JP2016082682A - 通電制御装置及び通電制御方法 - Google Patents

通電制御装置及び通電制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アーク放電によるコネクタの焼損を安価に防止することができる小型の通電制御装置及び通電制御方法を提供する。
【解決手段】通電制御装置2は、バッテリ3から負荷41への電流経路に設けられたスイッチT1をオン/オフすることによって、電流経路を介したバッテリ3から負荷41への通電を制御する。電圧検出部20は電流経路上の電圧を検出する。電流センサA1は電流経路に流れる電流を検出する。制御部23は、電圧検出部20が検出した入力電圧Vinを、電流センサA1が検出した電流I1で除算することによって抵抗値を算出する。制御部23は、算出した抵抗値が所定の抵抗閾値以上であると判定した場合、駆動回路D1にスイッチT1をオフにさせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電流経路に設けられたスイッチをオン/オフすることによって電流経路を介した通電を制御する通電制御装置及び通電制御方法に関する。
現在、車両には、バッテリから通電されるヒータ又はワイパー等の多数の電気機器(負荷)が搭載されている。バッテリから負荷への通電は通電制御装置(例えば、特許文献1を参照)によって制御されている。
特許文献1に記載の通電制御装置は、バッテリから負荷に流れる電流の電流経路に設けられたスイッチを有し、このスイッチをオン/オフすることによって、バッテリから負荷への通電を制御する。
特開2013−143905号公報
特許文献1に記載してあるような従来の通電制御装置は、通常、スイッチの一端に接続してあるコネクタを有し、このコネクタは、負荷の一端に接続してあるコネクタと接続する。2つのコネクタが接続してある状態でスイッチをオンとした場合、バッテリから負荷へ通電される。
バッテリから負荷へ通電している間に前述した2つのコネクタの接続が外れた場合、2つのコネクタ間の電位差が大きくなる。そして、2つのコネクタ間の距離が短い場合、アーク放電が発生する虞がある。アーク放電が発生し続けた場合、2つのコネクタが焼損する。
アーク放電によるコネクタの焼損を防止するため、スイッチの一端に接続されるコネクタ、又は、負荷の一端に接続されるコネクタとして、特殊コンタクト材、マグネット若しくはコンデンサを用いて構成されるコネクタ、又は、接続不良を検出する機能を有するコネクタ等を使用することが可能である。このようなコネクタの使用により、アーク放電が発生する確率の低減、又は、アーク放電が行われる期間の短縮が行われ、アーク放電によるコネクタの焼損が防止される。
しかしながら、アーク放電によるコネクタの焼損を防止するコネクタは、接続機能以外の機能を有しているため、通常、高価であり、かつ、大型である。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、アーク放電によるコネクタの焼損を安価に防止することができる小型の通電制御装置及び通電制御方法を提供することにある。
本発明に係る通電制御装置は、電流経路に設けられたスイッチをオン/オフすることによって、該電流経路を介した通電を制御する通電制御装置において、該電流経路上の電圧を検出する電圧検出部と、該電流経路に流れる電流を検出する電流検出部と、前記電圧検出部が検出した電圧を、前記電流検出部が検出した電流で除算することによって抵抗値を算出する抵抗値算出部と、該抵抗値算出部が算出した抵抗値が抵抗閾値以上であるか否かを判定する抵抗値判定部と、該抵抗値判定部によって前記抵抗値が前記抵抗閾値以上であると判定された場合に前記スイッチをオフにするスイッチ制御部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る通電制御装置は、前記抵抗値判定部は前記抵抗値が前記抵抗閾値以上であるか否かを繰り返し判定し、前記スイッチ制御部は、前記抵抗値判定部によって前記抵抗値が前記抵抗閾値以上であると複数回連続して判定された場合に前記スイッチをオフにするように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る通電制御装置は、前記電圧検出部が検出した電圧が電圧閾値未満であるか否かを判定する電圧判定部を備え、前記スイッチ制御部は、前記電圧判定部によって前記電圧が前記電圧閾値未満であると判定された場合に前記スイッチをオフにするように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る通電制御装置は、前記電圧判定部は、前記電圧が電圧閾値未満であるか否かを繰り返し判定し、前記スイッチ制御部は、前記電圧判定部によって前記電圧が前記電圧閾値未満であると複数回連続して判定された場合に前記スイッチをオフにするように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る通電制御装置は、前記スイッチ制御部は、前記スイッチをオフにした後、前記スイッチのオンを所定期間禁止するように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る通電制御方法は、電流経路に設けられたスイッチをオン/オフすることによって、該電流経路を介した通電を制御する通電制御方法において、該電流経路上の電圧を、該電流経路に流れる電流で除算することによって抵抗値を算出する抵抗値算出ステップと、該抵抗値算出ステップで算出した抵抗値が抵抗閾値以上であるか否かを判定する抵抗値判定ステップと、該抵抗値判定ステップで前記抵抗値が前記抵抗閾値以上であると判定した場合に前記スイッチをオフにするオフステップとを備えることを特徴とする。
本発明に係る通電制御装置及び通電制御方法にあっては、例えば、バッテリから負荷へ流れる電流の電流経路に設けられたスイッチをオン/オフすることによって電流経路を介した通電を制御する。スイッチがオンである場合において、通電経路上の電圧を、電流経路に流れる電流で除算することによって抵抗値を算出する。そして、算出した抵抗値が抵抗閾値以上である場合にスイッチをオフにする。
スイッチの一端に接続してあるコネクタと、負荷の一端に接続してあるコネクタとが接続することによって、バッテリから負荷への通電が行われている場合において、2つのコネクタの接続が外れて2つのコネクタ間でアーク放電が発生したとき、電流経路上の電圧が維持されている状態で電流経路に流れる電流が低下する。これにより、抵抗値は上昇して抵抗閾値以上となる。抵抗値が抵抗閾値以上である場合、スイッチがオフとなるので、アーク放電が長期間連続して行われることはなく、コネクタの焼損が防止される。
更に、スイッチの一端に接続してあるコネクタ、及び、負荷の一端に接続してあるコネクタは接続機能以外の機能を有する必要がないため、アーク放電によるコネクタの焼損が安価に防止される。また、本発明に係る通電制御装置にあっては、接続機能以外の機能を有するコネクタを用いる必要がないため、装置が小型である。
本発明に係る通電制御装置にあっては、電流経路上の電圧と、電流経路に流れる電流とを経時的に検出し、抵抗値を繰り返し算出し、抵抗値が抵抗閾値以上であるか否かを繰り返し判定する。そして、抵抗値が抵抗閾値以上であると複数回連続して判定した場合にスイッチをオフにする。このため、アーク放電が確実に発生している場合にスイッチをオフにすることが可能である。
本発明に係る通電制御装置にあっては、例えば、バッテリから負荷へ流れる電流の電流経路上の電圧を検出する。検出した電圧が電圧閾値未満である場合、スイッチをオフにする。
スイッチの一端に接続してあるコネクタと、バッテリの一端に接続してあるコネクタとが接続することによって、バッテリから負荷への通電が行われている場合において、2つのコネクタの接続が外れて2つのコネクタ間でアーク放電が発生したとき、電流経路上の電圧は低下して電圧閾値未満になる。電圧が電圧閾値未満である場合にスイッチがオフとなるので、アーク放電が長期間連続して行われることはなく、バッテリとの接続に用いられるコネクタの焼損も防止される。
更に、スイッチの一端に接続してあるコネクタ、及び、バッテリの一端に接続してあるコネクタは接続機能以外の機能を有する必要がないため、アーク放電によるコネクタの焼損が安価に防止される。また、接続機能以外の機能を有するコネクタを用いる必要がないため、装置が更に小型である。
本発明に係る通電制御装置にあっては、電流経路上の電圧を経時的に検出し、検出した電圧が電圧閾値未満であるか否かを繰り返し判定する。そして、検出した電圧が電圧閾値未満であると複数回連続して判定した場合にスイッチをオフにする。このため、アーク放電が確実に発生している場合にスイッチをオフにすることが可能である。
本発明に係る通電制御装置にあっては、算出した抵抗値が抵抗値閾値以上である判定してスイッチをオフにした後、又は、検出した電圧が電圧閾値未満である判定してスイッチをオフにした後、スイッチのオンを所定期間禁止する。従って、電流経路がバッテリから負荷へ流れる電流の電流経路である場合において、スイッチのオンを所定期間禁止することによって、バッテリ及びスイッチ夫々の一端を接続する2つのコネクタ、又は、スイッチの他端及び負荷の一端を接続する2つのコネクタが確実に冷却してある状態で負荷への通電が再開される。
本発明に係る通電制御装置によれば、アーク放電によるコネクタの焼損を安価に防止することができ、装置が小型である。
本発明に係る通電制御方法によれば、アーク放電によるコネクタの焼損を安価に防止することができる。
本実施の形態における電源システムの要部構成を示すブロック図である。 制御部が実行する第1焼損防止処理の手順を示すフローチャートである。 第1焼損防止処理を示すタイミングチャートである。 制御部が実行する第2焼損防止処理の手順を示すフローチャートである。 第2焼損防止処理を示すタイミングチャートである。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は本実施の形態における電源システムの要部構成を示すブロック図である。電源システム1は、車両に好適に搭載され、通電制御装置2と、バッテリ3と、n個(n:自然数)の負荷41,42,・・・4nと、3つのコネクタ50,51,52と、n個のコネクタ61,62,・・・,6nとを備える。通電制御装置2は、3つのコネクタ70,71,72と、n個のコネクタ81,82,・・・,8nとを有する。
バッテリ3の正極はコネクタ50に接続されており、コネクタ50は通電制御装置2のコネクタ70に接続される。バッテリ3の負極は接地されている。通信線L1の一端が接続してあるコネクタ51は、通電制御装置2のコネクタ71に接続される。コネクタ52は、通電制御装置2のコネクタ72に接続される共に接地されている。コネクタ61,62,・・・,6n夫々は、負荷41,42,・・・,4nの一端に接続され、負荷41,42,・・・,4n夫々の他端は接地されている。コネクタ61,62,・・・,6n夫々は、通電制御装置2のコネクタ81,82,・・・,8nに接続される。
以上のように接続された電源システム1では、バッテリ3から通電制御装置2を介して、n個の負荷41,42,・・・,4nに通電される。通電制御装置2には、通信線L1を介して、外部から、駆動すべき負荷4s(s:n以下の自然数)の駆動を指示する駆動信号と、負荷4sの停止を指示する停止信号とが入力される。
通電制御装置2は、駆動信号が入力された場合、バッテリ3から、負荷41,42,・・・,4nの中で、入力された駆動信号によって駆動が指示されている負荷への通電を行う。通電制御装置2は、停止信号が入力された場合、バッテリ3から、負荷41,42,・・・,4nの中で、入力された停止信号によって停止が指示されている負荷への通電を停止する。通電制御装置2は、通信線L1を介して入力される駆動信号及び停止信号に無関係に、バッテリ3から負荷4sへの通電を停止する場合がある。通電制御装置2は、駆動信号及び停止信号に無関係に、バッテリ3から負荷4sへの通電を停止した場合、負荷4sへの通電の停止を示す報知信号を、通信線L1を介して、外部に出力する。
n個の負荷41,42,・・・,4n夫々は、車両に搭載されるヒータ又はワイパー等の電気機器である。負荷41,42,・・・,4n夫々について、通電制御装置2を介してバッテリ3によって印加される電圧は、バッテリ3から供給される電流の大/小に比例して高/低となる。従って、バッテリ3によって印加される電圧が2分の1になった場合、バッテリ3によって供給される電流も2分の1となる。負荷41,42,・・・,4n夫々は、バッテリ3から通電されている間作動する。
通電制御装置2は、コネクタ70,71,72,81,82,・・・,8nの他に、電圧検出部20、タイマ21、記憶部22及び制御部23を有する。通電制御装置2は、更に、n個の電流センサA1,A2,・・・,Anと、n個の駆動回路D1,D2,・・・,Dnと、n個のタイマE1,E2,・・・,Enと、n個のスイッチT1,T2,・・・,Tnとを有する。スイッチT1,T2,・・・,Tn夫々はNチャネル型のFET(Field Effect Transistor)である。
コネクタ70は、電圧検出部20と、スイッチT1,T2,・・・,Tn夫々のドレインに接続されている。コネクタ50,70の接続によって、バッテリ3の正極がスイッチT1,T2,・・・,Tn夫々のドレインに接続される。電圧検出部20は更に制御部23に接続されている。
スイッチT1,T2,・・・,Tn夫々のソースは、コネクタ81,82,・・・,8nに接続されている。コネクタ81,82,・・・,8n夫々がコネクタ61,62,・・・,6nに接続することによって、スイッチT1,T2,・・・,Tn夫々のソースは、負荷41,42,・・・,4nの一端に接続される。スイッチT1,T2,・・・,Tn夫々のゲートは駆動回路D1,D2,・・・,Dnに接続され、駆動回路D1,D2,・・・,Dn夫々は制御部23にも接続されている。
スイッチTs(s:n以下の自然数)のソースとコネクタ8sとを接続する接続線の中途に電流センサAsが配置されており、n個の電流センサA1,A2,・・・,An夫々は制御部23に各別に接続されている。制御部23は、更に、タイマ21と、記憶部22と、2つのコネクタ71,72夫々と、n個のタイマE1,E2,・・・,Enとに各別に接続されている。コネクタ51,71の接続によって制御部23は通信線L1に接続され、コネクタ52,72の接続によって制御部23は接地される。
通電制御装置2には、バッテリ3から負荷4s(s:n以下の自然数)へ電流が流れる電流経路Psが設けられている。n個の電流経路P1,P2,・・・,Pn夫々にはスイッチT1,T2,・・・,Tnが設けられている。
n個のスイッチT1,T2,・・・,Tn夫々について、ゲートに印加されている電圧が一定電圧以上である場合、ドレイン及びソース間に電流が流れることが可能となり、スイッチT1,T2,・・・,Tn夫々はオンである。また、n個のスイッチT1,T2,・・・,Tn夫々について、ゲートに印加されている電圧が一定電圧未満である場合、ドレイン及びソース間に電流が流れることはなく、スイッチT1,T2,・・・,Tn夫々はオフである。
スイッチT1,T2,・・・,Tn夫々のゲートに印加されている電圧は駆動回路D1,D2,・・・,Dnによって調整され、スイッチT1,T2,・・・,Tn夫々は駆動回路D1,D2,・・・,Dnによってオン/オフされる。駆動回路Dsには制御部23から指示が入力され、駆動回路Dsは、制御部23から入力された指示に従って、スイッチTsをオン/オフする。
駆動回路Ds(s:n以下の自然数)がスイッチTsをオンにした場合、電流経路Psを介して、バッテリ3から負荷4sに電流Isが流れ、負荷4sが作動する。駆動回路DsがスイッチTsをオフにした場合、電流経路Psを介してバッテリ3から負荷4sへ流れる電流Isがゼロとなり、負荷4sが停止する。
以上のように、通電制御装置2では、n個のスイッチT1,T2,・・・,Tnを各別にオン/オフすることによって、電流経路P1,P2,・・・,Pn夫々を介した通電を制御する。
電流センサAs(s:n以下の自然数)は電流経路Psに流れる電流Isを検出する。電流センサAsが検出した電流Isは、制御部23によって電流センサAsから読み込まれる。電流センサA1,A2,・・・,An夫々は電流検出部として機能する。
電圧検出部20は、接地されている負荷41,42,・・・,4nの他端における電位を基準としたスイッチT1,T2,・・・,Tn夫々のドレインにおける入力電圧Vinを検出する。電圧検出部20が検出した電圧Vinは、制御部23によって電圧検出部20から読み込まれる。
以上のように、電圧検出部20は、電流経路P1,P2,・・・,Pn夫々上に設けられているスイッチT1,T2,・・・,Tnのドレインの電圧を検出する。
タイマ21,E1,E2,・・・,En夫々は計時を行う。タイマ21,E1,E2,・・・,En夫々には、制御部23から指示が入力される。タイマ21,E1,E2,・・・,En夫々は、制御部23から入力された指示に従って、計時の開始及び終了を行う。タイマ21,E1,E2,・・・,En夫々が計時した計時時間は、タイマ21,E1,E2,・・・,En夫々から制御部23によって読み込まれる。
記憶部22は不揮発性メモリである。記憶部22には、制御部23が種々の処理を行うために必要なデータが記憶されている。特に、記憶部22には、カウントを行うための変数K1,K2,・・・,Kn及び変数Kv夫々の値を記憶している。記憶部22が記憶しているデータの書き換え及び読み出しは制御部23によって行われる。
制御部23は、マイクロコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を有する。ROMは、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)又はフラッシュメモリ等の不揮発性メモリであり、制御部23が実行すべき制御プログラムを予め記憶している。RAMは、DRAM(Dynamic RAM)又はSRAM(Static RAM)等であり、制御部23が制御プログラムを実行する際に発生する種々のデータを一時的に記憶する。制御部23は、ROMに記憶してある制御プログラムを実行することにより種々の処理を実行する。
制御部23には、通信線L1を介して、負荷41,42,・・・,4n夫々についての駆動信号及び停止信号が入力される。制御部23は、通信線L1を介して入力された駆動信号及び停止信号に従って、バッテリ3からn個の負荷41,42,・・・,4nへの通電を制御する通電制御処理を実行する。通電制御処理では、制御部23は、負荷4s(s:n以下の自然数)の駆動を指示する駆動信号が入力された場合、駆動回路Dsに指示してスイッチTsをオンにさせる。前述したように、スイッチTsのオンにより、バッテリ3から負荷4sへの電流Isが流れ、負荷4sは作動する。
更に、通電制御処理では、制御部23は、負荷4sの停止を指示する停止信号が入力された場合、駆動回路Dsに指示してスイッチTsをオフにさせる。前述したように、スイッチTsのオフにより、負荷4sは停止する。
スイッチTs(s:n以下の自然数)がオンであって電流経路Psに電流Isが流れている状態で、2つのコネクタ6s,8sが外れ、かつ、コネクタ6s,8sの距離が短い場合、コネクタ6s,8s間にアーク放電が発生する。アーク放電が長期間連続して行われた場合、コネクタ6s,8sが焼損する。制御部23は、アーク放電によるコネクタ6s,8sの焼損を防止する第1焼損防止処理を、通電制御処理と並行して実行する。
図2は制御部23が実行する第1焼損防止処理の手順を示すフローチャートである。以下では、コネクタ61,81の焼損を防止する第1焼損防止処理を説明する。制御部23は、駆動回路D1にスイッチT1をオンにさせている場合において、コネクタ61,81の焼損を防止する第1焼損防止処理を実行する。
まず、制御部23は、電圧検出部20が検出した入力電圧Vinを読み込み(ステップS1)、電流センサA1が検出した電流I1を読み込む(ステップS2)。次に、制御部23は、ステップS1で読み込んだ入力電圧VinをステップS2で読み込んだ電流I1で除算することにより、抵抗値R1を算出する(ステップS3)。入力電圧Vinは、前述したように、接地されている負荷41の他端とスイッチT1のドレインとの間における電圧である。制御部23は抵抗値算出部として機能する。
次に、制御部23は、ステップS3で算出した抵抗値R1が所定の抵抗値閾値以上であるか否かを判定する(ステップS4)。これにより、コネクタ61,81間でアーク放電が発生しているか否かが判定される。コネクタ61,81間でアーク放電が発生した場合、入力電圧Vinは低下することはないが、コネクタ61,81間の抵抗値が上昇するため、電流I1は減少する。このため、コネクタ61,81間でアーク放電が発生した場合、抵抗値R1は抵抗閾値以上となる。制御部23は抵抗値判定部としても機能する。
前述したように、負荷41の両端間に印加される電圧は、電流I1の大/小に比例して高/低となる。従って、コネクタ50,70が正常に接続され、かつ、コネクタ61,81が正常に接続されている場合、負荷41に供給される電流I1は入力電圧Vinの高/低に比例して大/小となる。このため、バッテリ3の出力電圧の低下により、入力電圧Vinが低下した場合であっても、電流I1は入力電圧Vinと比例して低下し、抵抗値R1は、バッテリ3の出力電圧の低下によって生じる変化は殆どない。
抵抗閾値は、記憶部22に予め記憶されており、ステップS4において、制御部23によって記憶部22から読み出される。
制御部23は、抵抗値R1が抵抗閾値未満であると判定した場合(S4:NO)、記憶部22に記憶してある変数K1の値をゼロに設定する(ステップS5)。制御部23は、抵抗値R1が抵抗閾値以上であると判定した場合(S4:YES)、変数K1の値を1だけインクリメントし(ステップS6)、変数K1の値が所定の第1基準値以上であるか否かを判定する(ステップS7)。第1基準値は、記憶部22に予め記憶されており、2以上の整数である。ステップS7において、制御部23は記憶部22から第1基準値を読み出す。
制御部23は、ステップS5を実行した後、又は、変数K1の値が第1基準値未満であると判定した場合(S7:NO)、コネクタ61,81に関する第1焼損防止処理を終了する。
制御部23は、駆動回路D1がスイッチT1をオンにしている状態において、コネクタ61,81に関する第1焼損防止処理を所定周期ごとに繰り返し実行する。
制御部23は、コネクタ61,81に関する第1焼損防止処理を実行する都度、電圧検出部20が検出した入力電圧Vinと電流センサA1が検出した電流I1とを読み込み、抵抗値R1を繰り返し算出する。そして、制御部23は、ステップS4において、抵抗値R1が抵抗閾値以上であるか否かを繰り返し判定する。ステップS4において、第1基準値が示す回数だけ、抵抗値R1が抵抗閾値以上であると連続して判定した場合、変数K1が第1基準値以上となる。例えば、第1基準値が2である場合、抵抗値R1が抵抗閾値以上であると2回連続して判定した場合、変数K1は2となり、第1基準値以上となる。
制御部23は、変数K1の値が第1基準値以上であると判定した場合(S7:YES)、コネクタ61,81間でアーク放電が発生しているとして、駆動回路D1にスイッチT1をオフにさせる(ステップS8)。スイッチT1のオフにより、電流I1がゼロとなるため、アーク放電は停止する。制御部23が駆動回路D1に指示してスイッチT1をオフにさせることは、制御部23がスイッチT1をオフにすることに相当する。制御部23はスイッチ制御部としても機能する。
以上のように、抵抗値R1が抵抗閾値以上であると第1基準値が示す回数だけ連続して判定した場合にスイッチT1をオフにする。このため、コネクタ61,81間でアーク放電が確実に発生している場合にスイッチT1をオフにすることができる。更に、アーク放電が長期間連続して行われることはなく、コネクタ61,81の焼損を防止することができる。
また、以上のように構成された通電制御装置2では、コネクタ61,81は、接続機能の他に、アーク放電の発生による焼損を防止する機能を有する必要はないため、コネクタ61,81夫々は小型であり、安価である。従って、小型のコネクタ81を備える通電制御装置2も小型であり、アーク放電によるコネクタ61,81の焼損が安価に防止される。
制御部23は、ステップS8を実行した後、バッテリ3から負荷41への通電の停止を示す報知信号を、通信線L1を介して、外部に出力する(ステップS9)。具体的に、制御部23は、報知信号を、負荷41の駆動を指示する駆動信号を出力する図示しない装置に出力し、該装置に負荷41の停止を通知する。制御部23は、更に、報知信号を図示しない報知装置に出力してもよい。報知装置は、負荷41への通電の停止を示す報知信号が入力された場合、例えば、コネクタ61,81間のアーク放電の発生を示すメッセージを図示しない表示部に表示したり、図示しないランプを点灯させたりすることによって報知を行う。
次に、制御部23は、スイッチT1のオンを禁止する(ステップS10)。スイッチT1のオンが禁止されている間、制御部23は、通電制御処理において、負荷41の駆動を指示する駆動信号が入力された場合であっても、駆動回路D1にスイッチT1のオンを指示しない。
制御部23は、ステップS10を実行した後、タイマE1に計時を開始させ(ステップS11)、タイマE1が計時している計時時間が所定の第1基準時間以上であるか否かを判定する(ステップS12)。第1基準時間は、記憶部22に予め記憶されており、ステップS12において制御部23によって記憶部22から読み出される。
制御部23は、計時時間が第1基準時間未満であると判定した場合(S12:NO)、処理をステップS12に戻し、タイマE1が計時している計時時間が第1基準時間以上となるまで待機する。制御部23は、計時時間が第1基準時間以上であると判定した場合(S12:YES)、タイマE1に計時を終了させる(ステップS13)。ここで、タイマE1が計時している計時時間はゼロに戻される。
制御部23は、ステップS13を実行した後、スイッチT1のオンの禁止を解除する(ステップS14)。従って、制御部23がステップS14を実行した後の通電制御処理において、負荷41の駆動を指示する駆動信号が制御部23に入力された場合、制御部23は駆動回路D1にスイッチT1をオンにさせる。
以上のように、制御部23は、抵抗値R1が抵抗閾値以上であると、第1基準値が示す回数だけ連続して判定してスイッチT1をオフにした場合、スイッチT1をオフにしてから第1基準時間が経過するまでスイッチT1のオンを禁止する。これにより、コネクタ61,81が確実に冷却してある状態で負荷41への通電を再開することができる。
制御部23は、ステップS14を実行した後、変数K1の値をゼロに設定し(ステップS15)、第1焼損防止処理を終了する。ステップS15が実行された後に第1焼損防止処理が終了した場合においては、負荷41への駆動を指示する駆動信号が制御部23に入力されて駆動回路D1がスイッチT1をオンにした後に、コネクタ61,81に関する第1焼損防止処理が再び実行される。
図3は第1焼損防止処理を示すタイミングチャートである。ここでは、コネクタ61,81に関する第1焼損防止処理が示されている。図3には、入力電圧Vinの推移と、電流I1の推移と、入力電圧Vinを電流I1で除算した抵抗値R1の推移と、スイッチT1のオン/オフの推移とが示されている。図3に示すこれらの推移は一例である。図3において、上向きの矢印は第1焼損防止処理が実行されるタイミングを示している。
図3を用いた第1焼損防止処理の説明においては、コネクタ50,70は正常に接続されており、バッテリ3の出力電圧が安定しているとする。このため、入力電圧Vinは一定である。更に、第1基準値は2であるとする。また、図3においてRthは抵抗閾値を示す。
図3に示すように、スイッチT1がオンである場合において、第1焼損防止処理は所定周期ごとに行われている。コネクタ61,81が正常に接続してある場合、電流I1は正常値を示し、抵抗値R1は抵抗閾値Rth未満である。たとえ、バッテリ3の出力電圧が変動した場合であっても、前述したように、バッテリ3の出力電圧の高/低に比例して電流I1が大/小となるため、抵抗値R1が抵抗閾値Rth以上となることはない。
コネクタ61,81間でアーク放電が発生した場合、コネクタ61,81間の抵抗値が上昇するため、電流I1は低下する。ここで、入力電圧Vinは、アーク放電の発生によって変化することはない。このため、抵抗値R1は上昇して抵抗閾値以上となる。コネクタ61,81間でアーク放電が発生した後に実行される第1焼損防止処理において、2回連続して抵抗値R1が抵抗閾値Rth以上であると制御部23が判定した場合、制御部23はスイッチT1をオフにする。
これにより、コネクタ61,81間のアーク放電は停止し、電流I1はゼロとなり、抵抗値R1は無限大となる。その後、第1基準時間が経過するまで、制御部23は通電制御処理においてスイッチT1をオンにすることを禁止する。このため、コネクタ61,81は前述したように冷却される。制御部23は、第1焼損防止処理において、スイッチT1をオフにしてから第1基準時間が経過した後、スイッチT1のオンを解除する。その後、通電制御処理において、負荷41の駆動を指示する駆動信号が制御部23に入力された場合、制御部23は駆動回路D1にスイッチT1をオンにさせる。
ここで、コネクタ61,81の接続が正常な状態に戻っている場合、電流I1は正常値に戻るため、抵抗値R1は抵抗閾値Rth未満の値となっている。制御部23は、スイッチT1がオンである間、第1焼損防止処理を所定周期ごとに繰り返し実行する。
nが2以上の整数である場合において、コネクタ61,81の焼損を防止する第1焼損防止処理以外の他の第1焼損防止処理、即ち、コネクタ6u,81u(u:2以上n以下の整数)の焼損を防止する第1焼損防止処理は、コネクタ61,81の焼損を防止する第1焼損防止処理と同様である。コネクタ61,81の焼損を防止する第1焼損防止処理の説明において、負荷41、電流センサA1、タイマE1、電流I1、変数K1及びスイッチT1夫々を、負荷4u、電流センサAu、タイマEu、電流Iu、変数Ku及びスイッチTuに置き換えることによって、コネクタ6u,8uの焼損を防止する第1焼損防止処理を説明することができる。入力電圧Vinを電流Iuで除算した抵抗値はRuで表され、抵抗値Ruは抵抗値R1に対応する。
なお、全ての第1焼損防止処理において、第1基準値、抵抗閾値及び第1基準時間夫々は同一でなくてもよい。各第1焼損防止処理に応じた第1基準値、抵抗閾値及び第1基準時間が予め記憶部22に設定してあればよい。
スイッチT1,T2,・・・,Tnの少なくとも1つがオンであってバッテリ3の正極から電流が流れている状態で、2つのコネクタ50,70が外れ、かつ、コネクタ50,70の距離が短い場合、コネクタ50,70間にアーク放電が発生する。コネクタ50,70間にアーク放電が発生し続けた場合、コネクタ50,70が焼損する。制御部23はアーク放電によるコネクタ50,70の焼損を防止する第2焼損防止処理を、通電制御処理、及び、コネクタ6s,8s(s:n以下の自然数)の焼損を防止する第1焼損防止処理と並行して実行する。
図4は制御部23が実行する第2焼損防止処理の手順を示すフローチャートである。制御部23は、スイッチT1,T2,・・・,Tnの少なくとも1つがオンである場合において第2焼損防止処理を実行する。
まず、制御部23は、電圧検出部20が検出した入力電圧Vinを読み込み(ステップS21)、読み込んだ入力電圧Vinが所定の電圧閾値未満であるか否かを判定する(ステップS22)。これにより、コネクタ50,70間でアーク放電が発生しているか否かが判定される。アーク放電が発生している間、バッテリ3の正極から電流は流れ続けている。アーク放電が発生した場合、コネクタ50,70間の抵抗値が上昇するため、コネクタ50,70間で降下する電圧の幅が大きい。このため、コネクタ50,70間でアーク放電が発生した場合、入力電圧Vinは大きく低下する。
制御部23は電圧判定部としても機能する。
コネクタ50,70間でアーク放電が発生した場合における入力電圧Vinは、コネクタ50,70が正常に接続されている状態でバッテリ3の出力電圧と共に変動する入力電圧Vinの最小値よりも低く、電圧閾値はこの最小値よりも低い電圧である。電圧閾値は、記憶部22に予め記憶されており、ステップS22において制御部23によって記憶部22から読み出される。
制御部23は、入力電圧Vinが電圧閾値以上であると判定した場合(S22:NO)、記憶部22に記憶してある変数Kvの値をゼロに設定する(ステップS23)。制御部23は、入力電圧Vinが電圧閾値未満であると判定した場合(S22:YES)、変数Kvの値を1だけインクリメントし(ステップS24)、変数Kvの値が所定の第2基準値以上であるか否かを判定する(ステップS25)。第2基準値は、記憶部22に予め記憶されており、2以上の整数である。ステップS25において、制御部23は記憶部22から第2基準値を読み出す。
制御部23は、ステップS23を実行した後、又は、変数Kvの値が第2基準値未満であると判定した場合(S25:NO)、第2焼損防止処理を終了する。
制御部23は、スイッチT1,T2,・・・,Tnの少なくとも1つがオンである間、第2焼損防止処理を繰り返し実行する。
制御部23は、第2焼損防止処理を実行する都度、電圧検出部20が検出した入力電圧Vinを読み込み、読み込んだ入力電圧Vinが電圧閾値未満であるか否かを繰り返し判定する。ステップS22において、第2基準値が示す回数だけ、入力電圧Vinが電圧閾値未満であると連続して判定した場合、変数Kvが第2基準値以上となる。例えば、第2基準値が2である場合、入力電圧Vinが電圧閾値未満であると2回連続して判定した場合、変数Kvは2となり、第2基準値以上となる。
制御部23は、変数Kvの値が第2基準値以上であると判定した場合(S25:YES)、コネクタ50,70間でアーク放電が発生しているとして、駆動回路D1,D2,・・・,Dnに全てのスイッチT1,T2,・・・,Tnをオフにさせる(ステップS26)。スイッチT1,T2,・・・,Tnのオフにより、バッテリ3の正極から流れる電流がゼロとなるため、アーク放電は停止する。制御部23が駆動回路D1,D2,・・・,DnにスイッチT1,T2,・・・,Tnをオフにさせることは、制御部23がスイッチT1,T2,・・・,Tnをオフにすることに相当する。
以上のように、入力電圧Vinが電圧閾値未満であると第2基準値が示す回数だけ連続して判定した場合にスイッチT1,T2,・・・,Tnをオフにするので、コネクタ50,70間でアーク放電が確実に発生している場合にスイッチT1,T2,・・・,Tnをオフにすることができる。また、アーク放電が長期間連続して行われることはなく、コネクタ50,70の焼損を防止することができる。
更に以上のように構成された通電制御装置2では、コネクタ50,70は、接続機能の他に、アーク放電の発生による焼損を防止する機能を有する必要はないため、コネクタ50,70夫々は小型であり、安価である。従って、小型のコネクタ70を備える通電制御装置2は更に小型であり、アーク放電によるコネクタ50,70の焼損が安価に防止される。
制御部23は、ステップS26を実行した後、バッテリ3から負荷41,42,・・・,4nへの通電の停止を示す報知信号を、通信線L1を介して、外部に出力する(ステップS27)。具体的に、制御部23は、報知信号を、駆動信号を出力する図示しない装置に出力し、負荷41,42,・・・,4nの停止を該装置に通知する。制御部23は、更に、前述した報知装置に報知信号を出力してもよい。報知装置は、負荷41,42,・・・,4nへの通電の停止を示す報知信号が入力された場合、例えば、コネクタ50,70間のアーク放電の発生を示すメッセージを表示部に表示したり、ランプを点灯させたりすることによって報知を行う。
次に、制御部23は、全てのスイッチT1,T2,・・・,Tnのオンを禁止する(ステップS28)。スイッチT1,T2,・・・,Tnのオンが禁止されている間、制御部23は通電制御処理を停止する。従って、制御部は、駆動信号が入力された場合であっても、駆動回路D1,D2,・・・,DnにスイッチT1,T2,・・・,Tnのオンを指示しない。
制御部23は、ステップS28を実行した後、タイマ21に計時を開始させ(ステップS29)、タイマ21が計時している計時時間が所定の第2基準時間以上であるか否かを判定する(ステップS30)。第2焼損防止処理で用いる第2基準時間は、記憶部22に予め記憶されており、ステップS30において制御部23によって記憶部22から読み出される。
制御部23は、計時時間が第2基準時間未満であると判定した場合(S30:NO)、処理をステップS30に戻し、タイマ21が計時している計時時間が第2基準時間以上となるまで待機する。制御部23は、計時時間が第2基準時間以上であると判定した場合(S30:YES)、タイマ21に計時を終了させる(ステップS31)。ここで、タイマ21が計時している計時時間はゼロに戻される。
制御部23は、ステップS31を実行した後、全てのスイッチT1,T2,・・・,Tnのオンの禁止を解除する(ステップS32)。従って、制御部23がステップS32を実行した後、制御部23は通電制御処理を再開する。
以上のように、制御部23は、入力電圧Vinが電圧閾値未満であると、第2基準値が示す回数だけ連続して判定してスイッチT1,T2,・・・,Tnをオフにした場合、スイッチT1,T2,・・・,Tnをオフにしてから第2基準時間が経過するまでスイッチT1,T2,・・・,Tnのオンを禁止する。これにより、コネクタ50,70が確実に冷却してある状態で負荷41,42,・・・,4nへの通電を再開することができる。
制御部23は、ステップS32を実行した後、変数Kvの値をゼロに設定し(ステップS33)、第2焼損防止処理を終了する。ステップS33が実行された後に第2焼損防止処理が終了した場合においては、駆動信号が制御部23に入力されてスイッチT1,T2,・・・,Tnの少なくとも1つがオンとなった後に第2焼損防止処理が再び実行される。
図5は第2焼損防止処理を示すタイミングチャートである。図5には、入力電圧Vinの推移と、スイッチT1,T2,・・・,Tn夫々のオン/オフの推移とが示されている。図5に示すこれらの推移は一例である。図5において、上向きの矢印は第2焼損防止処理が実行されるタイミングを示している。
図5を用いた第2焼損防止処理の説明においては、コネクタ61,62,・・・,6n夫々がコネクタ81,82,・・・,8nに正常に接続されており、第2基準値は2であるとする。また、図5においてVthは電圧閾値を示す。
図5に示すように、スイッチT1,T2,・・・,Tnの少なくとも1つがオンである場合において、第2焼損防止処理は所定周期ごとに行われる。コネクタ50,70が正常に接続してある場合、入力電圧Vinは電圧閾値Vth以上である。前述したように、電圧閾値Vthは、コネクタ50,70が正常に接続されている状態でバッテリ3の出力電圧と共に変動する入力電圧Vinの最小値よりも低い。このため、バッテリ3の出力電圧の変動に起因して、入力電圧Vinが電圧閾値Vth未満となることはない。
コネクタ50,70間でアーク放電が発生した場合、コネクタ50,70間の抵抗値が上昇してコネクタ50,70間で電圧が大きく降下し、入力電圧Vinは電圧閾値Vth未満となる。コネクタ50,70間でアーク放電が発生した後に実行される第2焼損防止処理において、2回連続して入力電圧Vinが電圧閾値Vth未満であると制御部23が判定した場合、制御部23は全てのスイッチT1,T2,・・・,Tnをオフにする。
これにより、コネクタ50,70間のアーク放電は停止する。その後、第2基準時間が経過するまで、制御部23は、通電制御処理を停止し、スイッチT1,T2,・・・,Tnのオンを禁止する。このため、コネクタ50,70は前述したように冷却される。制御部23は、第2焼損防止処理において、スイッチT1,T2,・・・,Tnをオフにしてから第2基準時間が経過した後、スイッチT1,T2,・・・,Tnのオンの禁止を解除する。その後、通電制御処理において、駆動信号が制御部23に入力された場合、制御部23は、駆動信号の内容に従って、駆動回路D1,D2,・・・,DnにスイッチT1,T2,・・・,Tnをオンにさせる。例えば、負荷41の駆動を指示する駆動信号が制御部23に入力された場合、制御部23は駆動回路D1にスイッチT1をオンにさせる。
ここで、コネクタ50,70の接続が正常な状態に戻っている場合、入力電圧Vinは電圧閾値Vth以上に戻っている。制御部23は、スイッチT1,T2,・・・,Tnの少なくとも1つがオンである間、第2焼損防止処理を所定周期ごとに繰り返し実行する。
なお、制御部23は、アーク放電によるコネクタ6s,8s(s:n以下の自然数)の焼損を防止する第1焼損防止処理において、スイッチTsをオフにした後に第1基準時間が経過するまでスイッチTsのオンを禁止しなくてもよい。一例として、通電制御装置2は使用者からスイッチTsのオンの禁止の解除指示を受け付ける受付部を更に有し、制御部23は、受付部が解除指示を受け付けた場合、スイッチTsのオンの禁止を解除してもよい。もう1つの例として、通電制御装置2はコネクタ8sの周囲温度を検出する温度検出部を更に有し、制御部23は、温度検出部が検出した周囲温度が所定温度未満である場合にスイッチTsのオンの禁止を解除してもよい。このような構成であってもコネクタ6s,8sは確実に冷却される。
同様に、制御部23は、アーク放電によるコネクタ50,70の焼損を防止する第2焼損防止処理において、スイッチT1,T2,・・・,Tnをオフにした後に第2基準時間が経過するまで、スイッチT1,T2,・・・,Tnのオンを禁止しなくてもよい。一例として、通電制御装置2は使用者からスイッチT1,T2,・・・,Tnのオンの禁止の解除指示を受け付ける受付部を更に有し、制御部23は、受付部が解除指示を受け付けた場合、スイッチT1,T2,・・・,Tnのオンの禁止を解除してもよい。もう1つの例として、通電制御装置2はコネクタ81,82,・・・,8nの周囲温度を検出する温度検出部を更に有し、制御部23は、温度検出部が検出した周囲温度が所定温度未満である場合にスイッチT1,T2,・・・,Tnのオンの禁止を解除してもよい。このような構成であってもコネクタ50,70は確実に冷却される。
また、アーク放電によるコネクタ6s,8s(s:n以下の自然数)の焼損を防止する第1焼損防止処理において、制御部23は、算出した抵抗値Rsが抵抗閾値以上であると複数回連続して判定した場合に、駆動回路DsにスイッチTsをオフにさせなくてもよい。例えば、制御部23は、算出した抵抗値Rsが抵抗値閾値以上であると1回だけ判定した場合に、駆動回路DsにスイッチTsをオフにしてもよい。このように通電制御装置2が構成された場合であっても、コネクタ6s,8s間でアーク放電が長期間連続して行われることはない。
同様に、第2焼損防止処理において、制御部23は、電圧検出部20から読み込んだ入力電圧Vinが電圧閾値未満であると複数回連続して判定した場合に、駆動回路D1,D2,・・・,DnにスイッチT1,T2,・・・,Tnをオフにさせなくてもよい。例えば、制御部23は、電圧検出部20から読み込んだ入力電圧Vinが電圧閾値未満であると1回だけ判定した場合に、駆動回路D1,D2,・・・,DnにスイッチT1,T2,・・・,Tnをオフにさせる構成であってもよい。このように通電制御装置2が構成された場合であっても、コネクタ50,70間でアーク放電が長期間連続して行われることはない。
また、スイッチT1,T2,・・・,Tn夫々は、Nチャネル型のFETに限定されず、Pチャネル型のFET、バイポーラトランジスタ又はリレー接点等であってもよい。更に、通電制御装置2は、通電制御処理と、第1焼損防止処理及び第2焼損防止処理のいずれか一方とが行われる構成であってもよい。
開示された本実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
2 通電制御装置
20 電圧検出部
23 制御部(抵抗値算出部、抵抗値判定部、スイッチ制御部、電圧判定部)
A1,A2,・・・An 電流センサ(電流検出部)
Rth 抵抗閾値
T1,T2,・・・,Tn スイッチ
Vth 電圧閾値

Claims (6)

  1. 電流経路に設けられたスイッチをオン/オフすることによって、該電流経路を介した通電を制御する通電制御装置において、
    該電流経路上の電圧を検出する電圧検出部と、
    該電流経路に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記電圧検出部が検出した電圧を、前記電流検出部が検出した電流で除算することによって抵抗値を算出する抵抗値算出部と、
    該抵抗値算出部が算出した抵抗値が抵抗閾値以上であるか否かを判定する抵抗値判定部と、
    該抵抗値判定部によって前記抵抗値が前記抵抗閾値以上であると判定された場合に前記スイッチをオフにするスイッチ制御部と
    を備えることを特徴とする通電制御装置。
  2. 前記抵抗値判定部は前記抵抗値が前記抵抗閾値以上であるか否かを繰り返し判定し、
    前記スイッチ制御部は、前記抵抗値判定部によって前記抵抗値が前記抵抗閾値以上であると複数回連続して判定された場合に前記スイッチをオフにするように構成してあること
    を特徴とする請求項1に記載の通電制御装置。
  3. 前記電圧検出部が検出した電圧が電圧閾値未満であるか否かを判定する電圧判定部を備え、
    前記スイッチ制御部は、前記電圧判定部によって前記電圧が前記電圧閾値未満であると判定された場合に前記スイッチをオフにするように構成してあること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通電制御装置。
  4. 前記電圧判定部は、前記電圧が電圧閾値未満であるか否かを繰り返し判定し、
    前記スイッチ制御部は、前記電圧判定部によって前記電圧が前記電圧閾値未満であると複数回連続して判定された場合に前記スイッチをオフにするように構成してあること
    を特徴とする請求項3に記載の通電制御装置。
  5. 前記スイッチ制御部は、前記スイッチをオフにした後、前記スイッチのオンを所定期間禁止するように構成してあること
    を特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の通電制御装置。
  6. 電流経路に設けられたスイッチをオン/オフすることによって、該電流経路を介した通電を制御する通電制御方法において、
    該電流経路上の電圧を、該電流経路に流れる電流で除算することによって抵抗値を算出する抵抗値算出ステップと、
    該抵抗値算出ステップで算出した抵抗値が抵抗閾値以上であるか否かを判定する抵抗値判定ステップと、
    該抵抗値判定ステップで前記抵抗値が前記抵抗閾値以上であると判定した場合に前記スイッチをオフにするオフステップと
    を備えることを特徴とする通電制御方法。
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