JP4319464B2 - 組織学的又は細胞学的試料のためのプリントされたカセット及び／又はプリントされた被検試料支持体の収集装置 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カセットないし被検試料支持体（プレパラート等）、特にプリント（マーク）されたカセット又は被検試料支持体の収集装置、とりわけ組織学的又は細胞学的試料のためのプリントされたカセット又は被検試料支持体の収集装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
未公開の同一出願人の先願に係る出願DE 10115065.2 （日本出願：特願2002-085362）により、プリントシステムにおいて組織学的又は細胞学的試料のためのカセット及び／又は被検試料支持体にプリントするための装置が開発されている。このプリントシステムでは、カセット及び／又は被検試料支持体は、コンピュータ制御されて、インク流施与器によってプリントされ、そして、この施与されたインクは、フラッシュ装置によって乾燥させられる。フラッシュ装置には、プリントされたカセット及び／又はプリントされた被検試料支持体を取り出すための除去装置が接続する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
被検試料支持体など、特にプリントされた被検試料支持体及び／又はカセットを大量に処理するためには、それら被検試料支持体等を（それらの間の位置関係等に関し）できるだけ整然とした状態で（可及的に分類して）収集し、実験室等における更なる処理を受け易くする必要がある。それゆえ、本発明の課題は、プリントシステム等において、プリントされた（特に所定のマークを付された）被検試料支持体及び／又はカセットを整然とした状態で収集する装置を創出することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の一視点によれば、（組織学的又は細胞学的試料のための）プリントシステムと連携可能なカセット又は被検試料支持体の収集（回収）装置が提供される。この収集装置において、モータ駆動される昇降テーブルは、被検試料支持体及び／又はカセットを収集するための、互いに積み重なるよう配置されかつ該昇降テーブルによって高さ調節可能なトレイを備えること、
前記昇降テーブルによって、前記トレイの１つは、摺動装置を介してカセット及び／又は被検試料支持装置の受容のための引渡位置へ移動可能に構成され、
前記トレイは、それぞれ、開口部を有し、かつ該開口部には、被検試料支持体及び／又はカセットによって充填されたトレイを検知しかつ該トレイを引渡位置において交換するためのセンサが配されること
を特徴とする（形態１・基本構成）。
【０００５】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を示すが、これらは従属請求項の対象でもある。
（２） 上記の収集装置において、前記昇降テーブルによって、前記トレイの少なくとも１つは、摺動装置上のカセット及び／又は被検試料支持装置の受容のための引渡位置へ移動可能に構成され、前記摺動装置は、プレートと摺動エッジを有する摺動部材とを有し、前記プレートは、硬化処理された（硬い）材料から構成され、前記摺動部材は、前記プレートの下方に配設されるフォーク状部材を有し、前記トレイは、それぞれ、開口部を有し、かつ該開口部には、被検試料支持体及び／又はカセットを検知するための（例えば容量型の）センサが配され、及び前記プレートは、プレート段差部によって、下段部と上段部とに区分されることが可能である（形態２）。
（３） 上記の収集装置において、前記昇降テーブルは、案内手段としての、周に延在するボール軸受（ボール保持器）を有するプロフィルレールと、駆動手段としての、モータ駆動されるシャフトないしスピンドルを有し、前記昇降テーブルには、終端位置を検知するためのセンサが配設され、前記昇降テーブルに対し、前記トレイの引渡位置を検知するための光検出装置（Lichtschranke）が配設され、及び前記光検出装置には、前記トレイに形成された作動突起（Ausloesefahne）が嵌入することが可能である（形態３）。
（４） 上記の収集装置において、プリント装置を正確に受容するための中心合わせ（位置決め）ピンを有する基底（ベース）プレートが設けられ、前記基底プレートは、収集装置とプリント装置とを電気的に接続するための差込端子を有し、及びプリント装置と前記差込端子を介して、前記トレイは、それぞれ、所定操作に適合されて（joborientiert）引渡位置へ移動可能に構成されることが可能である（形態４）。この場合、プリント装置によるプリントマーク（符号）の印刷に対応して、収集装置でのプリントマークに対応する整理（ないし分類整理）を容易に実現できる。
（５） 上記の収集装置において、前記摺動装置は、被検試料支持体及び／又はカセットが強制的に（自動的に）中心合せ（位置合せ）されて前記引渡位置へ摺動されるよう（当該カセット等を）案内する傾斜して延在する案内部材を有することが可能である（形態５）。
（６） 上記の収集装置において、前記プリント装置と前記差込端子とを介して、収集装置のモータ駆動を制御可能に構成することができる（形態６）。
【０００６】
本発明は、互いに積み重ねられて配置される複数のトレイ（トレイ積重体）を備え、モータで駆動される昇降テーブルが配設されると共に、該昇降テーブルが、トレイ積重体を運搬し、被検試料支持体及び／又はカセットを収集（回収）するための引渡位置へ各トレイを順次移動させることを特徴としている。
【０００７】
本発明の一形態によれば、カセット及び／又は被検試料支持体を受容するための引渡位置に、トレイを（当該カセット等によって）充填するための摺動装置を配設することができる。
【０００８】
摺動装置には、カセット及び／又は被検試料支持体を受容するためのプレートが配設され、該プレートから、摺動エッジを有しモータで駆動される摺動部材によって、カセット及び／又は被検試料支持体をトレイへ移動させることができる。
【０００９】
本発明の有利な一展開形態によれば、プレートは、硬化処理された材料から製造されることが可能である。そのため、ガラス製の被検試料支持体（プレパラート）が時間の経過と共にプレートを損傷することを阻止することができる。
【００１０】
本発明の一展開形態では、摺動部材は、プレートの下方に配設されるフォーク状部材を有することが可能である。このフォーク状部材の上には、被検試料支持体が載置され、一方では、被検試料支持体は、フォーク状部材によって、トレイ上へ移動され、そこに（下降されるように）排出・装填（載置）される（abgelegt）。他方、新たに排出・装填（載置）されるべき被検試料支持体のための場所を形成するために、トレイ上に既に載置されている被検試料支持体は、フォーク状部材の先端部によって摺動される。
【００１１】
本発明の更なる一形態によれば、摺動装置には、引渡位置において被検試料支持体及び／又はカセットの強制的（自動的）中心合せ（位置合せ）を行うために、傾斜して（カセット等の摺動方向に向かって徐々に間隔が狭くなるよう）延在する案内部材を配することが可能である。そのため、移動中に起こり得る被検試料支持体及び／又はカセットの傾斜ないし位置ずれを阻止することができる。
【００１２】
本発明の一展開形態によれば、昇降テーブルには、縦（鉛直）方向案内手段としての、転動する（umlaufen）ボールの軸受レース（ボール保持器）を有するただ一つのプロフィルレールを設けることが可能である。プロフィルレールとしては、例えば、Mini-Rail-Fuehrung NN 15-150-15/15-G3-V1 mit Wagen MNN 15 G3（Schneeberger社）等の市場で入手可能な部材を使用することができる。駆動手段として、モータによって回転されるシャフト又はスピンドルを設けることが可能である。
【００１３】
本発明の一形態によれば、昇降テーブルには、終端位置を検知するためのセンサを配設することが可能である。このセンサによって、駆動手段の作動停止をすることができる。
【００１４】
本発明の一展開形態によれば、昇降テーブルには、トレイの引渡位置を検知するための光センサ（Lichtschranke）を配設することができる。この場合、光センサは、各トレイに設けられる作動突起（Fahne）によって作動される。このような形態により、昇降テーブルによって、各トレイがその正しい高さないし引渡位置に位置合せされることが保証される。
【００１５】
本発明の一形態によれば、トレイは、それぞれ、開口部を有することが可能である。この開口部には、被検試料支持体及び／又はカセットを検知するよう作動し本装置に固定的に配されるセンサ、例えば容量型センサが配される。このため、引渡位置に存在する（一の）トレイの「（カセット等の）充填度」が検知され、場合によっては、他のトレイが、昇降テーブルによって引渡位置へ運ばれる。
【００１６】
本発明の一展開形態によれば、中心合わせ（位置合せ）ピンを有する基底（ベース）プレートを設けることが可能である。この基底プレートは、その上に収集装置が配設され、更に、プリント装置（これに関しては、例えばドイツ特許出願公開DE 101 15 065 A1、ないし特開2002-365184を参照されたい）をぴったりと正確な位置で受容するよう作動することができる。このため、収集装置は、別体でかつ追加装備可能な装置（別体の取付ユニット）として構成することができる。
【００１７】
本発明の更なる一形態によれば、基底プレートは、収集装置とプリント装置とを電気的に接続する差込端子を有することが可能である。このため、収集装置には、電流及び／又はデータのための電気的通路を別個に設ける必要がなくなる。そのため、電流は、上方に取付けられた（接続された）プリント装置から（収集装置へ）供給される。
【００１８】
本発明の一展開形態によれば、トレイは、それぞれ、所定の処理（ないし操作）に適合されて（joborientiert）カセット及び／又は被検試料支持体で充填することができる。その際、昇降テーブルの制御は、差込端子及び上方に取付けられた（接続された）プリント装置を介して行うことができる。そのため、同じ（プリント）マークを有する複数のカセット及び／又は被検試料支持体ないし一連のカセット及び／又は被検試料支持体を１つのトレイに収集することができる。
【００１９】
本発明の一発展形態では、プレートは、プレート段差部によって、カセットの支持部としての下段部と、カセットに形成されたカセットキャップ（カバー）の支持部としての上段部とに区分されることが可能である。この場合、段差は、凡そ６ｍｍであることが好ましい。
【００２０】
【実施例】
本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例は、発明の理解の容易化のためのものであって、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において当業者により実施可能な修正・変更等を排除することは意図しない。また、特許請求の範囲に付した図面参照符号も、発明の理解の容易化のためのものであって、本発明を図示の態様に限定することは意図しない。なお、この点に関しては、補正・訂正後においても同様である。
【００２１】
図１に、プリントされたカセット及び／又は被検試料支持体を収集するための装置（収集装置）の一例を示した。この収集装置は、基底（ベース）プレート１６上に載置されると共に、カセット及び／又は被検試料を受容するための互いに積み重なるよう配置される複数のトレイ（トレイ積重体）２が載置される昇降テーブル１を有する。摺動装置３は、プレート４と、摺動エッジ６を有する摺動部材５と、摺動部材５に配設される２つのフォーク状部材７とから構成される。摺動方向へカセット及び／又は被検試料支持体の強制的（自動的）中心合せ（位置合せ）を行なうよう作動する互いに向い合って配置される２つの案内部材８がプレート４に平行に配設される。プレート４には、更に、（各）トレイ２に形成された作動突起１３が嵌入する光センサないしスイッチ１２が配設される。
【００２２】
昇降テーブル１は、互いに積み重さなるよう配置されるトレイ２の高さを調節するためのモータ駆動されるスピンドル１０と、案内手段としてのプロフィルレール９とを有する。スピンドル１０と光センサ１２とを介して、個々のトレイ２は、それぞれ、カセット及び／又は被検試料支持体を受容するための引渡位置へ運ばれることができる。
【００２３】
終端位置を検知するために、昇降テーブル１は、更なる終端位置検知センサ１１を有し、このセンサは、その判定に応じて、昇降テーブルに対するモータによるスピンドルの駆動を作動停止する。
【００２４】
昇降テーブル１は、更に、（ある一の）トレイ２の開口部１４を貫通して突出し、この（当該一のトレイの）位置に存在するカセット及び／又は被検試料支持体を検出するセンサ（一例として容量型センサ）１５を有する。この容量型センサ１５によって、トレイの充填度（Fuellgrad）が検知され、引渡位置に存在するトレイを交換するために対応する信号が生成される。
【００２５】
基底プレート１６には、プリント装置を受容するための複数の中心合わせ（位置合せ）ピン１７と電気的差込端子１８が配設される。複数の中心合わせピン１７を介して、プリント装置は、ぴったりと正確に位置が合うよう上方に載置される（取り付けられる）と共に、当該差込端子を介して、収集装置への電流の供給と該装置の制御は、上方に載置されたプリント装置によって行なわれることが保証される。
【００２６】
図２に、図１の摺動装置３の拡大図を示した。摺動装置３は、図２では、ガラス製の硬い被検試料支持体（プレパラート）に対し特に適合化されている。プレート４は、硬化処理された（硬い）材料から製造され、その図示左方の側部に排出エッジ（Abstreifkante）２３を有する。図２には、更に、摺動部材５を図示の双方向矢印の方向にモータ駆動によって運動するよう案内する摺動案内路１９を示した。モータ駆動装置は、明瞭化の観点から図示していない。
【００２７】
図２に、更に、プリント装置から引き渡される被検試料支持体のストッパとして作動する硬化処理された（硬い）引渡ストッパ２２を示した。被検試料支持体をプリント装置から収集装置へ引き渡すために、摺動部材５は、摺動案内路１９の図示右側の境界（終端）部まで完全に引き戻される。このため、プレート４は、引渡ストッパ２２の領域において（その上方が）開放されるため、被検試料支持体は、例えばシュート（不図示）を介して収集装置へ運ばれ、プレート４上に載置されるに至ることができる。被検試料支持体は、摺動エッジ６を有する摺動部材５によって連行され、案内部材８の傾斜的推移構造（図示左方に向かって徐々にテーパ状に間隔が狭くなるような構造）によって強制的に（自動的に）整列（適切な位置に配置）される。プレート４の排出エッジ２３では、被検試料支持体は、僅かに下方に（図の表面から裏面へ向う方向に）位置するフォーク状部材７上に傾いて当接し、被検試料支持体が完全にフォーク状部材７上に載置されるまで、摺動部材５の摺動エッジ６によって更に移動させられる。この状態では、フォーク状部材７は、引渡位置にある（一の）トレイ２（図１）上に位置する。摺動部材５をこれに配されたフォーク状部材７と共に引き戻すことにより、被検試料支持体は、排出エッジ２３において引き留められ、そのためフォーク状部材７から移動させられる。このとき、被検試料支持体は、当該トレイ２（図１）上へ（下方へ）傾斜して当接する。プリント装置によって引き渡される次の被検試料支持体は、同様に、摺動部材５によって当該トレイ２（図１）上に移動させられるが、当該トレイ２上に存在していた被検試料支持体はフォーク状部材７の端部（複数）によって図示左方へ摺動されると共に、次に存在すべき被検試料支持体が連行されて来る。このような操作は、ある被検試料支持体が図１に示した容量型センサ１５によって検知されるまで続行される。容量型センサ１５の判定により、モータ駆動されるスピンドル１０は、より低い位置にあるトレイ２を引渡位置へ移動させる。その際、正確な位置合わせは、光センサ１２と当該トレイ２に形成された作動突起１３とによって行なわれる。
【００２８】
被検試料支持体のトレイへの大掛かりな引き渡しは、市場で入手可能なガラス製被検試料支持体（プレパラート）の凡そ１ｍｍという僅かな厚さによって左右される。プレート４に対するトレイ２の位置決め誤差が極く僅かでもあれば、自動的に、被検試料支持体が傾斜して（ずれて）載置されたり及び／又は複数の被検試料支持体が制御不能に互いにずれて積み重なるに至るであろう。
【００２９】
これまでは被検試料支持体について説明してきたが、図２に示した摺動装置３は、当然のことながら、カセットを移動させ、トレイに載置することもでき、そのため各トレイを、個別に、カセット及び／又は被検試料支持体で充填することもできる。
【００３０】
図３に、摺動装置３を有する収集装置の拡大図を示した。摺動装置３は、図３では、プラスチック製カセットに特に適合化されている。このプラスチック製カセットには、キャップ（蓋）が形成されていても形成されていなくとも良い。このようなカセットに関しては、US 5 821 115AとUS4 220 252を参照されたい。
【００３１】
図２に示した実施例とは異なり、プレート４は、プレート段差部２０によって、カセットを受容するための（より低い位置に形成される）下段部とカセットに形成されたキャップのための（より高い位置に形成される）上段部とに分かれて構成される。プレート段差部２０とこれに対向配置する案内部材８は、傾斜して（図示左方に向かって徐々に幅が狭くなるよう）延在し、カセットに対する強制案内路を形成する。案内部材８は、その図示左方の端部にバネ２１を有し、そのため、異なる寸法のカセットを確実に案内することができる。
【００３２】
被検試料支持体とは異なり、通例、カセットの厚さは５ｍｍより大きいので、排出エッジ２３に対するトレイ２の位置決めにおける許容差（誤差）は小さいものではあるが許容（容認）され、そのため、摺動部材５にフォーク状部材が配設されない構成を取ることもできる。その場合、トレイ（積重体）２は、その（カセットが載置されるべきトレイの）上部エッジが僅かにプレート４の下方に位置し、そのためカセットがキャップの有無に拘らず摺動部材５の摺動エッジ６によって排出エッジ２３の上方へ（を越えて）摺動され、そこで（下方へ）傾き、その際当該トレイ２に（既に）存在しているカセットが図示左方へ摺動されるように、位置決めされる。図３の実施例の場合でも、装填されたトレイ２は、容量型センサ１５によって検知される。
【００３３】
【発明の効果】
本発明の独立請求項１により、所定の課題として掲げた効果が上述の通り達成される。即ち、本発明の収集装置により、所定符号をプリント（マーク）された被検試料支持体及び／又はカセットを整然とした状態で収集することができる（基本構成）。この整然とした状態において必要に応じマーク毎に分類して収集することもできる。
更に、各従属請求項により、付加的な効果がそれぞれ達成される。プリント装置との電気的連携により、プリント装置でのプリントマーキングに対応する整然とした収集が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】プリントされたカセット及び／又は被検試料支持体を収集するための装置の一例の平面図。
【図２】被検試料支持体用摺動装置の一例の平面図。
【図３】カセット用摺動装置の一例の平面図。
【符号の説明】
１ 昇降テーブル
２ トレイ
３ 摺動装置
４ プレート
５ 摺動部材
６ 摺動エッジ
７ フォーク状部材
８ 案内部材
９ プロフィルレール
１０ スピンドル
１１ センサ
１２ 光センサ
１３ 作動突起
１４ トレイの開口部
１５ 容量型センサ
１６ 基底プレート
１７ 中心合わせピン
１８ 差込端子
１９ 摺動案内路
２０ プレート段差部
２１ バネ
２２ 引渡ストッパ
２３ 排出エッジ

Claims (4)

1. プリントシステムと連携可能なカセット又は被検試料支持体の収集装置であって、
   モータ駆動される昇降テーブル（１）は、被検試料支持体及び／又はカセットを収集するための、互いに積み重なるよう配置されかつ該昇降テーブル（１）によって高さ調節可能なトレイ（２）を備えること、
   前記昇降テーブル（１）によって、前記トレイ（２）の１つは、摺動装置（３）を介してカセット及び／又は被検試料支持装置の受容のための引渡位置へ移動可能に構成され、
   前記トレイ（２）は、それぞれ、開口部（１４）を有し、かつ該開口部（１４）には、被検試料支持体及び／又はカセットによって充填されたトレイ（２）を検知しかつ該トレイ（２）を引渡位置において交換するためのセンサ（１５）が配されること
   を特徴とする収集装置。
2. 前記摺動装置（３）は、プレート（４）と摺動エッジ（６）を有する摺動部材（５）とを有し、
   前記プレート（４）は、硬化された材料から構成され、
   前記摺動部材（５）は、前記プレート（４）の下方に配設されるフォーク状部材（７）を有し、
   前記プレート（４）は、プレート段差部（２０）によって、下段部と上段部とに区分されること
   を特徴とする請求項１に記載の収集装置。
3. 前記昇降テーブル（１）は、案内手段としての、周に延在するボール軸受を有するプロフィルレール（９）と、駆動手段としての、モータ駆動されるシャフトないしスピンドル（１０）を有し、
   前記昇降テーブル（１）には、終端位置を検知するためのセンサ（１１）が配設され、
   前記昇降テーブル（１）に対し、前記トレイ（２）の引渡位置を検知するための光検出装置（１２）が配設され、及び
   前記光検出装置（１２）には、前記トレイ（２）に形成された作動突起（１３）が嵌入すること
   を特徴とする請求項１に記載の収集装置。
4. プリント装置を正確に受容するための中心合わせピン（１７）を有する基底プレート（１６）が設けられ、
   前記基底プレート（１６）は、収集装置とプリント装置とを電気的に接続するための差込端子（１８）を有し、及び
   プリント装置と前記差込端子（１８）を介して、前記トレイは、それぞれ、所定操作に適合されて引渡位置へ移動可能に構成されること
   を特徴とする請求項１に記載の収集装置。

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