JP4297864B2 - 螺合接続部の異常検出装置 - Google Patents

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本発明は、螺合接続部の異常検出装置に関し、さらに詳しくは、500℃以上の高温環境下で使用する抵抗負荷の端部に挿通した雄ネジを電力供給側の金属部材に螺合することにより抵抗負荷と給電線の接続を行う螺合接続部における異常発生を検出することが出来る螺合接続部の異常検出装置に関する。
従来、ヒータに供給される電圧と電流とを検出して抵抗値を算出し、その抵抗値が規定範囲内か否かによりヒータの異常を検出する装置が知られている(例えば、特許文献1,特許文献2参照。)。
実開平4−134063号公報 実開昭52−28763号公報
半導体製造に使われている成膜装置、例えばMOCVD装置(有機金属化合物化学気相堆積装置)では、半導体ウエハを500℃以上の高温で加熱すること及びヒータから発生する汚染を嫌うため、発熱時の不純物の発生が少ないセラミック系ヒータや炭化珪素ヒータなどが使われている。
このようなヒータと給電線との接続は、一般的に、ヒータの端部に挿通した雄ネジを電力供給側の金属部材に螺合することにより行われている。そこで、この接続部分を螺合接続部という。
ところで、セラミック系ヒータや炭化珪素ヒータなどを構成している素材は、割れや欠けが発生しやすい。また、雄ネジにも同じ素材や硬度は高いが衝撃に弱い高耐熱材料が使われているため、割れや欠けが発生しやすい。従って、雄ネジの螺合は、割れや欠けが発生しないよう、低トルク(15〜20cN/m以下)で締め付けせざるを得ず、螺合状態を保持するための摩擦力が非常に弱い状態にある。
このため、加熱と冷却により螺合接続部が熱膨張や熱収縮を繰り返したり、螺合接続部に振動が加わったりすると、螺合に緩みが生じ、電気的接触が不完全になり、接触抵抗が増大することがある。そして、この状態でヒータヘ電力供給を続けていくと、接触抵抗の増大した部分が、高温に発熱し、溶融や溶断により損傷することがある。この現象は、放熱しにくい真空容器中にヒータが収容されていれば、なおさら強く現れる。
また、螺合接続部やヒータに高電圧(例えば真空容器中に螺合接続部やヒータが収容されていれば50V以上)が印加されると、その近傍にグロー放電やアーク放電が発生することがある。そして、放電が発生した部分が、局所的に高温に発熱し、溶融や溶断により損傷することがある。
さらに、ヒータの温度制御はPID(Pは比例、Iは積分、Dは微分を示す)制御により一般に行われているため、ヒータへの給電開始直後の偏差が大きいときはヒータヘ最大電力が供給されることになるが、螺合接続部やヒータに異常があると、損傷も最大になってしまうおそれがある。従って、ヒータへの給電を開始する前に異常を検出する必要がある。
しかし、上記従来技術は、ヒータ自体の異常検出を行うものであり、螺合接続部の異常までは検出できない問題点があった。また、ヒータに給電する前に異常検出を行うことが出来ない問題点があった。
そこで、本発明の目的は、螺合接続部の異常を検出することが出来ると共に給電前に異常検出を行うことが出来る螺合接続部の異常検出装置を提供することにある。
第1の観点では、本発明は、500℃以上の高温環境下で使用する抵抗負荷Lおよび抵抗負荷Lの端部に挿通した雄ネジBを電力供給側の金属部材Nに螺合することにより抵抗負荷Lと給電線Wの接続を行う螺合接続部Cとを含む負荷回路Aの抵抗値を測定するための抵抗測定手段4と、負荷回路Aに印加される電圧Vを検出する電圧検出手段3と、負荷回路Aに流れる電流Iを検出する電流検出手段2と、給電線Wを介して負荷回路Aに電力を供給する電力供給装置Pと給電線Wを接続/遮断する電力接続遮断手段5と、演算処理装置6とを具備して構成されており、前記演算処理装置6は、前記電力接続遮断手段5により電力供給装置Pと給電線Wを遮断した遮断状態で前記抵抗測定手段4により負荷回路Aの抵抗値Raを測定し、抵抗値Raが正常範囲外なら遮断状態を継続し、正常範囲内なら前記電力接続遮断手段5により電力供給装置Pと給電線Wを接続した接続状態にして負荷回路Aに電力を供給し、負荷回路Aへ電力を供給中に前記電圧測定手段3と前記電流測定手段2とにより電圧Vと電流Iを測定しそれらを基に負荷回路Aの抵抗値Rを算出し、抵抗値Rが規定範囲外なら異常と判定することを特徴とする螺合接続部の異常検出装置1を提供する。
上記第1の観点による螺合接続部の異常検出装置1では、負荷抵抗Lおよび螺合接続部Cを含む負荷回路Aの抵抗値Ra,Rを測定し異常を判定するため、負荷抵抗Lだけでなく、螺合接続部Cの異常をも検出することが出来る。また、給電前に負荷回路Aの抵抗値Raを測定し異常を判定するため、給電前に異常検出を行うことが出来る。
なお、本来持つべき抵抗負荷Lの抵抗値が既知の場合は、
螺合接続部Cの抵抗値=RaまたはR−抵抗負荷Lの抵抗値
により螺合接続部Cの抵抗値を算出することが可能である。
第2の観点では、本発明は、上記第1の観点による螺合接続部の異常検出装置1において、前記演算処理装置6は、抵抗値Rが規定範囲より大きいなら螺合接続部Cまたは負荷抵抗Lの異常と判定し、抵抗値Rが規定範囲より小さいなら放電発生による異常と判定することを特徴とする螺合接続部の異常検出装置1を提供する。
螺合接続部の螺合に緩みが生じると、電気的接触が不完全になり、接触抵抗が増大する。他方、グロー放電やアーク放電が発生すると、短絡により抵抗値が減少する。
そこで、上記第2の観点による螺合接続部の異常検出装置1では、抵抗値Rが規定範囲より大きいなら螺合接続部Cまたは負荷抵抗Lの異常と判定し、抵抗値Rが規定範囲より小さいなら放電発生による異常と判定することが出来る。
第3の観点では、本発明は、上記第1または上記第2の観点による螺合接続部の異常検出装置1において、抵抗負荷Lまたは螺合接続部Cから放出される光を受光する受光手段20を具備し、前記演算処理装置6は、前記受光手段20により光を受光したときは異常と判定することを特徴とする螺合接続部の異常検出装置1を提供する。
抵抗負荷Lや螺合接続部Cの抵抗値が増大し赤熱すると、赤色化光が放出される。他方、抵抗負荷Lや螺合接続部Cで放電が発生すると、放電光が放出される。
そこで、上記第3の観点による螺合接続部の異常検出装置1では、赤色化光や放電光を受光することにより、抵抗値の変化とは別の方法でも異常を検出する。
第4の観点では、本発明は、上記第3の観点による螺合接続部の異常検出装置1において、前記演算処理装置6は、前記受光手段20により受光した光の波長帯域を基に螺合接続部Cまたは負荷抵抗Lの赤熱による異常か放電発生による異常かを判定することを特徴とする螺合接続部の異常検出装置1を提供する。
高温状態を示す赤色化光と放電光とは、波長帯域が異なる。
そこで、上記第4の観点による螺合接続部の異常検出装置1では、受光した光の波長帯域を基に螺合接続部Cまたは負荷抵抗Lの赤熱による異常か放電発生による異常かを判定する。なお、赤色化光の波長帯域に合わせたフィルタと放電光の波長帯域に合わせたフィルタとを受光手段20に備えることにより、受光した光の波長帯域を区別できる。
第5の観点では、本発明は、上記第1から上記第4のいずれかの観点による螺合接続部の異常検出装置において、前記演算処理装置6は、負荷抵抗Lの温度tまたは給電時間に応じて前記規定範囲を変更することを特徴とする螺合接続部の異常検出装置1を提供する。
抵抗負荷Lが、炭化珪素ヒータなど温度により大きく抵抗値が変化する場合は、規定範囲も温度に合わせて変更する必要がある。
そこで、上記第5の観点による螺合接続部の異常検出装置1では、負荷抵抗Lの温度tに応じて前記規定範囲を変更する。なお、給電時間と負荷抵抗Lの温度tの関係が略一定であるなら、給電時間に応じて前記規定範囲を変更してもよい。
第6の観点では、本発明は、上記第1から上記第5のいずれかの観点による螺合接続部の異常検出装置において、前記演算処理装置6は、負荷回路Aへ電力を供給中に異常と判定した時は、前記電力接続遮断手段5により電力供給装置Pと給電線Wを遮断し、給電を停止することを特徴とする螺合接続部の異常検出装置1を提供する。
上記第6の観点による螺合接続部の異常検出装置1では、異常と判定した時は、操作者や上位装置Hの指示を待たずに給電を停止するため、安全性を向上できる。
本発明の螺合接続部の異常検出装置によれば、500℃以上の高温環境下で使用する抵抗負荷の端部に挿通した雄ネジを電力供給側の金属部材に螺合することにより抵抗負荷と給電線の接続を行う螺合接続部における異常発生を検出することが出来る。また、給電前に異常検出を行うことが出来る。
以下、図に示す実施例により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
図1は、実施例1に係る螺合接続部の異常検出装置1を含むヒータ温度制御装置100を示す構成図である。
このヒータ温度制御装置100は、半導体ウエハを加熱するためのヒータである抵抗負荷Lと、抵抗負荷Lと給電線Wを接続するための螺合接続部Cと、抵抗負荷Lの温度を測定するための温度センサTと、抵抗負荷Lと螺合接続部Cと温度センサTとを収容した真空容器Dと、真空容器Dから例えば10Pa〜100Pa程度の圧力まで排気するための真空排気装置Eと、抵抗負荷Lと螺合接続部Cを含む負荷回路Aに給電線Wを介して電力を供給する電力供給装置Pと、温度センサTで測定した温度が所望のヒータ温度(例えば600℃〜800℃)になるように電力供給装置Pから供給する電力を制御する温度調節器Qと、給電線Wの途中に介設された螺合接続部の異常検出装置1と、温度調節器Qや螺合接続部の異常検出装置1に指令を与えるホストコンピュータの如き上位装置Hとを備えている。
螺合接続部の異常検出装置1は、負荷回路Aの抵抗値を測定するための抵抗測定部4と、負荷回路Aに印加される電圧Vを検出する電圧検出部3と、負荷回路Aに流れる電流Iを検出する電流検出部2と、電力供給装置Pと給電線Wを接続/遮断する電力接続遮断部5と、ワンチップマイコンの如き演算処理装置6と、抵抗測定部4と給電線Wを接続/遮断するスイッチ7とを具備して構成されている。
螺合接続部の異常検出装置1を図1のような形態にすることで、既存の装置へ容易に組み込むことが可能になる。
図2に示すように、螺合接続部Cでは、抵抗負荷Lの端部に挿通した雄ネジBを電力供給側の接続管Nに螺合することにより抵抗負荷Lと給電線Wの接続を行っている。
抵抗負荷Lはセラミック系ヒータや炭化珪素ヒータなどを構成している素材であり、割れや欠けが発生しやすい。
雄ネジBは、抵抗負荷Lと同じ素材か又は硬度は高いが衝撃に弱い高耐熱材料であり、割れや欠けが発生しやすい。
従って、雄ネジBの螺合は、割れや欠けが発生しないよう、低トルク(15〜20cN/m以下)で締め付けせざるを得ず、螺合状態を保持するための摩擦力が非常に弱い状態にある。
図3は、演算処理装置6による螺合接続部の異常検出処理を示すフローチャートである。この処理は、上位装置Hから演算処理装置6に通電指令が与えられることにより起動される。
ステップS1では、電力接続遮断器5で負荷回路Aと電力供給装置Pとを遮断した状態でスイッチ7をオンし、負荷回路Aの抵抗値Raを測定する。
ステップS2では、負荷回路Aの測定した抵抗値Raが正常範囲内にあるか判断し、正常範囲外であればステップS3へ移行し、正常範囲内であればステップS4へ移行する。
ステップS3では、螺合接続部C及び/又は抵抗負荷Lの異常と判断し、電力接続遮断器5で負荷回路Aと電力供給装置Pとを遮断した状態を維持し、負荷回路Aへの電力供給は行わない。そして、異常を上位装置Hに報告し、処理を終了する。
ステップS4では、スイッチ7をオフし、電力接続遮断器5で負荷回路Aと電力供給装置Pとを接続し、負荷回路Aへ電力を供給する。これにより、抵抗負荷Lが昇温するが、温度調節のために温度調節器Qからの指示値が変化すると、電力供給装置Pから出力される電圧Vが変化し、負荷回路Aに流れる電流Iも変化する。
ステップS5では、電圧検出部3により検出した電圧Vおよび電流検出部2により検出した電流Iを読み込む。なお、電圧Vおよび電流Iを読み込む回数は1回でもよいが、複数回として平均化するようにすると、ノイズ等の悪影響を抑制することが出来る。この場合、読み込む周期や回数を必要に応じて変更できるようにするのが好ましい。
ステップS6では、電流Iが0であれば抵抗値Rを算出不可能であるためステップS5に戻り、0でなければ抵抗値Rを算出可能であるためステップS7へ進む。なお、電流Iが0になることは、所望のヒータ温度より温度センサTで測定した抵抗負荷Lの温度が高い状態で起こりうる。
ステップS7では、R=V/Iにより抵抗負荷Lの抵抗値Rを計算する。
ステップS10では、抵抗値Rが規定範囲外であればステップS11へ進み、規定範囲内であればステップS22へ進む。
ステップS11では、電力接続遮断器5で負荷回路Aと電力供給装置Pとを遮断し、負荷回路Aへの電力供給を止める。
ステップS12では、抵抗値Rが規定範囲より増加側にあればステップS13へ進み、減少側にあればステップS14へ進む。
ステップS13では、螺合接続部C及び/又は抵抗負荷Lの異常と判断し、その旨を上位装置Hに報告し、処理を終了する。異常が無い場合は図4に示すように抵抗値Rが規定範囲内にあるが、螺合接続部C及び/又は抵抗負荷Lの異常があれば図5に示すように抵抗値Rが規定範囲より増加側に変化するからである。
ステップS14では、螺合接続部C,抵抗負荷Lあるいは真空容器Dの電源導入端子にグロー放電やアーク放電が発生していると判断し、その旨を上位装置Hに報告し、処理を終了する。異常が無い場合は図4に示すように抵抗値Rが規定範囲内にあるが、放電が発生すると図6に示すように抵抗値Rが規定範囲より減少側に変化するからである。
ステップS22では、上位装置Hから停止指令が与えられたかチェックし、与えられてないならステップS5に戻り、与えられたならステップS23へ進む。
ステップS23では、電力接続遮断器5で負荷回路Aと電力供給装置Pとを遮断し、負荷回路Aへの電力供給を止める。そして処理を終了する。
実施例1の螺合接続部の異常検出装置1によれば、次の効果が得られる。
(1)負荷抵抗Lだけでなく、螺合接続部Cの異常をも検出することが出来る。
(2)給電前に異常検出を行うことが出来る。
(3)螺合接続部C及び/又は抵抗負荷Lの異常と放電発生の異常とを区別することが出来る。
図7は、実施例2に係る螺合接続部の異常検出装置1を含むヒータ温度制御装置100を示す構成図である。
このヒータ温度制御装置100は、半導体ウエハを加熱するためのヒータである抵抗負荷Lと、抵抗負荷Lと給電線Wを接続するための螺合接続部Cと、抵抗負荷Lの温度を測定するための温度センサTと、抵抗負荷Lと螺合接続部Cと温度センサTとを収容した真空容器Dと、真空容器Dから排気するための真空排気装置Eと、抵抗負荷Lと螺合接続部Cを含む負荷回路Aに給電線Wを介して電力を供給する電力供給装置Pと、温度センサTで測定した温度が所望のヒータ温度(例えば600℃〜800℃)になるように電力供給装置Pから供給する電力を制御する温度調節器Qと、給電線Wの途中に介設された螺合接続部の異常検出装置1と、温度調節器Qや螺合接続部の異常検出装置1に指令を与えるホストコンピュータの如き上位装置Hとを備えている。
螺合接続部の異常検出装置1は、負荷回路Aの抵抗値を測定するための抵抗測定部4と、負荷回路Aに印加される電圧Vを検出する電圧検出部3と、負荷回路Aに流れる電流Iを検出する電流検出部2と、電力供給装置Pと給電線Wを接続/遮断する電力接続遮断部5と、ワンチップマイコンの如き演算処理装置6と、抵抗測定部4と給電線Wを接続/遮断するスイッチ7と、真空容器Dのガラス窓19を通して抵抗負荷Lまたは螺合接続部Cから放出される光を受光する受光部20とを具備して構成されている。
受光部20は、受光した光の波長帯域を区別できるように、螺合接続部Cまたは負荷抵抗Lの赤熱により放出される赤色化光の波長帯域に合わせたフィルタと、放電光の波長帯域に合わせたフィルタとを備えている。
螺合接続部の異常検出装置1を図7のような形態にすることで、既存の装置へ容易に組み込むことが可能になる。
図8は、演算処理装置6による螺合接続部の異常検出処理を示すフローチャートである。この処理は、上位装置Hから演算処理装置6に通電指令が与えられることにより起動される。
ステップS1では、電力接続遮断器5で負荷回路Aと電力供給装置Pとを遮断した状態でスイッチ7をオンし、負荷回路Aの抵抗値Raを測定する。
ステップS2では、負荷回路Aの測定した抵抗値Raが正常範囲内にあるか判断し、正常範囲外であればステップS3へ移行し、正常範囲内であればステップS4へ移行する。
ステップS3では、螺合接続部C及び/又は抵抗負荷Lの異常と判断し、電力接続遮断器5で負荷回路Aと電力供給装置Pとを遮断した状態を維持し、負荷回路Aへの電力供給は行わない。そして、異常を上位装置Hに報告し、処理を終了する。
ステップS4では、スイッチ7をオフし、電力接続遮断器5で負荷回路Aと電力供給装置Pとを接続し、負荷回路Aへ電力を供給する。これにより、抵抗負荷Lが昇温するが、温度調節のために温度調節器Qからの指示値が変化すると、電力供給装置Pから出力される電圧Vが変化し、負荷回路Aに流れる電流Iも変化する。
ステップS5では、電圧検出部3により検出した電圧Vおよび電流検出部2により検出した電流Iを読み込む。
ステップS6では、電流Iが0であれば抵抗値Rを算出不可能であるためステップS5に戻り、0でなければ抵抗値Rを算出可能であるためステップS7へ進む。
ステップS7では、R=V/Iにより抵抗負荷Lの抵抗値Rを計算する。
ステップS8では、温度調節器Qが温度センサTで測定した抵抗負荷Lの温度tを温度調節器Qから読み込む。
ステップS9では、温度tに応じた規定範囲を設定する。抵抗負荷Lが例えば炭化珪素ヒータなどである場合、図9に示すように温度tにより抵抗値Rが変化する。従って、温度tに応じて規定範囲も変更する必要がある。なお、図10に示すように、給電時間と負荷抵抗Lの温度tの関係が略一定であるなら、給電時間に応じて規定範囲を変更してもよい。
ステップS10では、抵抗値Rが規定範囲外であればステップS11へ進み、規定範囲内であればステップS15へ進む。
ステップS11では、電力接続遮断器5で負荷回路Aと電力供給装置Pとを遮断し、負荷回路Aへの電力供給を止める。
ステップS12では、抵抗値Rが規定範囲より増加側にあればステップS13へ進み、減少側にあればステップS14へ進む。
ステップS13では、螺合接続部C及び/又は抵抗負荷Lの異常と判断し、その旨を上位装置Hに報告し、処理を終了する。異常が無い場合は図4に示すように抵抗値Rが規定範囲内にあるが、螺合接続部C及び/又は抵抗負荷Lの異常があれば図5に示すように抵抗値Rが規定範囲より増加側に変化するからである。
ステップS14では、螺合接続部C,抵抗負荷Lあるいは真空容器Dの電源導入端子にグロー放電やアーク放電が発生していると判断し、その旨を上位装置Hに報告し、処理を終了する。異常が無い場合は図4に示すように抵抗値Rが規定範囲内にあるが、放電が発生すると図6に示すように抵抗値Rが規定範囲より減少側に変化するからである。
ステップS15では、受光部20から赤色化光を受光したか否か及び放電光を受光したか否かの受光結果を読み込む。
ステップS16では、赤色化光を受光したならステップS17へ進み、赤色化光を受光してないならステップS19へ進む。
ステップS17では、電力接続遮断器5で負荷回路Aと電力供給装置Pとを遮断し、負荷回路Aへの電力供給を止める。
ステップS18では、螺合接続部C及び/又は抵抗負荷Lの異常と判断し、その旨を上位装置Hに報告し、処理を終了する。赤色化光を受光した場合は、螺合接続部C及び/又は抵抗負荷Lが赤熱していると判断されるからである。
ステップS19では、放電光を受光したならステップS20へ進み、放電光を受光してないならステップS22へ進む。
ステップS20では、電力接続遮断器5で負荷回路Aと電力供給装置Pとを遮断し、負荷回路Aへの電力供給を止める。
ステップS21では、放電が発生した異常と判断し、その旨を上位装置Hに報告し、処理を終了する。放電光を受光した場合は、螺合接続部C,抵抗負荷Lあるいは真空容器Dの電源導入端子にグロー放電やアーク放電が発生していると判断されるからである。
ステップS22では、上位装置Hから停止指令が与えられたかチェックし、与えられてないならステップS5に戻り、与えられたならステップS23へ進む。
ステップS23では、電力接続遮断器5で負荷回路Aと電力供給装置Pとを遮断し、負荷回路Aへの電力供給を止める。そして処理を終了する。
実施例2の螺合接続部の異常検出装置1によれば、次の効果が得られる。
(1)負荷抵抗Lだけでなく、螺合接続部Cの異常をも検出することが出来る。
(2)給電前に異常検出を行うことが出来る。
(3)螺合接続部C及び/又は抵抗負荷Lの異常と放電発生の異常とを区別することが出来る。
(4)負荷回路Aの抵抗値Rの変化とは別に光によっても異常を検出することが出来る。
電力接続遮断器5に相当するものを電力供給装置Pの中に設けてもよい。
抵抗測定部4を省略し、負荷回路Aに悪影響のない低い電圧(例えば5V)を電力供給装置Pから負荷回路Aに与え、電圧Vを電圧検出部3を使って測定すると共に電流Iを電流検出部2を使って測定し、Ra=V/Iにより、本格的な給電前の負荷回路Aの抵抗値Raを求めるようにしてもよい。
本発明の螺合接続部の異常検出装置は、500℃以上の高温環境下で使用する抵抗負荷の端部に挿通した雄ネジを電力供給側の金属部材に螺合することにより抵抗負荷と給電線の接続を行う螺合接続部における異常発生を検出するのに利用できる。
実施例1に係る螺合接続部の異常検出装置1を含むヒータ温度制御装置100を示す構成図である。 螺合接続部を示す断面図である。 実施例1に係る螺合接続部の異常検出処理を示すフローチャートである。 異常でない場合の抵抗値Rの変化を示すグラフである。 螺合接続部C及び/又は抵抗負荷Lの異常が発生した場合の抵抗値Rの変化を示すグラフである。 放電が発生した場合の抵抗値Rの変化を示すグラフである。 実施例2に係る螺合接続部の異常検出装置1を含むヒータ温度制御装置100を示す構成図である。 実施例2に係る螺合接続部の異常検出処理を示すフローチャートである。 温度による抵抗値Rの変化および規定範囲の変更を示すグラフである。 給電時間による温度tの変化および抵抗値Rの変化および規定範囲の変更を示すグラフである。
符号の説明
1 螺合接続部の異常検出装置
2 電流検出部
3 電圧検出部
4 抵抗測定部
5 電力接続遮断部
6 演算処理装置
7 スイッチ
19 ガラス窓
20 受光部
A 負荷回路
B 雄ネジ
C 螺合接続部
E 真空排気装置
H 上位装置
N 接続管
P 電力供給装置
Q 温度調節器
L 抵抗負荷
T 温度センサ
W 給電線
D 真空容器

Claims (6)

  1. 500℃以上の高温環境下で使用する抵抗負荷Lおよび抵抗負荷Lの端部に挿通した雄ネジBを電力供給側の金属部材Nに螺合することにより抵抗負荷Lと給電線Wの接続を行う螺合接続部Cとを含む負荷回路Aの抵抗値を測定するための抵抗測定手段4と、負荷回路Aに印加される電圧Vを検出する電圧検出手段3と、負荷回路Aに流れる電流Iを検出する電流検出手段2と、給電線Wを介して負荷回路Aに電力を供給する電力供給装置Pと給電線Wを接続/遮断する電力接続遮断手段5と、演算処理装置6とを具備して構成されており、前記演算処理装置6は、負荷回路Aへ電力を供給中に前記電圧測定手段3と前記電流測定手段2とにより電圧Vと電流Iを測定しそれらを基に負荷回路Aの抵抗値Rを算出し、抵抗値Rが規定範囲より大きいなら螺合接続部Cまたは負荷抵抗Lの異常と判定し、抵抗値Rが規定範囲より小さいなら放電発生による異常と判定することを特徴とする螺合接続部の異常検出装置1。
  2. 請求項1に記載の螺合接続部の異常検出装置1において、前記演算処理装置6は、負荷抵抗Lの温度tまたは給電時間に応じて前記規定範囲を変更することを特徴とする螺合接続部の異常検出装置1。
  3. 請求項1または請求項2に記載の螺合接続部の異常検出装置1において、抵抗負荷Lまたは螺合接続部Cから放出される光を受光する受光手段20を具備し、前記演算処理装置6は、前記受光手段20により光を受光したときは異常と判定することを特徴とする螺合接続部の異常検出装置1。
  4. 請求項3に記載の螺合接続部の異常検出装置1において、前記演算処理装置6は、前記受光手段20により受光した光の波長帯域を基に螺合接続部Cまたは負荷抵抗Lの赤熱による異常か放電発生による異常かを判定することを特徴とする螺合接続部の異常検出装置1。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の螺合接続部の異常検出装置において、前記演算処理装置6は、前記電力接続遮断手段5により電力供給装置Pと給電線Wを遮断した遮断状態で前記抵抗測定手段4により負荷回路Aの抵抗値Raを測定し、抵抗値Raが正常範囲外なら遮断状態を継続し、正常範囲内なら前記電力接続遮断手段5により電力供給装置Pと給電線Wを接続した接続状態にして負荷回路Aに電力を供給することを特徴とする螺合接続部の異常検出装置1。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の螺合接続部の異常検出装置において、前記演算処理装置6は、負荷回路Aへ電力を供給中に異常と判定した時は、前記電力接続遮断手段5により電力供給装置Pと給電線Wを遮断し、給電を停止することを特徴とする螺合接続部の異常検出装置1。
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