JP4298968B2 - 筆記具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ペン芯が押圧されることでペン軸内のインク室に貯留されているインクがペン芯に供給される筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ペン芯が押圧されることによって、ペン軸内のインク室に貯留されているインクがペン芯に供給される筆記具が知られている。このような筆記具の例を図13に示す。筆記具100は、ペン芯5の押圧又はその解除に応じてペン軸3の軸方向に移動する弁体60を有しており、この弁体60によって、ペン芯5に通じるインク流通路10が開閉されることで、インク室2からペン芯5へのインク供給が制御されるようになっている。この弁体60は、ペン芯5に通じるインク流通路10を覆うようにして設けられた保持部材7によって軸方向に移動可能に保持され、弁体60をペン軸3の先端方向に付勢する押しバネ8も保持部材7に保持される構成であって、弁体60が弁座91(インク流通路10の内壁)に対して接離方向に移動してテーパ部60aが弁座91に当接又は退避することによってインク流通路10が開閉されるようになっている。この筆記具100では、インク室2内のインクは、保持部材7に設けられた連通路11を通ってインク室2から保持部材7内に入り込み、弁体60のテーパ部60aが弁座91から離間してインク流通路10が開いたときにペン芯5に供給される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の筆記具100では、インク室2から保持部材7内に通じる連通路11は、図14に示すように、弁体60によるインク流通路10の開閉に拘わらず常に連通した状態となっているため、インク室2内のインクはほとんど規制を受けずに保持部材7内に入り込み、この保持部材7内で滞留する。従って、この保持部材7内でインクに含まれている顔料等が沈殿しやすく、この沈殿した顔料が押しバネ8の線条間に詰まる等して弁体60の正常な動きを阻害するおそれがある。これは、特に顔料分の多いインクを適用する場合に顕著である。なお、インク室2内に貯留されているインクに関しては、インク室2内に攪拌重錘を収容しておき、筆記具100を振ってインク室2内で攪拌重錘を移動させることでインクを攪拌することができるが、保持部材7の内部には、弁体60が設けられる設計上、攪拌重錘を設けることができないため、保持部材7内のインクを攪拌することができず、よって保持部材7内の沈殿を解消させることは困難である。
【0004】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ペン芯へのインク供給を制御する弁体の周辺におけるインク顔料の沈殿を低減することによって、弁体の動作についての支障発生を少なくした筆記具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述のようなインク顔料の沈殿による弁体動作の不具合発生を低減するためには、保持部材の内部に貯留されるインク量を減らして、インク顔料の沈殿量を低減させればよい。
本発明はこのような点に着目してなされたものであり、本発明の請求項1に記載の発明は、ペン芯が軸方向に押圧されることでペン軸内のインク室に貯留されているインクがインク流通路を通してペン芯に供給される筆記具であって、
前記インク室とペン芯との間に設けられた弁座と、
前記ペン芯の押圧及びその解除に伴って前記ペン軸の軸方向に移動することにより、前記弁座に当接して前記ペン芯と前記インク室とを遮断する閉位置と、前記弁座からペン軸尾端方向に離間して前記ペン芯と前記インク室とを連通させる開位置とを切り換える弁体と、
前記弁体をペン軸先端方向に付勢して前記閉位置に保持する付勢手段と、
前記弁座及び少なくとも前記弁座に当接する前記弁体部分を覆うようにして前記インク室内に設けられ、前記弁体が軸方向に移動可能となるように前記弁体及び付勢手段を保持する保持部材とを備え、
前記保持部材は、その内部とインク室とを連通させる連通路を有し、
前記弁体は前記閉位置にあるときに、前記開位置にあるときよりも前記連通路でのインク流通を規制する流路調節部と、当該弁体の外周面から径方向に延び、前記保持部材の内壁付近まで突出した撹拌部とを有し、
前記撹拌部は、前記弁体が閉位置から開位置に移動し、前記弁体の撹拌部がインク室側に移動したときに、前記保持部材内のインクを撹拌しながら前記保持部材からインク室へ押し出すものである。
【0006】
この構成によれば、普段筆記具を使用していないとき、すなわち、ペン芯が押圧されず弁体が閉位置にあり、インク室とペン芯の間にある弁座に当接した状態であるときは、弁体によって保持部材に設けられた連通路におけるインク流通が規制されるようになっているので、インク室から保持部材の内部に流入するインクの量が減少し、保持部材の内部に滞留するインクの量が従来よりも低減される。このため、保持部材の内部でインクの顔料が沈殿したとしても、その沈殿量は少量であり、その沈殿した顔料によって付勢手段に不具合が生じることが抑止され、弁体の移動動作に支障を生じることが回避される。その一方、筆記具の使用時に、ペン芯が押圧されて弁体が開位置に移動して弁座から退避すると、同時に連通路のインク流通量が、弁体が閉位置にあるときよりも増大するので、必要量のインクがインク室から連通路及び保持部材の内部を経て適正にペン芯に供給される。
【0007】
また、この構成によれば、弁体が閉位置から開位置に移動し、弁体の撹拌部がインク室側に移動したとき、撹拌部が保持部材内のインクを攪拌しながら保持部材からインク室へ押し出す。撹拌部によってインク室に押し出されたインクは、インク室内で攪拌重錘等によって更に攪拌することが可能になる。これにより、本請求項1に記載の筆記具は、ペン芯の押圧により弁体が開位置に移動し、その後押圧が解除されて付勢手段により弁体が再び閉位置に復帰するという一連の動作によって、(1)保持部材内のインクを攪拌する、(2)保持部材内のインクをインク室に押し出す、(3)インク室と保持部材内とを遮断する、という動作を行うことになる。この一連の動作によって、保持部材内部でのインク顔料の沈殿量が少なくなるため、保持部材内でのインク顔料の沈殿を原因とする付勢手段及び弁体の不具合発生を防止することができる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の筆記具であって、前記流路調節部は前記インク連通路に対して軸方向に嵌入されており、前記弁体は、前記開位置にあるときよりも前記閉位置にあるときに前記連通路の内周面と前記流路調節部の外周面との隙間が小さくなるように、前記流通調節部の形状が設定されているものである。
【0009】
この構成によれば、弁体が開位置にあるときよりも閉位置にあるときに連通路の内周面と前記流路調節部の外周面との隙間が小さくなるように流路調節部の形状が設定されているので、弁体の形状を工夫するだけでインク流通路の開閉に応じて上記連通路におけるインク流通量を変化させることができる。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の筆記具であって、前記流路調節部の断面形状が軸方向に変化する形状とされているものである。
【0011】
この構成では、流路調節部の断面形状を軸方向に変化させることによって、弁体が開位置にあるときと閉位置にあるときのインク流通量を変化させているので、弁体の軸方向への移動に応じて上記連通路におけるインク流通量を変化させることができる。
【0012】
また、請求項4に記載の発明は、前記弁体は、前記弁体が前記閉位置にあるときは前記流路調節部が前記連通路を閉塞し、前記弁体が前記開位置にあるときには前記連通路の内周面と前記流路調節部の外周面との間に隙間が生じるように構成されているものである。
【0013】
この構成では、ペン芯が押圧されず弁体が閉位置にあるときは、流路調節部が連通路を閉塞するようになっているので、インク室から保持部材の内部へのインク流入が完全に制止され、保持部材の内部に滞留するインクの量が更に低減される。このため、保持部材の内部におけるインク顔料の沈殿量がごく僅かになり、沈殿した顔料によって付勢手段に不具合が生じることをより確実に防止することができ、弁体の移動動作に支障を生じることも確実に回避される。
【0014】
また、請求項5に記載の発明は、前記撹拌部は、前記弁体が前記閉位置にあるときに前記弁体と前記弁座との当接部分を被覆するように形成されているものである。
【0015】
この構成では、弁体が閉位置にあるときは、撹拌部によって弁体と弁座との当接部分が覆われるので、保持部材内でインク顔料が沈殿した場合であっても、弁体と弁座との当接部分には沈殿したインク顔料が入り込み難い。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る筆記具について図面を参照して説明する。図1は本発明に係る筆記具のペン芯部分を示す断面図であり、弁体がインク流通路を閉じた状態を示す図である。図2は図1におけるA−A線断面図である。本発明に係る筆記具1は、内部にインク室2が設けられたペン軸3と、ペン軸3の先端部に取り付けられた先筒4と、先筒4の先端に取り付けられたペン芯5とを有している。ペン芯5は、先筒4の先端部に設けられた開口41に嵌入されており、開口41内でペン軸3の軸方向に移動自在となるように先筒4に保持されている。
【0017】
さらにペン軸3の内部には、ペン芯5に通じるインク流通路10を開閉する弁体6と、この弁体6を保持する保持部材7とが設けられている。保持部材7は、弁体6及びインク流通路10を覆うようにして設けられている。保持部材7は、その先端側に開口したキャップ状をなしており、先端部7aがペン軸3の先端3aに固定されると共に、この先端部7aから尾端側に筒状の側壁7bが膨出し、尾端側に底壁7cを有している。そして、この底壁7cを貫通させて、保持部材7の内部とインク室2とを連通する連通路11が設けられている。この連通路11はペン芯5及び弁体6の中心軸上に位置しており、保持部材7は弁体6がペン軸3の軸方向に移動可能となるように、弁体6及び後述する押しバネ8を保持している。
【0018】
また、保持部材7の下端部とペン芯5との間には、弁座部材9が設けられている。弁座部材9は、その尾端側に開口部を形成するテーパ状の内周壁を有しており、当該内周壁が弁体6に対応する弁座91として機能し、当該開口部が保持部材7の内部を介してインク室2からペン芯5にインクを流通させるインク流通路10として機能するようになっている。この弁座部材9は、ペン軸3と先筒4とに挟み込まれることによって、保持部材7下端部の内側に嵌入された状態で固定されている。
【0019】
弁体6は、ペン軸3の軸方向に伸びる形状とされており、その尾端側に後述の流路調節部66が形成され、この流路調節部66が連通路11に嵌入される一方、ペン軸3の先端側の先端部62はインク流通路10を貫通してペン芯5に当接するように構成されている。弁体6の軸方向中間部には、その外周面から径方向に外側に突出するつば状の被覆部(撹拌部)63と、この被覆部63から先端部62に向かって先細りとなる向きの外周面を形成するテーパ面64が形成されている。このテーパ面64が弁座91に当接することによってインク流通路10を閉塞した状態となる。被覆部63は、保持部材7の内壁付近まで突出した形状とされ、弁体6が当該閉位置にあるときに弁体6と弁座91との当接部分を覆うようになっている。弁体6が閉位置から開位置に移動するとき、被覆部63がインク室2側に移動すると、被覆部63によって保持部材7内のインクが撹拌されながらイン
ク室2へ押し出されるようになっている。また、被覆部63と保持部材7の内壁との間には若干の隙間が設けられているため、この隙間から必要量のインクがペン芯5に供給される。
【0020】
また、弁体6の被覆部63と保持部材7の底壁7cとの間には、圧縮コイルばねからなる押しバネ(付勢手段)8が取り付けられており、この押しバネ8の弾発力で弁体6が常時ペン芯5側(ペン軸3の先端側)に付勢されている。この押しバネ8が弁体6を付勢することによって、弁体6は、そのテーパ面64が弁座91に当接する閉位置にある状態が保たれ、通常時はインク流通路10を閉じてペン芯5へのインク供給を停止した状態に保持される。弁体6は、その尾端側の66が連通路11に嵌入され、かつ、先端部62がインク流通路10に嵌入されることによって、ペン軸3の軸方向にスライド移動自在とされている。ペン芯5が押圧によってペン軸3の内部側(ペン軸3の尾端側)に押し込まれた場合には、それに伴って弁体6が押しバネ8の付勢力に逆らってインク室2側に移動し、テーパ面64が弁座91から退避して、弁体6がインク流通路10を開く開位置に移動するようになっている。
【0021】
前記流路調節部66は、その断面形状が軸方向に変化する形状とされ、大径に形成された尾端部61と、尾端部61より先端側に形成された小径の軸部65とを有している。軸部65の外周面からは径方向外側にリブ状のガイド67が突出しており、このガイド67によって、弁体6の連通路11内における弁体6のガタつきを防止して、弁体6を良好な姿勢に支持しながら、軸部65の外周面と連通路11の内周面との間に隙間が確保されるようになっている。図2に示すように、尾端部61は、連通路11の径よりも若干小さな径に形成されており、尾端部61が連通路11内に差し掛かっているときに、インク室2から保持部材7の内部へのインク流路面積が小さくなるように設定されている。弁体6が閉位置にあるときは、尾端部61によりインク流路面積が減少されて実質上インク流通がない状態になると共に、同時にペン芯5に通じるインク流通路10が弁体6のテーパ面64によって閉じられた状態となるように構成されている。
【0022】
その一方、弁体6が開位置まで尾端側に移動したときは、連通路11に軸部65が差し掛かり、連通路11の内壁と弁体6との隙間が大きくなってインク流路面積が広がって連通路11が開いた状態となり、インク室2から保持部材7の内部に流入するインク量が多くなるように設定されている。
【0023】
この弁体6の動作をより詳細に説明する。図3は弁体6がインク流通路10を開いた状態の筆記具1を示す断面図、図4は図3におけるB−B線断面図である。上述したように、通常時、弁体6は、押しバネ8の付勢力によってテーパ面64が弁座91に当接され、インク流通路10の閉位置に保持されており、ペン芯5へのインク供給が遮断されている。この状態において、ペン芯5が筆記面等に押し付けられることにより、ペン芯5がペン軸3の内部に押し込まれると、ペン芯5の移動に伴って、弁体6が押しバネ8の付勢力に逆らって尾端側(インク室2側)に移動し、そのテーパ面64が弁座91から退避してインク流通路10が開放される。このとき、同時に弁体6の尾端部61がインク室2の内部側に移動する。これにより、図3に示すように、尾端部61よりも径が小さい軸部65が連通路11に差し掛かることになり、図4に示すように、連通路11の内壁と弁体6の外周面の間の隙間が大きくなり、インク流路面積(断面積)が広がる。連通路11のインク流路面積が広がると、連通路11の流路面積が大きくなってインク室2から保持部材7の内部に多量のインクが流入する。これと同時に、インク流通路10も開放されて保持部材7の内部のインクがペン芯5に供給される。
【0024】
ペン芯5の押圧が解除されると、押しバネ8の付勢力により弁体6がペン軸3の先端方向に移動を始め、ペン芯5も弁体6に押されてペン軸3の先端方向に移動を始める。そして、再び弁体6のテーパ面64がインク流通路10の内壁に当接してインク流通路10が閉じられ、ペン芯5へのインク供給が遮断される。これと同時に、弁体6の尾端部61が連通路11に差し掛かる位置まで移動して、インク室2から保持部材7の内部へのインク流入が抑制される。
【0025】
このような構成でなる筆記具1によれば、普段筆記具1を使用していないとき、すなわち、ペン芯5に通じるインク流通路10が弁体6によって閉じられているときは、弁体6の尾端部61によって連通路11が閉じられているので、インク室2から保持部材7の内部にインクが流入することが殆どなく、保持部材7の内部に滞留するインクの量が増えることが避けられる。このため、保持部材7の内部でインクの顔料が沈殿したとしても、その沈殿量は少量であり、その沈殿した顔料によって押しバネ8が詰まることが抑止され、弁体6の移動動作に支障を生じることが回避される。その一方、筆記具1の使用時に、ペン芯5が押圧されて弁座91から弁体6のテーパ面64が退避し、インク流通路10が開かれると、同時に連通路11の流路面積が増大するので、必要量のインクがインク室2から連通路11及び保持部材7の内部を経て適正にペン芯5に供給される。
【0026】
また、弁体6が閉位置にあるときは、被覆部63によってテーパ面64と弁座91との当接部分が覆われ、保持部材7内でインク顔料が沈殿した場合であっても、テーパ面64と弁座91との当接部分には沈殿したインク顔料が入り込み難くなっている。これにより、弁体6を開位置に移動させた場合、沈殿したインク顔料は被覆部63と共にペン軸3尾端側(インク室2側)に移動するため、ペン芯5の目詰まりが防止されるという効果がある。
【0027】
また、上記筆記具1では、ペン芯5がペン軸3の内部に押し込まれて弁体6が閉位置から開位置に移動するとき、弁体6の被覆部63が弁座91から離間してインク室2側に移動するが、この被覆部63のインク室2側への移動によって保持部材7内のインクは攪拌されながら保持部材7からインク室2へ押し出される。そして、被覆部63によってインク室2に押し出されたインクは、インク室2内に備えられている攪拌重錘(図外)によってインク室2内で更に攪拌される。
【0028】
すなわち、ペン芯5のペン軸3の内部への押し込みにより弁体6が開位置に移動し、その後押し込みが解除されると押しバネ8により弁体6が再び閉位置に復帰するという一連の動作によって、(1)保持部材7内のインクを攪拌する、(2)保持部材7内のインクをインク室2に押し出す、(3)インク室2と保持部材7内とを遮断する、という動作が行われることになる。このような一連の動作によっても、保持部材7の内部でのインク顔料の沈殿量が少なくなるため、押しバネ8及び弁体6の不具合発生を防止することができる。
【0029】
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、弁体6のテーパ面64が弁座91に当接してインク流通路10が閉じられ、弁体6が閉位置にあるときは、弁体6の尾端部61の外周面と連通路11の内壁との間に若干の隙間が生じる構成としているが、当該弁体6が閉位置にあるときの連通路11の流路面積は、インクの性状等に応じて適宜設定して連通路11でのインク流通を規制するようにしてもよい。例えば、インク粘度が比較的低い場合には全閉、又は、ほぼ全閉にすることでインク流通を規制すればよい。これに対し、比較的粘度が高い場合には多少流路面積があっても流通規制が可能である。
【0030】
例えば、本発明にいう「流路調節部」は、その断面形状が軸方向に変化するものに限られず、弁体6が連通路11を貫通してインク室2内に突出する部分がポペット状の閉塞部を有する構成であってもよい。図5はこのような流路調節部を有する筆記具のペン芯部分を示し、弁体6がインク流通路10を閉じた状態を示す断面図、図6は図5におけるC−C線断面図である。図7は弁体6がインク流通路10を開いた状態の当該筆記具を示す断面図、図8は図7におけるD−D線断面図である。
【0031】
筆記具110は、弁体6のペン軸3内部側の端部(弁体6が連通路11を貫通してインク室2内に突出する部分)がポペット状の閉塞部68とされ、流路調節部660は当該ポペット状の閉塞部68と、径の大きさが軸方向に変化することなく均一に形成された軸部69とからなる。筆記具110は、弁体6が押しバネ8の弾発力及びペン芯5のペン軸3内部への押し込みによってペン軸3の軸方向にスライド移動自在とされ、それに伴う弁体6のテーパ面64の弁座91との当接及び退避により弁体6がインク流通路10を開閉する機構は上述の筆記具1と同様である。
【0032】
筆記具110では、弁体6が閉位置にあるとき、ポペット状の閉塞部68が連通路11をインク室2側から覆ってインク室2と保持部材7内との境界を閉塞して保持部材7内へのインク流入を規制するようになっている。また、ペン芯5がペン軸3尾端側(ペン軸3の内部側)に押し込まれて弁体6が開位置に移動したときに、ポペット状の閉塞部68が連通路11から離れてインク室2と保持部材7内とが連通し、連通路11と弁体6との隙間からインク室2のインクが保持部材7内に流入するようになっている。
【0033】
本発明に係る筆記具の更に他の実施形態を示す。図9はこのような筆記具のペン芯部分を示し、弁体6がインク流通路10を閉じた状態を示す断面図、図10は図5におけるE−E線断面図である。図11は弁体6がインク流通路10を開いた状態の当該筆記具を示す断面図、図12は図11におけるF−F線断面図である。
【0034】
他の実施形態に係る筆記具120の流路調節部661は、インク室2内に備えられた球状の蓋部材80と、径の大きさが軸方向に形状が変化することなく均一に形成された軸部69とからなる。筆記具120の弁体6が、押しバネ8の弾発力及びペン芯5のペン軸3内部への押し込みによってペン軸3の軸方向にスライド移動自在とされ、それに伴う弁体6のテーパ面64の弁座91との当接及び退避により弁体6がインク流通路10を開閉する機構は上述の筆記具1と同様である。
【0035】
図9に示すように、蓋部材80は連通路11の開口よりも大きな径に形成され、その一部が連通路11に嵌まり込むようになっている。蓋部材80は、弁体6による押圧を受けていない状態では連通路11に嵌まり込んで連通路11を閉塞し、図11に示すように、弁体6のスライド動作によって押圧を受けると、弁体6によって蓋部材80がインク室2内に押し込まれて蓋部材80が連通路11から退避し、インク室2と保持部材7内とが連通するようになっている。
【0036】
筆記具120のインク室2の内壁2aは、蓋部材80を連通路11まで案内するために、連通路11に向けて傾斜した形状とされている。これにより、図9に示すように、筆記具120をペン芯5が下側となる姿勢にした場合には、蓋部材80が内壁2aによって連通路11まで案内され、蓋部材80の下部が連通路11に嵌まり込む。連通路11に嵌まり込んだ蓋部材80は、連通路11とインク室2との間に介在して連通路11を閉塞するため、インク室2から保持部材7内へのインク流入は規制される。
【0037】
図9に示すように、弁体6が押しバネ8によってペン芯5側に付勢されて閉位置にあるときは、弁体6のインク室2側の端部が、連通路11に嵌まり込んだ状態の蓋部材80を押圧しないように設定されている。ペン芯5がペン軸3内部に押し込まれ、弁体6がインク室2側に移動したときは、図11に示すように、インク室2側の弁体6の端部によって蓋部材80がインク室2内側に押圧され、蓋部材80が連通路11から外れる。これにより、連通路11と弁体6との隙間からインク室2のインクが保持部材7内に流入する。
【0038】
なお、上記球状の蓋部材80が、インク室2内でインクを攪拌する攪拌重錘としての機能を兼ねるようにしてもよい。この場合、攪拌重錘と別個に蓋部材を設ける必要がなく、製造コストが低減される。
【0039】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、普段筆記具を使用していないとき、すなわち、ペン芯が押圧されず弁体が閉位置にあり、インク室とペン芯の間にある弁座に当接した状態であるときは、弁体によって保持部材に設けられた連通路におけるインク流通が規制されるようになっているので、インク室から保持部材の内部に流入するインクの量が極度に(もしくは大幅に)減少し、保持部材の内部に滞留するインクの量が従来よりも低減される。このため、保持部材の内部でインクの顔料が沈殿したとしても、その沈殿量ははるかに少量であり、その沈殿した顔料によって付勢手段に不具合が生じることが抑止され、弁体の移動動作に支障を生じることが回避される。その一方、筆記具の使用時に、ペン芯が押圧されて弁体が開位置に移動して弁座から退避すると、同時に連通路のインク流通量が、弁体が閉位置にあるときよりも増大するので、インクがインク室から連通路及び保持部材の内部を経て適正にペン芯に供給される。
【0040】
また、弁体に、弁体の外周面から径方向に延び、保持部材の内壁付近まで突出した撹拌部が設けられた構成としたので、弁体が閉位置から開位置に移動し、弁体の撹拌部がインク室側に移動したとき、撹拌部によって保持部材内のインクが攪拌されながら保持部材からインク室へ押し出される。撹拌部によってインク室に押し出されたインクは、インク室内で攪拌重錘等によって更に攪拌することが可能になる。これにより、当該筆記具は、ペン芯の押圧により弁体が開位置に移動し、その後押圧が解除されて付勢手段により弁体が再び閉位置に復帰するという一連の動作によって、(1)保持部材内のインクを攪拌する、(2)保持部材内のインクをインク室に押し出す、(3)インク室と保持部材内とを遮断する、という動作を行うことになる。この一連の動作によって、保持部材内部でのインク顔料の沈殿量が少なくなるため、保持部材内でのインク顔料の沈殿を原因とする付勢手段及び弁体の不具合発生を防止することができる。
【0041】
また、弁体が開位置にあるときよりも閉位置にあるときに連通路の内周面と前記流路調節部の外周面との隙間が小さくなるように流路調節部の形状を設定した場合は、弁体の形状を工夫するだけでインク流通路の開閉に応じて上記連通路におけるインク流通量を変化させることができる。
【0042】
また、流路調節部の断面形状を軸方向に変化する形状として、弁体が開位置にあるときと閉位置にあるときのインク流通量を変化させるようにすれば、弁体の軸方向への移動に応じて上記連通路におけるインク流通量を変化させることができる。
【0043】
また、ペン芯が押圧されず弁体が閉位置にあるときに、流路調節部が連通路を閉塞するように構成した場合は、弁体が閉位置にあるときにはインク室から保持部材の内部へのインク流入が完全に制止され、保持部材の内部に滞留するインクの量が更に低減される。このため、保持部材の内部におけるインク顔料の沈殿量がごく僅かになり、沈殿した顔料によって付勢手段に不具合が生じることをより確実に防止することができ、弁体の移動動作に支障を生じることも確実に回避することができる。
【0044】
また、上記撹拌部が、弁体が前記閉位置にあるときに弁体と弁座との当接部分を被覆するように形成されている場合は、保持部材内でインク顔料が沈殿した場合であっても、弁体と弁座との当接部分に沈殿したインク顔料を入り込み難くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る筆記具のペン芯部分を示す図であり、弁体がインク流通路を閉じた状態を示す断面図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 弁体が各インク流通路を開いた状態の上記筆記具を示す断面図である。
【図4】 図3のB−B線断面図である。
【図5】 本発明の他の実施形態に係る筆記具のペン芯部分を示す図であり、弁体がインク流通路を閉じた状態を示す断面図である。
【図6】 図5におけるC−C線断面図である。
【図7】 本発明の他の実施形態に係る筆記具において、弁体がインク流通路及び連通路を開いた状態の当該筆記具を示す断面図である。
【図8】 図7におけるD−D線断面図である。
【図9】 本発明の更に他の実施形態に係る筆記具のペン芯部分を示す図であり、弁体がインク流通路を閉じた状態を示す断面図である。
【図10】 図9におけるE−E線断面図である。
【図11】 本発明の更に他の実施形態に係る筆記具において、弁体がインク流通路及び連通路を開いた状態の当該筆記具を示す断面図である。
【図12】 図11におけるF−F線断面図である。
【図13】 従来の筆記具のペン芯部分を示す断面図である。
【図14】 図13のG−G線断面図である。
【符号の説明】
1,110,120 筆記具
2 インク室
3 ペン軸
3a 先端
4 先筒
41 開口
5 ペン芯
6 弁体
61 尾端部
62 先端部
63 被覆部
64 テーパ面
65 軸部
68 閉塞部
69 軸部
66,660,661 流路調節部
67 ガイド部材
7 保持部材
7a 先端部
7b 側壁
7c 底壁
8 押しバネ
9 弁座部材
91 弁座
10 インク流通路
11 連通路
80 蓋部材
Claims (5)
- ペン芯が軸方向に押圧されることでペン軸内のインク室に貯留されているインクがインク流通路を通してペン芯に供給される筆記具であって、
前記インク室とペン芯との間に設けられた弁座と、
前記ペン芯の押圧及びその解除に伴って前記ペン軸の軸方向に移動することにより、前記弁座に当接して前記ペン芯と前記インク室とを遮断する閉位置と、前記弁座からペン軸尾端方向に離間して前記ペン芯と前記インク室とを連通させる開位置とを切り換える弁体と、
前記弁体をペン軸先端方向に付勢して前記閉位置に保持する付勢手段と、
前記弁座及び少なくとも前記弁座に当接する前記弁体部分を覆うようにして前記インク室内に設けられ、前記弁体が軸方向に移動可能となるように前記弁体及び付勢手段を保持する保持部材とを備え、
前記保持部材は、その内部とインク室とを連通させる連通路を有し、
前記弁体は前記閉位置にあるときに、前記開位置にあるときよりも前記連通路でのインク流通を規制する流路調節部と、当該弁体の外周面から径方向に延び、前記保持部材の内壁付近まで突出した撹拌部とを有し、
前記撹拌部は、前記弁体が閉位置から開位置に移動し、前記弁体の撹拌部がインク室側に移動したときに、前記保持部材内のインクを撹拌しながら前記保持部材からインク室へ押し出す筆記具。 - 前記流路調節部は前記連通路に対して軸方向に嵌入されており、前記弁体は、前記開位置にあるときよりも前記閉位置にあるときに前記連通路の内周面と前記流路調節部の外周面との隙間が小さくなるように、前記流通調節部の形状が設定されている請求項1に記載の筆記具。
- 前記流路調節部は、その断面形状が軸方向に変化する形状とされている請求項2に記載の筆記具。
- 前記弁体は、前記弁体が前記閉位置にあるときは前記流路調節部が前記連通路を閉塞し、前記弁体が前記開位置にあるときには前記連通路の内周面と前記流路調節部の外周面との間に隙間が生じるように構成されている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の筆記具。
- 前記撹拌部は、前記弁体が前記閉位置にあるときに前記弁体と前記弁座との当接部分を被覆するように形成されている請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の筆記具。
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