JP4317253B2 - ハニカム構造体の製造方法、及びその製造装置 - Google Patents

ハニカム構造体の製造方法、及びその製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、ハニカム構造体のセルの少なくとも一部の開口端部に目封止部を有するハニカム構造体の製造方法、及びその製造装置に関する。
内燃機関、ボイラー等の排気ガス中の微粒子や有害物質は、環境への影響を考慮して排気ガス中から除去する必要性が高まっている。特に、ディーゼルエンジンから排出される微粒子(以下、PMということがある)の除去に関する規制は欧米、日本国内ともに強化される方向にあり、PMを除去するための捕集フィルタにハニカム構造体が用いられている。
このような目的で使用されるフィルタとしては、多孔質の隔壁によってハニカム状に区画されることにより形成された、隔壁によって流体の流路となる複数のセルが区画形成されたハニカム構造体と、複数のセルの一方の開口端部及び他方の開口端部を互い違いに目封止する目封止部とを備えた目封止ハニカム構造体を利用したハニカムフィルタが挙げられる。このようなハニカムフィルタによれば、排ガス流入側端面からセル内に排ガスG1を流入させることにより、排ガスG1が隔壁を通過する際に排ガス中のパティキュレートが隔壁に捕集されるため、パティキュレートが除去された浄化ガスG2を浄化ガス流出側端面から流出させることが可能となる。
そして、上記のような目封止ハニカム構造体の製造方法として、例えば、ハニカム構造体(未焼成のセラミック乾燥体)の一方の端面に、粘着シート等を貼着し、画像処理を利用したレーザ加工等によりその粘着シート等の目封止すべきセル(目封止セル)に対応する部分のみに孔開けをしてマスクとし、そのマスクが貼着されたハニカム構造体の端面をスラリー(セラミックスラリー)中に浸漬し、ハニカム構造体の目封止セルにスラリーを充填して目封止部を形成し、これと同様の工程をハニカム構造体の他方の端面についても行った後、乾燥し、焼成することにより目封止ハニカム構造体を得る方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−300922号公報
しかしながら、上記のように粘着シートに孔開けを行い、この粘着シートをマスクとしてスラリー中にハニカム構造体を浸漬する方法によれば、浸漬するためのスラリーを平準化するために作業時間を要するため、コストアップの要因となっていた。また、平準化は非常に繊細な工程で、少々のずれで外周部が厚くなったり薄くなったりするために目封止深さの均一化が難しい。平準化精度が深さ精度に一致するため平準化工程にかなりの労力と時間を必要とする。特に大型のハニカム構造体に同様な方法にて目封止する場合には、更に困難を要する。また浸漬したハニカム構造体の側面部を汚さないためにフィルムを大きく折り曲げる必要があるが、適切な折り曲げをするのは、容易ではない。加えて、はがす際にも手間がかかる。
本発明の課題は、ハニカム構造体の大きさに依らず、製造時間を短縮することにより製造コストを削減する、目封止部を有したハニカム構造体の製造方法及びその製造装置を提供することにある。また、均一な目封止深さを実現することにより、局所的な圧損の変化などが生じにくい高性能な目封止部を有したハニカム構造体の製造方法及びその製造装置を提供することにある。
ハニカム構造体にマスクをし、マスクの表面上にて、その表面に対して鋭角に配置されて目封止材料を加圧するための加圧面を有する加圧部材を移動させ、ハニカム構造体のセル内に目封止材料を充填することにより、上記課題を解決しうることを見出した。すなわち、本発明によれば、以下の目封止部を有したハニカム構造体の製造方法及びその製造装置が提供される。
[1] 多孔質の隔壁を有し前記隔壁によって一方の端面から他方の端面まで貫通する複数のセルが区画形成されたハニカム構造体の端面部が挿入される貫通孔を有するテーブル部の前記貫通孔に、前記ハニカム構造体の前記端面部を挿入して前記テーブル部と前記ハニカム構造体とを位置決めして、前記端面に、少なくとも一部の前記セルの開口に対応するように開口したマスクを備え、その位置決めする際に、前記マスクの残余部分を側面部に折り曲げ、少なくとも一部が側面部に貼り付いた前記ハニカム構造体の前記側面部の前記端面側の端部をシーリング部材にて保持することにより、前記ハニカム構造体の前記側面部と前記テーブル部との間隙を前記シーリング部材にてシールし、そのマスク上またはマスクの表面と同一平面の前記テーブル部上に流動性を有する目封止材料を供給し、前記マスクの表面上にて、その表面に対して鋭角に配置されて前記目封止材料を加圧するための加圧面を有する加圧部材を移動させることにより、前記加圧面にて前記目封止材料を加圧して前記ハニカム構造体の前記セル内に前記目封止材料を充填する目封止部を有したハニカム構造体の製造方法。
] 前記シーリング部材は、中空の弾性体リングであり、その中空弾性体リングを空気圧にて膨張させることによりシールする前記[]に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造方法。
] 前記加圧面は、平面であり、前記マスクの前記表面に対して前記加圧面を、2度以上55度以下とする前記[1]または[2]に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造方法。
[4] 前記加圧面の一部の領域を、前記目封止材料を介して前記マスクと面接触させて前記マスク上を移動させ、前記目封止材料を前記セル側へ加圧するとともに過剰な目封止材料を移動方向へ押しだし、さらに面接触の領域を形成しながら前記セル内に加圧充填する前記[1]〜[3]に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造方法。
[5] 前記ハニカム構造体および前記目封止材料は、コージェライト、ムライト、アルミナ、炭化珪素及びこれらの組み合わせよりなる群から選ばれるセラミックを含む前記[1]〜[4]のいずれかに記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造方法。
[6] 前記マスクは、フィルムが前記ハニカム構造体の前記端面に貼付された後に、レーザにて前記フィルムに孔を形成したものである前記[1]〜[5]のいずれかに記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造方法。
] 多孔質の隔壁を有し前記隔壁によって一方の端面から他方の端面まで貫通する複数のセルが区画形成されたハニカム構造体の端面部が挿入される貫通孔を有するテーブル部と、前記端面部を前記テーブル部の前記貫通孔に挿入した状態にて、前記テーブル部と前記ハニカム構造体とを位置決めして保持する位置決め手段と、前記ハニカム構造体の前記端面に少なくとも一部の前記セルの開口に対応するように開口したマスクが配置された状態で、前記マスク上または前記テーブル部上に流動性を有する目封止材料を供給する目封止材料供給手段と、前記マスクの表面に対して鋭角に配置され前記目封止材料を加圧する加圧面と前記テーブル部上を移動する移動手段とを有する加圧手段と、を備え、前記テーブル部に対して位置決めされた前記ハニカム構造体の前記マスク上または前記テーブル部上に前記目封止材料を供給した後に、前記加圧手段が前記テーブル部上にて移動することにより、前記マスク上に供給された前記目封止材料を前記加圧面にて加圧して前記ハニカム構造体の前記セル内に前記目封止材料を充填する目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
] 前記加圧面は、平面であり、前記マスクの前記表面に対して前記加圧面が、2度以上55度以下とされた前記[]に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
] 前記加圧面は、弾性変形可能に構成されており、前記加圧面の一部の領域は、前記目封止材料を介して前記マスクと面接触して前記マスク上を移動し、前記目封止材料を前記セル側へ加圧するとともに過剰な目封止材料を移動方向へ押しだし、さらに面接触の領域を形成しながら前記セル内に加圧充填する前記[または]に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
10] 前記目封止材料供給手段は、前記加圧手段に備えられており、前記加圧手段と一体として移動する前記[]〜[]のいずれかに記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
11] 前記マスクは、前記ハニカム構造体の前記端面を覆うように貼付されたフィルムである前記[]〜[10]のいずれかに記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
12] 前記加圧手段は、前記マスクの表面に対して垂直方向に前記加圧面を移動させる加圧機構と、前記マスクの表面に沿って前記加圧面を移動させる駆動機構とを有する前記[]〜[11]のいずれかに記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
13] 前記テーブル部は、その表面上の前記貫通孔を挟んだ両側に、前記加圧手段の移動方向に並列して前記表面から突出形成され、前記目封止材料が前記テーブル部の前記表面から漏出することを防止する側壁部を有する前記[]〜[12]のいずれかに記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
14] 前記テーブル部の前記貫通孔に、前記ハニカム構造体の前記端面部を挿入して前記テーブル部と前記ハニカム構造体とを位置決めする際に、前記端面に前記マスクを備えそのマスクの残余部分が側面部に折り曲げられ、少なくとも一部が側面部に貼り付いた前記ハニカム構造体の前記側面部の前記端面側の端部を、前記ハニカム構造体の前記側面部との接触部が可動可能に構成されたシーリング部材にて保持することにより、前記ハニカム構造体の前記側面部と前記テーブル部との間隙を前記シーリング部材にてシールして前記加圧面により押出した過剰な前記目封止材料が前記テーブル部の前記貫通孔内に流入するのを防止するシーリング機構を有する前記[]〜[13]のいずれかに記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
15] 前記シーリング部材は、中空の弾性体リングであり、その中空弾性体リングを空気圧で膨張させることによりシールする前記[14]に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
16] 前記加圧手段は、2つの傾斜面の第1加圧面と第2加圧面とを有し、前記第1加圧面と前記第2加圧面とはそれぞれの下端が互いに接合されて接合部が形成され、前記接合部を先端部として前記第1加圧面と前記第2加圧面とによって断面が凸状として形成されており、前記加圧手段が前記テーブル部上にて順方向に移動することにより、前記第1加圧面によって前記目封止材料を充填し、逆方向に移動することにより、前記第2加圧面によって前記目封止材料を充填する前記[]〜[15]のいずれかに記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
17] 前記第1加圧面と前記第2加圧面に、前記マスク上または前記テーブル部上に流動性を有する前記目封止材料を供給する目封止材料供給孔が形成されている前記[16]に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
ハニカム構造体にマスクをし、そのマスク上またはマスクと同一平面上に流動性を有する目封止材料を供給し、マスクの表面上にて、その表面に対して鋭角に配置されて目封止材料を加圧するための加圧面を有する加圧部材を移動させることにより、加圧面にて目封止材料を加圧してハニカム構造体のセル内に目封止材料を充填することができる。従来のように、目封止材料を容器に入れて平準化し、そこに浸漬させることにより目封止する方法と異なり、製造時間を短縮することができる。また、加圧部材にて加圧して目封止材料を充填するため確実に目封止されるとともに封止深さを安定できるので、目封止の不良が発生しにくく、信頼性が高く、性能向上もはかれる。
さらに効果について具体的に説明する。請求項1,によれば、ワーク(ハニカム構造体)サイズに対して実質的な加圧面積が小さく圧力分布の均一化が容易なため、目封止深さの制御性が高く、かつばらつきの少ない目封止を実現することができる。本発明の目封止部を有したハニカム構造体の製造方法は、特に浅い目封止に適した方法であり、有効面積が大きく、より効率的なフィルタリングを可能とするDPF(Diesel Particulate Filter)等の製造方法として有利に利用することができる。
請求項によれば、目封止に必要な目封止材量を確保しつつ加圧が可能である。角度を2度以上55度以下の範囲内において調整することで目封止深さを意図的に制御することができる。
請求項4によれば、効果的に加圧部をつくり、また目封止終了部を掻き取ることで同時に製品端面をきれいにすることができる。
請求項5によれば、これらのセラミック材料を使用することにより、フィルタ効率の良いDPF等を製造することができる。
請求項6,11によれば、(針などではなく)レーザを用いることで高速かつ高精度な孔あけを実現することができる。また、同時に段取り替えが不要となり工程上有利となる。さらに、薄いマスクを安価に実現し、マスク厚み分だけ無駄になる目封止材を低減する効果もある。
請求項、及び1415によれば、シーリング機構は、ハニカム構造体に接触する部分にシーリング部材を有することにより、ハニカム構造体との隙間を埋め、ハニカム構造体の下面への目封止材料の漏出を防止し、目封止材料を効率良く使用することができる。また、ハニカム構造体の保持力が向上され、加圧中にハニカム構造体が傾いたり動いたりすることを防止できるので、均一な加圧が可能となり、目封止深さのばらつきを低減することができる。さらに、弾性体リングはハニカム構造体の形状に追従するので、ハニカム構造体を任意の形状とすることができる。
請求項によれば、弾性体を用いることで面接触が実現し、効率的に、かつ深く目封止することができる。
請求項10によれば、供給手段を一体として動かすことで、供給に要するタクトを極小化できる。
請求項12によれば、加圧目封止しつつ、加圧手段を移動させることができる。
請求項13によれば、加圧面側部からの目封止材料漏れを防止し、目封止材料の利用効率を高めることができる。また加圧面横からの圧力の逃げが無くなり、均一に圧力をかけることができ、ばらつきの小さい目封止を実現することができる。
請求項16によれば、順方向と、その逆の逆方向にて目封止材料を充填することができる。
請求項17によれば、目封止材料供給孔によってマスク上またはテーブル部上に流動性を有する前記目封止材料を供給することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、変更、修正、改良を加え得るものである。
目封止されるハニカム構造体1は、例えば、図1に示すように、多孔質の隔壁2を有し隔壁2によって一方の端面8から他方の端面8まで貫通する複数のセル3が区画形成されたものであり、セラミック材料によって形成されている。より具体的には、強度、耐熱性等の観点から、コージェライト、ムライト、アルミナ、炭化珪素及びこれらの組み合わせよりなる群から選ばれるセラミックであることが好ましい。
そして、上記原料にバインダー、有機造孔材、界面活性剤及び水等を添加して、可塑性の坏土を作製し、坏土を、例えば押出成形することにより、隔壁2により仕切られた軸方向に貫通する多数のセル3を有する円柱形状のハニカム構造体1として成形される。
図2を用いて、本発明のハニカム構造体1の目封止方法の概要について説明する。ハニカム構造体1のセル3に目封止を施すために、ハニカム構造体1の端面部が挿入される貫通孔11hを有するテーブル部11(図3A参照)に、図2に示すように、ハニカム構造体1を位置決めした状態にて、ハニカム構造体1の側面部1sが覆われないように端面8にフィルム25が貼付されるとともに、端面8に貼付されないフィルム25の残余の部分がテーブル部11に貼付された状態として、フィルム25を平坦な状態で保持する。そしてフィルム25に、一部のセル3の開口に対応するように開口した孔を形成することによりフィルム25をマスクとする。そして、マスク上またはマスクと同一平面上に流動性を有する目封止材料31(スラリーまたはペースト)を供給し、マスクの表面上にて、その表面に対して鋭角に配置されて目封止材料31を加圧するための加圧面24sを有する加圧部材である目封止装置24を移動させることにより、加圧面24sにて目封止材料31を加圧してハニカム構造体1のセル内に目封止材料31を充填する。
図2に示すように、加圧面24sを平面とした場合には、マスク(フィルム25)の表面に対して加圧面24sのなす角θを鋭角とする。さらに、加圧面24sを、弾性体によって形成し、マスクに押し当てられることにより変形し、一部がマスクに面接触するように構成するとよい。具体的には、図12に示すように、目封止装置24は、剛体で形成された本体部24a、本体部24aに取り付けられた厚みが2〜4mmの弾性体24b、更にその外側に、弾性体24bよりも硬く、50〜400μmの厚みの第2弾性体24cを有した3層構造の目封止装置である。例えば、目封止装置24の本体部24aが金属にて形成され、金属の上にゴム板やポリエステルフィルムなどが張り付けられており、ゴム板やポリエステルフィルムが加圧面24sを形成するような構成とすることができる。また、図20のように弾性体の間に空隙24gを設けても良い。このような3層構造とすることにより、追従性向上による目封止深さのばらつき低減の効果とハニカム構造体1の損傷防止効果が得られる。さらに、摩擦低減による目封止速度向上の効果も得られる。
2〜4mmの厚みの弾性体24bは主に追従性向上による目封止深さのばらつき低減とサンプルへの損傷防止効果がある。2mm未満では追従性が不足し、ハニカム構造体1の高さのばらつきなどで加圧面24sの角度が変わってしまうため好ましくない。また、4mmを越えると変形量が大きく、加圧面24sの角度の効果を十分に得られない。50〜400μmの厚みの第2弾性体24cは主に印刷速度向上の効果がある。50μm未満では薄過ぎて十分な摩擦低減効果が得られない。400μmを超えるとサンプル粗さを吸収できなくなり、目封止深さのばらつきが大きくなる。
弾性体24bとしては、例えば、ウレタン、ブチルゴム、天然ゴム、シリコンゴムなどを利用することができる。また、第2弾性体24cとしては、例えば、PETフィルム、MCナイロンなどを利用することができる。更に、空隙24gを設けることによって、変形した弾性体がガイドの役割となり、ペーストのローリングが適切な状態になる。なお、封止装置24は、剛体で形成された本体部24a、本体部24aに取り付けられた弾性体24bを有した2層構造であってもばらつきを低減することは可能であるが、印刷速度向上の点から3層構造であることが望ましい。
そして、図12に示すように、加圧面24sの一部の領域を、目封止材料31を介してマスクと面接触させてマスク上を移動させ、目封止材料31をセル3側へ加圧するとともに過剰な目封止材料31を移動方向へ押しだし、さらに面接触の領域を形成しながらセル3内に加圧充填するようにするとよい。本体部24aによって目封止装置24の角度を調節することができ、目封止装置24の角度を調節することにより、目封止材料31の材料組成が変わっても、ハニカム構造体1の目封止の深さを制御することができる。
従来は、容器内に目封止材料31を入れて、それを平準化し、その中にハニカム構造体1を浸漬することにより目封止を施していたが、本願のように目封止することにより、目封止に要する時間を短縮することができ、製造コストを低減することができる。また、面接触させながら充填するため、充填する深さのばらつきが少なくなる。また、浅い目封止であっても、加圧面24sによって確実に目封止材料31が充填されるため、充填不良が生じにくい。
(実施形態1)
具体的な目封止方法について、図2〜図9を用いて説明する。本発明の目封止方法に使用する目封止ハニカム構造体1の製造装置は、多孔質の隔壁2を有し隔壁2によって一方の端面8から他方の端面8まで貫通する複数のセルが区画形成されたハニカム構造体1の端面部が挿入される貫通孔11hを有するテーブル部11と、端面部をテーブル部11の貫通孔11hに挿入した状態にて、テーブル部11とハニカム構造体1とを位置決めして保持する位置決め手段と、ハニカム構造体1の端面8に少なくとも一部のセル3の開口に対応するように開口したマスクが配置された状態で、マスク上またはテーブル部11上に流動性を有する目封止材料31を供給する目封止材料供給手段と、マスクの表面に対して鋭角に配置され目封止材料31を加圧する加圧面24sとテーブル部11上を移動する移動手段とを有する加圧手段と、を備える。
そして、テーブル部11に対して位置決めされたハニカム構造体1のマスク上またはテーブル部11上に目封止材料31を供給した後に、加圧手段がテーブル部11上にて移動することにより、マスク上に供給された目封止材料31を加圧面24sにて加圧してハニカム構造体1のセル3内に目封止材料31を充填する。
加圧手段は、マスクの表面に対して垂直方向に加圧面24sを移動させる加圧機構と、マスク(フィルム25)の表面に沿って加圧面24sを移動させる駆動機構とを有し、具体的には、目封止装置24を備え、図2において、目封止装置24が、上下方向、左右方向に移動することにより、目封止材料31をセル3に加圧充填する。
目封止材料供給装置23は、図2に示すように、目封止装置24と別体として構成されてもよいが、図11に示すように、加圧手段である目封止装置24内に備えられており、加圧手段と一体として移動するように構成することもできる。
図2に示すように、加圧面24sを平面として構成した場合は、マスク(フィルム25)の表面に対して加圧面24sが、鋭角、より具体的には、2度以上55度以下、より好ましくは、10度以上55度以下となるように構成することが好ましい。このようにすることにより、目封止材料31をセル3内に加圧充填することができる。加圧面24sの角度を変えることにより目封止深さを変えることができるが、55度を超えると、目封止深さのばらつきが大きくなる。
或いは、図11に示すように、加圧面24sは、マスク側へ凸状の曲面として構成することもできる。このように構成することにより、充填材料31をセル3内に加圧充填しやすくなる。
詳しく説明すると、目封止部を有したハニカム構造体1の製造装置は、フィルム貼付手段として、ローラー21を備え、ローラー21にて、テーブル部11及びハニカム構造体1の端面8にフィルム25を貼付することができる(図4参照)。また、テーブル部11とハニカム構造体1とを位置決めする位置決め手段として、テーブル部11を上昇、下降させるためにテーブル部11にモーター22が接続されている。或いは、ハニカム構造体1を載置する支持台12を上昇、下降させるために支持台12にモーター22が接続されている。フィルム25に孔開けをする孔開け手段として、レーザ16を備える(図5参照)。
まず、図4の工程1に示すように、多孔質の隔壁2を有し隔壁2によって一方の端面8から他方の端面8まで貫通する複数のセル3が区画形成されたハニカム構造体1の端面8に付着するチリをエアブローにて払い、そのチリを集塵して、端面8を清浄化する。
そして、図4の工程2に示すように、ハニカム構造体1の一部を、テーブル部11の貫通孔11hに挿入した状態にて、ハニカム構造体1の端面8に、ハニカム構造体1の側面部1sが覆われない状態でフィルム25を貼付する。このとき、具体的には、ローラー21等にて、フィルム25を押圧して端面8に密着させるとよい。
続いて、図4の工程3aに示すように、フィルム25が貼付されたハニカム構造体1を貫通孔11hに挿入した状態にて、モーター22によってテーブル部11を上昇させ、端面8に貼付されているフィルム25が平坦な状態となるように、その残余の部分をテーブル部11に貼付するために、テーブル部11とハニカム構造体1とを位置決めして保持する。
図3A及び図3Bにテーブル部11の平面図を示す。前述のようにテーブル部11とハニカム構造体1とを同一のフィルム25で覆うようにすれば、図3Aに示すような貫通孔11hの形状に適合する円柱状のハニカム構造体1は言うまでもなく、図3Bに示すような貫通孔11hの形状に適合する形状のハニカム構造体1であっても、問題なくマスクをすることができる。図2に示すように、テーブル部11とハニカム構造体1とを同一のフィルム25で平坦な状態で覆うようにすれば、フィルム25にしわが発生しにくく、孔形成工程における画像処理にも困難が生じにくい。
或いは、図4の工程3bに示すように、ハニカム構造体1を載置する支持台12を下降させることにより、端面8に貼付されたフィルム25が平坦な状態でテーブル部11にも貼付されるように構成してもよい。
次に、図5の工程4に示すように、ハニカム構造体1の端面8を撮像装置15にて撮像して、目封止すべきセル3と目封止すべきではないセル3の形状及び位置を特定し得る画像データを取得する。ハニカム構造体1の端面8を撮像するための撮像装置15については、特に限定されるものではないが、例えば、CCD(charge−coupled device)カメラやX線CT(computed tomography)スキャナー等を好適に用いることができる。
そして、図5の工程5に示すように、前工程により取得された画像データに基づいて、レーザ16によってフィルム25に、少なくとも一部のセル3の開口に対応するように開口した孔を形成することによりマスクとする。したがって、撮像装置15及びレーザ16は、孔開け手段を構成する。
さらに、図5の工程6に示すように、センサー17(例えば、赤外線センサー)を用いて、テーブル部11の上平面とハニカム構造体1の端面8が同一平面になるように、ハニカム構造体1を所定の位置に位置合わせする。
次に、図6の工程7に示すように、目封止材料供給手段である目封止材料供給装置23によって、孔が形成されたマスク(フィルム25)上またはテーブル部11上に流動性を有する目封止材料31(スラリー)を供給する。なお、目封止を施すために使用する目封止材料31は、例えば、セラミック粉末、結合剤、解膠剤を混合したものに、分散媒として水を加えて混合したものである。具体的には、コージェライト、ムライト、アルミナ、炭化珪素及びこれらの組み合わせよりなる群から選ばれるセラミックであることが好ましい。
そして、図6の工程8に示すように、加圧手段である目封止装置24によって、マスク上またはテーブル部11上に供給された目封止材料31をセル3内に充填する。目封止装置24は、具体的には、マスクの表面に対して鋭角に配置され目封止材料31を加圧する加圧面24sとテーブル部11上を移動する移動手段とを有する。テーブル部11に対して位置決めされたハニカム構造体1のマスク上またはテーブル部11上に目封止材料31を供給した後に、目封止装置24がテーブル部11上にて移動することにより、マスク上に供給された目封止材料31を加圧面24sにて加圧してハニカム構造体1のセル3内に目封止材料31を充填する。このとき、前述のように、加圧面24sの一部の領域を、目封止材料31を介してマスクと面接触させてマスク上を移動させ、目封止材料31をセル側へ加圧するとともに過剰な目封止材料31を移動方向へ押しだし、さらに面接触の領域を形成しながらセル内に加圧充填するようにするとよい。加圧面24sの一部の領域がマスクと面接触することにより、目封止材料31が、セル内に確実に充填される。一方、加圧されないと、セル内に一定量以上の目封止材料31を充填することが困難となり、不十分な目封止となる。
図8に示すように、テーブル部11は、その表面上の貫通孔11hを挟んだ両側に並列して表面から突出形成された側壁部11wを有するように構成することもできる。このようにすると、目封止材料31がテーブル部11の表面から漏出することを防止することができる。
さらに、セル3に目封止材料31を充填した後に、図6の工程9に示すように、目封止装置24をテーブル部11外まで移動させ、余分な目封止材料31をテーブル部11外に除去する。
次に、図7の工程10に示すように、テーブル部11を下降させることにより、テーブル部11とフィルム25とを剥離する。そして、図7の工程11に示すように、剥離装置27によって、端面8に貼付されているマスクを剥離する。図9に示すように、テーブル部11の両端に切りかき部11kが形成されていると、テーブル部11を下降させることなく、剥離することができる。図7の工程12に示すように、乾燥手段である乾燥装置29によって、ハニカム構造体1を乾燥し、目封止部32が形成されたハニカム構造体1が完成する。図21に、目封止部32が形成されたハニカム構造体1の端面を示す。また、図22に軸方向に切断した断面の断面図を示す。目封止部32が形成されることにより、入口から流入した排ガスは、隔壁2を通過して出口から排出される。隔壁を通過する際に排ガス中のパティキュレートが隔壁2に捕集されることにより、排ガスが浄化される。
(実施形態2)
他の目封止方法について、図10を用いて説明する。本発明の目封止方法に使用する実施形態2の目封止部を有したハニカム構造体1の製造装置は、ハニカム構造体1の端面部が挿入される貫通孔11hを有するテーブル部11と、テーブル部11の表面側にフィルム25を貼付するフィルム貼付手段と、フィルム25が貫通孔11hの領域を含む表面側に貼付されたテーブル部11の貫通孔11hに、ハニカム構造体1の端面部を挿入した状態で、かつハニカム構造体1の側面部1sが覆われない状態で端面8にフィルム25が貼付されるように、テーブル部11とハニカム構造体1とを位置決めして保持する位置決め手段と、ハニカム構造体1の端面8に貼付されたフィルム25に、少なくとも一部のセル3の開口に対応するように開口した孔を形成することによりマスクとする孔開け手段と、孔が形成されたマスク上またはテーブル部11上に流動性を有する目封止材料31を供給する目封止材料供給手段と、マスク上またはテーブル部11上に供給された目封止材料31をセル3内に充填する加圧手段と、を備える。
図10の工程1に示すように、フィルム貼付手段によって、テーブル部11の上側に、フィルム25を貼付する。このとき、具体的には、ローラー21等にて、フィルム25を押圧してテーブル部11の表面に密着させるとよい。
テーブル部11の表面の貫通孔11hを含む領域にフィルム25を貼付した後に、図10の工程2に示すように、支持台12をモーター22によって上昇させることにより、貫通孔11hにハニカム構造体1の端面部を挿入して、ハニカム構造体1の端面8にフィルム25を貼付する。つまり、フィルム25が貼付されたテーブル部11の貫通孔11hにハニカム構造体1を挿入した状態にて、端面8に貼付されているフィルム25が平坦な状態となるように、その残余の部分をハニカム構造体1に貼付するために、位置決め手段であるモーター22によってテーブル部11に対してハニカム構造体1を位置決めして保持する。
そして、実施形態1と同様に、ハニカム構造体1の端面8を撮像して、画像データを取得し、レーザ16によってフィルム25に孔を形成することによりマスクとする。
次に、目封止材料供給装置23によって、目封止材料31を供給し、目封止装置24によって、目封止材料31をセル3内に充填する。つまり、目封止装置24がテーブル部11上にて移動することにより、マスク上に供給された目封止材料31を加圧面24sにて加圧してハニカム構造体1のセル3内に目封止材料31を充填する。そして、目封止材料31のスラリーをテーブル部11上から除去する。
そして、テーブル部11を下降させることにより、テーブル部11とフィルム25とを剥離する。目封止の終了したハニカム構造体1を乾燥することにより、目封止部を有したハニカム構造体1が完成する。
(実施形態3)
図14に、ハニカム構造体1の両端面8を同時に目封止する実施形態3を示す。図14に示すように、ハニカム構造体1の軸方向(高さ方向)が略水平となるように、ハニカム構造体1を横に寝かせた状態に配置し、マスク上またはテーブル部11上に流動性を有する目封止材料31を供給して、下方から上方に目封止装置24を移動させることにより、目封止材料31をセル3内に充填する。このように構成することにより、両端面8を同時に目封止することができ、目封止の所要時間を半減することができる。
以上において、フィルム25がハニカム構造体1の端面8及びテーブル部11に平坦な状態で貼付される実施形態を示したが、図13に示すように、ハニカム構造体1の端面8のみに貼付することもできる。すなわち、図13の工程1に示すように、まず、ハニカム構造体1の端面8にフィルム25を貼付し、図13の工程2に示すように、フィルム25を折り曲げてハニカム構造体1の側面部1sに少なくとも一部を貼付する。そして、図13の工程3に示すように、ハニカム構造体1の端面8がテーブル部11の表面と面一になるように、ハニカム構造体1とテーブル部11との位置決めを行う。その後、前述と同様に、孔開け工程を経て目封止工程を行う。
(実施形態4)
次に、シーリング機構を有するハニカム構造体1の製造装置を用いた実施形態を示す。シーリング機構は、端面8にマスクを備えそのマスクの残余部分が側面部1sに折り曲げられ、少なくとも一部が側面部に貼り付いたハニカム構造体1の側面部1sの端面8側の端部を保持して、ハニカム構造体1の側面部1sとテーブル部11との間隙をシールするためのシーリング部材35を有する。シーリング部材35は、中空弾性体リングであり、その弾性体リングを空気圧で膨張させることによりシールする。又は、液体を用いて膨張させてもよい。
弾性体リングのチューブ材質としては、ゴムを用いることができるが、エラストマーを用いることもできる。弾性体リングの寸法としては、例えば、内径φ50mm〜φ400mm、外形φ75mm〜φ425mm、厚み10mm〜40mmのものを用いることができる。
図15に示すように、端面8にマスク又はマスクとされるフィルム25をマスクまたはフィルム25の残余部分が側面部1sに折り曲げられ、少なくとも一部が側面部に貼り付いた状態にて貼付されたハニカム構造体1の側面部1sの端面8側の端部を、テーブル部11の貫通孔11hに挿入してテーブル部11とハニカム構造体1とを位置決めする。シーリング部材35は、ハニカム構造体1の側面部1sとの接触部が可動可能に構成されており、シーリング部材35を空気圧で膨張させることにより、ハニカム構造体1の側面部1sとテーブル部11との間隙をシーリング部材35にてシールして加圧面24sにより押出した過剰な目封止材料がテーブル部11の貫通孔11h内に流入するのを防止する。つまり、フィルム25を折込んだ状態でシーリング部材35内にハニカム構造体1を挿入し、適切な位置に設置されたシーリング部材35の弾性体リングが膨張することによってハニカム構造体1と弾性体リングの隙間を埋め、かつ、ハニカム構造体1を固定することによって、目封止材料の漏出を防止し、目封止材料を効率良く使用できるだけでなく、深さばらつきを低減させることも可能となる。
また、ハニカム構造体1の端面8と弾性体リング(シーリング部材35)の上面が同一平面上にあるように位置決めを行うことが望ましい。またはハニカム構造体1の端面8が弾性体リングの上面よりも0〜1mm高くてもよい。ハニカム構造体1の端面8が弾性体リングの上面よりも低くなると加圧不足となるため、好ましくない。ハニカム構造体1の端面8が弾性体リングの上面よりも1mmまで高くなっても、スキージの追従性と目封止材料31を進行方向に押出すことが可能なので目封止を行うことができる。ただ、目封止深さばらつきを0.3にまで低減するために十分な目封止材料を進行方向へ押出すためには、ハニカム構造体1の端面8が弾性体リングの上面よりも0.5mmの高さ以下であることが好ましく、ハニカム構造体1の端面8が弾性体リングの上面よりも0〜0.5mm高いことが好ましい。
以上のように、弾性体であるシーリング部材35自体が膨張することによって、ハニカム構造体1との隙間を埋め、ハニカム構造体1の下面への目封止材料の漏出を防止することができる。ハニカム構造体1の保持力を向上し、加圧中にハニカム構造体1が傾いたり動いたりすること防止できる。これにより、均一な加圧が可能となり、目封止深さばらつきを低減することができる。さらに、弾性体リングはハニカム構造体1に追従するので、ハニカム構造体1を任意の形状とすることができる。弾性体リングを膨張させるための圧力は、1〜5気圧が好ましく、圧力が小さいと密着性が悪くなり、目封止材料の漏出の原因になる。また、圧力が大きいと弾性体リングが過剰に広がり、ハニカム構造体1の端面8への目封止材料の移動を阻害したり、ハニカム構造体1の損傷が起こったりする。また、フィルムを折り曲げた場合においても、側面に貼り付いていない箇所があることによって、剥がし作業を容易にできる。
シーリング部材35は、図16に示す変形例1のように断面が四角形であってもよい。また図17に示す変形例2ように、テーブル部11の内周面に溝状の凹部40が形成され、その凹部40にシーリング部材35が嵌合して備えられていてもよい。或いは、図18に示す変形例3のように、テーブル部11の内周面に溝状の凹部40に、シーリング部材35と、その内周側にハニカム構造体1を固定するためのストッパー部材41を備え、シーリング部材35によってストッパー部材41を押圧して、ハニカム構造体1を固定するようにしてもよい。さらに、図19A,19Bに示す変形例4のように、テーブル部11を可動可能に構成することにより、テーブル部11とともにシーリング部材35がハニカム構造体1の方へ移動し、シーリング部材35がハニカム構造体1を挟んで固定するように構成してもよい。この場合、シーリング部材35は、自身が膨張する必要がないため、中空のチューブ状である必要はなく、中実の弾性体であればよい。
(実施形態5)
実施形態5では、2つの傾斜面の第1加圧面と第2加圧面とを有し、第1加圧面と第2加圧面とはそれぞれの下端が互いに接合されて接合部が形成され、接合部を先端部として第1加圧面と第2加圧面とによって断面が凸状として形成されている加圧手段を用いる。加圧手段がテーブル部11上にて順方向に移動することにより、第1加圧面によって目封止材料31を充填し、逆方向に移動することにより、第2加圧面によって目封止材料31を充填する。
加圧手段として、具体的には、図26Aに示すV型目封止装置24vを用いる。図26Aに示すV型目封止装置24vは、マスクの表面に対して2度以上55度以下とした2つの加圧面24sを配置してV型に形成されたスキージを有する。このV型目封止装置24vを用いることによって、往復動作が可能となり、目封止材料31をより厚くかつ精密に充填することが可能になる。また、異なるペーストとされた目封止材料31の供給装置を配置することによって、連続した往復動作の中で異なる目封止材料31を多層に充填することが可能となる。上記V型目封止装置24vを用いることによって、最適な深さや材質を幅広く選択することが可能となる。
次に、実施形態5の目封止工程を説明する。図23の工程1に示すように、テーブル部11に対して位置決めされたハニカム構造体1の端面8に配置された孔が形成されたマスク(フィルム25)上に流動性を有する目封止材料31(スラリーまたはペースト)を供給する。そして、工程2及び工程3に示すように、V型目封止装置24vを順方向に移動させつつ、V型目封止装置24vの第1加圧面にてマスク上に供給された目封止材料31を加圧面24sにて加圧してハニカム構造体1のセル3内に目封止材料31を充填する。
次に、図24の工程4に示すように、V型目封止装置24vを上昇させ、工程5に示すように、目封止材料31よりもハニカム構造体1から離れたところへ移動させる。そして、工程6に示すように、V型目封止装置24vおよび平目封止装置24wを下降させ、図25の工程7に示すように、V型目封止装置24vおよび平目封止装置24wを逆方向に移動させつつ、V型目封止装置24vの第2加圧面および平目封止装置24wにて目封止材料31を充填する。次に、工程8に示すように、V型目封止装置24vおよび平目封止装置24wを上昇させ、工程9に示すように、目封止材料31よりもハニカム構造体1から離れたところへ移動させて、目封止を終了し、次のハニカム構造体1の目封止工程に移る。
実施形態5にて使用することができるV型目封止装置24vの変形例を図26B〜図26Fに示す。図26Bに示すように、2つの加圧面24sが互いに接合する接合部をR形状のR接合部24rとすることもできる。また、図26Cに示すように、2つの加圧面24sが互いに接合する接合部を平面形状の平面接合部24hとすることもできる。図26Dに示すように、2つの加圧面24sが互いに接合する接合部を円弧状とし端部側がマスクの表面に対する傾きが緩やかになる形状とすることもできる。さらに図26Eに示すように、2つの加圧面24sとそれらを互いに接合する接合部が円弧状に湾曲した形状とすることもできる。図26Fに示すように、弾性体の間に空隙24gを設けた構成とすることもできる。
(実施形態6)
実施形態6では、2つの傾斜面の第1加圧面と第2加圧面とを有し、第1加圧面と第2加圧面とはそれぞれの下端が互いに接合されて接合部が形成され、接合部を先端部として第1加圧面と第2加圧面とによって断面が凸状として形成されており、第1加圧面と第2加圧面に、マスク上またはテーブル部上に流動性を有する目封止材料を供給する目封止材料供給孔が形成されている加圧手段を用いる。
加圧手段として、具体的には、図29Aに示すように、目封止材料供給孔24kが設けられたV型目封止装置24vを用いる。図29Aに示すV型目封止装置24vは、マスクの表面に対して2度以上55度以下とした2つの加圧面24sを配置してV型に形成されている。そして、加圧面24sに目封止材料供給孔24kを設けられており、目封止材料をマスク上に供給できるように構成されている。
次に、実施形態6の目封止工程を説明する。図27の工程1に示すように、テーブル部11に対して位置決めされたハニカム構造体1の端面8に配置された孔が形成されたマスク(フィルム25)上に流動性を有する目封止材料31(スラリーまたはペースト)を目封止供給孔24kから供給する。そして、工程2に示すように、V型目封止装置24vにてマスク上に供給された目封止材料31を加圧面24sにて加圧してハニカム構造体1のセル3内に目封止材料31を充填する。
次に、工程3に示すように、V型目封止装置24vを上昇させ、目封止材料31よりもハニカム構造体1から離れたところへ移動させて下降させ、目封止材料供給孔24kから目封止材料31をマスク上に供給する。
図28の工程4に示すように、V型目封止装置24vにて目封止材料31を充填する。次に、工程5に示すように、V型目封止装置24v、目封止材料31よりもハニカム構造体1から離れたところへ移動させて、目封止を終了し、次のハニカム構造体1の目封止工程に移る。
実施形態6にて使用することができるV型目封止装置24vの変形例を図29B〜図29Fに示す。図29Bに示すように、2つの加圧面24sが互いに接合する接合部をR形状のR接合部24rとすることもできる。また、図29Cに示すように、2つの加圧面24sが互いに接合する接合部を平面形状の平面接合部24hとすることもできる。図29Dに示すように、2つの加圧面24sが互いに接合する接合部を円弧状とし端部側がマスクの表面に対する傾きが緩やかになる形状とすることもできる。さらに図29Eに示すように、2つの加圧面24sとそれらを互いに接合する接合部が円弧状に湾曲した形状とすることもできる。図29Fに示すように、4つの加圧面がW形状に連なった構成とすることもできる。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
コージェライト、ムライト、アルミナ、炭化珪素及びこれらの組み合わせよりなる群から選ばれるセラミックを主原料とし、水とバインダーを調合し、分散混合、混練した成形原料を土練機により円柱状に押出して、それを押出し成形機により押出し成形して、セルの寸法が2mm×2mm、ピッチが5mmのハニカム構造体を得た。
次に、得られたハニカム乾燥体の両端面の複数のセルを、前述の実施形態4(図15)の目封止工程によって、交互に目封止した。使用した弾性体リングは、内径がφ188mm、外径がφ213mm、厚みが25mmであった。その際に、印圧、目封止装置速度、目封止装置角度を変化させて目封止深さを調べた。
目封止装置角度を変化させた場合の深さを表1に示す。印圧0.4MPa、目封止装置速度50mm/secで行い、目封止装置には、図に示すような3mm厚のウレタン、80μm厚のポリエチレンがあるものを使用した。
Figure 0004317253
表1のばらつきは、50点の目封止深さを測定して算出した。目封止深さは、目封止方向とは反対側から目封止底面までの長さを測定し、全体寸法からその長さを引いた値を目封止深さとした。
表1に示すように、目封止装置角度を変化させることにより、目封止深さを変化させることができた。目封止装置角度1°の場合は目封止に必要な吐出量を確保できない為に不可であるが、2°〜55°において、目封止を精度良く行うことができた。60°では目封止深さに大きなばらつきがみられた。2°〜9°の場合は、深さ1.8〜4.3mm、ばらつき0.35〜0.36となり、目封止を行うことができるものの、10°以上の角度でばらつきが0.32以下と非常に精度がよくなる為に、10°〜55°が好ましかった。
なお、印圧:0.1MPa〜0.5MPa、目封止装置速度:10mm/sec〜300mm/secでも同様に目封止を行ったが、印圧や目封止装置速度に比べると目封止装置角度の効果が最も大きく、印圧や目封止装置速度を変更しても目封止深さに大きな変化はなかった。
本発明に係るハニカム構造体の製造方法及び製造装置は、触媒装置用の担体又はDPF等のフィルタとして用いられる目封止部を有したハニカム構造体を作製する手段として好適に利用される。また、多層プリント配線板等のビア埋め等にも適用可能である。
目封止されるハニカム構造体の一実施例である。 加圧充填について概要を示す図である。 テーブル部の貫通孔を示す図である。 テーブル部の貫通孔を他の実施形態を示す図である。 実施形態1の目封止工程を示す図である。 図4に続く実施形態1の目封止工程を示す図である。 図5に続く実施形態1の目封止工程を示す図である。 図6に続く実施形態1の目封止工程を示す図である。 テーブル部の側壁部を示す図である。 テーブル部の切りかき部を示す図である。 実施形態2の目封止工程を示す図である。 目封止装置の他の実施形態を示す図である。 面接触による加圧充填を示す図である。 フィルム貼付の他の実施形態を示す図である。 ハニカム構造体の両端面を同時に目封止する実施形態3を示す図である。 シーリング部材を備える目封止部を有したハニカム構造体の製造装置による実施形態4を示す図である。 実施形態4の変形例1を示す図である。 実施形態4の変形例2を示す図である。 実施形態4の変形例3を示す図である。 実施形態4の変形例4を示す図である。 変形例4のテーブル部を上から見たところを示す図である。 弾性体の間に空隙を設けた目封止装置を示す図である。 目封止部が形成されたハニカム構造体の端面を示す図である。 軸方向に切断した断面の断面図である。 実施形態5の目封止工程を示す図である。 図23に続く、実施形態5の目封止工程を示す図である。 図24に続く、実施形態5の目封止工程を示す図である。 V型目封止装置の一実施形態を示す図である。 V型目封止装置の変形例1を示す図である。 V型目封止装置の変形例2を示す図である。 V型目封止装置の変形例3を示す図である。 V型目封止装置の変形例4を示す図である。 V型目封止装置の変形例5を示す図である。 実施形態6の目封止工程を示す図である。 図27に続く、実施形態6の目封止工程を示す図である。 目封止材料供給孔が形成されたV型目封止装置の一実施形態を示す図である。 目封止材料供給孔が形成されたV型目封止装置の変形例1を示す図である。 目封止材料供給孔が形成されたV型目封止装置の変形例2を示す図である。 目封止材料供給孔が形成されたV型目封止装置の変形例3を示す図である。 目封止材料供給孔が形成されたV型目封止装置の変形例4を示す図である。 目封止材料供給孔が形成されたV型目封止装置の変形例5を示す図である。
符号の説明
1:ハニカム構造体、1s:側面部、2:隔壁、3:セル、8:端面、11:テーブル部、11h:貫通孔、11k:切りかき部、11w:側壁部、12:支持台、15:撮像装置、16:レーザ、21:ローラー、22:モーター、23:目封止材料供給装置、24:目封止装置、24a:本体部、24b:弾性体、24c:第2弾性体、24g:空隙、24h:平面接合部、24k:目封止材料供給孔、24r:R先端部、24s:加圧面、24v:V型目封止装置、24w:平目封止装置、25:フィルム、27:剥離装置、28:板状部材、29:乾燥装置、31:目封止材料、35:シーリング部材、40:凹部、41:ストッパー部材。

Claims (17)

  1. 多孔質の隔壁を有し前記隔壁によって一方の端面から他方の端面まで貫通する複数のセルが区画形成されたハニカム構造体の端面部が挿入される貫通孔を有するテーブル部の前記貫通孔に、前記ハニカム構造体の前記端面部を挿入して前記テーブル部と前記ハニカム構造体とを位置決めして、前記端面に、少なくとも一部の前記セルの開口に対応するように開口したマスクを備え、
    その位置決めする際に、前記マスクの残余部分を側面部に折り曲げ、少なくとも一部が側面部に貼り付いた前記ハニカム構造体の前記側面部の前記端面側の端部をシーリング部材にて保持することにより、前記ハニカム構造体の前記側面部と前記テーブル部との間隙を前記シーリング部材にてシールし、
    そのマスク上またはマスクの表面と同一平面の前記テーブル部上に流動性を有する目封止材料を供給し、
    前記マスクの表面上にて、その表面に対して鋭角に配置されて前記目封止材料を加圧するための加圧面を有する加圧部材を移動させることにより、前記加圧面にて前記目封止材料を加圧して前記ハニカム構造体の前記セル内に前記目封止材料を充填する目封止部を有したハニカム構造体の製造方法。
  2. 前記シーリング部材は、中空の弾性体リングであり、その中空弾性体リングを空気圧にて膨張させることによりシールする請求項に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造方法。
  3. 前記加圧面は、平面であり、前記マスクの前記表面に対して前記加圧面を、2度以上55度以下とする請求項1または2に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造方法。
  4. 前記加圧面の一部の領域を、前記目封止材料を介して前記マスクと面接触させて前記マスク上を移動させ、前記目封止材料を前記セル側へ加圧するとともに過剰な目封止材料を移動方向へ押しだし、さらに面接触の領域を形成しながら前記セル内に加圧充填する請求項1〜3のいずれか1項に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造方法。
  5. 前記ハニカム構造体および前記目封止材料は、コージェライト、ムライト、アルミナ、炭化珪素及びこれらの組み合わせよりなる群から選ばれるセラミックを含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造方法。
  6. 前記マスクは、フィルムが前記ハニカム構造体の前記端面に貼付された後に、レーザにて前記フィルムに孔を形成したものである請求項1〜5のいずれか1項に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造方法。
  7. 多孔質の隔壁を有し前記隔壁によって一方の端面から他方の端面まで貫通する複数のセルが区画形成されたハニカム構造体の端面部が挿入される貫通孔を有するテーブル部と、
    前記端面部を前記テーブル部の前記貫通孔に挿入した状態にて、前記テーブル部と前記ハニカム構造体とを位置決めして保持する位置決め手段と、
    前記ハニカム構造体の前記端面に少なくとも一部の前記セルの開口に対応するように開口したマスクが配置された状態で、前記マスク上または前記テーブル部上に流動性を有する目封止材料を供給する目封止材料供給手段と、
    前記マスクの表面に対して鋭角に配置され前記目封止材料を加圧する加圧面と前記テーブル部上を移動する移動手段とを有する加圧手段と、を備え、
    前記テーブル部に対して位置決めされた前記ハニカム構造体の前記マスク上または前記テーブル部上に前記目封止材料を供給した後に、前記加圧手段が前記テーブル部上にて移動することにより、前記マスク上に供給された前記目封止材料を前記加圧面にて加圧して前記ハニカム構造体の前記セル内に前記目封止材料を充填する目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
  8. 前記加圧面は、平面であり、前記マスクの前記表面に対して前記加圧面が、2度以上55度以下とされた請求項に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
  9. 前記加圧面は、弾性変形可能に構成されており、前記加圧面の一部の領域は、前記目封止材料を介して前記マスクと面接触して前記マスク上を移動し、前記目封止材料を前記セル側へ加圧するとともに過剰な目封止材料を移動方向へ押しだし、さらに面接触の領域を形成しながら前記セル内に加圧充填する請求項7または8に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
  10. 前記目封止材料供給手段は、前記加圧手段に備えられており、前記加圧手段と一体として移動する請求項7〜9のいずれか1項に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
  11. 前記マスクは、前記ハニカム構造体の前記端面を覆うように貼付されたフィルムである請求項7〜10のいずれか1項に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
  12. 前記加圧手段は、前記マスクの表面に対して垂直方向に前記加圧面を移動させる加圧機構と、前記マスクの表面に沿って前記加圧面を移動させる駆動機構とを有する請求項7〜11のいずれか1項に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
  13. 前記テーブル部は、その表面上の前記貫通孔を挟んだ両側に、前記加圧手段の移動方向に並列して前記表面から突出形成され、前記目封止材料が前記テーブル部の前記表面から漏出することを防止する側壁部を有する請求項7〜12のいずれか1項に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
  14. 前記テーブル部の前記貫通孔に、前記ハニカム構造体の前記端面部を挿入して前記テーブル部と前記ハニカム構造体とを位置決めする際に、前記端面に前記マスクを備えそのマスクの残余部分が側面部に折り曲げられ、少なくとも一部が側面部に貼り付いた前記ハニカム構造体の前記側面部の前記端面側の端部を、前記ハニカム構造体の前記側面部との接触部が可動可能に構成されたシーリング部材にて保持することにより、前記ハニカム構造体の前記側面部と前記テーブル部との間隙を前記シーリング部材にてシールして前記加圧面により押出した過剰な前記目封止材料が前記テーブル部の前記貫通孔内に流入するのを防止するシーリング機構を有する請求項7〜13のいずれか1項に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
  15. 前記シーリング部材は、中空の弾性体リングであり、その中空弾性体リングを空気圧で膨張させることによりシールする請求項14に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
  16. 前記加圧手段は、2つの傾斜面の第1加圧面と第2加圧面とを有し、
    前記第1加圧面と前記第2加圧面とはそれぞれの下端が互いに接合されて接合部が形成され、前記接合部を先端部として前記第1加圧面と前記第2加圧面とによって断面が凸状として形成されており、
    前記加圧手段が前記テーブル部上にて順方向に移動することにより、前記第1加圧面によって前記目封止材料を充填し、逆方向に移動することにより、前記第2加圧面によって前記目封止材料を充填する請求項7〜15のいずれか1項に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
  17. 前記第1加圧面と前記第2加圧面に、前記マスク上または前記テーブル部上に流動性を有する前記目封止材料を供給する目封止材料供給孔が形成されている請求項16に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
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