JP4312725B2 - ヒンジ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、比較的重量が大きい扉を躯体に回動可能に取り付けるのに好適なヒンジ装置に関する。
一般に、ヒンジ装置は、ベース部材と、このベース部材に着脱可能に取り付けられる本体部材と、この本体部材に開位置と閉位置との間を回動可能に連結されたソケットとを備えている。ベース部材は、躯体の左右いずれかの内側面に取り付けられる。ソケットは、取付部を有しており、その取付部に扉が取り付けられる。したがって、本体部材をベース部材に取り付けると、扉が躯体にヒンジ装置を介して回動可能に取り付けられる。
本体部材をベース部材に取り付ける方法としては、下記特許文献1に記載されているように、次の二つの方法がある。一つの方法は、本体部材を直線的に接近移動させるものである。すなわち、本体部材を所定の当接位置から所定の係止位置まで直線的に移動させる。すると、本体部材とベース部材との両端部間にそれぞれ設けられた第1、第2係止機構が、本体部材とベース部材との一端部どうし及び他端部どうしをそれぞれ着脱可能に係止する。これにより、本体部材がベース部材に着脱可能に取り付けられる。他の方法は、本体部材を回動させるものである。すなわち、本体部材の一端部をベース部材の一端部に係合機構を介して着脱可能に、かつ回動可能に連結する。その後、係合機構による回動軸線を中心として本体部材を所定の当接位置から所定の係止位置まで回動させる。すると、本体部材の他端部がベース部材の他端部に係止機構を介して着脱可能に係止される。これにより、本体部材がベース部材に着脱可能に取り付けられる。
特開平1−290885号公報
上記の取付方法を採用して扉を躯体に取り付ける場合には、予めベース部材及びソケットを躯体と扉とにそれぞれ取り付けておく。そして、扉を一方の手で保持しつつ、他方の手で本体部材をベース部材に対して当接位置から係止位置まで移動又は回動させることになる。しかしながら、扉を一方の手で保持しつつ他方の手で本体部材を移動又は回動させることは、非常に困難な作業である。扉が重い場合には特に困難であり、作業者に多大の労力を強いるという問題があった。
上記の問題を解決するために、第1の発明は、ベース部材と、このベース部材に着脱可能に取り付けられた本体部材と、取付部を有し、上記本体部材に閉位置と開位置との間を回動可能に連結されたソケットとを備え、上記ベース部材と上記本体部材との間には、上記本体部材が上記ベース部材に対し所定の当接位置から所定の係止位置に移動する際には所定の大きさの力で上記本体部材の移動を阻止し、上記本体部材が上記係止位置に移動すると、上記本体部材の一端部と他端部とを上記ベース部材の一端部と他端部とにそれぞれ着脱可能に係止する第1、第2係止機構が設けられたヒンジ装置において、上記本体部材と上記ソケットとの間に上記ソケットが上記閉位置から上記開位置に向かう方向へ上記開位置を越えて回動するのを阻止する回動阻止機構が設けられ、上記開位置に位置している上記ソケットの上記取付部に、上記本体部材を上記当接位置から上記係止位置に向かって移動させるように押す押圧力が作用したとき、その押圧力が上記ソケットを上記閉位置から上記開位置へ向かう方向へ回動させるモーメントとして作用するように、上記ソケットの取付部と上記ソケットの上記本体部材に対する回動中心との位置関係が設定されていることを特徴としている。
また、第2の発明は、ベース部材と、このベース部材に着脱可能に取り付けられた本体部材と、取付部を有し、上記本体部材に開位置と閉位置との間を回動可能に連結されたソケットとを備え、上記ベース部材と上記本体部材との間には、上記本体部材を上記ベース部材に着脱可能に取り付けるための係合機構及び係止機構が設けられ、上記係合機構は、上記本体部材の一端部を上記ベース部材の一端部に着脱可能に、かつ回動可能に連結し、上記係止機構は、上記本体部材が上記ベース部材に対し上記係合機構による回動軸線を中心として所定の当接位置から所定の係止位置に回動する際には所定の大きさの力で上記本体部材の回動を阻止し、上記本体部材が上記係止位置に回動すると、上記本体部材の他端部を上記ベース部材の他端部に着脱可能に係止するヒンジ装置において、上記本体部材と上記ソケットとの間に上記ソケットが上記閉位置から上記開位置に向かう方向へ上記開位置を越えて回動するのを阻止する回動阻止機構が設けられ、上記開位置に位置している上記ソケットの上記取付部に、上記本体部材を上記当接位置から上記係止位置に向かって回動させるように押す押圧力が作用したとき、その押圧力が上記ソケットを上記閉位置から上記開位置へ向かって回動させるモーメントとして作用するように、上記ソケットの取付部と上記ソケットの上記本体部材に対する回動中心との位置関係が設定されていることを特徴としている。
第1及び第2の発明において、上記ソケットが上記本体部材に一対のリンクを介して回動可能に連結されている場合には、上記ソケットの上記本体部材に対する回動中心が上記ソケットの上記本体部材に対する瞬間回動中心になる。
上記特徴構成を有する第1の発明又は第2の発明に係るヒンジ装置を用いて扉を躯体に取り付ける場合には、ベース部材を躯体に、ソケットの取付部を扉にそれぞれ予め取り付けておく。そして、ソケットを本体部材に対して開位置に位置させる。その後、扉を両手で保持し、本体部材が当接位置から係止位置へ移動又は回動するように扉を押す。このとき、扉に加えた押圧力は、ソケットを閉位置から開位置へ向かう方向へ回動させるモーメントとして作用するが、開位置に位置しているソケットは、開位置を越えて開方向へ回動することが回動阻止機構によって阻止されている。したがって、扉に加えられた力は、ソケットを介して本体部材に伝達される。そして、その押圧力によって本体部材が当接位置から係止位置まで移動又は回動させられてベース部材に取り付けられる。これにより、扉が躯体にヒンジ装置を介して着脱可能に取り付けられる。このように、第1又は第2の発明によれば、扉を両手で保持しつつ躯体に取り付けることができる。したがって、扉を躯体に容易に取り付けることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図8は、第1の発明に係るヒンジ装置の第1実施の形態を示す。この実施の形態のヒンジ装置Aの概略構成についてまず説明すると、ヒンジ装置Aは、ベース部材1、本体部材4及びソケット5を有している。ベース部材1は、躯体Hの左右方向における一端部(図1〜4において右端部;以下、左右は図1〜4における左右を意味するものとする。)に取り付けられている。本体部材2は、その左右の各端部がベース部材1の左右の各端部にそれぞれ第1、第2係止機構6,7を介して着脱可能に係止されている。ソケット5は、ベース部材1が躯体Hの右端部に取り付けられていることに対応して扉Wの右端部に取り付けられている。しかも、ソケット5は、本体部材4に第1、第2リンク(一対のリンク)8,9を介して水平方向へ回動可能に連結されている。この結果、扉Wの右端部が躯体Hの右端部にヒンジ装置Aを介して水平方向へ回動可能に取り付けられている。扉Wは、躯体Hの前面開口部を閉じた図1に示す閉位置と、閉位置からほぼ100°回動して躯体Hの前面開口部を開いた図2に示す開位置との間を回動可能になっている。扉Wの閉位置は、扉Wが躯体Hに突き当たることによって規制されている。扉Wの開位置は、後述する軸15が第1リンク8に突き当たることによって規制されている。なお、扉Wとソケット5とが一体に回動するので、扉Wが開位置、閉位置にそれぞれ位置しているときのソケット5の位置もそれぞれ開位置、閉位置と称する。
ベース部材1は、固定部材2と可動部材3とを有している。固定部材2は、断面「コ」字状をなしており、互いに平行な一対の側板部2a,2bと、この一対の側板部2a,2bの一端部間にそれらと直交するようにして一体に設けられた天板部2cとを有している。側板部2a,2bの各他端部には、天板部2cと平行な取付板部2d,2eがそれぞれ側板部2a,2bと一体に設けられている。各取付板部2d,2eは、側板部2a,2bから互いに離間するように突出している。このように構成された固定部材2は、側板部2a,2bが上下方向を向き、かつ天板部2cが扉W側を向くように配置されている。そして、取付板部2d,2eがビス(図示せず)等によって躯体Hに固定されることにより、固定部材2が躯体Hに取り付けられている。
可動部材3は、固定部材2の内部に挿入されている。可動部材3は、固定部材2の側板部2a,2b及び天板部2cの各内面に左右方向へ移動可能に接している。しかも、可動部材3には、左右方向に延びるガイド孔3aが形成されており、このガイド孔3aには、固定部材2に固定された上下方向に延びるガイド軸11が左右方向へ移動可能に挿入されている。この結果、可動部材3は、固定部材2に対し左右方向へのみ移動可能になっている。可動部材3の左右方向への移動範囲は、ガイド軸11がガイド孔3aの左右方向の一端部と他端部とにそれぞれ突き当たることによって規制されている。
本体部材4は、固定部材2と同様に断面「コ」字状をなしており、互いに平行な一対の側板部4a,4b及び側板部の一端部間にそれらと直交するようにして一体に設けられた天板部4cを有している。一対の側板部4a,4bの内面間の間隔は、固定部材2の側板部2a,2bの外面間の間隔とほぼ同一に設定されている。したがって、本体部材4は、その側板部4a,4bを上下方向に向けるとともに、本体部材4の開放部を固定部材2の天板部2cと対向させ、その状態で躯体Hの手前側から後側へ向かって固定部材2に接近するように水平移動させることにより、本体部材4を固定部材2に外挿することができる。勿論、本体部材4を固定部材2から離間するように水平移動させることにより、本体部材4を固定部材2から取り外すことができる。本体部材4が固定部材2に外挿された状態においては、本体部材4の側板部4a,4bが固定部材2の側板部2a,2bにそれぞれ突き当たっており、それによって本体部材4の固定部材2に対する上下方向への移動が阻止されている。本体部材4の固定部材2に対する前後方向及び左右方向への移動は、次に述べる第1、第2係止機構6,7によって阻止されている。これにより、本体部材4固定部材2に移動不能に取り付けられるようになっている。
第1係止機構6についてまず説明すると、固定部材2の天板部2c及び側板部2a,2bの右端部に切欠き部2fが形成されている。側板部2a,2bの切欠き部2fに臨む部分には、第1係止凹部6a及び第1傾斜面6bが形成されている。第1係止凹部6aは、その深さ方向を前後方向に向けて形成されており、躯体Hの前方側に切欠き部2fを介して開放されている。第1傾斜面6bは、その右端部が第1係止凹部6aの左側面と交差するように配置されており、その交差部から躯体Hの左方へ向かうにしたがって前方へ向かうように水平線に対して傾斜させられている。第1傾斜面6bは、一定の傾斜角度を有するよう平面とされているが、曲面にしてもよい。
側板部2a,2bには、上下方向に延びる支持軸6cが設けられている。この支持軸6cは、側板部2a,2bの第1係止凹部6aより後方側に位置する箇所に配置されている。支持軸6cには、係止部材6dの左右方向の中間部が水平方向へ回動可能に支持されている。係止部材6dは、支持軸6cに外装された付勢手段としてのコイルばね6eにより図2において反時計方向へ回動付勢されている。係止部材6dの左端部は、上記可動部材3の右端部に突き当たっている。したがって、可動部材3は、コイルばね6eにより係止部材6dを介して左方へ付勢されている。この結果、可動部材3は、図1〜図6に示すように、本体部材4を固定部材2に対して着脱するとき以外の通常時には、ガイド孔3aの右端部がガイド軸11に突き当たるまで左方へ移動させられている。以下、このときの可動部材3の位置を初期位置という。可動部材3が初期位置に位置すると、それ以上左方へ移動することができなくなるため、係止部材6dもそれ以上反時計方向へ回動することができなくなる。以下、このときの係止部材6dの回動位置を係止位置という。可動部材3を初期位置から右方へ移動させると、それに伴って係止部材6dがコイルばね6eの付勢力に抗して時計方向へ回動する。ガイド孔3aの左端部がガイド軸11に突き当たると、それ以上可動部材3が右方へ移動することができなくなって停止し、それに伴って係止部材6dも停止する。以下、このときの可動部材3及び係止部材64の各位置をいずれも解除位置と称する。
係止部材6dには、係止爪部6fが形成されている。この係止爪部6fは、係止部材6dの支持軸6cに対して前方に位置するように配置されており、左方へ向かって突出している。係止爪部6fは、図3及び図4に示すように、係止部材6dが係止位置に位置しているときには、第1係止凹部6aに対して右側から左側へ向かって突出し、第1係止凹部6aの開放部を閉じている。一方、係止部材6dが解除位置に位置しているときには、係止爪部6fが第1係止凹部6aに対して右方へ離間し、第1係止凹部6aの開放部を開いている。係止爪部6fの一側面、つまり係止部材6dが係止位置に位置しているときに躯体Hの前方側を向く一側面には、第1当接面6gが形成されている。この第1当接面6gは、係止部材6dが係止位置に位置しているとき、左方へ向かうにしたがって、つまり係止爪部6fの基端側から先端側へ向かうにしたがって躯体Hの後方へ向かうように水平線に対して傾斜させられている。第1当接面6gの水平線に対する傾斜角度は、左側へ向かうほど大きくなっているが、一定にしてもよい。
本体部材4の側板部4a,4bの右端部(本体部材4を固定部材2に取り付けた状態での右端部。以下、本体部材4の左右は、本体部材4を固定部材2に取り付けた状態での左右を意味するものとする。)には、上下方向に延びる第1係合軸6hが固定されている。この第1係合軸6hは、本体部材4を固定部材2に取り付ける際には、図3及び図4に示すように、第1傾斜面6b及び係止位置に位置している係止部材6dの第1当接面6gに突き当てられる。その状態で本体部材4を後方へ移動させると、第1係合軸6hが第1傾斜面6bを滑り下りるとともに、第1当接面6gを押して係止部材6dをコイルばね6eの付勢力に抗して時計方向へ回動させる。第1係合軸6hが第1傾斜面6bの右端部に達すると、係止部材6dが係止位置から解除位置の若干手前の位置まで回動させられ、第1係止凹部6aを開放する。したがって、第1係合軸6hが第1係止凹部6a内に入り込み可能になる。第1係合軸6hが第1係止凹部6aに入り込んで係止爪部6fを通過すると、係止部材6dがコイルばね6eの付勢力によって反時計方向へ回動させられ、係止爪部6fの後方側を向く面が、第1係合軸6hの外周面の前方側に位置する一側部に突き当たる。これにより、第1係合軸6hが第1係止凹部6aの底面に突き当てられるとともに、その状態に維持される。つまり、第1係合軸6hが、第1係止凹部6aの底面と係止爪部6fとによって挟持され、前後方向へ移動不能になる。しかも、第1係合軸6hの外径が第1係止凹部6aの幅とほぼ等しく設定されているので、第1係合軸6hは、第1係止凹部6aの左右両側面によって左右方向への移動も阻止される。この結果、本体部材4の右端部が固定部材2の右端部に移動不能に係止される。本体部材4の固定部材2に対する係止状態は、可動部材3を解除位置まで移動させ、それによって第1係止部材6dを解除位置まで回動させた後、第1係合軸6hを第1係止凹部6aから抜き出すことによって解除することができる。
次に、第2係止機構7について説明すると、固定部材2の側板部2a,2bの左端部には、左右方向に延びる長孔7aが形成されている。この長孔7aには、第2係合軸7bが左右方向へ移動可能に設けられている。この第2係合軸7bは、コイルばね6eによって右方へ付勢されており、通常時には、長孔7aの右端部に突き当たっている。以下、このときの第2係合軸7bの位置を初期位置と称する。第2係合軸7bの両端部は、側板部2a,2bの外面から上下方向に突出している。なお、コイルばね6eは、図7に示すように、連結部6iによって互いに連結された第1、第2コイル部6j,6k有しており、一方のコイル部6jが係止部材6dを回動付勢する一方、第2コイル部6kが第2係合軸7bを付勢している。換言すれば、係止部材6d及び第2係合軸7bが一つのコイルばね6eによって付勢されている。係止部材6d及び第2係合軸7bは、別々のコイルばね(付勢手段)によって付勢してもよい。
本体部材4の側板部4a,4bには、第2傾斜面7cが形成されている。この第2傾斜面7cは、図3、図4及び図6に示すように、第1係合軸6hを第1傾斜面6b及び第1当接面6gに突き当てたとき、初期位置に位置している第2係合軸7bに突き当たるように配置されている。しかも、第2傾斜面7cは、左方へ向かうにしたがって前方へ向かうように水平線に対して傾斜している。したがって、本体部材4を後方へ移動させると、第2傾斜面7cが初期位置に位置している第2係合軸7bをコイルばね6eの付勢力に抗して左方へ移動させる。なお、第2係合軸7bの左右方向への移動を許容するために、可動部材3には逃げ凹部3bが形成されている。
本体部材4の側板部4a,4bの左端部には、第2係止凹部7dが形成されている。第2係止凹部7dは、左右方向に延びており、左側の端部が開放され、右側の端部に底部を有している。第2係止凹部7dは、第2傾斜面7cより前側に配置されており、前後方向に延びる垂直面7eを介して第2傾斜面7cの左端部に連なっている。したがって、第2係合軸7bが第2傾斜面7cを左方へ通過するまで本体部材4を後方へ移動させた後、垂直面7eの前後方向の長さの分だけ本体部材4をさらに後方へ移動させると、第2係合軸7bがコイルばね6eの付勢力によって第2係止凹部7dにその底部に突き当たるまで挿入される。そして、第2係合軸7bは、コイルばね6eの付勢力によって第2係止凹部7dの底部に突き当たった状態に維持される。しかも、第2係合軸7bの外径が第2係止凹部7dの幅とほぼ同一に設定されているので、第2係合軸7dはその外周面が第2係止凹部7dの両側面に突き当たることによって前後方向への移動が阻止される。この結果、本体部材4の左端部が、固定部材2の左端部に移動不能に係止される。第2係止機構7による本体部材4の固定部材2に対する係止状態は、第1係合軸6hを第1係止凹部6aから抜き出した後、本体部材4を右方へ移動させて第2係止凹部7dから第2係合軸7bを脱出させることによって解除することができる。
本体部材4を固定部材2に第1、第2係止機構6,7を介して取り付ける場合には、図3及び図4に示すように、まず第1係合軸6hを第1傾斜面6b及び第1当接面6gに突き当てるととも、第2傾斜面7cを第2係合軸7bに突き当てる。このときの本体部材4の位置が当接位置である。その後、本体部材4を後方側において所定の方向へ押圧移動させる。なお、本体部材4の押圧移動方向については後述する。すると、第1係合軸6hが第1傾斜面6b上を右後方側へ向かって滑り下りるとともに、係止部材6fをコイルばね6eの付勢力に抗して回動させる。これと同時に、第2傾斜面7cが第2係合軸7bをコイルばね6eの付勢力に抗して左方へ移動させつつ後方側へ移動する。本体部材4をさらに後方側へ移動させると、第1係合軸6hが第1係止凹部6aに対向するとともに、第2係合軸7bが第2係止凹部7dと対向する。第1係合軸6hは、本体部材4の後方への移動に伴って第1係止凹部6aの底部まで入り込む。すると、係止部材6dがコイルばね6eによって時計方向へ回動させられ、第1係合軸6hが第1係止凹部6aの底部に押圧固定される。一方、第2係合軸7bは、コイルばね6eの付勢力によって第2係止凹部7dに挿入され、その底部に押圧固定される。この結果、本体部材4が固定部材2に第1、第2係止機構6,7を介して固定される。このときの本体部材4の位置が係止位置である。
本体部材4を固定部材2に取り付ける際に、本体部材4に加えるべき押圧力の作用方向について述べる。いま、図4に示すように、第1係合軸6hが第1傾斜面6b及び第1当接面6gに押し当てられるとともに、第2傾斜面7cが第2係合軸7bに押し当てられているものとする。この状態において、本体部材4を後方側へ押すと、第1係合軸6hには、第1傾斜面6b及び第1当接面6gと直交する方向を向く反力f1,f2が作用し、それらの合力であるF1が作用する。また、第2傾斜面7cには、それと直交する方向を向く反力F2が作用する。したがって、本体部材4には、反力F1,F2の合力(F1,+F2)が作用する。よって、本体部材4に加えるべき押圧力Fは、合力(F1+F2)と逆方向に作用させればよい。勿論、本体部材を固定部材2に取り付ける場合には、押圧力Fを合力(F1+F2)より大きくする。合力(F1+F2)が本体部材4の当接位置から係止位置への移動を阻止する力になっているからである。
ソケット5は、断面略「コ」字状をなしており、扉Wを閉位置に位置させたとき、ソケット5の開放部が躯体H側を向くようにして扉W内に配置されている。ソケット5の開放側端部の両側部には、取付板部(取付部)5aが形成されている。各取付板部5aがビス(図示せず)等によって扉Wに固定されることにより、ソケット5が扉Wに取り付けられている。
ソケット5は、第1、第2リンク(一対のリンク)8,9を介して本体部材4の前側の端部に回動可能に連結されている。すなわち、第1、第2リンク8,9の各一端部は軸12,13を介して本体部材4に回動可能に連結され、各他端部は軸14,15を介してソケット5に回動可能に連結されている。前述したように、ソケット5の本体部材4に対する開方向への回動範囲は、軸15が第1リンク8に突き当たることによって規制されている。したがって、この実施の形態のヒンジ装置Aにおいては、第1リンク8と軸15とによって回動阻止機構10が構成されている。図4に示すように、ソケット5の本体部材4に対する回転中心、つまりソケット5の瞬間中心をOとすると、瞬間中心Oは軸12,14の中心を結ぶ線をL1と、軸13,15の中心を結ぶ線L2との交点として求めることができる。この瞬間中心Oは、次の条件を満たすように位置決めされている。
すなわち、開位置に位置している扉Wに上記押圧力Fを加え、それによって本体部材4にソケット5を介して押圧力Fを作用させるものとする。扉Wに加えられた押圧力Fは、ソケット5の取付板部5a全体に作用するが、図4に示すように、押圧力Fの取付板部5aに対する作用中心をCとすると、押圧力Fは作用中心Cに作用する。ここで、瞬間中心Oの位置は、作用中心Cと瞬間中心Oとを結ぶ線の長手方向と押圧力Fの作用方向とが互いに異なる方向になるという条件を満たすように定められている。したがって、押圧力Fは、ソケット5をその瞬間中心Oを中心として回動させるモーメントとしてソケット5に作用することになる。しかも、瞬間中心Oは、押圧力Fによるモーメントが開位置に位置しているソケット5を閉位置から開位置へ向う方向に回動させるモーメントとして作用するようにその位置が定められている。ここで、開位置に位置しているソケット5は、開位置を越えて開回動することが回動阻止機構10によって阻止されている。したがって、ソケット5は、押圧力Fによって回動させられることがなく、押圧力Fに関しては本体部材4と一体であるかのように挙動する。よって、扉Wに加えられた押圧力Fは、ソケット5を介して本体部材4に確実に伝達される。その結果、本体部材4は、押圧力Fによって当接位置から係止位置まで移動させられ、固定部材2に取り付けられる。
このように、このヒンジ装置Aにおいては、開位置に位置している扉Wに押圧力Fを加えたとき、その押圧力Fによってソケット5が回動させられることがないから、扉Wに加えられた押圧力Fはソケット5を介して本体部材4に伝達される。したがって、本体部材4をベース部材1の固定部材2に取り付けるに際しては、本体部材4に対して開位置に位置している扉Wを両手で持ち、扉Wに所定の方向を向く押圧力Fを加えるだけで本体部材4をコイルばね6eの付勢力による反力に抗して当接位置から係止位置まで移動させて、固定部材2に取り付けることができる。よって、本体部材4を固定部材2に容易に取り付けることができ、ひいては扉Wを躯体Hに容易に取り付けることができる。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。なお、以下に述べる実施の形態については、上記実施の形態と異なる構成についてのみ説明することとし、同様な構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図9及び図10は、第1発明に係るヒンジ装置の第2実施の形態を示す。この実施の形態のヒンジ装置Bにおいては、上記ヒンジ装置Aの第1係止機構6に代えて第1係止機構20が用いられている。第1係止機構20は、固定部材2の側板部2a,2bの切欠き部2fに臨む部分に形成された第1係止凹部20a及び第1傾斜面20bを有している。第1係止凹部20aは、左右方向へ水平に延びており、左側の一端部が切欠き部2fを介して開放されている。第1傾斜面20bは、第1係止凹部20aの前方側に配置されており、左端部は前後に延びる垂直面20cを介して第1係止凹部20aの前方側の側面に連なっている。第1傾斜面20bは、右方へ向かうにしたがって前方側へ向かうように傾斜させられている。つまり、第1傾斜面20bは、第2傾斜面7cと逆向きに傾斜させられている。第1係止機構20は、第1係合軸20dをさらに有している。第1係合軸20dは、その長手方向を上下方向に向けて配置されており、本体部材4の側板部4a,4bの右端部に形成された水平方向に延びる長孔4dに移動可能に設けられている。第1係合軸20dは、付勢手段としてのコイルばね20eによって右方へ付勢され、通常は長孔4dの右端部に突き当たっている。
上記構成のヒンジ装置Bを用いて扉Wを躯体Hに取り付ける場合には、第1係合軸20dを第1傾斜面20bに押し当てるとともに、第2傾斜面7cを第2係合軸7bに押し当てる。このときの本体部材4の位置が当接位置である。そして、扉Wに所定の方向を向く押圧力Fを加えればよい。ここで、第1、第2傾斜面20b,7cが互いに逆向きに傾斜しているので、本体部材4をベース部材1に接近するように左方へ押圧したとき、第1係合軸20dに作用する反力の水平方向への分力と、第2傾斜面7cに作用する反力の水平方向への分力とがほとんど相殺される。したがって、扉Wを押す場合には、ほぼ水平方向へ押せばよい。なお、本体部材4をベース部材1に取り付けるに際し、扉W及びソケット5を本体部材4に対して開位置に位置させておくべきことは勿論である。
図11及び図12は、第1の発明に係るヒンジ装置の第3実施の形態を示す。この実施の形態のヒンジ装置Cは、上記ヒンジ装置Bを変形したものであり、第1係止機構20に代えて第1係止機構20′が用いられている。第1係止機構20′においては、第1係止凹部20a及び第1傾斜面20bが側板部2a,2bの右端面に形成されている。したがって、側板部2a,2bには、切欠き部2fが形成されていない。第1係止凹部20aは、右端部が開放され、左端部に底部を有している。一方、第1傾斜面20bは、左方へ向かうにしたがって後方へ向かうにように傾斜している。つまり、第1傾斜面20bは、第2傾斜面7cと同一向きに傾斜している。第1係合軸20dは、コイルばね20eによって左方へ付勢され、通常は長孔4dの左端部に突き当たっている。その他の構成は、上記ヒンジ装置Bと同様である。
上記ヒンジ装置Cを用いて扉Wを躯体Hに取り付ける場合には、第1係合軸20d及び第2傾斜面7cを第1傾斜面20b及び第2係合軸7bにそれぞれ押し当てる。そして、扉Wに所定の方向を向く押圧力Fを加えればよい。このとき、第1、第2傾斜面20b,7cが互いに同一向きに傾斜しているので、仮に扉Wを水平方向後方へ押すと、第1係合軸20d及び第2傾斜面7cに作用する反力の水平方向への分力によって本体部材4が水平方向右方へ押され、扉Wが同方向へ押される。そこで、本体部材4をベース部材1に取り付けるために扉Wを後方へ押す場合には、図11に示すように、押圧力Wを後方へ向かうにしたがって左方へ向かうように傾斜した状態で押す。つまり、押圧力Fの作用方向を、前後方向を向く垂直線に対して後方へ向かうにしたがって左方へ向かうように傾斜させる。これにより、本体部材4に作用する水平方向への分力を打ち消す。
図13及び図14は、第1の発明に係るヒンジ装置の第4実施の形態を示す。この実施の形態のヒンジ装置Dにおいては、上記ヒンジ装置Aのソケット5に代えてソケット5′が用いられている。このソケット5′は、平板状をなす取付板部(取付部)5bと、この取付板部5bの一端部に設けられた連結部5cとを有している。取付板部5bには、扉Wが固定される。連結部5cは、本体部材4に長手方向を上下方向に向けた軸16を介して水平方向へ回動可能に取り付けられている。しかも、ソケット5′が開位置に位置したときには、連結部5cの先端部が本体部材4の天板部4cに突き当たり、それによってソケット5′が開位置を越えて回動することが阻止されている。したがって、この実施のヒンジ装置Cにおいては、本体部材4の天板部4cとソケット5′の連結部5cとによって回動阻止機構30が構成されている。
図15及び図16は、第2の発明に係るヒンジ装置の第1実施の形態を示す。この実施の形態のヒンジ装置Eにおいては、上記ヒンジ装置Aの第1係止機構6に代えて係合機構40が用いられ、第2係止機構7に代えて係止機構50が用いられている。
係合機構40は、固定部材2の側板部2a,2bの右端面に形成された係合凹部40aと、本体部材4の側板部4a,4bの右端部に設けられた係合軸40bとを有している。係合凹部40aは、水平方向に延びており、その右端部が外部に開放されている。係合軸40bは、その長手方向を水平方向に向けて配置されている。係合軸40bは、係合凹部40aに対して挿脱可能であり、係合軸40bが係合凹部40aの底部に突き当たるまで挿入されると、本体部材4の右端部が固定部材2の右端部に前後方向へ移動不能に係止される。しかも、係合軸40bは、係合凹部40aに回動可能に係合する。したがって、本体部材4は、係合軸40bが係合凹部40aに係合した状態では、係合軸40bを中心として水平方向へ回動可能である。
係止機構50は、固定部材2の側板部2a,2bの左端部に設けられた係止軸50aと、本体部材4の側板4a,4bに形成された切欠き部50bとを有している。係止軸50aは、その長手方向を上下方向に向けて配置されており、側板部2a,2bに左右方向へ移動可能に設けられている。係止軸50aは、コイルばね(図示せず)によって左方へ付勢されている。一方、切欠き部50bは、側板部4a,4bの後方を向く側部に配置されている。切欠き部50bの左側の側面の底部側には、切欠き部50bから左方へ水平に延びる係止凹部50cが設けられている。切欠き部50bの側面の開放側には、傾斜面50dが形成されている。この傾斜面50dは、切欠き部50bから左方へ向かうにしたがって後方へ向かうように傾斜させられている。
上記構成のヒンジ装置Eを用いて扉Wを躯体Hに回動可能に取り付ける場合には、まず係合機構40の係合軸40bを係合凹部40aにその底部に突き当たるまで挿入する。この場合、係合軸40bを固定部材2の側板部2a,2bの右端面に形成された傾斜ガイド面2g上を後方側に向かって摺動させることにより、係合軸40bを係合凹部40aに容易に挿入することができる。係合軸40bが係合凹部40aの底部まで挿入されると、本体部材4の右端部が固定部材2の右端部に係合軸40bを中心として水平方向へ回動可能に係合される。次に、傾斜面50dを係止軸50aに突き当てる。このときの本体部材4の位置が当接位置である。その後、本体部材4に対して開位置に位置している扉Wに所定の方向を向く押圧力Fを加え、本体部材40をその左端部が後方へ移動するように係合軸40bを中心として回動させる。すると、傾斜面50dが係止軸50aをコイルばねの付勢力に抗して右方へ移動させる。扉Wに加える押圧力Fは、傾斜面50dに作用する反力と、傾斜面50dと係止軸50aとの間に発生する摩擦抵抗との合力とほぼ逆方向を向く力であり、ソケット5を瞬間中心Oを中心として開方向へ回動させようとする。係止軸50aが傾斜面50dを越えた後、本体部材4をさらに若干回動させると、係止軸50aが係止凹部50cと対向する。その結果、係止軸50aがコイルばねの付勢力により係止凹部50cの底部に突き当たるまで挿入される。このときの本体部材4の位置が係止位置である。係止軸50が係止凹部50cの底部に突き当たった状態においては、係合軸40bが本体部材4を介して左方へ付勢され、係合凹部40aの底部に突き当てられる。したがって、係合軸40bが係合凹部40aの底部に、係止軸50aが係止凹部50cの底部にそれぞれ突き当たった状態に維持される。これにより本体部材4が固定部材2に取り付けられ、ひいては扉Wが躯体Hにヒンジ装置Eを介して回動可能に取り付けられる。
本体部材4を固定部材2から取り外す場合には、可動部材3を右方へ押して移動させればよい。可動部材3を右方へ移動させると、それに追随して係止軸50aが右方へ移動する。そして、係止軸50が係止凹部50cから脱出したら、本体部材4の左端部が前方へ移動するように本体部材4を係合軸40bを中心として回動させ、係止軸50を切欠き部50bから脱出させる。その後、本体部材4を右方へ移動させて係合軸40bを係合凹部40aから脱出させればよい。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記の各実施の形態においては、取付部5aを平板状に形成しているが、取付部5aは、扉Wを取り付けることができるものであれば、その形状をどのようなものであってもよい。例えば、周知のヒンジ装置のように、ソケットの一部又は全体をカップ状に形成し、このカップ状をなす部分を扉に形成された凹部に固定するようにしてもよい。要は、ソケットに取り付けられた扉を押して、本体部材をベース部材に取り付ける際に、この発明の位置関係が成立するものであればよいのである。
第1の発明の第1実施の形態を、ソケットを閉位置に回動させた状態で示す平断面図である。 同実施の形態を、ソケットを開位置に回動させた状態で示す平断面図である。 同実施の形態を、本体部材をベース部材に取り付ける直前の状態で示す平断面図である。 本体部材をベース部材の固定部材に取り付けるときにソケットに作用させるべき押圧力と本体部材に作用する反力とを示す図である。 同実施の形態を、ソケットを閉位置に回動させた状態で示す平面図である。 同実施の形態を、ソケットを開位置に回動させた状態で示す平面図である 同実施の形態の分解斜視図である。 同実施の形態を、ベース部材と本体部材とを分離した状態で示す斜視図である。 第1の発明の第2実施の形態を示す図3と同様の平断面図である。 同実施の形態を示す図7と同様の斜視図である。 第1の発明の第3実施の形態を示す図3と同様の平断面図である。 同実施の形態を示す図7と同様の斜視図である。 第1の発明の第4実施の形態を示す図3と同様の平断面図である。 同実施の形態を示す図7と同様の斜視図である。 第2の発明の一実施の形態を示す図3と同様の平断面図である。 同実施の形態を示す図7と同様の斜視図である。
符号の説明
A ヒンジ装置
B ヒンジ装置
C ヒンジ装置
D ヒンジ装置
E ヒンジ装置
H 躯体
W 扉
O 瞬間中心(回動中心)
1 ベース部材
4 本体部材
5 ソケット
5′ ソケット
5a 取付板部(取付部)
5b 取付板部(取付部)
6 第1係止機構
7 第2係止機構
8 第1リンク
9 第2リンク
10 回動阻止機構
20 第1係止機構
20′ 第1係止機構
30 回動阻止機構
40 係合機構
50 係止機構

Claims (3)

  1. ベース部材と、このベース部材に着脱可能に取り付けられた本体部材と、取付部を有し、上記本体部材に閉位置と開位置との間を回動可能に連結されたソケットとを備え、上記ベース部材と上記本体部材との間には、上記本体部材が上記ベース部材に対し所定の当接位置から所定の係止位置に移動する際には所定の大きさの力で上記本体部材の移動を阻止し、上記本体部材が上記係止位置に移動すると、上記本体部材の一端部と他端部とを上記ベース部材の一端部と他端部とにそれぞれ着脱可能に係止する第1、第2係止機構が設けられたヒンジ装置において、
    上記本体部材と上記ソケットとの間に上記ソケットが上記閉位置から上記開位置に向かう方向へ上記開位置を越えて回動するのを阻止する回動阻止機構が設けられ、上記開位置に位置している上記ソケットの上記取付部に、上記本体部材を上記当接位置から上記係止位置に向かって移動させるように押す押圧力が作用したとき、その押圧力が上記ソケットを上記閉位置から上記開位置へ向かう方向へ回動させるモーメントとして作用するように、上記ソケットの取付部と上記ソケットの上記本体部材に対する回動中心との位置関係が設定されていることを特徴とするヒンジ装置。
  2. ベース部材と、このベース部材に着脱可能に取り付けられた本体部材と、取付部を有し、上記本体部材に開位置と閉位置との間を回動可能に連結されたソケットとを備え、上記ベース部材と上記本体部材との間には、上記本体部材を上記ベース部材に着脱可能に取り付けるための係合機構及び係止機構が設けられ、上記係合機構は、上記本体部材の一端部を上記ベース部材の一端部に着脱可能に、かつ回動可能に連結し、上記係止機構は、上記本体部材が上記ベース部材に対し上記係合機構による回動軸線を中心として所定の当接位置から所定の係止位置に回動する際には所定の大きさの力で上記本体部材の回動を阻止し、上記本体部材が上記係止位置に回動すると、上記本体部材の他端部を上記ベース部材の他端部に着脱可能に係止するヒンジ装置において、
    上記本体部材と上記ソケットとの間に上記ソケットが上記閉位置から上記開位置に向かう方向へ上記開位置を越えて回動するのを阻止する回動阻止機構が設けられ、上記開位置に位置している上記ソケットの上記取付部に、上記本体部材を上記当接位置から上記係止位置に向かって回動させるように押す押圧力が作用したとき、その押圧力が上記ソケットを上記閉位置から上記開位置へ向かって回動させるモーメントとして作用するように、上記ソケットの取付部と上記ソケットの上記本体部材に対する回動中心との位置関係が設定されていることを特徴とするヒンジ装置。
  3. 上記ソケットが上記本体部材に一対のリンクを介して回動可能に連結されており、上記ソケットの上記本体部材に対する回動中心が上記ソケットの上記本体部材に対する瞬間回動中心であることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒンジ装置。
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