立マーク
パターンxであり、1.33Tの記録マークと4Tの非
マークの組み合わせである。第2記録パターンは、図2
の繰り返しマークパターンyであるが、図8に示した繰
り返し非マークパターンy’でもよい。1.33Tの記
録マークと1.33Tの非マークの組み合わせである。
第3記録パターンは図8に示した孤立非マークパターン
x’であり、4Tの記録マークと1.33Tの非マーク
の組み合わせである。
【0070】各パターンにおける再生波形のピークレベ
ルおよびボトムレベルは図15に示すレベル検出手段に
よって検出することができる。再生信号wを第1パター
ンレベル検出手段60のエンベロープ検波手段66、6
7、第2パターンレベル検出手段61のエンベロープ検
波手段68、69、第3パターンレベル検出手段62の
エンベロープ検波手段70、71に入力する。これらの
エンベロープ検波手段66ないし71にはタイミング発
生手段65から検出タイミング信号を送る。エンベロー
プ検波手段66、67によって、図14の示す第1パタ
ーンのピークレベルv2とボトムレベルv4を検出す
る。エンベロープ検波手段68、69によって第2パタ
ーンのピークレベルv1とボトムレベルv3を検出す
る。エンベロープ検波手段70、71によって第3パタ
ーンのピークレベルv5とボトムレベルv6を検出す
る。
【0071】ボトムレベルv3,v4をデューティー条
件決定手段63における減算手段72に入力し、Δvd
−を得る。ピークレベルv5、v1をデューティー条件
決定手段63における減算手段73に入力し、Δvd+
を得る。図14においてデューティーが等しい場合はΔ
vd+がΔvd−が等しくなるため、図15においてΔ
vd+とΔvd−を減算手段74に入力し、その出力で
あるΔvdがゼロになる条件をデューティーの最適条件
とすることができる。
【0072】ピークレベルv1、v2を熱干渉条件決定
手段64における減算手段75に入力し、Δvt+を出
力する。図14において熱干渉が最適となる条件を、v
1とv2が等しい時とおくと、Δvt+がゼロになる。
デューティー条件Δvd=0と、熱干渉条件Δvt+=
0を同時に満足するPbとPpを求めるための動作の流
れ図を図16に示す。Pbを初期値Pb(min)に設
定する(s1)。Ppを初期値Pp(min)に設定す
る(s2)。第1パターン、第2パターン、第3パター
ンを光磁気ディスクに記録する(s3)。各パターンの
再生波形レベルv1ないしv6を検出する(s4)。Δ
vd=0により、デューティーが最適化どうか判断する
(s5)。最適であれば(s6)へ進み、そうでなけれ
ば(s8)に進む。さらにΔvt+=0により、熱干渉
が最適化どうか判断する(s6)。最適であれば(s
7)へ進み、そうでなければ(s8)に進む。最適でな
い場合は、Ppが動作範囲を越えないように最大値Pp
(max)と比較する(s8)。越えていれば(s1
0)に進み、そうでなければ(s9)に進む。越えてい
ない場合は、Ppに増加分ΔPpを加え(s9)、再び
(s3)へ戻る。一方、越えていればPbが動作範囲を
越えないように最大値Pb(max)と比較する(s1
0)。越えていれば(s12)に進み、そうでなければ
(s11)に進む。越えていない場合は、Pbに増加分
ΔPbを加え(s11)、再び(s3)へ戻る。なお、
越えていれば最適値はなく、動作を終了する(s1
2)。こうして、Pp、Pbを少しづつ増加させなが
ら、デューティー条件と熱干渉条件を同時に満足すると
きのPb、Ppを最適値と決定する(s7)。
【0073】図17は、このようにしてPpとPbを最
適化した実例である。デューティー条件を満足する(P
b,Pp)の組み合わせを5点、熱干渉条件を満足する
(Pb,Pp)の組み合わせを3点測定した。どちらの
条件においても(Pb,Pp)は直線上に乗っている。
その交点であるA1点は(Pb,Pp)=(4mW,
2.6mW)となり、同時に2つの条件を満足する最適
値を決定することができた。
【0074】本発明の実施例5のレベル検出方法につい
て図18及び、図14、図15に基づいて説明すれば、
以下の通りである。なお、実施例4と共通で使用できる
構成要素については説明を省略する。
【0075】図15において、同様にΔvdがゼロにな
る条件をデューティーの最適条件とする。
【0076】ボトムレベルv6、v3を熱干渉条件決定
手段64における減算手段76に入力し、Δvt−を出
力する。図14において熱干渉が最適となる条件を、v
6とv3が等しい時とおくと、Δvt−がゼロになる。
【0077】図18は、このようにしてPpとPbを最
適化した実例である。デューティー条件を満足する(P
b,Pp)の組み合わせを5点、熱干渉条件を満足する
(Pb,Pp)の組み合わせを3点測定した。どちらの
条件においても(Pb,Pp)は直線上に乗っている。
その交点であるA2点は(Pb,Pp)=(1mW,
6.5mW)となり、同時に2つの条件を満足する最適
値を決定することができた。
【0078】本発明の実施例6のレベル検出方法につい
て図19及び、図14、図15に基づいて説明すれば、
以下の通りである。なお、実施例4及び5と共通で使用
できる構成要素については説明を省略する。
【0079】図15において、同様にΔvdがゼロにな
る条件をデューティーの最適条件とする。
【0080】実施例4と実施例5において、図15にお
けるΔvt+か、又はΔvt−のどちらか一方のみがゼ
ロになる時を熱干渉の最適条件とした。しかし、図14
においてΔvt+とΔvt−が等しいときの方が、熱干
渉を各パターンに均等に生じさせることができるため、
より正確に熱干渉条件を最適化することができる。
【0081】図15においてΔvt+とΔvt−を熱干
渉条件決定手段64における減算手段77に入力し、Δ
vtを出力する。熱干渉の条件をΔvtがゼロになる条
件とすると、Δvt+とΔvt−が等しくなり、より正
確に熱干渉条件を最適化することができる。
【0082】図19は、このようにしてPpとPbを最
適化した実例である。デューティー条件を満足する(P
b,Pp)の組み合わせを6点、熱干渉条件を満足する
(Pb,Pp)の組み合わせを5点測定した。どちらの
条件においても(Pb,Pp)は直線上に乗っている。
その交点であるA点は(Pb,Pp)=(3.4mW,
3.7mW)となり、同時に2つの条件を満足する最適
値を決定することができた。
【0083】本発明の実施例7のレベル検出方法につい
て図20に基づいて説明すれば、以下の通りである。な
お、実施例4ないし6と共通で使用できる構成要素につ
いては説明を省略する。
【0084】再生波形レベルv1ないしv6をアナログ
スイッチ78にそれぞれ入力し、タイミング発生手段6
5から送られてくるタイミング信号t’によってv1な
いしv6の中の1つを順次選択しながら、A/Dコンバ
ータ79に入力する。変換したディジタル信号をCPU
80に入力し、図15と同様にΔvdおよびΔvt+、
Δvt−、Δvtを検出することが可能である。
【0085】本発明の実施例8の記録パターンについて
図21に基づいて説明すれば、以下の通りである。な
お、実施例4ないし7と共通で使用できる構成要素につ
いては説明を省略する。
【0086】第1記録パターンは、孤立マークパターン
であり、2Tの記録マークと5.33Tの非マークの組
み合わせである。第2記録パターンは、繰り返しマーク
パターンであり、2Tの記録マークと2Tの非マークの
組み合わせである。第3記録パターンは孤立非マークパ
ターンであり、5.33Tの記録マークと2Tの非マー
クの組み合わせである。これらのパターンにより同様に
最適化を行うことが可能である本発明の実施例9の記録
パターンについて図22に基づいて説明すれば、以下の
通りである。なお、実施例4ないし7と共通で使用でき
る構成要素については説明を省略する。
【0087】各パターンは、長さのみ異なる繰り返しパ
ターンである。第1記録パターンは、1.33Tの記録
マークと非マークの組み合わせである。第2記録パター
ンは、2Tの記録マークと非マークの組み合わせであ
る。第3記録パターンは、5.33Tの記録マークと非
マークの組み合わせである。第1パターンからピークレ
ベルv7とボトムレベルv8を検出し、第2パターンか
らピークレベルv9とボトムレベルv10を検出し、第
3パターンからピークレベルv11とボトムレベルv1
2を検出する。Δvdα(=v11−v7)とΔvdβ
(=v8−v12)が等しくなる条件をデューティー条
件とする。Δvtα(=v9−v7)とΔvtβ(=v
8−v10)が等しくなる条件を熱干渉条件とする。
【0088】図23は、このようにしてPpとPbを最
適化した実例である。デューティー条件を満足する(P
b,Pp)の組み合わせを6点、熱干渉条件を満足する
(Pb,Pp)の組み合わせを6点測定した。どちらの
条件においても(Pb,Pp)は直線上に乗っている。
その交点であるA3点は(Pb,Pp)=(3.4m
W,3.5mW)となり、同時に2つの条件を満足する
最適値を決定することができた。
【0089】本発明の実施例10について図24ないし
26に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0090】これまでの方法では、PpとPbをそれぞ
れ少しずつ変化させながら条件を最適化するため、テス
ト回数が非常に多く、最適化するまでにかなりの時間が
必要である。そこで以下に、テスト回数を削減した高速
の最適化方法について説明する。
【0091】これまで図17、図18、図19、図23
に示したように、デューティー条件と熱干渉条件は共に
直線上に乗っている。したがって、この2つの直線の方
程式を求め、次に連立方程式を解いてPbとPpを最適
化することにより、高速に最適化が可能となる。デュー
ティー条件の方程式を算出するために、デューティー条
件を満足する2つの測定サンプル点が必要となり、熱干
渉条件の方程式を算出するために、熱干渉条件を満足す
る2つの測定サンプル点が必要である。つまり合計4つ
のサンプル点を求めるだけで、2つの方程式が算出で
き、さらにはどちらの条件も満足する最適条件を決定す
ることが可能となる。
【0092】図24において、再生信号wを、デューテ
ィー条件決定手段63におけるサンプル点検出手段81
と、熱干渉条件決定手段64におけるサンプル点検出手
段82に入力する。サンプル点検出手段81からは、図
25におけるデューティー条件を満足する2つのサンプ
ル点(X1,Y14)、(X2,Y2)を検出する。サ
ンプル点検出手段82からは、図25における熱干渉条
件を満足する2つのサンプル点(X1,Y6)、(X
2,Y10)を検出する。図24において、(X1,Y
14)、(X2,Y2)を方程式算出手段83に入力
し、図25におけるデューティー条件ラインと等価であ
る方程式A・Pb+B・Pp+C=0を算出する。図2
4において、(X1,Y6)、(X2,Y10)を方程
式算出手段84に入力し、図25における熱干渉条件ラ
インと等価である方程式D・Pb+E・Pp+F=0を
算出する。この2つの方程式を最適値決定手段51にお
ける連立方程式計算手段85に入力し、図25における
交点を求めることによって、最適値を決定することが可
能となる。
【0093】動作流れ図について図26に基づいて説明
すれば、以下の通りである。PbをX1に設定する(s
101)。Ppを初期値Y1に設定する(s102)。
第1パターン、第2パターン、第3パターンを光磁気デ
ィスクに記録する(s103)。各パターンの再生波形
レベルv1ないしv6を検出する(s104)。デュー
ティーが最適かどうか(Δvd=0)判断する(s10
5)。最適であれば(s107)へ進み、そのときのP
bとPpを記憶する。そうでなければ、(s106)へ
進み、熱干渉が最適かどうか(Δvt=0)判断する
(s106)。最適であれば(s107)へ進み、その
ときのPbとPpを記憶する。そうでなければ、4つの
サンプル点が検出できたか判断する(s108)。サン
プル点の検出が終わればデューティー条件の方程式を算
出する(s110)。そうでなければ、つぎのPpをY
2に設定し(s103)へ進むことによって、順にパワ
ーPpを変えて動作を繰り返す。Ppが図25に示すY
1〜Y16まで進んだならば、PbをX2に変えて、再
びPpをY1〜Y16まで変化させながら繰り返す。こ
のようにして、例えばPbの値をX1とX2のみに限定
できるため、テストの回数を大幅に削減できる。デュー
ティー条件の方程式を算出したら、熱干渉条件の方程式
を算出する(s111)。連立方程式から交点を求める
ことにより、最適値を決定する(s112)。
【0094】本発明の実施例11について図27ないし
29に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0095】実施例11までは、デューティー条件と熱
干渉条件が共に直線上に乗っている場合について説明し
てきたが、そうでない場合もあったり、また詳細にはわ
ずかな曲線にになっている場合もある。本実施例はこの
ような場合でもPbとPpを最適化できる方法を説明す
る。
【0096】図27において、再生信号wをデューティ
ー条件決定手段86と、熱干渉条件決定手段87に入力
する。デューティー条件決定手段86では、図28にお
いてまずPbを固定しておきPpを変化させて記録しな
がら、デューティー条件ライン上のD1を検出する。熱
干渉条件決定手段87では、図28における熱干渉条件
ライン上のT1を検出する。図27における中点算出手
段88は、デューティー条件最適点D1と熱干渉条件最
適点T1との中点M1を算出する。
【0097】今度は、中点M1におけるPpを固定して
おき、Pbを変化させて記録しながら、デューティー条
件ライン上のD2を検出し、熱干渉条件ライン上のT2
を検出する。同様にD2とT2との中点M2を算出す
る。
【0098】同様にこれを繰り返して行くと、中点M
1、M2、M3、M4・・・は、しだいにデューティー
条件ラインと熱干渉条件ラインの交点に近づいて行き、
最適値を決定することが可能となる。
【0099】動作流れ図について図29に基づいて説明
すれば、以下の通りである。Pbをを固定する(s20
1)。Ppを変化させる(s202)。第1パターン、
第2パターン、第3パターンを光磁気ディスクに記録す
る(s203)。各パターンの再生波形レベルを検出す
る(s204)。デューティー最適条件を満たすかどう
か判断し(s205)、(s202)に戻ってこれを繰
り返しながら、D1を決定する。同様に熱干渉最適条件
を満たすT1を決定する(s206)。中点M1を算出
する(s207)。Ppを固定する(s208)。Pb
を変化させる(s209)。第1パターン、第2パター
ン、第3パターンを光磁気ディスクに記録する(s21
0)。各パターンの再生波形レベルを検出する(s21
1)。デューティー最適条件を満たすかどうか判断し
(s212)、(s209)に戻ってこれを繰り返しな
がら、デューティー最適条件を満たすD2を決定する。
同様に熱干渉最適条件を満たすT2を決定する(s21
3)。中点M2を算出する(s214)。再び(20
1)へ戻る。これを繰り返して行くと、中点M1、M
2、M3、M4・・・は、しだいにデューティー条件ラ
インと熱干渉条件ラインの交点に近づいて行き、最適値
を決定することが可能となる。
【0100】尚、上述の従来例では記録変数が2つのパ
ワー値Pb、Ppからなる例を示したが、これに限らず
3つ以上の変数を用いた場合でも同様である。また、記
録パワーに限らず記録パルスの長さ、幅(あるいはパル
スの間隔及び周期)を記録変数とした場合でも同様であ
る。図25に示したように、例えば2変数の場合は2つ
の直線の交点が2つの相対関係をすべて満足する点とな
るが、3変数の場合は必ずしも3つの直線が1点で交差
するとは限らない。そのため、3つの直線からの距離が
平均で一番近くなる点を最適点とすれば、3つの相対関
係を平均的に満足するすることが可能である。4つ以上
の変数の場合も同様となる。
【0101】また、光パワーPb、Ppについて最適化
した例を示したが、これに限らず半導体レーザの駆動電
流Ib、Ipを最適化しても同様である。なぜなら、図
11に示すとおり、光パワーPb、Ppは半導体レーザ
駆動電流Ib、Ipと1対1に対応しているからであ
る。
【0102】以上の実施例において、光磁気ディスク2
4には情報記録領域とは別に試し書き専用の記録領域を
設けることが好ましい。この試し書き専用の記録領域を
用いて記録条件の設定を行えば、情報記録領域の情報を
破壊する恐れがなくなる。
【0103】本発明の実施例12の光記録媒体について
図30に基づいて説明すれば、以下の通りである。これ
までの実施例で示したように、1回のパワーの最適化を
行うための試し書きの回数は1回だけではなく、複数回
となる。したがって、年月の経過と共に試し書きの累積
回数は増加して行く。特に複数のパワー値の最適化に
は、さらに多くの試し書きが必要であり、書き換え保証
回数への到達が心配される。そこで、図30に示す光磁
気ディスク89は、例えば内周にトラック単位で第1試
し書き領域90、第2試し書き領域91、第3試し書き
領域92を配置している。前期トラックはスパイラル状
あるいは同心円状に形成されている。この領域は情報記
録領域97とは区別しておき、情報の記録は禁止してお
く。このように複数の試し書き領域を配置することによ
って、書き換え回数を複数の領域へ分散させる事がで
き、寿命を確保することが可能となる。なお、トラック
単位での複数の試し書き領域に限定する必要はなく、例
えばセクタ単位の複数の試し書き領域を配置してもよ
い。また、外周にも試し書き領域93、94、95を配
置してもよい。
【0104】以上の実施例では、光記録媒体として光磁
気ディスク24を挙げて本発明の試し書き記録制御装置
および試し書き記録制御方法を説明したが、これに限定
されることなく、相変化型の光ディスクや追記型の光デ
ィスク等、光ビームaを照射したときに発生する熱を利
用して情報の記録を行う光記録媒体あるいは情報記録再
生装置に対し、本発明を広く応用できる。
【0105】また図2、図8、図14、図21、図22
における繰り返しマーク、繰り返し非マーク、孤立マー
ク、孤立非マークの数は図のとおり限定する必要は無
く、多くても少なくても熱干渉あるいはデューティーを
検出できる数であれば良いことは言うまでもない。
【0106】実施例1では、図2に示すように短い記録
マークのみの記録を行うため、半導体レーザの記録パル
ス照射時間を削減できる。従って頻繁に試し書きを行う
場合でも半導体レーザの劣化を抑えることが可能とな
り、寿命を長くすることができる。また記録マークの大
きさの変動は波形のピークレベルの変動に敏感に現れ
る。従ってエンベロープ検波手段により再生信号波形の
ピークを検出することによって、感度良く熱干渉を検出
可能である。
【0107】実施例2では図6に示すように平均化手段
によってレベルを検出するため、記録媒体上の傷やゴミ
によるスパイクノイズが多い場合にエンベロープ検波手
段に比べて誤検出を抑えることが可能である。
【0108】実施例3では図8に示すように、長い記録
マークを記録するため、レーザービームの照射時間が長
く、熱干渉をより大きく発生させることができる。した
がって記録マークが短い場合に比べて、感度良く熱干渉
を検出することが可能である。
【0109】実施例4では図14に示すように、ピーク
レベルv1〜v6の6つのレベルのうち、v1〜v5の
5つのレベルを検出すれば良いので、構成を簡略化する
ことが可能である。
【0110】同様に実施例5では、図14に示すように
ピークレベルv1〜v6の6つのレベルのうち、v1、
v3〜v5の5つのレベルを検出すれば良いので、構成
を簡略化することが可能である。
【0111】実施例6では図19に示すように、デュー
ティー最適条件ラインと熱干渉最適条件ラインが図17
および図18に比べて深く交差するため、精度良く交点
を求めることが可能である。
【0112】実施例7では図20に示すように、それぞ
れのピークレベルをすべて一旦A/D変換した後、CP
Uを用いてレベル差を算出するため、構成を簡素化でき
る。
【0113】実施例8では図21に示すように、図14
の1.33T記録マークおよび非マークを、2Tの記録
マーク及び非マークに置き換えるため、OTFによる波
形レベルの減少を抑えることができ、より正確に熱干渉
を検出することができる。
【0114】実施例9では図22に示すように、波形パ
ターンが、図14および図21における波形パターンに
比べて直流成分を持たないため、回路のC結合によるレ
ベル変動が無く、より正確にピークレベルを検出するこ
とができる。
【0115】実施例10では、図24における方程式算
出手段83、84および連立方程式計算手段85をCP
Uによって代用できるため、構成を簡素化することが可
能である。
【0116】実施例11では、図28に示すようにM
1、M2・・・を順に求めるため、しだいに最適点A点
に近づける。したがって中点を求める回数を増やすこと
により、精度を向上させることが可能である。
【0117】実施例12では、図30における試し書き
領域の数を増やせば増やすほど、記録媒体の感度むらに
よる検出誤差を平均化できるため、より精度よく最適パ
ワーを決定することが可能である。
【0118】
【発明の効果】請求項1の発明に係る試し書き記録制御
方法は、上記第2の問題点を解決するために、複数の記
録変数によって記録パルスを発生させて光記録媒体に記
録を行い、前記複数の記録変数をそれぞれ最適化するた
めの試し書き記録制御方法であって、前記複数の記録変
数どうしの相対関係を該記録変数の種類と同数だけ求
め、さらにこれらの相対関係をすべて満足する前記複数
の記録変数を求めて、最適な記録変数とすることを特徴
としている。
【0119】これによれば、記録変数(例えばパワー
値)の種類と同数の該相対関係を求め、これらをすべて
満足する前記複数の記録変数を求めるので、複数の記録
変数と同次元の空間まで調整範囲を拡張できる。したが
って、周囲温度の変化や記録媒体の記録感度が変化して
も、常に複数の記録変数をそれぞれ独立に最適値に設定
することが可能となる。
【0120】請求項2の発明に係る試し書き記録制御装
置は、上記第2の問題点を解決するために、複数の記録
変数によって記録パルスを発生させて光記録媒体に記録
を行い、前記複数の記録変数をそれぞれ最適化するため
の試し書き記録制御装置であって、前記複数の記録変数
どうしの相対関係を該記録変数の種類と同数だけ求める
相対関係決定手段と、前記複数の相対関係をすべて満足
する前記複数の記録変数を求める最適値決定手段を具備
し、前記最適値決定手段によって決定された前記複数の
記録変数の最適値を最適な記録条件とすることを特徴と
している。
【0121】これによれば、請求項1の試し書き記録制
御方法を採用した試し書き記録制御装置を実現できる。
【0122】請求項3の発明に係る試し書き記録制御装
置は、相対関係決定手段は第1記録パターンが孤立マー
クパターンからなり、第2記録パターンが繰り返しマー
クパターンからなり、第3記録パターンが孤立非マーク
パターンからなり、それぞれのパターンに対応する再生
信号の部分のレベルを検出し、上記レベルを比較するこ
とにより、記録変数の相対関係を決定する手段であるこ
とを特徴としている。
【0123】これによれば、簡単な記録パターンを使用
ことにより、記録変数の相対関係を求めることが可能と
なる。
【0124】請求項4の発明に係る試し書き記録制御装
置は、上記第2の問題点を解決するために、請求項9記
載の試し書き記録制御装置であって、複数の記録変数は
第1パワー値と第2パワー値の2つのパワーからなり、
相対関係決定手段は記録マークのデューティーが最適と
なる時の前記第1パワー値と第2パワー値との第1相対
関係を求めるデューティー条件決定手段と、記録マーク
相互の熱干渉が最適となる時の前記第1パワー値と第2
パワー値との第2相対関係を求める熱干渉条件決定手段
からなり、最適値決定手段は前記第1相対関係と第2相
対関係を同時に満足する第1パワー値及び第2のパワー
値を求める最適値決定手段からなり、該最適値決定手段
によって決定された前記第1パワー値と第2パワー値を
最適なパワー値とすることを特徴としている。
【0125】これによれば、請求項2の試し書き記録制
御装置を簡単な構成で実現できる。
【0126】請求項5の発明に係る試し書き記録制御装
置は、上記第2の問題点を解決するために、請求項9記
載の試し書き記録制御装置であって、相対関係決定手段
は複数の記録変数と同数の連立方程式を求める連立方程
式決定手段からなり、最適値決定手段は前記連立方程式
の解を求める計算手段からなり、該計算手段によって決
定された前記複数の記録変数の最適値を最適な記録条件
とすることを特徴としている。
【0127】これによれば、請求項2の試し書き記録制
御装置を簡単な構成で実現できる。
【0128】請求項6の発明に係る光記録媒体は、上記
第3の問題点を解決するために、光ビームを照射して記
録再生を行う光記録媒体において、情報記録領域以外の
試し書き記録領域であって、所定期間あるいは所定動作
毎に光記録媒体に試し書きを行うための複数の試し書き
領域を具備し、前記試し書き記録領域への試し書き回数
が記録媒体の書き換え保証回数以下となることを特徴と
している。
【0129】請求項7の発明に係る光記録媒体は、上記
第3の問題点を解決するために、光ビームを照射して記
録再生を行う光記録媒体において、情報を記録する情報
記録領域と区別して、所定期間あるいは所定動作毎に試
し書きを行う試し書き領域を、試し書き回数が記録媒体
の書き換え保証回数以下となるべく複数具備することを
特徴としている。
【0130】請求項8の発明に係る光記録媒体は、上記
第3の問題点を解決するために、光ビームを照射して記
録再生を行う光記録媒体において、情報を記録する情報
記録領域と区別して、所定期間あるいは所定動作毎に試
し書きを行う試し書き領域を複数具備し、記録媒体の書
き換え保証回数以下の試し書き性能を備えることを特徴
としている。
【0131】請求項9の発明に係る光記録媒体は、上記
第3の問題点を解決するために、光ビームを照射して記
録再生を行う光記録媒体において、情報を記録する情報
記録領域と区別し、記録媒体の書き換え保証回数以下で
あって、所定期間あるいは所定動作毎に試し書きを行う
試し書き領域を具備することを特徴としている。
【0132】これによれば、所定期間あるいは所定動作
毎に光記録媒体に試し書きを行うための試し書き領域を
備えている。したがって試し書きによって誤って記録再
生情報破壊を防止できる。また、複数の試し書き記録領
域を備えているため、一つの試し書き領域あたりの試し
書き回数を減らすことができ、記録媒体の書き換え保証
回数以下に減じることができるため、試し書きの信頼性
を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における試し書き記録制
御装置を示す図である。
【図2】図1の試し書き記録制御装置の動作を示すため
の説明図である。
【図3】図1の試し書き記録制御装置の具体例を示すた
めのブロック図である。
【図4】図3の試し書き記録制御装置の詳細を示す回路
図である。
【図5】図1の試し書き記録制御装置の他の具体例を示
すブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施例における試し書き記録制
御装置を示す図である。
【図7】図6の試し書き記録制御装置の詳細を示す回路
図である。
【図8】本発明の第3の実施例における試し書き記録制
御装置を示す図である。
【図9】図9の試し書き記録制御装置の詳細を示す回路
図である。
【図10】本発明の第4の実施例における試し書き記録
制御装置を示す図である。
【図11】図10における半導体レーザ駆動回路を説明
する図である
【図12】図11における記録波形を説明する図であ
る。
【図13】図10における試し書き記録制御装置の詳細
なブロックを説明する図である。
【図14】図10の試し書き記録制御装置の動作を示す
ための説明図である。
【図15】図13の試し書き記録制御装置の詳細を示す
回路図である。
【図16】図13の試し書き記録制御装置の動作の流れ
を示す図である。
【図17】図13の試し書き記録制御装置によって最適
化したパワーの実測値を示す図である。
【図18】本発明の第5の実施例における試し書き記録
制御装置の動作を説明する図である。
【図19】本発明の第6の実施例における試し書き記録
制御装置の動作を説明する図である。
【図20】本発明の第7の実施例における試し書き記録
制御装置を示す図である。
【図21】本発明の第8の実施例における試し書き記録
制御装置の動作を説明する図である。
【図22】本発明の第9の実施例における試し書き記録
制御装置の動作を説明する図である。
【図23】図22の試し書き記録制御装置によって最適
化したパワーの実測値を示す図である。
【図24】第10の実施例における試し書き記録制御装
置の詳細なブロックを説明する図である。
【図25】図24における試し書き記録制御装置の動作
を説明する図である。
【図26】図25の試し書き記録制御装置の動作の流れ
を示す図である。
【図27】第11の実施例における試し書き記録制御装
置の詳細なブロックを説明する図である。
【図28】図27における試し書き記録制御装置の動作
を説明する図である。
【図29】図28の試し書き記録制御装置の動作の流れ
を示す図である。
【図30】第12の実施例における光記録媒体を説明す
る図である。
【図31】従来の試し書き記録制御装置の動作を示すた
めの説明図である。
【符号の説明】
1 繰り返しパターンレベル検出手段 2 孤立パターンレベル検出手段 3 比較手段 4 繰り返し・孤立パターン発生手段 5 記録マーク 6 記録マーク 7 エンベロープ検波手段 8 エンベロープ検波手段 9 減算手段 10 タイミング発生手段 11 A/Dコンバータ 12 プロセッサ 13 平均化手段 14 平均化手段 15 減算手段 24 光磁気ディスク 49 熱干渉条件決定手段 50 デューティー条件決定手段 51 最適値決定手段 57 第1パターン発生手段 58 第2パターン発生手段 59 第3パターン発生手段 60 第1パターンレベル検出手段 61 第2パターンレベル検出手段 62 第3パターンレベル検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/12 G11B 20/12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録変数によって記録パルスを
    発生させて光記録媒体に記録を行い、前記複数の記録変
    数をそれぞれ最適化するための試し書き記録制御方法で
    あって、前記複数の記録変数どうしの相対関係をそれぞ
    れ求め、さらにこれらの相対関係をすべて満足する前記
    記録変数の解を求めて、最適な記録条件とすることを特
    徴とする試し書き記録制御方法。
  2. 【請求項2】 複数の記録変数によって記録パルスを発
    生させて光記録媒体に記録を行い、前記複数の記録変数
    をそれぞれ最適化するための試し書き記録制御装置であ
    って、前記複数の記録変数どうしの相対関係をそれぞれ
    求める相対関係決定手段と、前記複数の相対関係をすべ
    て満足する前記複数の記録変数の解を求める最適値決定
    手段を具備し、前記最適値決定手段によって決定された
    前記複数の記録変数の最適値を最適な記録条件とするこ
    とを特徴とする試し書き記録制御装置。
  3. 【請求項3】 相対関係決定手段は第1記録パターンが
    孤立マークパターンからなり、第2記録パターンが繰り
    返しマークパターンからなり、第3記録パターンが孤立
    非マークパターンからなり、それぞれのパターンに対応
    する再生信号の部分のレベルを検出し、上記レベルを比
    較することにより、記録変数の相対関係を決定する手段
    であることを特徴とする請求項2記載の試し書き記録制
    御装置。
  4. 【請求項4】 複数の記録変数は第1パワー値と第2パ
    ワー値の2つのパワーからなり、相対関係決定手段は記
    録マークのデューティーが最適となる時の前記第1パワ
    ー値と第2パワー値との第1相対関係を求めるデューテ
    ィー条件決定手段と、記録マーク相互の熱干渉が最適と
    なる時の前記第1パワー値と第2パワー値との第2相対
    関係を求める熱干渉条件決定手段からなり、最適値決定
    手段は前記第1相対関係と第2相対関係を同時に満足す
    る第1パワー値及び第2のパワー値を求める最適値決定
    手段からなり、該最適値決定手段によって決定された前
    記第1パワー値と第2パワー値を最適なパワー値とする
    ことを特徴とする請求項2記載の試し書き記録制御装
    置。
  5. 【請求項5】 相対関係決定手段は複数の記録変数と同
    数の連立方程式を求める連立方程式決定手段からなり、
    最適値決定手段は前記連立方程式の解を求める計算手段
    からなり、該計算手段によって決定された前記複数の記
    録変数の最適値を最適な記録条件することを特徴とする
    請求項2記載の試し書き記録制御装置。
  6. 【請求項6】 光ビームを照射して記録再生を行う光記
    録媒体において、情報記録領域以外の試し書き記録領域
    であって、所定期間あるいは所定動作毎に光記録媒体に
    試し書きを行うための複数の試し書き領域を具備し、前
    記試し書き記録領域への試し書き回数が記録媒体の書き
    換え保証回数以下となることを特徴とする光記録媒体。
  7. 【請求項7】 光ビームを照射して記録再生を行う光記
    録媒体において、情報を記録する情報記録領域と区別し
    て、所定期間あるいは所定動作毎に試し書きを行う試し
    書き領域を、試し書き回数が記録媒体の書き換え保証回
    数以下となるべく複数具備することを特徴とする光記録
    媒体。
  8. 【請求項8】 光ビームを照射して記録再生を行う光記
    録媒体において、情報を記録する情報記録領域と区別し
    て、所定期間あるいは所定動作毎に試し書きを行う試し
    書き領域を複数具備し、記録媒体の書き換え保証回数以
    下の試し書き性能を備えることを特徴とする光記録媒
    体。
  9. 【請求項9】 光ビームを照射して記録再生を行う光記
    録媒体において、情報を記録する情報記録領域と区別
    し、記録媒体の書き換え保証回数以下であって、所定期
    間あるいは所定動作毎に試し書きを行う試し書き領域を
    具備することを特徴とする光記録媒体。
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