JP4454515B2 - 吊り下げ型モニタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両等の天井に取り付けられた吊り下げ型モニタ装置に関する。
従来、車両等の天井に形成された収納部に背面を露出させて略水平状態で収納されたモニタユニットを回動(チルト)させて、前記収容部からモニタユニットを突出させるようにした吊り下げ型モニタ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この従来の吊り下げ型モニタ装置は、モータを駆動源としてモニタユニットをチルトさせるためのチルト用駆動機構を備えている。これにより、手動にてモニタユニットをチルトさせなくても、遠隔にてモータの駆動を制御することにより、モニタユニットを所望の角度までチルトさせることができるようになる。具体的には、車両の天井に取り付けられた吊り下げ型モニタ装置では、乗員は、シートに着座したまま、車室内に設けられたスイッチの操作、あるいは、リモコンのスイッチ操作によってモニタユニットを所望の角度までチルトさせることができるようになる。
特開2002−200941号公報
このような従来の吊り下げ型モニタ装置では、所望のチルト角に保持された状態のモニタユニットの自重により、当該モニタユニットのチルト軸(回動軸)にトルク(負荷)が作用し、更に、そのトルクは、チルト駆動機構を構成する各ギア及びモータの駆動軸にも作用する。このため、チルト駆動機構の構成部品(ギア等)の耐久性について前記モニタユニットの自重に起因したトルクを考慮して設計しなければならない。また、チルト駆動機構の各ギア及びモータの駆動軸に負荷がかかった状態で更に振動が加わると、所望のチルト角に保持されていたモニタユニットが不所望に回動してしまうおそれがある。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、モニタユニットが所望のチルト角に保持された状態で、モニタユニットの自重に起因してチルト駆動機構の構成部品にかかる負荷をできるだけ低減できるようにした吊り下げ型モニタ装置を提供するものである。
本発明に係る吊り下げ型モニタ装置は、収納部に背面を露出させて収納されるモニタユニットと、駆動源を備え、該駆動源の駆動力によってチルト軸を中心に前記モニタユニットを回動させて前記収納部から突出させるチルト駆動機構と、前記収容部から突出したモニタユニットを機械的にロックし、また、そのロックを解除するモニタロック機構とを有する構成となる。
このような構成により、チルト駆動機構によりチルト軸を中心に回動されたモニタユニットは、収容部から突出した状態で、モニタロック機構により機械的にロックされる。また、モニタロック機構が前記モニタユニットの機械的ロックを解除すると、前記チルト駆動機構により更に前記モニタユニットを回動(チルト)させることができる。
また、本発明に係る吊り下げ型モニタ装置は、前記モニタロック機構が、前記モニタユニットと一体的に回動するロックアームと、一端部を支点にして前記ロックアームをロックするロック位置と該ロックを解除するロック解除位置との間で扇動するロックレバーと、前記ロックレバーの他端部に係合すると共に第1の位置と第2の位置との間でスライド移動し、前記第1の位置と第2の位置との間のスライド移動によって前記ロックレバーを前記ロック位置とロック解除位置との間で扇動させるスライド部材と、前記ロックレバーの他端部と前記スライド部材との係合を保持させる付勢部材とを有する構成とすることができる。
このような構成により、スライド部材が第1の位置と第2の位置との間でスライド移動すると、端部にて前記スライド部材との係合が保持されるロックレバーが逆側端部を支点としてロック位置とロック解除位置との間で扇動する。前記ロックレバーがロック位置となるときに、モニタユニットと一体的に回動するロックアームがロックされる。その結果、モニタユニットがある回動(チルト)位置にてロックされる。また、前記ロックレバーがロック解除位置となるときに、前記ロックアームのロックが解除され、モニタユニットは、前記ロックアームと共に回動可能となる。
更に、本発明に係る吊り下げ型モニタ装置は、前記ロックレバーが、前記モニタユニットの回動に伴う前記ロックアームの先端部の回動軌跡に応じた形状を有するスロープ部を有し、前記ロックアームの一または複数の回動位置に応じた前記スロープ部の各位置に前記ロックアームの先端部が嵌り込むロック凹部が形成され、前記ロックレバーが前記ロック位置となるときに、前記ロックアームの先端部が前記ロック凹部に嵌り込み、前記ロックレバーがロック解除位置となるときに、前記ロックアームの先端部が前記ロック凹部に嵌り込まないように前記スロープ部が位置づけられるようにした構成とすることができる。
このような構成により、ロックレバーがロック位置となるときに、前記ロックレバーのスロープ部に形成された一または複数のロック凹部のいずれかにロックアームの先端部が嵌り込む。これにより、ロックアームが機械的にロックされ、結果として、ロックアームと一体的に回動するモニタユニットがロックされる。ロックレバーがロック解除位置となるときに、ロックアームの先端部がロック凹部に嵌り込まないように前記ロックレバーのスロープ部が位置づけられて該ロックアームのロックが解除され、該ロックアームと共にモニタユニットの回動(チルト)が可能となる。
また、本発明に係る吊り下げ型モニタ装置は、前記ロックアームが、前記モニタユニットの回動中心となるチルト軸の端部に固定された構成とすることができる。
このような構成により、ロックレバーによってロックアームがロックされると、そのロックアームが端部に固定されたチルト軸がロックされることとなる。このように、モニタユニットの回動中心となるチルト軸の端部に固定されたロックアームがロックされるので、より確実にモニタユニットを機械的にロックできるようになる。
また、本発明に係る吊り下げ型モニタ装置は、前記スライド部材の前記第1の位置と前記第2の位置との間のスライド移動に連動して前記収納部に収納された前記モニタユニットの機械的なロック及び該ロックの解除を行なうモニタ収納ロック機構を有する構成とすることができる。
このような構成により、モニタユニットが収容部から突出している状態(チルト状態)では、スライド部材の第1の位置と第2の位置との間のスライド移動に伴ったロックレバーのロック位置とロック解除位置との間の扇動により、モニタユニットの機械的なロック及びロック解除がなされる。また、モニタユニットが収容部に収納された状態においても、スライド部材の第1の位置と第2の位置との間のスライド移動に連動したモニタ収納ロック機構により、モニタユニットの機械的なロック及びロック解除がなされる。このように、スライド部材は、チルト状態及び収納状態の双方におけるモニタユニットのロック及びロック解除に共用できるようになる。
更に、本発明に係る吊り下げ型モニタ装置は、前記ロックアームが、前記チルト軸の両端部のそれぞれに固定されると共に、前記ロックレバーが、前記チルト軸の両端部のそれぞれに固定されたロックアームに対して設けられ、各ロックレバーがロック位置となるときに、前記チルト軸の一方端部に固定されたロックアームの先端部が対応するロックレバーのロック凹部の一方側端部位に当接し、前記チルト軸の他方端部に固定されたロックアームの先端部が対応するロックレバーのロック凹部の他方側端部位に当接するように構成とすることができる。
このような構成により、チルト軸の両端部に固定される2つのロックアームの先端部は、それぞれ対応するロックレバーのロック凹部の逆側端部位に当接するので、一方のロックアームの先端部がロック凹部の一方側端部位から離れようとしても、チルト軸にて一体となる他方のロックアームの先端部がロック凹部の他方側部位に押し付けられるようになる。このため、ロック凹部に嵌り込んだロックアームの先端部の当該ロック凹部内でのガタツキに起因したモニタユニットのガタツキを防止することができる。
本発明に係る吊り下げ型モニタ装置によれば、チルト駆動機構により回動されて収容部から突出したモニタユニットがモニタロック機構により機械的にロックされるので、モニタユニットが所望のチルト角に保持された状態で、該モニタユニットの自重に起因してチルト駆動機構の構成部品にかかる負荷をより低減させることができるようになる。
本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
本発明の実施の一形態に係る吊り下げ型モニタ装置は、図1に示すように設置される。
この吊り下げ型モニタ装置は、図1(a)に示すように、車両の天井等に形成された収容部100にモニタユニット10がその背面を露出して略水平状態で収容される。このように収容されたモニタユニット10は、後述するようなチルト駆動機構によりチルト軸を中心に回動させられ、図1(b)に示すように、ある角度(チルト角)をもって収容部100から突出し、表示画面10aを例えば車両後方に向ける。
モニタユニット10は、図2及び図3に示す機構によって支持された状態で、収容部100に収容されている。図2は、当該機構の一部分解斜視図であり、図3(a)は、収納部100の開口側から見た当該機構を示す平面図であり、図3(b)は、モニタユニット10の支持端側から見た当該機構を示す図である。
図2及び図3において、シャーシサイド20a、20b及びシャーシトップ20cにより断面略コ字状に形成されたメインシャーシ20内にモニタユニット10が収容されている。モニタユニット10の上側端部にはその幅方向に延びるチルト軸11が取り付けられており、チルト軸11の両端部がメインシャーシ20の各シャーシサイド20a、20bに回転自在に支持されている(図3参照)。これにより、モニタユニット10は、チルト軸11を中心にして回動自在となる。各シャーシサイド20a、20bからその外方に突出するチルト軸11の端部には、ロックアーム50a、50bの端部が固定されている。各ロックアーム50a、50bの取付け角度は、モニタユニット10の表示画面10aに略平行となるように設定されている。
モニタユニット10に対してチルト駆動機構が設けられている。このチルト駆動機構は、図2及び図3には図示されていないが、図4に示すように、モニタ駆動モータ60、モニタ駆動モータ60の駆動軸に装着された駆動ギア61、ロックアーム50aの外側にてチルト軸11の端部に装着されたギア62及び駆動ギア61とギア62に係合するギア列63によって構成されている。このような構成により、モニタ駆動モータ60の駆動軸の回転が駆動ギア61及びギア列63を介してギア62に伝達してチルト軸11が回動する。そして、このチルト軸11の回動によって、各ロックアーム50a、50bと共にモニタユニット10が回動(チルト)する。なお、図4において、ギア列63は、大径のギアと小径のギアとが同軸に一体となった構成となるが、駆動ギア61の回転をチルト軸11の端部に装着されたギア62に伝達できるものであれば任意に構成することができる。
図2及び図3に戻って、更に、モニタユニット10に対してモニタロック機構が設けられている。このモニタロック機構は、前述したようにチルト軸11に固定されてモニタユニット10と一体的に回動する一対のロックアーム50a、50bをその一部として含むと共に、スライダ30及び一対のロックレバー40a、40bを有する。各ロックレバー40a、40bは、メインシャーシ20の各シャーシサイド20a、20bの外側に配置され、その一端部が回動支持ピン41によって各シャーシサイド20a、20bに扇動自在に支持されている。なお、一対のロックレバー40a、40bは、シャーシトップ20cの外側で互いに連結され、これら両ロックレバー40a、40bが一体的に扇動するように構成してもよい。スライダ30は、スライダサイド30a、30b及びスライダトップ30cによって断面略コ字状に形成され、シャーシトップ20c側から被さるようにメインシャーシ20の各ロックレバー40a、40bが支持される端部と逆側の端部に装着されている。
なお、図2においては、シャーシサイド20a、ロックレバー40a及びスライダサイド30aの詳細構造しか表されていないが、逆側のシャーシサイド20b、ロックレバー40b及びスライダサイド30bの構造も、シャーシサイド20a、ロックレバー40a及びスライダサイド30aのものと同様である。以下、それを前提として説明する。
スライダ30の各スライダサイド30a、30b(スライド部材)には、スライド孔31、32が形成され、各スライド孔31、32にシャーシサイド20a、20bから突出するスライド支持ピン21、22が挿入されている。これにより、各スライダサイド30a、30b(スライダ30)は、各スライド支持ピン21、22にガイドされつつスライド移動可能となる。また、スライダサイド30a、30bは、ロックレバー40a、40bに向けて突出するように形成された駆動プレート300a、300bを有する。各駆動プレート300a、300bには、その先端から低位の第1カム面301、傾斜カム面302及び高位の第2カム面303が連続的に形成されている。
ロックレバー40a、40bは、スライダサイド30a、30bの外側に配置され(図3(a)参照)、回動支持ピン41の逆側の端部にその内側に突出するローラ43が回転自在に支持されている。そして、ローラ43がスライダサイド30a、30bの駆動プレート300a、300bに形成されたカム面に係合している。ローラ43の支軸(図示略)は、シャーシサイド20a、20bに形成された長孔23に挿入され、回動支持ピン41を中心としたロックレバー40a、40bの扇動時に前記支軸が長孔23にてガイドされるようになっている。
ロックレバー40a、40bのローラ43の取付け位置近傍に突起部44が形成され、この突起部44とシャーシサイド20a、20bに形成された突起部25との間にコイルスプリング12(付勢部材)が掛けられている。このコイルスプリング12によって、ロックレバー40a、40bが常時引き下げられた状態となり、ロックレバー40a、40bのローラ43がスライダサイド30a、30bの駆動プレート300a、300bに形成されたカム面に押圧され、ローラ43と前記カム面との係合状態が常時保持される。
スライダサイド30a、30b(スライダ30)は、後述するスライド駆動機構によって、駆動プレート300a、300bの第1カム面301がロックレバー40a、40bのローラ43に当接する第1の位置と、第2カム面303がローラ43に当接する第2の位置との間でスライド移動させられる。スライダサイド30a、30bの前記第1の位置と第2の位置との間のスライド移動に伴うローラ43の第1カム面301、傾斜カム面302及び第2カム面303上での往復動により、ロックレバー40a、40bがロック位置とロック解除位置との間で回動支持ピン41を中心として扇動する。具体的には、スライダサイド30a、30bが前記第1の位置となるときに、ローラ43が第1カム面301に当接した状態となり、ロックレバー40a、40bはロック位置となる。また、スライドサイド30a、30bが第2の位置となるときに、ローラ43が第2カム面303に当接した状態となり、ロックレバー40a、40bはロック解除位置となる。
ロックレバー40a、40bのロックアーム50a、50bに対向する部位にはスロープ部42が形成されている。スロープ部42は、チルト軸11(モニタユニット10)の回動によるロックアーム50a、50bの回動に伴うその先端部の回動軌跡に応じた形状となっている。そして、ロックアーム50a、50bの回動位置に応じたスロープ部42の各位置にはロックアーム50a、50bの先端部が嵌り込むロック凹部421、422、423、424が形成されている。スロープ部42は、ロックレバー40a、40bが前記ロック位置となるときに、ロックアーム50a、50bの先端部がロック凹部421、422、423、424に嵌り込み得るように位置づけられ、ロックレバー40a、40bが前記ロック解除位置となるときに、ロックアーム50a、50bの先端部がロック凹部421、422、423、424に嵌り込まないように位置づけられる。
メインシャーシ20のシャーシトップ20cの内側には、切り起こしによってモニタ当接部26(図3(a)参照)が形成され、メインシャーシ20内に略水平状態で収納されたモニタユニット10の先端部上面がモニタ当接部26に当接するようになっている。また、シャーシトップ20cのスライダ30が被せられる側の端部には切り欠き部27が形成され、シャーシトップ20cの内側に設けられるロック爪51の後端部が切り欠き部27から突出するようになっている。ロック爪51は、図3(a)に示すように、切り欠き部27を挟んでシャーシトップ20cの内面に固定されたブラケット(切り起こし片)28a、28bに回動自在に支持されるシャフト52に固定されている。シャフト52とロック爪51との間には、図2のA部に示すように、ねじりバネ53が巻き掛けられており、ロック爪51が常時正立した状態に保持されている。
スライダ30のスライダトップ30cには、シャーシトップ20cに形成された切り欠き部27に対応して切り欠き部33が形成されている。そして、スライダ30(スライダサイド30a、30b)が第1の位置となるときに、即ち、ロックレバー40a、40bがロック位置となるときに、切り欠き部33のスライド方向における端縁がロック爪51の後端部を押す。これにより、ロック爪51がねじりバネ53の復元力に抗してシャフト52を中心に回動し、ロック爪51の先端部がモニタユニット10の先端部に形成されたロック穴13との係合位置となる(3(a)参照)。また、スライダ30が第2の位置となるときに、即ち、ロックレバー40a、40bがロック解除位置となるときに、切り欠き部33のスライド方向における端縁がロック爪51の後端部から離れ、ロック爪51がねじりバネ53の復元力により正立状態に復帰する。この状態で、ロック爪51の先端部は、モニタユニット10のロック穴13との係合位置にはならない。
前述したスライダ30のスライド駆動機構は、図5に示すように構成される。このスライド駆動機構は、スライダ駆動モータ70、スライダ駆動モータ70の駆動軸に装着された駆動ギア71、スライダ30のスライダサイド30aに固定されたラック72及び駆動ギア71とラック72とに係合するギア列73によって構成される。このような構成により、スライダ駆動モータ70の駆動軸の回転が駆動ギア71及びギア列73を介してラック72に伝達し、ラック72の直線動に伴ってスライダ30がスライド移動する。なお、ギア列73は、駆動ギア71の回転をスライダサイド30aに固定されたラック72に伝達できるものであれば任意に構成することができる。
次に、前述したようにメインシャーシ20に収納されたモニタユニット10のチルト動作について説明する。
モニタユニット10が収納部100に背面を露出させて略水平に収納されている状態、即ち、モニタユニット10がメインシャーシ20に収納された状態では、スライダ30が第1の位置にあり、図6に示すように、スライダサイド30a、30bの駆動プレート300a、300bの第1カム面301にローラ43が当接し、ロックレバー40a、40bがロック位置にある。この状態で、スライダ30のスライダトップ30cに形成された切り欠き部33の端縁がロック爪51の後端を押して、ロック爪51の先端がモニタユニット10のロック穴13に係合し、モニタユニット10が機械的にロックされた状態となる。これにより、モニタユニット10は、収納部100からせり出すことなく、収納部100に収納された状態を維持する。
次いで、モニタユニット10をチルトさせる場合、スライド駆動機構(図5参照)によって、スライダ30が第1の位置から第2の位置にスライド移動させられる。これにより、スライダ30のスライダトップ30cに形成された切り欠き部33の端縁がロック爪51の後端から離れ、図7に示すように、ロック爪51が正立状態に復帰してモニタユニット10のロック状態が解除される。このとき、スライダサイド30a、30bの駆動プレート300a、300bがロックレバー40a、40bに近づくようにスライド移動し、ローラ43が第1カム面301から傾斜カム面302を通って第2カム面303に変位する。このローラ43のカム面上での変位によって、ロックレバー40a、40bがロック位置からロック解除位置に扇動する。
このようにロックレバー40a、40bがロック解除位置になると、チルト駆動機構(図4参照)により、モニタユニット10がチルト軸11を中心にして回動され、メインシャーシ20から、即ち、収容部100から表示画面10aを車両後方に向けて出てくる(図2参照)。このとき、ロックアーム50a、50bの先端部は、ロック解除位置にあるロックレバー40a、40bのスロープ部42に形成された各ロック凹部421乃至424に嵌り込むことはない(図7参照)。
モニタユニット10が所望の角度(チルト角)だけ回動されて、チルト駆動機構によりモニタユニット10が停止される。そして、スライド駆動機構によって、第2の位置にあるスライダ30が第1の位置にスライド移動させられる。これにより、スライダサイド30a、30bの駆動プレート300a、300bがロックレバー40a、40bから離れるようにスライド移動し、ローラ43が第2カム面303から傾斜カム面302を通って第1カム面301に変位する。このローラ43のカム面上での変位によって、ロックレバー40a、40bがロック解除位置からロック位置に扇動する。
このようにロックレバー40a、40bがロック位置になると、図8に示すように、ロックアーム50a、50bの先端部がモニタユニット10の傾き角度(チルト角)に対応したスロープ部42のロック凹部(421、422、423、424)に嵌り込む。このロック凹部(421、422、423、424)への嵌り込みにより、ロックアーム50a、50bの回動が拘束され、ロックアーム50a、50bと一体的に回動するモニタユニット10が前記傾き角度(チルト角)をもってロックされる。
例えば、図9(a)に示すように、ロックアーム50a、50bの先端部がロック凹部421に嵌り込んだ場合、モニタユニット10は、チルト角α0=90°をもってロックされ、図9(b)に示すように、ロックアーム50a、50bの先端部がロック凹部422に嵌り込んだ場合、モニタユニット10は、90°より大きいチルト角α1をもってロックされる。更に、図10(a)に示すように、ロックアーム50a、50bの先端部がロック凹部423に嵌り込んだ場合、モニタユニット10は、α1より大きいチルト角α2をもってロックされ、図10(b)に示すように、ロックアーム50a、50bの先端部がロック凹部424に嵌り込んだ場合、モニタユニット10は、α2より更に大きいチルト角α3をもってロックされる。
前述したようにあるチルト角にて収容部100から突出したモニタユニット10を収納する場合、スライド駆動機構により、スライダ30が第1の位置から第2の位置にスライド移動させられる。これにより、スライダサイド30a、30bの駆動プレート300a、300bがロックレバー40a、40bに近づくようにスライド移動し、ローラ43が第1カム面301から傾斜カム面302を通って第2カム面303に変位する。このローラ43の変位によって、ロックレバー40a、40bがロック位置からロック解除位置に扇動する。これにより、図7に示すように、ロックアーム50a、50bの先端部からロックレバー40a、40bのスロープ部42に形成されたロック凹部(421、422、423、424)が待避し、モニタユニット10のロック状態が解除される。
この状態で、チルト駆動機構によって、モニタユニット10が、収容部100、即ち、メインシャーシ20に収納されるまで、チルト軸11を中心に回動される。そして、スライド駆動機構によって、スライダ30が第1の位置から第2の位置までスライド移動させられる。このスライダ30の第2の位置までのスライド移動によりスライダトップ30cに形成された切り欠き部33の端縁がロック爪51の後端部を押し、ロック爪51の先端部がメインシャーシ20に収納されたモニタユニット10のロック穴13に係合する。これにより、メインシャーシ20に収容されたモニタユニット10がロックされる(図6参照)。
前述したような吊り下げ型モニタ装置では、チルト状態(図9、図10参照)にあるモニタユニット10がモニタロック機構(スライダ30(スライダサイド30a、30b)、ロックレバー40a、40b、ロックアーム50a、50b)によって機械的にロックされるので、そのチルト状態にあるモニタユニット10の自重により、チルト駆動機構(図4参照)の構成部品(モニタ駆動モータ60、駆動ギア61、ギア62、ギア列63)に余分な負荷がかかることが防止される。
また、スライダ30の第1の位置と第2の位置との間のスライド移動によって、チルト状態にあるモニタユニット10のロックとロック解除、及び収納部100に収納された状態となるモニタユニット10のロックとロック解除の双方が可能となることから、装置全体としてのモニタユニット10のロック機構を簡素化することが可能となる。
更に、チルト状態にあるモニタユニット10が所定値以上の外力にて回動させられた場合、ロックレバー40a、40bとシャーシサイド20a、20bとの間に設けられたコイルスプリング12が伸びて、ロックレバー40a、40bが一時的にロック解除位置に待避するようになる。従って、チルト状態にあるモニタユニット10に所定値以上の外力が作用しても、モニタロック機構(ロック凹部421、422、423、424、ロックアーム50a、50bの先端部等)が破損することを未然に防止することができる。
ロックレバー40a、40bのスロープ部42に形成された各ロック凹部421、422、423、424とロックアーム50a、50bの先端部とを、図11に示す状態にて係合させるようにすることができる。即ち、チルト軸11の一方端部に固定されたロックアーム50aの先端部が、対応するロックレバー40aの、例えば、ロック凹部421の一方側端部位となる前方傾斜部421aに当接し、チルト軸11の他方端部に固定されたロックアーム50bの先端部が、対応するロックレバー40bのロック凹部421の他方側端部位となる後方傾斜部421bに当接する。この場合、チルト軸11の両端部に固定される2つのロックアーム50a、50bの先端部は、それぞれ対応するロックレバー40a、40bのロック凹部421の逆側端部位に当接するので、一方のロックアーム50aの先端部がロック凹部421の前方側傾斜部421a(一方側端部位)から離れようとしても、チルト軸11にて一体となる他方のロックアーム50bの先端部がロック凹部421の後方側傾斜部421b(他方側端部位)に押し付けられるようになる。このため、ロック凹部421に嵌り込んだ各ロックアーム50a、50bの先端部のロック凹部421内でのガタツキに起因したモニタユニット10のガタツキを防止することができるようになる。
なお、前述した例では、スライド駆動機構の動力源としてモータ(スライダ駆動モータ70)を用いたが、ソレノイド等をスライド機構の動力源とすることもできる。また、ロック爪51をスライダ30と一体的に形成し、スライダ30の第1の位置と第2の位置との間のスライド移動によって、そのロック爪を収納状態となるモニタユニット10のロック穴13に係合させたり、その係合を解除させたりすることもできる。
また、ロックアーム50a、50bの取付けは、チルト軸11の先端部に限定されず、モニタユニット10の回動に伴って回動する他の部材に取り付けることもできる。
更に、前述した例では、モニタロック機構は、スライダ30に形成された一対の駆動プレート300a、300b(スライダサイド30a、30b)、一対のロックレバー40a、40b及び一対のロックアーム50a、50bにて構成されたが、1組の駆動プレート(スライド部材)、ロックレバー及びロックアームにて構成することもできる。
以上、説明したように、本発明に係る吊り下げ型モニタ装置は、モニタユニットが所望のチルト角に保持された状態で、モニタユニットの自重に起因してチルト駆動機構の構成部品にかかる負荷をできるだけ低減することができるという効果を有し、車両等の天井に取り付けられた吊り下げ型モニタ装置として有用である。
本発明の実施の一形態に係る吊り下げ型モニタ装置の外観を示す図である。 本発明の実施の形態に係る吊り下げ型モニタ装置の構造を示す一部分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る吊り下げ型モニタ装置の構造を示す平面図及び後方矢視図である。 モニタユニットのチルト駆動機構を示す図である。 スライダのスライド駆動機構を示す図である。 収納されたモニタユニットがロック状態となる場合におけるモニタロック機構の状態を示す図である。 モニタユニットがロック解除状態となる場合におけるモニタロック機構の状態を示す図である。 チルトしたモニタユニットがロック状態となる場合におけるモニタロック機構の状態を示す図である。 モニタユニットがチルトした状態でのモニタ装置を示す図(その1)である。 モニタユニットがチルトした状態でのモニタ装置を示す図(その2)である。 ロックレバーのロック凹部とロックアームの先端部との係合関係の詳細を示す図である。
符号の説明
10 モニタユニット
10a 表示画面
11 チルト軸
12 コイルスプリング
13 ロック穴
20 メインシャーシ
20a、20b シャーシサイド
20c シャーシトップ
21、22 スライド支持ピン
23 長孔
25 突起部
26 モニタ当接部
27 切り欠き部
30 スライダ
30a、30b スライダサイド
30c スライダトップ
31、32 スライド孔
33 切り欠き部
40a、40b ロックレバー
41 回動支持ピン
42 スロープ部
43 ローラ
44 突起部
50a、50b ロックアーム
51 ロック爪
52 シャフト
53 ねじりバネ
60 モニタ駆動モータ
61 駆動ギア
62 ギア
63 ギア列
70 スライダ駆動モータ
71 駆動ギア
72 ラック
73 ギア列
100 収納部
300a、300b 駆動プレート
301 第1カム面
302 傾斜カム面
303 第2カム面
421、422、423、424 ロック凹部
421a 前方傾斜部
421b 後方傾斜部

Claims (5)

  1. 収納部に背面を露出させて収納されるモニタユニットと、
    駆動源を備え、該駆動源の駆動力によってチルト軸を中心に前記モニタユニットを回動させて前記収納部から突出させるチルト駆動機構と、
    前記収容部から突出したモニタユニットを機械的にロックし、また、そのロックを解除するモニタロック機構とからなり、
    このモニタロック機構は、前記モニタユニットと一体的に回動するロックアームと、
    一端部を支点にして前記ロックアームをロックするロック位置と該ロックを解除するロック解除位置との間で扇動するロックレバーと、
    前記ロックレバーの他端部に係合すると共に第1の位置と第2の位置との間でスライド移動し、前記第1の位置と第2の位置との間のスライド移動によって前記ロックレバーを前記ロック位置とロック解除位置との間で扇動させるスライド部材と、
    前記ロックレバーの他端部と前記スライド部材との係合を保持させる付勢部材とを有することを特徴とする吊り下げ型モニタ装置。
  2. 前記ロックレバーは、前記モニタユニットの回動に伴う前記ロックアームの先端部の回動軌跡に応じた形状を有するスロープ部を有し、
    前記ロックアームの一または複数の回動位置に応じた前記スロープ部の各位置に前記ロックアームの先端部が嵌り込むロック凹部が形成され、
    前記ロックレバーが前記ロック位置となるときに、前記ロックアームの先端部が前記ロック凹部に嵌り込み、前記ロックレバーがロック解除位置となるときに、前記ロックアームの先端部が前記ロック凹部に嵌り込まないように前記スロープ部が位置づけられるようにしたことを特徴とする請求項1記載の吊り下げ型モニタ装置。
  3. 前記ロックアームは、前記モニタユニットの回動中心となるチルト軸の端部に固定されたことを特徴とする請求項1または2記載の吊り下げ型モニタ装置。
  4. 前記スライド部材の前記第1の位置と前記第2の位置との間のスライド移動に連動して前記収納部に収納された前記モニタユニットの機械的なロック及び該ロックの解除を行なうモニタ収納ロック機構を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の吊
    り下げ型モニタ装置。
  5. 前記ロックアームは、前記チルト軸の両端部のそれぞれに固定されると共に、前記ロックレバーが、前記チルト軸の両端部のそれぞれに固定されたロックアームに対して設けられ、
    各ロックレバーがロック位置となるときに、前記チルト軸の一方端部に固定されたロックアームの先端部が対応するロックレバーのロック凹部の一方側端部位に当接し、前記チルト軸の他方端部に固定されたロックアームの先端部が対応するロックレバーのロック凹部の他方側端部位に当接するようにしたことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の吊り下げ型モニタ装置。
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