JP4320584B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排気ガスを浄化する排気浄化装置に関する。
内燃機関の排気ガスを浄化する装置として、内燃機関の排気通路内に、炭化水素吸着触媒を設けるとともにその下流側に炭化水素浄化触媒を設け、炭化水素吸着触媒から脱離した炭化水素を下流の炭化水素浄化触媒にて浄化するものが知られている。この種の浄化装置には、上流の炭化水素吸着触媒から脱離した炭化水素を漏れなく下流の炭化浄化触媒にて浄化するために、これらの間にヒータ付き触媒を配置して当該触媒を昇温するもの(例えば特許文献1参照)や、下流の炭化水素浄化触媒の熱容量を上流の炭化水素吸着触媒の熱容量よりも小さくして、下流の炭化水素浄化触媒を昇温し易くするものがある(例えば特許文献2参照)。その他本発明に関連する先行技術文献として特許文献3がある。
特開平6−33747号公報 特開平8−284646号公報 特開平8−218848号公報
しかしながら、上記特許文献1の排気浄化装置では、上記触媒の昇温手段がヒータに限られているため、冷間始動時に上記触媒の昇温が間に合わず、吸着触媒から脱離した炭化水素が大気に排出されて排気エミッションが悪化するおそれがある。しかも、ヒータの発熱量を上げて上記触媒の昇温速度を向上させるには多くの駆動電力を要するので、燃費悪化を招くおそれがある。一方、上記特許文献2の排気浄化装置では、炭化水素浄化触媒の熱容量を上流の吸着触媒よりも小さくしなければならないので、この炭化水素浄化触媒が小容量に制限され、炭化水素の十分な浄化能力を確保することが困難である。
そこで、本発明は、排気エミッションを低減可能で、しかも炭化水素の十分な浄化能力を確保可能な内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関の排気浄化装置は、内燃機関の気筒毎の排気ガスが集合して導入される第1の炭化水素浄化触媒と、前記第1の炭化水素浄化触媒の下流側に配置され、前記第1の炭化水素浄化触媒よりも熱容量が大きい第2の炭化水素浄化触媒と、前記第1の炭化水素浄化触媒の上流側に配置され、互いに異なる少なくとも1つの気筒からの排気ガスが導入される複数の炭化水素吸着触媒と、を排気通路内に具備し、前記排気通路には、過給機が設けられており、前記第1の炭化水素浄化触媒が前記過給機の上流側に配置されていることにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
第1の炭化水素浄化触媒は、この上流側に配置される各炭化水素吸着触媒よりも多くの排気ガスが導入されるため、各炭化水素浄化触媒が排気ガスから受ける熱よりも多くの熱を受けることができる。この発明によれば、内燃機関の始動直後において、各炭化水素吸着触媒により排気ガス中の炭化水素を吸着することができる。その後、これらの炭化水素吸着触媒が排気ガスにより加熱されて温度が上昇し、吸着した炭化水素が脱離する温度に到達する頃には、第1の炭化水素浄化触媒は十分に昇温して炭化水素を浄化可能な状態にある。従って、たとえ炭化水素吸着触媒から炭化水素の脱離が開始する際に、未だ第2の炭化水素浄化触媒が浄化開始温度に到達していない場合であっても、第1の炭化水素吸着触媒が炭化水素吸着触媒から脱離した炭化水素を浄化することができ、冷間始動時の排気エミッションを低減することができる。さらに、第2の炭化水素浄化触媒の容量を、上流側の炭化水素吸着触媒の熱容量に制限されずに大きくできるので、炭化水素の十分な浄化能力を確保することができる。また、過給機によって排気ガスの温度が低下する前に第1の炭化水素浄化触媒に気筒毎の排気ガスが集合して導入されることになるので、第1の炭化水素浄化触媒が早期に昇温し、しかも温度が低下し難くなる。
本発明の第1の内燃機関の排気浄化装置において、前記排気通路は、前記内燃機関の気筒毎に設けられた分岐部と、該分岐部が集合する集合部とを備え、前記複数の炭化水素吸着触媒が前記分岐部のそれぞれに配置されるとともに、前記第1の炭化水素浄化触媒が前記集合部に配置されていてもよい(請求項2)。この態様によっても上述した課題を解決することができる。
本発明の第1の内燃機関の排気浄化装置において、前記排気通路の前記複数の炭化水素吸着触媒よりも下流側に接続され、排気ガスの一部を前記内燃機関の吸気系に還流させる排気還流通路と、前記排気還流通路を通過する排気ガスの流量を調整する排気還流弁と、所定限度を超える炭化水素の脱離が予測されたときに前記排気還流通路への排気ガスの流入を制限するように前記排気還流弁を制御する排気還流量制御手段とを具備してもよい(請求項)。例えば低速運転が続くと炭化水素吸着触媒に吸着する炭化水素量は増加してゆく。このような場合に炭化水素吸着触媒から炭化水素の脱離が開始すると、炭化水素吸着触媒から多量の炭化水素が脱離して排気還流通路に流入し排気還流弁が固着したり、内燃機関の燃焼が不安定になるおそれがある。そこで、この態様のように所定限度を超える炭化水素の脱離を予測して排気還流通路への排気ガスの流入を制限すれば、排気還流通路へ多量の炭化水素が流入することを防止できる。
本発明の第2の内燃機関の排気浄化装置は、内燃機関の気筒毎の排気ガスが集合して導入される炭化水素浄化触媒と、前記炭化水素浄化触媒の上流側に配置され、互いに異なる少なくとも1つの気筒からの排気ガスが導入される複数の炭化水素吸着触媒と、を排気通路内に具備し、前記内燃機関の始動後、前記複数の炭化水素吸着触媒における炭化水素の脱離の開始前に前記炭化水素浄化触媒による炭化水素の浄化が開始するように、前記複数の炭化水素吸着触媒の各熱容量及び前記炭化水素浄化触媒の熱容量がそれぞれ設定され、前記複数の炭化水素吸着触媒における炭化水素の脱離の開始前に前記炭化水素浄化触媒による炭化水素の浄化が開始する関係を保持すべく前記炭化水素浄化触媒の温度を変化させる触媒温度制御手段を具備し、前記触媒温度制御手段は、前記排気通路を流れる排気ガスの温度を考慮して前記複数の炭化水素吸着触媒がその炭化水素脱離開始温度に到達するまでの時間及び前記炭化水素浄化触媒がその炭化水素浄化開始温度に到達するまでの時間をそれぞれ推定する到達時間推定手段と、前記到達時間推定手段の各推定値の長短を判定する判定手段と、を具備し、前記判定手段により、前記炭化水素脱離温度に到達する時間が前記浄化開始温度に到達する時間よりも短いと判定された場合には、前記炭化水素吸着触媒の温度を低下させることにより、上述した課題を解決する(請求項)。
この発明によれば、内燃機関の始動直後においては、複数の炭化水素吸着触媒により排気ガス中の炭化水素を吸着することができる。そして、これらの炭化水素吸着触媒から炭化水素が脱離する前に、下流の炭化水素浄化触媒による浄化が開始するので、脱離した炭化水素を良好に炭化水素浄化触媒にて浄化することができる。従って、冷間始動時の排気エミッションを低減することができる。また、複数の炭化水素吸着触媒における炭化水素の脱離の開始前に炭化水素浄化触媒による炭化水素の浄化が開始する関係を保持すべく炭化水素浄化触媒の温度を変化させるため、炭化水素浄化触媒による炭化水素の浄化が開始する前に炭化水素吸着触媒から炭化水素が脱離する事態を防止できる。これにより、冷間始動時に限らず他の運転領域においても排気エミッションを効果的に低減することができる。
また、本発明の第2の内燃機関の排気浄化装置において、前記排気通路は、前記内燃機関の気筒毎に設けられた分岐部と、該分岐部が集合する集合部とを備え、前記炭化水素吸着触媒が前記分岐部のそれぞれに配置されるとともに、前記炭化水素浄化触媒が前記集合部に配置されていてもよい(請求項)。この態様によっても上述した課題を解決することができる。
本発明の第2の内燃機関の排気浄化装置において、前記排気通路には、過給機が設けられており、前記炭化水素浄化触媒が前記過給機の上流側に配置されていてもよい(請求項)。この場合は、過給機によって排気ガスの温度が低下する前に炭化水素浄化触媒に気筒毎の排気ガスが集合して導入されることになるので、炭化水素浄化触媒が早期に昇温し、しかも温度が低下し難くなる。従って、上流側の炭化水素吸着触媒から脱離した炭化水素を効果的に浄化することができる。
本発明の第2の内燃機関の排気浄化装置において、前記排気通路の前記複数の炭化水素吸着触媒よりも下流側に接続され、排気ガスの一部を前記内燃機関の吸気系に還流させる排気還流通路と、前記排気還流通路を通過する排気ガスの流量を調整する排気還流弁と、所定限度を超える炭化水素の脱離が予測されたときに前記排気還流通路への排気ガスの流入を制限するように前記排気還流弁を制御する排気還流量制御手段とを具備してもよい(請求項)。例えば低速運転が続くと炭化水素吸着触媒に吸着する炭化水素量は増加してゆく。このような場合に炭化水素吸着触媒から炭化水素の脱離が開始すると、炭化水素吸着触媒から多量の炭化水素が脱離して排気還流通路に流入し排気還流弁が固着したり、内燃機関の燃焼が不安定になるおそれがある。そこで、この態様のように炭化水素の脱離を予測して排気還流通路への排気ガスの流入を制限すれば、排気還流通路へ多量の炭化水素が流入することを防止できる。
本発明によれば、排気エミッションを低減可能で、しかも炭化水素の十分な浄化能力を確保可能な内燃機関の排気浄化装置を提供することができる。
(第1の実施形態)
図1に本発明の排気浄化装置を適用した内燃機関の全体構成を示す。内燃機関は複数(図では4つ)の気筒2を備えたディーゼルエンジン1として構成されている。エンジン1は吸気通路3と排気通路4とを備える。吸気通路3の途中には、吸入空気から異物を除去するエアクリーナ5、過給機としてのターボチャージャー6のコンプレッサ6a、及び吸気量を調整するスロットル弁7がそれぞれ設けられている。吸気通路3は気筒2毎に分岐する吸気マニホールド8を介して各気筒3の吸気ポートに接続されている。上記吸気通路3と排気通路4とは、排気ガスを吸気系に還流させるための排気還流通路としての排気還流管(EGR管)20にて連結されており、EGR管20の途中には還流する排気ガスを冷却するEGRクーラ21及びEGR管20を通過する排気ガスの流量を調整する排気還流弁としてのEGR弁22がそれぞれ設けられている。
排気通路4は、各気筒2の排気ポート#1〜#4にそれぞれ接続される分岐部4a、4a、4a、4aと、これら分岐部4aが集合する集合部4bとを含んで構成されている。集合部4bの下流側の排気通路4にはターボチャージャー6のタービン6bが設けられている。排気ポート#1〜#4の直下の分岐部4aには、炭化水素吸着触媒としてのHC吸着触媒10がそれぞれ設けられている。一方、集合部4bには、第1の炭化水素浄化触媒(炭化水素浄化触媒)としての補助触媒11が設けられ、上記タービン6bの下流側には、第2の炭化水素浄化触媒としてのメイン触媒12が設けられている。従って、各気筒2の排気ポート#1〜#4から排出された排気ガスは、まずこれらの直下に配置されたHC吸着触媒10を通る。そして、各HC吸着触媒10を通過した排気ガスは、集合部4bにて集合し補助触媒11を通過する。その後、補助触媒11を通過した排気ガスはターボチャージャー6に対して仕事をし、この下流に配置されているメイン触媒12を通過する。本実施形態によれば、過給機6によって排気ガスの温度が低下する前に補助触媒11に気筒毎の排気ガスが集合して導入されることになるので、補助触媒11が早期に昇温し、しかも温度が低下し難くなる。
上記HC吸着触媒10は特定温度以下では排気ガス中の炭化水素成分(HC)を吸着し、その温度を超えると吸着した炭化水素を放出する機能を有する。以下、このHC吸着触媒10から炭化水素が脱離を開始する温度をHC脱離温度と称する。なお、HC吸着触媒10はシリカを主成分とする多孔質吸着剤やゼオライト等の多孔質材料にて形成されている。またこれに代えて、HC吸着触媒10として、通常のモノリス担体のセル壁面にシリカ等の無機多孔質材料を担持させたものでもよい。
上記補助触媒11はいわゆる酸化触媒であり、活性温度を超えると排気ガス中の炭化水素(HC)を浄化する機能を持つ。以下、この補助触媒11によりHC浄化が開始される温度をHC浄化温度と称する。なお、この補助触媒11としては、ゼオライト等の触媒担体に白金等の貴金属が担持されたものを使用することができる。一方、上記メイン触媒12も、上記補助触媒11と同様に酸化触媒であり、活性温度を超えると排気ガス中の炭化水素(HC)を浄化する機能を持つ。
上記補助触媒11の熱容量はこれよりも下流側に配置されている上記メイン触媒12の熱容量よりも小さいため、補助触媒11はメイン触媒12よりも昇温しやすい。従って、エンジン1の冷間始動時には、たとえ各HC吸着触媒10がHC脱離温度に達した際に未だメイン触媒12がHC浄化温度に到達していない場合であっても、その頃には補助触媒11がHC浄化温度に到達しているので、炭化水素吸着触媒10から脱離した炭化水素を浄化することができる。また、本実施形態において、各HC吸着触媒10は、排気ポート#1〜#4の直下に配置されているため比較的早期にHC脱離温度に到達するが、補助触媒11は各HC素吸着触媒10よりも多くの排気ガスが導入されるので、HC吸着触媒10がHC脱離温度に達する前に、HC浄化温度に到達しやすい。このため、補助触媒11を設けていない場合と比較して格段に排気エミッションを低減することができる。
また、各HC吸着触媒10及び補助触媒11の熱容量は、エンジン1の始動後、各HC吸着触媒10がHC脱離温度に到達する前に補助触媒11がHC浄化温度に到達するようにそれぞれ設定されている。従って、内燃機関の始動直後においては、各HC吸着触媒10により排気ガス中の炭化水素を吸着することができる。そして、各HC吸着触媒10から炭化水素が脱離するときには、下流側の補助触媒11による浄化が開始しているので、各HC吸着触媒10から脱離した炭化水素を良好に補助触媒11にて浄化することができる。
図2は、エンジン1の冷間始動時における排気ガス中の炭化水素(HC)濃度、HC吸着触媒10の温度及び補助触媒11の温度の時間経過を示したものである。この図から明らかなように、エンジン1を始動すると、まず補助触媒11がHC浄化温度に到達し、その後HC吸着触媒10がHC脱離温度に到達する。HC吸着触媒10はHC脱離温度に到達する前までは排気ガス中のHC成分を吸着している。このため、HC吸着触媒10を通過した排気ガス(HC吸着触媒出ガス)のHC濃度は排気ポート#1〜#4から排出された排気ガス(HC吸着触媒入ガス)のHC濃度と比べ低く抑えられている。そして、エンジン1の運転を継続しHC吸着触媒10がHC脱離温度に到達すると吸着した炭化水素を放出し、HC吸着触媒出ガスのHC濃度は急速に上昇する。しかし、HC吸着触媒10が脱離温度に到達するときには、既に補助触媒11が浄化温度に到達しているので、HC吸着触媒10から脱離した炭化水素は補助触媒11にて浄化される。このため、補助触媒11を通過した排気ガス(補助触媒出ガス)のHC濃度は低減されている。
エンジン1の始動後、HC吸着触媒10及び補助触媒11が上記のような経過を示すことについて、図3を用いて詳しく説明する。図3は図2のA部に相当する箇所を拡大して示したものである。この図から明らかなように、HC吸着触媒10及び補助触媒11が排気ガスに曝されている場合(a、b)には、HC吸着触媒10の昇温速度が補助触媒11の昇温速度よりも速いものの、昇温速度の平均は補助触媒11の方がHC吸着触媒10よりも速い。
一般に、触媒の温度変化(ΔT)は、熱伝達量(Q)及び触媒の熱容量(C)を用い
ΔT=Q/C (1)
と表すことができる。ここに、熱伝達量(Q)は、熱伝達率:f、流入する排気ガス温度:T、触媒温度:T、触媒表面積:A、及び排気ガスの流入時間:t として、
Q=f・(T−T)A・t (2)
である。
本実施形態においては、HC吸着触媒10が排気ポート#1〜#4のそれぞれに設けられているため、補助触媒11はHC吸着触媒10よりも4倍の時間排気ガスに曝される。従って、仮に、HC吸着触媒10及び補助触媒11の熱容量が同等であれば、補助触媒11はHC吸着触媒10よりも約4倍の速さで昇温することになる。好ましくは、補助触媒11の熱容量をHC吸着触媒11の熱容量の1.5倍〜4倍の範囲内で設定すればよい。本実施形態においては、補助触媒11の昇温速度がHC吸着触媒10の昇温速度の約半分となるようにHC吸着触媒10及び補助触媒11の熱容量がそれぞれ設定されている(図3参照)。これにより、エンジン1の始動後、HC吸着触媒10における炭化水素の脱離の開始前に補助触媒11による炭化水素の浄化が開始することになり、冷間始動時の排気エミッションを効果的に低減することができる。
次に、本実施形態に好適な制御について説明する。図1に示したように、エンジン1の運転状態の制御は、エンジンコントロールユニット(ECU)30にて行われる。ECU30はマイクロプロセッサ及びその動作に必要なロム(ROM)21等の周辺装置を組み合わせたコンピュータとして構成されている。ECU30は主に気筒2毎に設けられた燃料噴射弁23の噴射制御等を行うが、本実施の形態においては、HC吸着触媒10の温度を変化させる触媒温度制御手段、上記HC脱離温度及び上記HC浄化温度に到達する時間をそれぞれ推定する到達時間推定手段、及び各到達時間の長短を判定する判定手段として機能する。
図4は、補助触媒11による炭化水素の浄化が開始する前にHC吸着触媒10から炭化水素が脱離する事態を防止する排気温度低下制御の制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。例えば、エンジン1の低速運転が続くと、HC吸着触媒10がHC脱離温度以下で且つ補助触媒11がHC浄化温度以下になることがある。このとき、エンジン1の加速等により排気温度が上昇すると、図5に示したように、HC浄化温度よりも先にHC吸着触媒10がHC脱離温度に到達してしまうことがある。そこで、本制御は、HC浄化温度よりも先にHC吸着触媒10のHC脱離温度に到達する事態を予測する。そして、HC吸着触媒10の温度を変化させて、HC脱離温度よりも前にHC浄化温度に到達する関係を保持している。本制御ルーチンは所定間隔で繰り返し実行される。この制御ルーチンをECU30に実行させることにより、ECU30は触媒温度制御手段として機能する。
図4に示したように、まず、ECU30はステップS401において、HC吸着触媒10及び補助触媒11にそれぞれ設置された温度センサ31及び32(図1参照)の出力値を参照して、HC吸着触媒10の温度値(T)及び補助触媒11の温度値(T)をそれぞれ取得する。続くステップS402では、排気通路4に設置された温度センサ33の出力値を参照して排気ガスの温度値(T)を取得し、次のステップS403に進む。
ステップS403では、補助触媒10の温度がHC浄化温度以下であるか否かを判定する。補助触媒10がHC浄化温度に到達していれば、HC吸着触媒10から脱離した炭化水素を浄化できるので、以後のステップを省略し本ルーチンを一旦終了する。
一方、ステップS403において肯定判定されたときは続くステップS404に進み、HC吸着触媒10が脱離温度以下であるか否かを判定する。HC吸着触媒10の温度がHC脱離温度以下であると肯定判定されたときは、ステップS405にてHC脱離温度に到達する時間(t)及びHC浄化温度に到達する時間(t)をそれぞれ推定する。一方、ステップS404にて否定判定されたときは、以後のステップを省略して本制御ルーチンを一旦終了する。ステップS404における到達時間の推定は上述した(1)及び(2)式を用いて行うことができる。
即ち、HC吸着触媒10の温度とHC脱離温度との差(ΔT)及び補助触媒11の温度とHC浄化温度との差(ΔT)をそれぞれ算出すれば、ステップS402にて取得した排気ガス温度値(T)を考慮することにより、ΔT及びΔTの温度変化に要する熱伝達量(Q、Q)がそれぞれ算出される。そして、本実施形態においては、上述したように、補助触媒11はHC吸着触媒10よりも4倍の時間排気ガスに曝され、且つ補助触媒11の昇温速度がHC吸着触媒10の昇温速度の約半分となるようにHC吸着触媒10及び補助触媒11の熱容量がそれぞれ設定されている。従って、HC吸着触媒10がHC脱離温度に到達する時間(t)及び補助触媒11がHC浄化温度に到達する時間(t)を算出することにより、各到達時間t及びtをそれぞれ推定することができる。このステップS405を実行することにより、ECU30は到達時間推定手段として機能する。
続くステップS406では、ステップS405にて推定された各到達時間t及びtの長短を判定する。そして、HC脱離温度に到達する時間(t)が、HC浄化温度に到達する時間(t)よりも短いときは、次のステップS407に進み、排気ガスの温度を低下させることにより、HC吸着触媒10の温度を低下させて、本制御ルーチンを一旦終了する。この排気ガスの温度を低下させる手段としては、排気空燃比A/Fをリーン(A/F=30〜40程度)にする、EGR弁22(図1参照)を絞り込んでEGR率を下げる、又は、吸入空気量を増加させるためターボチャージャー6の過給圧を上昇させる若しくはスロットル弁7の開度を上げる、等の手段を採用すればよい。
一方、ステップS406にて否定判定されたときは、ステップS407を省略して本制御ルーチンを一旦終了する。
以上説明した排気温度低下制御を実行することにより、図6に示したように、加速等が行われて排気温度が上昇することがあっても、補助触媒11による炭化水素の浄化が開始する前にHC吸着触媒10から炭化水素が脱離する事態を回避できるので、冷間始動時に限らず他の運転領域においても排気エミッションを効果的に低減することができる。また、HC脱離温度よりも前にHC浄化温度に到達する先後関係を確実に保持できる。
(第2の実施形態)
次に本発明の排気浄化装置をエンジン1に適用した第2の実施形態について説明する。この実施形態は上記第1の実施形態に好適に適用できる。本実施形態と第1の実施形態との相違点は、図1に示した構成に、図示しないエンジン1の吸入空気量を検出するエアフローメータ34、エンジン1の回転数を検出するエンジン回転数センサ35及びアクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダル位置センサ36をそれぞれ設け、これらの出力信号をECU30に入力して利用する点である。その他本実施形態の主要な構成は上記第1の実施形態と共通するので、詳しい説明を省略する。
ところで、低速運転中はHC吸着触媒10がHC脱離温度以下であることが多い。このため、このまま低速運転を継続すると、HC吸着触媒10に蓄積される炭化水素量は次第に増加していく。この状況下で、加速等がなされてHC吸着触媒10がHC脱離温度に達すると、多量の炭化水素がHC吸着触媒10から脱離してEGR通路20に回り込み、エンジン1の燃焼が不安定になったり、EGR弁22が固着するおそれがある。そこで、本実施形態では、EGR通路20に所定限度を超える炭化水素が回り込むおそれがあるときは、EGR弁22の開度を調整してEGR通路20への排気ガスの流入を制限するEGR弁制御を実行する。
図7は、本実施形態に係る制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。本制御ルーチンは所定間隔で繰り返し実行される。本ルーチンをECU30に実行させることにより、ECU30は、炭化水素量推定手段、脱離予測手段及び排気還流量制御手段としてそれぞれ機能する。
まず、ECU30はステップS801においてHC吸着触媒10に吸着した炭化水素量を推定する。このステップを実行することにより、ECU30は炭化水素量推定手段として機能する。炭化水素量の推定は、例えば、HC吸着触媒10に吸着する炭化水素量と、これと相関するエンジン1の炭化水素排出量、HC吸着触媒10の温度及び排気流量との関係を予めマップとしてECU30のROM等の記憶装置に格納しておく。そのうえで、図示しないエアフローメータ34及びエンジン回転数センサ35の出力値から排気流量及び炭化水素排出量を算出する。そして、算出した排気流量及び炭化水素排出量と、温度センサ31の出力値から取得したHC吸着触媒10の温度値とに基づいて、上記マップからHC吸着触媒10に吸着した炭化水素量を推定することができる。
続くステップS802では、推定された炭化水素量が所定値を超えるか否かを判定する。EGR通路20に所定値以上の炭化水素が回り込むと、上述した燃焼の不安定やEGR弁22が固着する問題が起きる。そこで、かかる問題を引き起こす炭化水素量の下限値としてこの所定値を設定する。従って、炭化水素量がこの所定値を下回っていれば、仮に脱離した炭化水素がEGR通路20への回り込んでも上述した問題を引き起こす可能性が低いので、以後のステップを省略して本制御ルーチンを一旦終了する。
ステップS802にて肯定判定されたときは続くステップS803に進む。このステップS803においては、HC吸着触媒10から炭化水素が脱離しそうであるか否かを判定する。この判定は、排気温度の上昇が予想される各種条件を設定し、これらに全て合致する、又は少なくとも一つに合致することを基準に実行することができる。例えば、排気温度の上昇が予想される条件として、HC吸着触媒10の温度変化が上昇に転じていることを温度センサ31の出力値から検知することや、アクセルペダル(不図示)の踏み込み量の増加をアクセルペダル位置センサ36から検知すること等を用い、これらの条件を全て満足する或いは少なくとも一つに合致することを基準に判定してもよい。このステップS803を実行することによりECU30は脱離予測手段として機能する。
このステップS803にて炭化水素の脱離が予想される場合は続くステップS804に進み、EGR弁22を閉じて排気ガスのEGR通路20への流入を制限する。このステップS804を実行することによりECU30は排気還流量制御手段として機能する。一方、ステップS803にて否定判定されたときはステップS804を省略し本ルーチンを一旦終了する。
本実施形態に係るEGR弁制御を実行することにより、排気還流通路へ所定限度を超える炭化水素が流入することを防止できるので、上述した燃焼の不安定やEGR弁22の固着という問題を回避することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。この実施形態は上記第1及び第2の実施形態に組み込んで実施することが好ましい。本実施形態と第1及び第2の実施形態との相違点は、図8に示したように、排気通路4内に燃料を噴射する燃料噴射手段としての燃料添加弁40を設けた点である。これ以外の点は上記第1及び第2の実施形態と同様であるので、共通の構成には同一符号を付して詳しい説明を省略する。
ところで、例えば低速運転が続くと排気系の温度が低下するので、補助触媒11及びメイン触媒12の温度がHC浄化温度を下回る。ただ、HC吸着触媒10はHC脱離温度以下であるので、排気ガス中の炭化水素成分を吸着する。このような状況下で、例えば急加速等がなされると、HC吸着触媒10から大量の炭化水素が一気に脱離する。通常は、下流側に備えた補助触媒11及びメイン触媒12のHC浄化温度までの昇温が間に合わないため、炭化水素が大気に放出されてしまう事態を招く。そこで、本実施形態では、補助触媒11の温度をHC浄化温度以上に保持するため、補助触媒11の温度を上昇させる触媒昇温制御を実施する。
図9は本実施形態に係る制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。本制御ルーチンは所定の間隔で繰り返し実行される。本制御ルーチンをECU30に実行させることにより、ECU30は補助触媒11の温度を上昇させる触媒昇温制御手段として機能する。
まず、ECU30は、ステップS101にて、HC吸着触媒10及び補助触媒11の温度値を、温度センサ31及び32の出力値を参照して取得する。次にステップS102にてHC吸着触媒10がHC脱離温度以下であるか否かを判定する。肯定判定されたときは続くステップS103に進む。一方否定判定されたときは、以後の処理を省略して本ルーチンを一旦終了する。
ステップS103では、補助触媒11の温度が所定値を下回っているか否かを判定する。このステップを実行することにより、ECU30は温度判定手段として機能する。この所定値は、補助触媒11が炭化水素を十分に浄化可能な温度範囲の下限に設定される。本実施形態においては、炭化水素の確実な浄化を実現するため当該所定値をHC浄化温度よりも高く設定している。このステップS103にて肯定判定され、補助触媒11の温度が所定値を下回っているときは、続くステップS104に進み補助触媒11の温度を昇温する。一方、否定判定されたときは、補助触媒11は十分に活性しているので、ステップS104を省略して本ルーチンを一旦終了する。
続くステップS104では、補助触媒11の温度を昇温するため、排気通路4内に設けられた燃料添加弁40に燃料を噴射させ、本制御ルーチンを一旦終了する。この噴射された燃料により補助触媒11上で酸化反応が進行する。これによって、補助触媒11は昇温することになる。
以上本実施形態に係る触媒昇温制御を実行することにより、補助触媒11を炭化水素の浄化可能な状態に準備しておくことができるので、低速運転の継続中に急加速等が行われHC吸着触媒10から炭化水素の脱離が開始しても、補助触媒11にて脱離した炭化水素を浄化することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の更なる好適な実施形態として第4の実施形態を説明する。本実施形態は、上記第1〜3の実施形態と組合わせて実施することができる。
本実施形態は、HC吸着触媒10がHC脱離温度以下の場合であって、下流の補助触媒11がHC浄化温度を下回りそうなときに排気温度を上昇させる排気昇温制御を実行するものである。
図10は、本実施形態に係る制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。本制御ルーチンは所定間隔で繰り返し実行され、この制御ルーチンを実行することによりECU30は排気昇温制御手段として機能する。
まず、ECU30はステップS111にて、HC吸着触媒10及び補助触媒11の温度値を、温度センサ31及び32の出力値を参照して取得する。続いてステップS112に進み、HC吸着触媒10がHC脱離温度以下であるか否かを判定する。このステップS112にて肯定判定されたときは、続くステップS113に進み補助触媒11がHC浄化温度を下回りそうか否かを判定する。一方、ステップS112にて否定判定されたときは、以後のステップを省略して本制御ルーチンを一旦終了する。
ステップS113においては、ステップS111で取得した補助触媒11の温度値と、温度センサ32の出力値の変化を考慮して、HC浄化温度を下回りそうであるか否かを判定する。例えば、図11に示したように本制御の開始時で補助触媒11の温度がHC浄化温度に接近し、且つ温度変化が負(減少)を示している場合を判定基準とすることができる。本ステップS113にてHC浄化温度を下回りそうであると肯定判定されたときは続くステップS114に進み、一方、否定判定されたときは以後のステップを省略して本ルーチンを一旦終了する。本ステップS113を実行することによりECU30は浄化温度判定手段として機能する。
ステップS114では、エンジン1の運転状態を変更して排気温度を上昇させ、本制御ルーチンを一旦終了する。排気温度を上昇させる手段として、例えば、上述した燃料噴射弁23によりポスト噴射、噴射遅角等を実施するようにECU30にて制御すればよい。また、上述したスロットル弁7の開度を調整して吸気量を絞り込んでもよい。排気温度を上昇させることにより、図11に示したように補助触媒11の温度がHC浄化温度を下回ることなく浄化性能を維持することができる。
以上説明した排気昇温制御を実施することにより、エンジン1の運転状態にかかわらず排気エミッションを低減することができる。
以上、本発明に好適な実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されず、種々の形態にて実施してよい。上記実施形態(図1及び図8)においては、本発明を4気筒1集合のエンジン1に適用し、HC吸着触媒10を排気ポート#1〜#4の直下にそれぞれ配置しているが、例えば、図12に示したように本発明を4気筒2集合のエンジン100に適用し、互いに異なる2つの気筒からの排気ガスが各HC吸着触媒10に導入されるように配置し、各HC吸着触媒10の下流側の集合部2bに補助触媒11を配置してもよい。この場合には、排気ポートの組合せは図示の例に限定されず、適宜変更してもよい。なお、図12に示したその他の構成は上記実施形態と同一であるので同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
また、上記の実施形態においては、本発明をディーゼルエンジンに適用したものを説明したが、本発明をガソリンエンジン(火花点火エンジン)に適用してもよい。また補助触媒11及びメイン触媒12を酸化触媒とした実施形態について説明したが、炭化水素(HC)を浄化する作用を奏する触媒であれば、その形式は問わない。例えば、ガソリンエンジンに本発明を適用するときは、メイン触媒12としていわゆる三元触媒を用いてもよい。
本発明の排気浄化装置を適用した第1の実施形態に係る内燃機関の全体構成を示した図。 排気ガス中の炭化水素(HC)濃度、HC吸着触媒10の温度及び補助触媒11の温度のエンジン1の始動直後の時間経過を示した図。 図2のA部を拡大して示した図。 排気温度低下制御の一例を示すフローチャート。 図4に示した排気温度低下制御を行わない場合の排気ガス中の炭化水素(HC)濃度、HC吸着触媒の温度及び補助触媒の温度の時間経過を示した図。 図4に示した排気温度低下制御を行った場合の排気ガス中の炭化水素(HC)濃度、HC吸着触媒の温度及び補助触媒の温度の時間経過を示した図。 EGR弁制御の一例を示すフローチャート。 本発明の排気浄化装置を適用した第3の実施形態に係る内燃機関の全体構成を示した図。 触媒昇温制御の一例を示すフローチャート。 排気昇温制御の一例を示すフローチャート。 図10に示した排気昇温制御を行った場合の排気ガス中の炭化水素(HC)濃度、HC吸着触媒の温度及び補助触媒の温度の時間経過を示した図。 本発明の他の実施形態を示した図。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
2 気筒
4 排気通路
4a 分岐部
4b 集合部
6 過給機
10 HC吸着触媒(炭化水素吸着触媒)
11 補助触媒(第1の炭化水素浄化触媒)
12 メイン触媒(第2の炭化水素浄化触媒)
20 EGR通路(排気還流通路)
22 EGR弁(排気還流弁)
30 ECU

Claims (7)

  1. 内燃機関の気筒毎の排気ガスが集合して導入される第1の炭化水素浄化触媒と、前記第1の炭化水素浄化触媒の下流側に配置され、前記第1の炭化水素浄化触媒よりも熱容量が大きい第2の炭化水素浄化触媒と、前記第1の炭化水素浄化触媒の上流側に配置され、互いに異なる少なくとも1つの気筒からの排気ガスが導入される複数の炭化水素吸着触媒と、を排気通路内に具備し、
    前記排気通路には、過給機が設けられており、前記第1の炭化水素浄化触媒が前記過給機の上流側に配置されていることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記排気通路は、前記内燃機関の気筒毎に設けられた分岐部と、該分岐部が集合する集合部とを備え、前記複数の炭化水素吸着触媒が前記分岐部のそれぞれに配置されるとともに、前記第1の炭化水素浄化触媒が前記集合部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記排気通路の前記複数の炭化水素吸着触媒よりも下流側に接続され、排気ガスの一部を前記内燃機関の吸気系に還流させる排気還流通路と、前記排気還流通路を通過する排気ガスの流量を調整する排気還流弁と、所定限度を超える炭化水素の脱離が予測されたときに前記排気還流通路への排気ガスの流入を制限するように前記排気還流弁を制御する排気還流量制御手段とを具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 内燃機関の気筒毎の排気ガスが集合して導入される炭化水素浄化触媒と、前記炭化水素浄化触媒の上流側に配置され、互いに異なる少なくとも1つの気筒からの排気ガスが導入される複数の炭化水素吸着触媒と、を排気通路内に具備し、
    前記内燃機関の始動後、前記複数の炭化水素吸着触媒における炭化水素の脱離の開始前に前記炭化水素浄化触媒による炭化水素の浄化が開始するように、前記複数の炭化水素吸着触媒の各熱容量及び前記炭化水素浄化触媒の熱容量がそれぞれ設定され
    前記複数の炭化水素吸着触媒における炭化水素の脱離の開始前に前記炭化水素浄化触媒による炭化水素の浄化が開始する関係を保持すべく前記炭化水素浄化触媒の温度を変化させる触媒温度制御手段を具備し、
    前記触媒温度制御手段は、前記排気通路を流れる排気ガスの温度を考慮して前記複数の炭化水素吸着触媒がその炭化水素脱離開始温度に到達するまでの時間及び前記炭化水素浄化触媒がその炭化水素浄化開始温度に到達するまでの時間をそれぞれ推定する到達時間推定手段と、前記到達時間推定手段の各推定値の長短を判定する判定手段と、を具備し、
    前記判定手段により、前記炭化水素脱離温度に到達する時間が前記浄化開始温度に到達する時間よりも短いと判定された場合には、前記炭化水素吸着触媒の温度を低下させることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  5. 前記排気通路は、前記内燃機関の気筒毎に設けられた分岐部と、該分岐部が集合する集合部とを備え、前記炭化水素吸着触媒が前記分岐部のそれぞれに配置されるとともに、前記炭化水素浄化触媒が前記集合部に配置されていることを特徴とする請求項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 前記排気通路には、過給機が設けられており、前記炭化水素浄化触媒が前記過給機の上流側に配置されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の内燃機関の
    排気浄化装置。
  7. 前記排気通路の前記複数の炭化水素吸着触媒よりも下流側に接続され、排気ガスの一部を前記内燃機関の吸気系に還流させる排気還流通路と、前記排気還流通路を通過する排気ガスの流量を調整する排気還流弁と、所定限度を超える炭化水素の脱離が予測されたときに前記排気還流通路への排気ガスの流入を制限するように前記排気還流弁を制御する排気還流量制御手段とを具備することを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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