JP3322717B2 - 筆記具 - Google Patents

筆記具

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JP3322717B2
JP3322717B2 JP07220293A JP7220293A JP3322717B2 JP 3322717 B2 JP3322717 B2 JP 3322717B2 JP 07220293 A JP07220293 A JP 07220293A JP 7220293 A JP7220293 A JP 7220293A JP 3322717 B2 JP3322717 B2 JP 3322717B2
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Japan
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valve
writing
ink
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chip
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真一 安部
充男 大谷
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Zebra Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筆記具に係り、詳しく
は周面にインク導入口を備えたバルブ本体と、このバル
ブ本体内に同芯状に支持されて進退動自在に内装された
棒状のバルブと、このバルブを同バルブ本体に嵌挿着さ
れたバルブ弁方向に付勢するコイルバネとからなるイン
ク流出制御機構を介して筆記チップを、インクを収容す
る本体部の先端に装着してなる筆記具のインク流出制御
機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】従来、この種筆記具のイ
ンク流出制御機構としては図3に例示した構造により構
成されているのが一般的である。然るに、インク1を収
容する本体部20の内部インク1に接する後端側周面にイ
ンク導入口21を備えたバルブ本体22と、このバルブ本体
22の後端バルブ支持部22a に後端側を摺接動自在に嵌挿
着せしめて同バルブ本体22内に進退動自在に内装させた
棒状のバルブ23と、このバルブ23を同バルブ本体22に先
端に嵌挿着されたバルブ弁24方向に筆記時の筆圧よりも
強いバネ圧で付勢するコイルバネ25とからインク流出制
御機構を構成し、このインク流出制御機構のバルブ23先
端に図例の如く筆記チップ26の後端を当接させた状態で
該チップ26を本体部20の先端に装着することで筆記具を
構成していた。
【0003】ところで、この種の筆記具は未使用時にお
いてはコイルバネ25のバネ力(付勢力)でバルブ23の弁
体23a をバルブ弁24の弁座24a に着座させて本体部20内
インク1の筆記チップ26への流出供給を停止させ、筆記
時においては筆記チップ26を筆記用紙面にコイルバネ25
のバネ圧に反する強い力で押し付けて筆記チップ26と共
にバルブ23を後退させることにより、バルブ23の弁体23
a を弁座24a から離間させ、本体部20内インク1が筆記
チップ26に流出供給される様に構成されているものであ
るが、従来筆記具のインク流出制御機構は筆記時の筆圧
よりも強いコイルバネ25を用いていることから、筆記中
に本体部20内インク1の筆記チップ26への供給が中断し
てしまって継続したスムーズな筆記が望めない。従っ
て、従来では筆記を途中で中断して上記した如く、コイ
ルバネ25のバネ圧に反する比較的に大きな力で筆記チッ
プ26を筆記用紙面に押し付ける供給操作を行なって筆記
チップ26へのインク1の供給を行なわなければならない
と言った取扱い上における不便を有していた。又、従来
筆記具のバルブ流出制御機構のバルブ弁24にコイルバネ
25のバネ圧で着座せしめて閉弁せしめる弁体23a からバ
ルブ23の先端までの長さが長い。換言すれば、筆記チッ
プ26の後端からインク1が流出供給される弁座24a 間で
の距離が比較的にあることから、弁体23a が弁座24a か
ら離間せしめることにより本体部20内から流出されるイ
ンク1の筆記チップ26への到達までに時間が掛かり、特
に購入当初の使用時や期間をおいての使用時に本体部20
内インク1が筆記チップ26になかなか供給されないと言
った取扱い上の不便を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な従来
事情に鑑みてなされたものであり、筆記時の筆圧により
本体部内インクを筆記チップへと流出させて供給するこ
とができると共に、該供給が筆記途中で中断することな
く、しかも常に一定量のインクを筆記チップに供給する
ことができる様に改良したインク流出制御機構を具備し
た筆記具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を達成するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が講じる技術的手段は、インク導入口を備えた
バルブ本体と、このバルブ本体内に支持されて進退動自
在に内装されたバルブと、このバルブを同バルブ本体に
嵌挿着されたバルブ弁を閉じる方向に付勢するコイルバ
ネとからなるインク流出制御機構を介して筆記チップ
を、インクを収容する本体部の先端に装着してなる筆記
具に於いて、前記コイルバネのバネ圧を筆記時の筆圧と
略同圧とし、前記バルブ又はバルブ本体のいずれか一方
、適量のインクを前記本体部から筆記チップへ供給す
るようにバルブ弁に対するバルブの開弁量を規制する規
制部を設けると共に、同バルブの先バルブ弁に対し
て衝合閉弁せしめる一方、筆記チップを前記バルブの先
端に当接又は嵌挿連結せしめる様に構成したことを特徴
とする。
【0006】
【作 用】而して、上記した本発明の技術的手段によ
れば、筆記チップを文字を書くが如く筆記用紙面にソフ
トに押し付けることで、バルブをコイルバネに反してバ
ルブ弁から離間する後退方向に移動せしめ、バルブ弁を
開いて本体部内インクが筆記チップ側に流出されて供給
される。この時、筆記チップはバルブ弁に着座するバル
ブの先端部に当接又は嵌合連結せしめた状態で位置して
いることから、バルブがバルブ弁から離れると同時に本
体部内インクが筆記チップに供給される。そして、バル
ブの後退移動量は規制部により規制されることから、バ
ルブ弁からのバルブの離間距離は一定に保たれる。換言
すればバルブ弁に対するバルブの開弁状態は一定に保た
れ、常に一定量(適量)のインクが本体部内から筆記チ
ップへと流出供給される。
【0007】
【実 施 例】本発明の実施の一例を図面に基づいて以
下説明すると、図面はインク流出制御機構を介して毛細
管現象によりインク1を導く筆記チップ4を、インク1
を収容する本体部2先端の先端ケース5に装着してなる
筆記具を示し、筆記チップ4を先端ケース5に没入させ
る如く筆記用紙面に押し付けることで、インク流出制御
機構のバルブ本体6内に進退動自在に内装させたバルブ
7をコイルバネ8に反してバルブ弁9から離間させて該
バルブ弁9を開き、本体部2内インク1をチップ4側に
流出せしめて毛細管作用によりチップ4に浸透せしめた
インク1が筆記用紙面に転写させる様に構成してなる。
【0008】本体部2は、筆記時に掴み易い太さの適宜
の長さで先端を開口すると共に、後端有底の筒状に一体
成形されたインナーパイプ2aと、このインナーパイプ2a
の外側に略全長に亘り着脱自在に嵌挿着せしめるアウタ
ーパイプ2bとから二重筒構造とし、前記インナーパイプ
2a内にインク1を充填収容した後に、該パイプ2aの先端
側にインク流出制御機構を嵌挿着せしめてその先端に筆
記チップ4を装着する様に構成してなる。尚、アウター
パイプ2bの後端には外部流通孔10が開口されており、ア
ウターパイプ2b内には外気が流入する様になっている。
図中11は内底部にシールゴム12を内設してなる先端キャ
ップである。
【0009】インク流出制御機構は、周面にインク導入
口13を備えたバルブ本体6と、このバルブ本体6内に同
芯状に支持されて進退動自在に内装された棒状のバルブ
7と、このバルブ7を同バルブ本体6に嵌挿着されたバ
ルブ弁9方向に付勢するコイルバネ8とからなり、筆記
具の未使用時等に本体部2のインナーパイプ2a内インク
1が筆記チップ4側に流出するのを防ぐ働きをなすもの
で、バルブ本体6を本体部2のインナーパイプ2a内に嵌
挿着せしめることで、該パイプ2a内に内在させる。
【0010】バルブ本体6は、外径を本体部2のインナ
ーパイプ2a内径と略同径とする適宜長さの段付き筒状に
成形され、その先端開口部内に段付き筒状のバルブ弁9
を嵌挿着すると共に、後端には同本体の内径より小径と
する筒状のバルブ支持部6aを一体に備え、且つ該バルブ
支持部6aから先端近傍に至る範囲で、詳しくはバルブ弁
9に着座するバルブ7の着座面7aが位置する範囲で周方
向適所(図では等間隔をおいた3箇所)にはインナーパ
イプ2a内インク1をバルブ本体6内に流出導入するイン
ク導入口13を開口備えてなる。
【0011】バルブ7は、バルブ本体6内に収まる程度
を有する所定の長さで先端側をバルブ本体6の内径と略
同径とする大径部として、この大径部の後端段付き部を
コイルバネ8の一端を係止させる係止部14とする段付き
棒状に形成し、同先端大径部の先端をバルブ弁9にコイ
ルバネ8により衝合着座させて該バルブ弁9を閉弁する
着座部7a所謂弁体とする一方、その後端にはバルブ本体
6後端のバルブ支持部6aの摺接動自在に嵌挿着せしめる
嵌挿部7bを同軸状に突設すると共に、その後端側におけ
る該嵌挿部7bの基部にはバルブ本体6後端のバルブ支持
部6aに衝合係止させてバルブ弁9に対するバルブ7の開
弁量を規制する規制部3を設ける。又、バルブ7の先端
軸芯には筆記チップ4を嵌挿保持させる保持孔15を設
け、この保持孔15に筆記チップ4の後述する後端嵌合部
16を嵌挿することによって、バルブ7と筆記チップ4と
の一体化を図り、筆記チップ4が不用意に外れない様に
構成してある。
【0012】規制部3は、筆記時の筆圧で筆記チップ4
が先端ケース5に没入する如く押された際、それに連動
(追動)して後退するバルブ7の後退移動量を規制せし
めてバルブ弁9に対するバルブ7の開弁量を一定に保つ
働きをなす。換言すれば、筆記者(使用者)により異な
る筆圧度合いに関係なくバルブ弁9に対するバルブ7の
開弁状態を一定に保つ。それにより、常に一定量(適
量)のインク1がインナーパイプ2a内から筆記チップ4
へ供給される様にするためのもので、バルブ7の先端着
座部7aがバルブ弁9に着座せしめた状態でバルブ本体6
のバルブ支持部6aとの間に前記後退移動距離L(バルブ
弁9に対するバルブ7の開弁距離)をおいたバルブ7後
端の嵌挿部7b基部に設ける。即ち、バルブ7の長さは先
端着座部7aをバルブ弁9に着座させた状態でその後端面
が前記後退移動距離L間隔をおいてバルブ本体6のバル
ブ支持部6aの内側に内在する長さに形成して、その後端
面に嵌挿部7bを突設備える。
【0013】上記筆記チップ4は、インク1を内部に含
浸保持すると共に毛細管作用によりインク1を先端へと
導き筆記用紙面に転写する周知の多孔質材料或いは繊維
材料等によりバルブ7の後端側の軸径と略同じ程度の太
さで先端を球面とする棒状に形成し、その長さを球面先
端を先端ケース5から通常に突出させた状態でバルブ弁
9に着座するバルブ7先端の着座部7aに当接又は嵌挿連
結せしめる長さに形成、図面ではバルブ7先端の保持孔
15に嵌め差し込み連結し得る長さに形成してなる。そし
て、インナーパイプ2a内に内在せるインク流出制御機構
のバルブ本体6の先端と先端ケース5の後端との間に装
填したリング状の保持体17に摺接動自在に保持される軸
方向途中部位から後端に至る筆記チップ4の太さをリン
グ状保持体17の内径と略同じ太さとに形成すると共に、
更にその後端部分の太さを前記保持孔15の孔径と同径か
それより若干太めに形成せしめて、当該後端部分を嵌合
部16として、保持孔15に弾性を持たせた状態で差し込み
連結する。
【0014】バルブ7をバルブ弁9に着座させる如く該
バルブ弁9方向に付勢するコイルバネ8のバネ力(付勢
力)は、筆記時における筆圧によってバルブ7がバルブ
弁9から離間する後退移動せしめる程度の該筆圧と略同
圧、好ましくは筆圧より弱く構成して、筆記チップ4を
文字を書くが如く筆記用紙面にソフトに押し付けること
で、バルブ7をコイルバネ8に反してバルブ弁9から離
間する後退方向に移動せしめ、バルブ弁9を開いて本体
部2内インク1が筆記チップ4側に流出されて供給され
る様にする。不使用時にはバルブ7をバルブ弁9に確実
に着座せしめて該バルブ弁9を閉じる様にする。
【0015】而して、以上の如く構成した本実施例の筆
記具によれば、筆記時において筆記チップ4を文字を書
くが如く筆記用紙面にソフトに押し付けることで、バル
ブ7はコイルバネ8に反してバルブ弁9から離間する後
退方向に移動せしめてバルブ弁9を開き、本体部2のイ
ンナーパイプ2a内インク1が筆記チップ4側に流出せし
めて該チップ4に供給される(図2(ロ)の状態)。こ
の時、筆記チップ4はバルブ弁9に着座するバルブ7の
先端着座部7aに嵌挿連結せしめた状態で位置している、
即ち筆記チップ4はバルブ弁9を通過せしめた状態で位
置していることから、バルブ7がバルブ弁9から離れる
と同時にインナーパイプ2a内のバルブ本体6及びバルブ
7の回りに停滞するインク1が筆記チップ4に供給され
る。従って、購入当初の様なインク1の筆記チップ4に
対する含浸量が少量であってもインク1が筆記チップ4
に迅速に供給させて筆記可能状態になり、しかも、筆記
中にインク1の供給がとぎれることがないことから、筆
記を中断することなく継続した筆記が可能になる。そし
て、筆記中におけるバルブ7の後退移動距離(移動量)
Lは規制部3のバルブ本体6後端のバルブ支持部6aに対
する衝合掛止によりバルブ弁9に対するバルブ7の開弁
状態は一定に保たれることから、筆記者(使用者)によ
り異なる筆圧度合いに関係なくインナーパイプ2a内から
常に一定量(適量)のインク1が筆記チップ4へと流出
供給され、筆記中にインク1の必要以上の出過ぎによる
ボタ落ち等により筆記用紙を汚すことなく、安定した筆
記が期待できる。
【0016】
【発明の効果】本発明の筆記具は叙上の如く構成してな
るから、下記の作用効果を秦する。 .筆記時に文字を書くが如く筆記チップを筆記用紙面
にソフトに押し付けることでインク流出制御機構のバル
ブをバルブ弁から離間させて該バルブ弁を開き、本体部
内インクを筆記チップに流出供給することができること
から、従来の筆記具の様に筆記を途中で中断してインク
の供給操作を行なうと言った操作を要することなく継続
した筆記が可能になる。 .筆記中におけるバルブの後退移動量、即ちバルブ弁
に対するバルブの開弁状態はバルブ後端に設けた移動規
制部のバルブ本体後端のバルブ支持部に対する衝合掛止
により一定に保たれることから、筆記者(使用者)によ
り異なる筆圧度合いに関係なく本体部内から常に一定量
(適量)のインクを筆記チップへと流出供給することが
できる。従って、筆記中にインクの必要以上の出過ぎに
よるボタ落ち等により筆記用紙を汚すことなく、常に一
定量のインクの供給が期待でき、安定した筆記が望め
る。 .筆記チップはバルブ弁に着座するバルブの先端着座
部に当接又は嵌挿連結せしめた状態で位置している、即
ち筆記チップはバルブ弁を通過せしめた状態で位置して
いることから、バルブがバルブ弁から離間せしめて該バ
ルブ弁が開くと同時に本体部内インクが筆記チップに供
給される。従って、購入当初の様なインクの筆記チップ
に対する含浸量が少量であってもインクが筆記チップに
迅速に供給されて筆記可能状態になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明筆記具の実施の一例を一部省略して示
した縦断側面図
【図2】 同要部の拡大断面図で、(イ)は筆記チップ
に筆圧を掛けてない状態を示す、(ロ)は筆記チップに
筆圧を掛けた筆記状態を示す
【図3】 従来筆記具の縦断面図
【符号の説明】
1…インク 2…本体部 3…規制部 4…筆記チッ
プ 6…バルブ本体(インク流出制御機構) 6a…バルブ支
持部 7…バルブ(インク流出制御機構) 7a…着座面 8…コイルバネ(インク流出制御機構) 9…バルブ弁(インク流出制御機構)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B43K 5/00 - 8/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周面にインク導入口を備えたバルブ本体
    と、このバルブ本体内に同芯状に支持されて進退動自在
    に内装された棒状のバルブと、このバルブを同バルブ本
    体に嵌挿着されたバルブ弁方向に付勢するコイルバネと
    からなるインク流出制御機構を介して筆記チップを、イ
    ンクを収容する本体部の先端に装着してなる筆記具に於
    いて、前記コイルバネのバネ圧を筆記時の筆圧と略同圧
    とし、前記バルブ又はバルブ本体のいずれか一方に、適
    量のインクを前記本体部から筆記チップへ供給するよう
    バルブ弁に対するバルブの開弁量を規制する規制部を
    設けると共に、同バルブの先バルブ弁に対して衝合
    閉弁せしめる一方、筆記チップを前記バルブの先端に当
    接又は嵌挿連結せしめる様に構成したことを特徴とする
    筆記具。
JP07220293A 1992-10-21 1993-03-30 筆記具 Expired - Lifetime JP3322717B2 (ja)

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