JP2002149412A - 電子制御装置 - Google Patents

電子制御装置

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JP2002149412A
JP2002149412A JP2000343348A JP2000343348A JP2002149412A JP 2002149412 A JP2002149412 A JP 2002149412A JP 2000343348 A JP2000343348 A JP 2000343348A JP 2000343348 A JP2000343348 A JP 2000343348A JP 2002149412 A JP2002149412 A JP 2002149412A
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Yoichi Nishiyori
洋一 西依
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Abstract

(57)【要約】 【課題】制御プログラムの変更によりデータメモリにお
けるパラメータ割付が変更される場合において、データ
メモリのデータ初期化を的確に実施することができる電
子制御装置を提供する。 【解決手段】ECU1は、マイコン4、フラッシュRO
M6、EEPROM8等を備える。フラッシュROM6
は、制御プログラムを記憶し、EEPROM8は、各種
制御データを記憶する。EEPROM8のパラメータ割
付の変更を伴う制御プログラムの変更時には、フラッシ
ュROM6に新しいバージョン情報を記憶する。電源投
入時にてマイコン4は、フラッシュROM6のバージョ
ン情報と、EEPROM8のバージョン情報とを比較
し、その比較の結果、バージョン情報が不一致であれ
ば、EEPROM8のデータ初期化を実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種制御データを
記憶するための不揮発性メモリを備え、そのメモリの初
期化を実施する電子制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両システムの開発段階等で用いられる
電子制御装置(ECU)では、例えばエンジン等を制御
するための制御プログラムがフラッシュROM等の不揮
発性メモリに記憶され、外部ツールを用いて制御プログ
ラムの書き替え(バージョンアップ)が行われる。ま
た、同ECUでは、エンジン制御で用いられる学習値や
ダイアグ情報等のパラメータがEEPROM等の不揮発
性メモリに記憶されるようになっている。EEPROM
に学習値等のパラメータを記憶すると、制御中に同パラ
メータを最適な値に更新できるとともに、EEPROM
の記憶データはバッテリ交換時にも保持される。よっ
て、学習値等のパラメータをエンジン制御に継続的に反
映することが可能となり、エンジンの制御性が確保され
ることとなる。
【0003】上記のような不揮発性メモリを書き替える
従来技術として、特開平11−141394号公報及び
特開平11−34767号公報の装置が知られている。
特開平11−141394号公報の装置では、車両を制
御するための制御プログラムをフラッシュROMに記憶
し、新旧の互換性があるときのみ制御プログラムを書き
替える技術が開示されている。一方、特開平11−34
767号公報の装置では、サスペンション制御における
サスペンションの硬さ設定データや異常コードをEEP
ROMに記憶し、外部からの入力信号に伴い同EEPR
OMの初期化を実施する技術が開示されている。
【0004】また、特開2000−259420号公報
では、制御プログラムを記憶するプログラムメモリと学
習値を記憶するデータメモリとを備え、制御プログラム
に従ってエンジン制御を実施する際に学習値が利用可能
であるか否かを判定し、利用不能と判定した場合に学習
値を利用可能なデータに書き替える装置が開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ECUの開
発段階では、制御プログラムのバージョンアップが頻繁
に行われる。このバージョンアップが行われる際には、
EEPROMに記憶すべきパラメータが追加、削除され
たり、同パラメータのアドレスが変更されたりして、パ
ラメータ割付が劇的に変わることが多く、これにより、
新旧の制御プログラムに対するEEPROMのデータ互
換性がなくなることがある。具体的には、図4(a)の
ように、フラッシュROM21に旧制御プログラムが格
納され、EEPROM22には、学習値1〜3と、ダイ
アグ情報としてのダイアグ1〜3と、補正値1〜3等、
各種パラメータが上位アドレスから順に記憶されてい
る。このフラッシュROM21が新制御プログラムに書
き替えられることで、図4(b)のように、EEPRO
M22のパラメータ割付が変更され、ダイアグ3と補正
値1との間にダイアグ4が追加される。
【0006】制御プログラムの変更時には、ECUに外
部ツールが接続され、マイコンによりバスを介してフラ
ッシュROM21に新しい制御プログラムが書き込まれ
るようになっている。一方、EEPROM22はマイコ
ンとシリアル通信ラインにて接続されており、マイコン
によりシリアル通信ラインを介してEEPROM22に
データが書き込まれるようになっている。つまり、フラ
ッシュROM21とEEPROM22とでは、データ書
き替えのための構成が異なる。このため、現状では、フ
ラッシュROM21の制御プログラムの書き替え(リプ
ログラミング)段階では、EEPROM22のデータ書
き替えを実施しない構成となっている。
【0007】それ故、フラッシュROM21のみが新し
い制御プログラムに書き替えられ、EEPROM22の
データの初期化が実施されないままとなることがあり、
この状態でECUを動作させると、図4(a),(b)
のように、新旧におけるEEPROM22のパラメータ
割付が異なり、誤ったパラメータを用いてエンジン制御
が実施されてしまう。つまり、新制御プログラムに従い
ダイアグ4を参照しようとする場合、EEPROM22
におけるダイアグ4に対応するアドレスには、旧のパラ
メータである補正値1が格納されているため、この補正
値1をダイアグ4として誤って参照してしまうこととな
る。
【0008】因みに、上述した公報のいずれにおいて
も、制御プログラムの更新によりデータメモリのパラメ
ータ割付が変更される場合において、データメモリにお
けるデータ初期化を的確に実施することができない。
【0009】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、制御プログラム
の変更によりデータメモリにおけるパラメータ割付が変
更される場合において、データメモリのデータ初期化を
的確に実施することができる電子制御装置を提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、必要に応じてデータメモリのパラメータ割付の変更
を伴う制御プログラムの変更が実施され、その際、プロ
グラムメモリにバージョン情報が記憶される。また、電
源投入時に、プログラムメモリに記憶されているバージ
ョン情報と、データメモリのバージョン情報とが比較さ
れ、その比較の結果、バージョン情報が不一致であれ
ば、データメモリの初期化が実施される。つまり、デー
タメモリのパラメータ割付の変更を伴う制御プログラム
の変更が実施された場合、そのプログラム変更時には、
新しいバージョン情報がプログラムメモリに記憶される
ため、そのバージョン情報と初期化前のデータメモリに
記憶されているバージョン情報との不一致が発生する。
従って、データメモリにおけるパラメータ割付の変更を
必要とするときに、データメモリのデータ初期化を的確
に行うことができる。これにより、プログラムメモリに
おける制御プログラムとデータメモリにおける制御デー
タとの互換性が確保され、制御に誤ったデータが使用さ
れることを防止でき、制御性を維持することができる。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、データメ
モリの初期化の際、最新の制御プログラムに合わせて該
プログラムのバージョン情報が更新されるので、プログ
ラムメモリとデータメモリとに記憶されるバージョン情
報が一致することとなる。従って、それ以降、次のプロ
グラム変更までは初期化が実施されない。
【0012】請求項3に記載の発明のように、データメ
モリとしてEEPROMを用いる場合、バッテリ交換等
によりEEPROMの作動電圧が遮断されたとしても記
憶データが保持される。このため、作動電圧の遮断で
は、EEPROMのデータ初期化を行うことができない
が、上記の通り、バージョン情報を監視することによ
り、強制的な初期化を実施できる。
【0013】請求項4に記載の発明によれば、制御プロ
グラムの更新時に初期化プログラムも同時に更新され、
更新後の新しい初期化プログラムに基づいてデータメモ
リの初期化を実施する際、データメモリのパラメータ割
付が変更される。この場合、制御プログラムの変更時に
それに合わせてデータメモリにおけるパラメータ割付の
変更が適正に行われ、実用上好ましいものとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
の形態を図面に従って説明する。図1には、自動車のエ
ンジン制御を実施するための電子制御装置(ECU)1
の概略構成を示している。
【0015】詳述すると、ECU1は、電源回路2、入
力回路3、マイクロコンピュータ(マイコン)4、出力
回路5、フラッシュROM6、RAM7、EEPROM
8等を備えている。電源回路2は、イグニッションスイ
ッチ11を介してバッテリBに接続され、イグニッショ
ンスイッチ11のオン時にバッテリ電圧が供給される。
このバッテリ電圧の供給により、電源回路2は、動作電
圧を生成しマイコン4等に対して出力する。これによ
り、電子制御装置(ECU)1が起動されエンジン制御
が開始されるようになっている。
【0016】入力回路3は、エンジンの運転状態を検出
する各種センサ12からの信号を入力して波形処理す
る。マイコン4は、入力回路3からのセンサ信号に基づ
きエンジンに対する最適な制御量を算出し、その算出結
果に基づき制御信号を出力する。出力回路5は、マイコ
ン4からの制御信号を受けて、エンジンに取り付けられ
たインジェクタ(燃料噴射弁)やイグナイタ等のアクチ
ュエータ13を駆動する。
【0017】マイコン4とフラッシュROM6及びRA
M7は、互いにバス9で接続されており、マイコン4と
EEPROM8は、シリアルデータライン10で接続さ
れている。フラッシュROM6及びEEPROM8は、
電気的にデータの書き換えが可能な不揮発性のメモリで
あり、バッテリ交換等によりその作動電圧が遮断された
としても記憶データを保持する。フラッシュROM6に
は、制御プログラムを構成するプログラムデータと適合
データ(プログラムにより固定されるデータ)とが記憶
されている。また、EEPROM8には、学習制御によ
り得られる学習値、故障検出処理により得られるダイア
グ情報、アクチュエータ13の個体差を補正するための
補正値等、各種パラメータが予め規定されたアドレスに
配置されると共に、同パラメータに関する制御データが
各々記憶されている。
【0018】そして、マイコン4は、フラッシュROM
6に格納されている制御プログラムに従ってエンジンを
制御するための様々な処理を実行する。RAM7は、マ
イコン4による制御演算結果などを一時記憶する。ま
た、電源投入時(イグニッションスイッチ11のオン
時)における初期化処理にて、EEPROM8の制御デ
ータがRAM7へ読み出されて、各種制御に反映される
ようになっている。さらに、RAM7上の学習値等のデ
ータは、エンジン制御の実行中に更新され、その更新デ
ータが所定のタイミング(例えば、イグニッションスイ
ッチ11のオフタイミング)にてEEPROM8に書き
込まれるようになっている。なお、本実施の形態では、
フラッシュROM6がプログラムメモリに相当し、EE
PROM8がデータメモリに相当する。
【0019】本実施の形態におけるECU1は、書き込
みツール15によって制御プログラムの書き替えが実施
できるようになっている。具体的には、制御プログラム
の書き替え時には、書き込みツール15が通信ラインを
介してECU1に接続される。そして、書き込みツール
15からの指令に従いマイコン4にて所定のプログラム
が処理されることにより、フラッシュROM6に新しい
制御プログラムが書き込まれる。
【0020】ECU1に組み込まれる制御プログラムが
更新される場合、EEPROM8のパラメータ割付が変
わることがある。ここで、「パラメータ割付」とは、E
EPROM8に記憶すべきパラメータを、制御プログラ
ムに応じて規定されるアドレスに配置させることであ
り、これをマッピングともいう。このパラメータ割付が
変わる際には、パラメータ割付の変更情報を含むバージ
ョン情報が更新されるようになっている。なお、パラメ
ータ割付の変更としては、パラメータの追加、パラメー
タの削除、各パラメータのアドレス変更がある。
【0021】すなわち、本実施の形態では、図2に示す
ように、バージョン情報をフラッシュROM6とEEP
ROM8とに記憶するようにしている。このバージョン
情報は、例えば、8ビットのデータで設定されている。
そして、パラメータ割付が図2の(a)から(b)に変
更され、例えば、ダイアグ3と補正値1との間にダイア
グ4が追加される場合には、フラッシュROM6のバー
ジョン情報が変更される。その後、そのバージン情報の
変更を確認することにより、EEPROM8のデータ初
期化が実施されるようになっている。なお、制御プログ
ラムは、EEPROM8のデータ初期化を実施するため
の初期化プログラムを含む。ここで、旧制御プログラム
における初期化プログラムは、図2(a)の学習値1〜
3、ダイアグ1〜3、補正値1〜3等の初期化を実施す
るためのプログラムであり、新制御プログラムの初期化
プログラムは、図2(b)の学習値1〜3、ダイアグ1
〜4、補正値1〜3等の初期化を実施するためのプログ
ラムである。つまり、パラメータ割付の変更に対応し
て、制御プログラムに含まれる初期化プログラムも変更
されるようになっている。
【0022】次に、本実施の形態におけるECU1の動
作を図3のフローチャートを用いて説明する。なお、図
3に示す処理は、電源投入時にマイコン4により実施さ
れる初期化処理の一部である。
【0023】図3に示すように、マイコン4は、ステッ
プ100にて、書き込みツール15からのプログラム書
き替え指令が有るか否かを判定し、肯定判別した場合に
はステップ110に移行する。そして、マイコン4は、
所定のプログラムに従い、フラッシュROM6の記憶デ
ータを消去する。その後、書き込みツール15から送信
されるデータを読み込んで、該データをフラッシュRO
M6に書き込んだ後本処理を終了する。これにより、フ
ラッシュROM6に新しい制御プログラムが書き込まれ
る。ここで、制御プログラムの更新に伴いEEPROM
8のパラメータ割付が変わる場合には、フラッシュRO
M6に記憶されているバージョン情報も同時に更新され
る。また、パラメータ割付が変わらない場合には、フラ
ッシュROM6の制御プログラムのみが更新される。
【0024】一方、ステップ100にて否定判別した場
合、マイコン4は、ステップ120に移行して、新しい
制御プログラムに含まれる初期化プログラムに従いEE
PROM8のデータ初期化を実行する。詳しくは、ステ
ップ120において、マイコン4は、EEPROM8に
記憶されているバージョン情報をRAM7上に読み込
む。そして、ステップ130にて、RAM7上に読み込
んだバージョン情報と、フラッシュROM6に記憶され
ているバージョン情報とを比較し、不一致であれば、ス
テップ140に移行する。ここで、バージョン情報が不
一致の場合は、制御プログラムの更新により、EEPR
OM8のパラメータ割付が変更されている。そのため、
マイコン4はステップ140において、EEPROM8
におけるデータ記憶領域を全て初期化する。なおここで
は、新しい制御プログラムにおけるパラメータ割付に基
づいて、各パラメータに対応した初期値が書き込まれ
る。続くステップ150にて、マイコン4は、制御プロ
グラムの書き替えに伴い変更された最新のバージョン情
報をEEPROM8に書き込んだ後、本処理を終了す
る。なお、この処理の終了後において、マイコン4は、
RAM7にイニシャル値を代入する処理や、EEPRO
M8に記憶している制御データ(学習値等)のRAM7
への読み出し等の他の初期化処理を実行し、その後エン
ジン制御処理に移行する。
【0025】一方、ステップ130にて、バージョン情
報が一致していると判定した場合には、ステップ140
及び150の処理を迂回して本処理を終了する。これに
より、EEPROM8の初期化処理のために時間がかか
り、エンジン制御処理に素早く移行できなくなるといっ
た問題が回避される。
【0026】ここで、制御プログラムの更新によりパラ
メータ割付の変更がある場合において、EEPROM8
の強制的な初期化手段(図3の処理)がないと、通常
は、学習値の更新条件が成立するか、或いは学習値が破
壊される等の要因が発生するときでないとEEPROM
8の書換は行われることがない。また、EEPROM8
内のパラメータの値によっては、更新条件すらも満たさ
ない場合があり、書き替えそのものが実施されない可能
性がある。さらに、EEPROM8のデータ更新は、イ
グニッションスイッチ11のオフタイミング等に実施さ
れるようになっている。そのため、オフタイミング以前
のエンジン制御では、誤ったデータで制御されてしまう
おそれがあった。これに対し、本実施の形態では、電源
投入時にて、EEPROM8のデータ初期化の要否が判
定されており、EEPROM8のパラメータ割付の変更
がありデータ初期化が必要な場合には、データ初期化が
強制的に実施されるので、こうした不都合が回避され
る。
【0027】なお、EEPROM8の書き替え回数が、
その保証回数を超える場合には、図3におけるステップ
140のデータ初期化を迂回するように構成してもよ
い。以上詳述した本実施の形態によれば、以下に示す効
果が得られる。
【0028】(1)電源投入時に、フラッシュROM6
のバージョン情報と、 EEPROM8のバージョン情
報とが比較され、その比較の結果、バージョン情報が不
一致であれば、EEPROM8の初期化が実施される。
つまり、EEPROM8のパラメータ割付の変更を伴う
制御プログラムの変更が実施された場合、そのプログラ
ム変更時には、最新の制御プログラムに応じたバージョ
ン情報がフラッシュROM6に記憶される。そのため、
フラッシュROM6のバージョン情報と初期化前のEE
PROM8に記憶されているバージョン情報との不一致
が発生する。従って、EEPROM8のパラメータ割付
の変更を必要とするときに、EEPROM8のデータ初
期化を的確に行うことができる。これにより、フラッシ
ュROM6における制御プログラムとEEPROM8に
おける制御データとの互換性が確保され、エンジン制御
に誤ったデータが使用されることを防止でき、エンジン
制御性を維持することができる。
【0029】(2)EEPROM8のデータ初期化の際
に、最新の制御プログラムに合わせて該プログラムのバ
ージョン情報が更新されるので、フラッシュROM6と
EEPROM8に記憶されるバージョン情報が一致する
こととなる。そして、次回の電源投入時では、EEPR
OM8から読み出されるバージョン情報がフラッシュR
OM6の情報と一致する。よって、次のプログラム変更
までは初期化が実施されることなく、エンジン制御処理
に素早く移行できる。
【0030】(3)データメモリとしてEEPROM8
を用いる場合、バッテリ交換等によりEEPROM8の
作動電圧が遮断されたとしても記憶データが保持される
が、電源投入時にてバージョン情報を監視することによ
り、データ初期化が強制的に実施される。また、不揮発
性のメモリとしては、バックアップ電源の供給によって
データを記憶保持するバックアップRAMも存在し、こ
のバックアップRAMをデータメモリとして適用しても
よい。但し、バックアップRAMは、バッテリ交換によ
りバックアップ電源の供給がなくなると、データの消去
とその後の初期化が可能であるが、EEPROM8につ
いては、バッテリ交換ではデータ初期化を行うことがで
きない。よって、本実施の形態のように、データメモリ
としてEEPROM8を用いた場合に適用するとより好
ましいものとなる。
【0031】(4)EEPROM8の初期化において、
新しい制御プログラムにおけるパラメータ割付に基づい
て、各パラメータに対応した初期値が書き込まれる。 (5)EEPROM8において、バージョン情報を所定
位置(図2では、先頭アドレス)に記憶するようにして
いる。この場合、パラメータ割付が変更されたとして
も、バージョン情報についての参照先のアドレスが変更
されることがなく、実用上好ましいものとなる。
【0032】なお本発明は、上記以外に次の形態にて具
体化できる。上記実施の形態では、プログラムメモリと
して、書き替え可能なフラッシュROM6を用いたが、
これに限定するものではない。例えば、フラッシュRO
M6ではなく、読み出し専用ROMをプログラムメモリ
として用いてもよい。この場合、ROM自体を交換する
ことにより制御プログラムを変更してもよい。ここで、
ROM交換に伴う制御プログラムの変更により、EEP
ROM8のパラメータ割付が変わる場合には、ROM上
のバージョン情報も変更する。このようにしても、RO
M交換後の電源投入時に図3の処理が実施されることに
よって、EEPROM8の初期化を的確に実施できる。
【0033】上記実施の形態では、8ビットのデータと
して設定されたバージョン情報を用い、バージョン情報
が異なる場合に、EEPROM8のデータ記憶領域を全
てを初期化するものであったが、これに限定するもので
はない。例えば、制御プログラムの変更に伴いEEPR
OM8のパラメータ割付の変更がある場合(メジャー変
更)を、バージョン情報の上位4ビットで管理する。ま
た、制御プログラムの変更に伴いEEPROM8のパラ
メータ割付の変更がない場合(マイナー変更)を、バー
ジョン情報の下位4ビットで管理する。そして、8ビッ
トのバージョン情報のうち、上位4ビットが異なる場合
にデータ初期化を実施し、一方、上位4ビットが同じで
下位4ビットが異なる場合にはデータ初期化を実施しな
いように構成してもよい。またさらに、バージョン情報
を用いて、EEPROM8におけるパラメータ割付の一
部変更を判断し、その変更部分のみのデータ初期化を実
施するようにしてもよい。このようにしても、EEPR
OM8のデータ初期化を的確に実施できる。勿論、バー
ジョン情報は8ビットのデータに限定するものではな
い。
【0034】また例えば、更新日時を記憶する情報、フ
ラッシュROM6又はEEPROM8に記憶させるデー
タのサイズ(バイト数)に関する情報、フラッシュRO
M6又はEEPROM8に記憶させるデータの変更回数
をカウントするカウンタ情報等を、バージョン情報とし
てフラッシュROM6及びEEPROM8に記憶するよ
うにしてもよい。この場合も、EEPROM8のデータ
初期化を的確に実施できる。
【0035】また、エンジン制御を実施するための電子
制御装置1に本発明を適用するものであったが、自動変
速機を制御する電子制御装置など、他の制御装置につい
ても全く同様に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態における電子制御装置の概要
を示す構成図。
【図2】フラッシュROM及びEEPROM内の記憶デ
ータを示す図。
【図3】データ初期化を説明するためのフローチャー
ト。
【図4】フラッシュROM及びEEPROM内の記憶デ
ータを示す図。
【符号の説明】
1…電子制御装置、4…マイコン、6…プログラムメモ
リとしてのフラッシュROM、8…データメモリとして
のEEPROM。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御プログラムを記憶するプログラムメ
    モリと、各種制御データを記憶する不揮発性のデータメ
    モリとを備え、 必要に応じて前記データメモリのパラメータ割付の変更
    を伴う制御プログラムの変更が実施され、その際、プロ
    グラムメモリにバージョン情報が記憶される電子制御装
    置において、 電源投入時に、前記プログラムメモリに記憶されている
    バージョン情報と、前記データメモリに記憶されている
    同バージョン情報とを比較し、その比較の結果、バージ
    ョン情報が不一致であれば、データメモリの初期化を実
    施することを特徴とする電子制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子制御装置におい
    て、 前記データメモリの初期化の際、最新の制御プログラム
    に合わせて該プログラムのバージョン情報をデータメモ
    リに新たに書き込むことを特徴とする電子制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の電子制御装置に
    おいて、 前記データメモリは、その作動電圧の遮断時にも記憶デ
    ータを保持するEEPROMであることを特徴とする電
    子制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の電子制
    御装置において、 前記制御プログラムの更新時に初期化プログラムも同時
    に更新し、更新後の新しい初期化プログラムに基づいて
    前記データメモリの初期化を実施する際、データメモリ
    のパラメータ割付を変更することを特徴とする電子制御
    装置。
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