JP2004113180A - 糸の結合構造および該構造を用いた釣り具 - Google Patents
糸の結合構造および該構造を用いた釣り具 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】不要な部分の切断作業をすることなく、釣り具本体などの結合対象物に対して簡単に結合でき、更に糸自体の強度が低下することを防止する。
【解決手段】結合対象物(釣り針100)に連続しその外周部に糸100を螺旋状に巻回する巻回部5と、該巻回部5における結合対象物の側に位置する係止部6と、巻回部5における結合対象物と反対側に連続し1巻き以上の旋回部7aからなる有端状の拘束部7とを設け、巻回部5の側から拘束部7内に糸100の端部100aを挿通するとともに糸100の延伸側100bを係止部6に引っ掛けた状態で、該糸100の延伸側100bを、巻回部5の外周に巻回した後、拘束部7の旋回方向に沿って糸100の延伸側100bを旋回させて内部に挿通することにより、結合状態を維持する。
【選択図】 図1
【解決手段】結合対象物(釣り針100)に連続しその外周部に糸100を螺旋状に巻回する巻回部5と、該巻回部5における結合対象物の側に位置する係止部6と、巻回部5における結合対象物と反対側に連続し1巻き以上の旋回部7aからなる有端状の拘束部7とを設け、巻回部5の側から拘束部7内に糸100の端部100aを挿通するとともに糸100の延伸側100bを係止部6に引っ掛けた状態で、該糸100の延伸側100bを、巻回部5の外周に巻回した後、拘束部7の旋回方向に沿って糸100の延伸側100bを旋回させて内部に挿通することにより、結合状態を維持する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、釣り具などの所定の結合対象物に糸を容易に結合できる結合構造および該構造を用いた釣り具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、糸を所定の結合対象物に結合する場合、その対象物に設けた軸部の端に抜止部を設け、所定の手順に従って巻き付けて結合したり、対象物に設けた軸部の端に環状の結合部を設け、その結合部内に糸を通して結びつける方法が広く行われている。
【0003】
この種の糸の結合構造が適用される釣りの分野において、関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−318276号
【特許文献2】
特開2000−83540号(段落[0012]、図10参照。)
【0005】
特許文献1に記載されているように、釣り針は、その結合端部に平坦とした抜止部が設けられ、ナイロン製の釣り糸を所定の巻付方法に従って巻き付けることにより、強固に結合状態を維持している。
【0006】
また、一般的に、疑似餌であるルアーは、その釣り具本体に環状結合部が設けられ、この環状結合部に釣り糸を通して結びつけるようにして結合している。さらに、2本の釣り糸同志を接続する場合、2つの環状結合部を設けたサルカン(swivel)を用い、このサルカンの環状結合部にそれぞれ釣り糸を通して結びつけるようにして結合している。
【0007】
さらに、複数種のサルカンのなかには、本線である道糸の途中に支線である鉤素を略90度の方向性で分岐するための三つ叉サルカンがある。そして、この三つ叉サルカンには、3本の釣り糸を結合するための環状結合部が3つ設けられている。
【0008】
また、この三つ叉サルカンを改良したものとしては、特許文献2に記載されている釣糸連結具がある。この釣糸連結具は、道糸を切断することなく、その途中の希望位置に鉤素を取り付けることを目的としたもので、幹糸(道糸)係止軸3の一端に螺旋状の幹糸取付部を設けた構成としている。そして、この幹糸取付部に対して釣り糸を2回巻き付けることにより初心者でも容易に装着できるように構成している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の結合構造では、釣り糸の端を作業者が指先で挟み持つことができるだけの余裕をもたせ、強固に結合した後、突出した不要な釣り糸の端部をハサミで切断する必要がある。また、これらの結合構造では、釣り糸自体が損傷したり、延びが生じるなどにより断面形状が変形してその断面積が小さくなるため、その部分で破断が生じ易くなるという問題がある。
【0010】
また、特許文献2に記載の結合構造では、若干の外力が加わっただけで道糸に対する連結具の装着位置にズレが生じるため、実用的ではない。
【0011】
そこで、本発明では、不要な部分の切断作業をすることなく、釣り具本体などの結合対象物に対して糸の端部を簡単に結合でき、更に糸自体の強度が低下することを防止することを課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の糸の結合構造は、結合対象物に連続しその外周部に糸を螺旋状に巻回する巻回部と、該巻回部における前記結合対象物の側に位置する係止部と、前記巻回部における前記結合対象物と反対側に連続し1巻き以上の旋回部からなる有端状の拘束部とを設け、前記巻回部の側から拘束部内に糸の端部を挿通するとともに糸の延伸側を前記係止部に引っ掛けた状態で、該糸の延伸側を、前記巻回部の外周に巻回した後、前記拘束部の旋回方向に沿って前記糸の延伸側を旋回させて内部に挿通することにより、結合状態を維持するように構成している。
【0013】
前記結合構造では、前記拘束部は、その下端が前記巻回部に連続し上向きに旋回するように形成されており、前記糸の延伸側を、前記拘束部における上向きの旋回方向と同一方向で巻回部に巻回した後、前記拘束部に対して上向きの旋回方向に沿って旋回させて該拘束部内に挿通するように構成することが好ましい。
【0014】
または、前記拘束部は、その上端が前記巻回部に連続しU字形状に折り返して下向きに旋回するように形成されており、前記糸の延伸側を、前記拘束部における上向きの旋回方向と逆方向で巻回部に巻回した後、前記拘束部に対して上向きの旋回方向に沿って旋回させて該拘束部内に挿通するように構成することが好ましい。
【0015】
また、前記結合構造を用いた釣り具は、釣り具本体と連続し、その外周部に糸を螺旋状に巻回する巻回部と、前記巻回部における前記釣り具本体の側に設けた係止部と、前記巻回部における前記釣り具本体と反対側に連続するように設け、1巻き以上の旋回部からなる有端状の拘束部とからなる結合部を設けたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1から図3は、本発明の第1実施形態に係る糸の結合構造を用いた釣り具である釣り針1を示す。この釣り針1は、大略、釣り針本体2の後端部に釣り糸結合部4を一体に設けたものである。
【0017】
前記釣り針本体2は、略U字形状に湾曲し、その先端の針先3に返し3aを設けた周知の構成である。
【0018】
前記釣り糸結合部4は、釣り針本体2を構成する線条体を加工することにより一体に形成されるもので、釣り針本体2と連続する巻回部5と、前記巻回部5における前記釣り針本体2の側に設けた係止部6と、前記巻回部5における前記釣り針本体2と反対側に設けた拘束部7とからなる。
【0019】
前記巻回部5は、釣り針本体2の後側と同軸に設けられるもので、その外周部に釣り糸100を螺旋状に巻回するものである。
【0020】
前記係止部6は、前記巻回部5の下端をプレスすることにより、扁平させて突出させた凸部からなる。
【0021】
前記拘束部7は、巻回部5の上端に連続し、その線条体を順次上向きに複数巻き数旋回させた有端で螺旋状のものである。この拘束部7は、隣接する旋回部7a,7a間に、釣り糸100の直径と略同一の隙間が形成されている。このように形成した拘束部7は、図3に示すように、平面視で略円筒状をなす。そして、その内径は、図3(B)に示すように、釣り糸100を2本並べた寸法、即ち、釣り糸100の直径の2倍の大きさと略同一になるように構成している。なお、本実施形態では、この拘束部7の旋回方向は、棒状部材に糸を巻回する際、その作業者が比較的巻き付けることが多い平面視で時計回りになるように形成されている。
【0022】
次に、前記釣り糸結合部4を用いた釣り針1に対する釣り糸100の結合方法について説明する。
【0023】
まず、作業者は、図2(A)に示すように、巻回部5の側から拘束部7内に釣り糸100の端部100aを挿通した後、該釣り糸100の延伸側100bを係止部6に対して略U字形状に旋回させ、引っ掛けるようにして係止させる。ついで、図2(B)に示すように、釣り糸100の延伸側100bを巻回部5に対して時計回りに複数回巻回させる。ここで、この釣り糸100の巻回方向は、拘束部7における上向きの旋回方向と同一である。
【0024】
このようにして巻回部5に対して釣り糸100を所定回数巻回すると、図2(C)に示すように、同一方向に旋回している拘束部7の下端における旋回部7a,7a間の隙間から旋回方向に沿って内部に挿通する。そして、この拘束部7に対する挿通が、上端の旋回部7a,7a間の隙間まで挿通し終えると、図2(D)に示すように、結合作業も終了する。
【0025】
因みに、図2(C)に示すように、拘束部7の旋回部7a,7a間の隙間から釣り糸100を内部に挿通する状態では、図3(A)に示すように、釣り糸100の延伸側100bは、先に内部に挿通している端部100aの外周に巻き付けられる。そして、図2(D)に示すように、拘束部7への挿通が完了すると、図3(B)に示すように、釣り糸100の延伸側100bにおける端部100aへの巻き付き(縒り)が戻り、端部100aと並列に延びる。
【0026】
なお、この釣り針1への結合状態では、釣り糸100の延伸側100bは釣り竿や、釣り竿に装着したリールに取り付けられているため、常に張力が加わった状態をなす。そのため、巻回部5に巻回した釣り糸100の延伸側100bに緩みが生じることはない。また、釣りをしている最中に釣り糸100の延伸側100bが拘束部7の上端の旋回部7a,7a間の隙間に入り込み、結合手順と逆向きである旋回方向と逆向きに回転する力が加わった場合、拘束部7に挿通した端部100aの外周に巻き付くことになる。これにより、端部100aが拘束部7の旋回方向と逆向きに移動することを防止する役割をなす。そのため、結合が解除されることを確実に防止できる。
【0027】
このように、本発明の釣り糸結合部4を一体に設けた釣り針1は、前記のように所定の手順で釣り糸100を巻き付けるだけで、この釣り糸100を簡単に結合することができる。しかも、釣り糸100の結合作業は、延伸側100bを持って行うものであり、端部100aには何らの力を加える必要はない。そのため、その端部100aを拘束部7に挿通する際には作業者が指で挟み持つことができるだけの余裕をもたせる必要はなく、その結果、ハサミなどを使用して余分な端部100aを切断する必要もない。
【0028】
また、前記結合構造では、釣り糸100を巻き付けるだけであるため、釣り糸自体が損傷したり、延びが生じるなどにより断面形状が変形して断面積が小さくなることはない。そのため、その損傷部分や変形部分により釣り糸100が破断することを防止できる。
【0029】
さらに、本実施形態では、図1、図2(D)および図3(B)に示すように、釣り針本体2に対して巻回部5を同軸で設けているため、結合した釣り糸100の延伸側100bは、釣り針本体2および巻回部5の軸心と並列に延びた状態で拘束部7に拘束される。そのため、前述のように所定手順で巻き付けるで簡単かつ確実に、釣り針本体2の軸心と釣り糸100とを直線的に結合できる。
【0030】
図4および図5は第2実施形態の結合構造を用いた釣り針1を示す。この第2実施形態では、その釣り糸結合部4を構成する拘束部8を、その上端の旋回部8aが巻回部5と連続するように設けた点で第1実施形態と相違している。
【0031】
具体的には、第2実施形態の拘束部8は、巻回部5の上端をU字形状に折り返し、線条体を順次下向きに旋回させたものである。この拘束部8は、第1実施形態と同様に、隣接する旋回部8a,8a間に、釣り糸100の直径と略同一の隙間が形成されている。このように形成した拘束部8は、図示のように、略円筒状をなし、その中央部に前記巻回部5が貫通した状態をなす。そして、その内径は、巻回部5の外周部から拘束部8の内周部までの寸法が釣り糸100の直径の2倍の大きさと略同一になるように構成している。なお、本実施形態では、この拘束部8の旋回方向は、第1実施形態と同一の時計回りであるが、前述のように、第1実施形態は上向きに旋回するようにしたのに対し、第2実施形態では下向きに旋回するようにしている。そのため、上向きに釣り糸100を巻き付ける場合、第1実施形態とは旋回方向が逆向きになる。
【0032】
次に、第2実施形態の釣り糸結合部4を用いた釣り針1に対する釣り糸100の結合方法について説明する。
【0033】
まず、作業者は、図5(A)に示すように、巻回部5の側から拘束部8内に釣り糸100の端部100aを挿通した後、該釣り糸100の延伸側100bを係止部6に引っ掛け、略U字形状に旋回させる。ついで、図5(B)に示すように、釣り糸100の延伸側100bを巻回部5に対して時計回りに複数回巻回させる。ここで、この巻回部5に対する巻回数は、巻回部5に所定回数巻回した数に、拘束部8の旋回数を加算した数とする。
【0034】
このようにして巻回部5に対して釣り糸100を所定回数巻回すると、図5(C)に示すように、巻回方向とは逆向きに旋回している拘束部8の下端における旋回部8a,8a間の隙間から旋回方向に沿って内部に挿通する。この際、図5(D)に示すように、拘束部8に対する挿通を上向きに進めると、その挿通方向と巻回部5に対する巻回方向とが逆向きであるため、巻回部5に巻回した釣り糸100が解けることになる。そして、この拘束部8に対する挿通が、巻回部5と連続した上端の旋回部8aまで終えると、その拘束部8に巻き付けた数分だけ巻回部5への釣り糸100の巻回が解けた状態で、結合作業が終了する。
【0035】
この第2実施形態の釣り針1への結合状態では、第1実施形態と同様に、釣り糸100の延伸側100bは釣り竿や、釣り竿に装着したリールに取り付けられ、常に張力が加わるため、巻回部に巻回した釣り糸100の延伸側100bに緩みが生じることはない。
【0036】
また、第2実施形態では、拘束部8の上端は巻回部5と連続し、かつ、この拘束部8から離脱するためには巻回部5への巻回方向に延伸側100bを移動させなければならない。そして、釣りをしている最中には、前述のような力が加わることは絶対的にあり得ないため、その結合状態が解除されることを確実に防止できる。
【0037】
このように、第2実施形態の釣り糸結合部4を一体に設けた釣り針1は、第1実施形態と同様に、ハサミなどを使用して不要な部分を切断することなく、前記のように所定の手順で釣り糸100を巻き付けるだけで、この釣り糸100を簡単に結合することができる。また、釣り糸自体が損傷したり、延びが生じるなどにより断面形状が変形して断面積が小さくなることはないため、釣り糸100が破断することを防止できる。
【0038】
なお、前記第2実施形態では、釣り針本体2の軸心と釣り糸100とを略直線的に結合できるが、これらを確実に直線的に一致するように結合したい場合には、巻回部5の上端を拘束部8の中心から若干偏心した位置になるように湾曲させることが好ましい。
【0039】
図6は第3実施形態の結合構造を用いた釣り針1を示す。この第2実施形態の結合構造は、その釣り糸結合部4を構成する拘束部9を、第1実施形態と同様に、巻回部5の上端から線条体を順次上向きに旋回させ、かつ、その直径が上向きに順次大きくなるように構成した点でのみ、第1実施形態と相違する。
【0040】
この第3実施形態の拘束部9は、第1実施形態と同様にして釣り糸100を結合した状態で、拘束部9が徐々に広がる形状をなすため、その拘束部9の旋回部9aと釣り糸100とが擦れ合う部分を広げることができる。具体的には、第1実施形態の構成の場合、拘束部7の上端の旋回部9aの部分に釣り糸100の擦れが集中するが、この第3実施形態では、拘束部9の内周部全体と擦れることになる。その結果、その擦れによる釣り糸100の破断を抑制することができる。
【0041】
また、この第3実施形態の釣り針1では、軸心に設けた貫通孔に釣り糸100を通し、この釣り糸100に対して移動可能に取り付ける浮きやおもり(図示せず)を使用する場合、前記貫通孔に釣り針1の上端が挿入される恐れがないため、利便性の向上を図ることができる。
【0042】
なお、この第3実施形態のように上向きに直径が広がるようにした拘束部9と、第2実施形態のように巻回部5と上端で連続するようにした拘束部8との構成を組み合わせても、同様の作用、効果を得ることができる。
【0043】
図7は第4実施形態の結合構造を用いた釣り針1を示す。この第4実施形態の結合構造は、その釣り糸結合部4を構成する係止部10を、環状部の孔により構成した点でのみ、第1実施形態と相違している。
【0044】
この第4実施形態の釣り糸結合部4に釣り糸100を結合する場合には、孔からなる係止部10に釣り糸100を端部100aを貫通させた後、その端部100aを拘束部に下側から挿通した後、延伸側100bを把持して図2(B),(C),(D)と同様の手順で巻回することにより、結合作業が完了する。
【0045】
この第4実施形態の構成によれば、釣り糸100を引っ掛けた状態を確実に維持することができる。なお、この第4実施形態の係止部10を構成と第2および第3実施形態の拘束部8,9の構成とを組み合わせてもよく、このようにしても同様の作用、効果を得ることができる。
【0046】
図8は第5実施形態の結合構造を用いた釣り針1を示す。この第5実施形態の結合構造は、その釣り糸結合部4を構成する拘束部11を、所定間隔をもって上下に位置する一対の旋回部11a,11cにより構成した点で、第1実施形態と相違している。
【0047】
具体的には、この第5実施形態の拘束部11は、その下端が巻回部5に連続し上向きに1巻き以上旋回させた第1旋回部11aと、該第1旋回部11aの端部から巻回部5の軸心と同一軸心となるように延びる連続部11bと、該連続部11bから上向きに略1巻き旋回させた第2旋回部11cとからなる。なお、この第2旋回部11cの端部は、その下部に位置し、該旋回部11cを構成する線条体との間の隙間が釣り糸100の直径より小さくなるように構成している。
【0048】
この第5実施形態の結合構造では、第1実施形態と同一の手順で糸を巻き付けることにより、結合作業が完了し、この結合状態でも同様の作用、効果を得ることができる。
【0049】
このように、第1実施形態では、拘束部7を構成する旋回部7a,7aを複数連続した螺旋状に形成したが、この第5実施形態に示すように、拘束部11を構成する旋回部11a,11cを、所定間隔をもって位置するように2巻き設けたものであっても、同様の作用、効果を得ることができる。
【0050】
また、本実施形態では、第2旋回部11cの端部とその下部に位置する線条体との隙間を釣り糸100の直径より小さくしているため、釣り糸100の挿通作業時には、釣り糸100が径方向に弾性的に変形し、または、拘束部11を構成する線条体が広がるように変形する。なお、挿通作業が完了すると、釣り糸100または拘束部11の変形は原状に復帰する。その結果、平面視円環状をなす拘束部11の内部に挿通した釣り糸100が挿通時とは逆向きに動き、結合状態が解除されることはない。
【0051】
なお、この第5実施形態では、前記連続部11bは、巻回部5と同一軸心となるように形成したが、その軸心が巻回部5の軸心と平行に延びるように偏心した位置に配置してもよい。
【0052】
図9は第6実施形態の結合構造を用いた釣り針1を示す。この第6実施形態の結合構造は、その釣り糸結合部4を構成する拘束部12を、1巻きの旋回部12aにより構成した点で、第1実施形態と相違している。この旋回部12aの端部は、第5実施形態と同様に、その下部に位置する線条体との間の隙間が釣り糸100の直径より小さくなるように構成している。
【0053】
この第6実施形態の結合構造では、拘束部12を1巻きの旋回部12aにより構成しても第1実施形態と同一の手順で糸を巻き付けることにより、同様の作用、効果を得ることができる。即ち、本発明では、拘束部は、1巻き以上の旋回部からなる有端状のものであればよい。
【0054】
なお、本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態では、拘束部7,8,9,11,12を円形状に旋回させたが、非円形状に旋回するようにしてもよい。
【0055】
また、拘束部7,8,9,11,12は、前記各実施形態のように、釣り針1を構成する線条体をそのままの直径で加工して形成してもよいが、圧延加工などによってその旋回部が小径になるように形成してもよい。このようにすれば、拘束部において、巻回部5の軸方向に沿った方向の弾性力が向上するため、他の部材が衝突することによる緩衝作用も向上することができる。また、結合部4の小型化を図ることができ、特に、前記釣り針1に適用する場合には好適である。
【0056】
また、第1実施形態から第3実施形態のように、拘束部7,8,9を複数巻き数の旋回部により構成する場合には、前記実施形態のように隣接する旋回部間に、釣り糸100の直径と略同一の隙間は必ずしも形成する必要はない。
【0057】
具体的には、拘束部7,8,9を構成する旋回部間の隙間は、釣り糸100の直径より広くしてもよく、このようにしても、前記と同様の作用、効果を得ることができる。
【0058】
逆に、拘束部7,8,9を構成する旋回部間の隙間は、釣り糸100の直径より狭くしてもよく、また、この隙間を形成せずに隣接する旋回部が接触するように形成してもよい。この場合、拘束部7,8,9は、前述のように小径に形成し、かつ、弾性を有する材料により構成することにより、釣り糸100の挿通作業性の向上を図ることが好ましい。
【0059】
また、拘束部7,8,9,11,12の内径は、釣り糸100を2本並べた寸法と略同一になるように形成したが、大きく形成してもよい。即ち、釣り糸100の太さ(直径)は、ユーザが釣り上げる目的の魚に応じて選択するものであるため、1種の釣り糸100に対して1つの釣り糸結合部4を設けるのではなく、ある程度の許容範囲を設けることが好ましい。
【0060】
また、前記実施形態では、釣り針1を構成する線条体と一体に釣り糸結合部4を設けたが、釣り針1の端部に樹脂により形成した別体の結合部を一体的に設けた構成としてもよい。この場合、例えば、釣り針1の端部に、前記構成の係止部および巻回部を形成するとともに、拘束部を形成するための線条が直線的に延びる形態でインサート成形する。その後、巻回部から延びる線条を熱変形させて前記各実施形態に記載した所定の拘束部を形成する。
【0061】
また、結合部を構成する係止部と巻回部とは釣り針1と一体に形成し、拘束部のみを樹脂からなる別体に形成してもよい。
【0062】
また、巻回部5は、釣り針本体2に対して同軸に設け、釣り針本体2から釣り糸100が略直線的に延びるように構成したが、巻回部5は必ずしも同軸に設ける必要はない。即ち、釣り具本体2の軸心に対して湾曲または屈曲させて連続するように巻回部5を設けてもよい。この場合、釣り糸100は、巻回部5と平行かつ拘束部7,8,9,11,12の中心に沿って直線的に延びるようになる。
【0063】
(各結束構造を適用可能なその他の釣り具)
さらに、前記実施形態では、本発明の結合構造を実現する釣り糸結合部4を釣り具の1つである釣り針1に適用したが、図10に示すように、疑似餌であるルアー20に適用してもよい。この場合、図示のように、釣り糸結合部はルアー20と別体に形成することが好ましい。このように、本発明の糸の結合構造は、ルアー20に適用しても釣り糸の結合作業においては前記と同様の作用、効果を得ることができる。ここで、図面には、ルアー20に第1実施形態の釣り糸結合部4を適用しているが、第2から第6実施形態の釣り糸結合部4も同様にして適用可能である。
【0064】
また、図11に示すように、結合部4は、2本の釣り糸100を結合するための2本の釣り糸の縒りを戻す機能を備えたサルカン21に適用してもよく、このようにしても釣り糸の結合作業においては前記と同様の作用、効果を得ることができる。
【0065】
また、図12に示すように、結合部4は、2つを一体に形成することにより、縒りを戻す機能がないサルカン22を構成することができ、このようにしても釣り糸の結合作業においては前記と同様の作用、効果を得ることができる。
【0066】
また、図13に示すように、結合部4は、縒りを戻す機能を備えた周知の三つ叉サルカン23に適用してもよく、このようにしても釣り糸の結合作業においては前記と同様の作用、効果を得ることができる。なお、この三つ叉サルカン23では、道糸の途中の希望位置に取り付ける場合には、該道糸を切断する必要があるが、各結合部4への結合作業は非常に簡単であるうえ、その結合状態も強固であり、位置ズレが生じることもない。
【0067】
なお、図11から図13に示すこのサルカン21,22,23に本発明の結合構造を適用する場合、第3実施形態に示すように、拘束部9の直径が上向きに順次大きくなるように構成することが一層好ましい。
【0068】
また、本発明の結合構造は、釣り具における釣り糸100の結合部分以外にも適用することができる。具体的には、図14に示すように、船着き場に船を係留(結合)する場合にも適用可能であり、このようにしても糸(ロープ)の結合作業においては前記と同様の作用、効果を得ることができる。
【0069】
因みに、ワイヤ、断面積が大きい太号のナイロン糸、フロロカーボン糸、ロープなど、弾性の強い糸の場合、外周部を囲繞するスリーブを用いなければ目的の結合対象物に結合することはできなかったが、本発明の結合構造を用いた場合、前記と同様に簡単に結合することが可能である。
【0070】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の糸の結合構造では、巻回部の側から拘束部内に糸の端部を挿通するとともに糸の延伸側を前記係止部に引っ掛けた状態で、該糸の延伸側を、前記巻回部の外周に巻回した後、前記拘束部の旋回方向に沿って旋回させて内部に挿通するだけで、確実に結合状態を維持できる。即ち、その結合作業は、延伸側を持って巻き付けるものであるため、ハサミなどを使用して突出した不要な端部を切断する必要はない。
【0071】
また、前記結合構造では、糸を巻き付けるだけであるため、糸自体が損傷したり、延びが生じるなどにより断面形状が変形して断面積が小さくなることはない。そのため、その損傷部分や変形部分により糸が破断することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の結合構造を用いた釣り針を示す斜視図である。
【図2】(A),(B),(C),(D)は第1実施形態の釣り糸結合部への糸の結合方法を示す正面図である。
【図3】図2(C),(D)の状態の平面図である。
【図4】第2実施形態の結合構造を用いた釣り針を示す斜視図である。
【図5】(A),(B),(C),(D)は第2実施形態の釣り糸結合部への糸の結合方法を示す正面図である。
【図6】第3実施形態の結合構造を用いた釣り針を示す斜視図である。
【図7】第4実施形態の結合構造を用いた釣り針を示す斜視図である。
【図8】第5実施形態の結合構造を用いた釣り針を示す斜視図である。
【図9】第6実施形態の結合構造を用いた釣り針を示す斜視図である。
【図10】本発明の結合構造を他の釣り具であるルアーに適用した状態を示す斜視図である。
【図11】本発明の結合構造を他の釣り具であるサルカンに適用した状態を示す斜視図である。
【図12】本発明の結合構造を他のサルカンに適用した状態を示す斜視図である。
【図13】本発明の結合構造を更に他のサルカンに適用した状態を示す斜視図である。
【図14】本発明の結合構造を釣り具以外の他の結合対象物に適用した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…釣り針
2…釣り針本体
3…針先
4…釣り糸結合部
5…巻回部
6,10…係止部
7,8,9,11,12…拘束部
7a,8a,9a,11a,11c,12a…旋回部
20…ルアー
21,22…サルカン
23…三つ叉サルカン
100…釣り糸
100a…端部
100b…延伸側
【発明の属する技術分野】
本発明は、釣り具などの所定の結合対象物に糸を容易に結合できる結合構造および該構造を用いた釣り具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、糸を所定の結合対象物に結合する場合、その対象物に設けた軸部の端に抜止部を設け、所定の手順に従って巻き付けて結合したり、対象物に設けた軸部の端に環状の結合部を設け、その結合部内に糸を通して結びつける方法が広く行われている。
【0003】
この種の糸の結合構造が適用される釣りの分野において、関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−318276号
【特許文献2】
特開2000−83540号(段落[0012]、図10参照。)
【0005】
特許文献1に記載されているように、釣り針は、その結合端部に平坦とした抜止部が設けられ、ナイロン製の釣り糸を所定の巻付方法に従って巻き付けることにより、強固に結合状態を維持している。
【0006】
また、一般的に、疑似餌であるルアーは、その釣り具本体に環状結合部が設けられ、この環状結合部に釣り糸を通して結びつけるようにして結合している。さらに、2本の釣り糸同志を接続する場合、2つの環状結合部を設けたサルカン(swivel)を用い、このサルカンの環状結合部にそれぞれ釣り糸を通して結びつけるようにして結合している。
【0007】
さらに、複数種のサルカンのなかには、本線である道糸の途中に支線である鉤素を略90度の方向性で分岐するための三つ叉サルカンがある。そして、この三つ叉サルカンには、3本の釣り糸を結合するための環状結合部が3つ設けられている。
【0008】
また、この三つ叉サルカンを改良したものとしては、特許文献2に記載されている釣糸連結具がある。この釣糸連結具は、道糸を切断することなく、その途中の希望位置に鉤素を取り付けることを目的としたもので、幹糸(道糸)係止軸3の一端に螺旋状の幹糸取付部を設けた構成としている。そして、この幹糸取付部に対して釣り糸を2回巻き付けることにより初心者でも容易に装着できるように構成している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の結合構造では、釣り糸の端を作業者が指先で挟み持つことができるだけの余裕をもたせ、強固に結合した後、突出した不要な釣り糸の端部をハサミで切断する必要がある。また、これらの結合構造では、釣り糸自体が損傷したり、延びが生じるなどにより断面形状が変形してその断面積が小さくなるため、その部分で破断が生じ易くなるという問題がある。
【0010】
また、特許文献2に記載の結合構造では、若干の外力が加わっただけで道糸に対する連結具の装着位置にズレが生じるため、実用的ではない。
【0011】
そこで、本発明では、不要な部分の切断作業をすることなく、釣り具本体などの結合対象物に対して糸の端部を簡単に結合でき、更に糸自体の強度が低下することを防止することを課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の糸の結合構造は、結合対象物に連続しその外周部に糸を螺旋状に巻回する巻回部と、該巻回部における前記結合対象物の側に位置する係止部と、前記巻回部における前記結合対象物と反対側に連続し1巻き以上の旋回部からなる有端状の拘束部とを設け、前記巻回部の側から拘束部内に糸の端部を挿通するとともに糸の延伸側を前記係止部に引っ掛けた状態で、該糸の延伸側を、前記巻回部の外周に巻回した後、前記拘束部の旋回方向に沿って前記糸の延伸側を旋回させて内部に挿通することにより、結合状態を維持するように構成している。
【0013】
前記結合構造では、前記拘束部は、その下端が前記巻回部に連続し上向きに旋回するように形成されており、前記糸の延伸側を、前記拘束部における上向きの旋回方向と同一方向で巻回部に巻回した後、前記拘束部に対して上向きの旋回方向に沿って旋回させて該拘束部内に挿通するように構成することが好ましい。
【0014】
または、前記拘束部は、その上端が前記巻回部に連続しU字形状に折り返して下向きに旋回するように形成されており、前記糸の延伸側を、前記拘束部における上向きの旋回方向と逆方向で巻回部に巻回した後、前記拘束部に対して上向きの旋回方向に沿って旋回させて該拘束部内に挿通するように構成することが好ましい。
【0015】
また、前記結合構造を用いた釣り具は、釣り具本体と連続し、その外周部に糸を螺旋状に巻回する巻回部と、前記巻回部における前記釣り具本体の側に設けた係止部と、前記巻回部における前記釣り具本体と反対側に連続するように設け、1巻き以上の旋回部からなる有端状の拘束部とからなる結合部を設けたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1から図3は、本発明の第1実施形態に係る糸の結合構造を用いた釣り具である釣り針1を示す。この釣り針1は、大略、釣り針本体2の後端部に釣り糸結合部4を一体に設けたものである。
【0017】
前記釣り針本体2は、略U字形状に湾曲し、その先端の針先3に返し3aを設けた周知の構成である。
【0018】
前記釣り糸結合部4は、釣り針本体2を構成する線条体を加工することにより一体に形成されるもので、釣り針本体2と連続する巻回部5と、前記巻回部5における前記釣り針本体2の側に設けた係止部6と、前記巻回部5における前記釣り針本体2と反対側に設けた拘束部7とからなる。
【0019】
前記巻回部5は、釣り針本体2の後側と同軸に設けられるもので、その外周部に釣り糸100を螺旋状に巻回するものである。
【0020】
前記係止部6は、前記巻回部5の下端をプレスすることにより、扁平させて突出させた凸部からなる。
【0021】
前記拘束部7は、巻回部5の上端に連続し、その線条体を順次上向きに複数巻き数旋回させた有端で螺旋状のものである。この拘束部7は、隣接する旋回部7a,7a間に、釣り糸100の直径と略同一の隙間が形成されている。このように形成した拘束部7は、図3に示すように、平面視で略円筒状をなす。そして、その内径は、図3(B)に示すように、釣り糸100を2本並べた寸法、即ち、釣り糸100の直径の2倍の大きさと略同一になるように構成している。なお、本実施形態では、この拘束部7の旋回方向は、棒状部材に糸を巻回する際、その作業者が比較的巻き付けることが多い平面視で時計回りになるように形成されている。
【0022】
次に、前記釣り糸結合部4を用いた釣り針1に対する釣り糸100の結合方法について説明する。
【0023】
まず、作業者は、図2(A)に示すように、巻回部5の側から拘束部7内に釣り糸100の端部100aを挿通した後、該釣り糸100の延伸側100bを係止部6に対して略U字形状に旋回させ、引っ掛けるようにして係止させる。ついで、図2(B)に示すように、釣り糸100の延伸側100bを巻回部5に対して時計回りに複数回巻回させる。ここで、この釣り糸100の巻回方向は、拘束部7における上向きの旋回方向と同一である。
【0024】
このようにして巻回部5に対して釣り糸100を所定回数巻回すると、図2(C)に示すように、同一方向に旋回している拘束部7の下端における旋回部7a,7a間の隙間から旋回方向に沿って内部に挿通する。そして、この拘束部7に対する挿通が、上端の旋回部7a,7a間の隙間まで挿通し終えると、図2(D)に示すように、結合作業も終了する。
【0025】
因みに、図2(C)に示すように、拘束部7の旋回部7a,7a間の隙間から釣り糸100を内部に挿通する状態では、図3(A)に示すように、釣り糸100の延伸側100bは、先に内部に挿通している端部100aの外周に巻き付けられる。そして、図2(D)に示すように、拘束部7への挿通が完了すると、図3(B)に示すように、釣り糸100の延伸側100bにおける端部100aへの巻き付き(縒り)が戻り、端部100aと並列に延びる。
【0026】
なお、この釣り針1への結合状態では、釣り糸100の延伸側100bは釣り竿や、釣り竿に装着したリールに取り付けられているため、常に張力が加わった状態をなす。そのため、巻回部5に巻回した釣り糸100の延伸側100bに緩みが生じることはない。また、釣りをしている最中に釣り糸100の延伸側100bが拘束部7の上端の旋回部7a,7a間の隙間に入り込み、結合手順と逆向きである旋回方向と逆向きに回転する力が加わった場合、拘束部7に挿通した端部100aの外周に巻き付くことになる。これにより、端部100aが拘束部7の旋回方向と逆向きに移動することを防止する役割をなす。そのため、結合が解除されることを確実に防止できる。
【0027】
このように、本発明の釣り糸結合部4を一体に設けた釣り針1は、前記のように所定の手順で釣り糸100を巻き付けるだけで、この釣り糸100を簡単に結合することができる。しかも、釣り糸100の結合作業は、延伸側100bを持って行うものであり、端部100aには何らの力を加える必要はない。そのため、その端部100aを拘束部7に挿通する際には作業者が指で挟み持つことができるだけの余裕をもたせる必要はなく、その結果、ハサミなどを使用して余分な端部100aを切断する必要もない。
【0028】
また、前記結合構造では、釣り糸100を巻き付けるだけであるため、釣り糸自体が損傷したり、延びが生じるなどにより断面形状が変形して断面積が小さくなることはない。そのため、その損傷部分や変形部分により釣り糸100が破断することを防止できる。
【0029】
さらに、本実施形態では、図1、図2(D)および図3(B)に示すように、釣り針本体2に対して巻回部5を同軸で設けているため、結合した釣り糸100の延伸側100bは、釣り針本体2および巻回部5の軸心と並列に延びた状態で拘束部7に拘束される。そのため、前述のように所定手順で巻き付けるで簡単かつ確実に、釣り針本体2の軸心と釣り糸100とを直線的に結合できる。
【0030】
図4および図5は第2実施形態の結合構造を用いた釣り針1を示す。この第2実施形態では、その釣り糸結合部4を構成する拘束部8を、その上端の旋回部8aが巻回部5と連続するように設けた点で第1実施形態と相違している。
【0031】
具体的には、第2実施形態の拘束部8は、巻回部5の上端をU字形状に折り返し、線条体を順次下向きに旋回させたものである。この拘束部8は、第1実施形態と同様に、隣接する旋回部8a,8a間に、釣り糸100の直径と略同一の隙間が形成されている。このように形成した拘束部8は、図示のように、略円筒状をなし、その中央部に前記巻回部5が貫通した状態をなす。そして、その内径は、巻回部5の外周部から拘束部8の内周部までの寸法が釣り糸100の直径の2倍の大きさと略同一になるように構成している。なお、本実施形態では、この拘束部8の旋回方向は、第1実施形態と同一の時計回りであるが、前述のように、第1実施形態は上向きに旋回するようにしたのに対し、第2実施形態では下向きに旋回するようにしている。そのため、上向きに釣り糸100を巻き付ける場合、第1実施形態とは旋回方向が逆向きになる。
【0032】
次に、第2実施形態の釣り糸結合部4を用いた釣り針1に対する釣り糸100の結合方法について説明する。
【0033】
まず、作業者は、図5(A)に示すように、巻回部5の側から拘束部8内に釣り糸100の端部100aを挿通した後、該釣り糸100の延伸側100bを係止部6に引っ掛け、略U字形状に旋回させる。ついで、図5(B)に示すように、釣り糸100の延伸側100bを巻回部5に対して時計回りに複数回巻回させる。ここで、この巻回部5に対する巻回数は、巻回部5に所定回数巻回した数に、拘束部8の旋回数を加算した数とする。
【0034】
このようにして巻回部5に対して釣り糸100を所定回数巻回すると、図5(C)に示すように、巻回方向とは逆向きに旋回している拘束部8の下端における旋回部8a,8a間の隙間から旋回方向に沿って内部に挿通する。この際、図5(D)に示すように、拘束部8に対する挿通を上向きに進めると、その挿通方向と巻回部5に対する巻回方向とが逆向きであるため、巻回部5に巻回した釣り糸100が解けることになる。そして、この拘束部8に対する挿通が、巻回部5と連続した上端の旋回部8aまで終えると、その拘束部8に巻き付けた数分だけ巻回部5への釣り糸100の巻回が解けた状態で、結合作業が終了する。
【0035】
この第2実施形態の釣り針1への結合状態では、第1実施形態と同様に、釣り糸100の延伸側100bは釣り竿や、釣り竿に装着したリールに取り付けられ、常に張力が加わるため、巻回部に巻回した釣り糸100の延伸側100bに緩みが生じることはない。
【0036】
また、第2実施形態では、拘束部8の上端は巻回部5と連続し、かつ、この拘束部8から離脱するためには巻回部5への巻回方向に延伸側100bを移動させなければならない。そして、釣りをしている最中には、前述のような力が加わることは絶対的にあり得ないため、その結合状態が解除されることを確実に防止できる。
【0037】
このように、第2実施形態の釣り糸結合部4を一体に設けた釣り針1は、第1実施形態と同様に、ハサミなどを使用して不要な部分を切断することなく、前記のように所定の手順で釣り糸100を巻き付けるだけで、この釣り糸100を簡単に結合することができる。また、釣り糸自体が損傷したり、延びが生じるなどにより断面形状が変形して断面積が小さくなることはないため、釣り糸100が破断することを防止できる。
【0038】
なお、前記第2実施形態では、釣り針本体2の軸心と釣り糸100とを略直線的に結合できるが、これらを確実に直線的に一致するように結合したい場合には、巻回部5の上端を拘束部8の中心から若干偏心した位置になるように湾曲させることが好ましい。
【0039】
図6は第3実施形態の結合構造を用いた釣り針1を示す。この第2実施形態の結合構造は、その釣り糸結合部4を構成する拘束部9を、第1実施形態と同様に、巻回部5の上端から線条体を順次上向きに旋回させ、かつ、その直径が上向きに順次大きくなるように構成した点でのみ、第1実施形態と相違する。
【0040】
この第3実施形態の拘束部9は、第1実施形態と同様にして釣り糸100を結合した状態で、拘束部9が徐々に広がる形状をなすため、その拘束部9の旋回部9aと釣り糸100とが擦れ合う部分を広げることができる。具体的には、第1実施形態の構成の場合、拘束部7の上端の旋回部9aの部分に釣り糸100の擦れが集中するが、この第3実施形態では、拘束部9の内周部全体と擦れることになる。その結果、その擦れによる釣り糸100の破断を抑制することができる。
【0041】
また、この第3実施形態の釣り針1では、軸心に設けた貫通孔に釣り糸100を通し、この釣り糸100に対して移動可能に取り付ける浮きやおもり(図示せず)を使用する場合、前記貫通孔に釣り針1の上端が挿入される恐れがないため、利便性の向上を図ることができる。
【0042】
なお、この第3実施形態のように上向きに直径が広がるようにした拘束部9と、第2実施形態のように巻回部5と上端で連続するようにした拘束部8との構成を組み合わせても、同様の作用、効果を得ることができる。
【0043】
図7は第4実施形態の結合構造を用いた釣り針1を示す。この第4実施形態の結合構造は、その釣り糸結合部4を構成する係止部10を、環状部の孔により構成した点でのみ、第1実施形態と相違している。
【0044】
この第4実施形態の釣り糸結合部4に釣り糸100を結合する場合には、孔からなる係止部10に釣り糸100を端部100aを貫通させた後、その端部100aを拘束部に下側から挿通した後、延伸側100bを把持して図2(B),(C),(D)と同様の手順で巻回することにより、結合作業が完了する。
【0045】
この第4実施形態の構成によれば、釣り糸100を引っ掛けた状態を確実に維持することができる。なお、この第4実施形態の係止部10を構成と第2および第3実施形態の拘束部8,9の構成とを組み合わせてもよく、このようにしても同様の作用、効果を得ることができる。
【0046】
図8は第5実施形態の結合構造を用いた釣り針1を示す。この第5実施形態の結合構造は、その釣り糸結合部4を構成する拘束部11を、所定間隔をもって上下に位置する一対の旋回部11a,11cにより構成した点で、第1実施形態と相違している。
【0047】
具体的には、この第5実施形態の拘束部11は、その下端が巻回部5に連続し上向きに1巻き以上旋回させた第1旋回部11aと、該第1旋回部11aの端部から巻回部5の軸心と同一軸心となるように延びる連続部11bと、該連続部11bから上向きに略1巻き旋回させた第2旋回部11cとからなる。なお、この第2旋回部11cの端部は、その下部に位置し、該旋回部11cを構成する線条体との間の隙間が釣り糸100の直径より小さくなるように構成している。
【0048】
この第5実施形態の結合構造では、第1実施形態と同一の手順で糸を巻き付けることにより、結合作業が完了し、この結合状態でも同様の作用、効果を得ることができる。
【0049】
このように、第1実施形態では、拘束部7を構成する旋回部7a,7aを複数連続した螺旋状に形成したが、この第5実施形態に示すように、拘束部11を構成する旋回部11a,11cを、所定間隔をもって位置するように2巻き設けたものであっても、同様の作用、効果を得ることができる。
【0050】
また、本実施形態では、第2旋回部11cの端部とその下部に位置する線条体との隙間を釣り糸100の直径より小さくしているため、釣り糸100の挿通作業時には、釣り糸100が径方向に弾性的に変形し、または、拘束部11を構成する線条体が広がるように変形する。なお、挿通作業が完了すると、釣り糸100または拘束部11の変形は原状に復帰する。その結果、平面視円環状をなす拘束部11の内部に挿通した釣り糸100が挿通時とは逆向きに動き、結合状態が解除されることはない。
【0051】
なお、この第5実施形態では、前記連続部11bは、巻回部5と同一軸心となるように形成したが、その軸心が巻回部5の軸心と平行に延びるように偏心した位置に配置してもよい。
【0052】
図9は第6実施形態の結合構造を用いた釣り針1を示す。この第6実施形態の結合構造は、その釣り糸結合部4を構成する拘束部12を、1巻きの旋回部12aにより構成した点で、第1実施形態と相違している。この旋回部12aの端部は、第5実施形態と同様に、その下部に位置する線条体との間の隙間が釣り糸100の直径より小さくなるように構成している。
【0053】
この第6実施形態の結合構造では、拘束部12を1巻きの旋回部12aにより構成しても第1実施形態と同一の手順で糸を巻き付けることにより、同様の作用、効果を得ることができる。即ち、本発明では、拘束部は、1巻き以上の旋回部からなる有端状のものであればよい。
【0054】
なお、本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態では、拘束部7,8,9,11,12を円形状に旋回させたが、非円形状に旋回するようにしてもよい。
【0055】
また、拘束部7,8,9,11,12は、前記各実施形態のように、釣り針1を構成する線条体をそのままの直径で加工して形成してもよいが、圧延加工などによってその旋回部が小径になるように形成してもよい。このようにすれば、拘束部において、巻回部5の軸方向に沿った方向の弾性力が向上するため、他の部材が衝突することによる緩衝作用も向上することができる。また、結合部4の小型化を図ることができ、特に、前記釣り針1に適用する場合には好適である。
【0056】
また、第1実施形態から第3実施形態のように、拘束部7,8,9を複数巻き数の旋回部により構成する場合には、前記実施形態のように隣接する旋回部間に、釣り糸100の直径と略同一の隙間は必ずしも形成する必要はない。
【0057】
具体的には、拘束部7,8,9を構成する旋回部間の隙間は、釣り糸100の直径より広くしてもよく、このようにしても、前記と同様の作用、効果を得ることができる。
【0058】
逆に、拘束部7,8,9を構成する旋回部間の隙間は、釣り糸100の直径より狭くしてもよく、また、この隙間を形成せずに隣接する旋回部が接触するように形成してもよい。この場合、拘束部7,8,9は、前述のように小径に形成し、かつ、弾性を有する材料により構成することにより、釣り糸100の挿通作業性の向上を図ることが好ましい。
【0059】
また、拘束部7,8,9,11,12の内径は、釣り糸100を2本並べた寸法と略同一になるように形成したが、大きく形成してもよい。即ち、釣り糸100の太さ(直径)は、ユーザが釣り上げる目的の魚に応じて選択するものであるため、1種の釣り糸100に対して1つの釣り糸結合部4を設けるのではなく、ある程度の許容範囲を設けることが好ましい。
【0060】
また、前記実施形態では、釣り針1を構成する線条体と一体に釣り糸結合部4を設けたが、釣り針1の端部に樹脂により形成した別体の結合部を一体的に設けた構成としてもよい。この場合、例えば、釣り針1の端部に、前記構成の係止部および巻回部を形成するとともに、拘束部を形成するための線条が直線的に延びる形態でインサート成形する。その後、巻回部から延びる線条を熱変形させて前記各実施形態に記載した所定の拘束部を形成する。
【0061】
また、結合部を構成する係止部と巻回部とは釣り針1と一体に形成し、拘束部のみを樹脂からなる別体に形成してもよい。
【0062】
また、巻回部5は、釣り針本体2に対して同軸に設け、釣り針本体2から釣り糸100が略直線的に延びるように構成したが、巻回部5は必ずしも同軸に設ける必要はない。即ち、釣り具本体2の軸心に対して湾曲または屈曲させて連続するように巻回部5を設けてもよい。この場合、釣り糸100は、巻回部5と平行かつ拘束部7,8,9,11,12の中心に沿って直線的に延びるようになる。
【0063】
(各結束構造を適用可能なその他の釣り具)
さらに、前記実施形態では、本発明の結合構造を実現する釣り糸結合部4を釣り具の1つである釣り針1に適用したが、図10に示すように、疑似餌であるルアー20に適用してもよい。この場合、図示のように、釣り糸結合部はルアー20と別体に形成することが好ましい。このように、本発明の糸の結合構造は、ルアー20に適用しても釣り糸の結合作業においては前記と同様の作用、効果を得ることができる。ここで、図面には、ルアー20に第1実施形態の釣り糸結合部4を適用しているが、第2から第6実施形態の釣り糸結合部4も同様にして適用可能である。
【0064】
また、図11に示すように、結合部4は、2本の釣り糸100を結合するための2本の釣り糸の縒りを戻す機能を備えたサルカン21に適用してもよく、このようにしても釣り糸の結合作業においては前記と同様の作用、効果を得ることができる。
【0065】
また、図12に示すように、結合部4は、2つを一体に形成することにより、縒りを戻す機能がないサルカン22を構成することができ、このようにしても釣り糸の結合作業においては前記と同様の作用、効果を得ることができる。
【0066】
また、図13に示すように、結合部4は、縒りを戻す機能を備えた周知の三つ叉サルカン23に適用してもよく、このようにしても釣り糸の結合作業においては前記と同様の作用、効果を得ることができる。なお、この三つ叉サルカン23では、道糸の途中の希望位置に取り付ける場合には、該道糸を切断する必要があるが、各結合部4への結合作業は非常に簡単であるうえ、その結合状態も強固であり、位置ズレが生じることもない。
【0067】
なお、図11から図13に示すこのサルカン21,22,23に本発明の結合構造を適用する場合、第3実施形態に示すように、拘束部9の直径が上向きに順次大きくなるように構成することが一層好ましい。
【0068】
また、本発明の結合構造は、釣り具における釣り糸100の結合部分以外にも適用することができる。具体的には、図14に示すように、船着き場に船を係留(結合)する場合にも適用可能であり、このようにしても糸(ロープ)の結合作業においては前記と同様の作用、効果を得ることができる。
【0069】
因みに、ワイヤ、断面積が大きい太号のナイロン糸、フロロカーボン糸、ロープなど、弾性の強い糸の場合、外周部を囲繞するスリーブを用いなければ目的の結合対象物に結合することはできなかったが、本発明の結合構造を用いた場合、前記と同様に簡単に結合することが可能である。
【0070】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の糸の結合構造では、巻回部の側から拘束部内に糸の端部を挿通するとともに糸の延伸側を前記係止部に引っ掛けた状態で、該糸の延伸側を、前記巻回部の外周に巻回した後、前記拘束部の旋回方向に沿って旋回させて内部に挿通するだけで、確実に結合状態を維持できる。即ち、その結合作業は、延伸側を持って巻き付けるものであるため、ハサミなどを使用して突出した不要な端部を切断する必要はない。
【0071】
また、前記結合構造では、糸を巻き付けるだけであるため、糸自体が損傷したり、延びが生じるなどにより断面形状が変形して断面積が小さくなることはない。そのため、その損傷部分や変形部分により糸が破断することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の結合構造を用いた釣り針を示す斜視図である。
【図2】(A),(B),(C),(D)は第1実施形態の釣り糸結合部への糸の結合方法を示す正面図である。
【図3】図2(C),(D)の状態の平面図である。
【図4】第2実施形態の結合構造を用いた釣り針を示す斜視図である。
【図5】(A),(B),(C),(D)は第2実施形態の釣り糸結合部への糸の結合方法を示す正面図である。
【図6】第3実施形態の結合構造を用いた釣り針を示す斜視図である。
【図7】第4実施形態の結合構造を用いた釣り針を示す斜視図である。
【図8】第5実施形態の結合構造を用いた釣り針を示す斜視図である。
【図9】第6実施形態の結合構造を用いた釣り針を示す斜視図である。
【図10】本発明の結合構造を他の釣り具であるルアーに適用した状態を示す斜視図である。
【図11】本発明の結合構造を他の釣り具であるサルカンに適用した状態を示す斜視図である。
【図12】本発明の結合構造を他のサルカンに適用した状態を示す斜視図である。
【図13】本発明の結合構造を更に他のサルカンに適用した状態を示す斜視図である。
【図14】本発明の結合構造を釣り具以外の他の結合対象物に適用した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…釣り針
2…釣り針本体
3…針先
4…釣り糸結合部
5…巻回部
6,10…係止部
7,8,9,11,12…拘束部
7a,8a,9a,11a,11c,12a…旋回部
20…ルアー
21,22…サルカン
23…三つ叉サルカン
100…釣り糸
100a…端部
100b…延伸側
Claims (4)
- 結合対象物に連続しその外周部に糸を螺旋状に巻回する巻回部と、該巻回部における前記結合対象物の側に位置する係止部と、前記巻回部における前記結合対象物と反対側に連続し1巻き以上の旋回部からなる有端状の拘束部とを設け、
前記巻回部の側から拘束部内に糸の端部を挿通するとともに糸の延伸側を前記係止部に引っ掛けた状態で、該糸の延伸側を、前記巻回部の外周に巻回した後、前記拘束部の旋回方向に沿って前記糸の延伸側を旋回させて内部に挿通することにより、結合状態を維持するようにしたことを特徴とする糸の結合構造。 - 前記拘束部は、その下端が前記巻回部に連続し上向きに旋回するように形成されており、前記糸の延伸側を、前記拘束部における上向きの旋回方向と同一方向で巻回部に巻回した後、前記拘束部に対して上向きの旋回方向に沿って旋回させて該拘束部内に挿通するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の糸の結合構造。
- 前記拘束部は、その上端が前記巻回部に連続しU字形状に折り返して下向きに旋回するように形成されており、前記糸の延伸側を、前記拘束部における上向きの旋回方向と逆方向で巻回部に巻回した後、前記拘束部に対して上向きの旋回方向に沿って旋回させて該拘束部内に挿通するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の糸の結合構造。
- 釣り具本体と連続し、その外周部に糸を螺旋状に巻回する巻回部と、
前記巻回部における前記釣り具本体の側に設けた係止部と、
前記巻回部における前記釣り具本体と反対側に連続するように設け、1巻き以上の旋回部からなる有端状の拘束部と
からなる結合部を設けたことを特徴とする釣り具。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002283600A JP2004113180A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 糸の結合構造および該構造を用いた釣り具 |
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ID=32277419
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL1026830C2 (nl) * | 2004-08-12 | 2006-02-14 | Frederik Dirk Petrus Wolf | Vishaak. |
JP5322018B1 (ja) * | 2012-10-04 | 2013-10-23 | 眞一 藤田 | 螺旋脱着フック |
US20170339936A1 (en) * | 2016-05-26 | 2017-11-30 | David L. Simmons | Fishing tackle attachment apparatus |
-
2002
- 2002-09-27 JP JP2002283600A patent/JP2004113180A/ja active Pending
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NL1026830C2 (nl) * | 2004-08-12 | 2006-02-14 | Frederik Dirk Petrus Wolf | Vishaak. |
JP5322018B1 (ja) * | 2012-10-04 | 2013-10-23 | 眞一 藤田 | 螺旋脱着フック |
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