JP4302181B2 - 半導体装置の製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法及び製造装置に関する。
近年、半導体集積回路の進歩により、非常の多くの端子(例えば300以上の端子)をもった半導体素子が市場に出回るようになっている。それにともなって、半導体素子の端子(電極)を配線基板の端子(電極)に接続する技術の向上及びコストの削減が強く望まれている。
メタルバンプを利用して半導体素子の電極を配線基板の電極に一括して接続する技術が進歩している。すなわち、半導体素子の電極にはんだバンプや金バンプ等のメタルバンプを取り付けておき、半導体素子を配線基板に向かってフェースダウンで押しつけるとメタルバンプが配線基板の電極に接合され、よって半導体素子の電極が配線基板の電極に接続される。
半導体素子の集積回路の導体はアルミニウムで作られるので、半導体素子の電極は一般にアルミニウムで作られる。これに対して、配線基板の導体は銅で作られるので、配線基板の電極は一般に銅で作られる。
はんだバンプを使用するときには、はんだはアルミニウムに直接に接合しにくいので、半導体素子のアルミニウムの電極の上にニッケル層及びチタン層を付加しておき、はんだバンプを半導体素子の複合構造の電極に接合するようになっている。それから、半導体素子を配線基板に加熱しながら押しつけると、はんだバンプは配線基板の電極上で溶けて広がるので、はんだバンプは配線基板の電極に良好に接続される。
金バンプを使用するときには、金はアルミニウムに直接に接合されるので、はんだバンプを使用する場合のように半導体素子のアルミニウムの電極の上にニッケル層及びチタン層を設けておく必要はない。しかし、金バンプは突起を有するスタッドバンプとして半導体素子の電極に取り付けられ、スタッドバンプの表面をレベリングし且つ金バンプの表面に導電性接着剤を取り付けた後で、半導体素子を熱をかけながら配線基板に押しつけ、金バンプを導電性接着剤を介して配線基板の電極に接続する。導電性接着剤は熱硬化性の樹脂に金属フィラーを混合したものであり、導電性接着剤は熱硬化される。その後、半導体素子と配線基板との間を固定用接着剤(絶縁樹脂)で封止する。
このように、はんだバンプを使用するときは、半導体素子のアルミニウムの電極の上にニッケル層及びチタン層を付加しておくことが必要であるが、ニッケル層及びチタン層の付加は真空チャンバー等の特別の設備を必要とするので、半導体素子の全てのユーザーが所望に応じてニッケル層及びチタン層を付加することはできない。そのために、ニッケル層及びチタン層が付加されていない半導体素子を購入した場合には、はんだバンプを使用できないことがある。
一方、スタッドバンプとして形成した金バンプに導電性接着剤を付加した場合には、スタッドバンプのレベリングした表面が配線回路の表面と必ずしも平行にならず、導電性接着剤を使用しても十分な電気的な接続が取れるとは言えず、接続の信頼性が低い。また、使用材料が多くなり、製造工程が複雑であり、樹脂が硬化するまで加熱を続ける必要があり、生産性が悪い。さらに、半導体素子の不良あるいは実装不良が生じた場合に、半導体素子を取り換えるには、配線基板の電極から導電性接着剤を剥がす必要がある。しかし、導電性接着剤は熱硬化性樹脂を含むために、一旦熱硬化された導電性接着剤を剥がすことが難しい。そのため、半導体素子や配線基板のリペアがきわめて困難であった。
本発明の目的は、半導体素子を配線基板にフェイスダウンにてマウントすることができ、且つ接続部の信頼性向上及び半導体素子の交換の容易化を図り得る半導体装置ならびにその製造方法及び製造装置を提供することにあり、なかんずく半導体装置の製造方法及び製造装置を提供することにある。
本発明は、1つの面において、半導体装置にある。本発明の半導体装置は、電極を有する半導体素子と、該半導体素子の電極の上に設けられた金含有はんだ膜と該金含有はんだ膜の上に設けられた金属のバンプ要素とからなるメタルバンプとからなることを特徴とする。
この場合、半導体装置は、好ましくは、さらに電極を有する配線基板を備え、該半導体素子の電極に取り付けられたメタルバンプが配線基板の電極と接続される。また、前記金属のバンプ要素は金及びはんだの一つからなる。前記金属のバンプ要素は金属の膜及びボールの一つとして形成される。
本発明は、もう1つの面において、半導体装置の製造方法にある。本発明による半導体装置の製造方法は、電極を有する半導体素子を溶融した金含有はんだに浸漬して該半導体素子の電極の上に金含有はんだ膜を形成し、該金含有はんだ膜の上に金属のバンプ要素を形成し、よって該金含有はんだ膜と該金属のバンプ要素とによってメタルバンプを形成することを特徴とする。
この場合、本製造方法は、好ましくは、前記金含有はんだ膜の上に金属のバンプ要素を形成することが、金含有はんだ膜を溶融したはんだに浸漬してはんだ膜を形成することからなるか、さもなければ、金含有はんだ膜を金属の溶融浴に浸漬することからなるか、さもなければ、金含有はんだ膜の上に金属の固体片を接合することからなる。
さらに、本製造方法は、好ましくは、電極を有する半導体素子を溶融した金含有はんだに浸漬する前に、半導体素子の電極にフラックス作用をもたせるための処理を行う。この場合、好ましくは、前記フラックス作用をもたせるための処理が、半導体素子にプラズマ照射を行うことからなるか、さもなければ、第1のガスによって半導体素子の電極を清掃することと、第2のガスによって半導体素子の電極の材料と第2のガスとの化合物を形成することとからなる。
本発明のもう1つの面による半導体装置の製造方法は、半導体素子の電極の上に金バンプ要素を取り付け、非活性ガスを用いて酸素濃度10000ppm以下の雰囲気中で該金バンプ要素の上にはんだ要素を溶融転写し、そして、はんだ要素を溶融転写する前に、アルコール、ケトン、エステル、エーテル及びその混合物の少なくとも一つを転写用フラックス剤として用いることを特徴とする。この場合、好ましくは、前記転写用フラックス剤がアルコールに固形分を10wt%以下混合したフラックスからなる。
本発明は、別の面において、半導体装置の製造装置にある。本発明による半導体装置の製造装置は、1つの面において、ブースと、該ブース内に配置され、半導体素子の電極の上に設けられた金バンプ要素を浸漬可能な溶融はんだ槽と、該ブース内に非活性ガスを供給するための非活性ガスの供給手段と、該ブース内の酸素濃度検出手段と、該ブース内に配置された転写用フラックス槽とからなることを特徴とする。
本発明による半導体装置の製造装置は、もう1つの面において、半導体素子の電極の上に設けられた金バンプ要素を浸漬可能な溶融はんだ槽と、該半導体素子を吊り下げるための支持構造とを備え、該支持構造は互いに遊動可能に連結された少なくとも2つの連結部材からなる吊り下げ機構を含むことを特徴とする。ここで、前記少なくとも2つの連結部材は、好ましくは、チェーン状に連結された少なくとも2つの部材からなる。
本発明による半導体装置の製造装置は、さらにもう1つの面において、半導体素子の電極の上に設けられた金バンプ要素を浸漬可能な溶融はんだ槽と、該半導体素子を吊り下げるための支持構造とを備え、該支持構造は互いに遊動可能に連結された少なくとも2つの連結部材からなる吊り下げ機構と、半導体素子を保持するために開放された吸引孔を有するポンプ式吸着ヘッドとを含むことを特徴とする。
以下の詳細な説明から理解されるように、本発明によれば、半導体素子を配線基板にフェイスダウンにてマウントすることができ、且つ接続部の信頼性向上及び半導体素子の交換の容易化を図り得る半導体装置ならびにその製造方法及び製造装置を得ることができる。
図1及び図2は参考例の半導体装置を示す図である。図1において、半導体装置10は、電極14を有する半導体素子12と、電極14に取り付けられたメタルバンプ16とからなる。
メタルバンプ16はボール状のコア18と該コアのまわりを覆う表面層20とからなる。半導体素子12は半導体集積回路を構成するベアチップであり、集積回路(図示せず)及び集積回路に接続された導体12aを含む。電極14は導体12aに接続されている。図1においては、1つの電極14及び1つのメタルバンプ16のみが示されているが、半導体素子12の端子数に従った複数の電極14及びメタルバンプ16が設けられることは言うまでもない。このことは後の実施例についても同様である。
図2においては、半導体装置10は、図1の構成に加えて、さらに電極24を有する配線基板22を備える。配線基板22の電極24は配線基板22内の回路パターン(図示せず)に接続され、半導体素子12の電極14と同じ配列で配置されている。フェイスダウンボンディングにて半導体素子12を熱をかけながら配線基板22に押しつけることによって、半導体素子12の電極14に取り付けられたメタルバンプ16が配線基板22の電極24と接続される。この例においては、メタルバンプ16は配線基板22の電極24と直接に接合されている。従って、半導体素子12を配線基板22から取り外してリペアを行うことができる。また、半導体素子12と配線基板22との間には固定用接着剤26が充填される。固定用接着剤(絶縁性樹脂)26は予め配線基板22に塗布しておくこともでき、あるいは半導体素子12を配線基板22に押しつけた後に充填することもできる。
半導体素子12の電極14はアルミニウムで作られ、配線基板22の電極24は銅で作られる。図1及び図2の例においては、メタルバンプ16のコア18は直径100μmの銅で作られ、表面層20は厚さ10μmの金で作られる。
図3は本発明の実施例の半導体装置及び半導体装置の製造方法を示す図である。この実施例においては、図3(A)に示されるように、電極14を有する半導体素子12にプラズマP照射を行う。まず、O2 を供給しながら、5分間のプラズマ照射を行う。これによって、電極14の表面の炭素などの不純物を清掃する。次に、Arを供給しながら、5分間のプラズマ照射を行う。これによって、電極14の表面の酸化膜を除去する。それから、CF4 を供給しながら、5分間のプラズマ照射を行う。これによって、電極14の表面にアルミニウムとフッ素の化合物が生成され、この化合物ははんだに対するフラックスとしての作用を有する。この間、10Wの電力を印加する。この処理に代えて、電極14にフラックス剤(有機酸、ハロゲン含有物等)を塗布してもよい。
図3(B)において、半導体素子12を金含有はんだ槽50に浸漬する。金含有はんだ槽50は溶融した金含有はんだを含む。金含有はんだは、金に1種類以上の元素を添加した400℃以下の融点をもつ合金であり、例えばAu−Sn、Au−Ge、Au−Si等から選ばれる。実施例においては、Au−Sn20%はんだを使用する。すると、図3(C)に示されるように、半導体素子12の電極14の上に金含有はんだ膜52が形成される。金含有はんだ膜52はアルミニウムの電極14上にあってはんだに濡れ易い性質をもつ。
図3(C)において、半導体素子12をはんだ槽54に浸漬する。はんだ槽54は溶融点はんだを含む。実施例においては、低融点はんだSn−Bi−Ag1%溶融浴を使用する。すると、図3(D)に示されるように、半導体素子12の電極14の上の金含有はんだ膜52の上にはんだ要素56が形成される。このはんだ要素56ははんだ膜である。なお、はんだ要素56は蒸着により形成してもよい。こうして、金含有はんだ膜52とはんだ要素56とによって、メタルバンプ16が形成される。それから、図3(D)に示されるように、フェイスダウンボンディングにて半導体素子12を配線基板22に加熱しながら押しつけると、半導体素子12の電極14に取り付けられたメタルバンプ16は配線基板22の電極24に容易に接合される。
図4は図3の半導体装置及び半導体装置の製造方法の変形例を示す図である。図4(A)に示されるように、O2 、Ar、CF4 を供給しながら、電極14を有する半導体素子12にプラズマP照射を行う。図4(B)において、半導体素子12を金含有はんだ槽50に浸漬し、図4(C)に示されるように、半導体素子12の電極14の上に金含有はんだ膜52が形成される。それから、図4(C)において、半導体素子12の電極14の上の金含有はんだ膜52にはんだ要素56aを形成する。
このはんだ要素56aははんだボールであり、例えば吸着ヘッドを使用して転写することができる。ただし、はんだ要素56aははんだボールに限らず、あらゆる形状のものとすることができる。こうして、金含有はんだ膜52とはんだ要素56aとによって、メタルバンプ16が形成される。それから、図4(D)に示されるように、フェイスダウンボンディングにて半導体素子12を配線基板22に加熱しながら押しつけると、半導体素子12の電極14に取り付けられたメタルバンプ16は配線基板22の電極24に容易に接合される。
図3及び図4においては、金含有はんだ膜52の上にはんだ要素56、56aを形成している。しかし、はんだ要素56、56aの代わりに、金の膜や金のボール等のその他のバンプ要素を使用することができる。
図5は参考例の半導体装置を示す図である。この例においては、半導体装置10は、電極14を有する半導体素子12と、半導体素子12の電極14の上に設けられた金バンプ要素62と、金バンプ要素62のまわりに取り付けられ、金バンプ要素62を保護する第1の金属層64とからなるメタルバンプ16とからなる。
第1の金属層64は、金の拡散を抑える性質をもったはんだからなるのが好ましい。はんだとは、前に説明したように、400℃以下の融点をもつ金属単体もしくは合金からなるロウ材である。金の拡散を抑えるのに適したはんだは、インジウム(In、融点280℃)や、Au−Sn20パーセントの合金(融点280℃)等がある。
また、第1の金属層64は、金との反応性の乏しいバリアとなる金属とすることもできる。金との反応性の乏しい金属は、Bi、Ni、Zn、Cd、Cr、Ge、Ga等がある。このように、金バンプ要素62のまわりに第1の金属層64を設けることによって、金バンプ要素62の長期的な安定した作用が保証され、メタルバンプ16の信頼性が高くなる。
図6は参考例の半導体装置を示す図である。この例においては、図5の第1の金属層64のまわりにさらに第2の金属層66が設けられている。第1の金属層64が金バンプ要素62を保護するのに対して、第2の金属層66は銅に濡れやすいはんだからなる。従って、半導体素子12が配線基板22に取り付けられるときに第2の金属層66は配線基板22の銅の電極24により確実に接合される。
金の拡散を抑える性質をもった第1の金属層64と、銅に濡れやすい第2の金属層66との組み合わせの例は下記例1の通りである。
例1:
組み合わせ (a) (b) (c) (d)
第1の金属層64 In In Au-Sn 20% In
第2の金属層66 In-Sn Sn-Bi-Ag 1% 同左 In-Ag
また、金との反応性に乏しい性質をもった第1の金属層64と、銅に濡れやすい第2の金属層66との組み合わせの例は下記例2の通りである。
例2:
組み合わせ (a) (b)
第1の金属層64 Bi Ni
第2の金属層66 In-Sn Sn-Pb-In
これらの例において、Inの融点は157℃、Au-Sn 20%の融点は280℃、 In-Sn共晶の融点は117℃、Sn-Bi-Ag 1%の融点は139℃、Sn-Pb-Inの融点は162℃である。Bi及びNiの厚さは5000オングストローム程度にする。次の例3に述べるSnの融点は232℃である。
さらに、第1の金属層64及び第2の金属層66は溶融転写により形成されることができる。この場合には、第2の金属層66の融点は第1の金属層64の融点よりも20℃以上低いようにするのが望ましい。20℃以上の温度差がないと、第2の金属層66を溶融転写するときに、第1の金属層64及び第2の金属層66の溶融槽内に溶融し、第2の金属層66が第1の金属層64の上に適切に転写されないからである。例3は、このような条件を満たす。
例3:
組み合わせ (a) (b)
第1の金属層64 In Sn
第2の金属層66 In-Sn Sn-Pb-In
融点の差 40℃ 70℃
図7は参考例を示す図である。半導体装置10は、前の例と同様に、金バンプ要素62と、第1の金属層70と、第2の金属層74とからなるメタルバンプを有する。この実施例は、そのような半導体装置の製造方法に関する。
図7(A)において、半導体素子12の電極14の上に金バンプ要素62を取り付け、半導体素子12を金を保護する金属と水銀とを混合したアマルガム合金を溶融した槽68中に浸漬してアマルガム合金層を形成する。ここでは、金を保護する金属として、金と反応性に乏しい銀が選ばれる。銀は水銀と混合されてアマルガム合金(Hg+Ag)となる。
図7(B)において、半導体素子12を加熱してアマルガム合金(Hg+Ag)の水銀を蒸発させ、その結果として、金バンプ要素62の上に金を保護するAg金属膜70を形成する。図7(C)において、半導体素子12をはんだを溶融していれたはんだ槽72中に浸漬する。従って、図7(D)に示されるように、金属膜70の上にはんだ要素74が溶融転写される。このようにして形成したメタルバンプを使用して、半導体素子12を配線基板22に取り付ける。
図8は本発明の他の実施例を示す図である。この実施例は半導体装置の製造装置及び製造方法を示す図であり、特には、半導体装置の製造装置のうちの、これまで説明した例において金バンプ要素62にはんだ膜を溶融転写するときに使用されるはんだ溶融転写装置を示す図である。
半導体装置の製造装置80は、ブース82と、ブース82内に配置され、半導体素子12の電極の上に設けられた金バンプ要素62を浸漬可能な溶融はんだ槽84と、ブース82内に非活性ガスを供給するための非活性ガスの供給手段86と、ブース82内の酸素濃度検出手段88とからなる。半導体素子12は吸着支持装置90によってブース80内で支持される。吸着支持装置90は加熱装置を含み、且つ半導体素子12を移送する機能も有する。溶融はんだ槽84はテーブル91の上に載置される。テーブル91は加熱装置を含む。
非活性ガスの供給手段86はダクト92によってブース82に接続され、ダクト92にはガス風圧緩衝管94が設けられる。非活性ガスとしては例えば窒素ガスやアルゴンガス等が使用される。非活性ガスがブース82内に導入されると、ブース82内の酸素濃度は低下する。酸素濃度検出手段88がブース82内の酸素濃度を検出し、検出された酸素濃度が10000ppm以下の雰囲気中で、溶融はんだ槽84内の溶融はんだを金バンプ要素62に溶融転写するようになっている。
このように、酸素濃度が10000ppm以下の雰囲気中で、溶融はんだ槽84内の溶融はんだを金バンプ要素62に溶融転写することによって、金バンプ要素62の上にほぼ一様な厚さのはんだ膜を形成することができる。もし、酸素濃度が高いと、溶融はんだが酸化し、はんだの表面が固まり、金バンプ要素62の上にほぼ一様な厚さのはんだ膜を形成することができなくなる。従って、酸素濃度が10000ppm以下の雰囲気中で、溶融はんだ槽84内の溶融はんだを金バンプ要素62に溶融転写することが望ましい。
さらに、溶融はんだを金バンプ要素62に溶融転写する前に、アルコール、ケトン、エステル、エーテル及びその混合物の少なくとも一つを転写用フラックスとして用いるのが好ましい。これらは低粘度及び高粘度品であってもよい。転写用のフラックスの材料として以下のものが使用可能である。
アルコールとして、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、ポリエチレングリコール(Mw.400)等。また、ケトンとして、アセトン、ジメチルケトン、エチルメチルケトン等。また、エステルとして、エチレングリコールモノアセテート、エチレングリコールジアセテート、プロピレングリコールモノアセテート、プロピレングリコールジアセテート等。また、エーテルとして、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等。
使用可能な組み合わせは下記の通りである。
(a)エタノール100wt%。
(b)エタノール残部+ポリエチレングリコール0.2wt%。
(c)イソプロパノール残部+ポリエチレングリコール0.2wt%。
(d)イソプロパノール残部+ポリエチレングリコールジブチルエーテル0.2wt%。
以上はフラックス剤にロジン等の固形分が入っていないが、下記のようにアルコールにロジン等の固形分を10wt%以下混合するのが好ましい。
(a)エタノール残部+水添ロジン(理化ハーキュレス、フォーラルAX)2wt%。
(b)イソプロパノール残部+水添ロジン(理化ハーキュレス、フォーラルAX)0.2wt%。
(c)イソプロパノール残部+重合ロジン(荒川化学、タイマレックス)1.0wt%。
(d)イソプロパノール残部+ガムロジン(ハリマ化成)1.0wt%。
図9は本発明の他の実施例を示す図である。この実施例はブース82内にフラックス剤槽96を有する点を除くと、図8の実施例と同様である。フラックス剤槽96はテーブル97によって支持される。図9に示されるように、上記したフラックス剤の塗布をブース82内で塗布するようにした方が好ましい。
図10は、図9の装置においてブース82内に複数の溶融はんだ槽84a、84b、84cと、フラックス剤槽96とを備えた例を示す図である。これらの溶融はんだ槽84a、84b、84c、及びフラックス剤槽96は回転パレット98に載置され、いずれか一つが吸着支持装置90に支持された半導体素子12の下に位置するようにする。こうすれば、複数の種類のはんだを順次的に転写することができる。
図11は図8及び図9の装置の吸着支持装置90の特徴を示す図である。吸着支持装置90は、半導体素子12を吸着支持する吸着ヘッド100と、吸着ヘッド100を介して半導体素子12を吊り下げることのできる吊り下げ機構102とを備える。吸着ヘッド100には真空ホース104から真空が供給され、吸着ヘッド100の表面には吸着溝が設けられ、真空によって半導体素子12を吸着支持することができるようになっている。吊り下げ機構102は図示しない移送手段に取り付けられている。
吊り下げ機構102は互いに遊動可能に連結された少なくとも2つの連結部材102a、102bからなる。これらの連結部材102a、102bはチェーン状に連結された2つの部材からなる。
図8及び図9においては、半導体素子12が溶融はんだ槽84に浸漬されるために半導体素子12が溶融はんだ槽84に向かって降下されるときには、吊り下げ機構102の連結部材102a、102bは支持関係で互いに接触している。半導体素子12が降下されるにつれて、金バンプ要素62が溶融はんだ槽84に浸漬され、それから半導体素子12の下面が溶融はんだ槽84内の溶融はんだに浸漬される。
吊り下げ機構102をさらに降下させると連結部材102a、102bは互いに遊動する状態になり、もはや半導体素子12は吊り下げ機構102によって支持されなくなる。半導体素子12の比重は溶融はんだの比重よりも小さいので、半導体素子12は浮力によって溶融はんだ上に浮く。従って、吊り下げ機構102を半導体素子12が浮力によって浮いた位置よりもさらに降下させるような位置まで作動させても、半導体素子12は、吊り下げ機構102から余計な力を受けることなく、浮力によって浮いた位置に維持される。
従って、半導体素子12の下面は溶融はんだ槽84の溶融はんだの表面に対して確実に平行になり、金パンプ要素62に均一にはんだを溶融転写することができるようになる。
図12から図14は吊り下げ機構102の変形例を示す図である。図11においては、2つの連結部材102a、102bは円形のリングとして形成されていた。図12においては、上方の連結部材102aは円形のリングとして形成され、下方の連結部材102bは三角形のリングとして形成されている。
図13においては、上方の連結部材102aは三角形のリングとして形成され、下方の連結部材102bは円形のリングとして形成されている。図14においては、2つの連結部材102a、102bは三角形のリングとして形成されている。
図15から図17はポンプ式吸着ヘッドの実施例を示す図である。図11の吸着支持装置90は、真空ホース104によって真空を供給される吸着ヘッド100を示している。図15から図17のポンプ式吸着ヘッド100aは真空ホース104を接続する必要のない、独立的に真空を生じるタイプのものである。この吸着ヘッド100aは、ケース100bと、ピストン100cと、ピストンロッド100dとを有する。ピストンロッド100dはケース100bの一端部から突出するとともに、ケース100bの他端部には吸着孔100eが設けられる。ピストンロッド100dには係止用突起100fが設けられ、この突起100fはケース100bの外周部に設けられた逆L字形の係止穴100fに挿入されている。
図17に示されるように、吸着ヘッド100aの一端に半導体素子12を当てがってピストンロッド100dを引っ張ると、ピストン100cがケース100b内で上昇し、ケース100b内に真空が生じ、半導体素子12が吸着ヘッド100aに吸着される。ピストンロッド100dとともに係止用突起100fが逆L字形の係止穴100fの頂部に達すると、係止用突起100fが逆L字形の係止穴100fの水平部に入れられる。よって、吸着ヘッド100aは半導体素子12を吸着した状態で維持される。吸着ヘッド100aは、図23の吊り下げ機構102とともに使用されることができ、あるいはその他の吊り下げ機構又は支持機構とともに使用されることができる。
図18から図20は、吸着ヘッド100aがそれぞれ図12から図14の吊り下げ機構102とともに使用される例を示す図である。
半導体素子12の電極14に取り付けられた金バンプ62の上にはんだ膜を形成するためには、金バンプ62を溶融はんだに浸漬するばかりでなく、はんだ膜を金バンプ62に蒸着することもできる。
図21及び図22ははんだ膜を金バンプ62に蒸着する例を示す図である。この場合には、半導体素子12の電極14に取り付けられた金バンプ62のみを露出させる開口をもったマスク106を使用する。半導体素子12にマスク106をした状態で、半導体素子12を真空室108に入れ、ターゲット110を加熱してはんだ蒸気を金バンプ62に付着させる。このようにして、はんだ膜を金バンプ62に蒸着することができる。
参考例の半導体装置を示す図である。 図1の半導体素子を回路基板に取り付けた状態を示す図である。 本発明の実施例の半導体装置を示す図である。 図3の半導体装置の変形例を示す図である。 参考例の半導体装置を示す図である。 参考例の半導体装置を示す図である。 参考例の半導体装置を示す図である。 本発明の他の実施例の半導体装置の製造装置を示す図である。 本発明の他の実施例の半導体装置の製造装置を示す図である。 図9の装置においてブース内に複数の溶融はんだ槽と、フラックス剤槽とを備えた例を示す図である。 図8及び図9の装置の吸着支持装置の特徴を示図である。 吊り下げ機構の変形例を示す図である。 吊り下げ機構の変形例を示す図である。 吊り下げ機構の変形例を示す図である。 ポンプ式吸着ヘッドの例を示す断面図である。 図15の吸着ヘッドの側面図である。 半導体素子が支持された図15の吸着ヘッドを示す断面図である。 吸着支持装置の変形例を示す図である。 吸着支持装置の変形例を示す図である。 吸着支持装置の変形例を示す図である。 金バンプ要素にはんだバンプ要素を蒸着により形成するための例の一工程を示す図である。 図21に続く工程を示す図である。
符号の説明
10 半導体装置
12 電極
14 半導体素子
16 メタルバンプ
18 コア
20 表面層
22 配線基板
24 電極
26 固定用接着剤
52 金含有はんだ膜
56 はんだ要素
58 金バンプ要素
60 はんだ要素
62 金バンプ要素
64 第1の金属層
66 第2の金属層
68 アマルガム合金を溶融した槽
70 第1の金属層
74 第2の金属層
80 半導体装置の製造装置
82 ブース
84 溶融はんだ槽
86 非活性ガスの供給手段
88 酸素濃度検出手段
90 吸着支持装置
96 フラックス剤槽
100、100a 吸着ヘッド
102 吊り下げ機構

Claims (3)

  1. 半導体素子の電極の上に設けられた金バンプ要素を浸漬可能な溶融はんだ槽と、該半導体素子を吊り下げるための支持構造とを備え、該支持構造は互いに遊動可能に連結された少なくとも2つの連結部材からなる吊り下げ機構を含むことを特徴とする半導体装置の製造装置。
  2. 前記少なくとも2つの連結部材はチェーン状に連結された少なくとも2つの部材からなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造装置。
  3. 半導体素子の電極の上に設けられた金バンプ要素を浸漬可能な溶融はんだ槽と、該半導体素子を吊り下げるための支持構造とを備え、該支持構造は互いに遊動可能に連結された少なくとも2つの連結部材からなる吊り下げ機構と、半導体素子を保持するために開放された吸引孔を有するポンプ式吸着ヘッドとを含むことを特徴とする半導体装置の製造装置。
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