JP4302563B2 - 起毛高密度織物 - Google Patents

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Description

本発明は、ポリエステルマルチフィラメント糸が用いられた起毛高密度織物に関するものである。
従来からポリエステルマルチフィラメント糸が用いられた起毛高密度織物は、衣料分野ではブラウス、防寒ウエア又はスポーツウエアなど、産業資材分野ではワイピングクロス又はフィルターなどに幅広く利用されている。一般に起毛高密度織物においては、風合いとしてより優れる牛皮調スエード感を得るため、高密度織物へポリウレタン樹脂などを付着させた後起毛する方法が広く採用されている。しかしながら、このような方法はコスト面及び品質安定性に問題があり、特にコスト低減化のため起毛加工だけで牛皮調スエード感を得る方法が求められている。さらに、起毛高密度織物には、フィンガーマークが付き易いという問題もある。フィンガーマークとは、織物表面に指を軽く押し当てなぞった際に起毛繊維の傾き度合いによって生じる光沢差を指し、通常このフィンガーマークによりイラツキ感が発現するのである。
そこで、リン含有化合物が共重合されたポリエステルポリマーを直接溶融紡糸して、得られた細繊度糸を使用した起毛高密度織物が提案されている(例えば特許文献1参照。)。
特開2000−212852号公報(段落〔0014〕,〔0020〕,〔0035〕)
しかしながら、上記特許文献1に記載された起毛高密度織物は、ソフトなスエード感を有するものの牛皮調スエード感は有しておらず、さらに、フィンガーマークに起因するイラツキ感を抑制するのに際し、起毛長をシャーリングによって短くしなければならず、シャーリングによってスエード感及び膨らみ感が低減するという課題を残している。
以上のように、フィンガーマークに起因するイラツキ感が抑制され、さらに起毛加工のみで牛皮調スエード感を発現する起毛高密度織物は、未だ提案されていないというのが実状である。
したがって、本発明の目的は、フィンガーマークに起因するイラツキ感が抑制され、起毛加工のみで牛皮調スエード感を発現する起毛高密度織物を提供することにある。
本発明者らは、従来公知の起毛高密度織物において、フィンガーマークに起因するイラツキ感が発現する原因について検討したところ、起毛繊維が細すぎると剛性が乏しくなり自重で毛倒れし易く、さらに、当該起毛繊維の根元を支えるマルチフィラメント群の密集度合いが乏しいと毛倒れし易いとの知見に達した。また、マルチフィラメント群の密集度合いを高めれば起毛加工のみで牛皮調スエード感も得られるとの知見に達し、本発明をなすに至った。
すなわち本発明は、ポリエステルマルチフィラメント糸の原糸を含む起毛高密度織物において、前記ポリエステルマルチフィラメント糸の原糸は、単糸繊度が0.3〜0.7dtex、熱応力値の極大値が0.25cN/dtex以上、かつ沸水収縮率が20%以上であり、さらに前記織物の下記式(1)で示されるカバーファクターCFが3000〜4500であることを特徴とする起毛高密度織物を要旨とする。
CF=X・D11/2+Y・D21/2・・・(1)
ただし、CF:カバーファクター
X:織物の1インチあたりの経糸本数
Y:織物の1インチあたりの緯糸本数
D1:経糸の繊度(dtex)
D2:緯糸の繊度(dtex)
また、本発明は、前記ポリエステルマルチフィラメント糸が実撚りを有し、下記式(2)で示されるその撚係数αが1500〜10000であることを特徴とする起毛高密度織物を、好ましい態様として含むものである。
α=T×D1/2・・・(2)
ただし、α:撚係数
T:実撚数(T/M)
D:ポリエステルマルチフィラメント糸の繊度(dtex)
本発明の起毛高密度織物は、フィンガーマークに起因するイラツキ感が抑制されており、さらに膨らみ感に優れ、起毛加工のみで牛皮調スエード感を発現するので、分野を問わず広範囲な利用が可能である。中でも従来から低コスト化が要求され、フィンガーマーク発生の克服が重点課題であった車両用内装材などに好適に用いられる。さらに、本発明では、前記ポリエステルマルチフィラメント糸に特定の実撚りが施されていると、織物がドレープ性を有するようになり、上記牛皮調スエード感もさらに向上する。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の起毛高密度織物は、特定の単糸繊度と特定の熱収縮特性とを有するポリエステルマルチフィラメント糸が用いられた特定のカバーファクターを有する起毛高密度織物である。
本発明に用いられるポリエステルマルチフィラメント糸は、合撚,混繊又は同時仮撚りなどの手段によって、他糸と組み合わされた複合糸の状態で用いられてもよく、あるいは、このような複合糸としてではなく、単独糸の状態で用いられてもよい。ただし、本発明では、他糸が均一な起毛加工を阻害する場合があるので、ポリエステルマルチフィラメント糸は後者のような単独糸の状態で用いられるのが好ましい。
本発明では、上記ポリエステルマルチフィラメント糸の原糸の単糸繊度は0.3〜0.7dtexであることが重要であり、0.5〜0.7dtexであることが好ましい。これは、単糸繊度が0.3dtex未満であると起毛繊維の剛性が乏しくなり自重で毛倒れし、フィンガーマークに起因するイラツキ感が発現する。一方、0.7dtexを超えると起毛繊維が太くなり織物の風合いがスエード感を発現しなくなる。
さらに、本発明では、上記ポリエステルマルチフィラメント糸の原糸の熱収縮特性については、熱応力値の極大値が0.25cN/dtex以上であることが重要であり、0.25〜0.50であることが好ましく、さらに、沸水収縮率が20%以上であることが重要であり、25〜40%であることが好ましい。これは、熱応力値の極大値が0.25cN/dtex以上でかつ沸水収縮率が20%以上であると、起毛織物において起毛繊維の根元を支えるマルチフィラメント群の密集度合いが高くなり、起毛繊維が毛倒れしづらくフィンガーマークに起因するイラツキ感を抑制することができ、同時に牛皮調スエード感を得ることができる。本発明の起毛高密度織物においては、熱収縮特性に係る2つ構成要件の内いずれかでも欠けると、毛倒れによるフィンガーマークに起因するイラツキ感が発現し、同時に牛皮調スエード感も発現しない。
以上のような特性を有するポリエステルマルチフィラメント糸として、2,2−ビス−〔4−(β−ヒドロキシエトキシ)フェニル〕プロパン(BHPP)と、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物(BA−EO)と、イソフタル酸(IPA)とが共重合成分として含まれる共重合ポリエステルを主たる構成成分とするポリマーを、直接溶融紡糸した繊維からなる糸条が例示できる。この場合、BA−EOとして下記に示すような化合物が例示できる。
Figure 0004302563
なお、上記共重合ポリエステルにおいて、上記各共重合成分の使用量は、BHPPとBA−EOとの合計共重合量が共重合ポリエステル全体に対して3〜6モル%であり、BHPPとBA−EOとIPAとの合計共重合量が共重合ポリエステル全体に対して6〜12モル%であり、BHPPとBA−EOとの合計共重合量に対するBHPPの共重合量の割合が0.7〜0.9であり、さらに、BHPPとBA−EOとの合計共重合量に対するIPAの共重合量の割合が1未満であることが好ましい。各共重合成分の使用量がこのような範囲内にあれば、ポリマーの色相は良好であり、紡糸・延伸後のポリエステルマルチフィラメント糸の熱収縮特性に経時変化がほとんど生じることがない。さらに、織物の耐光堅牢度に悪影響を及ぼすこともほとんどない。
さらに、上記ポリマーには、本発明の効果を損なわない程度に公知の艶消剤、耐熱剤、抗酸化剤、耐光剤、難燃剤又は蛍光剤などが含有されていてもよい。
また、本発明の起毛高密度織物は、カバーファクターが3000〜4500であることが重要であり、3500〜4300であることが好ましい。カバーファクターとは、織物を構成する糸条の太さと織物密度とによって定められる織物構造の粗密を表す係数であり、下記式で示される。
CF=X・D11/2+Y・D21/2
ただし、CF:カバーファクター
X:織物の1インチあたりの経糸本数
Y:織物の1インチあたりの緯糸本数
D1:経糸の繊度(dtex)
D2:緯糸の繊度(dtex)
本発明の起毛高密度織物では、カバーファクターが3000未満であると織物に空隙が多くなり、それに伴って起毛繊維の根元を支えるマルチフィラメント群の密集度合いも乏しくなって起毛繊維は毛倒れし、フィンガーマークに起因するイラツキ感が発現し、同時に牛皮調スエード感も発現しない。一方、カバーファクターが4500を超えると、フィンガーマークに起因するイラツキ感は発現しづらいものの、織物を構成する糸条が織物組織点によって過度に拘束されるために、織物の膨らみ感が喪失し、用途が産業資材分野など一部に限定されてしまう。
本発明の起毛高密度織物は、以上のような構成を有するものであるが、好ましい態様として、上記ポリエステルマルチフィラメント糸に実撚りが施され、その撚係数が1500〜10000であると、織物のドライ感が増し、細繊度糸使い織物特有のヌメリ感と前記ドライ感との調和が保たれてドレープ性が発現する。また、実撚りが施されることでマルチフィラメント群の密集度合いがより高められるので牛皮調スエード感がさらに向上する。
なお、撚係数αは下記式で定義される。
α=T×D1/2
ただし、α:撚係数
T:実撚数(T/M)
D:ポリエステルマルチフィラメント糸の繊度(dtex)
また、本発明の起毛高密度織物においては、織物全体に占める該ポリエステルマルチフィラメント糸の質量比率は、特に限定されるものではないが、織物の風合いを膨らみ感あるものとするため、織物全質量に対して50質量%以上とするのが好ましい。特に、この構成に加え該ポリエステルマルチフィラメント糸が経糸全体に用いられていると、織物外観が高級感を呈するようになるのでより好ましい。
本発明では、他糸条と配列もしくは交織して起毛高密度織物を得る場合、使用される他糸条は、本発明の効果を損なわない限り特に限定されるものでないが、綿やウールなどの天然繊維糸条が用いられるとナチュラル感が付与されるので好ましい。
さらに、本発明の起毛高密度織物の織物組織は、特に限定されるものではないが、織物がより光沢感を有するものとなるためサテンやツイルなど飛び数の多い織物組織が採用されるのが好ましい。
本発明の起毛高密度織物は、既述のような特性を有するポリエステルマルチフィラメント糸を用いて製織し、生機を得た後、起毛加工工程が組み込まれた染色加工工程へ該生機を投入することで得られる。起毛加工工程に使用される起毛加工機は、320メッシュのサンドペーパーでカバーされた1本ロール型エメリー起毛機などが例示でき、起毛加工後に起毛繊維の起毛長をシャーリング加工によって均一なものとすると、織物外観がより高級感を発現する傾向にあるので好ましい。
以上の他、本発明の起毛高密度織物には、本発明の効果を損なわない限り、柔軟加工,制電加工又は撥水加などが施されていてもよい。
(実施例)
次に、本発明を実施例により具体的に説明する。
なお、実施例に記載の起毛高密度織物に使用されるポリエステルマルチフィラメント糸の原糸の特性値は、以下のように評価したものである。
(1)熱応力値の極大値
ポリエステルマルチフィラメント糸のパーンから原糸を解舒し、周長16cmを有する輪状の試料を用意した。次に、この試料を熱収縮測定機(カネボウエンジニアリング(株)製「KE−2(商品名)」へ設置し、初荷重(0.0294cN/dtex×2),昇温速度100℃/分の条件で、温度/応力曲線を記録し、この曲線における最大応力値(cN)を上記原糸の糸条繊度(dtex)で除した値を熱応力値の極大値とした。
(2)沸水収縮率
ポリエステルマルチフィラメント糸の原糸を円周1.125mの検尺器に10回巻き付けてかせ状にした後、荷重(0.1020cN/dtex×20)を掛けて処理前のかせ長L1を求めた。次に、上記荷重を外し、かせ状のままフリーの状態で100℃×30分沸水処理し、自然乾燥した後、再び上記荷重をかけて処理後のかせ長L2を求め、下記に示される式へ各測定値を代入し沸水収縮率を求めた。
沸水収縮率(%)=〔(L1−L2)/L1〕×100
(3)カバーファクター
起毛高密度織物の経緯密度をJIS L1096.8.6.1に準拠して測定し、前記織物の経緯糸の繊度をJIS L1096.8.8.1に準拠して測定し、下記に示される式へ各測定値を代入しカバーファクターCFを求めた。
CF=X・D11/2+Y・D21/2
ただし、CF:カバーファクター
X:織物の1インチあたりの経糸本数
Y:織物の1インチあたりの緯糸本数
D1:経糸の繊度(dtex)
D2:緯糸の繊度(dtex)
また、最終的に得られた起毛高密度織物の特性値は、以下のように評価したものである。
(4)イラツキ感
起毛高密度織物から経30cm×緯30cmの大きさに裁断したものを試料として準備し、試料の起毛面を上にして机上に置く。試料の中央部に大きく人差し指で丸の字を書き、起毛の毛倒れに起因するイラツキ感を目視判定する。試験は10人のパネラーにより行い、下記の基準で評価して、最も人数の多かった評価結果を採用した。
◎:イラツキ感をほとんど感じず、丸の字もほとんど認識できない。
○:イラツキ感をほとんど感じないが、丸の字は認識できる。
△:イラツキ感をやや感じる。
×:イラツキ感を感じる。
(5)風合い
起毛高密度織物から経30cm×緯30cmの大きさに裁断したものを試料として準備し、10人のパネラーによる官能検査を行い、下記の基準で評価して、最も人数の多かった評価結果を採用した。
◎:牛皮調スエード感及び膨らみ感に非常に優れる。
○:牛皮調スエード感及び膨らみ感に優れる。
△:牛皮調スエード感及び膨らみ感にやや欠ける。
×:牛皮調スエード感に欠け、ペーパーライクな風合いである。
まず、ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレート及びその低重合体(BHET)の存在するエステル化反応槽に、テレフタル酸とエチレングリコール(EG)とからなるのスラリーを供給し、250℃,50hPaで平均滞留時間8時間のエステル化反応を行い、反応率95%のBHETを連続的に製造した。
次に、このBHETを重合反応槽に移送し、これにポリエステルを構成する全グリコールに対して5.2モル%となる量のBHPPとBA−EOとを含有するEGスラリー、及びポリエステルを構成する全酸成分に対して4.0モル%となる量のIPAを含有するEGスラリーを添加し、常圧下280℃に昇温しながら、2時間エステル化反応を行った。
続いて、前記重合反応槽に触媒として三酸化アンチモンを添加して徐々に減圧し、最終的に13Paまで減圧した後3時間反応させ、固有粘度0.78(フェノールと四塩化エタンとの等重量混合物を溶媒として20℃で測定した値)の共重合ポリエステルチップを得た。得られたチップを紡糸温度290℃,紡糸速度1400m/分で直接溶融紡糸して未延伸糸を得た。
そして、この未延伸糸を延伸速度700m/分で3.1倍に延伸し、84dtex/144fのポリエステルマルチフィラメント糸を得た。
次に、ダブルツイスター(村田機械(株)製)を用いて上記ポリエステルマルチフィラメント糸に撚係数3207(Z350T/M)の実撚りを施し、続いて常法に基づくサイジングを施して、経糸ビームを作製した。
得られた経糸ビームを織機に仕掛けた後、緯糸に前記実撚りが施されたポリエステルマルチフィラメント糸を用いて製織し、5枚サテンの生機を得た。
得られた生機を80℃×20分で精練し、125℃×30分でリラックスし、乾熱190℃×30秒でピンテンター方式によりプレセットした後、15質量%のアルカリ減量を施し、320メッシュのサンドペーパーを備えた1本ロール型エメリー加工機(和歌山鉄工(株)製)を用いて織物表面を起毛した。その後、130℃×30分で染色し、180℃×30秒で仕上げセットを行って本発明の起毛高密度織物を得た。
(比較例1)
実施例1において、84dtex/36fのポリエステルマルチフィラメント糸を得る以外は、実施例1と同様にして比較用の起毛高密度織物を得た。
(比較例2)
実施例1において、BHETを含む重合反応槽へ、BHPPとBA−EOとを含有するEGスラリー、及びIPAを含有するEGスラリーを添加せずにエステル化反応を行って、固有粘度0.70のポリエステルチップを得る以外は、実施例1と同様にして比較用の起毛高密度織物を得た。
以上のようにして、実施例及び比較例で得られた織物のカバーファクターと前記織物に使用されたポリエステルマルチフィラメント糸の糸質を下記表1に示す。なお、下記表1に示した織物に関する数値は、生機ではなく最終的に得られた織物についての数値である。
Figure 0004302563
表1の結果から分るように、本発明の構成要件を備えた実施例1の起毛高密度織物は、牛皮調スエード感及び膨らみ感に優れ、さらにフィンガーマークに起因するイラツキ感も抑制されていた。さらに、該織物の経糸には特定の実撚りが施されているので、外観が高級感に富み、織物はドレープ性を有するものであった。
これに対して、比較例1については、織物に使用されているポリエステルマルチフィラメント糸の単糸繊度が太く、織物の風合いがスエード感に乏しいものであった。
また、比較例2については、フィンガーマークによるイラツキ感が発現するものであった。

Claims (2)

  1. ポリエステルマルチフィラメント糸の原糸を含む起毛高密度織物において、前記ポリエステルマルチフィラメント糸の原糸は、単糸繊度が0.3〜0.7dtex、熱応力値の極大値が0.25cN/dtex以上、かつ沸水収縮率が20%以上であり、さらに前記織物の下記式(1)で示されるカバーファクターCFが3000〜4500であることを特徴とする起毛高密度織物。
    CF=X・D11/2+Y・D21/2・・・(1)
    ただし、CF:カバーファクター
    X:織物の1インチあたりの経糸本数
    Y:織物の1インチあたりの緯糸本数
    D1:経糸の繊度(dtex)
    D2:緯糸の繊度(dtex)
  2. 前記ポリエステルマルチフィラメント糸が実撚りを有し、下記式(2)で示されるその撚係数αが1500〜10000であることを特徴とする請求項1載の起毛高密度織物。
    α=T×D1/2・・・(2)
    ただし、α:撚係数
    T:実撚数(T/M)
    D:ポリエステルマルチフィラメント糸の繊度(dtex)
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