JP5068392B1 - ストロー - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単にガスを発生することが出来るストローを提供する。
【解決手段】ストロー1は上端から約1/4の箇所に伸縮且つ折り曲げ可能な蛇腹部2が形成され、下端部には薬剤保持部3が形成されている。この薬剤保持部3の上端部は径方向内側に突出したストッパ部とされ、このストッパ部に下方から挿入した仕切り部材が係止し、仕切り部材の下方にはガス発生剤が挿入され、ストローの下端は蓋部材で閉塞し、更にこの実施例では薬剤保持部3全体を耐水性樹脂フィルム8でシールしている。
【選択図】図1

Description

本発明はガスが高濃度に溶解した溶液を生成するストローに関する。
容器内の飲料にガスを発生させるものとして特許文献1が知られている。この特許文献1には、マグネシウム粒と銀粒を充填し表面に小さな穴が形成されたセラミック製ケースが提案され、このケースを水中に浸すことで水とマグネシウムとが接触して水中に水素ガスが発生するようにしている。
また特許文献2にはストロー内に風味添加剤を充填し、例えばこのストローで牛乳を飲むと、風味添加剤が溶け出してミルクココアなどの味になる内容が開示されている。
特開2005−161209号公報 特表2001−502173号公報
コーラなどの炭酸飲料は飲料中に炭酸ガスを過飽和に溶存させ、キャップを外して大気圧にすることで、飲料中に炭酸ガスを一気に発生させるようにしている。そのため、容器は高圧に耐えることができるプラスチック製、ガラス製、あるいはスチール缶、アルミ缶製となっている。
また最近、水素水も販売されているが、水素分子はきわめて小さく通常の容器では保存できないため、アルミ箔と樹脂フィルムとを何層も重ねた多層膜を使用するようにしている。しかしながら、それでも短時間のうちに水素ガスの多くは消失してしまう。
特許文献1に開示される内容は、コップなどの開放された容器内の水に水素ガスを発生させるもので、これに特許文献2の考えを応用してストロー内にマグネシウム粒と銀粒を充填することも考えられる。
しかしながら、仮にこのような構成にした場合、瞬時に大量のガスが発生すると、ストローが膨れて破れたり、ストローの吸い口から大量のガスとともに飲料が噴出してしまうことが考えられる。また、マグネシウムなどの量を加減し他の増量剤と混ぜることで徐々にガスを発生させることも考えられるが、この場合には溶液中でのガス濃度がすぐには高くならず、ストローで吸い込めるガスの量は非常に少なくなってしまう。
つまり、市販されている炭酸飲料や水素水は飽和濃度近い濃度、あるいは過飽和の状態でガスが溶存しているからこそ、旨味を感じたり、体に有効に機能するにもかかわらず、この方法では、旨味を感じたり、体に有効に足るだけのガスの量を吸い込むことができない。
したがって、従来技術を組み合わせただけでは、ストローを用いて高濃度の水素水、炭酸飲料や酸素水を直ちに作り出すことはできない。
上記課題を解決するため本発明にかかるストローは、下端内部にガス発生剤が充填される薬剤保持部が設けられ、この薬剤保持部よりも上方位置のストロー側面に飲料を吸引するための穴が形成された構成である。
前記薬剤保持部とこれよりも上方のストロー内とは例えば仕切り部材にて分けられ、この仕切り部材、前記薬剤保持部の側面及びストローの下端開口に取り付けられた蓋部材の少なくとも1つには、ガス発生剤と飲料との接触を可能とするとともに接触によって発生したガスを放出する穴(スリットも含む)が形成されていることが好ましい。
前記仕切り部材としてはガスの透過を許容し反応生成物の透過を阻止する目の細かいフィルターが考えられる。また蓋部材としてはシールなどを適用できる。
本発明に係るストローによれば、水素ガス、炭酸ガスまたは酸素ガスなどのガスを予め飲料内に充填し保持するのではなく、使用直前になって発生させるため、高圧に耐えられる容器やアルミ箔と樹脂フィルムとを何層も重ねた多層膜からなる容器を用意する必要がない。
水素ガスの場合、水素ガスのみを吸引する場合には2%の濃度が予防医学的効果があるとされている。一方水素ガスを水に飽和させた水素水の場合、濃度(1気圧下)は1.6ppm程度であるが、この濃度でも、水素水の方が2%濃度の水素ガスを吸引するよりも。医学的効果があることが報告されている。
またガスはストロー内またはストローの近傍で発生したものを直ちに飲料と一緒に飲み込むため、逃げてしまうガスの量が少なく、ガスが高濃度に溶解した飲料とすることができる。
本発明に係るストローの全体図 同ストローの組み立て前の状態の要部拡大断面図 同ストローの組み立て後の状態の要部拡大断面図 同ストローの作用を説明した断面図 別実施例を示す図4と同様の図 別実施例を示す図4と同様の図 (a)及び(b)は別実施例を示す図 同ストローと紙パックとを組み合わせた製品例を示す図
以下に本発明の実施例を説明する。
ストロー1は上端から約1/4の箇所に伸縮且つ折り曲げ可能な蛇腹部2が形成され、下端部には薬剤保持部3が形成されている。この薬剤保持部3の上端部は径方向内側に突出したストッパ部4とされ、このストッパ部4に下方から挿入した仕切り部材5が係止し、仕切り部材5の下方にはガス発生剤6が挿入され、ストローの下端は蓋部材7で閉塞し、更にこの実施例では薬剤保持部3全体を耐水性樹脂フィルム8でシールしている。
ガス発生剤6は剥き出しでもよいがカプセルに入れたものでもよい。カプセルに入れた場合は当該カプセルがストッパ部4に係止させることができるので、仕切り部材5を省略することも可能である。また蓋部材7と前記耐水性樹脂フィルム8で構成してもよい。
また、薬剤保持部3よりも上方のストロー側面には飲料を吸引するための穴9が形成されている。穴の形状は丸でも細長いスリット状でも構わない。
図2、3に示す実施例では仕切り部材5をフィルター若しくは多孔板にて構成し、薬剤保持部3の側壁および蓋部材7にはガス発生剤6と飲料(水)とが接触するとともに接触したことで発生するガスを放出するための穴10、11が形成されている、この穴10、11は前記ストロー側面に形成された穴9よりも小さい。
ここで、水素ガスを発生するガス発生剤6としては、水素化カルシウム(CaH)や水素化マグネシウム(MgH)などの水素化金属、焼成した貝殻や珊瑚の粉体の他に、水素分子を吸着したゼオライト(含む合成ゼオライト)や沈降炭酸カルシウムなどを造形したものが考えられる
また、炭酸ガスを発生するガス発生剤6としては、炭酸水素ナトリウム(NaHCO)が考えられる。
更に、酸素ガスを発生するガス発生剤6としては、過酸化カルシウム(アルカリ土類金属の過酸化物とクエン酸、リンゴ酸及び硫酸アルミニウムの少なくとも一種との混合を水和性石膏で固形化したもの、あるいは無機過酸化物を中和剤及び触媒等と共に低密度膨張黒鉛と混合して加圧成形したものでもよい)、過炭酸ナトリウム(その他、過酸化水素付加化合物系であれば可)などがある。
以上において、ストロー1の先端を飲料に入れる。この場合蓋部材7はそのままでもよいが剥がしてもよい。
すると、図4に示すように、穴10、11を通って飲料(水)が薬剤保持部3内に侵入しガス発生剤6と接触しガスを発生する。発生したガスの一部は穴10、11から飲料中に放出され、ストロー1に沿って上昇し、このときストローを吸うと発生したガスとともに飲料がストロー1内に穴9を介して取り込まれる。
また、発生したガスの他の一部は仕切り部材5を透過して前記吸い込んだ飲料と混ざって飲用に供される。
図5は別実施例を示す図4と同様の図であり、この実施例では仕切り部材5には穴を形成していない。そのため、発生したガスはストローの側面に形成した穴9のみを介してストロー1内に取り入れられる。
図6は別実施例を示す図4と同様の図であり、この実施例では仕切り部材5にのみ穴を形成し、薬剤保持部3の側壁および蓋部材7には穴を形成していない。そのため、一旦穴9を介してストロー1内に取り入れられた飲料(水)が仕切り部材5の穴を介してガス発生剤6に接触し、発生したガスは再び仕切り部材5を介してストロー内に送り込まれる。
このように、本発明にあっては、薬剤保持部3の側壁、蓋部材7或いは仕切り部材5のいずれかに穴を形成すればよい。
図8は本発明に係るストローを紙パック飲料とセットにした例を示す。この場合、ストロー1は耐水性樹脂シートから成る袋12に入れて紙パック13に取付ける。
本発明に係るストローは、ガス発生剤をかえることによって水素ガス、炭酸ガス或いは酸素ガス以外を発生させるストローとしても利用することができる。
1…ストロー、2…蛇腹部、3…薬剤保持部、4…ストッパ部、5…仕切り部材、6…ガス発生剤、7…蓋部材、8…耐水性樹脂フィルム、9…ストロー側の穴、10…薬剤保持部側面の穴、11…蓋部材の穴、12…耐水性樹脂シートから成る袋、13…紙パック。

Claims (1)

  1. ストローの下端内部にガス発生剤が充填される薬剤保持部が設けられ、この薬剤保持部よりも上方位置のストロー側面に飲料を吸引するための穴が形成され、前記薬剤保持部とこれよりも上方のストロー内とは仕切り部材にて分けられ、この仕切り部材、前記薬剤保持部の側面及びストローの下端開口に取り付けられた蓋部材の少なくとも1つには、ガス発生剤と飲料との接触を可能とするとともに接触によって発生したガスを放出する穴が形成されていることを特徴とするストロー。
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