JP4298142B2 - トンネル掘削機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下自動車道路や地下鉄道などに使用するトンネルを掘削形成するトンネル掘削機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的なシールド掘削機は、筒状の掘削機本体の前部にカッタヘッドが回転自在に装着されると共に、この掘削機本体の後部にシールドジャッキ及びセグメントエレクタが装着されて構成されている。従って、このカッタヘッドを駆動モータによって旋回させながら、シールドジャッキによって掘削機本体を前進させることで、前方の地盤を掘削してトンネルを掘削形成し、セグメントエレクタによってこの掘削形成されたトンネルの内壁面にセグメントを組付けてトンネルを構築することができる。
【0003】
ところで、掘削形成するトンネルとして、例えば、地下を通る自動車用高速道路に利用されるものがある。この自動車用高速道路は分岐路や出口のために途中で車線が増加したり、減少したりしている。そのため、このような自動車用高速道路に使用するトンネルを掘削する場合、トンネル掘削断面形状を掘削途中で幅方向に広くしたり、狭くしたりする必要がある。
【0004】
このようなトンネル掘削断面形状を掘削途中で幅方向に変更する、所謂、拡幅式のシールド掘削機としては、従来から例えば、特開平7−279579号公報に記載されたものがある。この公報に記載されたシールド掘削機は、シールド本体を固定部と一対の移動部によって構成すると共に、移動部を前胴部と後胴部によって構成し、固定部と前胴部及び後胴部との間に移動ジャッキを架設し、また、固定部の前端部に余掘り用カッタを有するカッタヘッドが駆動回転可能に装着されている。従って、固定部及び移動部の後胴部に装着されたシールドジャッキを伸縮することでシールド本体を前進し、このとき、駆動回転するカッタヘッドによって前方の地盤を掘削してトンネルを形成する。この場合、移動ジャッキの収縮状態では移動部が固定部側に位置しており、カッタヘッドによって通常断面のトンネルを掘削する一方、移動ジャッキの伸長状態では移動部が固定部から離間しており、カッタヘッドによって拡幅断面のトンネルを掘削することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般的なシールド掘削機では、シールドジャッキを伸縮することでシールド本体を前進し、カッタヘッドによって前方の地盤を掘削することでトンネルを形成しており、掘削機の後部ではこの既設トンネルの壁面にセグメントを組み付けてトンネルを構築している。この場合、シールド本体の後部には周方向に沿って無端のテールシールが設けられており、このテールシールが既設セグメントの外周面に圧接することで、シールド本体内部への浸水を阻止している。
【0006】
ところが、上述したように従来のシールド掘削機にあっては、シールド本体が固定部と移動部によって構成され、移動ジャッキを伸縮することで固定部に対して移動部が移動して拡幅可能となっている。そのため、このような拡幅可能なシールド掘削機では、シールド本体の後部に周方向に沿って無端のテールシールを設けることはできず、固定部側と移動部側とにそれぞれテールシールを設けても、両者は互いに接近離反するため、拡幅時には両者の間に隙間が発生し、シールド本体内部への浸水を阻止できないという問題がある。
【0007】
本発明はこのような問題点を解決するものであって、拡幅時でも掘削機本体の内部への浸水を確実に防止して防水性の向上を図ったトンネル掘削機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための請求項1の発明のトンネル掘削機は、上述の目的を達成するための請求項1の発明のトンネル掘削機は、主掘削機本体と、該主掘削機本体の前端部に装着されて前方の地盤を掘削する主カッタ機構と、前記主掘削機本体の掘進方向側方に配設されて該主掘削機本体と共に筒形状をなす副掘削機本体と、該副掘削機本体の前端部に装着されて前記主カッタ機構と共に前方の地盤を掘削する副カッタ機構と、前記主掘削機本体あるいは前記副掘削機本体のいずれか一方に設けられた仕切り壁と、前記副掘削機本体を前記主掘削機本体に対して掘進方向側方に移動可能に支持する副掘削機本体支持機構と、前記主掘削機本体及び前記副掘削機本体を前進させる推進機構と、前記主掘削機本体の後部に装着された主テールシールと、前記副掘削機本体の後部に装着された副テールシールと、前記仕切り壁の後部に前記主テールシールあるいは副テールシールの一部としてそれぞれ装着されて前記主テールシールあるいは前記副テールシールの一方に連続する第1シール部及び前記主テールシールあるいは前記副テールシールの他方に摺接する第2シール部を有する補助テールシールとを具えたことを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項2の発明のトンネル掘削機では、前記仕切り壁が前記主掘削機本体に一体に形成されることで該主掘削機本体は矩形断面をなす一方、前記副掘削機本体は該主掘削機本体の外周部に嵌合するコ字形断面をなし、前記主テールシールに前記第1シール部が連続する一方、前記副テールシールに前記第2シール部が摺接することを特徴としている。
【0010】
また、請求項3の発明のトンネル掘削機では、前記副掘削機本体は前記主掘削機本体の両側方に配設されて前記仕切り壁が該各副掘削機本体にそれぞれ一体に形成されることで該主掘削機本体は矩形断面をなす一方、前記主掘削機本体は該副掘削機本体の外周部に嵌合する断面形状をなし、前記副テールシールに前記第1シール部が連続する一方、前記主テールシールに前記第2シール部が摺接することを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0012】
図1に本発明の第1実施形態に係るトンネル掘削機としてのシールド掘削機の後部概略、図2に本実施形態のシールド掘削機の前部概略、図3に主テールシールと副テールシールの嵌合部を表すシールド掘削機の要部後面視、図4に図3のIV−IV断面、図5にシールド掘削機により構築されたトンネル断面、図6に枠型トンネルの概略を示す。
【0013】
本実施形態のシールド掘削機10は、図1及び図2に示すように、矩形断面をなす主掘削機本体11と、この主掘削機本体11の前端部に装着されて前方の地盤を掘削する主カッタ機構12と、主掘削機本体11の掘進方向両側方に配設されてコ字形断面をなす副掘削機本体13,14と、この副掘削機本体13,14の前端部にそれぞれ装着されて前方の地盤を掘削する副カッタ機構15,16と、主掘削機本体11に対して左右の副掘削機本体13,14をそれぞれ独立に側方へ移動可能とする副掘削機本体支持機構としての拡幅ジャッキ17,18と、主掘削機本体11及び副掘削機本体13,14を前進させる推進機構として各掘削機本体11,12,13の後部に装着されたシールドジャッキ19,20,21とから構成されている。
【0014】
この場合、主カッタ機構12は、主掘削機本体11の前端部に上下に装着された主カッタヘッド22により構成され、図示しない複数の駆動モータにより回転駆動することができる。一方、副カッタ機構15,16は、各副掘削機本体13,14の前端部に装着された副カッタヘッド23,24と、上下一対のコーナーカッタ25,26により構成され、図示しない複数の駆動モータにより回転駆動することができる。
【0015】
また、主掘削機本体11に対して各副掘削機本体13,14は図示しないスライド嵌合部により接近離間するように水平移動自在となっており、この主掘削機本体11と各副掘削機本体13,14との間には架設されたそれぞれ各5本の拡幅ジャッキ17,18を伸縮することで、トンネルの掘削幅を縮小あるいは拡大させることができる。
【0016】
更に、主掘削機本体11及び各副掘削機本体13,14の後部には周方向に沿ってそれぞれ複数のシールドジャッキ19,20,21が並設されており、このシールドジャッキ19,20,21を作動して掘進方向後方に駆動ロッドを伸長させ、掘削したトンネル内周面に組み立てられた鋼殻にスプレッダが押し付けることで、その反力により主掘削機本体11及び副掘削機本体13,14を前進させることができる。
【0017】
なお、主掘削機本体11及び各副掘削機本体13,14の後部にはそれぞれ既設トンネルの内壁面に鋼殻を組付けるエレクタ装置が装備されている。この各エレクタ装置はほぼ同様の構造となっているが、図5に示すように後述するが、主掘削機本体11に装着されたエレクタ装置は矩形断面トンネルとなるように壁面に鋼殻を組付け、各副掘削機本体13,14に装着されたエレクタ装置はコ字形断面トンネルとなるように壁面に鋼殻を組付けるものである。
【0018】
そして、主掘削機本体11及び各副掘削機本体13,14の後部には既設の鋼殻の外周面に密着して内部への掘削土砂等の浸入を防止する主テールシール31及び副テールシール32,33がそれぞれ装着されている。即ち、図1及び図3に示すように、本実施形態では、主掘削機本体11に副掘削機本体13,14との仕切り壁が一体に形成されることで矩形断面をなしており、主掘削機本体11の左右の縦壁11aが仕切り壁となっている。そして、この主掘削機本体11の後部の主テール部には周方向に連続する主テールシール31が装着されており、主テールシール31における主掘削機本体11の縦壁11aの装着部が補助テールシールの第1シール部31aとなっている。
【0019】
一方、各副掘削機本体13,14はこの主掘削機本体11の外周部に嵌合するコ字形断面をなしており、各副掘削機本体13,14の後部の副テール部には周方向に連続する副テールシール32,33が装着されている。また、主掘削機本体11の縦壁11aには主テールシール31の第1シール部31aと平行なすように補助テールシールの第2シール部31bが装着されている。そして、この第2シール部31bは副テールシール32,33と摺接するようになっている。
【0020】
各テールシール31,32,33はほぼ同様の構造となっており、図4に示すように、前後に二重に装着されてその間にグリースが充填されることでシールしている。そして、例えば、主テールシール31の第1シール部31aは、複数のブラシワイヤ41の基端部が束ねられると共に上保護板42と下保護板43によって挾持され、その基端部がコ字形状のケーシング44に保持されて構成されており、このケーシング44が主掘削機本体11のテール部の内周面に連続して固定されている。一方、第2シール部31bも同様に、複数のブラシワイヤ41の基端部が束ねられると共に上保護板42と下保護板43によって挾持され、その基端部がコ字形状のケーシング44に保持されて構成されており、このケーシング44が主掘削機本体11のテール部の縦壁11aの外周面に連続して固定されている。
【0021】
従って、第1シール部31aを含めた主テールシール31は先端部が中央の既設鋼殻S1の外面に圧接し、第2シール部31bを含めた副テールシール32,33は先端部が両側の既設鋼殻S2,S3の外面に圧接しており、各掘削機本体11,13,14の後部からの水や土砂の侵入が確実に防止できる。そして、第2シール部31bと副テールシール32,33とが互いに密着しており、主掘削機本体11に対して副掘削機本体13,14が側方に移動する拡幅動作に応じて、この部分が摺接することとなり、主掘削機本体11と各副掘削機本体13,14との嵌合領域が変化しても、掘削機本体11,13,14の後部からの水や土砂の侵入を確実に防止できる。
【0022】
ここで、上述した本実施形態のシールド掘削機による矩形断面トンネルの掘削作業について説明する。
【0023】
本実施形態では、図6に示すように、上述したシールド掘削機10,10aを用いて複数のトンネルT1,T2を枠状に掘削形成し、その後、内部の土砂を排出することで、この内部に自動車用高速道路のためのトンネルTを構築する。このトンネルTは所定距離をもった2つの立坑を連通するように掘削するものであり、ここでは、横長トンネル用のシールド掘削機10と縦長トンネル用のシールド掘削機10aの2種類のシールド掘削機を図示しない2つの立坑間で往復移動してトンネルTを掘削する。
【0024】
図1及び図2に示すように、掘削当初は前後の拡幅ジャッキ19,20を収縮して副掘削機本体13,14を主掘削機本体11側に移動し、主掘削機本体11と2つの副掘削機本体13,14で構成する掘削機本体の幅を狭くする。そして、主カッタ機構12及び副カッタ機構15,16を回転駆動しながら、複数のシールドジャッキ19,20,21を伸長させると、主掘削機本体11及び副掘削機本体13,14は既設の鋼殻からの反力により一体となって前進し、前方の地盤を掘削することでトンネルを掘削する。
【0025】
そして、シールドジャッキ19,20,21が所定ストローク伸長して主掘削機本体11及び副掘削機本体13,14が所定距離掘進して矩形トンネルを掘削すると、シールドジャッキ19,20,21の何れか一つを縮み方向に作動し、既設の鋼殻との間に空所を形成し、この空所に各エレクタ装置によって新しい鋼殻を装着し、隣接する既設の鋼殻同志を連結固定する。この作動の繰り返しにより、図5に示すように、3つの鋼殻S1,S2,S3がテールボイドBで連結された矩形トンネルT1 を掘削形成することができる。
【0026】
このように縮幅の矩形トンネルT1 を所定距離掘削し、分岐路や出口路のためにトンネル幅を拡大した拡幅の矩形トンネルを掘削する位置の所定距離手前までくると、副カッタ機構15,16に装着された図示しないコピーカッタにより側方の地盤を掘削しながら拡幅ジャッキ17,18を伸長することで掘削するトンネル幅を拡大していく。そして、トンネル幅が所定の幅まで拡大すると、拡幅ジャッキ17,19を停止し、この状態で前述と同様に掘削作業を行う。すると、図6に二点鎖線で示すように、全体として幅W1から幅W2に拡幅した矩形トンネルを連続して掘削することができる。
【0027】
この主掘削機本体11に対する副掘削機本体13,14の拡幅時に、図3に示すように、主掘削機本体11の第2シール部31bに対して副掘削機本体13,14の副テールシール32,33が摺接しながら移動することとなり、主掘削機本体11と各副掘削機本体13,14との嵌合領域が変化しても、掘削機本体11,13,14の後部からの水や土砂の侵入を確実に防止できる。
【0028】
そして、図6に示すように、多数の矩形トンネルT1 ,T2 を枠状に掘削形成し、互いに隣接する各トンネルT1 ,T2 同志をコンクリート等によって連結して枠状のトンネルTを形成し、内部の土砂を排出することでここを自動車用高速道路のためのトンネルとして使用することができる。なお、各トンネルT1 ,T2 の内部は電気ケーブルや通信ケーブルなどを配設する共同溝として使用したり、コンクリートを充填して強度部材として使用することもできる。
【0029】
なお、上述の実施形態では、主掘削機本体11を矩形断面とし、副掘削機本体13,14をコ字形断面としたが、逆であってもよい。図7に本発明の第2実施形態に係る主テールシールと副テールシールの嵌合部を表すシールド掘削機の要部後面視、図8にシールド掘削機により構築されたトンネル断面を示す。なお、前述した実施形態で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0030】
本実施形態では、図7に示すように、各副掘削機本体42に主掘削機本体41との仕切り壁が一体に形成されることで矩形断面をなしており、副掘削機本体42の主掘削機本体41側の縦壁42aが仕切り壁となっている。そして、この副掘削機本体42の後部の副テール部に周方向に連続する副テールシール44が装着されており、副テールシール44における副掘削機本体42の縦壁42aの装着部が補助テールシールの第1シール部44aとなっている。
【0031】
一方、主掘削機本体41はこの副掘削機本体42の外周部に嵌合するニ字形断面をなしており、後部の主テール部には上下に主テールシール43が装着されている。また、副掘削機本体42の縦壁42aには副テールシール44の第1シール部44aと平行なすように補助テールシールの第2シール部44bが装着されている。そして、この第2シール部44bは主テールシール43と摺接するようになっている。
【0032】
従って、図7及び図8に示すように、第1シール部44aを含めた副テールシール44は先端部が側方の既設鋼殻S2,S3の外面に圧接し、第2シール部44bを含めた主テールシール43は先端部が中央の既設鋼殻S1の外面に圧接しており、各掘削機本体41,42の後部からの水や土砂の侵入が確実に防止できる。そして、第2シール部44bと主テールシール41とが互いに密着しており、主掘削機本体41に対して副掘削機本体42が側方に移動する拡幅動作に応じて、この部分が摺接することとなり、主掘削機本体41と各副掘削機本体42との嵌合領域が変化しても、後部からの水や土砂の侵入を確実に防止できる。
【0033】
なお、上述の実施形態では、主掘削機本体の両側に副掘削機本体を移動自在に設けたが、主掘削機本体の左右のいずれか一方のみに副掘削機本体を移動自在に設けてもよい。
【0034】
また、上述の実施形態では、シールド掘削機10,10aを用いて複数のトンネルT1,T2を枠状に掘削形成し、内部の土砂を排出することでトンネルTを構築するようにしたが、一つのシールド掘削機10のみで構築したトンネルを地下鉄等が走行するトンネルとして使用するようにしてもよく、この場合、駅に該当する領域だけ拡幅したトンネルを掘削するようにすればよい。
【0035】
【発明の効果】
以上、実施形態において詳細に説明したように請求項1の発明のトンネル掘削機によれば、主掘削機本体の前端部に主カッタ機構を装着し、この主掘削機本体の側方に副掘削機本体を配設してその前端部に副カッタ機構を装着すると共に、主掘削機本体あるいは副掘削機本体のいずれか一方に仕切り壁を設け、副掘削機本体支持機構により主掘削機本体に対して副掘削機本体をそれぞれ独立して側方移動可能とすると共に、推進機構により主掘削機本体及び副掘削機本体を前進可能とし、主掘削機本体の後部に主テールシールを装着すると共に、副掘削機本体の後部に副テールシールを装着し、主テールシールあるいは副テールシールの一方に連続する第1シール部及び他方に摺接する第2シール部を有する補助テールシールを設けたので、掘削途中でトンネルを拡幅するために副掘削機本体が主掘削機本体に対して側方移動しても、第2シール部が主テールシールあるいは副テールシールに摺接するため、テールシールは既設の覆工部材の外面に隙間なく圧接することとなり、掘削機本体内部への浸水を確実に防止して防水性の向上を図ることができる。
【0036】
また、請求項2の発明のトンネル掘削機によれば、仕切り壁を主掘削機本体に一体に形成することで主掘削機本体を矩形断面とする一方、副掘削機本体を主掘削機本体の外周部に嵌合するコ字形断面とし、主テールシールに第1シール部を連続する一方、副テールシールに第2シール部を摺接するようにしたので、主掘削機本体に対して副掘削機本体が側方移動して拡幅しても、第2シール部が副テールシールに摺接するため掘削機本体内部への浸水を確実に防止することができる。
【0037】
また、請求項3の発明のトンネル掘削機によれば、副掘削機本体を主掘削機本体の両側方に配設して仕切り壁を各副掘削機本体にそれぞれ一体に形成することで副掘削機本体を矩形断面とする一方、主掘削機本体を各副掘削機本体の外周部にそれぞれ嵌合する断面形状とし、副テールシールに第1シール部を連続する一方、主テールシールに第2シール部が摺接するようにしたので、主掘削機本体に対して副掘削機本体が側方移動して拡幅しても、第2シール部が主テールシールに摺接するため掘削機本体内部への浸水を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るトンネル掘削機としてのシールド掘削機の後部概略図である。
【図2】本実施形態のシールド掘削機の前部概略図である。
【図3】主テールシールと副テールシールの嵌合部を表すシールド掘削機の要部後面図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】シールド掘削機により構築されたトンネル断面図である。
【図6】枠型トンネルの概略図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る主テールシールと副テールシールの嵌合部を表すシールド掘削機の要部後面図である。
【図8】シールド掘削機により構築されたトンネル断面図である。
【符号の説明】
11 主掘削機本体
12 主カッタ機構
13,14 副掘削機本体
15,16 副カッタ機構
17,18 拡幅ジャッキ(副掘削機本体支持機構)
19,20,21 シールドジャッキ(推進機構)
31,41 主テールシール
32,33,42 副テールシール
31a,42a 第1シール部
31b,42b 第2シール部
Claims (3)
- 主掘削機本体と、該主掘削機本体の前端部に装着されて前方の地盤を掘削する主カッタ機構と、前記主掘削機本体の掘進方向側方に配設されて該主掘削機本体と共に筒形状をなす副掘削機本体と、該副掘削機本体の前端部に装着されて前記主カッタ機構と共に前方の地盤を掘削する副カッタ機構と、前記主掘削機本体あるいは前記副掘削機本体のいずれか一方に設けられた仕切り壁と、前記副掘削機本体を前記主掘削機本体に対して掘進方向側方に移動可能に支持する副掘削機本体支持機構と、前記主掘削機本体及び前記副掘削機本体を前進させる推進機構と、前記主掘削機本体の後部に装着された主テールシールと、前記副掘削機本体の後部に装着された副テールシールと、前記仕切り壁の後部に前記主テールシールあるいは副テールシールの一部としてそれぞれ装着されて前記主テールシールあるいは前記副テールシールの一方に連続する第1シール部及び前記主テールシールあるいは前記副テールシールの他方に摺接する第2シール部を有する補助テールシールとを具えたことを特徴とするトンネル掘削機。
- 請求項1記載のトンネル掘削機において、前記仕切り壁が前記主掘削機本体に一体に形成されることで該主掘削機本体は矩形断面をなす一方、前記副掘削機本体は該主掘削機本体の外周部に嵌合するコ字形断面をなし、前記主テールシールに前記第1シール部が連続する一方、前記副テールシールに前記第2シール部が摺接することを特徴とするトンネル掘削機。
- 請求項1記載のトンネル掘削機において、前記副掘削機本体は前記主掘削機本体の両側方に配設されて前記仕切り壁が該各副掘削機本体にそれぞれ一体に形成されることで該副掘削機本体は矩形断面をなす一方、前記主掘削機本体は該各副掘削機本体の外周部に嵌合する断面形状をなし、前記副テールシールに前記第1シール部が連続する一方、前記主テールシールに前記第2シール部が摺接することを特徴とするトンネル掘削機。
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