JP4303068B2 - 板状部材矯正装置 - Google Patents

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Description

本発明は、変形した板状部材を平坦化する矯正装置に関する。より詳細には金属電解法に用いる板状部材、さらに詳細には、電気銅製造に用いる種板をビームに吊下する為の吊下げ部材(リボンと称される)、或いはカソードに用いる板状材(種板と称される)等を矯正するのに好適である矯正装置に関する。
従来、例えば、銅電解精錬における電解工程においては、通常、長方形の電解槽が用いられている。この電解槽中には、図1に示すように、粗銅で形成したアノード(陽極板)101と、種板と称されるカソード(陰極板)102とが交互、平行となるように複数配置されている。だだし、この図1では一対のアノード101とカソード102を拡大して示し、これらが浸漬される電解槽についてはその淵部110、111のみを示している。
カソード102は電解槽中に吊下げるため、その上端を同じ材質の薄板で形成したループ状の取付け具105が2箇所に取り付けられている。この取付け具105は、当業界でリボンと称されている。このリボン105のループ中に角状のビーム(ロッドとも称される)107が通される。このビーム107によりカソード102が電解槽中に吊下げ、支持される。このビーム107は導電性を有しており、電解槽側に設けた陰極側導体111に接続される。また、アノード101は陽極側導体110に接続されている。
このような構成で電気分解処理を行うことにより、アノード101から電解槽に溶け出した銅イオンを種板となるカソード102上に析出、堆積させて電気銅を製造できる。
ところで、上記アノード101とカソード102とは、一般に電解槽内に50mm程度の狭い間隔を持って配置されている。ここで、上記カソード102は比較的薄い板状(厚さ0.5mm程度)に形成されており反りが発生し易い。カソード102に反りが生じると、アノード101と接触したり、カソード102上への銅の析出状態に悪影響が出てしまう。そこで、カソード102を平坦に仕上げることが必要となる。そのために、カソード102用の銅板をプレスした後に各コーナー部の反りを検出し、検出前の反りに基づきフィードバックして、プレス時において各コーナー部の圧下荷重を個別に制御するようにしたカソード仕上げプレス制御装置の提案がある(例えば、特許文献1参照)。このようにすれば、反りを抑制した平坦なカソード102を得ることができる。
特開平11−256387号公報(第2頁〜第4頁)
上記のように従来においては、主にアノード101とカソード102との配置関係や、カソード102の平坦化に注意が払われてきた。
しかしながら、図1で示すように、カソード102はリボン105を介して、電気供給線となるビーム107に電気的に接続される。このリボン105は、前述したようにカソードと同じ素材、電気銅等を用いて形成されている。このリボン105は、例えばリボン用に準備した厚み0.5mm〜1mmの銅シート(種板)を切断機に掛け、所望の短冊形状90×350mmに個片化したリボン素材をループ状にして形成されている。ところが、上記の切断時にリボン素材は剪断力を受けるために、捩れ、撓みを有して変形してしまう場合が多い。
この変形しているリボン素材を、そのままカソード102に取り付けてリボン105としてしまうと、平坦性に欠けるのでビーム107面との接触が少なくなり、通電性が悪化する。その結果、消費電力が増加する結果となる。また、図1に示すカソード102は、組立て機械(整板機と称される)にカソード用の銅板とリボン素材とを供給してリボン105を有する形体に仕上げている。この整板機では、リボン素材をループ状に湾曲させ、ハト目パンチ穴を形成し、これをカシメてカソード用の銅板に固定するという加工が行われる。ここでリボン素材が平坦でなく、捩れ、撓み等があると整板機に投入した後にトラブルを誘発する。
そこで、従来から切断により変形してしまったリボン素材を平坦化させる矯正処理が実行されている。しかし、従来においては、この矯正処理に用いる装置というものは提案されていない。そのため、作業員が変形したリボン素材をハンマーで叩いて、平らに矯正するという肉体労働を行っているという実状がある。
このように、作業員による手作業とされていることについては、次のような理由があった。変形したリボン素材を矯正するには弾性域以上に変形させる必要がある。このような場合は、ローラーレベラーのように大きな変形を繰り返して与えながら修正する手法が一般に取られる。しかし、リボン素材の場合は厚みが均一でなくローラーの変位制御が大変困難であった。また、変形してしまったリボン素材を単にプレスしただけでは、完全に塑性変形させることができない。よって、プレス後に変形の戻りが生じて、平坦に矯正することができないという現実があった。よって、作業員による手作業の矯正を行わざるを得なかった。
上記の矯正作業では、平坦な台板の上に20〜30枚のリボン素材を置いて、木製のハンマーで叩くという単調な作業が繰り返される。このような作業のために専用の作業者を配置する必要があり、また、作業員による叩きではリボン素材を十分に平坦化することも困難であった。
このように、従来のリボン素材の矯正は作業員による手作業であり、時間を要した。また、作業員によるハンマー叩きでは、変形しているリボン素材を完全に平坦化させることは困難であった。十分に平坦化していないリボン素材を用いた場合には、前述したように後工程の整板機等でトラブルが発生する原因のとなった。
したがって、本発明の目的は、リボン素材等の変形した板状部材を矯正して、確実に平坦化できる板状部材矯正装置を提供することである。
上記目的は請求項1に記載の如く、板状部材が載置される平滑性を備えた台板と、前記台板の上方から近接及び離間することが可能な平滑性を備えた押え板と、前記台板を上下動させる昇降機と、前記押え板を振動させる振動手段と、前記台板上に前記板状部材を搬入する板状部材搬入手段及び平坦化された板状部材を搬出する板状部材搬出手段の内の少なくとも一方と、を含み、前記昇降機が上昇することにより出来る前記台板の下のスペースにスペーサを挿入すると共に、前記台板と前記押え板との間に前記板状部材を挟持しながら、前記振動手段で振動を与えて前記板状部材を平坦化し、前記台板及び前記押え板は、前記板状部材を同時に複数、挟持できる大きさを備えている板状部材矯正装置により達成できる。
本発明によると、変形している板状部材を前記台板と前記押え板との間に挟持しながら、振動を与えるので確実に平坦化できると共に、自動化を促進して、処理の効率化を図ることができる。さらに、1セットの台板及び押え板で同時に複数の板状部材矯正を実行できる。
また、前記台板及び押え板を複数並列配置するのが望ましい。このような配置により、より多数の板状部材を矯正できる。また、前記振動手段は前記台板及び押え板のセット毎に1つずつ配設されていてもよい。また、前記台板上の所定の位置に前記板状部材を載置させるための位置決め部材を備えていることが好ましい。また、前記振動手段は、前記台板及び押え板の少なくとも一方に接続されたエアー駆動式のバイブレータを採用することができる。
そして、平坦化の処理が終わった前記板状部材を前記台板上で、定位置に位置決めする位置決め装置が前記台板の近傍にさらに配置されている板状部材矯正装置であることがさらに望ましい。このような装置であれば、平坦化処理後までの工程(例えば移載時等)で板状部材が進行方向へずれた場合、でも、これを定位置に位置決めしてから搬出が行なえるので、円滑な搬出、収納が行える。この位置決め装置は、前記台板上の前記板状部材に当接する当接部と、該当接部を往復動させるアクチュエータとを含むことができる。また、前記当接部は複数の前記板状部材に同時に当接できるように櫛歯状に形成されており、前記板状部材を載置する前記台板は前記櫛歯を受入れる凹部を有している構造を採用できる。
また、前記板状部材としては、例えば金属電解用のリボンのみならず、金属電解用のカソードなども含む。
以上説明したように、本発明によれば変形している板状部材を前記台板と前記押え板との間に挟持しながら振動を与えるので確実に平坦化でき、自動化を促進して処理の効率化を図りつつ、作業員の負荷も大幅に軽減できる。
以下、図面に基づいて本発明の実施例装置を説明する。本実施例装置は、変形したリボン素材を矯正して平坦化するリボン素材矯正装置1である。図2から図4は、リボン矯正装置1の外観を示しており、図2は同装置を上から見た図、図3は同装置を正面から見た図、図4は同装置を側面から見た図である。
まず、図2を参照して本矯正装置1の大略を説明する。本矯正装置1ではパレット7を用いてリボン素材を外部から移送すると共に、搬出するようにしている。このパレット7は、複数枚のリボン素材を積層状態にして保持するコラムを並列に有している。本実施例のパレット7は、10個のコラムを並列に有している。すなわち、パレット7は複数枚のリボン素材を積層した列を、複数並列に保持して搬送する機能を備えている。このパレット7の外観は図3で、より明確に確認できる。
本矯正装置1は、変形したリボン素材を平坦に矯正するバイブレータ装置5を中央に配置している。また、このバイブレータ装置5に向けて変形しているリボン素材8を搬入する搬入ローダ部4と、バイブレータ装置5から矯正済みのリボン素材9を搬出する搬出ローダ部6とを配備している。
変形しているリボン素材8を収納するパレット7を搬送する搬入コンベア2は、搬入ローダ部4と交差するように配設されている。搬入コンベア2上のパレット7は搬入ローダ部4の前で停止するように制御されており、搬入ローダ部4により変形リボン素材8がバイブレータ装置5に向けて供給される。図2には搬入ローダ部4の具体的な構成を図示していないが、搬入ローダ部4はパレット7内の各コラム最上面に位置する10枚のリボン素材8を同時にピックアップする吸着手段を備えている。また、搬入ローダ部4は吸着したリボン素材8をバイブレータ装置5に移動させる搬入機構も備えている。この搬入ローダ部4の詳細は、この後に示す図3及び図4により説明する。
一方、バイブレータ装置5で平坦化された矯正済みのリボン素材9は搬出ローダ部6により反対側に搬出されるようになっている。搬出ローダ部6と交差するように、搬出コンベア3が配設されている。この搬出コンベア3は空のパレット7を搬送して、搬出ローダ部3の前で停止するように制御されている。修正済みのリボン素材9で満たされたパレット7は搬出コンベア3により、後工程に向けて搬送される。よって、図2において、リボン素材の流れは矢印X1,X2,X3のようになる。なお、本矯正装置1の制御はバイブレータ装置5の下部に設けた制御部10により実行されている(図4参照)。
さらに、矯正装置1の正面を示す図3及び側面を示す図4を用いて説明する。前述したように図3ではパレット7の側部形状が確認できる。搬入ローダ部4と対応する位置に来たパレット7の下部には、シリンダ機構11が配設されている。このシリンダ機構11はパレット7内のコラム数、本実施例の場合は10個のシリンダを有している。搬入ローダ部4の吸着手段により上から順次、リボン素材8がピックアップされると上面位置が低下する。そこで、リボン素材8の底部をシリンダ機構11で底上げして、搬入ローダ部4によるリボン素材8の吸着が容易となるように補助するようになっている。
さらに、本矯正装置の正面を示す図3では、バイブレータ装置5の一部及び搬入ローダ部4との関係が確認できる。バイブレータ装置5は、リボン素材8を下から支持する台板52及びリボン素材8を上から押える押え板55とを備えている。バイブレータ装置5は、この台板52と押え板55との間にリボン素材8を挟持しながら振動を与えて変形を矯正して平坦化する。なお、上記台板52及び押え板55のリボン素材8を挟持する面は平坦化に十分な平滑性を有している。
本実施例の場合、台板52が5組(セット)並列に配置されている。1つの台板52には2枚のリボン素材8が載置されるようになっている。すなわち、本実施例では一枚の台板52の面積を大きくすることで、複数のリボン素材8を同時に挟持して矯正できるようにしている。さらに、この台板52を5セット並列に配置することで、さらに多くのリボン素材8を矯正できるように工夫されている。
上記台板52の下部には基台51が配設されている。この基台51は複数の台板52の底部を支持する大きさを有している。図3ではその構成を示していないが、後述するように各台板52は基台51に対して昇降可能に設定されている。
リボン素材8を上から押える押え板55は、下側の台板52に対応して5個配設されている。この押え板55の上部は振動子57に接続されている。この振動子57は振動手段としてのエアーシリンダ駆動式のバイブレータ59に接続されている。よって、エアー駆動式のバイブレータ59から発生した振動は振動子57を介して押え板55に伝播されるようになっている。本実施例では、上記押え板55、振動子57及びバイブレータ59は、台板52に対応して5セット配置されている。これらのセットは上基台58に固定されている。上基台58は昇降機構(図4の47参照)により上下動できるようになっている。よって、この上基台58を降下させることにより上方から押え板55を接近させて、台板52に載置されているリボン素材8を挟み込むことができる。
リボン素材8の台板52上への供給は、搬入ローダ部4のロード板41と吸着パッド(吸着手段)43により実行されている。図3ではこのロード板41及び吸着パッド43を確認できる。さらに、図4を参照するとこれらをより明確に確認できる。ロード板41は移動機構45により水平方向において移動可能に設定され、その端部に下向きの吸着パッド43を有している。ロード板41は、搬入コンベア2上のパレット7の上面から、リボン素材8を吸着パッド43でピックアップしてから、バイブレータ装置5内に移動する。台板52上での吸着パッド43の吸引解除で、リボン素材8が台板52上に載置される。なお、図3では、吸着パッド43が10枚のリボン素材8を保持し、台板52と押え板55との間に在る状態が示されている。
図4は前述したように、本矯正装置1の側部を示している。この図4により、搬入ローダ部4と搬入コンベア2の関係や搬出ローダ部と搬出コンベア3との位置関係を確認できる。また、この図4には、バイブレータ装置5の押え板55を支持して上下動させる上基台を昇降させる機構47が示されている。
また、搬出ローダ部6は、矯正処理を受け平坦化したリボン素材9をバイブレータ装置5側から、搬出コンベア3上に待機するパレット7に搬出する。この搬出ローダ部6に含まれる構成は、上記搬入ローダ部4と略同様である。搬出用のロード板71の下部には吸着パッド73が設けられている。この吸着パッド73で矯正済みのリボン素材9をパレット7上に搬送する。なお、搬出ローダ部6の後段にはリボン素材9を保持するロード板71をパレット7上に転回する、反転機構75が設けられている。
さらに図5から図10を用いて、バイブレータ装置5で実行されているリボン素材の矯正工程に関して更に詳細に説明する。前述したように本矯正装置1は5セットの矯正部を並列に備えている。しかし、各セットの構成は同じであるのでその内の1つを示す。また、図5から図10は理解を容易とするために模式的に描いているが、図2から図4で示した部位と同一の部位には、同一の符号を付している。また、これらの図では、図2から4で示していない構成が含まれているのでこの点についても説明する。
図5は、搬入ローダ部4のロード板41と吸着パッド43により、リボン素材8をバイブレータ装置5内に搬入した状態を示している。基台51は、リボン素材8の載置位置を規定する位置決めピン68を面上に有している。位置決めピン68により、吸着パッド43の吸着が解除されリボン素材8が台板52上の所定位置に載置されるようになっている。また、基台51の内部には台板52を上下動させる昇降機65が配設されている。このような昇降機としては油圧シリンダ等を採用することができる。吸着パッド43からリボン素材8を台板52上に載置するときには、上記位置決めピン68が台板52から突出するようにしている。また、リボン素材8の載置が完了した後に台板52を上昇させ、その下に出来たスペースには左右からスペーサ63、63を挿入するようにしている。このように構成することで、この後に振動子57で上から振動を加えたときの騒音の発生を抑制でき昇降機65を保護することができる。図6は、ロード板41が退避し、昇降機65により台板52がリボン素材8を載置しながら上昇を開始する様子を示している。図7は、台板52の上昇が完了し、左右のスペーサ63、63が台板52下に向け移動を開始する様子を示している。また、図8は下側の台板52のセッティングが完了した後に、上側の押え板55が振動子57と共に降下する様子が示されている。本実施例では、振動子57が抑え板55に固定されているので、バイブレータ59からの振動を効率良く押え板55に伝播できるようになっている。
図9は、台板52上に載置されたリボン素材8を上から押え板55で挟持しつつ、振動子57を振動させてリボン素材8の変形を矯正している様子を示している。この振動による矯正に関しては、例えば叩き速度2500回/分で、一枚のリボン素材に100〜300回の叩きを加えると略平坦に矯正できる。また、処理時間は3〜5秒程度であり、従来と比較して格段に処理時間が短縮する。本矯正装置1によると、1時間に1200枚程度という多量のリボン矯正を処理できる。
特に、本実施例の矯正装置1では、リボン素材8を挟持しながら振動を加えるので、変形したリボン素材を塑性変形させながら平坦化している。よって、プレスにより修正をした場合のように変形が戻るという事態が発生することもない。また、台板52と押え板55との間にリボン素材8を挟んで叩くという構成であるで、厚みが不均一なリボン素材でも確実に平坦化できる。
図10は、矯正されたリボン素材9が搬出ローダ部6のロード板71の吸着パッド73で搬出される様子を示した図である。矯正処理が終了した後は、押え板55が上昇してリボン素材9から離れ、搬出ローダ部6のロード板71が進入してくる。これに対応して、吸着パッド73で処理済のリボン素材9をピックアップできるように昇降機65が台板52を更に上昇させる。この後、吸着パッド73でリボン素材9を保持したロード板71が搬出コンベア3に向けて、リボン素材9を搬出することで一連の動作が完了する。
さらに、図11は上記矯正装置1に加えることが好ましい改善例を示した図である。この図は、平坦化処理済のリボン素材9が台板52上で搬出を待っている状態を示している。ここで、図11(A)は台板52の周部を平面で示した模式図であり、同(B)はこれを側面から示している。なお、、図11(A)では処理済リボン素材9を確認し易いように点線で示している。前述したように未処理のリボン素材8が台板52に載置されるときには、位置決めピン68により所定位置に載置される(図6参照)。そして、リボン素材8は、挟持されながら振動を受けて平坦化処理を受けるので、その位置が大きくずれることはない。しかし、ピン68により横方向での位置決めは出来るが、進行方向での位置決めは出来ない。従って、変形したリボン素材(板状部材)がパレットから搬入ローダ部4へ移載される際、搬入ローダ部4から台板へ移載される際に進行方向にずれると、その位置ずれのまま搬出ローダ部6を経て排出コンベア上のパレット7へ払出される場合もある。その為にパレット7内の矯正後のリボン素材9(板状部材)が乱雑に収納された状態となる。折角、矯正したリボン素材9が乱雑に収納されると、曲がり、折れが生じる原因にもなる。従って、処理済のリボン素材9が位置ずれてしまった場合でも、図2で示した搬出コンベア3のパレット7へ確実に収納できるように構成しておくことがより望ましい。
そこで、図11に示す改善例では台板52の両側近傍に、台板52上の処理済リボン素材9を定位置に戻す(位置決めする)ための装置80を配置している。この位置決め装置80は、台板52上の処理済のリボン素材9に当接する櫛歯状の当接部85と、この当接部85を往復動させるアクチュエータ81とを含むものである。この図11で示す台板52は、これに対応するように当接部85の櫛歯部分85aを受入れる凹部52aが形成されている。このような構造を採用することにより、アクチュエータ81が当接部85を前後に往復動させると、前方に移動したときにリボン素材9の端部に当接するので位置ずれしていたものを搬出を円滑に行える定位置に戻すことができる。よって、図2で示した搬出コンベアのパレットへ確実に収納できる。なお、この図11では、1つのアクチュエータ81で一体に形成した当接部85を駆動している。しかし、本改善例はこのような構造に限定するものではない。当接部85を台板52のそれぞれに独立して設け、複数のアクチュエータ81によりこれらを単独駆動するようにしてもよい。
以上詳述したところから明らかなように、本矯正装置1は変形したリボン素材8を2つの平滑な板52、55で挟持しながら、所定強度以上の振動を与えるという構成で確実に変形を修正して平坦化できる。また、従来のように作業員による手作業でないので、作業性が著しく向上する。また、リボン素材搬送するコンベアとバイブレータ装置との間に板状部材搬入手段として搬入ローダ部4、さらに処理済みのリボン素材9を搬出する板状部材搬出手段として搬出ローダ部6を設けることで、更なる自動化が促進されおりより一層の効率化が図られている。なお、上記実施例では、搬入ローダ部4及び搬出ローダ部6の両方を設備している装置を例示したが、いずれか一方であっても効率化に十分に寄与することは明らかである。さらに、平坦化処理後のリボン素材を台板上で定位置に戻す位置決め装置を更に備えることで搬出コンベア上のパレットへ確実な収納が行なえる矯正装置となる。
また、上述した実施例では、上部の押え板55側を振動させる例を示したが、本発明はこのような態様に限定するものではない。下側の台板52側に振動手段を接続してもよく、押え板55及び台板52を振動させるようにしてもよい。振動手段はエアーシリンダに限定するものではなく、油圧による振動装置、モータ等の駆動源を用いた振動装置でもよい。
また、上記実施例ではリボン用の素材の変形を矯正する装置を例示した。しかし、これに限らず種々の板状材、例えば従来技術において指摘した、カソード用銅板の矯正に本発明を適用できることは明らかである。
カソード用銅板に適用した場合は、平板化を可能とするため銅電解に用いた場合、発生するコブが、従来未処理の場合に較べ、激減する。
この結果、銅電解でのショートが激減し、銅電解における電流効率が、現状(96%)の1〜3%前後と上昇し、大きなコストダウンとなるばかりか、増産の効果も生み出す大きな効果が得られる。
以上詳述したところから明らかなように、本実施例装置によると、
(1)変形している板状部材を台板と押え板との間に挟持しながら、振動を与えるので確実に平坦化できる。よって、後工程においてトラブルが発生することを抑制できる。また、従来のように作業員による手作業でないので、作業性が著しく向上する。
(2)銅電解のリボン用素材に適用した場合は、平板化のため電解用のビームとの接触面積が増大し、接触抵抗が激減し、生産効率が上昇することになる。
またカソード用の銅板とリボンを接続する工程においても、リボンが平板化されているため組み立て装置である整板機でのトラブルを激減することになる。
(3)さらにカソード板に適用した場合は、平板化及び垂直平板化(カソードとして,電解槽の設置した場合、電解液に対して垂直に設置可能となる。)が可能となるため銅電解におけるコブの発生が無くなり、電流効率が上昇する。
このため生産量の増大を可能とする。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
電解槽中のアノードとカソードの関係を例示した図である。 実施例のリボン素材矯正装置を上から見た図である。 実施例のリボン素材矯正装置を正面から見た図である。 実施例のリボン素材矯正装置を側面から見た図である。 バイブレータ装置で実行するリボン素材の矯正工程について示す図である。 バイブレータ装置で実行するリボン素材の矯正工程について示す図である。 バイブレータ装置で実行するリボン素材の矯正工程について示す図である。 バイブレータ装置で実行するリボン素材の矯正工程について示す図である。 バイブレータ装置で実行するリボン素材の矯正工程について示す図である。 バイブレータ装置で実行するリボン素材の矯正工程について示す図である。 実施例の矯正装置に加えることが好ましい改善例を示した図である。
符号の説明
1 リボン素材矯正装置(板状部材矯正装置)
2 搬入コンベア
3 搬出コンベア
4 搬入ローダ部(板状部材搬入手段)
6 搬出ローダ部(板状部材搬出手段)
7 パレット
8 変形したリボン素材(板状部材)
9 矯正後のリボン素材(板状部材)
52 台板
55 押え板
57 振動子(振動手段)
59 バイブレータ(振動手段)

Claims (10)

  1. 板状部材が載置される平滑性を備えた台板と、前記台板の上方から近接及び離間することが可能な平滑性を備えた押え板と、前記台板を上下動させる昇降機と、前記押え板を振動させる振動手段と、前記台板上に前記板状部材を搬入する板状部材搬入手段及び平坦化された板状部材を搬出する板状部材搬出手段の内の少なくとも一方と、を含み、
    前記昇降機が上昇することにより出来る前記台板の下のスペースにスペーサを挿入すると共に、前記台板と前記押え板との間に前記板状部材を挟持しながら、前記振動手段で振動を与えて前記板状部材を平坦化し、
    前記台板及び前記押え板は、前記板状部材を同時に複数、挟持できる大きさを備えている、ことを特徴とする板状部材矯正装置。
  2. 前記台板及び押え板を複数並列配置したことを特徴とする請求項に記載の板状部材矯正装置。
  3. 前記振動手段は前記台板及び押え板のセット毎に1つずつ配設されていることを特徴とする請求項に記載の板状部材矯正装置。
  4. 前記台板上の所定の位置に前記板状部材を載置させるための位置決め部材を備えていることを特徴とする請求項に記載の板状部材矯正装置。
  5. 前記振動手段は、前記台板及び押え板の少なくとも一方に接続されたエアー駆動式のバイブレータであることを特徴とする請求項に記載の板状部材矯正装置。
  6. 平坦化の処理が終わった前記板状部材を前記台板上で、定位置に位置決めする位置決め装置が前記台板の近傍にさらに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の板状部材矯正装置。
  7. 前記位置決め装置は、前記台板上の前記板状部材に当接する当接部と、該当接部を往復動させるアクチュエータとを含むことを特徴とする請求項に記載の板状部材矯正装置。
  8. 前記当接部は複数の前記板状部材に同時に当接できるように櫛歯状に形成されており、前記板状部材を載置する前記台板は前記櫛歯を受入れる凹部を有していることを特徴とする請求項に記載の板状部材矯正装置。
  9. 前記板状部材が金属電解用のリボンであることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の板状部材矯正装置。
  10. 前記板状部材が金属電解用のカソードであることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の板状部材矯正装置。
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