JP4302113B2 - 車載制御装置 - Google Patents

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    • G06F9/44Arrangements for executing specific programs
    • G06F9/4401Bootstrapping

Description

この発明は、例えばエンジンおよびトランスミッションを含む車載パワートレイン等を制御するためのECU(電子制御装置)からなる車載制御装置に関する。
一般的な車載制御装置は、CPUと、不揮発性メモリと、バックアップRAMと、バックアップ電源回路と、ブートプログラムと、アドレス切り換え回路と、メモリ書き換え装置と、バックアップ電源オフ判定回路を備えている。
CPUは、種々の制御変数を用いた制御プログラムにしたがって車載装置を制御する。不揮発性メモリは、書き換え可能であり、制御プログラムを格納する。バックアップRAMは制御変数を格納する。バックアップ電源回路は、バッテリに接続されてバックアップRAMに給電を行う。ブートプログラムは、CPUを動作させて制御プログラムを書き換える。
アドレス切り換え回路は、制御プログラムの書き換え時にブートプログラムをCPUの実行アドレスに配置させる。メモリ書き換え装置は、アドレス切り換え回路を動作させるための書き換え信号とブートプログラムを起動させるためのコマンド信号とを出力する。バックアップ電源オフ判定回路は、通常時にバックアップ電源回路のオン判定状態を保持しており、一度でもバックアップ電源回路がオフ状態になると、オフ判定状態に固定される。
制御プログラムは、バックアップRAMに格納されている制御変数の整合性を確認するために、起動時に不揮発性メモリ内の判定値とバックアップRAM内の所定値とを比較する。
ここで、バックアップRAM内の所定値と、不揮発性メモリ内の判定値との不一致を判定した場合、制御プログラムは、バッテリが遮断されていると判断して、バックアップRAM内の制御定数を初期化する。
また、ブートプログラムを用いて不揮発性メモリ内の制御プログラムを書き換えた場合、制御プログラムは、書き換え終了後の起動時に、上記と同様に不揮発性メモリ内の判定値とバックアップRAM内の所定値とを比較する。
しかし、書き換え前の制御プログラムと書き換え終了後の制御プログラムとで、バックアップRAM内の制御変数の分解能等が変更された場合には、CPUは、バックアップRAM内の制御変数(前回値)を用いて変更後の制御プログラムを実行することになるので、例えばエンジンを誤制御するおそれがある。
したがって、不揮発性メモリ内の制御プログラムを変更した場合には、変更後の制御プログラムと、バックアップRAM内の制御変数(前回値)との不適合による不具合を回避するために、バックアップRAM内の制御変数を、新しい制御プログラムに対応した値に初期化する必要がある。
そこで、不揮発性メモリ内の制御プログラムを書き換える際に、制御装置からバッテリを一時的に切り離してバックアップ電源回路への給電を遮断し、制御プログラムの書き換え終了後起動時に、バックアップ電源オフ判定回路の情報に基づいて、バックアップRAM内の制御変数を初期化する方法が提案されている。
しかしながら、制御プログラムの書き換え毎にバッテリを切り離すと、バックアップ電源回路を共用している他の各種機器に記憶された情報もクリアされる。
そのため、各種機器内のバックアップRAMを再度初期設定する必要があり、書き換え工程数が増大してコストアップを招くおそれがある。
また、バックアップ電源回路の遮断忘れによりバックアップRAMの初期化漏れが生じるおそれや、切り離しおよび接続工程数の増大によりコストアップを招くおそれがある。
そのため、従来の車載制御装置は、不揮発性メモリ内の制御プログラムを書き換える際に、ブートプログラムによってセットされる初期化フラグをバックアップRAM上に設け、制御プログラムは、書き換え終了後の起動時に、初期化フラグのセット状態に応答してバックアップRAM内の制御変数を初期化している(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−288573号公報
従来の車載制御装置では、ブートプログラムによってセットされる初期化フラグのセット状態に応答してバックアップRAM内の制御変数を初期化しているが、通常、ブートプログラムは、開発ステージと量産ステージとで変更されないので、開発ステージでの制御プログラムの書き換え時にもバックアップRAM内の制御変数が初期化される。
そのため、制御プログラムの書き換え毎にアイドル状態の学習等を実施する必要が生じ、開発の効率化を妨げるという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題とするものであって、その目的は、開発ステージにおける制御プログラムの書き換え時には、バックアップRAM内の制御変数を初期化せず、市場での制御プログラムの書き換え時には、バックアップRAM内の制御変数を自動的に初期化することができる車載制御装置を提供することである。
この発明に係る車載制御装置は、種々の制御変数を用いた制御プログラムにしたがって車載装置を制御するためのCPUと、制御プログラムを格納する書き換え可能な不揮発性メモリと、制御変数を格納するバックアップRAMと、バックアップRAMに給電を行うバックアップ電源回路と、CPUを動作させて制御プログラムを書き換えるためのブートプログラムと、制御プログラムの書き換え時に、CPUの実行アドレスをブートプログラムに切り換えるためのアドレス切り換え回路と、メモリ書き換え装置とを備え、メモリ書き換え装置は、アドレス切り換え回路を動作させるための書き換え信号と、ブートプログラムを起動させるためのコマンドを含むコマンド信号群と、制御プログラムの書き換え終了後にダイアグコードを消去させるための消去コマンド信号とを出力し、制御プログラムは、書き換え終了後の起動時に、消去コマンド信号に応答してバックアップRAM内の制御変数を初期化するものである。
この発明の車載制御装置によれば、メモリ書き換え装置が、ダイアグコードを消去させるための消去コマンド信号を出力し、制御プログラムが、書き換え終了後の起動時に、消去コマンド信号に応答してバックアップRAM内の制御変数を初期化する。
そのため、開発ステージにおける制御プログラムの書き換え時には、バックアップRAM内の制御変数を初期化せず、市場での制御プログラムの書き換え時には、バックアップRAM内の制御変数を自動的に初期化することができるので、開発の効率化を図ることができる。
以下、この発明の各実施の形態について図に基づいて説明するが、各図において同一、または相当する部材、部位については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は、例えばエンジン制御装置等の一般的な車載制御装置を示すブロック図である。
図1において、ECU(電子制御装置:Electrical Control Unit)からなる制御装置1は、マイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と略称する)2と、マイコン2内の動作状態をリセット(初期化)するためのリセット制御回路3と、マイコン2に対する給電をバックアップするバックアップ電源回路4と、マイコン2内の入出力インタフェース(I/O)5と外部制御対象(後述する)とを接続する外部入出力インタフェース(図示せず)とを備えている。
マイコン2は、種々の制御変数(後述する)を用いた制御プログラム(後述する)にしたがって、例えばエンジンおよびパワートレイン等の車載装置を制御するためのCPU6と、CPU6を動作させるための制御プログラムを格納する書き換え可能な不揮発性ROM(不揮発性メモリ)7と、CPU6を動作させて不揮発性ROM7内の制御プログラムを書き換えるためのブートプログラム8と、制御プログラムに関連した制御変数を格納するバックアップRAM9とを備えている。
不揮発性ROM7は、例えばフラッシュROM等の消去可能なプログラマブルROMから構成されている。
なお、ブートプログラム8は、不揮発性ROM7とは別のROMに格納されている。
また、不揮発性ROM7およびバックアップRAM9には、バックアップRAM9内の格納データが正常であるか否かを判定するための判定値および所定値が、それぞれ記憶されている。
また、マイコン2は、CPU6と不揮発性ROM7およびブートプログラム8との間に介在されたアドレス切り換え回路10を備えており、アドレス切り換え回路10は、制御プログラムの書き換え時に、CPU6のメモリマップ(後述する)内の実行アドレスを不揮発性ROM7内の制御プログラムからブートプログラム8に切り換える。
さらに、マイコン2は、入出力インタフェース5と、バックアップ電源オフ判定回路11とを備えている。マイコン2内のCPU6は、入出力インタフェース5および外部入出力インタフェースを介して外部制御対象(後述する)と接続されている。
また、バックアップ電源オフ判定回路11は、通常時にバックアップ電源回路4のオン判定状態を保持しており、一度でもバックアップ電源回路4がオフ状態になると、オフ判定状態に固定される。
マイコン2内の不揮発性ROM7およびブートプログラム8は、アドレス切り換え回路10を介してCPU6に接続され、バックアップRAM9、入出力インタフェース5およびバックアップ電源オフ判定回路11は、CPU6に直接接続されている。
また、バックアップRAM9およびバックアップ電源オフ判定回路11は、バックアップ電源回路4に接続されている。
また、マイコン2内の入出力インタフェース5は、制御装置1内の外部入出力インタフェースを介して、外部制御対象となるエンジン12に接続され、バックアップ電源回路4は、車載のバッテリ13および他の各種制御機器14(車載電話、時計およびFMラジオ等の制御機器)に接続されている。バックアップRAM9は、バッテリ13から、バックアップ電源回路4を介して給電されている。
必要に応じて制御装置1に接続されるメモリ書き換え装置15は、不揮発性ROM7内の制御プログラムの書き換え(更新)時に、双方向の通信線Lを介して制御装置1に接続され、アドレス切り換え回路10を動作させるとともに制御プログラムを新規仕様に更新するための書き換え信号A、ブートプログラム8を起動させるためのコマンドを含むコマンド信号群C、ダイアグコード(後述する)を消去させるための消去コマンド信号E、および種々のデータ信号(図示せず)等を出力する。
オンオフ信号からなる書き換え信号Aは、リセット制御回路3およびアドレス切り換え回路10を動作させ、リセット制御回路3から出力されるリセット信号RによりCPU6の動作状態(実行アドレス)をリセットするとともに、ブートプログラム8をCPU6のリセット後の実行アドレスに配置させる。
種々のコマンドを含むコマンド信号群Cおよびデータ信号は、通信線Lから入出力インタフェース(図示せず)を介してCPU6に入力され、制御プログラムを書き換えるためのブートプログラム8を動作させて、不揮発性ROM7内の制御プログラムの初期化(クリア)、データのチェックおよび書き換え処理等を実行する。
ここで、ダイアグコードは、ECU間通信を行うシステムにおける、制御プログラムの書き換え時に生じた通信異常の記録である。また、ダイアグコードを消去させるための消去コマンド信号Eは、制御プログラムの書き換え終了後で、かつ書き換え信号Aがオンからオフに切り換えられて書き換え終了後の制御プログラムが起動された後に、車両に搭載されている全てのECUに対して出力される。
図2は、CPU6のメモリマップの領域関係を示す説明図であり、図2(a)は通常(書き換え信号Aがオフ)時の状態、図2(b)は書き換え(書き換え信号Aがオン)時の状態をそれぞれ示す。通常時(図2(a))および書き換え時(図2(b))の各メモリ領域の切り換えは、アドレス切り換え回路10により行われ、リセット後の実行アドレスは、メモリマップの最下端となる。
すなわち、制御プログラムを書き換えるためのブートプログラム8は、通常時(図2(a))においては、CPU6のメモリマップから外れた実行アドレスの領域外(破線参照)に位置しているが、書き換え時(図2(b))においては、CPU6が処理を開始するときの実行アドレス位置に切り換えられる。
図3〜図5は、ブートプログラム8の処理ルーチンを示すフローチャートである。図3は、コマンド信号群Cに応じて実行される初期化処理ルーチン、図4は、コマンド信号群Cに応答して実行されるシリアル割り込み(SCI)処理ルーチン、図5は、コマンド信号群Cおよびデータ信号による書き込み処理ルーチンを示している。
また、図6は、不揮発性ROM7内の制御プログラムの処理ルーチンを示すフローチャートである。
次に、図2〜図6を参照しながら、図1に示した一般的な車載制御装置の動作について説明する。
制御装置1内のCPU6は、通常時においては、図2(a)のように、実行アドレスに位置する制御プログラム(不揮発性ROM7上に書き込まれた)を実行し、エンジン12等を制御する。
また、CPU6は、書き換え時においては、図2(b)のように、実行アドレスに位置するブートプログラム8を実行する。
一般に、例えばエンジン等の車載装置を制御する車載制御装置においては、要求仕様に応じて不揮発性ROM7内の制御プログラムが書き換えられる。
このとき、不揮発性ROM7を消去しても書き換え処理用のプログラムが消去されないように、不揮発性ROM7とは別のROMに格納されたブートプログラム8によって実行される。
マイコン2内のアドレス切り換え回路10は、CPU6が実行するプログラムを切り換えるためのもので、メモリ書き換え装置15から出力される書き換え信号Aがオフのとき(通常時)には、不揮発性ROM7内の制御プログラムを選択し(図7(a)参照)、書き換え信号Aがオンのとき(書き換え時)には、ブートプログラム8を選択する(図7(b)参照)。
すなわち、CPU6が実行するプログラムは、書き換え信号Aのオフからオンへの変化に応答して、不揮発性ROM7内の制御プログラムからブートプログラム8に切り換わり、書き換え信号Aのオンからオフへの変化に応答して、ブートプログラム8から制御プログラムに切り換わる。
また、書き換え信号Aのオンオフ変化により、リセット制御回路3からリセット信号Rが出力される。これに応答して、リセット信号Rによってリセットされた後の実行アドレスから、制御プログラムまたはブートプログラム8が実行される。
制御プログラムの書き換え時において、メモリ書き換え装置15からコマンド信号群Cが出力されると、制御装置1内のCPU6は、ブートプログラム8を起動させて、図3のフローチャートに示した処理ルーチンを開始する。
すなわち、シリアルの通信線Lを介したSCI処理を許可するとともに、CPU6内部の任意のレジスタ(図示せず)内に設けられた書き込み中フラグFWをクリアして各種の初期化を実行し(ステップS21)、SCI処理ルーチンの割り込み待ちの状態とする。
続いて、コマンド信号群Cに応答して、CPU6は、シリアル割り込み(SCI)処理ルーチンを起動させて、図4のフローチャートに示した処理ルーチンを開始する。
まず、書き込み中フラグFWがセット状態であるか否かを判定する(ステップS31)。
ステップS31において、書き込み中フラグFWがセット状態である(すなわち、Yes)と判定された場合には、制御プログラムの書き込み処理を実行して(ステップS32)、SCI処理ルーチンにリターンする。
なお、初期状態においては、図3内のステップS21によって、書き込み中フラグFWがクリアされているので、ステップS31において、書き込み中フラグFWがセット状態ではない(すなわち、No)と判定される。
次に、コマンド信号群Cが初期化コマンドを含むか否かを判定する(ステップS33)。
ステップS33において、初期化コマンドを含む(すなわち、Yes)と判定された場合には、不揮発性ROM7内の制御プログラムを消去して初期化し(ステップS34)、SCI処理ルーチンにリターンする。
一方、ステップS33において、初期化コマンドを含まない(すなわち、No)と判定された場合には、コマンド信号群Cがチェックサムコマンドを含むか否かを判定する(ステップS35)。
ステップS35において、チェックサムコマンドを含む(すなわち、Yes)と判定された場合には、不揮発性ROM7の全領域を加算して合計値を求め、その値をメモリ書き換え装置15に送信して(ステップS36)、SCI処理ルーチンにリターンする。
このとき、もし不揮発性ROM7の合計値が異常であれば、制御プログラムの正確な書き換えが実行されなかったものとして、メモリ書き換え装置15により、データ信号に基づく再度の書き換え処理が適宜実行される。
一方、ステップS35において、チェックサムコマンドを含まない(すなわち、No)と判定された場合には、コマンド信号群Cが書き込みコマンドを含むか否かを判定する(ステップS37)。
ステップS37において、書き込みコマンドを含む(すなわち、Yes)と判定された場合には、書き込み中フラグFWをセット状態にするとともに、不揮発性ROM7内のデータ数を計数するカウンタCNT1をクリアして(ステップS38)、SCI処理ルーチンにリターンする。
一方、ステップS37において、書き込みコマンドを含まない(すなわち、No)と判定された場合には、コマンド信号群Cが判定不可能な状態であるので、エラー状態を示す信号をメモリ書き換え装置15に送信し(ステップS39)、SCI処理ルーチンにリターンする。
このとき、メモリ書き換え装置15は、このエラー状態を示す信号に応答して、例えばコマンド信号群Cを制御装置1に再度出力する。
ここで、図4内の書き込み処理ステップS32では、図5のフローチャートに示した処理ルーチンが実行される。
まず、不揮発性ROM7の先頭アドレスにカウンタCNT1のアドレスを加算して、加算後のアドレスに受信データ(データ信号)の値を書き込み(ステップS41)、カウンタCNT1の値を「1」だけインクリメント(CNT1=CNT1+1)する(ステップS42)。
なお、初期状態においては、図4内のステップS38によって、カウンタCNT1がクリアされているので、ステップS42に示したカウンタCNT1のインクリメントは、所定データ数Nに達するまで繰り返される。
続いて、カウンタCNT1が所定データ数N以上に達したか否かを判定することにより、受信データを不揮発性ROM7の全領域に書き込み済みか否かを判定する(ステップS43)。
ステップS43において、カウンタCNT1が所定データ数N以上に達していない(CNT1<N)(すなわち、No)と判定された場合には、直ちに図5の書き込み処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS43において、カウンタCNT1が所定データ数N以上に達した(CNT1≧N)(すなわち、Yes)と判定された場合には、不揮発性ROM7の全領域を加算してチェックサム用の合計値を求め、その値をメモリ書き換え装置15に送信し(ステップS44)、書き込み中フラグFWをクリアして(ステップS45)、図5の書き込み処理ルーチンを終了する。
こうして、ブートプログラム8を実行することにより、不揮発性ROM7内の制御プログラムが新規仕様に更新される。
次に、メモリ書き換え装置15から出力される書き換え信号Aのオンからオフへの変化に応答して、制御装置1内のCPU6は、更新後の制御プログラムを起動させて、図6のフローチャートに示した処理ルーチンを開始する。
また、このときダイアグコードを消去させるための消去コマンド信号Eがメモリ書き換え装置15から制御装置1に出力される。
まず、バックアップ電源オフ判定回路11の判定状態を参照し、バックアップ電源回路4がオフされたか否かを判定する(ステップS51)。
ステップS51において、バックアップ電源がオフされていない(バックアップ状態)(すなわち、No)と判定された場合には、不揮発性ROM7内の判定値とバックアップRAM9内の所定値とを比較し、両者が不一致であるか否かによって、バックアップRAM9内の格納データ(制御変数)が異常であるか否かを判定する(ステップS52)。
ステップS52において、不揮発性ROM7内の判定値とバックアップRAM9内の所定値とが一致しており、バックアップRAM9内の格納データが正常である(すなわち、No)と判定された場合には、バックアップRAM9以外のRAM等の初期化処理を行い(ステップS53)、例えばエンジンおよびパワートレイン等の車載装置を制御する通常処理を実行する(ステップS54)。
一方、ステップS51において、バックアップ電源がオフされた(すなわち、Yes)と判定された場合、およびステップS52において、不揮発性ROM7内の判定値とバックアップRAM9内の所定値とが不一致であり、バックアップRAM9内の格納データが異常である(すなわち、Yes)と判定された場合には、バックアップRAM9内の制御変数を、新しい制御プログラムに対応した所定の値に初期化する(ステップS55)。
なお、バックアップRAM9内の所定値は、ステップS55での初期化によって、同時に不揮発性ROM7内の判定値と一致するように変更される。
続いて、バックアップ電源オフ判定回路11をバックアップ状態に設定(初期化)して(ステップS56)、ステップS53に移行する。
ここで、制御プログラムの書き換え終了後に、制御装置1とバッテリ13との接続を手動操作で遮断しておくことにより、バックアップRAM9内の制御変数を初期化することができる。
また、バックアップRAM9内の格納データが異常であると判定された場合にも、同様に、バックアップRAM9内の制御変数を初期化することができる。
次に、メモリ書き換え装置15からコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS57)。
ステップS57において、メモリ書き換え装置15からコマンドを受信した(すなわち、Yes)と判定された場合には、そのコマンドがダイアグコードを消去させるための消去コマンド信号Eであるか否かを判定する(ステップS58)。
ステップS58において、コマンドが消去コマンド信号Eである(すなわち、Yes)と判定された場合には、ダイアグコードを消去して(ステップS59)、ステップS54に移行して再び通常処理を実行する。
一方、ステップS57において、メモリ書き換え装置15からコマンドを受信していない(すなわち、No)と判定された場合、およびステップS58において、コマンドが消去コマンド信号Eでない(すなわち、No)と判定された場合には、直ちにステップS54に移行して再び通常処理を実行する。
これにより、ECU間通信を行うシステムにおいて、通信を行う相手側のECU内の制御プログラムが書き換え中であって、ECUからの通信に対して応答できない場合に、通信異常と判定されて記録されたダイアグコードを消去することができる。
なお、消去コマンド信号Eは、市場で制御プログラムを書き換えるために用いられるメモリ書き換え装置15、および市場に流通するダイアグテスター等に書き換え手順として組み込まれており、開発ステージで制御プログラムを書き換えるために用いられる書き換え専用ツール等には組み込まれていない。
また、消去コマンド信号Eは、ECU間通信を行うシステムにおいて、ダイアグコードを消去するためのコマンド信号であるが、ECU間通信の有無に関わらず、制御プログラムの書き換えを実行したECUを含め、車両に搭載されている全てのECUに対して出力される。
次に、本発明の実施の形態1に係る車載制御装置の特徴部について説明する。
この発明の実施の形態1に係る車載制御装置の構成を示すブロック図は、前述の図1に示した一般的な車載制御装置を示すブロック図と同様なので、説明を省略する。
なお、上記の一般的な車載制御装置とは、不揮発性ROM7内の制御プログラムの処理ルーチンが異なっている。
以下、図7のフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態1に係る車載制御装置の動作について説明する。
図7は、前述の制御プログラムの処理ルーチン(図6)に対応しており、ステップS60が追加されたことを除けば、他のステップS51〜S59については、図6と同様である。
また、図示しない構成ならびに他の処理ルーチンおよび動作は、図2〜図5に示した通りであり、前述と同様の動作については、詳述を省略する。
まず、前述のように、書き換え信号Aがオフからオンに切り換わると、CPU6の動作を決定するメモリマップ内の実行アドレスは、図2(b)のように書き換え時の状態に切り換わり、CPU6は、ブートプログラム8を起動させて、図3〜図5のフローチャートに示した処理ルーチンを実行し、不揮発性ROM7内の制御プログラムが新規仕様に更新される。
次に、制御プログラムの更新が終了して、メモリ書き換え装置15から出力される書き換え信号Aがオンからオフに変化すると、CPU6のメモリマップ内の実行アドレスは、図2(a)のように通常時の状態に切り換わり、CPU6は、更新後の制御プログラムを起動させて、図7のフローチャートに示した処理ルーチンを開始する。
すなわち、前述のように、ステップS51でバックアップ電源がオフされていないと判定され、ステップS52でバックアップRAM9内の格納データが異常でないと判定された場合には、バックアップRAM9以外のRAM等の初期化処理を行い(ステップS53)、通常処理を実行する(ステップS54)。
また、ステップS51でバックアップ電源がオフされたと判定された場合、およびステップS52でバックアップRAM9内の格納データが異常であると判定された場合には、バックアップRAM9内の制御変数を、新しい制御プログラムに対応した所定の値に初期化し(ステップS55)、バックアップ電源オフ判定回路11を初期化して(ステップS56)、ステップS53に移行する。
続いて、メモリ書き換え装置15からコマンドを受信したか否かを判定し(ステップS57)、メモリ書き換え装置15からコマンドを受信した(すなわち、Yes)と判定された場合には、そのコマンドが消去コマンド信号Eであるか否かを判定する(ステップS58)。
ステップS58において、コマンドが消去コマンド信号Eである(すなわち、Yes)と判定された場合には、ダイアグコードを消去する(ステップS59)。また、バックアップRAM9内の制御変数を、新しい制御プログラムに対応した所定の値に初期化し(ステップS60)、ステップS54に移行して再び通常処理を実行する。
一方、ステップS57において、メモリ書き換え装置15からコマンドを受信していない(すなわち、No)と判定された場合、およびステップS58において、消去コマンド信号Eでない(すなわち、No)と判定された場合には、直ちにステップS54に移行して再び通常処理を実行する。
これにより、書き換え前の制御プログラムと書き換え終了後の制御プログラムとで、バックアップRAM9内の制御変数の分解能等が変更された場合であっても、CPU6は、制御変数の前回値を用いることなく、新しい制御プログラムに対応した所定の値に初期化された制御変数を用いて制御プログラムを実行する。
そのため、バックアップRAM9内の制御変数の不適合による不具合を確実に回避することができる。
また、バックアップ電源回路4の遮断忘れによるバックアップRAM9の初期化漏れや、切り離しおよび接続工程数の増大によるコストアップを回避することができる。
この発明の実施の形態1に係る車載制御装置によれば、メモリ書き換え装置15が、ダイアグコードを消去させるための消去コマンド信号Eを出力し、制御プログラムが、書き換え終了後の起動時に、消去コマンド信号Eに応答してバックアップRAM9内の制御変数を、新しい制御プログラムに対応した所定の値に初期化する。
また、前述のように、消去コマンド信号Eは、市場で制御プログラムを書き換えるために用いられるメモリ書き換え装置15、および市場に流通するダイアグテスター等には、書き換え手順として組み込まれているものの、開発ステージで制御プログラムを書き換えるために用いられる書き換え専用ツール等には組み込まれていない。
そのため、開発ステージにおける制御プログラムの書き換え時には、バックアップRAM9内の制御変数を初期化せず、市場での制御プログラムの書き換え時には、バックアップRAM9内の制御変数を自動的に初期化することができるので、開発の効率化を図ることができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、制御プログラムは、消去コマンド信号Eに応答してバックアップRAM9内の制御変数を初期化するとしたが、これに限定されず、制御プログラムは、消去コマンド信号Eに応答して、バックアップRAM9内の格納データの異常を判定するステップS52において異常判定されるように、バックアップRAM9に記憶された所定値を、不揮発性ROM7に記憶された判定値と異なる異常値に設定してもよい。
以下に、バックアップRAM9に記憶された所定値を、不揮発性ROM7に記憶された判定値と異なる異常値に設定する処理について説明する。
この発明の実施の形態2に係る車載制御装置の構成は、前述の実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
以下、図8のフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態2に係る車載制御装置の動作について説明する。
図8は、前述の制御プログラムの処理ルーチン(図7)に対応しており、ステップS60がステップS61に変更されたことを除けば、他のステップS51〜S59については、図7と同様である。
また、図示しない構成ならびに他の処理ルーチンおよび動作は、図2〜図6に示した通りであり、前述と同様の動作については、詳述を省略する。
まず、制御プログラムの更新が終了して、メモリ書き換え装置15から出力される書き換え信号Aがオンからオフに変化すると、CPU6のメモリマップ内の実行アドレスは、図2(a)のように通常時の状態に切り換わり、CPU6は、更新後の制御プログラムを起動させて、図8のフローチャートに示した処理ルーチンを開始する。
すなわち、前述のように、ステップS51でバックアップ電源がオフされていないと判定され、ステップS52でバックアップRAM9内の格納データが異常でないと判定された場合には、バックアップRAM9以外のRAM等の初期化処理を行い(ステップS53)、通常処理を実行する(ステップS54)。
また、ステップS51でバックアップ電源がオフされたと判定された場合、およびステップS52でバックアップRAM9内の格納データが異常であると判定された場合には、バックアップRAM9内の制御変数を、新しい制御プログラムに対応した所定の値に初期化し(ステップS55)、バックアップ電源オフ判定回路11を初期化して(ステップS56)、ステップS53に移行する。
続いて、メモリ書き換え装置15からコマンドを受信したか否かを判定し(ステップS57)、メモリ書き換え装置15からコマンドを受信した(すなわち、Yes)と判定された場合には、そのコマンドが消去コマンド信号Eであるか否かを判定する(ステップS58)。
ステップS58において、コマンドが消去コマンド信号Eである(すなわち、Yes)と判定された場合には、ダイアグコードを消去する(ステップS59)。また、バックアップRAM9内の格納データの異常を判定するステップS52において使用されるバックアップRAM9に記憶された所定値を、不揮発性ROM7に記憶された判定値と異なる異常値に設定する(ステップS61)。
ただし、ステップS61でバックアップRAM9の所定値が異常値に設定されて以降は、ステップS54〜ステップS61の処理が周期的に繰り返されるのみであり、ステップS52でのバックアップRAM9内の格納データの異常判定も、ステップS55でのバックアップRAM9内の制御変数の初期化も実行されない。
一方、市場で制御プログラムを書き換えるために用いられるメモリ書き換え装置15は、消去コマンド信号Eを車両に搭載されている全てのECUに対して出力すると、書き換え手順を全て終了し、車載制御装置から切り離される。
続いて、メモリ書き換え装置15を切り離した後に、車載制御装置を起動すると、CPU6は、制御プログラムを起動させて、図8のフローチャートに示した処理ルーチンを再び開始する。
このとき、ステップS52において、不揮発性ROM7内の判定値とバックアップRAM9内の所定値とが不一致であり、バックアップRAM9内の格納データが異常である(すなわち、Yes)と判定され、ステップS55で、バックアップRAM9内の制御変数が、新しい制御プログラムに対応した所定の値に初期化される。
これにより、容易な構成および作業手続で、バックアップRAM9内の制御変数の不適合による不具合を確実に回避することができる。
この発明の実施の形態2に係る車載制御装置によれば、メモリ書き換え装置15が、ダイアグコードを消去させるための消去コマンド信号Eを出力し、制御プログラムが、書き換え終了後の起動時に、消去コマンド信号Eに応答してバックアップRAM9に記憶された所定値を異常値に設定し、次回起動時に、異常値と判定値との不一致状態に応答してバックアップRAM9内の制御変数を新しい制御プログラムに対応した所定の値に初期化する。
そのため、上記実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
なお、上記実施の形態2では、制御プログラムが、消去コマンド信号Eに応答してバックアップRAM9に記憶された所定値を異常値に設定するとしたが、これに限定されない。制御プログラムは、消去コマンド信号Eに応答して、バックアップRAM9に記憶された所定値と異なる判定値を制御プログラムに設定してもよい。
この場合も、上記実施の形態2と同様の効果を奏することができる。
実施の形態3.
図9は、この発明の実施の形態3に係る車載制御装置を示すブロック図である。
図9において、制御装置1Aは、CPU6に接続され、電気的に消去および書き換え可能なEEPROM16をさらに備えている。
その他の構成については、前述の実施の形態1と同様であり、その説明は省略する。
EEPROM16は、バックアップRAM9への給電が遮断した際のデータ保護のために設けられ、バックアップRAM9に記憶された制御変数と同じデータを格納している。
ここで、バックアップRAM9への給電が遮断した場合には、EEPROM16に格納された制御変数をバックアップRAM9内の所定の制御変数に格納する。
以下、図10のフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態3に係る車載制御装置の動作について説明する。
図10は、前述の制御プログラムの処理ルーチン(図8)に対応しており、ステップS62が追加されたことを除けば、他のステップS51〜S61については、図8と同様である。
また、図示しない構成ならびに他の処理ルーチンおよび動作は、図2〜図6に示した通りであり、前述と同様の動作については、詳述を省略する。
まず、制御プログラムの更新が終了して、メモリ書き換え装置15から出力される書き換え信号Aがオンからオフに変化すると、CPU6のメモリマップ内の実行アドレスは、図2(a)のように通常時の状態に切り換わり、CPU6は、更新後の制御プログラムを起動させて、図10のフローチャートに示した処理ルーチンを開始する。
すなわち、前述のように、ステップS58において、コマンドが消去コマンド信号Eである(すなわち、Yes)と判定された場合には、ダイアグコードを消去する(ステップS59)。また、バックアップRAM9内の格納データの異常を判定するステップS52において使用されるバックアップRAM9に記憶された所定値を、不揮発性ROM7に記憶された判定値と異なる異常値に設定する(ステップS61)。
一方、市場で制御プログラムを書き換えるために用いられるメモリ書き換え装置15は、消去コマンド信号Eを車両に搭載されている全てのECUに対して出力すると、書き換え手順を全て終了し、車載制御装置から切り離される。
続いて、メモリ書き換え装置15を切り離した後に、車載制御装置を起動すると、CPU6は、制御プログラムを起動させて、図10のフローチャートに示した処理ルーチンを再び開始する。
このとき、ステップS52において、不揮発性ROM7内の判定値とバックアップRAM9内の所定値とが不一致であり、バックアップRAM9内の格納データが異常である(すなわち、Yes)と判定され、ステップS55で、バックアップRAM9内の制御変数が、新しい制御プログラムに対応した所定の値に初期化される。
次に、EEPROM16に格納された制御定数のうち所定の制御変数を、バックアップRAM9内の所定の制御変数に格納する(ステップS62)。
ここで、所定の制御変数とは、初期化せずに保持して再利用する必要がある制御変数を示す。
この発明の実施の形態3に係る車載制御装置によれば、制御プログラムは、バックアップRAM9内の制御変数を初期化した後、EEPROM16内の制御変数のうち所定の制御変数を、バックアップRAM9に格納する。
そのため、制御プログラムの書き換えに伴って、必要最小限の制御変数のみを初期化することができ、市場で制御プログラムを書き換えた場合であっても、初期化せずに保持して再利用したい制御変数をEEPROM16からバックアップRAM9に格納することができるので、制御プログラム書き換え後の制御性を向上させることができる。
実施の形態4.
上記実施の形態1では、制御プログラムは、消去コマンド信号Eに応答してバックアップRAM9内の制御変数を初期化するとした。また、上記実施の形態2および3では、制御プログラムは、消去コマンド信号Eに応答して、バックアップRAM9内の格納データの異常を判定するステップS52において異常判定されるように、バックアップRAM9に記憶された所定値を、不揮発性ROM7に記憶された判定値と異なる異常値に設定するとした。
しかしながら、これに限定されず、制御プログラムは、メモリ書き換え装置15から出力され、バックアップRAM9内の制御変数を初期化するための初期化コマンド信号に応答して、バックアップRAM9内の制御変数を初期化してもよい。
以下に、初期化コマンド信号に応答して、バックアップRAM9内の制御変数を初期化する処理について説明する。
この発明の実施の形態4に係る車載制御装置の構成は、前述の実施の形態3と同様なので、説明を省略する。
なお、初期化コマンド信号(図示せず)は、市場で制御プログラムを書き換えるために用いられるメモリ書き換え装置15、および市場に流通するダイアグテスター等に書き換え手順として組み込まれるものとする。
以下、図11のフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態4に係る車載制御装置の動作について説明する。
図11は、前述の制御プログラムの処理ルーチン(図10)に対応しており、ステップS63が追加されたことを除けば、他のステップS51〜S62については、図10と同様である。
また、図示しない構成ならびに他の処理ルーチンおよび動作は、図2〜図6に示した通りであり、前述と同様の動作については、詳述を省略する。
まず、制御プログラムの更新が終了して、メモリ書き換え装置15から出力される書き換え信号Aがオンからオフに変化すると、CPU6のメモリマップ内の実行アドレスは、図2(a)のように通常時の状態に切り換わり、CPU6は、更新後の制御プログラムを起動させて、図11のフローチャートに示した処理ルーチンを開始する。
すなわち、メモリ書き換え装置15からコマンドを受信したか否かを判定し(ステップS57)、メモリ書き換え装置15からコマンドを受信した(すなわち、Yes)と判定された場合には、そのコマンドが消去コマンド信号Eであるか否かを判定する(ステップS58)。
ステップS58において、コマンドが消去コマンド信号Eである(すなわち、Yes)と判定された場合には、ダイアグコードを消去して(ステップS59)、メモリ書き換え装置15から受信したコマンドが初期化コマンド信号であるか否かを判定する(ステップS63)。
一方、ステップS58において、コマンドが消去コマンド信号Eでない(すなわち、No)と判定された場合には、直ちにステップS63に移行する。
ステップS63において、コマンドが初期化コマンド信号である(すなわち、Yes)と判定された場合には、バックアップRAM9内の格納データの異常を判定するステップS52において使用されるバックアップRAM9に記憶された所定値を、不揮発性ROM7に記憶された判定値と異なる異常値に設定して(ステップS61)、ステップS54に移行して再び通常処理を実行する。
一方、ステップS57において、メモリ書き換え装置15からコマンドを受信していない(すなわち、No)と判定された場合、およびステップS63において、初期化コマンド信号でない(すなわち、No)と判定された場合には、直ちにステップS54に移行して再び通常処理を実行する。
この発明の実施の形態4に係る車載制御装置によれば、消去コマンド信号Eに応答してバックアップRAM9内の制御変数を初期化する代わりに、バックアップRAM9内の制御変数を初期化するための初期化コマンド信号を、市場で制御プログラムを書き換えるために用いられるメモリ書き換え装置15、および市場に流通するダイアグテスター等に書き換え手順として組み込むことにより、上記実施の形態1〜3と同様の効果を奏することができる。
一般的な車載制御装置を示すブロック図である。 一般的な車載制御装置内のCPUのメモリマップを示す説明図である。 一般的なブートプログラムの初期化制御ルーチンを示すフローチャートである。 一般的なブートプログラムのシリアル割り込み処理ルーチンを示すフローチャートである。 一般的な制御プログラム変更時の書き込み処理ルーチンを示すフローチャートである。 一般的な制御プログラムの処理動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る車載制御装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る車載制御装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3に係る車載制御装置を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3に係る車載制御装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態4に係る車載制御装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1、1A 制御装置、4 バックアップ電源回路、6 CPU、7 不揮発性ROM(不揮発性メモリ)、8 ブートプログラム、9 バックアップRAM、10 アドレス切り換え回路、15 メモリ書き換え装置、16 EEPROM、A 書き換え信号、C コマンド信号群、E 消去コマンド信号。

Claims (4)

  1. 種々の制御変数を用いた制御プログラムにしたがって車載装置を制御するためのCPUと、
    前記制御プログラムを格納する書き換え可能な不揮発性メモリと、
    前記制御変数を格納するバックアップRAMと、
    前記バックアップRAMに給電を行うバックアップ電源回路と、
    前記CPUを動作させて前記制御プログラムを書き換えるためのブートプログラムと、
    前記制御プログラムの書き換え時に、前記CPUの実行アドレスを前記ブートプログラムに切り換えるためのアドレス切り換え回路と、
    メモリ書き換え装置とを備え、
    前記メモリ書き換え装置は、前記アドレス切り換え回路を動作させるための書き換え信号と、前記ブートプログラムを起動させるためのコマンドを含むコマンド信号群と、前記制御プログラムの書き換え終了後にダイアグコードを消去させるための消去コマンド信号とを出力し、
    前記制御プログラムは、書き換え終了後の起動時に、前記消去コマンド信号に応答して前記バックアップRAM内の制御変数を初期化することを特徴とする車載制御装置。
  2. 種々の制御変数を用いた制御プログラムにしたがって車載装置を制御するためのCPUと、
    前記制御プログラムを格納する書き換え可能な不揮発性メモリと、
    前記制御変数を格納するバックアップRAMと、
    前記バックアップRAMに給電を行うバックアップ電源回路と、
    前記CPUを動作させて前記制御プログラムを書き換えるためのブートプログラムと、
    前記制御プログラムの書き換え時に、前記CPUの実行アドレスを前記ブートプログラムに切り換えるためのアドレス切り換え回路と、
    メモリ書き換え装置とを備え、
    前記メモリ書き換え装置は、前記アドレス切り換え回路を動作させるための書き換え信号と、前記ブートプログラムを起動させるためのコマンドを含むコマンド信号群と、前記制御プログラムの書き換え終了後にダイアグコードを消去させるための消去コマンド信号とを出力し、
    前記制御プログラムは、前記不揮発性メモリ内の判定値と前記バックアップRAM内の所定値とを比較して、前記判定値と前記所定値との不一致を判定したときに前記バックアップRAM内の制御変数を初期化するとともに、書き換え終了後の起動時に、前記消去コマンド信号に応答して前記所定値を異常値に設定し、次回起動時に、前記異常値と前記判定値との不一致状態に応答して前記バックアップRAM内の制御変数を初期化することを特徴とする車載制御装置。
  3. 前記バックアップRAMに記憶された制御変数を格納する電気的に消去および書き換え可能なEEPROMをさらに備え、
    前記制御プログラムは、前記バックアップRAM内の制御変数を初期化した後、前記EEPROM内の制御変数のうちの所定の制御変数を、前記バックアップRAMに格納することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車載制御装置。
  4. 前記メモリ書き換え装置は、前記バックアップRAM内の制御変数を初期化するための初期化コマンド信号を、前記消去コマンド信号として出力することを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか1項に記載の車載制御装置。
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