JP4306343B2 - データ合成装置及び画像形成装置並びにデータ合成方法 - Google Patents

データ合成装置及び画像形成装置並びにデータ合成方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数のユ−ザの端末にネットワーク接続された多機能形画像形成装置であるMFP(Multi Function Peripherals) などに適用されるデータ合成装置、画像形成装置並びにデータ合成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ユーザのパーソナルコンピュータ(以下、PCという)をネットワークを介してMFPなどの画像形成装置に接続し、PC上あるいはPCによるWeb ブラウザ上に存在するデータを印刷する場合に、このデータを前記MFPに送信して印刷を実行する画像形成システムは、従来より知られている(例えば特許文献1)。
【0003】
このような画像形成システムにおいて、PC上あるいはPCによるWeb ブラウザ上に印刷したいデータが複数存在し、かつその複数のデータを一緒にNup(複数ページを1ページにまとめる)、Staple(ステープル止め)、Booklet (小冊子にする)などに加工して印刷したい場合がある。
【0004】
この場合、従来では、ユーザがパーソナルコンピュータ上で特定のアプリケーションを立ち上げて、このアプリケーションを使って複数のデータを合成編集(例えば「貼り付け」)を行って1つのデータに加工してからNup などを指定し、そのジョブをMFPに発行して印刷させるようにしている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−254774号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の方法では、各デ−タの内容自体の変更は行わないにもかかわらず、ユーザが前記特定のアプリケーションを立ち上げて合成編集作業を行ってからジョブをMFPに発行しなければならず、ユーザにデータ合成編集作業の負担がかかってしまうという問題があった。
【0007】
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、複数のデータを印刷等出力する場合のユーザによる合成編集作業の手間をなくすことができるデータ合成装置及び画像形成装置、並びにデータ合成方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、ジョブを受信する受信手段と、受信したジョブに含まれるデータを一時保存する記憶手段と、前記記憶手段に保存されている複数のジョブの中から、ジョブの内容に基づいて、合成対象となるデータを特定するデータ特定手段と、前記データ特定手段によって特定されたデータを合成するデータ合成手段と、を備え、前記データ特定手段によって行われる前記合成対象となるデータの特定処理には、ジョブで指定されている出力設定及びデ−タの量の解析処理と、解析の結果、出力設定が複数ページをまとめて出力する設定であるにもかかわらずデータ量が当該複数ページに満たないデータであることの判定処理が含まれることを特徴とするデータ合成装置によって解決される。
【0009】
このデータ合成装置では、例えばユーザのPCからネットワークを介して送信されてきたジョブを受信手段で受信すると、受信したジョブに含まれるデータが記憶手段に一時保存される。そして、記憶手段に保存されている複数のジョブの中から、ジョブで指定されている出力設定及びデ−タの量の解析処理と、解析の結果、出力設定が複数ページをまとめて出力する設定であるにもかかわらずデータ量が当該複数ページに満たないデータであることの判定処理が含まれるデータの特定処理をデータ特定手段が実行することにより、合成対象となるデータが特定され、これらの特定されたデータがデータ合成手段によって合成される。
【0010】
つまり、ユーザは、PC上でアプリケーションを立ち上げて複数のデータを貼り付け等によりまとめる合成編集作業などを行わなくても、ジョブを発行すれば、データ合成装置側で、まとめるべきデータが自動的に特定されかつ合成され、PC上で合成編集したのと同じデータが得られるので、ユーザは合成編集作業の手間から解放される。
【0011】
前記データ特定手段は、ジョブ発行元を解析し、所定時間内に受信した複数のジョブのうち、ジョブ発行元が同一であるジョブの中から、合成対象となるデータを特定する構成としても良い。
【0012】
ジョブ発行元を解析し、所定時間内に受信した複数のジョブのうち、ジョブ発行元が同一であるジョブの中から、合成対象となるデータを特定することにより合成対象のデータを容易に特定することができる。
【0013】
また、前記データ特定手段は、ジョブ発行元を解析するとともに、ジョブに合成対象データの特定実行のためのコマンドが付されているか否かを判定し、前記コマンドが付されていると判定された場合には、複数のジョブのうち、ジョブ発行元が同一であるジョブの中から、合成対象となるデータを特定する構成としても良い。
【0014】
この場合には、前記コマンドが付されていると判定されたことにより、合成対象データの特定処理を実行することができる。従って、ユーザは、1つにまとめたい複数のデータのうち最後に送信したデータについてのジョブに、このコマンドを付せば良い。
【0015】
また、前記データ合成手段は、複数のデータを受信順に合成する構成としても良い。これにより、ユーザは合成順にデータを送信すれば良い。
【0016】
また、前記課題は、前記いずれかに記載のデータ合成装置と、前記データ合成装置によって合成されたデータを、ジョブで指定されている出力設定により出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置によって解決される。
【0017】
この画像形成装置によれば、データ合成装置によって合成されたデータを、ユーザの指定した出力設定で画像形成することができる。
【0018】
また、前記課題は、ジョブを受信するステップと、受信したジョブに含まれるデータを記憶手段に一時保存するステップと、前記記憶手段に保存されている複数のジョブの中から、ジョブの内容に基づいて、合成対象となるデータを特定するステップと、特定されたデータを合成するステップと、を備え、前記データを特定するステップにおいて行われる前記合成対象となるデータの特定処理には、ジョブで指定されている出力設定及びデ−タの量の解析処理と、解析の結果、出力設定が複数ページをまとめて出力する設定であるにもかかわらずデータ量が当該複数ページに満たないデータであることの判定処理が含まれることを特徴とするデータ合成方法によって解決される。
【0019】
このデータ合成方法では、例えばユーザのPCからネットワークを介して送信されてきた複数のジョブを受信すると、受信した各ジョブに含まれるデータが記憶手段に一時保存される。そして、記憶手段に保存されている複数のジョブの中から、ジョブで指定されている出力設定及びデ−タの量の解析処理と、解析の結果、出力設定が複数ページをまとめて出力する設定であるにもかかわらずデータ量が当該複数ページに満たないデータであることの判定処理が含まれるデータの特定処理が実行され、特定されたデータが合成される。
【0020】
前記データ合成方法において、前記データを特定するステップでは、ジョブ発行元を解析し、所定時間内に受信した複数のジョブのうち、ジョブ発行元が同一であるジョブの中から、合成対象となるデータを特定しても良い。
【0021】
また、前記データを特定するステップでは、ジョブ発行元を解析するとともに、ジョブに合成対象データの特定実行のためのコマンドが付されているか否かを判定し、前記コマンドが付されていると判定された場合には、複数のジョブのうち、ジョブ発行元が同一であるジョブの中から、合成対象となるデータを特定しても良い。
【0022】
また、前記複数のデータの合成は受信順に行われても良い。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置が適用された画像形成システムを示す構成図である。
【0025】
図1において、この画像形成システムAは、複数のユ−ザの端末であるPC1・・・と、ユーザが共有する画像形成装置としてのMFP2とを備え、これらPC1とMFP2とはネットワークNWを介して接続されている。
【0026】
図2は、前記PC1の構成を示すブロック図である。
【0027】
図2において、このPC1は、記憶部11、操作部12、ディスプレイ部13、CPU14およびネットワークインターフェース部(図面ではネットワークI/F部と記す)15などを備えている。
【0028】
前記記憶部11は、例えばハードディスク装置(HDD)などからなり、ワープロソフト、表計算ソフトなどの各種アプリケーション、さらに、各種データやジョブ印刷設定情報などを記憶している他に、MFP2と関連づけられたドライバが格納されている。
【0029】
前記操作部12は、キーボードやマウスなどからなり、ユーザのデータ作成や各種指示のために使われる。
【0030】
前記ディスプレイ部13は、CRTあるいはLCDなどからなり、作成データなどの他に、Web ブラウザなどが表示される。
【0031】
前記CPU14は、PC1の全体を統括制御する。
【0032】
前記ネットワークインターフェース部15は、印刷データや指令などをMFP2などに送信したり、外部からの信号やデータを受信する機能をもっている。ユーザが作成したデ−タは、ドライバにより印刷データに変換された後、このネットワークインターフェース部15によりネットワークNWを介してMFP2に送信される。
【0033】
図3は、前記MFP2の構成を示すブロック図である。
【0034】
図3において、前記MFP2は、スキャン部21、印刷制御部22、印刷データ保存部であるメモリ部23、操作パネル部24、印刷出力部25およびネットワークインターフェース部(図面ではネットワークI/F部と記す)26などを備えている。
【0035】
前記スキャン部21は、原稿台(図示せず)に載置された原稿画像などを読み取るものである。
【0036】
前記印刷制御部22は、受信ジョブ解析部27と、印刷処理部28とを有している。
【0037】
前記受信ジョブ解析部27は、前記ネットワークインターフェース部26を介して受信した印刷ジョブを解析するものである。印刷ジョブには図4に示すように、印刷コマンドと印刷データが含まれている。印刷コマンドには、ジョブの発行元を示すIPアドレス、ページ数、ジョブ名のほか書式、用紙サイズ、用紙種類、部数等の印刷設定が含まれている。受信ジョブ解析部27は、ジョブを解析して、指定されている前記印刷設定、ジョブの印刷デ−タ量およびジョブの発行元を特定する機能を有している。
【0038】
また、この受信ジョブ解析部27は、合成すべき印刷データを特定する機能や、特定した複数の印刷デ−タを合成して印刷処理コマンドを作成し、このコマンドとこのコマンドの対象となる印刷データを印刷処理部28に転送する機能等を有している。
【0039】
なお、この受信ジョブ解析部27は、受信した印刷データを、MFP2の内部に持つ番号を割り振って前記メモリ23に一時格納させる。印刷コマンドは、前述したように、例えば印刷ジョブ発行元のIPアドレス、書式、ペ−ジ数、ジョブ名、用紙サイズ、用紙種類、部数などであり、受信ジョブ解析部27は、この印刷コマンドにも番号を割り振りしてメモリ23内の待機ジョブリスト(図5)に一時格納させる。
【0040】
前記印刷処理部28は、受信ジョブ解析部27から転送されてきた印刷データ及び印刷処理コマンドに基づいて、印刷変換ジョブを作成し、この印刷変換ジョブを印刷出力部25に送出するものである。
【0041】
前記メモリ部23は、前記受信ジョブ解析部27で解析されて番号が割り振られた印刷データを一時格納するとともに、割り振った番号が付けられた印刷コマンドを図5に示すようなテーブル形式の待機ジョブリストに記憶する。図5に示す待機ジョブリストには、印刷コマンドに対応する項目のほか、ジョブ受信後の待機時間も記憶されるようになっている。
【0042】
前記操作パネル部24は、各種キーや表示部などを備え、各種モードの設定やデータの宛先(送信先)入力などを行うためのものである。
【0043】
前記印刷出力部25は、印刷変換ジョブを受けて、そのジョブデータの印刷を実行するものである。
【0044】
前記ネットワークインターフェース部26は、PC1からの印刷ジョブを受信する機能を有している。
【0045】
つぎに、このMFP2の受信ジョブ解析部27による印刷ジョブの受信処理の流れを図6のフローチャートを参照して説明する。なお、以下の説明ならびに図面では、ステップをSと略記する。
【0046】
図6において、S101では、受信ジョブ解析部27が、ネットワークインターフェース部26を介して、印刷ジョブを受信したか否かを判断し、印刷ジョブを受信していなければ(S101の判定がNO)、S101に待機する。印刷ジョブを受信すると(S101の判定がYES)、S102で、受信したジョブを解析して印刷データと印刷コマンドを取得する。
【0047】
そして、S103では、印刷データをMFP2の内部で持つ番号を割り振ってから、メモリ部(印刷データ保存部)23に一時格納して待機させる。S104では、印刷コマンドの内容を、印刷データに割り振った番号と同じ番号を付けて、前記メモリ23の待機ジョブリスト(図5)に格納してからS101に戻る。
【0048】
つぎに、メモリ部23に格納・待機された印刷ジョブの、受信ジョブ解析部27による転送処理の流れを図7に示すフローチャートを参照して説明する。
【0049】
図7において、まず受信ジョブ解析部27は、X秒(待機時間Y秒よりも十分小さい値)毎に待機ジョブリストをチェックする。つまり、S201では、X秒経過したか否かを判断し、X秒経過しなければ(S201の判定がNO)、S201にとどまり、X秒経過していれば(S201の判定がYES)、S202で、待機ジョブリストをチェックする。
【0050】
ついで、S203では、印刷設定、ページ数よりジョブが単体で出力できるか否かを判断する。その判断は、例えばジョブの印刷設定として、1枚の用紙に2ページ分の原稿データを印刷する2in1の書式が設定されている場合に、ページ数が2であれば、前記2in1の書式による印刷が可能であることから、ページ数が印刷設定に足りて単体での出力が可能であり、また、例えば2in1の印刷設定に対してページ数が1であれば、ページ数は印刷設定に足りず、単体での出力不可能とする。
【0051】
ジョブが単体で出力できれば(S203の判定がYES)、S209では印刷設定通りに印刷するという印刷処理コマンドを作成したのちS207に進む。
【0052】
ジョブが単体で出力できなければ(S203の判定がNO)、S204では、待機ジョブリストにおいて、待機時間がY秒以上経過しているジョブが存在するか否かを判断し、待機時間がY秒以上経過しているジョブが存在しなければ(S204の判定がNO)、S201に戻る。
【0053】
待機時間がY秒以上経過しているジョブが存在すれば(S204の判定がYES)、S205では、そのジョブと同じIPアドレスのPC1から送信されており、かつ印刷設定(書式、用紙サイズ、用紙種類、部数など)が同じである印刷データが存在するか否かを判断する。
【0054】
図5のジョブリストにおける番号104、106、107のジョブのように、印刷設定が同じである印刷データが存在すれば(S205の判定がYES)、S206では、待機時間(Y秒)の経過した順に換言すればジョブの受信順に合成し、それらの印刷設定通りに印刷するという印刷コマンドを作成してS207に進む。印刷設定が同じである印刷データが存在しなければ(S205の判定がNO)、S209に進み、印刷設定通りに印刷するという印刷コマンドを作成してからS207に進む。
【0055】
S207では、印刷処理コマンドと印刷処理コマンドの対象となる印刷データを印刷処理部28に転送する。ついで、S208では、印刷処理部28に転送したジョブの印刷データをメモリ部23から削除し、対応するジョブ情報を待機ジョブリストから削除してからS201に戻る。
【0056】
印刷処理部28は、受信データ解析部27から転送されてきた印刷データ及び印刷処理コマンドに基づいて、印刷変換ジョブを作成し、この印刷変換ジョブを印刷出力部25に送出する。この印刷変換ジョブに基づいて、印刷出力部25は、単一のデータあるいは合成された複数のデータを用紙に印刷する。
【0057】
このように、ユーザが複数のデータをPC1などを使って編集しなくても、ジョブを発行するだけでMFP2側でジョブデータを合成して編集されるので、ユーザの作業負担が軽減される。
【0058】
つぎに、この発明の他の実施形態を説明する。
【0059】
この実施形態では、ユーザがPC1におけるドライバにより”待機コマンド”を付加した状態でジョブをMFP2に発行し、その後でユーザがドライバにより”待機解除コマンド”を付加してジョブをMFP2に発行し、この”待機解除コマンド”付のジョブに基づいて、合成すべき複数のデータを特定して合成するようにしたものである。
この印刷ジョブの受信処理の流れは、ユーザがジョブに”待機コマンド”または”待機解除コマンド”を付加してMFP2に送信することを除いて、図6に示したフローチャートと同じであるので、説明を省略する。
【0060】
つぎに、メモリ部23に格納された印刷ジョブの転送処理の流れを図8に示すフローチャートを参照して説明する。
【0061】
図8において、まず受信ジョブ解析部27は、X秒毎に待機ジョブリストをチェックする。つまり、S201では、X秒経過したか否かを判断し、X秒経過しなければ(S301の判定がNO)、S301にとどまり、X秒経過していれば(S301の判定がYES)、S302で、待機ジョブリストをチェックする。
【0062】
ついで、S303では、印刷設定、ページ数よりジョブが単体で出力できるか否かを判断する。ジョブが単体で出力できれば(S303の判定がYES)、S309では印刷設定通りに印刷するという印刷処理コマンドを作成したのちS307に進む。
【0063】
ジョブが単体で出力できなければ(S303の判定がNO)、S304では、”待機解除コマンド”付の印刷データが存在するか否かを判断し、存在しなければ(S304の判定がNO)、S301に戻る。
【0064】
”待機解除コマンド”付の印刷データが存在すれば(S304の判定がYES)、S305では、そのジョブと同じIPアドレスから出力されており、かつ印刷設定(書式、用紙サイズ、用紙種類、部数など)が同じである印刷データが存在するか否かを判断する。
【0065】
印刷設定が同じである印刷データが存在すれば(S305の判定がYES)、S306では、ジョブの受信順に合成し、それらの印刷設定通りに印刷するという印刷コマンドを作成してS307に進む。印刷設定が同じである印刷データが存在しなければ(S305の判定がNO)、S309に進み、印刷設定通りに印刷するという印刷コマンドを作成してからS307に進む。
【0066】
S307では、印刷処理コマンドと印刷処理コマンドの対象となる印刷データを印刷処理部28に転送する。ついで、S308で、印刷処理部28に転送したジョブの印刷データをメモリ部23から削除し、対応するジョブ情報を待機ジョブリストから削除してからS301に戻る。
【0067】
印刷処理部28は、受信データ解析部27から転送されてきた印刷データ及び印刷処理コマンドに基づいて、印刷変換ジョブを作成し、この印刷変換ジョブを印刷出力部25に送出する。この印刷変換ジョブに基づいて、印刷出力部25は、単一のデータあるいは合成された複数のデータを用紙に印刷する。
【0068】
この実施形態によっても、ユーザが複数のデータをPC1などを使って編集しなくても、ジョブを発行するだけでMFP2側でジョブデータを合成して編集されるので、ユーザの作業負担が軽減される。
【0069】
図8に示した実施形態では、全てのジョブに”待機コマンド”を付してPC1からMFP2に送信するものとしたが、合成編集するジョブに対してのみ”待機コマンド”を付すとともに、合成編集する最後のジョブに対して”待機解除コマンド”を付して送信し、MFPでは、”待機解除コマンド”付きのジョブを受信したときに、そのジョブと”待機コマンド”付きのジョブとを受信順に合成する構成としても良い。
【0070】
なお、上記各実施例では、解析手段27、判断手段27a、さらに合成手段27bの各機能を備えたデータ合成装置が、MFP2に組み込まれている場合を示したが、例えば、MFP2の印刷出力部25などとは独立した構成のプリントコントローラが、前記データ合成装置を備えた構成としても良い。
【0071】
また、複数のデータを受信順に合成する場合を示したが、合成順を示すコマンドをジョブに付し、その順序に従って合成するものとしても良い。
【0072】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、ユーザは、PC上でアプリケーションを立ち上げて複数のデータを貼り付け等によりまとめる合成編集作業などを行わなくても、ジョブを発行すれば、データ合成装置側で、まとめるべきデータが自動的に特定されかつ合成され、PC上で編集したのと同じデータが得られるから、ユーザによる編集作業の手間を不要にすることができる。
【0073】
請求項2に係る発明によれば、ジョブ発行元を解析し、所定時間内に受信した複数のジョブのうち、ジョブ発行元が同一であるジョブの中から、合成対象となるデータを特定することにより合成対象のデータを容易に特定することができる。
【0074】
請求項3に係る発明によれば、合成対象データの特定実行のためのコマンドが付されていると判定されたことにより、合成対象データの特定処理を実行することができるから、ユーザは、1つにまとめたい複数のデータのうち最後に送信したデータについてのジョブに、このコマンドを付せば良い。
【0075】
請求項4に係る発明によれば、ユーザは合成順にデータを送信すれば良いから、ユーザ側の操作をさらに簡素化できる。
【0076】
請求項5に係る発明によれば、データ合成装置によって合成されたデータを、ユーザの指定した出力設定で出力することができる画像形成装置となし得る。
【0077】
請求項6に係る発明によれば、ユーザは、PC上でアプリケーションを立ち上げて複数のデータを貼り付け等によりまとめる合成編集作業などを行わなくても、ジョブを発行すれば、まとめるべきデータが自動的に特定されかつ合成され、PC上で編集したのと同じデータが得られるから、ユーザによる編集作業の手間を不要にすることができる。
【0078】
請求項7に係る発明によれば、所定時間内に受信した複数のジョブのうち、ジョブ発行元が同一であるジョブについて、それらのデータが合成対象であると判断することができ、これにより合成対象のデータを容易に特定することができる。
【0079】
請求項8に係る発明によれば、合成対象データの特定実行のためのコマンドが付されていると判定されたことをきっかけにして、合成対象データを特定することができ、ユーザは、1つにまとめたい複数のデータのうち最後に送信したデータについてのジョブに、このコマンドを付せば良い。
【0080】
請求項9に係る発明によれば、ユーザは合成順にデータを送信すれば良いから、ユーザ側の操作をさらに簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る画像形成装置が適用された画像形成システムを示す構成図である。
【図2】同じく画像形成システムにおけるパーソナルコンピュータの構成を示すブロック図である。
【図3】同じく画像形成システムにおける画像形成装置を示すブロック図である。
【図4】印刷ジョブの構成図である。
【図5】待機ジョブリストを示す記憶テーブルである。
【図6】画像形成装置における印刷ジョブの受信処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】画像形成装置におけるメモリ部に格納された印刷ジョブの転送処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】この発明の他の実施形態における画像形成装置におけるメモリ部に格納された印刷ジョブの転送処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 MFP(データ合成装置、画像形成装置)
22 印刷制御部
23 メモリ(記憶手段)
26 ネットワークインターフェース部(受信手段)
27 受信ジョブ解析部(データ特定手段、データ合成手段)

Claims (9)

  1. ジョブを受信する受信手段と、
    受信したジョブに含まれるデータを一時保存する記憶手段と、
    前記記憶手段に保存されている複数のジョブの中から、ジョブの内容に基づいて、合成対象となるデータを特定するデータ特定手段と、
    前記データ特定手段によって特定されたデータを合成するデータ合成手段と、
    を備え
    前記データ特定手段によって行われる前記合成対象となるデータの特定処理には、ジョブで指定されている出力設定及びデ−タの量の解析処理と、解析の結果、出力設定が複数ページをまとめて出力する設定であるにもかかわらずデータ量が当該複数ページに満たないデータであることの判定処理が含まれることを特徴とするデータ合成装置。
  2. 前記データ特定手段は、ジョブ発行元を解析し、所定時間内に受信した複数のジョブのうち、ジョブ発行元が同一であるジョブの中から、合成対象となるデータを特定する請求項1に記載のデータ合成装置。
  3. 前記データ特定手段は、ジョブ発行元を解析するとともに、ジョブに合成対象データの特定実行のためのコマンドが付されているか否かを判定し、前記コマンドが付されていると判定された場合には、複数のジョブのうち、ジョブ発行元が同一であるジョブの中から、合成対象となるデータを特定する請求項1に記載のデータ合成装置。
  4. 前記データ合成手段は、複数のデータを受信順に合成する請求項1〜3のいずれかに記載のデータ合成装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のデータ合成装置と、
    前記データ合成装置によって合成されたデータを、ジョブで指定されている出力設定により出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. ジョブを受信するステップと、
    受信したジョブに含まれるデータを記憶手段に一時保存するステップと、
    前記記憶手段に保存されている複数のジョブの中から、ジョブの内容に基づいて、合成対象となるデータを特定するステップと、
    特定されたデータを合成するステップと、
    を備え
    前記データを特定するステップにおいて行われる前記合成対象となるデータの特定処理には、ジョブで指定されている出力設定及びデ−タの量の解析処理と、解析の結果、出力設定が複数ページをまとめて出力する設定であるにもかかわらずデータ量が当該複数ページに満たないデータであることの判定処理が含まれることを特徴とするデータ合成方法。
  7. 前記データを特定するステップでは、ジョブ発行元を解析し、所定時間内に受信した複数のジョブのうち、ジョブ発行元が同一であるジョブの中から、合成対象となるデータを特定する請求項6に記載のデータ合成方法。
  8. 前記データを特定するステップでは、ジョブ発行元を解析するとともに、ジョブに合成対象データの特定実行のためのコマンドが付されているか否かを判定し、前記コマンドが付されていると判定された場合には、複数のジョブのうち、ジョブ発行元が同一であるジョブの中から、合成対象となるデータを特定する請求項6に記載のデータ合成方法。
  9. 前記複数のデータの合成は受信順に行われる請求項6〜8のいずれかに記載のデータ合成方法。
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