JP2011009152A - 電子式回路遮断器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】時限特性を外部から入力する時限特性入力回路57と、制御部54に外部から電力を供給する外部電源入力回路56とを備え、外部電源入力回路56から規定値以上の電圧が供給された時に時限特性入力回路57から入力された時限特性が記憶手段54fに記憶されるようにした。
【選択図】図3
Description
また、電路に流れる電流を検出する変流器出力を規定電圧に変換することにより制御部に電力を供給していた。(例えば、特許文献2 図4参照)
具体的には、時限特性設定装置から制御部に時限特性値を送信すると、この時限特性値を制御部のマイコンが受信するが、マイクロコンピュータは内部のRAMに一時記憶し、電源がOFFされても記憶内容が消えない不揮発メモリーを使用した記憶手段に対して時限特性値を従来のデータに上書きし、時限特性値を更新する。
この時、上書きの最中に電子式回路遮断器より上流の電源が事故等でOFFとなった場合に、書き込み動作が途中で終わってしまい、時限特性のデータが異常なままとなってしまい、再度電源が投入された場合に、時限特性が異常のまま動作することとなる。
以下図1乃至5にもとづき、実施の形態1について詳細に説明する。
なお、突出部20は、電子式回路遮断器100が配電盤などに装着される場合、この突出部20または突出部20の一部が配電盤カバー40から突出されるものである。
制御部54は、計器用変流器8の二次側出力を直流電流に変換する整流回路54a、負担回路54bおよび負担回路54bに誘起する出力信号の実効値を得るための波形変換回路54c、アナログ出力をデジタル信号に変換するA/D変換回路54d、各相電流の波形データを取得し、通電情報(各相電流、高調波電流、漏洩電流等)を算出するマイクロコンピュータ54e、及び不揮発性メモリーである記憶手段54fから構成されている。
過電流引き外し装置5は制御部54からの出力により開閉接点3を開離して導電主導体4を遮断する回路である。
時限特性設定装置70は、時限特性のデータを電子式回路遮断器に入力する装置、時限特性設定用コネクタ80は時限特性設定装置70を接続するコネクタであり、信号用の端子と電源入力用の端子がある。信号用の端子は入力ドライバー回路から構成される時限特性入力回路57を経由して制御部54に入力され、電源入力用の端子は入力電源の電圧値を判定する外部電源入力回路56を経由し、突き合わせ用ダイオード55a,56bにより内部電源部55からの電源と突き合わせて制御部54に電力を供給する。
時限特性書込み手順の詳細を図4のフローチャートにしたがって説明する。
時限特性設定装置70を電子式回路遮断器100にケーブルで接続する。この時、時限特性入力回路57と、外部電源入力回路56が接続される(ステップS11)。
時限特性設定装置70から制御部54に時限特性値を送信する(ステップS12)。この時限特性値を制御部54のマイクロコンピュータ54eが受信するが、マイクロコンピュータ54eは図示しない内部のRAMに一時記憶(ステップS13)し、不揮発メモリーで構成している記憶手段54fに対して時限特性値を従来のデータに上書きし、時限特性値を更新する。
上記を防ぐために、外部電源入力回路56から規定値以上の電圧が入力されていることを判定し、規定電圧以上の場合に時限特性値を記憶手段に書き込みする(ステップS14,S15)。
外部からの電力として、時限特性設定装置70から電力が供給された場合に、電源が外部電源入力回路56を経由して電気回路部に供給されるが、外部電源入力回路56で電源を抵抗56a1、56a2で分圧し、分圧した信号をトランジスタ56a3のベースに供給する。ここで分圧された電圧値があらかじめ設定した電圧以上ならトランジスタ56a3はONとなり、判定信号はLレベルとなり、設定した電圧未満ならトランジスタ56a3はOFFとなり、判定信号はHレベルとなる。
なお、上記を計算する場合に、外部入力の電圧Eに対し、実際に電気回路部に供給する電源は、電源部との突き合わせ用ダイオード56bの電圧降下分を考慮しておく必要がある。
以下図6乃至8にもとづき、実施の形態2について詳細に説明する。
図6は本発明の実施の形態2における電子式回路遮断器のブロック図である。
電子式回路遮断器100は、付属装置用コネクタ81を介して遠隔の外部表示装置や、表示機能を有してないデータ収集装置等の付属装置71に測定データを送信する機能を有している。この付属装置71は付属装置用コネクタ81を介して外部電源入力回路56に接続されると共に、付属装置用入出力回路58を介して制御部54に接続されている。
また、制御部54内のマイクロコンピュータ54eにて処理した通電情報を表示する表示部30を有すると共に、付属装置71は装置の目的として、時限特性を送信する機能を持たせていないが、マイクロコンピュータ54eにて処理した通電情報を電路の状態にかかわらず電子式回路遮断器100から受信するため、電路より上流の電源が切れるなどして、不正なデータを吸い上げることを防ぐため、外部電源を供給するようにしている。
制御部54への電力を付属装置71から供給した場合は、表示部30に設定内容を表示させながら操作部59により時限特性の設定を行えるようにする。
図8のように付属装置71が接続された場合に外部電源入力回路56により、付属装置71が接続されていること、及び規定の電圧以上の電力が供給されていることを制御部54が認識することができる。
具体的な動作として、図7のフローチャートに示すように、付属装置71が外部電源入力回路56と接続されたことを認識し(ステップS21,S22)、さらに表示部30,操作部59で時限特性値変更用の画面へ移行する操作を行い、付属装置71から供給される電源電圧が規定電圧以上の場合に、表示部30に時限特性値変更用の画面に移行する(ステップS23,S24,S25)。
次に、表示部30と操作部59により、マイクロコンピュータ54eの内部RAMに時限特性値を設定し、記憶手段54fに対して時限特性値を従来のデータに上書きし、時限特性値を更新する(ステップS26,S27)。
時限特性は電子式回路遮断器100の設置時や、設備の配電系統を変更する場合以外は変更することが少なく、実施の形態1で必要となる時限特性設定装置70を常時接続しているケースが少ない。そのため設備や装置のトラブル等で急に時限特性を変更する必要が発生した場合に、電子式回路遮断器100の近くに時限特性設定装置70が無い場合が想定される。
一方、付属装置71は常時、もしくは定期的に可動しているため、常時接続されており、時限特性を急に変更する場合に対応可能となる。
2 電源側端子
3 開閉接点
4 通電主導体
5 過電流引き外し装置
7 負荷側端子
8 計器用変流器
13 内部付属装置収納部
20 突出部
21 ハンドル
22 開閉カバー
23 回転軸ピン
30 表示部
40 配電盤カバー
54 制御部、 54a 整流回路、 54b 負担回路、 54c 波形変換回路
54d A/D変換回路、 54e マイクロコンピュータ、 54f 記憶手段
55 内部電源部、 55a 突き合わせ用ダイオード
56 外部電源入力回路、 56a 判定回路、 56b 突き合わせ用ダイオード
57 時限特性入力回路
58 付属装置用入出力回路
59 操作部
70 時限特性設定装置
71 付属装置
80 時限特性設定用コネクタ
81 付属装置用コネクタ
110 負荷
Claims (3)
- 電路に流れる電流を検出する検出手段と、
前記電路を遮断する遮断部と、
前記検出手段で検出した信号を整流し電源を生成する内部電源部と、
この内部電源部から電力が供給され前記検出手段で検出した信号に基づいて演算処理して前記電路に流れる電流が定格電流を超えたときに記憶手段に記憶された所定の時限特性でもって前記遮断部を動作させる制御部と、
前記時限特性の設定値を表示する表示部と、
この表示部で表示される通電情報を検出し演算する制御部と、
前記制御部から出力された信号により前記遮断部を操作して、前記電路を遮断する電子式回路遮断器において、
前記時限特性を外部から入力する時限特性入力回路と、
前記制御部に外部から電力を供給する外部電源入力回路とを備え、
前記外部電源入力回路から規定値以上の電圧が供給された時に前記時限特性入力回路から入力された時限特性が前記記憶手段に記憶されるようにした
ことを特徴とする電子式回路遮断器。 - 前記制御部に前記内部電源部と前記外部電源入力回路の電力の双方が並行して供給されるものとし、前記外部電源入力回路から規定値以上の電圧が供給された時に、この供給信号に基いて前記制御部に判定信号を出力する判定回路を前記外部電源入力回路に備えたことを特徴とする請求項1記載の電子式回路遮断器。
- 前記時限特性を外部に対して入出力する付属装置用入出力回路を備え、
付属装置から規定値以上の電圧が供給された時に、前記時限特性を設定する操作部から入力された時限特性が前記記憶手段に記憶されると共に、前記表示部に前記時限特性が表示されることを特徴とする請求項1または2記載の電子式回路遮断器。
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