JP5034107B2 - 音声処理装置、音声処理装置の音声処理方法及びプログラム - Google Patents

音声処理装置、音声処理装置の音声処理方法及びプログラム Download PDF

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本発明は、音声処理装置、音声処理装置の音声処理方法及びプログラムに関するものである。
音声処理装置として、複数のマイクロフォンによって構成されたマイクロフォンアレイを用いて不要な音をなるべく受信しないように信号処理を行うものがあり、このような音声処理装置は、テレビ会議システム等に広く用いられている(例えば、非特許文献1参照)。
このような音声処理装置では、いずれかのマイクロフォンに故障等が発生した場合、正常な音声処理を行えなくなる。
このため、入力信号が所定レベル以上のパワーを有していない場合に、マイクロフォンの故障と判定することによって各マイクロフォンの異常動作判定を行い、正常と診断されたマイクロフォンのみを用いて信号処理を行う音声処理装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−159086号公報 大賀寿郎、山崎芳男、金田豊共著、"音響システムとディジタル処理、"社団法人 電子情報通信学会
しかし、従来の音声処理装置では、入力後の信号が所定レベル以上のパワーを有していない場合に異常動作と判定されるため、外部から、常に所定レベル以上のパワーを有する信号を入力しなければ、異常動作判定を行うことができない。
このため、従来の音声処理装置では、任意の音声信号が入力される音声処理中に故障診断を行えず、音声処理を行っていない期間に、異常動作判定用の音声信号を外部から入力して異常動作判定を行う必要がある。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、音声処理中であっても、マイクロフォンアレイを構成する複数のマイクロフォンの異常動作の判定を行うことが可能な音声処理装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、音声処理中であっても、正常な音声信号処理を継続させることが可能な音声処理装置、音声処理装置の音声処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る音声処理装置は、
音声を入力する複数のマイクロフォンから構成されるマイクロフォンアレイと、
前記マイクロフォンアレイの前記複数のマイクロフォンがそれぞれ入力した音声に基づいて、それぞれの音声信号を取得するとともに、取得した各音声信号の特徴量を比較し、比較結果に基づいて、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常を判定する音声取得手段と、
前記音声取得手段の判定結果に基づいて、音声処理に使用するマイクロフォンを決定し、決定したマイクロフォンを使用して音声処理を行う音声処理手段と、を備え
前記音声取得手段は、取得した各音声信号の信号レベルと予め設定された無音判定値とを比較して、比較結果に基づいて無音と判定する無音判定手段を備え、
前記無音判定手段が無音と判定したときは、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常の判定を行わず、前記無音判定手段が無音ではないと判定したときに各マイクロフォンの動作異常の判定を行う、ことを特徴とする。
前記無音判定手段は、前記音声取得手段が取得した各音声信号の信号レベルと予め設定された無音判定値とを比較して、すべての音声信号の信号レベルが前記無音判定値未満となったときは、すべての音声信号の信号レベルが前記無音判定値未満となっている時間を計測し、当該計測時間が予め設定された規定時間を越えたときに無音と判定するようにしてもよい。
前記音声取得手段は、取得した各音声信号の特徴量として、各音声信号の信号レベルを比較し、比較結果に基づいて、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常を判定するようにしてもよい。
本発明の第2の観点に係る音声処理装置は、
音声を入力する複数のマイクロフォンから構成されるマイクロフォンアレイと、
前記マイクロフォンアレイの前記複数のマイクロフォンがそれぞれ入力した音声に基づいて、それぞれの音声信号を取得するとともに、取得した各音声信号の特徴量を比較し、比較結果に基づいて、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常を判定する音声取得手段と、
前記音声取得手段の判定結果に基づいて、音声処理に使用するマイクロフォンを決定し、決定したマイクロフォンを使用して音声処理を行う音声処理手段と、を備え、
前記音声取得手段は、取得した各音声信号の振幅特性の相関係数を前記特徴量として取得し、取得した相関係数を比較し、比較結果に基づいて、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常を判定する、ことを特徴とする。
音声の特徴量が予め設定された確認音を音声処理の開始時に出力する確認音出力手段を備え、
前記マイクロフォンアレイの前記複数のマイクロフォンは、前記確認音出力手段が出力した前記確認音を入力し、
前記音声取得手段は、前記マイクロフォンアレイの前記複数のマイクロフォンがそれぞれ入力した確認音に基づいて、それぞれの音声信号を取得し、取得した各音声信号の特徴量を比較し、比較結果に基づいて、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常を前記音声処理の開始時に判定するようにしてもよい。
前記音声取得手段が前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォン動作異常と判定したときに、警告音を出力する警告音出力手段を備えたものであってもよい。
本発明の第の観点に係る音声処理装置の音声処理方法は、
音声を入力する複数のマイクロフォンから構成されるマイクロフォンアレイを備えた音声処理装置の音声処理方法であって、
前記マイクロフォンアレイの前記複数のマイクロフォンがそれぞれ入力した音声に基づいて、それぞれの音声信号を取得するステップと、
取得した各音声信号の特徴量を比較し、比較結果に基づいて、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常を判定するステップと、
前記マイクロフォンの動作異常の判定結果に基づいて、音声処理に使用するマイクロフォンを決定するステップと、
決定したマイクロフォンを使用して音声処理を行うステップと、を備え
前記マイクロフォンの動作異常を判定するステップは、取得した各音声信号の信号レベルと予め設定された無音判定値とを比較して、比較結果に基づいて無音と判定する無音判定ステップを備え、
前記無音判定ステップにより無音と判定されたときは、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常の判定を行わず、前記無音判定ステップにより無音ではないと判定されたときに各マイクロフォンの動作異常の判定を行う、ことを特徴とする。
本発明の第4の観点に係る音声処理装置の音声処理方法は、
音声を入力する複数のマイクロフォンから構成されるマイクロフォンアレイを備えた音声処理装置の音声処理方法であって、
前記マイクロフォンアレイの前記複数のマイクロフォンがそれぞれ入力した音声に基づいて、それぞれの音声信号を取得するステップと、
取得した各音声信号の特徴量を比較し、比較結果に基づいて、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常を判定するステップと、
前記マイクロフォンの動作異常の判定結果に基づいて、音声処理に使用するマイクロフォンを決定するステップと、
決定したマイクロフォンを使用して音声処理を行うステップと、を備え、
前記マイクロフォンの動作異常を判定するステップでは、取得した各音声信号の振幅特性の相関係数を前記特徴量として取得し、取得した相関係数を比較し、比較結果に基づいて、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常を判定する、
ことを特徴とする。
本発明の第の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、
マイクロフォンアレイを構成する複数のマイクロフォンがそれぞれ入力した音声に基づいて、それぞれの音声信号を取得する手順、
取得した各音声信号の特徴量を比較し、比較結果に基づいて、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常を判定する手順、
前記マイクロフォンの動作異常を判定した判定結果に基づいて、音声処理に使用するマイクロフォンを決定する手順、
決定したマイクロフォンを使用して音声処理を行う手順、を実行させ、
前記マイクロフォンの動作異常を判定する手順は、取得した各音声信号の信号レベルと予め設定された無音判定値とを比較して、比較結果に基づいて無音と判定する無音判定手順を備え、
前記無音判定手順により無音と判定されたときは、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常の判定を行わず、前記無音判定手順により無音ではないと判定されたときに各マイクロフォンの動作異常の判定を行う、
めのものである。
本発明の第6の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、
マイクロフォンアレイを構成する複数のマイクロフォンがそれぞれ入力した音声に基づいて、それぞれの音声信号を取得する手順、
取得した各音声信号の特徴量を比較し、比較結果に基づいて、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常を判定する手順、
前記マイクロフォンの動作異常を判定した判定結果に基づいて、音声処理に使用するマイクロフォンを決定する手順、
決定したマイクロフォンを使用して音声処理を行う手順、を実行させ、
前記マイクロフォンの動作異常を判定する手順では、取得した各音声信号の振幅特性の相関係数を前記特徴量として取得し、取得した相関係数を比較し、比較結果に基づいて、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常を判定する、
ためのものである。
本発明によれば、音声処理中であっても、マイクロフォンアレイを構成する複数のマイクロフォンの異常動作の判定を行うことができる。また、音声処理中であっても、正常な音声信号処理を継続させることができる。
以下、本発明の実施形態に係る音声処理装置を図面を参照して説明する。
本実施形態に係る音声処理装置の構成を図1に示す。
本実施形態に係る音声処理装置1は、情報格納部11と、音声取得部12と、音声出力部13と、操作部14と、表示部15と、通信部16と、制御部17と、を備える。
情報格納部11は、プログラム、ユーザ情報、通信部16が受信した情報、音声データ、マイクロフォンバラつき補正値111、規格値等を格納するものである。
マイクロフォンバラつき補正値111は、複数のマイクロフォンの特性を補正するための補正値である。
マイクロフォンバラつき補正値111は、予め測定したマイクロフォン特性データに基づいて、製品出荷時などにおいて情報格納部11に書き込まれる。
規格値は、無音判定、マイクロフォンアレイ異常動作判定、動作異常のマイクロフォンの特定に用いる各種閾値である。
音声取得部12は、複数の音声信号を取得するものであり、マイクロフォンアレイ121と、A/D変換器と、マイクロフォンバラつき補正部123と、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124と、を備える。
また、音声取得部12は、複数の音声信号を取得するとともに、取得した各音声信号の特徴量を比較し、比較した結果に基づいて、マイクロフォンアレイ異常動作の判定を行う。
音声処理装置1は、このような音声取得部12を備えることにより、音声処理中であっても、マイクロフォンアレイを構成する複数のマイクロフォンの異常動作判定を行えるようにしている。
マイクロフォンアレイ121は、複数のマイクロフォンとして、3つのマイクロフォン1211,1212,1213によって構成されたものである。マイクロフォン1211,1212,1213は、それぞれ、音声を入力してアナログ音声信号Sma1,Sma2,Sma3を出力するものである。
A/D変換器は、マイクロフォン1211,1212,1213がそれぞれ出力したアナログ音声信号Sma1,Sma2,Sma3に対してアナログ−デジタル変換を行い、デジタル音声信号Smd1,Smd2,Smd3を出力するものである。
マイクロフォンバラつき補正部123は、情報格納部11に格納されているマイクロフォンバラつき補正値111を用いて、マイクロフォン1211,1212,1213の特性バラつきを補正するものである。
マイクロフォンバラつき補正部123は、特性バラつきとして、マイクロフォン1211,1212,1213の振幅特性、位相特性等を補正する。
マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、マイクロフォン1211,1212,1213の故障、マイクロフォンふさぎ等によるマイクロフォンアレイ異常動作の判定を行うものである。
音声処理装置1は、それぞれ、マイクロフォン1211,1212,1213に音声を入力するための入力孔を備えており、マイクロフォンふさぎとは、この入力孔をふさいでしまうことをいう。
マイクロフォン1211,1212,1213のいずれかに故障やマイクロフォンふさぎがあると、音声処理装置1は、すべてのマイクロフォン1211,1212,1213を用いて正常な音声処理を行うことができなくなる。
マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、各デジタル音声信号Smd1,Smd2,Smd3の特徴量を比較し、比較結果に基づいて、このような動作状態をマイクロフォンアレイ異常動作と判定するためのものである。
このため、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、無音判定部1241と、音量比較部1242と、相関係数計算部1243と、を備える。
無音判定部1241は、無音判定を行うものである。無音とは、すべてのマイクロフォン1211,1212,1213に音声が入力されない状態をいう。
無音判定を行うのは、無音区間が存在するような音声信号を異常動作判定用の外部入力信号として選択した場合でも、この無音区間において、すべてのマイクロフォン1211〜1213が異常動作と誤判定しないようにするためである。
無音判定部1241は、デジタル音声信号Smd1,Smd2,Smd3のそれぞれの信号レベルLmd_1,Lmd_2,Lmd_3と、無音を判定するために予め設定された規定レベルLmd_thと、を比較する。
情報格納部11は、この規定レベルLmd_thを予め記憶し、無音判定部1241は、情報格納部11からこの規定レベルLmd_thを読み出して信号レベルLmd_1,Lmd_2,Lmd_3と比較する。
無音判定部1241は、時間を計測するタイマを有し(図示せず)、信号レベルLmd_1,Lmd_2,Lmd_3が規定レベルLmd_th未満の場合、規定レベルLmd_th未満になったときからの時間を計測する。この計測時間をTとする。
情報格納部11は、この計測時間Tと比較するための規定時間Tthを予め記憶する。無音判定部1241は、情報格納部11からこの規定時間Tthを読み出して計測時間Tと規定時間Tthとを比較する。
無音判定部1241は、計測時間Tが規定時間Tthを越えたとき、無音と判定し、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、無音判定部1241が無音と判定したときは、マイクロフォンアレイ異常動作の判定を行わない。
音量比較部1242は、マイクロフォンアレイ異常動作を判定するため、デジタル音声信号Smd1,Smd2,Smd3の特徴量として、それぞれの信号レベルLmd_1,Lmd_2,Lmd_3を比較するものである。
例えば、信号レベルLmd_1,Lmd_2間の信号レベル差ΔL_12が、信号レベルLmd_2,Lmd_3間の信号レベル差ΔL_23、信号レベルLmd_3,Lmd_1間の信号レベル差ΔL_31と比較して非常に大きい場合、マイクロフォン1211が故障であるか、あるいは、マイクロフォン1211に対するマイクロフォンふさぎがあった可能性がある。
このため、音量比較部1242は、それぞれの信号レベルLmd_1,Lmd_2,Lmd_3を比較して、信号レベル差ΔL_12,ΔL_23、ΔL_31を取得する。
相関係数計算部1243は、デジタル音声信号Smd1,Smd2,Smd3の特徴量として、デジタル音声信号Smd1,Smd2間の相互相関係数(以後、単に「相関係数」と記す。)r12、デジタル音声信号Smd2,Smd3間の相関係数r23,デジタル音声信号Smd3,Smd1間の相関係数r31を計算するものである。
例えば、信号レベルLmd_1,Lmd_2間の相関係数r12と信号レベルLmd_3,Lmd_1間の相関係数r31とが、信号レベルLmd_2,Lmd_3間の相関係数r23と比較して非常に小さい場合、マイクロフォン1211が故障であるか、あるいは、マイクロフォン1211に対するマイクロフォンふさぎがあった可能性がある。
相関係数計算部1243は、このようなマイクロフォンアレイ異常動作を判定するため、各相関係数r11,r23,r31を計算する。
相関係数計算部1243は、デジタル音声信号Smd1,Smd2,Smd3のそれぞれの信号レベルLmd_1,Lmd_2,Lmd_3を予め設定された規定期間だけ蓄積する。
相関係数計算部1243は、蓄積した信号レベルLmd_1,Lmd_2,Lmd_3に対して、フーリエ変換を行い、得られたそれぞれの振幅特性に対し、相関係数r11,r23,r31を計算する。
音量比較部1242、相関係数計算部1243がこのような計算を行うと、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、音量比較部1242の計算結果と相関係数計算部1243の計算結果とに基づいてマイクロフォンアレイ異常動作の判定を行う。
音量比較部1242の計算結果を利用する場合、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、音量比較部1242が取得した信号レベル差ΔL_12,ΔL_23,ΔL_31を、それぞれ、予め設定された規格値ΔL_thと比較する。
規格値ΔL_thは、マイクロフォンアレイ異常動作判定用に予め設定された閾値であり、情報格納部11は、この規格値ΔL_thを記憶する。マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、情報格納部11からこの規格値ΔL_thを読み出して、それぞれ、信号レベル差ΔL_12,ΔL_23,ΔL_31と比較する。
マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、比較した結果、信号レベル差ΔL_12,ΔL_23,ΔL_31がすべて規格値ΔL_th未満の場合は、マイクロフォンアレイ121が正常に動作していると判定する。
一方、信号レベル差ΔL_12,ΔL_23,ΔL_31のうち、規格値ΔL_th以上となったものがあれば、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、マイクロフォンアレイ異常動作と判定する。
マイクロフォンアレイ異常動作と判定すると、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、信号レベルLmd_1,Lmd_2,Lmd_3を比較して動作異常のマイクロフォンを判別する。
マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、マイクロフォン1211〜1213に入力される音声が変動するため、信号レベルLmd_1,Lmd_2,Lmd_3のうち、最も高い信号レベルを基準にして動作異常のマイクロフォンを判別する。
即ち、最も高い信号レベルをLmd_x、他の信号レベルをLmd_y、信号レベルLmd_xとLmd_yとの信号レベル差をΔL_xyとすると、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、信号レベル差ΔL_xyと規定値ΔL_thとを比較する。
信号レベル差ΔL_xyが規定値ΔL_th以上の場合、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、信号レベルLmd_yに対応するマイクロフォンが動作異常と判別する。
相関係数計算部1243の計算結果を利用する場合、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、相関係数計算部1243が計算した相関係数r11,r23,r31を、それぞれ、予め設定された規格値r_thと比較する。
規格値r_thは、マイクロフォンアレイ異常動作判定用に予め設定された閾値であり、情報格納部11は、この規格値r_thを記憶する。マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、情報格納部11からこの規格値r_thを読み出して、それぞれ、相関係数r11,r23,r31と比較する。
マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、相関係数r11,r23,r31のすべてが規格値r_th以上であれば、マイクロフォン1211〜1213は正常に動作していると判定する。
一方、相関係数r11が規格値r_th未満であれば、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、相関係数r11が低いと判定する。同様に、それぞれ、相関係数r23,r31が規格値r_th未満であれば、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、相関係数r23,r31が低いと判定する。
相関係数の場合、例えば、マイクロフォン1212,1213が正常であってマイクロフォン1211が故障、又はマイクロフォンふさぎがあった場合、相関係数r12,r31は低くなる。
この場合、相関係数r12,r31がマイクロフォン1211に関係する相関係数なので、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、マイクロフォンアレイ異常動作と判定し、マイクロフォン1211が動作異常のマイクロフォンと判別する。
尚、本実施形態では、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、音量比較部1242の計算結果及び相関係数計算部1243の計算結果の双方を利用して、マイクロフォンアレイ異常動作の判定を行うものとする。
マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、マイクロフォンアレイ異常動作判定処理を行うと、この判定結果を制御部17に通知する。マイクロフォンアレイ異常動作と判定した場合、このマイクロフォンアレイ異常動作の判定結果とともに動作異常となったマイクロフォンを制御部17に通知する。
音声出力部13は、音声処理装置1の状態を音声処理装置1の使用者に通知するための音声を出力するものである。音声出力部13は、音声処理の開始時に確認音を出力する。
また、音声出力部13は、マイクロフォンアレイ異常動作の判定時に、マイクロフォンアレイ異常動作要因が音声処理装置1の使用者にあることを通知するため、警告音を出力する。
操作部14は、音声処理装置1の使用者の入力を受け付けるものである。操作部14は、使用者が操作する複数の操作キー(図示せず)を備え、使用者が複数の操作キーを操作することによって入力された音声処理の開始命令、終了命令等を受け付ける。操作部14は、この使用者の入力を受け付けると、この入力情報を制御部17に供給する。
表示部15は、情報を表示するものである。表示部15は、通信部16が受信した情報、情報格納部11に格納された情報、音声処理装置1の使用者が操作部14に入力した情報を表示する。
通信部16は、ネットワークを介して、他の装置と通信を行うものである。通信部16は、制御部17から音声データが供給されると、供給された音声データを送信する。
制御部17は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えて音声処理装置1の各部を制御するものである。
制御部17は、操作部14から、音声処理の開始の入力情報が供給されて音声処理を開始する。また、制御部17は、操作部14から終了命令の入力情報が供給されて音声処理を終了させる。
また、制御部17は、音声処理部171を備える。制御部17は、音声取得部12のマイクロフォンアレイ異常動作判定部124の判定結果に基づいて、音声処理に使用するマイクロフォンを決定(設定)し、決定したマイクロフォンを使用して音声処理を行うように音声処理部171を制御する。
この音声処理部171は、音声取得部12が取得したデジタル音声信号Smd1,Smd2,Smd3に対し、音声加工音声処理を行うものであり、エコーキャンセラ処理部1711と、雑音除去処理部1712と、音源定位処理部1713と、音源分離処理部1714と、音声認識処理部1715と、を備える。
エコーキャンセラ処理部1711は、デジタル音声信号Smd1,Smd2,Smd3のいずれかの信号をエコーキャンセラの参照信号として参照して、エコーキャンセラ処理を行うものである。
エコーキャンセラ処理部1711は、このようなエコーキャンセラ処理を行うことにより、音声取得部12から入力されるデジタル音声信号Smd1,Smd2,Smd3から音声出力部13の出力音声成分を抑圧する。
雑音除去処理部1712は、定在雑音除去や雑音と推定される特定周波数のフィルタリング処理を行うものである。
音源定位処理部1713は、音源定位処理を行うものである。
音源分離処理部1714は、音源分離処理を行うものである。
音声認識処理部1715は、音声認識を行うものである。
制御部17は、操作部14から、通信を行う旨の入力情報が供給されたときは、音声処理部171が音声加工処理を行ったデジタル音声信号を通信部16に供給し、保存する旨の入力情報が供給されたときは、情報格納部11に、このデジタル音声信号を記憶する。
次に本実施形態に係る音声処理装置1の動作を説明する。
制御部17は、操作部14から、音声処理の開始命令の入力情報が供給されると、情報格納部11から、音声処理のプログラムデータを読み出し、図2及び図3に示すフローチャートに従い、音声処理を実行する。
制御部17は、音声出力部13に、処理開始を音声処理装置1の使用者に通知するための確認音を出力させる(ステップS101)。
制御部17は、音声取得部12に音声取得処理を実行するように指示する(ステップS102)。音声取得部12は、図4に示すフローチャートに従って、この音声取得処理を実行する。
まず、音声取得部12のマイクロフォン1211〜1213は、アナログ音声信号Sma1,Sma2,Sma3を取得する(ステップS121)。
A/D変換器122は、マイクロフォン1211〜1213がそれぞれ取得したアナログ音声信号Sma1,Sma2,Sma3を、デジタル音声信号Smd1,Smd2,Smd3に変換する(ステップS122)。
マイクロフォンバラつき補正部123は、情報格納部11から、マイクロフォンバラつき補正値111を取得し、取得したマイクロフォンバラつき補正値111に基づいてマイクロフォンバラつきの補正を行う(ステップS123)。そして、音声取得部12は、この音声取得処理を終了させる。
音声取得部12が音声取得処理を実行すると、制御部17は、音声取得部12のマイクロフォンアレイ異常動作判定部124にマイクロフォンアレイ異常動作判定処理を実行するように指示する(ステップS103)。
マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、図5に示すフローチャートに従い、マイクロフォンアレイ異常動作判定処理を実行する。
マイクロフォンアレイ異常動作判定部124の無音判定部1241は、規定レベルLmd_thを情報格納部11から読み出して、デジタル音声信号Smd1,Smd2,Smd3と比較し、無音判定を行う(ステップS201〜S203)。
即ち、無音判定部1241は、信号レベルLmd_1,Lmd_2,Lmd_3と、規定レベルLmd_thと、を比較し、デジタル音声信号Smd1,Smd2,Smd3の信号レベルLmd_1,Lmd_2,Lmd_3がすべて規定レベルLmd_th未満であるか否かを判定する(ステップS201)。
デジタル音声信号Smd1,Smd2,Smd3の信号レベルLmd_1,Lmd_2,Lmd_3がすべて規定レベルLmd_th未満であると判定した場合(ステップS201;Yes)、無音判定部1241は、このときからの時間を計測する(ステップS202)。
無音判定部1241は、計測時間Tが予め設定された規定時間Tthを越えたか否かを判定する(ステップS203)。
計測時間Tが予め設定された規定時間Tth以下であると判定した場合(ステップS203;No)、無音判定部1241は、再度、信号レベルLmd_1,Lmd_2,Lmd_3がすべて規定レベルLmd_th未満であるか否かを判定する(ステップS201)。
信号レベルLmd_1,Lmd_2,Lmd_3がすべて規定レベルLmd_th未満であり、計測時間Tが規定時間Tthを越えたと無音判定部1241が判定した場合(ステップS203;Yes)、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、このマイクロフォンアレイ異常動作判定処理を終了させる。
一方、信号レベルLmd_1,Lmd_2,Lmd_3のうち、少なくとも1つが規定レベルLmd_th以上となった場合、無音判定部1241は、無音ではないと判定する(ステップS201;No)。
マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、無音判定部1241が無音ではないと判定すると、音量比較部1242に、デジタル音声信号Smd1,Smd2,Smd3のそれぞれの信号レベルLmd_1,Lmd_2,Lmd_3を比較させる(ステップS205)。
音量比較部1242は、信号レベルLmd_1,Lmd_2,Lmd_3を比較してデジタル音声信号Smd1,Smd2間の信号レベル差ΔL_12、ΔL_23、ΔL_31を取得する。
マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、相関係数計算部1243にデジタル音声信号Smd1,Smd2,Smd3間の相関係数r12、r23,r31を計算させる(ステップS205)。
マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、音量比較部1242が取得した信号レベル差ΔL_12、ΔL_23、ΔL_31と、相関係数計算部1243が計算した相関係数r12、r23,r31と、に基づいてマイクロフォンアレイ異常動作か否かを判定する(ステップS206)。
マイクロフォン1211〜1213が正常に動作していると判定した場合(ステップS206;No)、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、制御部17に、マイクロフォンアレイ異常動作なしの通知を行い(ステップS207)、このマイクロフォンアレイ異常動作判定処理を終了させる。
一方、マイクロフォンアレイ異常動作と判定した場合(ステップS206;Yes)、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、信号レベル差ΔL_12、ΔL_23、ΔL_31、又は、相関係数r12、r23,r31を比較して、異常動作のマイクロフォンを判別する(ステップS208)。
マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、マイクロフォンアレイ異常動作の判定結果と動作異常のマイクロフォンを制御部17に通知し(ステップS209)、このマイクロフォンアレイ異常動作判定処理を終了させる。
制御部17は、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124がこのようにマイクロフォンアレイ異常動作判定処理を実行すると、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124から、マイクロフォンアレイ異常動作等の通知があったか否かを判定する(ステップS104)。
マイクロフォンアレイ異常動作等の通知がなかったと判定した場合(ステップS104;No)、制御部17は、すべてのマイクロフォン1211〜1213を音声処理に使用するように設定する(ステップS105)。
一方、マイクロフォンアレイ異常動作等の通知があったと判定した場合(ステップS104;Yes)、制御部17は、異常動作をしているマイクロフォンのデジタル音声信号を音声処理に使用しないように、音声処理に使用するマイクロフォン1211〜1213の変更を行う(ステップS106)。
制御部17は、マイクロフォンアレイ異常動作の表示を行うように表示部15を制御する(ステップS107)。
制御部17は、マイクロフォンアレイ異常動作要因が音声処理装置1の使用者にあることを、この使用者に通知するべく、警告音を出力するように音声出力部13を制御する(ステップS108)。
このようにマイクロフォン設定(ステップS105)、異常動作判定時の処理(ステップS106〜S108)を行うと、制御部17は、音声処理部171に、音声加工処理を行うように指示する(ステップS109)。
音声処理部171は、図6に示すフローチャートに従って、この音声加工処理を実行する。
音声処理部171のエコーキャンセラ処理部1711はエコーキャンセラ処理を行う(ステップS131)。
雑音除去処理部1712は雑音除去処理を行う(ステップS132)。
音源定位処理部1713は音源定位処理を行う(ステップS133)。
音源分離処理部1714は音源分離処理を行う(ステップS134)。
音声認識処理部1715は音声認識処理を行う(ステップS135)。音声処理部171は、このような音声加工処理を行うと、この音声加工処理を終了させる。
音声処理部171がこのような音声加工処理を実行すると、制御部17は、操作部14から供給された入力情報に基づいて、処理後のデジタル音声信号を通信に用いるか否かを判定する(S110)。
処理後のデジタル音声信号を通信に用いると判定した場合(ステップS110;Yes)、制御部17は、処理後のデジタル音声信号を通信部16に供給し、通信先に送信させる(ステップS111)。
一方、処理後のデジタル音声信号を通信に用いないと判定した場合(ステップS110;No)、制御部17は、操作部14から供給された入力情報に基づいてデジタル音声信号を保存するか否かを判定する(ステップS112)。
デジタル音声信号を保存すると判定した場合(ステップS112;Yes)、制御部17は、処理後のデジタル音声信号を情報格納部11に格納する(ステップS113)。
処理後のデジタル音声信号を通信先に送信させた場合(ステップS111)、情報格納部11に格納した場合(ステップS113)、あるいは、保存しないと判定した場合(ステップS112;No)、制御部17は、操作部14から供給された入力情報に基づいて、音声処理を終了するかどうかを判定する(ステップS114)。
制御部17は、操作部14から音声処理の終了命令の入力情報が供給されなければ、音声処理を終了させないと判定する(ステップS114;No)。
この場合、制御部17は、再度、音声取得部12に、音声取得処理を実行するように指示する(ステップS102)。
一方、操作部14から終了命令を指令された旨の入力情報が供給された場合(ステップS114;Yes)、制御部17は、この音声処理を終了させる。
次に、この音声処理装置1の動作を具体的に説明する。
音声取得部12は、制御部17に指示されて(ステップS102の処理)、音声取得処理を実行する。
マイクロフォンアレイ121のマイクロフォン1211〜1213は、それぞれ、音声を入力してアナログ音声信号Sma1,Sma2,Sma3を取得する(ステップS121の処理)。
A/D変換器は、マイクロフォン1211〜1213がそれぞれ出力したアナログ音声信号Sma1,Sma2,Sma3に対してアナログ−デジタル変換を行い、それぞれ、デジタル音声信号Smd1,Smd2,Smd3を出力する(ステップS122の処理)。
マイクロフォンバラつき補正部123は、情報格納部11に格納されているマイクロフォンバラつき補正値111を用いて、マイクロフォン1211〜1213の特性バラつきを補正する(ステップS123の処理)。
音声取得部12が音声取得処理を実行すると、音声取得部12のマイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、制御部17に指示されて(ステップS103の処理)、マイクロフォンアレイ異常動作判定処理を実行する。
マイクロフォンアレイ異常動作判定部124の無音判定部1241は、無音判定を行う(ステップS201〜S203の処理)。
図7に示すように、時刻t1において、デジタル音声信号Smd1,Smd2,Smd3のそれぞれの信号レベルLmd_1,Lmd_2,Lmd_3がすべて規定レベルLmd_th未満となった場合、無音判定部1241は、時間を計測する(ステップS202の処理)。
時刻t1から規定時間Tthを越えた時刻t2になっても、信号レベルLmd_1,Lmd_2,Lmd_3が、すべて規定レベルLmd_th未満となっている場合(ステップS203;Yes)、無音判定部1241は、無音と判定する。
マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、無音判定部1241が無音と判定すると、マイクロフォンアレイ異常動作判定を行わない。
次に、マイクロフォン1211〜1213に音声が入力され、マイクロフォン1211〜1213が正常に動作している場合、図8(a)に示すように、信号レベルLmd_1,Lmd_2,Lmd_3は、すべて規定レベルLmd_th以上となる。この場合、無音判定部1241は、無音ではないと判定する(ステップS201;No)。
無音判定部1241が無音ではないと判定すると、音量比較部1242は、信号レベルLmd_1,Lmd_2,Lmd_3を比較する(ステップS204の処理)。
音量比較部1242は、比較した結果、図8(b)に示すような信号レベルLmd_1,Lmd_2間の信号レベル差ΔL_12、信号レベルLmd_2,Lmd_3間の信号レベル差ΔL_23、信号レベルLmd_3,Lmd_1間の信号レベル差ΔL_31を取得したものとする。
信号レベル差ΔL_12,ΔL_23,ΔL_31の規格値ΔL_thが図8(b)に示すように予め設定されている場合、信号レベル差ΔL_12、ΔL_23、ΔL_31は、すべて規格値ΔL_th以上となる。
また、相関係数計算部1243は、図8(c)に示すような、信号レベルLmd_1,Lmd_2間の相関係数r12、信号レベルLmd_2,Lmd_3間の相関係数r23,信号レベルLmd_3,Lmd_1間の相関係数r31を計算したものとする(ステップS205の処理)。
相関係数r12,r23,r31の規格値r_thが図8(b)に示すように予め設定されている場合、相関係数r12、r23、r31は、すべて規格値r_th以上となる。
マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、信号レベル差ΔL_12、ΔL_23、ΔL_31がすべて規格値ΔL_th以上となり、相関係数r12、r23、r31がすべて規格値r_th以上となるため、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、マイクロフォン1211〜1213が正常に動作していると判定する(ステップS206;No)。
マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、このように判定し、制御部17に、マイクロフォンアレイ異常動作なしの通知を行うと(ステップS207の処理;ステップS104;No)、音声処理部171は、すべてのマイクロフォン1211〜1213を用いて音声加工処理を行う(ステップS105,S109の処理)。
次に、マイクロフォン1212に故障が発生したか、マイクロフォンふさぎがあった場合、図9(a)に示すように、デジタル音声信号Smd2の信号レベルLmd_2が規定レベルLmd_th未満になる。
しかし、デジタル音声信号Smd1,Smd3のそれぞれの信号レベルLmd_1,Lmd_3は、規定レベルLmd_th以上となるため、無音判定部1241は、無音ではないと判定する(ステップS201;No)。
無音判定部1241が無音ではないと判定すると、音量比較部1242は、信号レベルLmd_1,Lmd_2,Lmd_3を比較する(ステップS204の処理)。比較した結果、音量比較部1242は、図9(b)に示すような信号レベル差ΔL_12,ΔL_23,ΔL_31を取得したものとする。
規格値ΔL_thが図9(b)に示すように予め設定されている場合、信号レベル差ΔL_31は規格値ΔL_th未満となるものの、信号レベル差ΔL_12,ΔL_23は、規格値ΔL_th以上となる。
また、相関係数計算部1243は、図9(c)に示すような、相関係数r12,r23,r31を計算したものとする(ステップS205の処理)。
規格値r_thが図9(b)に示すように予め設定されている場合、相関係数r31は、規格値r_th以上となるものの、相関係数r12,r23は、規格値r_th未満となる。
マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、信号レベル差ΔL_12,ΔL_23,ΔL_12のうち、1つでも規格値ΔL_th以上となり、相関係数r12、r23、r31のうち、1つでも規格値r_th未満となると、マイクロフォンアレイ異常動作と判定する(ステップS206;Yes)。
マイクロフォンアレイ異常動作と判定すると、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、動作異常のマイクロフォンを判別する(ステップS208の処理)。
マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、最も高い信号レベルを判別する。図9(a)に示すように、最も高い信号レベルは、信号レベルLmd_3である。
マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、この信号レベルLmd_3を基準にして、規格値ΔL_th以上となる信号レベル差を調べる。計算結果が図9(b)に示すようなものになった場合、信号レベルLmd_3を基準にすると、信号レベル差ΔL_23が規格値ΔL_th以上となる。
また、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、規格値r_th以上となる相関係数を調べる。計算結果が図9(c)に示すようなものになった場合、相関係数r12,r23が規格値r_th未満となる。
マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、信号レベル差ΔL_23が規格値ΔL_th以上となり、相関係数r12,r23が規格値r_th未満となることを判別すると、信号レベルLmd_2に対応するマイクロフォン1212が動作異常のマイクロフォンと判別する。
マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、このように判別すると、制御部17に、マイクロフォンアレイ異常動作の通知を行う(ステップS209の処理)。
マイクロフォンアレイ異常動作の場合、すべてのマイクロフォン1211〜1213を用いて正常な音声処理を行うことができなくなる。
このため、制御部17は、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124から通知があると(ステップS104;Yes)、音声処理に使用するマイクロフォン1211〜1213の変更を行う(ステップS106の処理)。
このように、音声処理に使用するマイクロフォン1211〜1213の変更を行うことにより、制御部17は、異常動作をしているマイクロフォン1212が入力したアナログ音声信号Sma2を音声処理に使用しないようにする。
表示部15は、マイクロフォンアレイ121の異常動作の表示を行い(ステップS107の処理)、音声出力部13は、警告音を出力する(ステップS108の処理)。
次に、マイクロフォン1211とマイクロフォン1213とに故障が発生したか、マイクロフォンふさぎがあった場合、図10(a)に示すように、デジタル音声信号Smd2の信号レベルLmd_2が規定レベルL_th未満になる。
しかし、デジタル音声信号Smd2の信号レベルLmd_2が規定レベルLmd_th以上となるため、無音判定部1241は、無音ではないと判定する(ステップS201;No)。
無音判定部1241が無音ではないと判定すると、音量比較部1242は、信号レベルLmd_1,Lmd_2,Lmd_3を比較する(ステップS204の処理)。比較した結果、音量比較部1242は、図10(b)に示すような信号レベル差ΔL_12,ΔL_23,ΔL_31を取得したものとする。
規格値ΔL_thが図10(b)に示すように予め設定されている場合、図9(b)の場合と同様に、信号レベル差ΔL_31は規格値ΔL_th未満となるものの、信号レベル差ΔL_12,ΔL_23は、規格値ΔL_th以上となる。
また、相関係数計算部1243は、図10(c)に示すような、相関係数r12,r23,r31を計算したものとする(ステップS205の処理)。
規格値r_thが図10(c)に示すように予め設定されている場合、相関係数r11,r12,r31は、規格値r_th未満となる。
マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、信号レベル差ΔL_12,ΔL_23,ΔL_12のうち、信号レベル差ΔL_12,ΔL_23が規格値ΔL_th以上となり、相関係数r12、r23、r31がすべて規格値r_th未満となるため、マイクロフォンアレイ異常動作と判定する(ステップS206;Yes)。
マイクロフォンアレイ異常動作と判定すると、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、動作異常のマイクロフォンを判別する(ステップS208の処理)。
図10(a)に示すように、最も高い信号レベルは、信号レベルLmd_2であるため、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、この信号レベルLmd_3を基準にして、信号レベル差を調べ、規格値ΔL_th以上となる信号レベル差は、信号レベル差ΔL_12,ΔL_23であることを判別する。
マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、信号レベル差ΔL_12,ΔL_23が規格値ΔL_th以上となり、相関係数r12、r23、r31がすべて規格値r_th未満となることを判別すると、マイクロフォン1211,1213が動作異常のマイクロフォンと判別する。
マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、このように判別すると、制御部17に、マイクロフォンアレイ異常動作の通知を行う(ステップS209の処理)。
制御部17は、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124から通知があると(ステップS104;Yes)、異常動作をしているマイクロフォン1211,1213が入力したアナログ音声信号Sma1,Sma3を音声処理に使用しないようにする(ステップS106の処理)。
音声処理部171が音声処理を行った結果、使用者の操作に従って通信を行う場合(ステップS110;Yes)は、通信部16が処理後の音声信号を送信する。
また、処理後の音声信号を保存する場合(ステップS112;Yes)は、制御部17が処理後の音声信号を情報格納部11に保存する(ステップS113の処理)。
以上説明したように、本実施形態によれば、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、マイクロフォン1211〜1213に対応するデジタル音声信号の各信号レベルの信号レベル差、相関係数に基づいて、マイクロフォンアレイ異常動作の判定を行うようにした。
従って、所定レベル以上のパワーを有する信号を用いなくてもマイクロフォンアレイ121を構成する3つのマイクロフォン1211〜1213の異常動作判定を行うことができ、このため、音声処理中であっても、このような判定を行うことができる。
また、制御部17は、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124からマイクロフォンアレイ異常動作等の通知があったときは、異常動作のマイクロフォンを音声処理に使用しないように、音声処理に使用するマイクロフォン1211〜1213の変更を行うようにした。
従って、音声処理中であっても、正常な音声信号処理を継続させることができる。
また、無音判定部1241は、無音判定を行い、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、無音判定部1241が無音と判定したときは、マイクロフォンアレイ異常動作判定処理を行わないようにした。
従って、無音区間が存在するような音声信号を故障診断用の外部入力信号として選択した場合でも、この無音区間において、すべてのマイクロフォン1211〜1213が故障と判定しないため、マイクロフォンアレイ異常動作判定の精度を高めることができる。
また、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、音声処理中に、マイクロフォンアレイ異常動作判定処理を実行する。このため、例えば、マイクロフォンアレイ1211〜1213を携帯電話等の組み込み機器等に搭載した場合に、マイクロフォンふさぎにより一時的にマイクロフォンが使用できない場合でも、マイクロフォンふさぎが解除されれば、再び、使用することができるようになる。
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施の形態に限られるものではない。
即ち、本実施形態においては、上述してきた原理の一部のみを使用してもよいし、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、上述の原理を組み合わせて新しく実施形態を構成することができる。
例えば、上記実施形態では、マイクロフォンアレイ121が3つのマイクロフォン1211〜1213によって構成された場合について説明した。しかし、マイクロフォンアレイ121の数は3つに限定されるものではなく、2つ以上の任意の数であってもよい。
上記実施形態では、音声出力部13が音声処理の開始時に出力する確認音を、音声処理装置1の使用者に通知するために用いるものとして説明した(ステップS101)。
しかし、この確認音をマイクロフォンアレイ異常動作検出処理に用いることもできる。即ち、マイクロフォン1211〜1213に、それぞれ、規定の音量、周波数等の音声を入力し、無音判定を行えば、マイクロフォンアレイ121の動作の正否を判別することができ、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、高精度にマイクロフォンアレイ異常動作の判定を行うことができる。
このように、この確認音をマイクロフォンアレイ異常動作判定処理に用いれば、この確認音は、さらに有効なものとなる。
また、確認音の音量、周波数等を予め設定することにより、音声処理部171は、使用するパラメータの初期化を行うこともできる。
また、エコーキャンセラ処理部1711は、音声取得部12がこの確認音成分を取得して、確認音成分を抑圧することも可能である。
また、ステップS109において音声出力部13が出力する警告音を、確認音と同様、マイクロフォンアレイ異常動作検出処理に用いることもできる。
上記実施形態では、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、制御部17に指示されて、マイクロフォンアレイ異常動作判定処理を実行するようにした。しかし、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、制御部17に指示されずにマイクロフォンアレイ異常動作判定処理を実行することもできる。
即ち、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、予め設定された規定時間が経過する毎に、例えば、2秒に1回、マイクロフォンアレイ異常動作判定処理を実行するようにしてもよい。
この場合、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、この処理を実行する毎に、情報格納部11にマイクロフォンアレイ異常動作の判定結果を記憶し、制御部17は、情報格納部11を参照して判定済みの判定結果を取得する。
このように構成されることにより、制御部11等の処理量を低減することができ、低消費電力化を実現することもできる。また、音声処理装置1が低処理能力の場合であっても、音声処理をリアルタイムに行うことができる。
上記実施形態では、制御部17がマイクロフォン1211〜1213の設定を行う場合(ステップS106)、すべてのマイクロフォン1211〜1213を音声処理に使用するように設定するようにした。
しかし、制御部17は、例えば、音声処理に使用するマイクロフォンを、すべてではなく、マイクロフォン1211とマイクロフォン1212、又はマイクロフォン1211とマイクロフォン1213に設定することもできる。
また、制御部17は、音声処理に使用するマイクロフォンを、マイクロフォン1211,1212に設定しているときに、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124からマイクロフォンアレイ異常動作の判定結果が通知されたとき、設定をマイクロフォン1211,1213に変更することもできる(ステップS106)。
上記実施形態では、マイクロフォンアレイ異常動作等の通知があった場合、表示部15は、マイクロフォンアレイ異常動作の表示を行うようにした。しかし、表示はこれだけに限られるものではなく、例えば、表示部15は、マイクロフォンふさぎが起こっていないかどうかの確認を音声処理装置1の使用者に促すメッセージを表示してもよい。
上記実施形態では、無音判定部1241が無音と判定した場合、マイクロフォンアレイ異常動作か、マイクロフォン1211〜1213に音声が入力されない状態なのかを判別することはできないため、マイクロフォンアレイ異常動作の判定だけでなく、音声処理も行わないようにすることもできる。
この場合、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、無音判定部1241が無音と判定したときは、制御部17に対し、無音である旨の通知を行い、制御部17は、この通知があった場合には、音声処理を終了させる。
上記実施形態では、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、音量比較部1242の計算結果及び相関係数計算部1243の計算結果に基づいて、マイクロフォンアレイ異常動作の判定を行うものとした。
しかし、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、音量比較部1242の計算結果及び相関係数計算部1243の計算結果のうち、いずれか一方を利用して、マイクロフォンアレイ異常動作の判定を行うようにしてもよい。
また、マイクロフォンアレイ異常動作判定部124は、音量比較部1242の計算結果及び相関係数計算部1243の計算結果以外の方法を用いてマイクロフォンアレイ異常動作判定を行うようにしてもよい。
本処理の詳細については、後述する。なお、本処理は、規定時間経過するごとに1回のみ行うようにしてもよい。例えば、2秒に1回のみ本処理を行うようにし、本処理を行わないときは前回の処理結果と同じとみなすようにしてもよい。このようにすることで本発明を実施するための音声処理装置1の処理量を低減し、低消費電力化を実現することが可能となる。
また、上記実施形態では、プログラムが、それぞれメモリ等に予め記憶されているものとして説明した。しかし、音声処理装置を、装置の全部又は一部として動作させ、あるいは、上述の処理を実行させるためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これを別のコンピュータにインストールし、上述の手段として動作させ、あるいは、上述の工程を実行させてもよい。
さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
本発明の実施形態に係る音声処理装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す制御部が実行する音声処理を示すフローチャート(その1)である。 図1に示す制御部が実行する音声処理を示すフローチャート(その2)である。 図1に示す音声取得部が実行する音声取得処理を示すフローチャートである。 図1に示すマイクロフォンアレイ異常動作判定部が実行するマイクロフォンアレイ異常動作判定処理を示すフローチャートである。 図1に示す音声処理部が実行する音声加工処理を示すフローチャートである。 音声処理装置が無音判定を行う場合の具体的な動作を示す図である。 すべてのマイクロフォンが正常に動作している場合に、マイクロフォンアレイ異常動作判定部が実行するマイクロフォンアレイ異常動作判定処理の具体的な動作を示す図であり、(a)は、各マイクロフォンの信号レベルと予め設定された規格値との関係を示し、(b)は、各信号レベル間の信号レベル差と予め設定された規格値との関係を示し、(c)は、各信号レベル間の相関係数と予め設定された規格値との関係を示す。 1つのマイクロフォンに故障等が発生した場合に、マイクロフォンアレイ異常動作判定部が実行するマイクロフォンアレイ異常動作判定処理の具体的な動作を示す図であり、(a)は、各マイクロフォンの信号レベルと予め設定された規格値との関係を示し、(b)は、各信号レベル間の信号レベル差と予め設定された規格値との関係を示し、(c)は、各信号レベル間の相関係数と予め設定された規格値との関係を示す。 2つのマイクロフォンに故障等が発生した場合に、マイクロフォンアレイ異常動作判定部が実行するマイクロフォンアレイ異常動作判定処理の具体的な動作を示す図であり、(a)は、各マイクロフォンの信号レベルと予め設定された規格値との関係を示し、(b)は、各信号レベル間の信号レベル差と予め設定された規格値との関係を示し、(c)は、各信号レベル間の相関係数と予め設定された規格値との関係を示す。
符号の説明
1 音声処理装置
11 情報格納部
12 音声取得部
17 制御部
121 マイクロフォンアレイ
124 マイクロフォンアレイ異常動作判定部
171 音声処理部
1211〜1213 マイクロフォン
1241 無音判定部
1242 音量比較部
1243 相関係数計算部

Claims (10)

  1. 音声を入力する複数のマイクロフォンから構成されるマイクロフォンアレイと、
    前記マイクロフォンアレイの前記複数のマイクロフォンがそれぞれ入力した音声に基づいて、それぞれの音声信号を取得するとともに、取得した各音声信号の特徴量を比較し、比較結果に基づいて、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常を判定する音声取得手段と、
    前記音声取得手段の判定結果に基づいて、音声処理に使用するマイクロフォンを決定し、決定したマイクロフォンを使用して音声処理を行う音声処理手段と、を備え
    前記音声取得手段は、取得した各音声信号の信号レベルと予め設定された無音判定値とを比較して、比較結果に基づいて無音と判定する無音判定手段を備え、
    前記無音判定手段が無音と判定したときは、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常の判定を行わず、前記無音判定手段が無音ではないと判定したときに各マイクロフォンの動作異常の判定を行う、
    ことを特徴とする音声処理装置。
  2. 前記無音判定手段は、前記音声取得手段が取得した各音声信号の信号レベルと予め設定された無音判定値とを比較して、すべての音声信号の信号レベルが前記無音判定値未満となったときは、すべての音声信号の信号レベルが前記無音判定値未満となっている時間を計測し、当該計測時間が予め設定された規定時間を越えたときに無音と判定する、
    ことを特徴とする請求項に記載の音声処理装置。
  3. 前記音声取得手段は、取得した各音声信号の特徴量として、各音声信号の信号レベルを比較し、比較結果に基づいて、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常を判定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の音声処理装置。
  4. 音声を入力する複数のマイクロフォンから構成されるマイクロフォンアレイと、
    前記マイクロフォンアレイの前記複数のマイクロフォンがそれぞれ入力した音声に基づいて、それぞれの音声信号を取得するとともに、取得した各音声信号の特徴量を比較し、比較結果に基づいて、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常を判定する音声取得手段と、
    前記音声取得手段の判定結果に基づいて、音声処理に使用するマイクロフォンを決定し、決定したマイクロフォンを使用して音声処理を行う音声処理手段と、を備え、
    前記音声取得手段は、取得した各音声信号の振幅特性の相関係数を前記特徴量として取得し、取得した相関係数を比較し、比較結果に基づいて、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常を判定する、
    ことを特徴とする音声処理装置。
  5. 音声の特徴量が予め設定された確認音を音声処理の開始時に出力する確認音出力手段を備え、
    前記マイクロフォンアレイの前記複数のマイクロフォンは、前記確認音出力手段が出力した前記確認音を入力し、
    前記音声取得手段は、前記マイクロフォンアレイの前記複数のマイクロフォンがそれぞれ入力した確認音に基づいて、それぞれの音声信号を取得し、取得した各音声信号の特徴量を比較し、比較結果に基づいて、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常を前記音声処理の開始時に判定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の音声処理装置。
  6. 前記音声取得手段が前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォン動作異常と判定したときに、警告音を出力する警告音出力手段を備えた、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の音声処理装置。
  7. 音声を入力する複数のマイクロフォンから構成されるマイクロフォンアレイを備えた音声処理装置の音声処理方法であって、
    前記マイクロフォンアレイの前記複数のマイクロフォンがそれぞれ入力した音声に基づいて、それぞれの音声信号を取得するステップと、
    取得した各音声信号の特徴量を比較し、比較結果に基づいて、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常を判定するステップと、
    前記マイクロフォンの動作異常の判定結果に基づいて、音声処理に使用するマイクロフォンを決定するステップと、
    決定したマイクロフォンを使用して音声処理を行うステップと、を備え
    前記マイクロフォンの動作異常を判定するステップは、取得した各音声信号の信号レベルと予め設定された無音判定値とを比較して、比較結果に基づいて無音と判定する無音判定ステップを備え、
    前記無音判定ステップにより無音と判定されたときは、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常の判定を行わず、前記無音判定ステップにより無音ではないと判定されたときに各マイクロフォンの動作異常の判定を行う、
    ことを特徴とする音声処理装置の音声処理方法。
  8. コンピュータに、
    マイクロフォンアレイを構成する複数のマイクロフォンがそれぞれ入力した音声に基づいて、それぞれの音声信号を取得する手順、
    取得した各音声信号の特徴量を比較し、比較結果に基づいて、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常を判定する手順、
    前記マイクロフォンの動作異常を判定した判定結果に基づいて、音声処理に使用するマイクロフォンを決定する手順、
    決定したマイクロフォンを使用して音声処理を行う手順、を実行させ、
    前記マイクロフォンの動作異常を判定する手順は、取得した各音声信号の信号レベルと予め設定された無音判定値とを比較して、比較結果に基づいて無音と判定する無音判定手順を備え、
    前記無音判定手順により無音と判定されたときは、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常の判定を行わず、前記無音判定手順により無音ではないと判定されたときに各マイクロフォンの動作異常の判定を行う、
    めのプログラム。
  9. 音声を入力する複数のマイクロフォンから構成されるマイクロフォンアレイを備えた音声処理装置の音声処理方法であって、
    前記マイクロフォンアレイの前記複数のマイクロフォンがそれぞれ入力した音声に基づいて、それぞれの音声信号を取得するステップと、
    取得した各音声信号の特徴量を比較し、比較結果に基づいて、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常を判定するステップと、
    前記マイクロフォンの動作異常の判定結果に基づいて、音声処理に使用するマイクロフォンを決定するステップと、
    決定したマイクロフォンを使用して音声処理を行うステップと、を備え、
    前記マイクロフォンの動作異常を判定するステップでは、取得した各音声信号の振幅特性の相関係数を前記特徴量として取得し、取得した相関係数を比較し、比較結果に基づいて、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常を判定する、
    ことを特徴とする音声処理装置の音声処理方法。
  10. コンピュータに、
    マイクロフォンアレイを構成する複数のマイクロフォンがそれぞれ入力した音声に基づいて、それぞれの音声信号を取得する手順、
    取得した各音声信号の特徴量を比較し、比較結果に基づいて、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常を判定する手順、
    前記マイクロフォンの動作異常を判定した判定結果に基づいて、音声処理に使用するマイクロフォンを決定する手順、
    決定したマイクロフォンを使用して音声処理を行う手順、を実行させ、
    前記マイクロフォンの動作異常を判定する手順では、取得した各音声信号の振幅特性の相関係数を前記特徴量として取得し、取得した相関係数を比較し、比較結果に基づいて、前記マイクロフォンアレイの各マイクロフォンの動作異常を判定する、
    ためのプログラム。
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