JP2001229014A - 不揮発性メモリ書き替え装置 - Google Patents

不揮発性メモリ書き替え装置

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JP2001229014A JP2000039862A JP2000039862A JP2001229014A JP 2001229014 A JP2001229014 A JP 2001229014A JP 2000039862 A JP2000039862 A JP 2000039862A JP 2000039862 A JP2000039862 A JP 2000039862A JP 2001229014 A JP2001229014 A JP 2001229014A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通信プログラムの書き替えに失敗したとして
も、外部ツールとの間で通信することができる不揮発性
メモリ書き替え装置を提供する。 【解決手段】ECU1は、フラッシュメモリ2とRAM
3とマイコン4とを備える。フラッシュメモリ2は、記
憶領域が複数ブロックA,B,C,Dに分割され、フラ
ッシュ書き込みツール5と通信するための2つの通信プ
ログラムを別々のブロックB,Cに格納する。マイコン
4は、入力端子P1の電位レベルに応じて、2つの通信
プログラムのうちいずれの通信プログラムによりフラッ
シュ書き込みツール5との通信を実施するかを選択す
る。マイコン4は、選択した通信プログラムを実行し、
その実行した通信プログラムとは別の通信プログラムの
書き替えを実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部ツールと通信
するための通信プログラムを格納した不揮発性メモリを
備え、その通信プログラムの書き替えを行う不揮発性メ
モリ書き替え装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、フラッシュ書き替え
装置として機能する電子制御装置(ECU)11は、フ
ラッシュメモリ12と、RAM13と、マイクロコンピ
ュータ(マイコン)14とを備えている。フラッシュメ
モリ12は、記憶領域が2つのブロックA,Bに分割さ
れ、その書き替え時には、ブロック毎に記憶データが消
去されるようになっている。このフラッシュメモリ12
において、ブロックAには、起動時にシステムの初期化
を行うためのブートプログラムと、外部ツール15と通
信するための通信プログラムとが格納され、ブロックB
には、各種制御を実行するためのアプリケーションプロ
グラムが格納されている。
【0003】フラッシュメモリ12の記憶プログラムの
書き替え時には、外部ツール15からの書き込み要求に
伴いフラッシュメモリ12に格納された通信プログラム
が実行され、外部ツール15からのフラッシュ書き込み
プログラムがRAM13に転送される。そして、この書
き込みプログラムが実行されることにより、書き替え対
象の記憶ブロック(A又はB)が消去された後、外部ツ
ール15からの新規のプログラムがその記憶ブロックに
書き込まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アプリケー
ションプログラムを書き替える際には、ブロックBに格
納された旧アプリケーションプログラムが消去され、そ
のブロックBに新規のアプリケーションプログラムが書
き込まれる。この書き込み途中において、電源の遮断や
ノイズ等の影響によって書き替えに失敗したとしても、
ブロックAの通信プログラムは消去されていないので、
再びアプリケーションプログラムの書き替えを実行でき
る。
【0005】ところが、通信プログラムを書き替える際
には、ブロックAに格納された旧プログラム(ブートプ
ログラム+通信プログラム)が消去されてしまうので、
その書き替えに失敗すると、正常なプログラムがブロッ
クAに存在しないこととなる。このため、ECU11
は、外部ツール15と通信できなくなり、フラッシュメ
モリ12の書き替えを実施できない。
【0006】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、通信プログラム
の書き替えに失敗したとしても、外部ツールとの間で通
信することができる不揮発性メモリ書き替え装置を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、記憶領域が複数ブロックに分割された不揮発性
メモリに、外部ツールと通信するための複数の通信プロ
グラムが別々のブロックに格納される。そして、プログ
ラム選択手段により複数の通信プログラムのうちいずれ
かの通信プログラムが選択され、その通信プログラムが
実行されることで外部ツールとの間で通信が実施され
る。これにより、プログラム選択手段によって選択され
た通信プログラム以外の通信プログラムの書き替えが実
施される。
【0008】不揮発性メモリにおいて、記憶データを書
き替える際には、記憶データの消去がブロック単位で行
われた後に新規のデータが書き込まれる。従って、電源
の遮断等により書き替えが中断されると、書き替え対象
のブロックに記憶されていた通信プログラムは消去され
る。つまり、通信プログラムを書き替えるとき、その際
に実行された通信プログラム自身を書き替える構成であ
ると、書き替えの失敗により、外部ツールとの通信がで
きなくなる。これに対し、本発明では、外部ツールと通
信するために実行された通信プログラムとは別の通信プ
ログラムの書き替えが実施される。この場合、通信プロ
グラムの書き替えに失敗したとしても、その書き替えの
際に実行した通信プログラムは消去されない。従って、
その後の再通信時において、消去されていない不揮発性
メモリの通信プログラムを用いて、外部ツールと通信で
き、通信プログラムの書き替えを再度実行できる。つま
り、通信プログラムの書き替えに失敗したとしても、書
き替えが正常に実施できなくなるといった不都合は生じ
ることはない。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、起動時に
初期設定を行うために実行される初期プログラムが、前
記通信プログラムが格納されるブロックとは別のブロッ
クに格納される。この場合、通信プログラムとともに初
期プログラムを書き替える必要がないので、通信プログ
ラムの書き替えに失敗しても、起動時の初期設定を実施
できる。
【0010】請求項3に記載の発明によれば、通信プロ
グラムの書き替え時において、作業者によりスイッチ手
段が操作されて、複数の通信プログラムのうちいずれか
が外部ツールと通信を実施するための有効なプログラム
として設定される。そして、プログラム選択手段により
スイッチ手段の状態がモニタされて、有効となる通信プ
ログラムが選択される。この場合、作業者は、外部ツー
ルと通信するための通信プログラムを選択できる。ま
た、通信プログラムの書き替えに失敗したとしても、ス
イッチ手段の状態を保持すれば、同じ通信プログラムが
有効とされ、それが実行されることにより書き替えが失
敗した通信プログラムの書き替えが再度実施できる。
【0011】請求項4に記載の発明によれば、前記複数
の通信プログラムのうち最新の通信プログラムが判定さ
れ、その最新の通信プログラムが外部ツールと通信を実
施する通信プログラムとして選択される。つまり、最新
の通信プログラムとは、不揮発性メモリ内で最後に書き
替えられた通信プログラムであり、その最新の通信プロ
グラムを用いてそれ以外の通信プログラムが書き替えら
れる。この場合、外部ツールとの通信時には毎回、複数
の通信プログラムのうち最新の通信プログラムが有効な
通信プログラムとして選択されるので、実用上好ましい
ものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
の形態を図面に従って説明する。本実施の形態では、車
両制御システムに適用される電子制御装置(ECU)に
具体化している。
【0013】図1には、本実施の形態におけるECU1
の概略構成を示す。図1において、ECU1は、フラッ
シュメモリ2と、RAM3と、マイクロコンピュータ
(マイコン)4とを備えている。
【0014】フラッシュメモリ2は、記憶領域が4つの
ブロックA,B,C,Dに分割され、書き替え時にはこ
のブロック単位で記憶データの消去及び書き込みが実施
される。フラッシュメモリ2において、ブロックAには
ブートプログラムと判定プログラムが、ブロックBには
第1の通信プログラムが、ブロックCには第2の通信プ
ログラムが、ブロックDには、アプリケーションプログ
ラムがそれぞれ格納されている。ブートプログラムは、
起動時にシステムの初期化を行うためのプログラムであ
り、判定プログラムは、第1の通信プログラムと第2の
通信プログラムとのうちいずれを実行するかを判定する
ためのプログラムである。また、第1の通信プログラム
と第2の通信プログラムは、外部との間で通信を行うた
めのプログラムであり、アプリケーションプログラム
は、車両の運転に必要な各種制御を実行するためのプロ
グラムである。なお、本実施の形態では、ブロックAに
格納されるブートプログラムと判定プログラムとが初期
プログラムに相当する。
【0015】RAM3は、所定データを一時的に記憶す
るメモリであって、本実施の形態では、このRAM3
に、フラッシュ書き込みツール5から転送されてくるプ
ログラムデータを一旦格納するようになっている。
【0016】マイコン4は、周知のCPU、内蔵RA
M、タイマ、A/Dコンバータ、SCI等を備え、フラ
ッシュメモリ2やRAM3等に格納された各種プログラ
ムを実行するよう構成されている。
【0017】また、マイコン4の入力端子P1は、スイ
ッチSW1に接続されており、同スイッチSW1がVc
(高電位)側、或いは、グランド(低電位)側に切り替
えられることで、入力端子P1が、Hi又はLoレベル
となる。そして、マイコン4は、入力端子P1の状態に
応じて、フラッシュメモリ2に格納されている第1の通
信プログラムと第2の通信プログラムとのうちいずれの
通信プログラムを実行するかを選択する。具体的には、
作業者によりスイッチSW1が操作され、入力端子P1
がHiレベルとなると、第1の通信プログラムが選択さ
れ、逆に、入力端子P1がLoレベルとなると、第2の
通信プログラムが選択される。
【0018】また、マイコン4の入力端子P2は、抵抗
R1を介して接地されるとともに、フラッシュ書き込み
ツール5に接続されている。この場合、入力端子P2
は、フラッシュ書き込みツール5から出力される信号に
よって、Hi又はLoレベルに切り替えられる。そし
て、マイコン4は、入力端子P2の状態に応じて、フラ
ッシュメモリ2の書き込み要求の有無を判断し、通信プ
ログラムを実行するのか、或いはアプリケーションプロ
グラムを実行するのかを選択する。具体的には、作業者
等によりフラッシュ書き込みツール5が操作され、その
出力信号によって、入力端子P2がHiレベルとなる
と、書き込み要求有りと判断され通信プログラムが実行
される。一方、入力端子P2がLoレベルとなると、書
き込み要求無しと判断されてアプリケーションプログラ
ムが実行される。
【0019】また、ECU1とフラッシュ書き込みツー
ル5との間は、通信ライン6によって接続されており、
同通信ライン6を介してECU1とフラッシュ書き込み
ツール5との間で通信が行われる。この通信によって、
フラッシュ書き込みプログラムと新通信プログラムがフ
ラッシュ書き込みツール5からECU1へ送信される。
このとき、フラッシュ書き込みプログラム及び新通信プ
ログラムは、RAM3に転送され、このRAM3に転送
されたフラッシュ書き込みプログラムがマイコン4にて
実行されることにより、新通信プログラムがRAM3か
らフラッシュメモリ2に書き込まれる。
【0020】本実施の形態におけるECU1は、スイッ
チSW1がVc側に接続され、マイコン4により第1の
通信プログラムが実行された場合、第2の通信プログラ
ムの書き替えが実施される。一方、スイッチSW1がグ
ランド側に接続され、マイコン4により第2の通信プロ
グラムが実行された場合、第1の通信プログラムの書き
替えが実施される。
【0021】なお、本実施の形態では、フラッシュ書き
込みツール5が外部ツールに相当し、スイッチSW1が
スイッチ手段に相当する。ここで、マイコン4により実
行される各種処理のうち、フラッシュメモリ2に格納さ
れた通信プログラムの書き替え処理を図2及び図3を用
いて説明する。なお、通信プログラムの書き替えの際に
は、作業者は、先ず次の(a)〜(c)の操作を順次実
施する。 (a)書き替え対象の通信プログラムを選択すべくスイ
ッチSW1を操作して、入力端子P1をHi又はLoレ
ベルとする。 (b)フラッシュ書き込みツール5をECU1に接続す
ると共に、そのフラッシュ書き込みツール5を操作し
て、入力端子P2をHiレベルとする。 (c)電源スイッチをオンし、ECU1に電源電圧を供
給する。
【0022】この(c)の操作の後、マイコン4にて前
記判定プログラムが実行され、図2の処理が行われる。
詳しくは、図2のステップ100にてマイコン4は、入
力端子P1の状態(電位レベル)を検出し、続くステッ
プ110にて、その電位レベルがHiレベルか否かを判
定する。そして、ステップ110にて肯定判別された場
合、マイコン4は、フラッシュメモリ2のブロックBに
格納されている第1の通信プログラムへジャンプし、図
3に示す第1の通信処理を実行する。一方、ステップ1
10にて、否定判別された場合、マイコン4は、フラッ
シュメモリ2のブロックCに格納されている第2の通信
プログラムへジャンプし、図4に示す第2の通信処理を
実行する。
【0023】図3のステップ200において、マイコン
4は、入力端子P2の状態(電位レベル)を検出し、続
くステップ210にて、その電位レベルがHiレベルか
否かを判定する。そして、ステップ210にて肯定判別
された場合、フラッシュ書き込みツール5からの書き込
み要求有りと判断して、ステップ220以降の書き替え
処理を実施する。一方、ステップ210にて否定判別さ
れた場合、マイコン4は、書き込み要求無しと判断し
て、書き替え処理を実施することなく、アプリケーショ
ンプログラムへジャンプする。
【0024】ステップ220にてマイコン4は、フラッ
シュ書き込みツール5から受信したフラッシュ書き込み
プログラム及び新通信プログラムを、RAM3へ転送す
る。その後、ステップ230にてマイコン4は、RAM
3に転送されたフラッシュ書き込みプログラムへジャン
プして、フラッシュ書き込みプログラムを実行する。こ
のプログラムの実行により、マイコン4は、ステップ2
40にてブロックCの記憶領域を消去し、続くステップ
250にて、ブロックCの記憶領域へ、RAM3に一旦
記憶した新通信プログラムを第2の通信プログラとして
書き込んだ後、本処理を終了する。
【0025】また、図4のステップ300において、マ
イコン4は、入力端子P2の状態(電位レベル)を検出
し、続くステップ310にて、その電位レベルがHiレ
ベルか否かを判定する。そして、ステップ310にて肯
定判別された場合、マイコン4は、フラッシュ書き込み
ツール5からの書き込み要求有りと判断して、ステップ
320以降の書き替え処理を実施する。一方、ステップ
310にて否定判別された場合、マイコン4は、書き込
み要求無しと判断して、書き替え処理を実施することな
く、アプリケーションプログラムへジャンプする。
【0026】ステップ320にてマイコン4は、フラッ
シュ書き込みツール5から受信したフラッシュ書き込み
プログラム及び新通信プログラムを、RAM3へ転送す
る。その後、ステップ330にてマイコン4は、RAM
3に転送されたフラッシュ書き込みプログラムへジャン
プして、フラッシュ書き込みプログラムを実行する。こ
のプログラムの実行により、マイコン4は、ステップ3
40にてブロックBの記憶領域を消去し、続くステップ
350にて、ブロックBの記憶領域へ、RAM3に一旦
記憶した新通信プログラムを第1の通信プログラムとし
て書き込んだ後、本処理を終了する。
【0027】このように、スイッチSW1をVc側に切
り替えたときには、第1の通信プログラムが選択され、
そのプログラムが実行されることにより、第1の通信プ
ログラムとは別のブロックCに格納された第2の通信プ
ログラムの書き替えが実施される。一方、スイッチSW
1をグランド側に切り替えたときには、第2の通信プロ
グラムが選択され、そのプログラムが実行されることに
より、第2の通信プログラムとは別のブロックBに格納
された第1の通信プログラムの書き替えが実施される。
【0028】また、上記通信プログラムの書き替え中
に、電源の遮断やノイズ等の影響によってその書き替え
に失敗した場合、フラッシュ書き込みツール5によっ
て、書き替えが失敗した旨が警告される。この場合、ス
イッチSW1の状態を保持し、上記(b),(c)の操
作を再度行うことで、同じ通信プログラムについてその
書き替えが実施される。
【0029】具体的に、スイッチSW1がグランド側に
接続された状態で、第1の通信プログラムの書き替えに
失敗した場合、第1の通信プログラムは書き替え時に消
去されるため、フラッシュメモリ2に存在しないが、そ
の際に実行した第2の通信プログラムは、そのままフラ
ッシュメモリ2に記憶されている。従って、スイッチS
W1をグランド側に接続したまま、再度上記(b)と
(c)の操作を行う。これにより、上述した図2と図4
の処理が実施されて、第1の通信プログラムの書き替え
が実施される。一方、スイッチSW1をVc側に接続し
た場合も同様に、スイッチSW1をVc側に接続したま
ま、再度上記(b)と(c)の操作を行う。これによ
り、上述した図2と図3の処理が実施されて、第2の通
信プログラムの書き替えが実施される。
【0030】また、正常に動作しない通信プログラムを
フラッシュメモリ2に誤って書き込んだ場合では、その
通信プログラムが実行されるようにスイッチSW1が切
り替えられたときに、作業者によって正常動作しない旨
が判断される。この場合、作業者によりスイッチ状態が
元に戻されて、正常動作する通信プログラムが再び選択
されて、誤書き込みした通信プログラムの再書き替えが
実施される。
【0031】なお、アプリケーションプログラムの書き
替え時には、フラッシュ書き込みツール5からフラッシ
ュ書き込みプログラムと新規のアプリケーションプログ
ラムがRAM3に転送される。そして、フラッシュ書き
込みプログラムが実行されることによって、RAM3に
転送された新規アプリケーションプログラムがフラッシ
ュメモリ2の記憶ブロックDに書き込まれる。
【0032】また、本実施の形態のECU1において、
通信プロトコルの異なる2つのプログラムを前記第1及
び第2の通信プログラムとしてフラッシュメモリ2に格
納することにより、2種類の通信方式でフラッシュメモ
リ2の書き換えが実施される。具体的には、例えば、通
信インターフェース(RS232CやUSB等)が異な
る2種類のフラッシュ書き込みツール5に対応した第1
及び第2の通信プログラムがフラッシュメモリ2に格納
される。この場合、作業者は、書き換え時に使用するフ
ラッシュ書き込みツール5に応じてスイッチSW1を切
り替えることで有効な通信プログラムを選択しフラッシ
ュメモリ2の書き換えを実施する。
【0033】なお、本実施の形態では、図2の処理がプ
ログラム選択手段に相当し、図3のステップ220〜2
50及び図4のステップ320〜350の処理がプログ
ラム書き替え手段に相当する。
【0034】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に示す効果が得られる。 (1)外部と通信するための2つの通信プログラムがフ
ラッシュメモリ2の別々のブロックB,Cに格納され、
フラッシュ書き込みツールと通信するために実行された
通信プログラムとは別の通信プログラムの書き替えが実
施される。この場合、通信プログラムの書き替えに失敗
したとしても、その書き替えの際に実行した通信プログ
ラムは消去されない。従って、その後の再通信時におい
て、消去されていない通信プログラムを用いて、フラッ
シュ書き込みツールと通信でき、通信プログラムの書き
替えを再度実行できる。よって、通信プログラムの書き
替えに失敗したとしても、書き替えが実施できなくなる
といった不都合は生じることはない。
【0035】(2)図5の従来装置11におけるフラッ
シュメモリ12では、ブートプログラムと通信プログラ
ムとが同一のブロックAに格納されており、通信プログ
ラムの書き替えを実施するには、通信プログラムととも
にブートプログラムの書き替えが必要となっていた。こ
れに対し、本実施の形態では、初期プログラム(ブート
プログラム+判定プログラム)と第1及び第2の通信プ
ログラムとがそれぞれ別々のブロックA,B,Cに格納
されている。そのため、初期プログラムを書き替えるこ
となく第1の通信プログラム或いは第2の通信プログラ
ムを書き替えることができる。また、ブートプログラム
は、システムの初期設定を行うためのプログラムである
ため、その書き替えに失敗すると、システムが誤動作し
てしまうが、従来のように通信プログラムとともにブー
トプログラムを書き替える必要がないので、通信プログ
ラムの書き替え失敗によってシステムが誤動作するとい
った不都合を招くことがない。
【0036】(3)作業者がスイッチSW1を切り替え
ることにより、マイコン4が実行する通信プログラムを
選択できるとともに、書き替え対象の通信プログラムを
選択できる。
【0037】なお本発明は、上記以外に次の形態にて具
体化できる。上記実施の形態では、作業者の操作によ
り、通信プログラムの選択を行う構成であったが、マイ
コン自身が通信プログラムの選択を行うようにしてもよ
い。具体的には、マイコン4は、フラッシュ書き込みツ
ール5からの書き込み要求に伴い第1の通信プログラム
を実行し第2の通信プログラムの書き替えを実施する。
そして、その書き替えが完了した場合、マイコン4は、
第2の通信プログラムを有効な通信プログラムとして選
択する。その後、マイコン4は、フラッシュ書き込みツ
ール5からの書き込み要求に伴い第2の通信プログラム
を実行し第1の通信プログラムの書き替えを実施する。
そして、その書き替えが完了した場合、マイコン4は、
第1の通信プログラムを有効な通信プログラムとして選
択する。このように構成すれば、フラッシュメモリ2内
で最後に書き替えられた最新の通信プログラムを用い
て、それとは別の通信プログラムが書き替えられる。つ
まり、フラッシュ書き込みツール5との通信時には毎
回、最新の通信プログラムが有効な通信プログラムとし
て選択されるので実用上好ましいものとなる。またこの
とき、作業者による指示も不要となる。
【0038】上記実施の形態では、入力端子P1の電位
レベルをスイッチSW1により切り替えるよう構成した
が、入力端子P2と同様に、入力端子P1を抵抗を介し
て接地し、フラッシュ書き込みツール5からの出力信号
によってその電位レベルを切り替える構成としてもよ
い。この場合、フラッシュ書き込みツール5がスイッチ
手段に相当し、同ツール5を作業者が操作することによ
り、入力端子P1の電位レベルが切り替えられ、それに
基づいて第1の通信プログラムと第2の通信プログラム
とのうちいずれかの通信プログラムが有効とされる。
【0039】上記実施の形態では、フラッシュメモリ2
に通信プロトコルの異なる2つの通信プログラムを格納
したがこれに限定するものではない。つまり、同一の通
信プログラムをフラッシュメモリ2のブロックB,Cに
書き込むようにし、一方の通信プログラムを常時使用
し、他方の通信プログラムを予備として使用してもよ
い。この場合、通信プログラムの書き替え時には、第1
の通信プログラムを使用して、第2の通信プログラムを
最新のものに書き替えるとともに、スイッチSW1を切
り替え、その第2の通信プログラムを使用して、第1の
通信プログラムも同じ最新の通信プログラムに書き替え
る。
【0040】また、上記実施の形態では、第1の通信プ
ログラムと第2の通信プログラムの2つの通信プログラ
ムをブロックB,Cに格納するものであったが、3つ以
上の通信プログラムをフラッシュメモリ2の別々のブロ
ックに格納してもよい。
【0041】上記実施の形態では、不揮発性メモリとし
てフラッシュメモリに具体化したがこれに限定するもの
ではなく、例えば、不揮発性メモリとしてEEPROM
に具体化してもよい。要は、不揮発性メモリは、その記
憶データの書き替え時において、ブロック毎に消去を実
施するものであればよい。
【0042】上記実施の形態では、車両制御用のECU
1に具体化したが、これに限定するものではない。つま
り、外部と通信するための通信プログラムを格納した不
揮発性メモリを備え、その書き替えを実施する装置に具
体化するものであればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態におけるECUの概要を示す
構成図。
【図2】フラッシュメモリの書き込み処理を説明するた
めのフローチャート。
【図3】第1の通信処理を説明するためのフローチャー
ト。
【図4】第2の通信処理を説明するためのフローチャー
ト。
【図5】従来のフラッシュメモリ書き替え装置の概要を
示す構成図。
【符号の説明】
1…フラッシュメモリ書き替え装置としてのECU、2
…不揮発性メモリとしてのフラッシュメモリ、4…マイ
コン、5…外部ツールとしてのフラッシュ書き込みツー
ル、SW1…スイッチ手段としてのスイッチ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶領域が複数ブロックに分割され、外
    部ツールと通信するための複数の通信プログラムを別々
    のブロックに格納する不揮発性メモリと、 前記不揮発性メモリに格納される複数の通信プログラム
    のうち、外部ツールとの通信を実施する通信プログラム
    を選択するプログラム選択手段と、 前記プログラム選択手段により選択された通信プログラ
    ムとは別の通信プログラムの書き替えを実施するプログ
    ラム書き替え手段と、を備えたことを特徴とする不揮発
    性メモリ書き替え装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の不揮発性メモリ書き替
    え装置において、 前記不揮発性メモリには、起動時に初期設定を行うため
    に実行される初期プログラムが、前記通信プログラムが
    格納されるブロックとは別のブロックに格納されること
    を特徴とする不揮発性メモリ書き替え装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の不揮発性メモリ
    書き替え装置において、 通信プログラムの書き替え時に作業者により操作され、
    前記複数の通信プログラムのうち、外部ツールと通信を
    実施する通信プログラムを設定するためのスイッチ手段
    を備え、 前記プログラム選択手段は、スイッチ手段の状態をモニ
    タし、その状態に基づいて通信プログラムを選択するこ
    とを特徴とする不揮発性メモリ書き替え装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の不揮発性メモリ
    書き替え装置において、 前記プログラム選択手段は、前記複数の通信プログラム
    のうち最新の通信プログラムを判定し、それを外部ツー
    ルと通信を実施する通信プログラムとして選択すること
    を特徴とする不揮発性メモリ書き替え装置。
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