JP3207071U - 水素水生成具 - Google Patents

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【課題】水素水を飲料したい時に飲料水さえ用意できれば手軽に水素水を生成して飲むことができ、しかも水素濃度が高い良質の水素水をその場で生成して飲料でき、更に水素発生する固形片を飲み込むことがない安全な水素水生成具を提供する。【解決手段】Mg粉末を75〜85重量%と亜硫酸Caの粉末を15〜25重量%の割合で配合した2.1g以下の粉末を、粉末は通過できず且つ通気性と通水性のある多孔性内袋U内に封入し、さらに粉末を封入した内袋Uをアルミフィルムの内面に熱融着性プラスチックフィルムを付着させて袋状にした外袋F内に封入して脱気後に加熱して気密シールし、外袋の袋材を垂直に重合した背ビレ部1aに切口2を設けた。【選択図】図3

Description

本考案は、MgとCa元素を含んだ原料を水中に投入することで水素を発生させて、水素濃度が高い水素水を簡単に生成できるようにした技術に関する。
近年、水素が溶存した水素水の飲料が健康によいとされ、水素水を手軽に作製する方法としてMg金属片又はMgを固形化したものと、Caをエチルセルロースやメラミン等のバインダーで固形化したものを水中に投入して、水素を発生させて水素水を製造するものがある。
しかし、Mg固形片,Ca固形片を水容器中に投入する場合、固形片の反応は遅いため水中に長く固形片として残り、水素水を飲料する際にこれら固形片を飲み込んで体に害を与えるという問題点があった。又、固形片の粒径が大きいため水素濃度を高めるのに時間がかかり、水素が大気に放出することもあった。粉状のMg粉,Ca粉の場合でも、飲み込むと体に害を与えるものである。
更に、Mg,Caを固形化する固化材が食品として安全性上好ましくないこともあった。又、水素水を特別な圧力容器の水容器中に1回分以上の飲料水として生成して、必要時その水容器から飲むようにしていた。これでは、特別の水容器を運ばねば所要の時間に飲むことができず不便であった。これを解消すべく、水素水生成水容器から小さなペットボトル等の小容器に水素水を分けて携帯できるようにするのも面倒であった。又、一回飲用の水量の複数回分の水素水を生成して長く置くと、水素水を飲用する際に水素が大気に放出して水素濃度が低下するという問題点があった。
パウチ容器の水注入飲用の出入部分のストロー部に固形の水素生成物質を収納し、パウチ容器内の水と水素生成物質が反応してパウチ容器内に水素ガスを溶存させるパウチ容器が特許文献1で知られているが、これではある程度の大きさと重さがあるパウチ容器を携帯していなければ水素水を飲用できないという欠点がある。又、空のパウチ容器に水を注入しても大きめの固形の水素生成物質であるので、水素発生が緩やかで所定の溶存水素濃度に到達するのに時間がかかり、直ちに飲用できないという欠点がある。更に、飲む毎に水素が大気に放出して溶存水素濃度が低下するという問題点がある。
特開2015−30521号公報
本考案が解決しようとする課題は、水素水を飲料したい時に飲料水さえあれば手軽に水素水を生成して飲むことができ、しかも水素濃度が高い良質の水素水をその場で生成して飲料できる水素水生成具を提供することにある。又、Mg固形片・Ca固形片を飲み込むことがなく、安全な水素水生成具を提供することにある。更に、特別な水容器でなく市販されて使用されているペットボトルに飲用水・飲物が入った状態で袋詰めのMg固形粒片(粉末),Ca固形粒片(粉末)を投入してペットボトル内で水素の大気放出を少なくして水素濃度の高い水素水を生成してそのまま飲用できるようにする。又、飲用後投入したMg固形粒片(粉末),Ca固形粒片(粉末)をペットボトルから全量残さずに取り出し易くすることにある。飲用したい時に非通気防水の外袋内の脱気されて乾燥している水素発生粉体を取り出して、1日で飲用する分だけの水素水又は2〜4回飲用する分だけの水素水の水量のものが手軽に作成できる。
かかる課題を解決した本考案の構成は、
1) 水及び気体の透過性があり且つMg粉末又はCa粉末の水素発生体の粉末を通過させない孔径の多孔性袋生地の内袋内に、Mg粉末を75〜85重量%で及び亜硫酸Caの粉末を15〜25重量%の割合で封入し、しかも両粉末を封入した細長の内袋を空気遮断及び防水性の素材で切断用切目を備えた外袋内に脱気状態で封止した、水素水生成具
2) 外袋がアルミフィルムの内面に熱熔着可能なプラスチックフィルムを積層して袋状にしたものの内部分に両粉末を封入した細長の前記内袋を脱気状態で封入し、外袋の開放端に加圧加熱して防水気密シールしたものである、前記1)記載の水素水生成具
3) 前記水素発生体の粉末を封入した内袋が、ペットボトルの頭部のキャップを螺合する飲口から投入できるようにその飲口の内径より小さい内袋の横巾及び厚みとするか、又は内袋を丸め又は折り曲げて飲口から投入できる寸法形状にした、前記1)又は2)記載の水素水生成具
4) 水素発生体の粉末を封入した内袋をキャップ付で通水通気可能な開口が複数存在する細長筒状のプラスチック投入容器内に収納した状態で、前記外袋内に脱気状態で封止したものである、前記1)記載の水素水生成具
5) 前記プラスチック投入容器の外径が、前記ペットボトルの頭部のキャップを螺合する飲口の内径より小さくして、前記ペットボトルへ水素発生体の粉末を封入した内袋を収納した状態のプラスチック投入容器を投入できて水素水を生成させ、且つ水素水飲用後において前記ペットボトルの飲口からの取り出しを容易にした、前記4)記載の水素水生成具
6) 前記内袋に封入する水素発生体の粉末の合計重量を2.1g以下とした、前記1)〜3)いずれか記載の水素水生成具
にある。
又、Mg粉末を75〜85重量%と亜硫酸Caの粉末を15〜20重量%で配合したもの及び両者の粉末合計重量が2.1g以下にすれば、ペットボトル550ml程の密閉蓋付水容器の飲用水に水素溶存濃度の高いものが効果的に得ることができた。
又、本考案では、Mg粉末を75〜85重量%と亜硫酸Caの粉末を15〜25重量%で配合したものを水素発生体として内袋に封入したものを外袋内に脱気して封入したので、水容器への粉状の水素発生体の投入は外袋を切目から一部開封して内袋を取り出してそのまま投入すればよいので、飲料水さえあれば場所・時を問わず水素水を生成できる。特に、水素発生体を内袋内に2.1g以下に封入していれば、550ml程の飲用水が入ったペットボトルに投入すると1日分の水素濃度が高い水素水の飲用ができて、手軽に内袋を携帯又は運べれば水素水の飲用が自由な時間にできる。
内袋の袋生地は多孔性で水及び気体の透過性があるので、内袋内の水素発生体の粉末は水容器内に投入されると水が内袋の袋生地を通過して内袋内の水素発生体の2つの粉末に接触し、化学反応して水素ガスが生成される。水素ガスはそのガス圧及び浮力で内袋の生地の孔を通過して蓋付の水容器・ペットボトル内に放出し、水容器・ペットボトルの水に溶け込んで水素濃度の高い水素水を生成する。
しかも、内袋内の水素発生体は粉状であるので水容器に投入されると水と直ちに反応して水素をよく発生させ、水素水の生成は短時間で行える。又、粉状であるので水素濃度が高く出来、又粉量と水量との調整で所要の水素濃度のものが生成できる。
加えて、本考案の袋体中の粉を投入した蓋付水容器・ペットボトルの水を飲んでもMg粉末,Ca粉末は内袋内で封止され、袋外の水中へ移動することがないので、これら粉末をを飲み込む事故もない。
更に、飲用しない場合は脱気して水素発生体を外袋内に封入して保存されるので、外袋内の残留空気中の水分等で化学反応が進行することもないので、本考案は経年変化が少なく、製品として安定している。又、1日の飲用に必要な水素発生体の重さ2.1g以下にしていれば、飲用したい時に1包の内袋を使用すればよく、利便性が高い。1日中その蓋付水容器・ペットボトルから高濃度の水素水を飲用できる。
又、水素発生体の粉末を封入した内袋を蓋付通水通気性あるプラスチック投入容器内に収納して外袋内に封止したものでは、使用しない場合内袋は外側からの加圧でも内袋は破れないように保護できる。内袋がもし破れると内部の粉末が水容器内の水に混合して、この水素水を飲むと水素発生体の粉末を飲み込んで体内に入り体の害となることが防げて安全なものにできる。
又、プラスチック投入容器内に水素発生体の粉末を封入した内袋を収納したままペットボトル等のキャップ付の水容器に入れると、内袋が水で膨張したり変形したりしてもプラスチック投入容器内にあるので、ペットボトルPの口縁から容易にペットボトルP内に投入できる。飲用後ペットボトルからの内袋の取り出しは細長のプラスチック投入容器の取り出しとなってプラスチック投入容器が剛性があり、又その外径がペットボトルの飲口の口の内径より小さいので容易となる。
図1は本考案の実施例を示す一部切欠正面図である。 図2は実施例の内袋中央横断面図である。 図3は外袋の切口から取り出した水素発生体の粉末を封入した内袋をペットボトルへの投入状態を示す説明図である。 図4は内袋をプラスチック投入容器に収納した例を示す拡大説明図である。 図5はプラスチック投入容器での使用を示す説明図である。
本考案の水素発生体のMg粉と亜硫酸Ca粉との配合比率は、特に重量比で8:2が最も効果的と確認できた。即ち、Mg粉と亜硫酸Ca粉体を1.6g:0.4gが好ましく、袋体内の水素発生体の重量を2.1g以下にするのが効果的である。
本考案では、水素発生体を封入した内袋を脱気状態で封止する外袋から取り出して、内袋を蓋付の水容器・ペットボトルに投入して水素水を生成することもできる。又は、外袋を破って内袋を収納した細長のキャップ付きの投入容器を取り出して、その投入容器を蓋付の水容器・ペットボトルに投入して使用することができる。
更に、蓋付水容器が大きい水量を貯えている場合は、内袋を複数個投入し水素水の濃度が薄まらないようにして使用することもできる。
本考案の実施例を具体的に説明する。
本考案において、表1中のケース番号1〜5のMg粉と亜硫酸Ca粉の粉状の配合割合例の水素発生体を水容器に投入した後、24時間経過後の生成水素水溶存水素量を調査した。その結果は、下記の表1の通りであった。
粉状の本考案の例では24時間で2.4〜3.0の水溶存水素となった高濃度の水素水濃度となっている。
Figure 0003207071
図1は、本考案の実施例の水素水生成具Gの図面であり、Fはアルミフィルム製のアルミフィルム3の内面に熱融着可能なプラスチックフィルム4を接着した袋地を使用し、これで縦長さ100mm,横巾26mmで厚み5mm程の外寸法を有する非通気・防水性の縦長のバリア性袋とした外袋、UはPET素材のメッシュ6.3μmの不織布を生地fとした縦長さ77mm,横巾20mm,厚み5mm程の縦長の袋とした内袋であり、内袋Uには内部に前記のケース番号1〜5のいずれかの水素発生体SHの2gを封入している。この水素発生体SHを封止した内袋Uは縦のシール重ね合せ部分USを折り込めば、外径20mm以内の寸法形状にできる。この内袋Uの生地fの表面には通水性及び通気性のための小さな孔hが多数ある。同孔hの孔径は内部に封入した水素発生体SHの亜硫酸Ca粉末及びMg粉の粉径より小さくしていて、これら粉末を外部に放出させないものとなっている。1は外袋Fの上下のシール部であり、1aは外袋Fの袋材を縦中央で重ね合せた背ビレ部、2は背ビレ部1aの上部に設けた外袋の切口、3は外袋Fの袋材のアルミフィルム、4は同アルミフィルムの内面に付着させた熱融着性プラスチックフィルム,5は外径が19.0mmで長さが80.0mm程のプラスチック投入容器で、上部に内袋出入用口縁52があり、キャップ51とねじで脱着自在に螺合している。又、プラスチック投入容器5の外面には複数の開口50が設けられ、通水と通気を容易にしている。そして、キャップ51を外して内袋Uの出入ができるようにしている。Pは飲料水を入れた水容器であるペットボトル、PCは同ペットボトルPのキャップ、WはそのペットボトルPの飲料水である。
図2は、実施例の水素水生成具Gの外袋Fを図3の左図の外袋の如くその切目2から切断して、2gの上記ケース番号1〜5の水素発生体の2gを封入した内袋Uを小型ペットボトルPへ投入している状態を示す説明図である。
本実施例では、平均粒度125μm程のMg粉末と亜硫酸Ca(粉末)のみを使用し、他社で固める為に用いられることがある一般的に害が考え得るエチルセルロースやメラミン等のバインダーを用いない製法を使い、安全に発生させる水素水づくりを実現した。
特に、Mg粉末と亜硫酸Caを75〜85%:15〜25%の範囲で配合することで、水素水溶存濃度を2.7〜3.0ppmの最もバランスの良い水素水が出来た。尚、亜硫酸Caが金属の酸化を防ぎ、水素水発生の効果が落ちるのを改善し、Mg粉末単体のみの場合よりも水素濃度はできた。
通常、市販でよく見る製品は、イ.Mgを金属片のまま販売していたり、ロ.Mgを金属そのまま用いるのではなく小さい球にして固めたものであるが、イ.であれば直接金属を体の中に取り入れる可能性があり、Mgの過剰摂取も疑われる。ロ.であればイ.よりも安全性が高く、水素発生が長時間持続できるが、時間経過では水素の発生と呼べない程度の水素量しか出ない。このような問題点をカバーできるように本考案は原料の漏れをなくす為に空気・気体の透過のバリア性の高い生地の外袋Fを採用し、ロ.では1〜1.5か月分として販売しているところを本考案では袋体1包あたり2gの1日分とし、30包の30日分の1か月分で販売できるので、高い濃度の水素水を毎日補給していく事が可能となる。
本考案で、アルミフィルム3と熱融着性プラスチックフィルム4とを接合したものをバリア性の外袋Fの袋生地として使用すれば、水素発生体を封入する際にアルミフィルム3内に残る空気と水素発生剤以内の成分が化学反応を起こさない様に、外袋F内の空気を脱気をして封入できる。シール部1は内面の熱融着性プラスチックフィルム4が加圧加熱で上下フィルムが接合してなされる。通常、水素発生剤を使用する他メーカーは脱気までしているところは見受けられない。
上記の点により、本考案では経時変化も起こりにくく、製品を安定させることができる。
更に、内袋Uを通気通水性のキャップ51付プラスチック投入容器5に収納して外袋Fに封止すれば、運搬・保管途中において内袋Uが荷重圧で破れることがないので、飲用しても水素発生体の粉末が体内に入りにくい。更には、プラスチック投入容器5の形で口径の内径が20mmのペットボトル等に投入でき、飲用後の内袋Uの排除がプラスチック投入容器5に入れているので、水容器Pからの排除が容易になる。プラスチック投入容器5を使用せず内袋Uを直接に水容器Pに投入すると、内袋Uの粉体が吸水し、形も変形・膨れるので水容器Pからの排除が難しい欠点を解消している。
本考案は、飲む時点で飲料水中に水素発生体を投入して溶存水素量が良好な濃度の水素水を得るようにしたが、工場で大量に水素水を発生させて水素が放出しない小型水容器に分けて販売することもできる。又、飲用水に本考案の内袋Uを投入するばかりでなく、果実・野菜ジュース・ビール・酒類等の液状加工食品・生鮮果汁にも投入し、溶存水素が高い飲料物にしてもよい。
G 実施例の水素水生成具
F 外袋
U 内袋
US 内袋の外周のシール重ね合せ部
SH 水素発生体
f 内袋の生地
h 孔
1 外袋のシール部
1a 外袋の背ビレ部
2 切口
3 アルミフィルム
4 熱融着性プラスチックフィルム
5 プラスチック投入容器
50 開口
51 キャップ
52 口縁
P ペットボトル
PC ペットボトルのキャップ
W 飲料水

Claims (6)

  1. 水及び気体の透過性があり且つMg粉末又はCa粉末の水素発生体の粉末を通過させない孔径の多孔性袋生地の内袋内に、Mg粉末を75〜85重量%で及び亜硫酸Caの粉末を15〜25重量%の割合で封入し、しかも両粉末を封入した細長の内袋を空気遮断及び防水性の素材で切断用切目を備えた外袋内に脱気状態で封止した、水素水生成具。
  2. 外袋がアルミフィルムの内面に熱熔着可能なプラスチックフィルムを積層して袋状にしたものの内部分に両粉末を封入した細長の前記内袋を脱気状態で封入し、外袋の開放端に加圧加熱して防水気密シールしたものである、請求項1記載の水素水生成具。
  3. 前記水素発生体の粉末を封入した内袋が、ペットボトルの頭部のキャップを螺合する飲口から投入できるようにその飲口の内径より小さい内袋の横巾及び厚みとするか、又は内袋を丸め又は折り曲げて飲口から投入できる寸法形状にした、請求項1又は2記載の水素水生成具。
  4. 水素発生体の粉末を封入した内袋をキャップ付で通水通気可能な開口が複数存在する細長筒状のプラスチック投入容器内に収納した状態で、前記外袋内に脱気状態で封止したものである、請求項1記載の水素水生成具。
  5. 前記プラスチック投入容器の外径が、前記ペットボトルの頭部のキャップを螺合する飲口の内径より小さくして、前記ペットボトルへ水素発生体の粉末を封入した内袋を収納した状態のプラスチック投入容器を投入できて水素水を生成させ、且つ水素水飲用後において前記ペットボトルの飲口からの取り出しを容易にした、請求項4記載の水素水生成具。
  6. 前記内袋に封入する水素発生体の粉末の合計重量を2.1g以下とした、請求項1〜3いずれか記載の水素水生成具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018177284A (ja) * 2017-04-10 2018-11-15 エコモ・インターナショナル株式会社 水素発生ユニット

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