JP4305407B2 - 音声入出力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のスピーカを面状に配してなるスピーカアレイに関し、特に、各スピーカについて、その出力特性の変化や故障の有無を診断する技術に関する。
複数のスピーカを面状に配してなるスピーカアレイを、コンサートホールや映画館、各種のイベント会場等の音響空間に設置し、臨場感のある音響を再現させることが広く行われている。このようなスピーカアレイを利用して臨場感のある音響を再現するには、各スピーカが備える振動板の振動特性など各スピーカの出力特性に応じて各スピーカから出力される音の信号レベルや遅延を適切に調整しておく必要がある。しかしながら、スピーカアレイの工場出荷時などにこのような調整が既に為されていたとしても、経年劣化などにより各スピーカの出力特性が変化してしまったり、断線などの故障が発生してしまったりする場合がある。このため、例えば定期的に、各スピーカについてその出力特性の変化や故障の有無を診断するなどして、上記調整を再度行う必要があるが、例えば数百など多大な数のスピーカでスピーカアレイが構成されている場合には、各スピーカについてその出力特性の変化や故障の有無を診断することには、多大な労力が必要になってしまう。
これに対して、単一のスピーカについては、その出力特性を正確に把握しその出力特性に応じて各種調整を行うことを容易にする技術が種々提案されており、その一例としては、特許文献1に開示された技術が挙げられる。特許文献1には、スピーカの近傍にマイクロホンを配置し、そのスピーカから所定の音声を出力させるとともに、その音声をマイクロホンに受音させ、そのマイクロホンから出力される電気信号(すなわち、上記スピーカから出力された音声に対応する電気信号)を解析することによって、上記スピーカの出力特性を把握する技術が開示されている。
特開平06−233393号公報
上述したように単一のスピーカについては、特許文献1に開示された技術を用いることによって、その出力特性を把握することや、その出力特性に応じて各種調整を行うことが容易になる。しかしながら、複数のスピーカを含んでいるスピーカアレイについて特許文献1に開示された技術をそのまま適用することはできない。何故ならば、スピーカアレイでは複数のスピーカが近接して配置されているため、各スピーカから出力される音声を個別に受音させることは不可能だからである。つまり、特許文献1に開示された技術を用いたとしても、スピーカアレイを構成する各スピーカについてその出力特性を把握したり故障の有無を診断したりすることはできない。
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、面状に配置された複数のスピーカを有するスピーカアレイについて、各スピーカの出力特性の変化や故障の有無を診断することを容易にするととともに、その診断結果に応じた調整を行うことを容易にする技術を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、振動板を備え、入力された電気信号に応じて前記振動板を振動させてその電気信号に応じた音を出力するスピーカ機能および入力された音による前記振動板の振動を電気信号に変換して出力するマイクロホン機能を併有する単位デバイスを面状に複数配置してなる音声入出力デバイスアレイと、所定の音源から放音された音を前記マイクロホン機能により受音した前記単位デバイスから出力された電気信号の信号波形を表す特性データが前記単位デバイス毎に書き込まれている記憶手段と、前記単位デバイスの前記スピーカ機能を有効化するモードと、前記単位デバイスの前記マイクロホン機能を有効化するモードのいずれかに切り換える制御手段と、前記制御手段により前記単位デバイスの前記マイクロホン機能が有効化されているときに、前記所定の音源から放音された音を前記単位デバイスにより受音し、前記単位デバイスの各々から出力される電気信号を解析してその信号波形を前記単位デバイス毎に特定する特定手段と、前記特定手段により信号波形が特定されなかった単位デバイスがあった場合、または、前記特定手段によって特定された信号波形と前記記憶手段に記憶されている特性データの表す信号波形との差が所定の閾値を超えている単位デバイスがあった場合に、その旨を報知する報知手段とを有する音声入出力装置を提供する。このような音声入出力装置によれば、特定手段により信号波形が特定されなかった単位デバイスがあった場合、または、特定手段によって特定された信号波形と記憶手段に記憶されている特性データの表す信号波形との差が所定の閾値を超えている単位デバイスがあった場合に、上記報知手段によりその旨が報知される。
また、本発明の別の態様においては、振動板を備え、入力された電気信号に応じて前記振動板を振動させてその電気信号に応じた音を出力するスピーカ機能および入力された音による前記振動板の振動を電気信号に変換して出力するマイクロホン機能を併有する単位デバイスを面状に複数配置してなる音声入出力デバイスアレイと、所定の音源から放音された音を前記マイクロホン機能により受音した前記単位デバイスから出力された電気信号の信号波形を表す特性データが前記単位デバイス毎に書き込まれている記憶手段と、前記単位デバイスの前記スピーカ機能を有効化するモードと、前記単位デバイスの前記マイクロホン機能を有効化するモードのいずれかに切り換える制御手段と、前記制御手段により前記単位デバイスの前記マイクロホン機能が有効化されているときに、前記所定の音源から放音された音を前記単位デバイスにより受音し、前記単位デバイスの各々から出力される電気信号を解析してその信号波形を前記単位デバイス毎に特定する特定手段と、前記単位デバイスの各々について、前記特定手段により特定された信号波形と前記記憶手段に記憶されている特性データの表す信号波形との差に応じて、前記制御手段により前記単位デバイスの前記スピーカ機能が有効化されているときに、前記単位デバイスへ入力する電気信号に付与するべき信号処理を表すパラメータを生成する生成手段と、を有する音声入出力装置を提供する。このような音声入出力装置によれば、特定手段により特定された信号波形と記憶手段に記憶されている特性データの表す信号波形との差に応じて、スピーカ機能が有効化されている単位デバイスへ入力する電気信号に付与するべき信号処理を表すパラメータが上記生成手段によって各単位デバイス毎に生成される。
より好ましい態様においては、前記各単位デバイスにより受音される音声の音源を指定する指定手段を備え、前記記憶手段には、前記単位デバイスの各々について、前記特性データが音源毎に複数記憶されており、前記生成手段は、前記単位デバイスの各々について、前記指定手段により指定された音源に対応する特性データの表す信号波形と前記特定手段により特定された信号波形との差に応じて、前記パラメータを生成することを特徴としている。このような態様にあっては、上記指定手段により指定された音源に応じたパラメータが上記生成手段により生成される。
本発明によれば、面状に配置された複数のスピーカを有するスピーカアレイについて、各スピーカの出力特性の変化や故障の有無を診断することが容易になるとともに、その診断結果に応じた調整を行うことが容易になる、といった効果を奏する。
以下、本発明を実施する際の最良の形態について図面を参照しつつ説明する。
(A:構成)
図1は、本発明の1実施形態に係る音声入出力装置10の構成例を表すブロック図である。この音声入出力装置10は、例えば、コンサートホールなどの音響空間に置かれるスピーカアレイとして機能する音声入出力デバイスアレイ110を含んでおり、この音声入出力デバイスアレイ110は、例えば、図2に示すように、m×n個の単位デバイスDU(i、j)(i=1〜m,j=1〜n)を面状に並べて構成されている。なお、以下では、これら複数の単位デバイスDU(i,j)の各々を区別する必要がない場合には、「単位デバイスDU」と表記する。この単位デバイスDUは、詳細な図示は省略したが、振動板を備えており、入力された電気信号に応じてその振動板を振動させ、その電気信号に対応する音声を出力するスピーカ機能と、外部音源から放音された音声に応じて上記振動板が振動した場合に、その振動を電気信号に変換して出力するマイクロホン機能とを併有している。また、本実施形態では、m×n個の単位デバイスDUがマトリクス状に配置されて矩形状のスピーカ面を形成している場合について説明するが、例えば円筒の周面状のスピーカ面を形成するように各単位デバイスDUが配置されている場合など、その配置は図2に示す配置に限定されるものではないことは言うまでもない。また、本実施形態では、音声入出力デバイスアレイ110がコンサートホールなどに置かれるスピーカアレイである場合について説明するが、一般家屋のリビングなどに置かれホームシアターシステムを形成するスピーカアレイであっても良いことは勿論である。
図1においては詳細な図示は省略したが、音声入出力装置10では、単位ユニットDUの各々に一対一に対応するように、第1スイッチ120、第2スイッチ130、アンプ140およびAD変換器150が設けられている。また、図1に示すように、この音声入出力装置10は、音声入出力デバイスアレイ110、第1スイッチ120、第2スイッチ130、アンプ140およびAD変換器150の他に、記憶部160、制御部170、信号処理部180および表示部190を有している。
第1スイッチ120と第2スイッチ130とは、単位デバイスDUをスピーカとして機能させる場合(すなわち、上記スピーカ機能を有効化させる場合)と、マイクロホンとして機能させる場合(すなわち、上記マイクロホン機能を有効化させる場合)とで、上記各構成要素の接続を切替えるためのものである。具体的には、単位デバイスDUのスピーカ機能を有効化させる場合には、図1の破線で示すように接続を切替え、逆に、その単位デバイスDUのマイクロホン機能を有効化させる場合には、図1の実線で示すように接続を切替える。なお、図1では詳細な図示は省略したが、m×n個の第1スイッチ120および第2スイッチ130は、上記m×n個の単位デバイスDUについて、一括してマイクロホン機能とスピーカ機能との何れか一方を有効化させるようにできるように、上記接続切り替えを連動させて行うことができるように構成されている。また、以下では、各単位デバイスDUのスピーカ機能を有効化させる場合の動作モードを「音声出力モード」と称し、マイクロホン機能を有効化させる場合の動作モードを「診断モード」と称する。
アンプ140は、動作モードが音声出力モードに設定されている場合には、第2スイッチ130を介して信号処理部180から引渡された電気信号を増幅し、第1スイッチ120を介して対応する単位デバイスDUへ引渡す一方、動作モードが診断モードに設定されている場合には、第1スイッチ120および第2スイッチ130を介して対応する単位デバイスDUから引渡された電気信号を増幅し、対応するAD変換器150へ引渡すものである。なお、本実施形態では、信号処理部180から各単位デバイスDUへ引渡される電気信号と各単位デバイスDUからAD変換器150へ引渡される電気信号とを、アンプ140により増幅する場合について説明したが、各電気信号が十分な信号強度を有している場合には、このような増幅が必ずしも必須ではないことは言うまでもない。
AD変換器150は、アンプ140から引渡された電気信号にアナログデジタル変換を施し、その変換結果に対応するデジタルデータを制御部170へ引渡すものである。記憶部160は、例えばEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)やハードディスクなどで構成されており、後述する制御部170に本発明に係る音声入出力装置に特有な機能を実現させるためのデータを格納しておくためのものである。
より詳細に説明すると、記憶部160には、図3に示すように、各単位デバイスDUを一意に識別するデータ(本実施形態では、各単位デバイスDUに割り当てられているスピーカ番号)に対応付けて特性データと信号処理パラメータとの2種類のデータが格納されている。ここで、図3に示す特性データは、ある音響空間内において、所定の位置に配置された音源から放音された音を上記マイクロホン機能により受音した単位デバイスDUから出力される電気信号の信号波形を表すデータである。一方、図3に示す信号処理パラメータは、上記音響空間内において、上記音源の位置に音像を定位させる際に、各単位デバイスDUへ供給する電気信号に付与するべき信号処理(すなわち、遅延および信号レベルの調整)を表すデータである。なお、本実施形態では、図4(a)に示すような無音室300において、音声入出力デバイスアレイ110から距離Lだけ離れた位置に置かれた音源310からインパルス音が出力された場合についての上記特性データと、その音源310の位置に音像を定位させる場合についての上記信号処理パラメータとが、音声入出力装置10の工場出荷時点で記憶部160に格納されている。
制御部170は、例えば、CPU(Central Processing Unit)であり、図示せぬROM(Read Only Memory)などに書き込まれているソフトウェアにしたがって本発明に係る音声入出力装置10に特有な機能を実現するためのものである。
より詳細に説明すると、動作モードが音声出力モードに設定されている場合には、制御部170は、記憶部160に単位デバイスDU毎に書き込まれている信号処理パラメータを読み出し、その信号処理パラメータを信号処理部180へ設定するパラメータ設定処理を行う。そして、信号処理部180は、例えばDSP(Digital Signal Processor)であり、入力されたオーディオ信号に各単位デバイスDU毎に固有な信号処理(すなわち、上記各信号処理パラメータに応じた遅延や信号レベルの調整)を施して各単位デバイスDUに対応するアンプ140へ出力する。
一方、動作モードが診断モードに設定されている場合には、制御部170は、以下に述べる4つの処理を実行する。第1に、各単位デバイスDUの各々について、AD変換器150から引渡されたデジタルデータを解析し、そのデジタルデータに対応する電気信号の信号波形を特定する特定処理である。第2に、上記特定処理にて信号波形が特定されなかった単位デバイスDUがあった場合、または、上記特定処理にて特定された信号波形と、その電気信号の送信元である単位デバイスDUに対応付けて記憶部160に格納されている特性データの表す信号波形との差が所定の閾値を超えている単位デバイスDUがあった場合に、例えばLCDなどで構成された表示手段190に、その旨を表すメッセージを表示させ、その旨を報知する報知処理である。そして、第3に、上記特定処理にて特定された信号波形と、その電気信号の送信元である単位デバイスDUに対応付けて記憶部160に格納されている特性データの表す信号波形との差に応じて、その単位デバイスDUについての上記信号処理パラメータを生成し直すパラメータ生成処理である。なお、本実施形態においては、パラメータ生成処理にてよって生成された信号処理パラメータは記憶部160へ書き込まれ、記憶部160の記憶内容が更新されることになる。
(B:動作)
次いで、本実施形態に係る音声入出力装置10が行う動作のうち、その特徴を顕著に示す動作について図面を参照しつつ説明する。
まず、動作モードが診断モードに設定されている場合に、音声入出力装置10が行う動作について説明する。なお、以下に説明する動作例では、図4(a)に示すように状況下で特定された特性データおよび信号処理パラメータが記憶部160に既に格納されているものとする。そして、以下に説明する動作例では、図4(b)に示すような音響空間320(例えば、音声入出力装置10が置かれているコンサートホールなど)において、音声入出力デバイスアレイ110のスピーカ面から距離Lだけ離れた位置に音源310が置かれ、その音源から放音される音を用いて、各単位デバイスDUの出力特性の変化の有無および断線などの故障の有無について診断を行う場合について説明する。
図5は、動作モードが診断モードに設定されている場合に、音声入出力装置10が行う動作の流れを示すフローチャートである。図5に示すように、音源310から出力された音声を受音した各単位デバイスDUは、その音声に対応する電気信号を出力する(ステップSA1)。このようにして各単位デバイスDUから出力された電気信号は、アンプ140によって増幅された後、さらに、AD変換器150によってデジタルデータに変換され、そのデジタルデータが制御部170へ入力される(ステップSA2)。
制御部170は、まず、ステップSA2にて入力されたデジタルデータを解析し、そのデジタルデータに対応する電気信号の信号波形を特定する(ステップSA3)。次いで、制御部170は、対応するデジタルデータが入力されなかったなど上記信号波形の特定を行うことができなかった単位デバイスDUがあるか否かを判定する(ステップSA4)。そして、ステップSA4の判定結果が“Yes”である場合には、該当する単位デバイスDUを報知する旨のメッセージ(例えば、その単位デバイスDU(i,j)のスピーカ番号(i,j)を含むメッセージ)を表示部190に表示させ(ステップSA5)、その単位デバイスDUについて故障が検出された旨を報知し、本診断動作を終了する。逆に、ステップSA4の判定結果が“No”である場合には、制御部170は、各単位デバイスDUの各々について、ステップSA3にて特定した信号波形とその単位デバイスDUに対応付けて記憶部160に格納されている特性データの表す信号波形とを比較し、両者の差が所定の閾値を超えている単位デバイスDUがあるか否かを判定する(ステップSA6)。
そして、制御部170は、ステップSA6の判定結果が“Yes”である場合には、その旨を表すメッセージ(すなわち、工場出荷時とは出力特性が大きく変化した単位デバイスDUがあることを示すメッセージ)を表示部190に表示させ(ステップSA7)、さらに、該当する単位デバイスDUについて、ステップSA3にて特定した信号波形とその単位デバイスDUに対応付けて記憶部160に格納されている特性データとの差に応じて、音源310の位置に音像が定位されるように信号処理パラメータを生成し直しその生成結果を記憶部160へ書き込む(ステップSA8)。逆に、ステップSA6の判定結果が“No”である場合には、制御部170は、上記ステップSA7およびステップSA8の処理を実行することなく、本診断モードにおける動作を終了する。なお、本実施形態においては、無音室300にて特定された信号波形とコンサートホールなどの音響空間320にて特定された信号波形とを比較して、各単位デバイスDUに出力特性の変化の有無を診断しているのであるが、音声入出力デバイスアレイ110と音源310との距離Lを十分小さくしておけば、無音室300と音響空間320との音響特性の差異を無視して上記出力特性の変化を診断することができる点については言うまでもない。
以上に説明したように、本実施形態に係る音声入出力装置10においては、各単位デバイスDUについて、工場出荷時からの出力特性の変化や故障の有無を診断することが容易になるとともに、その診断結果に応じて信号処理パラメータを再調整することが容易になるといった効果を奏する。
(C:変形)
以上、本発明の1実施形態について説明したが、上記実施形態に以下のような変形を加えても良いことは勿論である。
(1)上述した実施形態では、音声入出力デバイスアレイ110のスピーカ面から距離Lだけ離れた位置に音源310を置いてその音源310から出力されるインパルス音を各単位デバイスDUに受音させてその出力特性を診断する場合について説明した。しかしながら、図6(a)に示すように、残響室330の側壁近傍に音源340を置いてその音源340から例えばピンクノイズなどを出力させた状況下で特定された信号波形と、図6(b)に示すように音響空間320の側壁近傍に音源340を置い状況下で特定された信号波形とを比較して、各単位デバイスDUについて設定するべき信号処理パラメータを生成し直しようにしても勿論良い。このようにすると、音声入出力装置10が置かれる音響空間の音響特性に応じて信号処理パラメータを調整することが容易になるといった効果を奏する。また、インパルス音を用いた場合の特性データおよび信号処理パラメータの組と、ピンクノイズを用いた場合の特性データおよび信号処理パラメータの組と、を夫々単位デバイスDU毎に記憶部160へ書き込んでおくなど、複数の音源の各々に対応する特性データと信号処理パラメータとの組を単位デバイスDU毎に記憶部160に書き込んでおくとともに、診断に使用する音源の種類を指定する指定手段を音声入出力装置10に設けておき、その指定手段により指定された音源に対応する特性データを用いて上記診断を行い、その音源に対応する信号処理パラメータのみを生成し直すようにしても勿論良い。
(2)上述した実施形態では、各単位デバイスDU毎に制御部170により特定された信号処理パラメータを記憶部160へ書き込む場合について説明したが、例えば、LAN(Local Area Network)などの通信網経由でこれら信号処理パラメータを所定の宛先(例えば、音響技術者が音響効果の制御を行うために利用するコンピュータ装置)へ送信するとしても勿論良い。また、上述した実施形態では、各単位デバイスDUについて故障が検出された場合や出力特性の変化が検出された場合に、その旨を示すメッセージを表示部190に表示させる場合について説明したが、その旨を示す音声メッセージを出力させるようにしても勿論良い。要は、各単位デバイスDUについて故障や出力特性の変化を報知できる態様であれば何れであっても良い。
(3)上述した実施形態では、音声入出力装置10の各構成要素であるハードウェアモジュールを図5に示すフローチャートにしたがって連携作動させることによって、本発明に係る音声入出力装置に特有な機能を実現させる場合について説明した。しかしながら、上記各構成要素をソフトウェアモジュールで実現するようにしても良いことは勿論である。
本発明に係る音声入出力装置10の構成を表すブロック図である。 同音声入出力デバイスアレイ110と単位スピーカDUとの関係を示す図である。 同記憶部160の格納内容の一例を示す図である。 同音声入出力装置10の使用例を説明するための図である。 同音声入出力装置10が診断モードにて行う動作の流れを示すフローチャートである。 変形例1に係る音声入出力装置10の使用例を説明するための図である。
符号の説明
10…音声入出力装置、110…音声入出力デバイスアレイ、DU…単位デバイス、120…第1スイッチ、130…第2スイッチ、140…アンプ、150…AD変換器、160…記憶部、170…制御部、180…信号処理部、190…表示部。

Claims (3)

  1. 振動板を備え、入力された電気信号に応じて前記振動板を振動させてその電気信号に応じた音を出力するスピーカ機能および入力された音による前記振動板の振動を電気信号に変換して出力するマイクロホン機能を併有する単位デバイスを面状に複数配置してなる音声入出力デバイスアレイと、
    所定の音源から放音された音を前記マイクロホン機能により受音した前記単位デバイスから出力された電気信号の信号波形を表す特性データが前記単位デバイス毎に書き込まれている記憶手段と、
    前記単位デバイスの前記スピーカ機能を有効化するモードと、前記単位デバイスの前記マイクロホン機能を有効化するモードのいずれかに切り換える制御手段と、
    前記制御手段により前記単位デバイスの前記マイクロホン機能が有効化されているときに、前記所定の音源から放音された音を前記単位デバイスにより受音し、前記単位デバイスの各々から出力される電気信号を解析してその信号波形を前記単位デバイス毎に特定する特定手段と、
    前記特定手段により信号波形が特定されなかった単位デバイスがあった場合、または、前記特定手段によって特定された信号波形と前記記憶手段に記憶されている特性データの表す信号波形との差が所定の閾値を超えている単位デバイスがあった場合に、その旨を報知する報知手段と
    を有する音声入出力装置。
  2. 振動板を備え、入力された電気信号に応じて前記振動板を振動させてその電気信号に応じた音を出力するスピーカ機能および入力された音による前記振動板の振動を電気信号に変換して出力するマイクロホン機能を併有する単位デバイスを面状に複数配置してなる音声入出力デバイスアレイと、
    所定の音源から放音された音を前記マイクロホン機能により受音した前記単位デバイスから出力された電気信号の信号波形を表す特性データが前記単位デバイス毎に書き込まれている記憶手段と、
    前記単位デバイスの前記スピーカ機能を有効化するモードと、前記単位デバイスの前記マイクロホン機能を有効化するモードのいずれかに切り換える制御手段と、
    前記制御手段により前記単位デバイスの前記マイクロホン機能が有効化されているときに、前記所定の音源から放音された音を前記単位デバイスにより受音し、前記単位デバイスの各々から出力される電気信号を解析してその信号波形を前記単位デバイス毎に特定する特定手段と、
    前記単位デバイスの各々について、前記特定手段により特定された信号波形と前記記憶手段に記憶されている特性データの表す信号波形との差に応じて、前記制御手段により前記単位デバイスの前記スピーカ機能が有効化されているときに、前記単位デバイスへ入力する電気信号に付与するべき信号処理を表すパラメータを生成する生成手段と、
    を有する音声入出力装置。
  3. 前記各単位デバイスにより受音される音声の音源を指定する指定手段を備え、前記記憶手段には、
    前記単位デバイスの各々について、前記特性データが音源毎に複数記憶されており、
    前記生成手段は、
    前記単位デバイスの各々について、前記指定手段により指定された音源に対応する特性データの表す信号波形と前記特定手段により特定された信号波形との差に応じて、前記パラメータを生成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の音声入出力装置。
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