JP4310892B2 - 配線用遮断器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は各相電路に流れる電流に応じて引き外し部により開閉接点を開路する配線用遮断器に関し、特に、引き外し部による引き外しの基準となる基準値を外部に送信する配線用遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は例えば特開平11−8930号公報に記載された従来の計測機能付の回路遮断器を示すものである。図5において、1は回路遮断器本体、2は回路遮断器本体1内の電路、3は電路2の電流を開閉する開閉接点、4は電路2の電流を検出する変流器、5は変流器4の電流を整流する整流回路、6は整流回路5の出力をA/D(analog/digital)変換するとともに電路2に流れる電流の瞬時最大値を検出しその検出値を出力するピーク値変換回路、7はピーク値変換回路6からの入力が瞬時の基準値(所定の瞬時ピーク電流値)を超えたとき信号を出力する瞬時回路、8はピーク値変換回路6からの入力が短限時の基準値(所定の電流値を所定の短限時)を超えたとき信号を出力する短限時回路、9は整流回路5の出力をA/D変換するとともに電路2に流れる電流の実効値に変換する実効値変換回路、10は実効値変換回路9からの入力が長限時の基準値(反限時関数に所定の電流の実効値と長限時)を超えたとき信号を出力する長限時回路、11はトリガ回路であり、瞬時回路回路7、短限時回路8、長限時回路10からの信号出力を受け電磁コイル12を介して開閉接点3を開路する。開閉接点3の引き外しの基準となる短限時回路8、長限時回路10の基準値は、回路遮断器本体1外部から設定値を変更することができる。
【0003】
20通電情報計測ユニット、21は電路2の電流を検出する変流器、22は電路2間の電圧(相間電圧)を検出する変圧器、23は変流器21からの出力をA/D変換する電流A/D変換回路、24は変圧器22からの出力をA/D変換する電圧A/D変換回路、25は各電路2の現在の電流値出力I、26は電路2のうち最大電流値Imaxを記憶する最大電流記憶回路、27は各電路2の現在の相間電圧V、28は電流Iと相間電圧Vを乗算し負荷の電力Wを得る乗算回路、29は乗算回路の出力を積算し電力値kWhを得る積算回路である。これらの現在電流値I、最大電流値Imax、相間電圧V、電力W、電力量kWhの出力は表示内容選択手段30を介して表示部31に表示される。33は事前警報路であり、定格電流より少し低い電流値で事前警報出力回路34へ出力を送り、事前警報表示ランプ35を点灯させ負荷電流が回路遮断器の遮断動作に迫っていることを知らせる。36は最大電流記憶回路26、乗算回路28、積算回路29、表示内容選択手段30等を実行処理する(図示しない)マイクロプロセッサ及び事前警報出力回路34用の駆動電源を外部電源37から変成する電源回路である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように構成された従来の計測機能付の回路遮断器は、電路2の電気量を表示部31に表示することができ、図示しない外部出力端子を設ければ、これらの電気量を出力することもできる。しかしながら、開閉接点3の引き外しの基準となる短限時回路8、長限時回路10の基準値を外部に送信できず、これらの基準値の設定値を確認するためには回路遮断器本体1の設置場所に赴く必要があり、さらにまた、この確認作業は、設定値が変更される度に必要となり、外部から回路遮断器本体1を保護協調等について集中管理することが困難であった。
【0005】
この発明は上述の問題を解決するためになされたもので、引き外しの基準となる設定された基準値を送信することにより外部から集中管理することが容易にできる配線用遮断器を提供することを目的とする。
また、設定された基準値を送信するときに、引き外し演算に影響を与えることがなく、引き外しの信頼性が高い配線用遮断器を提供することを目的とする。
また、引き外し演算部が起動していないときにも設定された基準値を送信でき、外部から集中管理することが容易にできる配線用遮断器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る配線用遮断器は、引き外し部の動作により各相電路を開路する開閉接点と、上記引き外し部による引き外しの基準となる基準値を設定する基準値設定部と、上記基準値設定部で設定された基準値を記憶する記憶部と、上記各相電路を流れる電流を検出する電流検出器と、上記電流検出器からの入力と上記記憶部に記憶された基準値とに基づいて、上記引き外し部に引き外し信号を出力する引き外し演算部と、上記各相電路より上記引き外し演算部及び上記記憶部に駆動電源を供給する引き外し電源回路とを備えた配線用遮断器において、上記基準値を入力し、この基準値を外部の装置へ送信する上記引き外し演算部と別体の通信演算部と、上記通信演算部に上記各相電路の状態によらず連続して駆動電源を供給する通信電源回路とを備え、上記引き外し演算部は、上記通信演算部より基準値の送信要求を受けたとき、上記記憶部に記憶した基準値を返信するとともに、この通信処理よりも引き外しの演算処理の優先度が高く構成されたものである。
【0008】
また、通信電源回路は、引き外し電源回路が駆動電源を供給できないとき、上記引き外し電源回路が供給する回路に駆動電源を供給可能に構成されたものである。
さらにまた、通信電源回路が引き外し電源回路に電源を供給している場合において、通信演算部が送信要求した時刻から予め決められた時間経過後までに上記引き外し演算部より応答がないとき、通信演算部はエラー情報を出力するように構成されたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1
以下この発明の実施の形態1について説明する。図1はこの発明の実施の形態1に係る配線用遮断器の構成を説明するブロック図である。図2は特性設定部を構成するテーブルコードスイッチの説明図である。
図1において、100は配線用遮断器、102a、102b、102cは配線用遮断器100内に設けられた電路、104a、104b、104cは各相電路102a、102b、102cの電流を検出する電流検出器であり、例えば空心コイルである。106は電流検出器102a、102b、102cからの信号を積分かつ増幅し、各相の電流に対応した信号を相選択サンプリング回路108へ出力するとともに、各相の電流に対応した信号のうち最大瞬時値を瞬時回路110へ出力する信号入力回路である。108は各相の電流に対応した信号から最大相を検出し出力する相選択サンプリング回路、110は瞬時回路であり、各相の最大瞬時値が特性設定部12により設定された瞬時引き外しの基準値である所定の電流値を超えたとき、出力信号S110をL(low)電圧からH(high)電圧に反転させる。トリガ回路134は出力信号S110の反転を受信したとき、トリップコイル136を引き外す。
ここで、引き外しの基準となる基準値とは、電流又は電流(電流の関数を含む)とその継続時間により規定される値であり、実施の形態1の場合には、上述した瞬時回路110の所定の電流値、後述する長限時部124の反限時関数により規定される値、及び後述する短限時部122の所定の電流値と所定の継続時間により規定される値である。なお、瞬時回路110の所定の電流値は短限時部12の所定の電流値よりも大きい。
【0010】
112は例えばマイコン(microcomputer)により構成された引き外し演算部、114は相選択サンプリング回路108からの信号をA/D(analog/digital)変換するA/D変換部、116は演算部であり、A/D変換部114の出力データ及び記憶部118に記憶された引き外しの基準値に基づいて引き外し演算及び事前警報、後述する計測演算部212との通信のための演算等をする。118は例えばRAM(Random Access Memory)により形成された記憶装置であり、特性設定部(基準値設定部)128により設定された短限時、長限時及び事前警報の設定値を記憶する。120は演算部116からの指令に基づいて計測演算部212と通信する入出力部である。
【0011】
124は長限時部であり、A/D変換部114の出力データが記憶部118に記憶された長限時における引き外しの基準値を超えたとき、図示しないポートからの出力信号S124をL(low)電圧からH(high)電圧に反転させる。ここで、長限時における引き外しの基準値とは、通電電流と通電時間との反限時関数であって、例えば、定格電流よりもやや大きな電流が流れいる過負荷領域における通電電流の実効値が反限時特性を有するものである。
122は短限時部であり、A/D変換部114の出力データが記憶部118に記憶された短限時引き外しの基準値を超えたとき、図示しないポートからの出力信号S122をL(low)電圧からH(high)電圧に反転させる。ここで、短限時引き外しの基準値とは、通電電流と通電時間との関数であって、例えば事故電流が流れたとき長限時部124の反限時特性による引き外しを待たずに大電流に対して短時間で応答するものである。なお、実施の形態1では、短限時部12を有する配線用遮断器について説明したが、短限時部12が無いものであって良い。
トリガ回路134は出力信号S122、S124の反転を受信したとき、トリップコイル136を引き外す。
126は事前警報部であり、A/D変換部114の出力データが記憶部118に記憶された事前警報の基準値を超えたとき、図示しないポートからの出力信号S126をL(low)電圧からH(high)電圧に反転させる。ここで、事前警報の基準値とは、定格電流値よりもやや小さな値である。
【0012】
128は瞬時回路110、短限時部122、長限時部124、事前警報部126へ基準値を設定する特性設定部(基準値設定部)であり、例えば図2に示すようなテーブルコードスイッチにより構成されている。図2を参照し、128Aは特性設定部128の一部、例えば短限時引き外し基準値を設定するテーブルコードスイッチであり、一端が電源回路132の電源端子に接続され、接点a、b、c、dが閉じているときは引き外し演算部112にH信号が出力され、開いているときは引き外し演算部112にL信号が出力される。引き外し演算部112は接点a、b、c、dからのH信号とL信号の組み合せにより設定された基準値を識別する。テーブルコードスイッチ128Aの接点a、b、c、dは配線用遮断器1の外部からドライバー等によりオンオフの設定が可能となっている。
図1に戻って、130a、130b、130cは電路102a、102b、102cに設けられ、電源回路132を動作させる電流検出器、132は電源回路(引き外し電源回路)であり、信号入力回路106、相選択サンプリング回路108、瞬時回路110引き外し演算部112、特性設定部128、トリガ回路134、及びトリップコイル136に駆動電源を供給する。134は出力信号S110、S122、S124がH信号に反転したとき、トリップコイル136へトリガ信号を出力するトリガ回路、136はトリガ回路134のトリガ信号に応じて開閉接点138a、138b、138cを開路させるトリップコイルである。トリガ回路134、トリップコイル136により引き外し部が構成される。
【0013】
200は例えばマイコンにより構成された計測ユニットであり、配線用遮断器100の筐体に収容されている。202a、202bは、電路102a、102b、102cの電路間の電圧を検出する電圧検出器(トランス)、204は電圧検出器202a、202bの出力を電子回路で処理しやすいレベルに変換し出力する電圧信号入力回路、206は電圧信号入力回路204の出力をA/D変換するA/D変換部、208は電流検出器104a、104b、104cの出力を電子回路で処理しやすいレベルに変換し出力する電流信号入力回路、210は電流信号入力回路208の出力をA/D変換するA/D変換部である。
【0014】
212は計測演算部(通信演算部)であり、A/D変換部206、210からの入力に基づいて電路102a、102b、102cに流れる電流、電圧、電力量等を演算し表示器218へ表示し、ポート出力信号S110、S122、S124、S126がHレベルに反転したときデータ出力部216より引き外し情報を送信し、また、通信線140を介して通信により記憶部118に記憶された引き外しの基準値を得る。214は計測演算部212が受信した引き外しの基準値を記憶する記憶部、220は電源回路(通信電源回路)であり、商用交流電源222を直流に変換し電路102a、102b、102cの状態によらず連続して駆動電源を電圧信号入力回路、電流信号入力回路、A/D変換部206、210、計測演算部212、記憶部214、データ出力部216、表示器218に供給する。
【0015】
次に動作、特に基準値の送信動作について説明する。
(引き外し演算部)
配線用遮断器100を所定の電路に設置した後、上述したように特性設定部128より各基準値を設定し、商用交流電源222に電源回路220を接続し、配線用遮断器100の開閉接点138a、138b、138cを閉路する。電源開路132より駆動電源が供給されると、引き外し演算部112は特性設定部128により設定された基準値(瞬時回路110、短限時、長限時、事前警報の基準値)を入力し、記憶部118に記憶する(step01)。
演算部116は記憶部118に記憶された引き外し基準値とA/D変換部114より入力したデータとを比較し、引き外し演算し(step02)、入力データが基準値を超えたとき各々短限時部122、長限時部124より出力信号S122、S124をHレベルに反転させる(step03)。
同様に、演算部116は記憶部118に記憶された事前警報基準値とA/D変換部114より入力したデータとを比較し、事前警報演算し(step04)、事前警報部126により出力信号をHレベルに反転させる(step05)。
【0016】
引き外し演算部112が入出力部120を介して計測演算部212より、基準値の送信要求S212を受け取ったとき、演算部116は記憶部118に記憶された基準値を含む応答S12を入出力部120より、記憶演算部212へ送信する(step06)。
また、特性設定部128より基準値が変更されると、演算部116は基準値の変更を検出し、記憶部118に変更後の基準値を記憶させ、その後変更された基準値を計測演算部212へ送信する(step07)。
なお、step02の引き外し演算は、step06及びstep07における送信に係る演算よりも優先度を高くしているので、即ち、引き外し演算の合間に送信するように構成しているので、引き外しの信頼性を従来と同様に保つことができる。
【0017】
(計測演算部)
計測演算部212は、自己の(図示しない)ポート毎に予め瞬時路110、短限時回路122、長限時回路124、事故警報部126の対応を関連付けしておくことにより、出力信号S110、S122、S124、S126がHレベルに反転したとき、何れの回路110、122、124、126が反転したかを検知することができ、対応する表示やデータの出力が可能となる。例えば、短限時部122からの出力信号S12が反転したときは、表示器218に「短限時トリップ中」と表示させ、短限時トリップしたことをその時刻とともにデータ出力部216より上位の集中端末に送信する。
【0018】
計測演算部212は、上述したstep06及びstep07により記憶部11に記憶された基準値を含む情報を受信したとき、この基準値を記憶部214に記憶する(step20)。計測演算部212は、上位の集中端末より基準値の送信要求があったとき(step21)、記憶部214に記憶された基準値を含む信号を上位の集中端末に返信する(step22)
また、計測演算部212は、電路102a、102b、102cに流れる電流、電圧、電力量等の情報を時刻とともに記憶部214に記憶させ(step23)、上位の集中端末より計測値の送信要求があったとき(step24)、記憶部214に記憶された計測値を含む信号を上位の集中端末に返信する(step25)。
【0019】
以上のように、配線用遮断器100は、引き外しの基準となる設定された基準値を送信することにより外部から保護協調等の集中管理することが容易にできる。また、引き外し演算部112と別体に計測演算部212が設けられているので、設定された基準値を送信するときに、引き外し演算に影響を与えることがなく、引き外しの信頼性が高い。また、計測演算部212は電路102a、102b、102cの状態によらず連続して電源回路220により駆動電源が供給されるので、引き外し演算部112が起動していないときにも設定された基準値を記憶部214から読み出して送信でき、外部から集中管理することが容易にできる。また、記憶部11に設定された基準値を通信線140を介した通信により送信するので、計測演算部212が特性設定部128で設定された基準値を直接取込む構成に比較し(例えば図2に示すような4ビットのテーブルコードスイッチを瞬時回路110、短限時回路122、長限時回路124、事前警報部126に各々用いると16本の配線が必要となる)、配線用遮断器100と計測ユニット200との配線を簡素化でき、配線用遮断器100を小型化することができる。
【0020】
実施の形態2
以下この発明の実施の形態2について説明する。図3はこの発明の実施の形態2に係る配線用遮断器の構成を説明するブロック図である。図4はこの発明の実施の形態2に係る計測演算部の動作を説明するフローチャートである。図3において、150は電源線であり、電路102a、102b、102cの通電電流が小さく電源回路132が引き外し演算部112等に駆動電源を供給できないとき、電源回路220からへ電源回路132へ駆動電源を供給する。230は計測演算部212からの指令に応じて、スイッチ232を開閉制御するスイッチ回路である。232はスイッチであり、例えばそのゲート端子がスイッチ回路230の出力端子に接続された半導体スイッチング素子により構成される。その他の構成は実施の形態1と同様であるのでその説明を省略する。
【0021】
計測演算部212が引き外し演算部112から設定された基準値を受信する動作について図4を参照しながら説明する。
計測演算部212は基準値の送受信に係るプログラムの初期値としてn=0を設定する(step30)。
計測演算部212に記憶された所定のタイミング(例えば1日に1回)で引き外し演算部112に対して設定された基準値の送信要求S212を送信する(step31)。
計測演算部212は、送信要求S212の送信後、予め決められた時間内に引き外し演算部112から送信要求S212に対する応答S112があったか否かをチェックする(step32)。
step32により応答S112を検出したときは、応答S112を受信し、この電文中の設定された基準値を記憶部214に記憶させる(step33)。
【0022】
一方、step32により応答S112を検出しなかったときは、開閉接点138a、138b、138cが開路、或は電路102a、102b、102cの通電電流が小さく電源開路132より駆動電源を供給できていない、又は、引き外し演算部112の故障等の何らかの異常が発生がしている。このときには、nの値を1増加させる(step33)ととともに、スイッチ回路230にスイッチON指令を出力する(step34)。スイッチ回路230はスイッチON指令を受けると、スイッチ232をONさせる。スイッチ232がONされることにより、電源回路220から電源回路132へ駆動電源が供給される。
ついで、計測演算部212は、n=2であるか否かを検出し(step36)、n=2のときには、引き外し演算部112の故障等の何らかの異常が発生がしていると判断し、エラー表示及びデータ出力部より上位の集中端末にエラー情報を送信するとともにスイッチ232をOFFさせる指令をスイッチ回路230に出力する(step37)。一方、step36によりn=2でないとき(即ちn=1のときには)、step31、32を繰り返す。
【0023】
step33により設定された基準値を記憶した後に、n=0であるか否かを検出し(step38)、n=0のときにはstep31に戻り送信要求を待つ。
一方、step38によりn=0でないとき、スイッチ232をOFFさせる指令をスイッチ回路230に出力し(step39)、nを0に初期化し(step40)、step31に戻り送信要求を待つ。
【0024】
以上のように構成したので、開閉接点138a、138b、138cが開路、或は電路102a、102b、102cの通電電流が小さく電源路132より駆動電源を供給できていないときにも、計測演算部212は記憶部118に記憶された準値を読み出すことができる。また、電源路132より駆動電源を供給できていないときに、記憶部118に記憶された基準値を読み出すときのみ電源回路220から電源回路132へ駆動電源を供給するので、常時電源回路220から電源回路132へ駆動電源を供給する場合に比較し、電源回路220からの発熱の問題も少なく、かつ電源回路220を小型化することができ、計測ユニット200を内蔵する配線用遮断器100を小型化できる。即ち、上述した電源回路220と同等回路(例えば3端子レギュレータ等の電源IC)を使用し、引き外し演算部112に常時駆動電源を供給することも可能であるが、この場合には、上記電源回路を高いディレーティング率で使用する必要があり、配線用遮断器10の通電時の使用温度と電源回路220等を構成する電子部品の耐熱温度が近いことから、この電源回路からの発熱も無視できなくなる。一方、発熱による問題を解消するために、常時電源回路220から駆動電源を供給する電源回路として定格の大きなものを採用することも考えられるが、この場合には、定格の大きな電源回路の外形寸法が大きくなり、配線用遮断器10の小型化を妨げることとなる。
また、計測演算部212は、引き外し演算部112から予め決められた時間内における応答S112の有無により、引き外し演算部112の異常を検出することができ、この情報をデータ出力部216を介して上位の端末へ送信することにより、上位の端末側で配線用遮断器100の異常を知ることができる。
【0025】
【発明の効果】
この発明に係る配線用遮断器は、引き外し部の動作により各相電路を開路する開閉接点と、上記引き外し部による引き外しの基準となる基準値を設定する基準値設定部と、上記基準値設定部で設定された基準値を記憶する記憶部と、上記各相電路を流れる電流を検出する電流検出器と、上記電流検出器からの入力と上記記憶部に記憶された基準値とに基づいて、上記引き外し部に引き外し信号を出力する引き外し演算部と、上記各相電路より上記引き外し演算部及び上記記憶部に駆動電源を供給する引き外し電源回路とを備えた配線用遮断器において、上記基準値を入力し、この基準値を外部の装置へ送信する上記引き外し演算部と別体の通信演算部と、上記通信演算部に上記各相電路の状態によらず連続して駆動電源を供給する通信電源回路とを備え、上記引き外し演算部は、上記通信演算部より基準値の送信要求を受けたとき、上記記憶部に記憶した基準値を返信するとともに、この通信処理よりも引き外しの演算処理の優先度が高く構成されたので、引き外しの基準となる設定された基準値を送信することにより外部から集中管理することが容易にできるとともに、設定された基準値を送信するときに、引き外し演算に影響を与えることがなく、引き外しの信頼性が高い
【0027】
また、通信電源回路は、引き外し電源回路が駆動電源を供給できないとき、上記引き外し電源回路が供給する回路に駆動電源を供給可能に構成されたので、引き外し演算部が起動していないときにも設定された基準値を送信でき、外部から集中管理することが容易にできる。
【0028】
さらにまた、通信電源回路が引き外し電源回路に電源を供給している場合において、通信演算部が送信要求した時刻から予め決められた時間経過後までに上記引き外し演算部より応答がないとき、通信演算部はエラー情報を出力するように構成されたので、配線用遮断器の異常を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る配線用遮断器の構成を説明するブロック図である。
【図2】 図1の特性設定部を構成するテーブルコードスイッチの説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態2に係る配線用遮断器の構成を説明するブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る計測演算部の動作を説明するフローチャートである。
【図5】 従来の計測機能付の回路遮断器を示すものである。
【符号の説明】
100 配線用遮断器、 102a、102b、102c 電路、 104a、104b、104c 電流検出器、 110 瞬時回路、 112引き外し演算部、 116 演算部、 118 記憶部、 122 短限時部、 124 長限時部、 128 特性設定部、 130a、130b、130c 電流検出器、 132 電源回路(引き外し電源回路)、 134 トリガ回路、 136 トリップコイル、 138a、138b、138c 開閉接点、 140 通信線、 200 計測ユニット、 202a、202b 電圧検出器、 212 計測演算部(通信演算部)、 214 記憶部、 220 電源回路(通信電源回路)、 222 商用交流電源

Claims (3)

  1. 引き外し部の動作により各相電路を開路する開閉接点と、上記引き外し部による引き外しの基準となる基準値を設定する基準値設定部と、上記基準値設定部で設定された基準値を記憶する記憶部と、上記各相電路を流れる電流を検出する電流検出器と、上記電流検出器からの入力と上記記憶部に記憶された基準値とに基づいて、上記引き外し部に引き外し信号を出力する引き外し演算部と、上記各相電路より上記引き外し演算部及び上記記憶部に駆動電源を供給する引き外し電源回路とを備えた配線用遮断器において、上記基準値を入力し、この基準値を外部の装置へ送信する上記引き外し演算部と別体の通信演算部と、上記通信演算部に上記各相電路の状態によらず連続して駆動電源を供給する通信電源回路とを備え、上記引き外し演算部は、上記通信演算部より基準値の送信要求を受けたとき、上記記憶部に記憶した基準値を返信するとともに、この通信処理よりも引き外しの演算処理の優先度が高く構成されたことを特徴とする配線用遮断器。
  2. 通信電源回路は、引き外し電源回路が駆動電源を供給できないとき、上記引き外し電源回路が供給する回路に駆動電源を供給可能に構成されたことを特徴とする請求項記載の配線用遮断器。
  3. 通信電源回路が引き外し電源回路に電源を供給している場合において、通信演算部が送信要求した時刻から予め決められた時間経過後までに上記引き外し演算部より応答がないとき、通信演算部はエラー情報を出力するように構成されたことを特徴とする請求項記載の配線用遮断器。
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