JP4306926B2 - 二重エアゾール製品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスを発生する内容物を充填した場合でも容器の内圧の上昇を抑制できる二重エアゾール製品に関する。
【0002】
【従来の技術】
分解などによってガスを発生するような内容物が充填された従来の二重エアゾール製品は、経時とともにガス発生によって内圧が上昇し、さらには爆発するおそれがあるという問題があった。これを解決するため、二重エアゾール製品を構成する外部容器と内部容器の間にガス吸収剤を設け、発生ガスを吸収し容器の内圧の上昇を抑制するようにしたものが例えば特開平9−104487号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ガス吸収剤を設けた二重エアゾール製品によれば、ガス吸収剤には使用期限があること、ガス吸収剤を配置する空間が必要であること、噴射剤とガス吸収剤は不活性でなくてはならないこと、ガス吸収剤が容器に接触することで容器の腐蝕のおそれがあること等の課題があった。
【0004】
本発明は、ガス吸収剤を用いることによるこれらの課題を解消しつつ、ガスを発生する内容物を充填した場合でも容器の内圧の上昇を抑制できる二重エアゾール製品の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1室と、第1室の中に配設され、経時でガスを発生する内容物が充填された第2室と、第2室の開口部に取り付けられた内容物を放出するための噴射バルブとからなる二重エアゾール製品であって、前記第1室がガス透過性のある耐圧性樹脂容器であり、前記第2室がガス透過性樹脂容器である二重エアゾール製品を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0006】
本発明の二重エアゾール製品は、前記第1室に収容される噴射剤が内容物から発生するガスと同じガスまたは内容物から発生するガスを含む混合ガスであることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施形態に係る二重エアゾール製品10は、図1に示すように、第1室11と、第1室11の中に配設され、経時でガスを発生する内容物が充填された第2室12と、第2室12の開口部に取り付けられた噴射バルブ13とからなる。また第1室11がガス透過性のある耐圧性樹脂容器であり、第2室12が可撓性を有する袋からなるガス透過性樹脂容器である。第1室11には噴射剤が収容されており、この噴射剤により第2室12が押圧されて、内容物が噴射バルブ13から吐出される。
【0008】
本実施形態の二重エアゾール製品10によれば、内容物から発生した例えば二酸化炭素等のガスは、第2室を透過し、第2室と第1室の間に充満して濃度が上がることになるが、第1室がガス透過性を有するので、外気と第1室内のガスとの間に濃度勾配が生じることにより、内容物から発生したガスは第1室を透過して容器外に排出されるので、これによって容器内圧の上昇が抑制される。
【0009】
また、第1室11に収容される噴射剤として、内容物からの発生ガスと同じガスである例えば二酸化炭素、もしくは二酸化炭素等と他のガスとの混合ガスを用いることにより、容器内のガス濃度がさらに上がって容器外とのガスの濃度勾配が大きくなるので、第1室から容器外へのガスの透過が促進される。
【0010】
すなわち、本実施形態によれば、ガス吸収剤を用いることなく、発生ガスを第1室11から容器外に排出させつつ、容器の内圧の上昇を容易に抑制することができる。
【0011】
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、第2室12に充填されるガスを発生する内容物は、必ずしも二酸化炭素を発生するものである必要はなく、その他のガスを発生するものであっても良い。また、第1室11に収容される噴射剤は、必ずしも内容物からの発生ガスと同じガスである必要はない。
【0012】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0013】
〔実施例1,2及び比較例1〕
上記実施形態の二重エアゾール製品10と同様の形状の容器を本実施例の二重エアゾール製品として、ガス透過シミュレーションを行った。第1室としてポリエチレンテレフタレート(PET)からなる厚さ1.5mm、容積250mL、表面積21233mm2 の容器を用い、第2室として低密度ポリエチレン(LDPE)からなる容積150mLの容易に変形可能な容器を用いた。噴射剤として窒素(N2 )のみを用いたものを実施例1とし、窒素(N2 )と二酸化炭素(CO2 )とを容積比で1:1の割合で混合してなる噴射剤を用いたものを実施例2とした。また、第1室として同容積のガス不透過性のアルミニウムからなる容器を用いたものを比較例1として、同様にガス透過シミュレーションを行った。なお、第2室に充填される内容物は20℃、1ヶ月あたり約22mLの二酸化炭素を発生するものとした。ガス透過シミュレーションの結果を図2に示す。
【0014】
図2に示すガス透過シミュレーションの結果によれば、第1室としてガス透過性のないアルミニウム容器を用いた比較例1の二重エアゾール製品は、容器の内圧は経時とともに直線的に増加するのに対し、第1室としてガス透過性を有するPET容器を用いた実施例1の二重エアゾール製品は、経時とともに容器内の二酸化炭素濃度が上昇して第1室を透過し易くなり、容器の内圧の上昇が抑制されていることが判明する。また、噴射剤として二酸化炭素と窒素の混合ガスを用いた実施例2の二重エアゾール製品によれば、さらに効果的に容器の内圧の上昇が抑制されていることが判明する。
【0015】
【発明の効果】
本発明の二重エアゾール製品によれば、ガスを発生する内容物を充填した場合であっても、発生したガスを容器外へ排出することにより、ガス吸収剤を特に必要とすることなく、容器の内圧の上昇を抑制することができる。また、内容物からのガス発生量に応じて、噴射ガスを単独または混合で用いることによって容器の内圧を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる二重エアゾール製品を示す略示断面図である。
【図2】ガス透過シミュレーションの結果を示すチャートである。
【符号の説明】
10 二重エアゾール製品
11 第1室
12 第2室
13 噴射バルブ

Claims (3)

  1. 第1室と、第1室の中に配設され、経時でガスを発生する内容物が充填された第2室と、第2室の開口部に取り付けられた噴射バルブとからなる二重エアゾール製品であって、前記第1室がガス透過性のある耐圧性樹脂容器であり、前記第2室がガス透過性樹脂容器であり、前記第1室に収容される噴射剤が内容物から発生するガスと同じガスまたは内容物から発生するガスを含む混合ガスである二重エアゾール製品。
  2. 前記の内容物から発生するガスが二酸化炭素である請求項1記載の二重エアゾール製品。
  3. 前記第2室は、可撓性を有する袋からなるガス透過性樹脂容器である請求項1又は2記載の二重エアゾール製品。
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