JP3668652B2 - 電子式回路遮断器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電路の電流を検出して過電流域では時限特性により電路を遮断保護する電子式回路遮断器に関するもので、電路の熱的許容範囲において予め限定された過電流に対して過電流域で通電可能残時間を表示できる回路遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は、例えば特開平6ー36665号公報に示された従来の電子式回路遮断器の制御装置の回路ブロック図、図11は制御装置を有する回路遮断器の外観正面図、図12は回路遮断器の過電流時限特性図である。
図において、1は配線電路、2は開閉接点、3は配線電路1に流れる電流を検出する変流器、4は変流器3の二次側に設けられた電流検出回路、5は電流検出回路4のアナログ出力をデジタル信号に変換するA/D変換回路である。6は制御部であり、マイクロコンピュータを含んで構成され、マイクロコンピュータに付随するROMには図12に示される規定の時限特性が記憶保有されている。7は過電流に対応した時限特性の時限での制御部6からの出力により開閉接点2を開離して配線電路1の負荷電流を遮断する出力回路である。8は設定部であり、ROM内に記憶される時限特性のパラメータの変更設定、事前警報発令電流値の変更設定を行う。設定部8は電流設定スイッチでありトリマ等の可変抵抗器8a及びデップスイッチ8bから構成される。9は表示部であり、制御部6からの信号により設定値オーバーを警告する事前警報表示灯9aと、過電流域で通電中である定格オーバー警告表示灯9bが備えられている。10は回路遮断器本体、11は開閉接点2を外部から手動で開閉させる操作ハンドルである。
【0003】
動作について説明する。配線電路1の負荷電流がROM内に記憶されている事前警報発令電流値を超えると制御部6から表示部9へその信号出力があり、表示部9は事前警報表示灯9aを点灯させて、負荷電流が定格値に近づいたことを知らせる。また、負荷電流が定格値を超えた場合は定格オーバー警告表示灯9bを点灯または点滅させて注意をさせる。さらに、負荷電流の定格オーバーが続き時限特性を超える過電流に対応した時限で出力回路7を介して開閉接点2を開離して配線電路1の負荷電流を遮断する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に回路遮断器は配線電路に流れる通常の負荷電流を想定した定格電流のものが選定される。断続的、一時的に大電流を必要とする負荷が接続された配線電路では通常の負荷電流より大きめの定格電流の回路遮断器を選定しなければならず不経済である。また、回路遮断器の通電容量が通常の負荷電流に対して余裕があるため、多少の過電流状態が続いても異常として回路遮断器が動作せず、接続した負荷機器を焼損させることもあり、通常の負荷電流に対応した定格電流の回路遮断器では、意図的に一時的過電流を流す場合に、上記従来装置では、負荷電流の定格オーバーを表示するだけで、いつ回路遮断器が動作して停電になるか心配しながら通電をしなければならないといった課題があった。
とくに、OA機器群では突然の停電はメモリの消滅、機器の破壊を伴うので避けなければならない。しかし、OA機器群として接続される熱定着機構を持つ印画装置ではその立上がりの初期加熱時は大電力を必要として一時的過電流状態が発生し回路遮断器の突然の作動を予見できなかった。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、一時的に過電流を許容する配線電路において、通常の負荷電流に見合った定格電流の回路遮断器で、意図的に一時的過電流を流す場合に回路遮断器の遮断動作までの残り時間が把握でき、この間に負荷電流の調節を慌てることなく可能とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る電子式回路遮断器は、配線電路に流れる電流を検出してA/D変換してデジタル信号にする電流検出変換手段と、上記電流検出変換手段により検出・変換された電流値を2乗平均して実効値相当の電流実効値を演算する電流実効値演算手段と、回路遮断器の定格電流に対応する動作時限特性を規定する数値または算式を記憶保持する記憶手段と、上記配線電路に流れる電流が上記定格電流を超えた時、その後の経過時間を計時し、上記電流実効値とサンプリング周期との電流積を演算すると共に、上記電流積を積算累積して累積電流実効値を演算する電流実効値積算手段と、上記累積電流実効値が上記規定された動作時限特性の電流と時間の積に対応して定まる設定定数に達したとき上記回路遮断器を遮断動作させる遮断出力手段と、上記累積電流実効値が上記設定定数に達していない時は、上記設定定数を上記定格電流の2乗値で除した値から上記経過時間の積算値を差し引いて上記回路遮断器の遮断動作までの通電可能残時間を算出する残時間演算手段と、この算出された残時間を刻々表示する残時間表示手段とを備えたものである。
【0007】
この発明の請求項2に係る電子式回路遮断器は、配線電路の電流が定格電流超から定格電流以下になったとき定格電流超の経歴を残す経歴フラグ手段と、配線電路の電流が定格電流超から定格電流以下になったときにそれまでの定格電流超の間に累積された累積電流実効値から冷却相当の電流実効値を差し引き補正する残余電流積補正手段と、再び定格電流超となった際は補正された電流実効値を基礎に定格電流を超えた期間の上記電流実効値を累積加算する電流実効値積算手段とを備えたものである。
【0008】
この発明の請求項3に係る電子式回路遮断器は、請求項2の電子式回路遮断器において残余電流積補正手段の演算結果が負数となったときに経歴フラグ手段の経歴をクリヤするものである。
【0009】
この発明の請求項4に係る電子式回路遮断器は、コンデンサおよび放電抵抗からなる時定数回路と、配線電路の電流が定格電流超の間は一定電荷のパルスをその電流実効値に比例してコンデンサに出力するパルス出力手段と、コンデンサの残留電圧を電流実効値の基礎値に換算して定格電流を超えた期間の電流実効値を累積加算する電流実効値積算手段とを備えたものである。
【0010】
この発明の請求項5に係る電子式回路遮断器は、記憶手段に記憶保持された動作時限特性の電流と時間の関係を可変する設定手段を備えたものである。
【0011】
この発明の請求項6に係る電子式回路遮断器は、配線電路に接続された負荷の近傍に設置される残時間表示手段に残時間を遠隔配信する通信インターフェイスを備えたものである。
【0012】
この発明の請求項7に係る電子式回路遮断器は、残時間表示手段の残時間表数字を目視認識できる程度に静止表示させるようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1を示す電子式回路遮断器の過電流検出装置のブロック図、図2はこの発明の回路遮断器の過電流と時限特性の関係を説明する図、図3はサンプリングによる電流の実効値を得る方法を説明する図、図4は他のサンプリング方法により電流の実効値を得る方法を説明する図、図5は実施の形態1の遮断までの残時間表示処理のフローチャートである。
図において、1〜10は上記従来装置の説明のものと同様である。電流検出回路4は変流器3の二次出力を直流電圧信号に変換する整流回路4a、負担回路4bおよび負担回路4bに誘起する出力信号の実効値を得るための波形変換回路4cから構成される。
21は通信インターフェイス(通信I/F)であり、遠隔に設置される外部表示部22へ制御部6の処理結果を通信線を介して送信する。外部表示部22は電流値や、この発明の趣意である動作残時間、各種警報が表示される。20は外付ユニットであり、設定部8、表示部9及び通信インターフェイス21が収納され回路遮断器本体10に取り付けられる。設定部8は可変抵抗器等から構成され、後述の長時限特性曲線の値を可変させる。
【0014】
回路遮断器の時限特性は図2に示すように、電流の大きさにより長時限特性、短時限特性、瞬時特性の3域の特性曲線からなっている。ここでは、とくに長時限特性域の動作について説明する。検出された配線電路1の電流はA/D変換回路5でアナログ値からデジタル値へ変換される。このサンプリングクロック周期はΔtである。電流は実効値を得る必要から配線電路1の交流電源周波数が50Hzの2.5周期、60Hzの場合の3周期に相当する間をサンプリング数mで2乗移動平均してサンプリング電流実効値の平方値としてI2=(Σi2)/mを求める。I2の平方根が電流実効値Iといえる。
【0015】
該回路遮断器の動作は電流実効値Iと予め定められている定格電流ICとを直接比較して定格電流をオーバーしたかどうかを判定する。この発明の実施例では処理の簡素化のため電流実効値I2と定格電流の平方値(IC)2とを比較するようにしている。負荷電流が定格電流をオーバーする間は、電流実効値I2を累積積算する。この積算値S1はS1=ΣΔt・I2であり、定格電流オーバーの間の経過時間T1はT1=ΣΔtとなる。模擬的に示すと図2のハッチィング部の面積がS1に相当する。
該回路遮断器の長時限特性はマイクロコンピュータへ付随する記憶手段であるROMにルックアップテーブルまたは算式の形で予め設定・記憶されてあり、この例では算式T0=K/I2で設定・記憶されている。ここで、T0は長時限動作時間、Iは電流実効値、Kは定数である。また、Kは図2の0−T0、0−Iで囲まれる長方形の面積であるS0に相当し、K=S0=T0・(IC)2である。また、負荷電流が定格電流をオーバーし続けて積算値S1が面積S0に等しくなった時に回路遮断器の遮断動作が実行される。従って、定格電流オーバーの経過時間T1(現在時点)から回路遮断器の遮断動作までの残時間TSはTS=T0−T1=(K/I2−ΣΔt)により演算算出が可能である。
【0016】
定格電流オーバー中でも負荷電流は一定ではなく変動するが、長時限特性はT0=K/I2の変数曲線であるので、電流実効値Iに対応した残時間TSに追従して変化させることができる。
従って、負荷電流が増えれば残時間TSは短くなり、負荷電流が減少すれば残時間TSは長くなる。またね、負荷電流が定格電流値以下の正常電流値になれば上記演算処理は中止する。
【0017】
この動作の詳細を図5のフローチャートにしたがって説明する。A/D変換回路5で検出された電流を2乗移動平均した電流実効値I2=(Σi2)/mを求める(ステップ41)。回路遮断器の定格電流値の2乗値(IC)2と、算出した電流実効値I2を比較して、I2<(IC)2のときは次の電流実効値演算へ戻る。I2>(IC)2の場合は、この時点からの経過時間T1の計時をする。(ステップ42、43)。経過時間T1内の電流実効値I2を累積して積算値S1を求める(ステップ44)。そして該回路遮断器の長時限動作時間T0の設定定数Kと積算値S1とを比較する(ステップ45、46)。S1>Kとなると該回路遮断器が動作時限に達したので出力回路7を介して開閉接点2を開離して負荷電流を遮断する(ステップ49)。S1<Kの間は遮断動作に至る途中であるので遮断までの残時間TSをTS=(K/I2−ΣΔt)により算出して、この残時間TSを残時間表示部22へ表示させる(ステップ47、48)。
【0018】
残時間TSの数値表示は一般に液晶デジタル表示装置が用いられるが、上記のサンプリング時間Δt毎では目視認識できないので、0.5秒間程度の表示数字を静止表示させるようにすることが好ましい。
【0019】
上記では残時間算出をサンプリング時間Δt毎に実施したが、残時間の数値表示を目視認識できるよう0.5秒間程度の表示数値を静止表示させるようにするので、電流実効値を表示数値の静止表示させる遅いタイミングで得てもよい。
【0020】
表示数値の静止表示させる程度のタイミングで電流実効値を得る他のサンプリング方法により電流の実効値を得る方法を図4により説明する。図4において、ΔTは配線電路1の交流電源周波数の50Hzと60Hzの周期の公倍数にあたる期間であり、この間の電流値の2乗平均を求め、ΔTの間隔で電流実効値I2として演算処理すれば目視認識できる遅い速度の処理となりマイクロコンピュータの処理負担を減少させることができる。
【0021】
一般に回路遮断器の設置場所と負荷の使用場所が離れていることが多く、回路遮断器に遮断までの残時間を表示しても、負荷を制御することに不便である。とくに複数の負荷が接続されている場合には、夫々の負荷の場所で残時間の表示が得られれば、意識的な過電流状態での負荷制御がより行い易くなる。このために、通信インターフェイス21を設け、遠隔負荷の近傍に設置される外部表示部22へ残時間を通信線を介して配信し表示させるようにすれば、時期を失することなく負荷を制御することができる。
【0022】
また、設定部8の可変抵抗器により長時限特性曲線を図2に示すように移動させて、配線電路1に接続された負荷機器に適した特性とすることで、熱的に安全な過電流域の通電残時間を表示させることができる。特性曲線の移動はROMに記憶されている算式T0=K/I2の定数Kを可変抵抗により変化させることで可能である。
【0023】
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2の残時間表示処理の動作を説明するフローチャートである。図において、ステップ41〜49は上記実施の形態1の説明と同様である。該実施の形態2のものは過負荷、100%以下を短時間で繰り返す、電動機のインチング操作等の場合のときに、配線電路1および接続負荷機器の熱履歴を残時間表示に反映させるようにしたものである。
【0024】
処理ルーチンの中に熱履歴フラグを持たせているので、初期処理においてクリヤにする(ステップ51)。電流実効値I2を求め、定格電流値の2乗値(IC)2と比較して、過電流状態か否かを判定する(ステップ41、42)。I2>(IC)2の場合の負荷電流が定格電流値IC以上のときは履歴フラグをオン(R=1)にして、残時間表示処理を実行する(ステップ50)。I2<(IC)2ときは履歴フラグのオン有無を確認して履歴フラグ無し(R=0)のときは次の電流実効値演算へ戻る。履歴フラグがオン(R=1)のときは熱履歴補正処理へ移行する(ステップ52)。
【0025】
熱履歴補正処理では負荷電流が定格電流値IC未満の状態継続時間に比例した放熱補正値SPをSP=ΣΔt・Pで求める(ステップ54、55)。Pは定数であり単位時間当たりの放熱係数である。過去の定格電流オーバー時の経過時間T1内に累積された積算値S1から放熱補正値SPを差し引き、残余積算値S2を求める(ステップ56)。これは定格電流値IC未満のため配電線路1が放熱冷却されることに対応させている。模擬的に示すと図2のハッチィング部の面積がS1から放熱冷却相当分の放熱補正値SPを差し引いた残りを残余積算値S2として算出している。残余積算値S2が負(S2<0)になると、遮断器は正常に冷却されたとして履歴フラグRおよび残余積算値S2をクリヤする。残余積算値S2が正(S2>0)のときは次の電流実効値演算へ戻る(ステップ57、51)。
【0026】
残余積算値S2が正(S2>0)の間に再び、定格電流オーバーの負荷電流になると残余積算値S2に新たな過電流経過時間T1内の電流実効値I2を累積加算して積算値S1をS1=S2+ΣΔt・I2により算出する(ステップ44)。ステップ45、46は上記従来例の説明と同様である。ステップ47において、遮断動作までの残時間TSの算出は新たな過電流経過時間T1の値ではなく残余積算値S2を加味した見做し経過時間(S1/I2)を使用して残時間TS=(K/I2−S1/I2)により算出し、残時間表示する。
【0027】
このように過去短時間内の過電流履歴を残時間算出に加味するようにしたので、過負荷、100%以下を短時間で繰り返す、電動機のインチング操作等の場合に、安全性を配慮した残時間表示をすることができる。
また、熱的に過電流履歴を残す必要の無い範囲に配線電路1および接続負荷機器が放熱されたときは、履歴フラグをクリヤするので実態に近似して熱的安全性を得ることができる。
【0028】
実施の形態3.
上記実施の形態2は制御部6のROMに熱履歴を記憶させているので、遮断器が不用意に遮断動作したとき、ROM内の熱履歴が消滅するので、短時間内に遮断器を再投入した場合、配線電路1および接続負荷機器の熱履歴が無い状態からの時限動作となり、配線電路1および接続負荷機器の熱的安全性に問題がある。実施の形態3の発明は遮断器が不用意に遮断動作しても熱履歴を時限動作に反映させるものである。
【0029】
図7はこの発明の実施の形態3を示す回路遮断器の過電流検出装置のブロック図、図8は実施の形態3の回路遮断器の過電流と時限特性の関係を説明する図、図9は実施の形態3の残時間表示処理のフローチャートである。
図7において、1〜10、20〜22は上記実施の形態1の説明のものと同様である。6aは制御部6のマイクロコンピュータの出力ポート、12はコンデンサであり、配線電路1の負荷電流が定格値を超えたとき出力ポート6aから負荷電流に応じたパルス出力が与えられる。13はバイアス抵抗、14は逆流防止用のダイオードである。15は放電抵抗であり、コンデンサ12とで時定数回路を形成しコンデンサ12の電荷を所定の時定数を持たせて放電させる。コンデンサ12の電位はA/D変換回路5の第二の入力端子5bに入力するようになっている。
【0030】
定格値以上の電流域において、制御部6のマイクロコンピュータは配線電路1に流れる電流値に対応したパルスを出力してコンデンサ12を充電する。コンデンサ12の残留電位はマイクロコンピュータからの充電の頻度と放電抵抗15を通じての放電の差により定まる。制御部6はA/D変換回路5を介してコンデンサ12の電位を取り込むようにしており、コンデンサ12の電位を、つぎの時限カウントの基礎値としている。
実施の形態3ではコンデンサ12の残留電位を時限カウントの基礎値とすることで配線電路1の配電線の熱履歴特性を考慮して回路遮断器の動作特性とするようにしている。
【0031】
次に動作について図8、図9により説明する。図8において、S0、S1、T0、TS、T1は上記実施の形態1での図2の説明のものと同じである。S3はコンデンサ12の残留電位は配電線の熱履歴に相当するので、残留電位eに比例した面積で図上にαを変換定数とすると熱履歴S3はS3=α・eで示される。そして、遮断時限の経過時間T1(ΣΔt)内の電流実効値I2を累積した積算値S1と熱履歴S3とを加算した積算値S1で遮断器の遮断時限を判定する。
【0032】
図9において、ステップ41〜49は上記実施の形態2の図6の説明と同様である。熱履歴を把握するための時定数回路を具備しているので定格電流オーバーになると時定数回路の残留電位eを検知して熱履歴S3を求める(ステップ81)。熱履歴S3に加え定格電流オーバーの間の電流実効値I2を累積して積算値S1を求める(ステップ82)。そして、これまでの熱履歴を残すために図示していないD/A変換器を介して電流実効値I2に対応したパルス(電荷)を時定数回路へ送り出す(ステップ83)。
配線電路に定格電流オーバーの履歴がないかもしくは、定格電流オーバーから定格電流以内の電流値になって長時間経過していれば、コンデンサ12の電荷放電が十分なされ、S3=0となるが、短い時間で定格電流オーバーと定格電流以内を繰り返す場合は、それ相当にコンデンサ12へ残留電荷が熱履歴を与える。遮断動作までの残時間TSの算出は熱履歴S3を加味した見做し経過時間を使用して残時間TS=(K/I2−S1/I2)により算出し、残時間を表示する(ステップ47)。
【0033】
このように、ハード的な時定数回路へ熱履歴を残すようにしたので、不用意に遮断器が遮断動作して再投入した場合にも、配線電路1および接続負荷機器の熱履歴を回路遮断器の時限動作及び残時間表示に反映させることができる。
【0034】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、回路遮断器の通電において一時的な過電流を容認したときにその過電流で遮断動作までの残り時間が表示されるので、残時間を把握したうえでこの間に負荷電流の調節を慌てることなく実施することができる。
【0035】
また、過電流による熱履歴を残時間表示に反映させるようにしたので、過電流と100%以下を短時間で繰り返す、電動機のインチング操作等の場合のときに、配線電路1および接続負荷機器の熱負担による過熱を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す電子式回路遮断器の過電流検出装置のブロック図である。
【図2】 この発明の回路遮断器の過電流と時限特性の関係を説明する図である。
【図3】 この発明の実施の形態1のサンプリングによる電流の実効値を得る方法を説明する図である。
【図4】 他のサンプリング方法により電流の実効値を得る方法を説明する図である。
【図5】 この発明の実施の形態1の残時間表示処理フローチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態2の残時間表示処理フローチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態3を示す回路遮断器の過電流検出装置のブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態3の回路遮断器の過電流と時限特性の関係を説明する図である。
【図9】 実施の形態3の残時間表示処理フローチャートである。
【図10】 従来の回路遮断器の電子式過電流検出装置のブロック図である。
【図11】 回路遮断器の外観正面図である。
【図12】 過電流検出装置の時限特性を示す図である。
【符号の説明】
1 配線電路、 4 電流検出回路、 5 A/D変換回路、 6 制御部、
6a 出力ポート、 8 設定部、 9 表示部、 10 回路遮断器本体、
12 コンデンサ、 14 ダイオード、 15 放電抵抗、
20 外部ユニット、 21通信インターフェイス
Claims (7)
- 配線電路に流れる電流を検出してA/D変換してデジタル信号にする電流検出変換手段と、上記電流検出変換手段により検出・変換された電流値を2乗平均して実効値相当の電流実効値を演算する電流実効値演算手段と、回路遮断器の定格電流に対応する動作時限特性を規定する数値または算式を記憶保持する記憶手段と、上記配線電路に流れる電流が上記定格電流を超えた時、その後の経過時間を計時し、上記電流実効値とサンプリング周期との電流積を演算すると共に、上記電流積を積算累積して累積電流実効値を演算する電流実効値積算手段と、上記累積電流実効値が上記規定された動作時限特性の電流と時間の積に対応して定まる設定定数に達したとき上記回路遮断器を遮断動作させる遮断出力手段と、上記累積電流実効値が上記設定定数に達していない時は、上記設定定数を上記定格電流の2乗値で除した値から上記経過時間の積算値を差し引いて上記回路遮断器の遮断動作までの通電可能残時間を算出する残時間演算手段と、この算出された残時間を刻々表示する残時間表示手段とを備えたことを特徴とする電子式回路遮断器。
- 配線電路に流れる電流が定格電流超から定格電流以下になったとき定格電流超の経歴を残す経歴フラグ手段と、上記配線電路に流れる電流が定格電流超から定格電流以下になったときにそれまでの定格電流超の間に累積された累積電流実効値から冷却相当の電流実効値を差し引き補正する残余電流積補正手段と、再び定格電流超となった際は補正された電流実効値を基礎値にして定格電流を超えた期間の上記電流実効値を累積加算する電流実効値積算手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の電子式回路遮断器。
- 上記残余電流積補正手段の演算結果が負数となったときに経歴フラグ手段の経歴をクリヤすることを特徴とする請求項2記載の電子式回路遮断器。
- コンデンサおよび放電抵抗からなる時定数回路と、配線電路に流れる電流が定格電流超の間は一定電荷のパルスをその電流実効値に比例して上記コンデンサに出力するパルス出力手段と、上記コンデンサの残留電圧を電流実効値の基礎値に換算して定格電流を超えた期間の上記電流実効値を累積加算する電流実効値積算手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の電子式回路遮断器。
- 記憶手段に記憶保持された動作時限特性の電流と時間の関係を可変する設定手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電子式回路遮断器。
- 配線電路に接続された負荷の近傍に設置する残時間表示手段に残時間を遠隔配信する通信インターフェイスを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電子式回路遮断器。
- 残時間表示手段の残時間表数字を目視認識できる程度に静止表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の電子式回路遮断器。
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