JP2001002153A - 二重容器 - Google Patents

二重容器

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JP2001002153A
JP2001002153A JP11180374A JP18037499A JP2001002153A JP 2001002153 A JP2001002153 A JP 2001002153A JP 11180374 A JP11180374 A JP 11180374A JP 18037499 A JP18037499 A JP 18037499A JP 2001002153 A JP2001002153 A JP 2001002153A
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JP
Japan
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inner bag
container
gas
double container
outer container
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JP11180374A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Mita
延行 三田
Mitsugi Iwatsubo
貢 岩坪
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発生する分解ガスを排除しつつ、当該分解ガ
スを発生する成分を含む内容物を容器の破損を生じるこ
となく収容することのできる二重容器を提供する。 【解決手段】 本発明の二重容器10は、例えば液状の
毛髪剤を内容物として収容し、押しボタン式のノズル部
11を押圧して毛髪剤を頭部に塗布させる二重エアゾー
ル容器を構成するもので、容易に変形しない剛性を備え
る外容器12と、毛髪剤を収容し、袋の容積を収縮する
ように圧縮された状態で外容器12の内部に装着される
内袋13と、この内袋13の一端開口部を封止するよう
に取り付けられると共に、ノズル部11を突出させつつ
外容器12に設置されるノズル部材14とからなる。毛
髪剤は分解してガスを発生する成分及び揮発性成分を含
み、内袋13は、毛髪剤の分解成分による分解ガスに対
して透過性を有するポリエチレン等からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は二重容器に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】容易に
変形しない剛性を有する外部容器と、この外部容器の内
部に装着される変形可能な内部容器とからなる二重容器
が、例えば実用新案登録公報第2582139号に記載
されている。かかる二重容器によれば、内部容器は圧縮
されており、ノズル部材を開放した際に、この圧縮力に
よって内部容器を押し潰すようにしながら内容物を押し
出して吐出させる。
【0003】しかし、かかる二重容器によれば、内部容
器は例えば薄いアルミニウムシート等の分解ガスを透過
させない材質のものから形成されていたので、例えば染
毛剤等の分解ガスを発生する成分を含む内容物を収容す
る場合には、発生したO2 やCO2 等の分解ガスによっ
て内部容器に内圧が負荷され、当該内部容器や、これに
取り付けられるノズル部材を破損させることになる。
【0004】本発明は、発生する分解ガスを排除しつ
つ、当該分解ガスを発生する成分を含む内容物を容器の
破損を生じることなく収容することのできる二重容器の
提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、剛性を備える
外容器と、内容物を収容した内袋とからなる二重容器で
あって、前記内容物は分解してガスを発生する成分及び
揮発性成分を含み、前記内袋は、前記内容物の分解成分
による分解ガスに対して透過性を有する二重容器を提供
することにより、上記目的を達成したものである。
【0006】前記内袋の分解ガスに対する透過性能は、
JIS K 7126に規定するプラスチックフィルム
及びシートの気体透過度試験方法におけるA法(差圧
法)によって測定される。分解ガスに対して透過性を有
するとは、例えばO2 透過係数が測定温度25℃で0.
5×10-7(cm3 ・cm/cm2 ・s・Pa)以上で
あることを意味する。
【0007】内袋を構成する材料としては、シリコー
ン、天然ゴム、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリプロピレン、アイオノマー、ポ
リエステル系エラストマー等を挙げることができる。こ
れらを好ましくは厚さ10〜1000μmとして内袋を
形成する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明をその好ましい実施形
態について説明する。図1に示す本実施形態に係る二重
容器10は、例えば液状の毛髪剤を内容物として収容
し、押しボタン式のノズル部11を押圧して毛髪剤を頭
部に塗布させる二重エアゾール容器を構成するもので、
容易に変形しない剛性を備える外容器12と、毛髪剤を
収容し、袋の容積を収縮するように圧縮された状態で外
容器12の内部に装着される内袋13と、この内袋13
の一端開口部を封止するように取り付けられると共に、
ノズル部11を突出させつつ外容器12に設置されるノ
ズル部材14とからなる。
【0009】外容器12は、例えばアルミニウム製のプ
レートを絞り成形やインパクト成形等により成形して得
られる、底部が球面状に湾曲する底板15によって覆わ
れた略円筒状の容器であって、手で把持して押圧しても
変形することのない相当の剛性を備える。また、この外
容器12の口頸部16における開口部には、後述するノ
ズル部材14が設置されて、外容器12の内部が密閉さ
れることになる。
【0010】内袋13は、例えば厚さ100μm程度の
ポリエチレンからなる袋状の容器であって、この内袋1
3の一端開口部を封止するようにしてノズル部材14が
取り付けられる。そして内袋13には毛髪剤が充填収容
されると共に、この内袋13は、外容器12の口頸部1
6に設置されるノズル部材14の内袋支持部18により
支持されて、外容器12の内部に、当該外容器12との
間に間隔部19を保持した状態で装着される。
【0011】ノズル部材14は、押しボタン式のノズル
部11を押圧することにより弁が開けられノズル開口か
ら毛髪剤を吐出させる公知の吐出機構を備えるもので、
ノズル部11と、キャップ部17と、内袋支持部18と
からなる。そしてノズル部材14は、キャップ部17を
外容器12の口頸部16に嵌合装着して、外容器12の
内部を密閉した状態で外容器12に設置されると共に、
内袋支持部18により内袋13を封止した状態で支持す
る。
【0012】また、本実施形態によれば、内袋13は、
袋の容積を収縮するように圧縮された状態で外容器12
の内部に装着されている。即ち、密閉状態の外容器12
と内袋13との間の間隔部19には、窒素ガス等による
圧縮ガスが封入されており、この圧縮ガスの圧力によっ
て、内袋13は、その容積を収縮するように押圧される
ことになる。
【0013】さらに、本実施形態によれば、外容器12
と内袋13との間の間隔部19には、毛髪剤から生じる
分解ガスであるO2 を吸収する鉄粉等からなるO2 吸収
剤20が配設されている。
【0014】そして、本実施形態によれば、内袋13に
収容される毛髪剤は、H2 2 等の、分解によりO2
発生する成分を含むと共に、水分やアルコール分等の揮
発性成分を含んでいる。これに対し、毛髪剤が収容され
る内袋13を構成する厚さ100μm程度のポリエチレ
ンは、分解ガスであるO2 に対しては透過係数が測定温
度25℃で0.5〜5.0(cm3 ・cm/cm2 ・s
・Pa)程度の相当の透過性を有している。
【0015】従って、本実施形態によれば、内袋13に
収容された毛髪剤の分解成分が分解してO2 が発生して
も、内袋13を無理なく透過させて間隔部19に流入さ
せ、O2 吸収剤20に吸収させて容易に排除することが
できるので、発生したO2 による過度の内圧を内袋13
に負荷させることがなく、当該内袋13やノズル部材1
4の破損を容易に回避できる。特に、内袋13は圧縮ガ
スにより圧縮されているので、内袋13やノズル部材1
4の破損をさらに効果的に回避することができる。
【0016】また、本実施形態によれば、内袋13は水
分やアルコール分等の揮発成分による揮発ガスも透過さ
せるが、透過した揮発ガスは内袋13の外側の間隔部1
9に滞留することにより、新たに発生した揮発ガスが内
袋13を透過しにくくして揮発ガスの発散を制限し、染
毛剤の劣化を効果的に抑制できる。かかる揮発ガスの発
散を制限する効果は、間隔部19における揮発ガスが飽
和状態(飽和蒸気圧)となった場合に一層顕著となる。
【0017】図2は、本発明の他の実施形態に係る二重
容器21を示すものである。図2に示す二重容器21
は、外容器22を除いて、図1の二重容器10と略同様
の構成を備えている。即ち、図2の二重容器21によれ
ば、外容器22は、当該外容器22と内袋13との間の
間隔部19に封入された圧縮ガスによる内袋14への圧
縮力を保持したまま分解ガスを外部に透過させることの
できるポリエチレンテレフタレート製の容器である。こ
の外容器22は、略円筒状に射出延伸ブロー成形されて
形成されたものである。本実施形態の二重容器21によ
れば、内袋13を透過して間隔部19に流入した分解ガ
スであるO2 を、外容器22を透過させて排除すること
ができると共に、上記図1の二重容器10と同様の作用
効果を奏することになる。
【0018】図3は、本発明の更に他の実施形態に係る
二重容器23を示すものである。図3に示す二重容器2
3は、外容器24及び内袋13を圧縮する手段を除い
て、図1の二重容器10と略同様の構成を備えている。
即ち、図3の二重容器23によれば、外容器24は、例
えばアルミニウム製のプレートを絞り成形やインパクト
成形等により成形して得られる略円筒状の容器であっ
て、底板25の中央部分には空気穴26が開口形成され
ていて、密閉されることなく外気と連通している。ま
た、毛髪剤を収容した内袋13は、O2 を透過させるこ
とが可能なゴム製のスリーブやエラストマー等の弾性部
材27によって覆われていて、伸長状態にあるこの弾性
部材27の弾性によって圧縮される。この二重容器23
によれば、内袋13を透過して間隔部19に流入した分
解ガスであるO2 を、底板25の空気穴26を介して排
除することができると共に、上記図1の二重容器10と
同様の作用効果を奏することになる。
【0019】内袋の構成材料は、必ずしもポリエチレン
である必要はない。また、内袋に収容される内容物は、
必ずしも液状の毛髪剤である必要はなく、薬品等、分解
してガスを発生する成分及び揮発性成分を含む種々の物
質を収容できる。さらに、内容物は、ジェル状やクリー
ム状、或いはアワ状等のものとして収容することができ
る。
【0020】
【発明の効果】本発明の二重容器によれば、発生する分
解ガスを排除しつつ、当該分解ガスを発生する成分を含
む内容物を容器の破損を生じることなく収容することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る二重容器を示す断面
図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係る二重容器を示す断
面図である。
【図3】本発明の更に他の実施形態に係る二重容器を示
す断面図である。
【符号の説明】
10,21,23 二重容器 11 ノズル部 12,22,24 外容器 13 内袋 14 ノズル部材 19 間隔部 20 吸収剤 25 底板 26 空気穴 27 弾性部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E014 PA01 PA03 PA10 PC03 PC07 PD22 PF06 3E067 AA03 AA04 AB81 BA04C BA13B BB14C CA03 CA04 EB32 GB03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剛性を備える外容器と、内容物を収容し
    た内袋とからなる二重容器であって、 前記内容物は分解してガスを発生する成分及び揮発性成
    分を含み、前記内袋は、前記内容物の分解成分による分
    解ガスに対して透過性を有する二重容器。
  2. 【請求項2】 前記内袋は、密閉状態の前記外容器と前
    記内袋との間隔部に圧縮ガスを封入することにより圧縮
    されており、かつ前記間隔部には、分解ガス吸収剤が設
    けられている請求項1記載の二重容器。
  3. 【請求項3】 前記外容器は、圧縮ガスによる圧縮力を
    保持したまま分解ガスを外部に透過できる材質から形成
    される請求項1または2記載の二重容器。
  4. 【請求項4】 前記内袋は、エラストマー等の弾性部材
    により覆われて圧縮されており、かつ前記外容器は少な
    くとも1ヶ所外気と通ずる穴を有する請求項1記載の二
    重容器。
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