JP4300829B2 - 電力制御方法および電力制御装置 - Google Patents

電力制御方法および電力制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交流または直流の電力を制御する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ヒータ等の負荷の電力を制御する方法としては、交流負荷の場合では、交流電源のゼロクロスタイミングでスイッチングするサイクル制御や交流電流が流れる位相角を制御して電力を調整する位相制御がある。
【0003】
サイクル制御では、制御周期が固定であり、かつ1サイクルを単位としてON/OFF制御するので、出力分解能が低く、制御精度が悪く、出力応答も遅い。また、ON状態が時間的に偏るため、制御対象の寿命に悪影響、例えば制御対象がヒータの場合、熱ストレスが大きいという問題がある。
【0004】
一方、位相制御では、高精度の制御が可能であるが位相角を制御するものであるから、基本波成分以外に高調波が発生するという問題がある。さらに高速処理が必要であるため、装置全体が高価になるという問題がある。
【0005】
そこで、本件出願人は、高調波を発生せず、しかも従来のサイクル制御に比べて、高精度な制御が可能なサイクル制御装置を提案している(特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−265446号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のサイクル制御装置では、交流電源の半サイクル以上を周期とするサイクル制御であるために、高速性に限界があるという難点がある。
【0008】
また、上述のサイクル制御装置を用いて、同一の電源に並列に接続された複数の負荷に電力を供給する場合には、複数の負荷の制御周期が同期していることによって、電力を出力するタイミングが一致し、ピーク電流が大きくなる。または、大きなピーク電流を出力する頻度が多くなり、その結果、このピーク電流に応じて電源容量が大きくなるという難点がある。
【0009】
本発明は、上述のような点に鑑みて為されたものであって、高速な電力制御を可能にすることを主たる目的とし、更に、同一の電源に並列に接続される複数の負荷に電力を供給する場合に、ピーク電力またはピーク電流値を抑制できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上述の目的を達成するために、次のように構成している。
【0011】
すなわち、本発明の電力制御方法は、入力電力指令値に基づいて得られる出力電力指令値を用いて、電源から負荷への電力供給ラインに設けられたスイッチング手段のON/OFF制御を行って、前記負荷に供給する電力を制御する電力制御方法であって、前記入力電力指令値と出力電力指令値との差を出力誤差値として演算処理する演算ステップと、前記演算ステップで演算処理された出力誤差値を累積処理して出力誤差累積値として出力処理する出力誤差累積ステップと、前記出力誤差累積ステップで累積処理された出力誤差累積値と閾値とを比較し、前記出力誤差累積値が前記閾値を上回るときには、ONに対応する出力電力指令値を設定して前記スイッチング手段をON制御する一方、前記出力誤差累積値が前記閾値を下回るときには、OFFに対応する出力電力指令値を設定して前記スイッチング手段をOFF制御する出力ステップと、前記出力ステップで設定した前記スイッチング手段をON制御する出力電力指令値を、予め設定された補正式にて補正する補正ステップとを所定時間毎に行うものである。
【0012】
ここで、出力電力指令値を補正する補正ステップは、負荷に電力を供給する出力ステップで出力される出力電力指令値が補正できればよく、したがって、演算ステップで演算処理される出力電力指令値そのものを直接補正してもよいし、出力誤差累積ステップあるいは出力ステップの出力誤差値、出力誤差累積値、あるいは、閾値を補正することによって、間接的に出力電力指令値を補正してもよい。
【0013】
本発明によると、所定時間を、上述のサイクル制御装置のように交流電源の半サイクル以上のサイクル周期にする必要がなく、出力応答の高速化を図ることができる。また、補正ステップでは、出力ステップで負荷に実際に供給する電力に応じて、出力電力指令値を補正するので、例えば、直流電源の電圧が変動してもその変動に応じて出力電力指令値を補正することができ、あるいは、交流電源の半サイクル未満の所定時間でスイッチング制御を行っても交流電源の変化に応じて出力電力指令値を補正することができ、高精度な制御が可能となる。
【0014】
また、本発明の電力制御方法は、入力電力指令値に基づいて得られる出力電力指令値を用いて、電源から並列接続される複数の負荷への電力供給ラインに設けられた複数のスイッチング手段のON/OFF制御を行って、前記各負荷に個別的に対応する各チャンネル毎に供給する電力を制御する電力制御方法であって、前記入力電力指令値と出力電力指令値との差を出力誤差値として演算処理する演算ステップと、前記演算ステップで演算処理された出力誤差値を累積処理して出力誤差累積値として出力処理する出力誤差累積ステップと、前記出力誤差累積ステップで累積処理された出力誤差累積値と閾値とを比較し、前記出力誤差累積値が前記閾値を上回るときには、ONに対応する出力電力指令値を設定して前記スイッチング手段をON制御する一方、前記出力誤差累積値が前記閾値を下回るときには、OFFに対応する出力電力指令値を設定して前記スイッチング手段をOFF制御する出力ステップと、前記出力ステップで設定した前記スイッチング手段をON制御する出力電力指令値を、予め設定された補正式にて補正する補正ステップとを、所定時間毎および前記各チャンネル毎に行うものであって、或るチャンネルの出力電力指令値が出力されたときには、他のチャンネルの前記閾値を増加させる一方、増加させた閾値を前記所定時間を1周期とする制御周期でリセットするものである。
【0015】
本発明によると、所定時間を、上述のサイクル制御装置のように交流電源の半サイクル以上のサイクル周期にする必要がなく、出力応答の高速化を図ることができる。また、補正ステップでは、出力ステップで負荷に実際に供給する電力に応じて、出力電力指令値を補正するので、例えば、直流電源の電圧が変動してもその変動に応じて出力電力指令値を補正することができ、あるいは、交流電源の半サイクル未満の所定時間でスイッチング制御を行っても交流電源の変化に応じて出力電力指令値を補正することができ、高精度な制御が可能となる。
【0016】
さらに、或るチャンネルの出力電力指令値が出力されて対応する負荷に電力が供給されたときには、他のチャンネルの前記閾値を増加させるので、他のチャンネルの出力電力指令値の出力が抑制されて対応する負荷への電力の供給が抑制され、各チャンネルの出力電力指令値の出力タイミングをずらすことができる一方、増加させた閾値は、所定周期でリセットされるので、他のチャンネルについても、出力誤差累積値が、閾値を越えたときには、出力電力指令値を出力して抑制されたことによる累積誤差を補正できることになる。
【0017】
本発明の一実施態様においては、前記演算ステップは、前記入力電力指令値と前記補正ステップで補正された出力電力指令値との差を前記出力誤差値として演算処理するものである。
【0018】
本発明によると、出力電力指令値そのものを補正して高精度な制御が可能となる。
【0019】
本発明の他の実施態様においては、前記補正ステップでは、前記電源の電圧の瞬時値を計測し、この瞬時値に基づいて、出力電力指令値を、出力電力指令値=[(瞬時電圧)/(負荷電源の正弦波交流電圧の実効値)] 2 ×100[%]の式にて補正するものである。
【0020】
本発明によると、電源の電圧または電流の瞬時値を計測して負荷に供給される電力と出力電力指令値とが対応するように出力電力指令値を補正するので、例えば、直流電源の電圧が変動したり、半サイクル未満の所定時間で交流電源が変化しても入力電力指令値と出力電力指令値とを一致させることができる。
【0021】
本発明の好ましい実施態様においては、前記電源が交流電源であって、前記所定時間が、交流の半サイクルよりも短いものである。
【0022】
本発明によると、交流電源の半サイクルよりも短い所定時間でスイッチング制御を行うので、高速な制御が可能になるとともに、交流電源の変化に応じて出力電力指令値を補正するので、高精度な制御が可能となる。
【0023】
本発明の電力制御装置は、入力電力指令値に基づいて得られる出力電力指令値を用いて、電源から負荷への電力供給ラインに設けられたスイッチング手段のON/OFF制御を行って、前記負荷に供給する電力を制御する電力制御装置であって、所定時間毎に、前記入力電力指令値と出力電力指令値との差を出力誤差値として演算処理する演算手段と、前記所定時間毎に、前記演算手段で演算処理された出力誤差値を累積処理して出力誤差累積値として出力処理する出力誤差累積手段と、前記所定時間毎に、前記出力誤差累積手段で累積処理された出力誤差累積値と閾値とを比較し、前記出力誤差累積値が前記閾値を上回るときには、ONに対応する出力電力指令値を設定して前記スイッチング手段をON制御する一方、前記出力誤差累積値が前記閾値を下回るときには、OFFに対応する出力電力指令値を設定して前記スイッチング手段をOFF制御する比較手段と、前記所定時間毎に、前記比較手段で設定した前記スイッチング手段をON制御する出力電力指令値を、予め設定された補正式にて補正する補正手段とを備えている。
【0024】
ここで、出力電力指令値を補正する補正手段は、負荷に電力を供給する比較手段で出力される出力電力指令値が補正できればよく、したがって、演算手段で演算処理される出力電力指令値そのものを直接補正してもよいし、出力誤差累積手段あるいは比較手段の出力誤差値、出力誤差累積値、あるいは、閾値を補正することによって、間接的に出力電力指令値を補正してもよい。
【0025】
本発明によると、所定時間を、上述のサイクル制御装置のように交流電源の半サイクル以上のサイクル周期にする必要がなく、出力応答の高速化を図ることができる。また、補正手段では、比較手段によって負荷に実際に供給する電力に応じて、出力電力指令値を補正するので、例えば、直流電源の電圧が変動してもその変動に応じて出力電力指令値を補正することができ、あるいは、交流電源の半サイクル未満の所定時間でスイッチング制御を行っても交流電源の変化に応じて出力電力指令値を補正することができ、高精度な制御が可能となる。
【0026】
また、本発明の電力制御装置は、入力電力指令値に基づいて得られる出力電力指令値を用いて、電源から並列接続される複数の負荷への電力供給ラインに設けられた複数のスイッチング手段のON/OFF制御を行って、前記各負荷に個別的に対応する各チャンネル毎に供給する電力を制御する電力制御装置であって、所定時間毎および前記各チャンネル毎に、前記入力電力指令値と出力電力指令値との差を出力誤差値として演算処理する演算手段と、前記所定時間毎および前記各チャンネル毎に、前記演算手段で演算処理された出力誤差値を累積処理して出力誤差累積値として出力処理する出力誤差累積手段と、前記所定時間毎および前記各チャンネル毎に、前記出力誤差累積手段で累積処理された出力誤差累積値と閾値とを比較し、前記出力誤差累積値が前記閾値を上回るときには、ONに対応する出力電力指令値を設定して前記スイッチング手段をON制御する一方、前記出力誤差累積値が前記閾値を下回るときには、OFFに対応する出力電力指令値を設定して前記スイッチング手段をOFF制御する比較手段と、前記所定時間毎および前記各チャンネル毎に、前記比較手段で設定した前記スイッチング手段をON制御する出力電力指令値を、予め設定された補正式にて補正する補正手段と、前記所定時間毎に、或るチャンネルの出力電力指令値が出力されたときには、他のチャンネルの前記閾値を増加させる一方、増加させた閾値を前記所定時間を1周期とする制御周期でリセットする閾値変更手段とを備えている。
【0027】
本発明によると、所定時間を、上述のサイクル制御装置のように交流電源の半サイクル以上のサイクル周期にする必要がなく、出力応答の高速化を図ることができる。また、補正手段では、比較手段で負荷に実際に供給する電力に応じて、出力電力指令値を補正するので、例えば、直流電源の電圧が変動してもその変動に応じて出力電力指令値を補正することができ、あるいは、交流電源の半サイクル未満の所定時間でスイッチング制御を行っても交流電源の変化に応じて出力電力指令値を補正することができ、高精度な制御が可能となる。
【0028】
さらに、或るチャンネルの出力電力指令値が出力されて対応する負荷に電力が供給されたときには、他のチャンネルの前記閾値を増加させるので、他のチャンネルの出力電力指令値の出力が抑制されて対応する負荷への電力の供給が抑制され、各チャンネルの出力電力指令値の出力タイミングをずらすことができる一方、増加させた閾値は、所定周期でリセットされるので、他のチャンネルについても、出力誤差累積値が、閾値を越えたときには、出力電力指令値を出力して抑制されたことによる累積誤差を補正できることになる。
【0029】
本発明の一実施態様においては、前記演算手段は、前記入力電力指令値と前記補正手段で補正された出力電力指令値との差を前記出力誤差値として演算処理するものである。
【0030】
本発明によると、出力電力指令値そのものを補正して高精度な制御が可能となる。
【0031】
本発明の好ましい実施態様においては、前記補正手段は、前記電源の電圧の瞬時値を計測し、この瞬時値に基づいて、出力電力指令値を、出力電力指令値=[(瞬時電圧)/(負荷電源の正弦波交流電圧の実効値)] 2 ×100[%]の式にて補正するものである。
【0032】
本発明によると、電源の電圧または電流の瞬時値を計測して負荷に供給される電力と出力電力指令値とが対応するように出力電力指令値を補正するので、例えば、直流電源の電圧が変動したり、半サイクル未満の所定時間で交流電源が変化しても入力電力指令値と出力電力指令値とを一致させることができる。
【0033】
本発明の一実施態様においては、前記電源が交流電源であって、前記所定時間が、交流の半サイクルよりも短いものである。
【0034】
本発明によると、交流電源の半サイクルよりも短い所定時間でスイッチング制御を行うので、高速な制御が可能になるとともに、交流電源の変化に応じて出力電力指令値を補正するので、高精度な制御が可能となる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図面によって、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
(実施の形態1)
ここで、本発明の理解を容易にするために、本発明の実施の形態の説明に先立って本発明の前提となる上述のサイクル制御について、本件出願人が、平成14年12月27日提出の特願2002−381522「電力制御方法および電力制御装置」として提案しているサイクル制御装置の概要について説明する。
【0036】
図1は、本件出願人が先に提案している電力制御装置を備える温度制御システムの概略構成を示すブロック図である。
【0037】
この電力制御装置1は、温度調節器、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)あるいはPC(パーソナルコンピュータ)などの上位コントローラ2からの複数チャンネル、この例では、3チャンネル(ch0〜ch2)の入力電力指令値(操作量)に応じて、同一の交流電源または直流電源(交流を整流平滑化した直流も含む)である電源3に並列接続された負荷としての3つのヒータ40〜42に供給する電力をスイッチング制御するための出力電力指令値(出力量)を内蔵のON/OFFトリガ回路を介して出力する電力制御演算部5と、この電力制御演算部5の出力に応答して各ヒータ40〜42に対する電力の供給遮断を行うスイッチング素子60〜62とを備えている。
【0038】
このスイッチング素子60〜62は、前記電源3が交流電源の場合は、トライアックやサイリスタなどであり、また、SSRなどでもよい。直流電源の場合は、パワートランジスタ、MOS−FETあるいはIGBTなどである。
【0039】
この電力制御演算部5は、図2のブロック図に示されるように、上位コントローラ2からの各チャンネル毎の入力電力指令値(操作量)を所定時間(1周期)保持するサンプル・ホールド部70〜72と、入力された電力指令値(操作量)と、Z-1回路80〜82を介して与えられる1周期前(1サンプリング前)の出力電力指令値(出力量)との差を出力誤差値として演算処理する出力誤差演算部90〜92と、出力誤差演算部90〜92で求めた出力誤差値を、それまでに累積された出力誤差累積値に累積処理する出力誤差累積部100〜102と、この出力誤差累積部100〜102で累積処理された出力誤差累積値と閾値とをそれぞれ比較して閾値を越えたときに、100%の出力電力指令値(出力量)をON/OFFトリガ回路110〜112に出力してヒータ40〜42へ電力を供給する比較器120〜122とを備えており、例えば、マイクロコンピュータによって構成されている。
【0040】
さらに、この電力制御装置では、3つのヒータ40〜42に電力を供給するタイミングが一致して合計のピーク電流が大きくなるのを抑制するために、次のように構成している。
【0041】
すなわち、或るチャンネルの出力電力指令値(出力量)が出力されたときには、他のチャンネルの閾値を増加させる一方、増加させた閾値を所定周期でリセットする閾値変更部13を設けている。
【0042】
この実施の形態の閾値変更部13は、上述の所定時間毎に、チャンネルch0の比較器120で、出力誤差累積値が閾値を越えて100%の出力電力指令値(出力量)が出力されてヒータ40が通電されるときには、チャンネルch1の比較器121における閾値を増加させるとともに、チャンネルch2の比較器122における閾値を増加させるものであり、この結果、チャンネルch0のヒータ40が通電されるときには、チャンネルch1およびチャンネルch2の100%の出力電力指令値(出力量)の出力が抑制されてヒータ41,42の通電が抑制されることになる。
【0043】
この増加した閾値は、所定周期、この例では、前記所定時間毎にリセットされ、次の所定時間で、チャンネルch0が100%の出力電力指令値(出力量)を出力しないときには、チャンネルch1の閾値は増加されないので、チャンネルch1の比較器121で出力誤差累積値が閾値を越えて100%の出力電力指令値(出力量)が出力されてヒータ41が通電されると、チャンネルch2の比較器122における閾値を増加させるものであり、この結果、チャンネルch1のヒータ41が通電されるときには、チャンネルch2の100%の出力電力指令値の出力が抑制されることになる。
【0044】
さらに、次の所定時間で、チャンネルch0が100%の出力電力指令値(出力量)を出力せず、また、チャンネルch1が100%の出力電力指令値(出力量)を出力しないときには、チャンネルch2の閾値は増加しないので、チャンネルch2の比較器122で出力誤差累積値が閾値を越えたときには、100%の出力電力指令値(出力量)が出力されてヒータ42が通電されることになる。
【0045】
すなわち、所定時間毎に、チャンネルch0が100%の出力電力指令値(出力量)を出力してヒータ40に通電するときには、チャンネルch1およびチャンネルch2の閾値を増加させて出力を抑制し、チャンネルch0が100%の出力電力指令値(出力量)を出力しないときには、チャンネルch1の閾値を増加させず、チャンネルch1が100%の出力電力指令値(出力量)を出力してヒータ41に通電するときには、チャンネルch2の閾値を増加させて出力を抑制し、チャンネルch0およびチャンネルch1が100%の出力電力指令値(出力量)を出力しないときには、チャンネルch2の閾値を増加させないようにするものである。
【0046】
これによって、同一タイミングでの100%の出力電力指令値(出力量)の出力を抑制するものである。
【0047】
次に、この閾値変更部13における動作を、図3のフローチャート、表1および表1の出力電流を図示した図4に基づいて詳細に説明する。
【0048】
【表1】
Figure 0004300829
ここでは、各チャンネルch0〜ch2の負荷(ヒータ)容量が、2A、1A、0.5Aであり、各チャンネルの入力電力指令値(操作量)が、40%、60%、80%である場合を示している。また、表1においては、所定時間毎の各チャンネルch0〜ch2の入力電力指令値(操作量)、出力誤差値、出力誤差累積値、閾値および出力電力指令値(出力量)をそれぞれ示している。また、図4(a)〜(d)は、各チャンネルch0〜ch2の出力電流および出力電流の合計を示しており、この図4においては、正の値で示している。
【0049】
図3に示されるように、先ず初回処理であるか否かを判断し(ステップST1)、初回処理であるので、各チャンネルch0〜ch2の負荷容量に対応する係数k(k0〜k2)を設定する(ステップST2)。ここでは、負荷であるヒータの容量に応じて係数kを設定するものであり、全チャンネルch0〜ch2の負荷容量が同一である場合には、例えば、k(0)〜k(2)=1とし、チャンネルch0からチャンネルch2に順番に負荷容量が小さくなる場合には、例えば、k(0)=3、k(1)=2、k(2)=1とする。
【0050】
ここで、各チャンネルch0〜ch2の負荷容量が、上述のように2A、1A、0.5Aであるので、ヒータ容量に比例するように、k0=2、k1=1、k2=0.5に設定している。
【0051】
次に、各チャンネルch0〜ch2の出力誤差累積値を0%とし(ステップST3)、さらに、閾値の初期設定を、例えば、50%とし(ステップST4)、出力タイミングのずらしを行うチャンネル番号nを0とする(ステップST5)。
【0052】
次に、チャンネルch0の操作量(入力電力指令値)から出力量(出力電力指令値)を減算して出力誤差値を算出する(ステップST6)。表1の周期No.1に示されるように、チャンネルch0の操作量(入力電力指令値)は40%、出力量(出力電力指令値)は、初回であるので0%(オフ)であり、チャンネルch0の出力誤差値は、40%となる。この出力誤差値を、それまでの出力誤差累積値に累積する(ステップST7)。チャンネルch0の出力誤差値は、40%であり、初回であるので、出力誤差累積値は0%であり、したがって、出力誤差累積値は、表1の周期No.1に示されるように、40%となる。
【0053】
次に、この出力誤差累積値と閾値とを比較し、閾値以上であるか否かを判断する(ステップST8)。出力誤差累積値が、閾値以上であるときには、100%の出力電力指令値を出力して出力をオンし(ステップST8−1)、100%を今回の出力量、すなわち、出力電力指令値としてステップST11に移り(ステップST9)、出力誤差累積値が、閾値以上でないときには、0%の出力電力指令値を出力して出力をオフし(ステップST8−2)、0%を今回の出力量、すなわち、出力電力指令値としてステップST11に移る(ステップST10)。
【0054】
閾値は、ステップST4で設定したように50%であるので、出力誤差累積値40%は、閾値以上でないので、ステップST8−2、ステップST10に移り、表1の周期No.1に示されるように、チャンネルch0の出力量(出力電力指令値)が0%となる。
【0055】
ステップST11では、チャンネルch0の出力電力指令値(今回の出力量)が決定したので、次のチャンネルch1の閾値を、閾値+k×今回出力量として算出する。この場合、チャンネルch0の閾値は50%、チャンネルch0のkは2、今回出力量は0%であるので、チャンネルch1の閾値は、表1の周期No.1に示されるように、50%(=50+2×0)となる。
【0056】
次に、チャンネル番号nに1を加えて新たなチャンネルch1とし(ステップST12)、全チャンネルについて終了したか否かを判断し(ステップST13)、終了していないので、ステップST6に戻り、チャンネルch1について、出力誤差値を算出する。この場合、チャンネルch1の出力量(出力電力指令値)は、初回であるので、0%、操作量(入力電力指令値)は、60%であるので、出力誤差値は、表1の周期No.1に示されるように、60%となる。
【0057】
この出力誤差値を、それまでの出力誤差累積値に累積する(ステップST7)。初回であるので、出力誤差累積値は0%であり、したがって、チャンネルch1の出力誤差累積値は、表1の周期No.1に示されるように、60%となる。
【0058】
この出力誤差累積値は、上述のステップST11で算出したチャンネルch1の閾値50%以上であるので、表1の周期No.1に示されるように、100%の出力電力指令値を出力してチャンネルch1の出力をオンし、今回出力量(出力電力指令値)を100%とし(ステップST9)、次のチャンネルch2の閾値を、閾値+k×今回出力量として算出する(ステップST9)。この場合、チャンネルch1の閾値は50%、kは1、今回出力量(出力電力指令値)は100%であるので、チャンネルch2の閾値は、表1の周期No.1に示されるように、150%(=50+1×100)となる(ステップST11)。
【0059】
次に、チャンネル番号nに1を加えて新たなチャンネルch2とし(ステップST12)、全チャンネルについて終了したか否かを判断し(ステップST13)、終了していないので、ステップST6に戻り、チャンネルch2について、出力誤差値を算出する。この場合、チャンネルch2の操作量(入力電力指令値)は80%であり、初回であるので出力量(出力電力指令値)は、0%であり、出力誤差値は、表1の周期No.1に示されるように、80%となる。
【0060】
この出力誤差値を、それまでの出力誤差累積値に累積する(ステップST7)。初回であるので、出力誤差累積値は0%であり、したがって、チャンネルch2の出力誤差累積値は、表1の周期No.1に示されるように、80%となる。
【0061】
この出力誤差累積値は、上述のステップST11で算出したチャンネルch2の閾値150%以上でないので、表1の周期No.1に示されるように、チャンネルch2の出力をオフし(ステップST8−2)、今回出力量(出力電力指令値)を0%とし(ステップST10)、次のチャンネルch3、この場合、次のチャンネルch3は、存在しないが、その閾値を、閾値+k×今回出力量として算出する(ステップST11)。
【0062】
次に、チャンネル番号nに1を加えて新たなチャンネルch3とし(ステップST12)、全チャンネルについて終了したか否かを判断し(ステップST13)、終了したので、最初の周期No.1の処理を終了する。
【0063】
この最初の周期No.1では、チャンネルch0が100%の出力電力指令値(出力量)を出力しないので、チャンネルch1の閾値が50%のままで増加せず、これによって、チャンネルch1が100%の出力電力指令値(出力量)を出力し、チャンネルch2の閾値が、50%から150%に増加し、チャンネルch2からは、100%の出力電力指令値(出力量)が出力されないことになる。
【0064】
この電力制御装置1の後段のスイッチング素子60〜62では、上述のステップST9の100%の出力電力指令値(出力量)に応じて、次の周期でオンされる。なお、図4においては、対応関係が明瞭となるように、出力は、次の周期ではなく、同じ周期で示している。
【0065】
次の周期、すなわち、表1の周期No.2では、ステップST1に戻り、初回処理であるか否かを判断し、初回処理ではないので、閾値を、例えば、50%とし(ステップST4)、変更された閾値をリセットし、チャンネル番号nを0とする(ステップST5)。
【0066】
次に、チャンネルch0の操作量(入力電力指令値)と出力量(出力電力指令値)との出力誤差値を算出する(ステップST6)。表1の周期No.1に示されるように、出力電力指令値(出力量)は、0%であり、操作量(入力電力指令値)は、40%であるので、表1の周期No.2に示されるように、チャンネルch0の出力誤差値は、40%となる。
【0067】
この出力誤差値を、それまでの出力誤差累積値に累積する(ステップST7)。チャンネルch0の出力誤差値は、40%であり、それまでの出力誤差累積値は、表1の周期No.1に示されるように、40%であるので、出力誤差累積値は、表1の周期No.2に示されるように、80%となる。
【0068】
次に、この出力誤差累積値と閾値とを比較し、閾値以上であるか否かを判断する(ステップST8)。閾値は、ステップST4で設定したように50%であるので、出力誤差累積値80%は、閾値以上となり、ステップST8−1に移り、表1の周期No.2に示されるように、100%の出力電力出力値を出力してチャンネルch0の出力をオンし、今回出力量(出力電力指令値)を100%とし(ステップST9)、次のチャンネルch1の閾値を、閾値+k×今回出力量として算出する(ステップST9)。この場合、チャンネルch0の閾値は50%、kは2、今回出力量(出力電力指令値)は100%であるので、チャンネルch1の閾値は、表1の周期No.2に示されるように、250%(=50+2×100)となる(ステップST11)。
【0069】
次に、チャンネル番号nに1を加えて新たなチャンネルch1とし(ステップST12)、全チャンネルについて終了したか否かを判断し(ステップST13)、終了していないので、ステップST6に戻り、チャンネルch1について、出力誤差値を算出する。この場合、チャンネルch1の出力量(出力電力指令値)は、表1の周期No.1に示されるように100%であり、操作量(入力電力指令値)は、60%であるので、出力誤差値は、表1の周期No.2に示されるように、−40%(=60−100)となる。
【0070】
この出力誤差値を、それまでの出力誤差累積値に累積する(ステップST7)。それまでの出力誤差累積値は、表1の周期No.1に示されるように、60%であるので、チャンネルch1の出力誤差累積値は、表1の周期No.2に示されるように、20%(=60−40)となる。
【0071】
この出力誤差累積値は、上述のステップST11で算出したチャンネルch1の閾値250%以上でないので、表1の周期No.2に示されるように、チャンネルch1の出力をオフし(ステップST8−2)、今回出力量(出力電力指令値)は0%となり(ステップST10)、次のチャンネルch2の閾値を、閾値+k×今回出力量として算出する(ステップST9)。この場合、チャンネルch1の閾値は250%、kは1、今回出力量は0%であるので、チャンネルch2の閾値は、表1の周期No.2に示されるように、250%(=250+1×0)となる(ステップST11)。
【0072】
次に、チャンネル番号nに1を加えて新たなチャンネルch2とし(ステップST12)、全チャンネルについて終了したか否かを判断し(ステップST13)、終了していないので、ステップST6に戻り、チャンネルch2について、出力誤差値を算出する。この場合、チャンネルch2の操作量(入力電力指令値)は80%であり、出力量(出力電力指令値)は、表1の周期No.1に示されるように、0%であり、出力誤差値は、表1の周期No.2に示されるように、80%となる。
【0073】
この出力誤差値を、それまでの出力誤差累積値に累積する(ステップST7)。それまでの出力誤差累積値は、表1の周期No.1に示されるように、80%であり、したがって、チャンネルch2の出力誤差累積値は、表1の周期No.2に示されるように、160%となる。
【0074】
この出力誤差累積値は、上述のステップST11で算出したチャンネルch2の閾値250%以上でないので、表1の周期No.2に示されるように、チャンネルch2の出力をオフし(ステップST8−2)、今回出力量(出力電力指令値)は0%となり(ステップST10)、次のチャンネル、この場合、次のチャンネルch3は、存在しないが、そのチャンネルch3の閾値を、閾値+k×今回出力量として算出する(ステップST11)。
【0075】
次に、チャンネル番号nに1を加えて新たなチャンネルch3とし(ステップST12)、全チャンネルについて終了したか否かを判断し(ステップST13)、終了したので、周期No.2の処理を終了する。
【0076】
この周期No.2の第2の周期では、チャンネルch0が100%の出力電力指令値(出力量)を出力したので、チャンネルch1およびch2の閾値が、50%から250%に増加し、これによって、チャンネルch1およびチャンネルch2からは、100%の出力電力指令値(出力量)が出力されないことになる。
【0077】
さらに次の周期No.3の第3の周期では、ステップST1に戻り、初回処理であるか否かを判断し、初回処理ではないので、閾値を50%とし(ステップST4)、チャンネル番号nを0とする(ステップST5)。
【0078】
次に、チャンネルch0の操作量(入力電力指令値)と出力量(出力電力指令値)との出力誤差値を算出する(ステップST6)。表1の周期No.2に示されるように、出力量(出力電力指令値)は、100%であり、操作量(入力電力指令値)は、40%であるので、表1の周期No.3に示されるように、チャンネルch0の出力誤差値は、−60%となる。
【0079】
この出力誤差値を、それまでの出力誤差累積値に累積する(ステップST7)。チャンネルch0の出力誤差値は、−60%であり、それまでの出力誤差累積値は、表1の周期No.2に示されるように、80%であるので、出力誤差累積値は、表1の周期No.3に示されるように、20%となる。
【0080】
次に、この出力誤差累積値と閾値とを比較し、閾値以上であるか否かを判断する(ステップST8)。閾値は、ステップST4で設定したように50%であるので、出力誤差累積値20%は、閾値以上ではなく、ステップST8−2に移り、表1の周期No.3に示されるように、チャンネルch0の出力をオフし、今回出力量(出力電力指令値)を0%とし(ステップST10)、次のチャンネルch1の閾値を、閾値+k×今回出力量として算出する(ステップST9)。この場合、チャンネルch0の閾値は50%、kは2、今回出力量(出力電力指令値)は0%であるので、チャンネルch1の閾値は、表1の周期No.3に示されるように、50%(=50+2×0)となる(ステップST11)。
【0081】
次に、チャンネル番号nに1を加えて新たなチャンネルch1とし(ステップST12)、全チャンネルについて終了したか否かを判断し(ステップST13)、終了していないので、ステップST6に戻り、チャンネルch1について、出力誤差値を算出する。この場合、チャンネルch1の出力量(出力電力指令値)は、表1の周期No.2に示されるように0%であり、操作量(入力電力指令値)は、60%であるので、出力誤差値は、表1の周期No.3に示されるように、60%となる。
【0082】
この出力誤差値を、それまでの出力誤差累積値に累積する(ステップST7)。それまでの出力誤差累積値は、表1の周期No.2に示されるように、20%であるので、チャンネルch1の出力誤差累積値は、表1の周期No.3に示されるように、80%となる。
【0083】
この出力誤差累積値は、上述のステップST11で算出したチャンネルch1の閾値50%以上であるので、表1の周期No.3に示されるように、100%の出力電力指令値値を出力してチャンネルch1の出力をオンし(ステップST8−1)、今回出力量(出力電力指令値)として100%とし(ステップST9)、次のチャンネルch2の閾値を、閾値+k×今回出力量として算出する(ステップST9)。この場合、チャンネルch1の閾値は50%、kは1、今回出力量は100%であるので、チャンネルch2の閾値は、表1の周期No.3に示されるように、150%(=50+1×100)となる(ステップST11)。
【0084】
次に、チャンネル番号nに1を加えて新たなチャンネルch2とし(ステップST12)、全チャンネルについて終了したか否かを判断し(ステップST13)、終了していないので、ステップST6に戻り、チャンネルch2について、出力誤差値を算出する。この場合、チャンネルch2の操作量(入力電力指令値)は80%であり、出力量(出力電力指令値)は、表1の周期No.2に示されるように、0%であり、出力誤差値は、表1の周期No.3に示されるように、80%となる。
【0085】
この出力誤差値を、それまでの出力誤差累積値に累積する(ステップST7)。それまでの出力誤差累積値は、表1の周期No.2に示されるように、160%であり、したがって、チャンネルch2の出力誤差累積値は、表1の周期No.3に示されるように、240%となる。
【0086】
この出力誤差累積値は、上述のステップST11で算出したチャンネルch2の閾値150%以上であるので、表1の周期No.3に示されるように、100%の出力電力指令値を出力してチャンネルch2の出力をオンし(ステップST8−1)、今回出力量(出力電力指令値)として100%とし(ステップST9)、次のチャンネル、この場合、次のチャンネルch3は、存在しないが、そのch3の閾値を、閾値+k×今回出力量として算出する(ステップST11)。
【0087】
次に、チャンネル番号nに1を加えて新たなチャンネルch3とし(ステップST12)、全チャンネルについて終了したか否かを判断し(ステップST13)、終了したので、周期No.3の処理を終了する。
【0088】
この周期No.3の第3の周期では、チャンネルch0が100%の出力電力指令値(出力量)を出力しないので、チャンネルch1の閾値が50%のままであり、これによって、チャンネルch1が100%の出力電力指令値(出力量)を出力し、チャンネルch2の閾値が、50%から150%に増加するものの、チャンネルch2の出力誤差累積値が増大し、チャンネルch2から100%の出力電力指令値(出力量)が出力される。
【0089】
以降の各周期も以上同様の処理が為されることになり、図4の各チャンネルch0〜ch2の出力に示されるように、ピーク電流の重なりが抑制されることになる。
【0090】
このように各チャンネルに電力を供給するタイミングをずらしてピーク電力またはピーク電流を抑制しているので、電源容量を低くできる。
【0091】
また、ヒータ容量に比例した係数k0〜k2を設定するとともに、上述のように、ヒータ容量の大きなチャンネルから順番に演算処理することにより、容量の大きなヒータに電流が流れたときには、閾値の増加量が多くなって各チャンネルの出力のタイミングがより分散されることになり、それを大きなチャンネルの順で行うことにより、より確実に出力のタイミングが分散され、ピーク電流を抑制できることになる。
【0092】
なお、上位コントローラからの入力電力指令値(操作量)が、例えば、100%といった高い値であるときには、結局、出力タイミングは重なることになるのであるが、例えば、拡散炉、CVD装置、成形機などの各種の熱処理装置などの温度制御においては、最初の立ち上げ時には、100%といった高い操作量(入力電力指令値)が必要とされるけれども、目標温度に整定した後は、高くても20〜30%程度の操作量(入力電力指令値)となり、この期間が長く継続されるので、本発明によれば、この長い期間において、出力タイミングの重なりを抑制して効果的にピーク電力またはピーク電流を抑制できることになる。
【0093】
図5は、上述の図1の構成において、電源3を交流電源14とするとともに、スイッチング素子60〜62をトライアック150〜152とし、上述の所定時間、すなわち、1周期を交流の半サイクルもしくはそれ以上のサイクル周期とした電力制御装置の要部の構成図であり、図1に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0094】
また、図6は、この交流の電力制御装置の出力波形を示しており、同図(a)〜(c)は、各チャンネルch0〜ch2の出力波形を示し、同図(d)は、合計の出力波形を示している。この図6においては、各ch0〜ch2の操作量(入力電力指令値)は、上述と同様、すなわち、40%、60%、80%である。
【0095】
このように交流電源の場合には、1周期を交流の半サイクルもしくはそれ以上のサイクル周期とし、出力量(出力電力指令値)は、オンに対応する100%またはオフに対応する0%のいずれかである。
【0096】
以上が先に提案している電力制御装置であり、交流電源の半サイクル以上のサイクル周期でスイッチング制御を行うものである。
【0097】
本発明の実施の形態では、以上の電力制御装置の基本的構成を前提とし、例えば、交流電源の半サイクル未満の所定時間毎にスイッチング制御を行えるようにしたものである。
【0098】
図7は、本発明の実施の形態の電力制御装置を備える温度制御システムの概略構成を示すブロック図であり、図8は、図7の電力制御演算部のブロック図であり、上述の図1、図2に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0099】
この実施の形態では、例えば、図9に示されるように、交流の半サイクルよりも短い所定時間毎、すなわち、半サイクルよりも短い周期で高速スイッチングを行うものであり、図10に示されるように、スイッチング素子60〜62として、交流のサイクルの途中でもオン/オフ可能な自己消弧型素子を用いている。なお、図9(a)〜(c)各chの電流波形を示し、図9(d)は合計の電流波形を示している。
【0100】
このように半サイクルよりも短い周期でスイッチングを行うと、その周期内で電流波形が変化するので、上述のように出力電力指令値(出力量)が、0%または100%だけでは、入力電力指令値と出力電力指令値との間には、誤差が生じることになる。
【0101】
そこで、この実施の形態では、図7に示されるように、負荷の電源電圧を検出する負荷電圧検出部16を設けるとともに、図8に示されるように、Z-1回路80〜82と出力誤差演算部90〜92との間に、負荷に供給する電力に応じて、出力電力指令値(出力量)を補正する出力量補正部170〜172を設けている。
【0102】
この出力量補正部170〜172は、負荷電圧検出部16で検出した負荷電圧の瞬時値に基づいて、出力電力指令値を補正するものである。
【0103】
ここで、負荷がヒータであって、負荷電源に正弦波交流電圧を用いる場合、出力電力は、電圧の二乗に比例し、また、瞬時値が交流の実効値と等しくなる電圧で出力量(出力電力指令値)が100[%]となるようにすると、上述の先に提案しているサイクル制御装置と同様に、百分率で制御できるので都合がよい。
【0104】
そこで、この実施の形態では、100%の出力電力指令値でオンしたときには、瞬時電圧を検出し、それに基づいて、出力量補正部170〜172では、補正した出力電力指令値(出力量)を、次式で算出するものである。
【0105】
出力電力指令値=[(瞬時電圧)/(負荷電源の正弦波交流電圧の実効値)]2×100[%]
【0106】
その他の構成は、上述の図1,図2と同様であるので、その説明は省略する。
【0107】
図11は、この実施の形態の動作説明に供するフローチャートであり、上述の図3に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0108】
注目すべきは、出力誤差累積値と閾値とを比較し、閾値以上であるときには、100%の出力電力指令値を出力して出力をオンした(ステップST8−1)後の処理である。
【0109】
図3の上述のサイクル制御装置では、今回出力量(出力電力指令値)を、100%としていた(ステップST9)のに対して、この実施の形態では、上述の算出式に従って、今回の出力量(出力電力指令値)を、100%ではなく、{(瞬時電圧)/(負荷電源の正弦波交流電圧の実効値)}2×100[%]として補正している(ステップST9’)。
【0110】
このように出力をオンしたときには、出力電力指令値100%ではなく、検出した瞬時電圧に基づいて補正するので、交流電源の半サイクルよりも短い周期でスイッチングを行っても、入力電力指令値と出力電力指令値とを一致させることができる。
【0111】
その他の処理は、上述の図3と同様であるので、その説明は省略する。
【0112】
また、図12は、この交流の電力制御装置の出力波形を示しており、同図(a)〜(c)は、各チャンネルch0〜ch2の出力波形を示し、同図(d)は、合計の出力波形を示している。この図12においては、各ch0〜ch2の操作量(入力電力指令値)は、上述と同様、すなわち、80%、60%、20%である。なお、この図12では、負荷容量に対応する上述の係数kは、すべて1の場合の例を示している。
【0113】
(実施の形態2)
上述の実施の形態では、複数チャンネルの制御について説明したけれども、本発明は、上述の図7、図8に対応する図13、図14に示されるように、一つのチャンネルの制御を行うものであってもよく、この場合には、他のチャンネルを考慮して出力タイミングをずらす必要がなく、閾値変更手段13は不要となる。すなわち、図14の電力制御演算部5a−1は、上述の図8において、一つのチャンネルに対応するサンプル・ホールド部70、Z-1回路80、出力誤差演算部90、出力誤差累積部100、ON/OFFトリガ回路110、比較器120および出力量補正部170を備えており、比較器120の閾値は変更されない構成となっている。
【0114】
図15は、この実施の形態の動作説明に供するフローチャートである。
【0115】
先ず初回処理であるか否かを判断し(ステップST100)、初回処理であるので、出力誤差累積値を0%とし(ステップST101)、さらに、閾値の初期設定を、例えば、50%とする(ステップST102)。
【0116】
次に、操作量(入力電力指令値)から出力量(出力電力指令値)を減算して出力誤差値を算出する(ステップST103)。この出力誤差値を、それまでの出力誤差累積値に累積する(ステップST104)。
【0117】
次に、この出力誤差累積値と閾値とを比較し、閾値以上であるか否かを判断する(ステップST105)。出力誤差累積値が、閾値以上であるときには、100%の出力電力指令値を出力して出力をオンし(ステップST106)、上述の実施の形態1と同様に、今回の出力量(出力電力指令値)を、100%ではなく、{(瞬時電圧)/(負荷電源の正弦波交流電圧の実効値)}2×100[%]として補正して終了する(ステップST107)。
【0118】
また、ステップST105において、出力誤差累積値が閾値以上でないときには、出力をオフして今回の出力量を0%として終了する(ステップST108,109)。
【0119】
このように1chの場合でも適用できるものである。
【0120】
(その他の実施の形態)
上述の各実施の形態では、交流電源に適用したけれども、本発明は、直流電源に適用してもよく、この場合には、電源電圧の変動に応じて、出力電力指令値を補正することができ、高精度な制御が可能となる。
【0121】
上述の実施の形態1では、負荷容量に対応する係数k0〜k2を、ヒータ容量に比例させるとともに、ヒータ容量の大きな順番で演算処理したけれども、本発明の他の実施の形態として、負荷容量に対応する係数k0〜k2を、ヒータ容量に比例させるだけで、ヒータ容量の大きな順番で演算処理しないようにしてもよい。この場合であっても、ヒータ容量に比例した閾値の増加量が増えることになり、出力タイミングを分散させる上で有効となる。
【0122】
本発明は、増加させた閾値のリセットの周期、閾値およびその増加量も上述の実施の形態に限らないのは勿論である。
【0123】
また、本発明の他の実施の形態として、電力制御装置を温度調節器に内蔵させる構成としてもよい。
【0124】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、所定時間を、上述のサイクル制御装置のように交流電源の半サイクル以上のサイクル周期にする必要がなく、出力応答の高速化を図ることができる。また、負荷に実際に供給する電力に応じて、出力電力指令値を補正するので、例えば、直流電源の電圧が変動してもその変動に応じて出力電力指令値を補正することができ、あるいは、交流電源の変化に応じて出力電力指令値を補正することができ、高精度な制御が可能となる。
【0125】
さらに、複数チャンネルの電力制御において、各チャンネルの出力タイミングの重なりを抑制できるので、ピーク電流またはピーク電力を抑制して電源容量を低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件出願人が先に提案している電力制御装置を備える温度制御システムの概略構成図である。
【図2】図1の電力制御演算部のブロック図である。
【図3】図1の動作説明に供するフローチャートである。
【図4】図1の出力電流を示す図である。
【図5】交流電源に適用した場合の図1の要部の構成図である。
【図6】図5の電流波形を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る電力制御装置を備える温度制御システムの概略構成図である。
【図8】図7の電力制御演算部のブロック図である。
【図9】交流電源の半サイクルよりも短い周期でスイッチングを行う場合の電流波形図である。
【図10】図7の構成の一例を示す図である。
【図11】図7の動作説明に供するフローチャートである。
【図12】図7の電力制御装置の出力波形を示す図である。
【図13】本発明の他の実施の形態の概略構成図である。
【図14】図13の電力制御演算部のブロック図である。
【図15】図13の動作説明に供するフローチャートである。
【符号の説明】
1,1a,1a−1 電力制御装置
2 上位コントローラ
3 電源
0〜42 ヒータ
5,5a,5a−1 電力制御演算部
0〜62 スイッチング素子
0〜92 出力誤差演算部
100〜102 出力誤差累積部
120〜122 比較器
13 閾値変更部
14 交流電源
16,16−1 負荷電圧検出部
170〜172 出力量補正部

Claims (10)

  1. 入力電力指令値に基づいて得られる出力電力指令値を用いて、電源から負荷への電力供給ラインに設けられたスイッチング手段のON/OFF制御を行って、前記負荷に供給する電力を制御する電力制御方法であって、
    前記入力電力指令値と出力電力指令値との差を出力誤差値として演算処理する演算ステップと、
    前記演算ステップで演算処理された出力誤差値を累積処理して出力誤差累積値として出力処理する出力誤差累積ステップと、
    前記出力誤差累積ステップで累積処理された出力誤差累積値と閾値とを比較し、前記出力誤差累積値が前記閾値を上回るときには、ONに対応する出力電力指令値を設定して前記スイッチング手段をON制御する一方、前記出力誤差累積値が前記閾値を下回るときには、OFFに対応する出力電力指令値を設定して前記スイッチング手段をOFF制御する出力ステップと、
    前記出力ステップで設定した前記スイッチング手段をON制御する出力電力指令値を、予め設定された補正式にて補正する補正ステップとを、
    所定時間毎に行うことを特徴とする電力制御方法。
  2. 入力電力指令値に基づいて得られる出力電力指令値を用いて、電源から並列接続される複数の負荷への電力供給ラインに設けられた複数のスイッチング手段のON/OFF制御を行って、前記各負荷に個別的に対応する各チャンネル毎に供給する電力を制御する電力制御方法であって、
    前記入力電力指令値と出力電力指令値との差を出力誤差値として演算処理する演算ステップと、
    前記演算ステップで演算処理された出力誤差値を累積処理して出力誤差累積値として出力処理する出力誤差累積ステップと、
    前記出力誤差累積ステップで累積処理された出力誤差累積値と閾値とを比較し、前記出力誤差累積値が前記閾値を上回るときには、ONに対応する出力電力指令値を設定して前記スイッチング手段をON制御する一方、前記出力誤差累積値が前記閾値を下回るときには、OFFに対応する出力電力指令値を設定して前記スイッチング手段をOFF制御する出力ステップと、
    前記出力ステップで設定した前記スイッチング手段をON制御する出力電力指令値を、予め設定された補正式にて補正する補正ステップとを、
    所定時間毎および前記各チャンネル毎に行うものであって、或るチャンネルの出力電力指令値が出力されたときには、他のチャンネルの前記閾値を増加させる一方、増加させた閾値を前記所定時間を1周期とする制御周期でリセットすることを特徴とする電力制御方法。
  3. 前記演算ステップは、前記入力電力指令値と前記補正ステップで補正された出力電力指令値との差を前記出力誤差値として演算処理するものである請求項1または2記載の電力制御方法。
  4. 前記補正ステップでは、前記電源の電圧の瞬時値を計測し、この瞬時値に基づいて、出力電力指令値を
    出力電力指令値=[(瞬時電圧)/(負荷電源の正弦波交流電圧の実効値)] 2 ×100[%]
    の式にて補正する請求項1〜3のいずれかに記載の電力制御方法。
  5. 前記電源が交流電源であって、前記所定時間が、交流の半サイクルよりも短い請求項1〜4のいずれかに記載の電力制御方法。
  6. 入力電力指令値に基づいて得られる出力電力指令値を用いて、電源から負荷への電力供給ラインに設けられたスイッチング手段のON/OFF制御を行って、前記負荷に供給する電力を制御する電力制御装置であって、
    所定時間毎に、前記入力電力指令値と出力電力指令値との差を出力誤差値として演算処理する演算手段と、
    前記所定時間毎に、前記演算手段で演算処理された出力誤差値を累積処理して出力誤差累積値として出力処理する出力誤差累積手段と、
    前記所定時間毎に、前記出力誤差累積手段で累積処理された出力誤差累積値と閾値とを比較し、前記出力誤差累積値が前記閾値を上回るときには、ONに対応する出力電力指令値を設定して前記スイッチング手段をON制御する一方、前記出力誤差累積値が前記閾値を下回るときには、OFFに対応する出力電力指令値を設定して前記スイッチング手段をOFF制御する比較手段と、
    前記所定時間毎に、前記比較手段で設定した前記スイッチング手段をON制御する出力電力指令値を、予め設定された補正式にて補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とする電力制御装置。
  7. 入力電力指令値に基づいて得られる出力電力指令値を用いて、電源から並列接続される複数の負荷への電力供給ラインに設けられた複数のスイッチング手段のON/OFF制御を行って、前記各負荷に個別的に対応する各チャンネル毎に供給する電力を制御する電力制御装置であって、
    所定時間毎および前記各チャンネル毎に、前記入力電力指令値と出力電力指令値との差を出力誤差値として演算処理する演算手段と、
    前記所定時間毎および前記各チャンネル毎に、前記演算手段で演算処理された出力誤差値を累積処理して出力誤差累積値として出力処理する出力誤差累積手段と、
    前記所定時間毎および前記各チャンネル毎に、前記出力誤差累積手段で累積処理された出力誤差累積値と閾値とを比較し、前記出力誤差累積値が前記閾値を上回るときには、ONに対応する出力電力指令値を設定して前記スイッチング手段をON制御する一方、前記出力誤差累積値が前記閾値を下回るときには、OFFに対応する出力電力指令値を設定して前記スイッチング手段をOFF制御する比較手段と、
    前記所定時間毎および前記各チャンネル毎に、前記比較手段で設定した前記スイッチング手段をON制御する出力電力指令値を、予め設定された補正式にて補正する補正手段と、
    前記所定時間毎に、或るチャンネルの出力電力指令値が出力されたときには、他のチャンネルの前記閾値を増加させる一方、増加させた閾値を前記所定時間を1周期とする制御周期でリセットする閾値変更手段と、
    を備えることを特徴とする電力制御装置。
  8. 前記演算手段は、前記入力電力指令値と前記補正手段で補正された出力電力指令値との差を前記出力誤差値として演算処理する請求項6または7記載の電力制御装置。
  9. 前記補正手段は、前記電源の電圧の瞬時値を計測し、この瞬時値に基づいて、出力電力指令値を
    出力電力指令値=[(瞬時電圧)/(負荷電源の正弦波交流電圧の実効値)] 2 ×100[%]
    の式にて補正する請求項6〜8のいずれかに記載の電力制御装置。
  10. 前記電源が交流電源であって、前記所定時間が、交流の半サイクルよりも短い請求項6〜9のいずれかに記載の電力制御装置。
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