JP4299930B2 - 糸巻リール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、土地を測量する際に使用される水糸や漁具糸等の糸を巻取る糸巻リールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、土地の測量に使用される水糸は糸巻リールに巻取られている。その水糸を巻取る糸巻リールは、巻芯の両端部にフランジが一体に設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、巻芯とフランジとが一体の糸巻リールにおいては、巻芯上に水糸を巻取る場合、巻芯に対して水糸を傾斜させるとフランジに当るため、スパイラル状の巻取りとすることができない。
【0004】
そこで、従来は、巻芯に対して水糸がほぼ直交する状態で水糸を巻取るようにしている。このとき、先に巻取られた水糸と、その上に巻取られた水糸はほぼ同方向に向くため、糸巻リールから水糸を引き出して緊張させる使用時に水糸が切れ、あるいは、糸巻リールから引き出された水糸を巻取る際に水糸の先端が指先から外れると、水糸の先端が巻糸中に食い込み、その先端を探し出すことはきわめて困難であった。
【0005】
また、糸巻リールから水糸を引き出す際、フランジの側面に沿う水糸は、フランジと巻糸の対向面間に食い込むことが多くあり、水糸をスムーズに引き出すことができないという不都合もあった。
【0006】
この発明の課題は、水糸等の糸の引き出し途中に糸が切断しても、糸の先端が巻糸側に食い込むのを確実に防止することができると共に、糸を常にスムーズに引き出すことができるようにした糸巻リールを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明においては、筒状の巻芯上に糸をスパイラル状に巻付けたチーズと、そのチーズの軸方向両端に設けられる2枚のフランジとから成り、前記フランジのそれぞれ中心部に筒体を設け、この筒体を巻芯の端部内に圧入してフランジとチーズとを結合一体化し、前記フランジのチーズの側面と対向する一側面の外周部にフランジの外径端側を厚肉として外周部がチーズの側面と外径面の交差部に密着するテーパ面を設け、そのテーパ面の小径円より内側にチーズの側面に密着し、又は、食い込む線状の複数のリブを放射状に設けた構成を採用したのである。
【0008】
上記のように、糸を巻取る巻芯と2枚のフランジとを、そのフランジに設けた筒体の圧入による組立て式とすることにより、巻芯に対する糸の巻付けに、糸が巻芯に対して大きく傾斜するスパイラル状の巻取り法を採用することができる。そのような巻取り法の採用によって、巻糸の糸は右傾斜と左傾斜とを繰り返す巻き取りとされ、その傾斜する糸によって糸の先端が巻糸内に食い込むのを防止することができる。
【0009】
また、巻糸の傾斜する糸は、巻糸の両側面において傾斜の向きを変えるため、糸の引き出し時に、チーズの側面とフランジ間に食い込むことがなく、糸を常にスムーズに引き出すことができる。
【0010】
さらに、フランジのチーズ側面と対向する一側面に線状のリブを放射状に設けたことにより、フランジの組立て時にリブはチーズの側面に密着し、又は食い込むため、チーズの側面とフランジの対向面間への糸の食い込みをより確実に防止することができる。
【0011】
また、フランジの筒体内にフランジを端部に有する保持軸を挿入して相対的に回転自在に支持し、かつ抜け止めすることにより、保持軸の端部のフランジを指で挟むことにより、糸巻リールを回転自在に支持することができるため、糸をスムーズに引き出すことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図示のように、糸巻リールはチーズ1と、そのチーズ1の両側に取付けられる2枚のフランジ10とを有している。
【0013】
チーズ1は、筒状の巻芯2と、その外周に巻付けられた巻糸3とから成り、上記巻糸3の糸3aはスパイラル状の巻取りとされて巻糸3の両側面において傾斜の向きを変更している。糸3aのスパイラル状の巻取りによって形成された巻糸3は一般にチーズ巻きと称され、保型性を有している。
【0014】
フランジ10は巻芯2の端部内に圧入される筒体11を中心に有し、その筒体11の外周に軸方向に延びる複数のリブ12が円周方向に等間隔に形成されている。また、フランジ10の筒体11が形成された一側面の外周部には筒体11の突出方向に傾斜するテーパ面13が設けられ、内周部には線状のリブ14が放射状に形成されている。
【0015】
上記フランジ10は巻芯2の端部内に筒体11を圧入することによってチーズ1と結合一体化される。
【0016】
チーズ1とフランジ10の結合状態において、フランジ10のテーパ面13はチーズ1側面で押圧され、その押圧によりフランジ10の外周部は外側方に弾性変形し、その復元弾性でテーパ面13がチーズ1の側面に密着し、また、線状のリブ14は巻糸3の側面に密着し、又は食い込む状態とされる。
【0017】
なお、フランジ10の結合一体化を強固なものとするため、筒体11と巻芯2を接着剤により固着してもよい。
【0018】
2枚のフランジ10のうち、一方のフランジ10には、外周から内方向に向く糸掛け用の切り込み15が形成され、その切り込み15に巻糸3の先端部が挿入可能とされている。また、上記フランジ10には上記切り込み15から巻糸3の巻取り方向前側に膨出部16が設けられ、その膨出部16の外周に形成された糸挿入溝17に糸切断用刃物18の切り刃18aが臨んでいる。
【0019】
筒体11の内部には保持軸20が挿入されている。保持軸20は一端にフランジ21を有し、他端部には軸方向に延びる複数のスリット22が形成され、隣接するスリット22間に設けられた弾性片23の先端部外周に筒体11の先端面と係合可能な突部24が形成されている。突部24の先端部外周にはテーパ面25が設けられている。
【0020】
保持軸20は、フランジ10の他側面から筒体11の内部に挿入される。その挿入時、弾性片23は筒体11の内周と突部24のテーパ面25との接触によって半径方向内方に弾性変形し、上記突部24が筒体11の先端より突出すると、弾性片23が形状復元して突部24が筒体11の先端面と軸方向で対向し、上記筒体11の先端面に対する突部24の当接によって保持軸20は抜け止めされる。保持軸20の抜け止め状態において、一端のフランジ21は筒体11の後端部内周に形成された凹部19内に収納される。
【0021】
実施の形態で示す糸巻リールは上記の構造から成り、糸3aの引き出しに際しては、2枚のフランジ10のそれぞれに支持された保持軸20の端部のフランジ21を指先で挟持してチーズ1およびそれに一体化された一対のフランジ10から成るリール本体を回転自在に支持する。その支持状態において糸3aを引き出すことにより、保持軸20に対してリール本体が回転し、糸3aをスムーズに引き出すことができる。
【0022】
ここで、巻芯2上に巻付けられた巻糸3の糸3aはスパイラル状の巻付けであって右傾斜と左傾斜を繰り返す巻付けであるため、糸3aを緊張しつつ引き出す途中において糸3aが切れ、あるいは繰り出された糸3aを緊張させつつ巻糸3上に巻付ける際に指先から糸3aの先端が外れたとしても、その糸aの先端部は巻糸3の外周の傾斜状の糸3aによって巻糸3に食い込むのが防止される。
【0023】
このため、糸3aの先端を確実に探し出すことができ、糸3aを再度引き出す作業を能率よく行なうことができる。
【0024】
また、巻糸3の糸3aは巻芯2に対して傾斜してフランジ10の内面に接触する位置で傾斜の向きを変更しているため、フランジ10の内面に沿う状態で糸3aが引き出されることはない。このため、糸3aの引き出し時、チーズ1とフランジ10の対向面間に糸3aが食い込むという不都合の発生はきわめて少なく、糸3aを常にスムーズに引き出すことができる。
【0025】
実施の形態のように、フランジ10の内面に線状のリブ14を放射状に設けることによって、フランジ10の筒体11を巻芯2の端部内に圧入するフランジ10の組立て時に、前記リブ14はチーズ1の側面に密着し、又は食い込むため、チーズ1とフランジ10の対向面間への糸3aの食い込みをより効果的に防止することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上のように、この発明においては、巻芯の端部内にフランジの筒体を圧入して巻芯とフランジとを結合一体化する組立て式としたことにより、巻芯の外周に対して糸をスパイラル状の巻付けとすることができる。
【0027】
このため、糸を緊張させつつ引き出す場合に糸が切れ、あるいは糸を緊張させつつ巻糸上に巻付ける際に糸の先端が指先から離れたとしても、糸は巻糸に食い込むことはなく、糸の先端を確実に探し出すことができ、糸を完全消費することができる。
【0028】
また、スパイラル状に巻付けられた糸はフランジの内面と接触する位置で傾斜の向きが変更するため、糸の引き出し時に、チーズとフランジの側面間に糸が食い込むことが少なく、糸を常にスムーズに引き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る糸巻リールの正面図
【図2】図1に示す糸巻リールの縦断正面図
【図3】図1に係る糸巻リールの巻芯とフランジの接続部を示す断面図
【図4】図1に示す糸巻リールの分解斜視図
【符号の説明】
1 チーズ
2 巻芯
3 巻糸
10 フランジ
11 筒体
14 リブ
20 保持軸
21 フランジ
Claims (2)
- 筒状の巻芯上に糸をスパイラル状に巻付けたチーズと、そのチーズの軸方向両端に設けられる2枚のフランジとから成り、前記フランジのそれぞれ中心部に筒体を設け、この筒体を巻芯の端部内に圧入してフランジとチーズとを結合一体化し、前記フランジのチーズの側面と対向する一側面の外周部にフランジの外径端側を厚肉として外周部がチーズの側面と外径面の交差部に密着するテーパ面を設け、そのテーパ面の小径円より内側にチーズの側面に密着し、又は、食い込む線状の複数のリブを放射状に設けた糸巻リール。
- 前記フランジの筒体内にフランジを端部に有する保持軸を挿入して相対的に回転自在に支持し、かつ抜け止めした請求項1に記載の糸巻リール。
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JP (1) | JP4299930B2 (ja) |
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1999
- 1999-10-05 JP JP28424899A patent/JP4299930B2/ja not_active Expired - Fee Related
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