JP4297414B2 - 反射防止材の映り込み特性評価方法及び装置 - Google Patents

反射防止材の映り込み特性評価方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、偏光板または画像表示装置の表面に用いられる反射防止フィルムなどの反射防止材の映り込み特性評価方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液晶ディスプレイ(LCD)や陰極管表示装置(CRT)などの画像表示装置の表示面は、その視認性を高めるために、表面反射光を拡散し、外光の正反射を抑えることにより外部環境の映り込みを防ぐ(防眩性、Anti−Glare =AG)機能が付与されている。このような防眩性は、ディスプレイ表面に微細凹凸構造表面を有する樹脂層を設けることにより形成されることが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。この防眩性を付与するためには、シリカ、樹脂ビーズなどの光透過性拡散材を光透過性バインダ樹脂に分散した塗工液をディスプレイ表面に塗布したり、また塗布して得たフィルムをディスプレイ表面に貼り付けることが行われている。
【0003】
一方、防眩性を高めるためには前記凹凸形状を大きくする必要があるが、凹凸が大きくなると、ヘイズが上昇して透過鮮明性が低下するという問題がある。また、画面の大型化、高精細化に伴い、より鮮明な画面表示への要求が高まるにつれ、反射防止(Anti−Reflection=AR)機能を付与することにより視認性を高めることも行われている(例えば、特許文献3参照)。
【0004】
このように、前記画像表示装置における視認性の評価は、防眩性と反射防止性とを併せて評価されるものである。しかしながら、防眩性評価は、ルーバー無しのむき出し蛍光灯を映し、そのボケの程度を目視により例えばA〜Dの4段階(A:蛍光灯の輪郭が全く判らない、B:蛍光灯の輪郭が僅かに判る、C:蛍光灯はぼやけているが輪郭は識別できる、D:蛍光灯がほとんどぼけない)で評価を行う方法、フィルム単体のヘイズをヘイズメータで測定し、そのヘイズ値を代用特性として評価するものがある(特許文献1参照)。一方、反射防止性能は、分光光度計を用いて可視領域での5度正反射平均値を算出するものが行われている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−182005号公報
【特許文献2】
特開2003−4904号公報
【特許文献3】
特開平11−174971号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
反射防止材に求められる性能には防眩性と反射防止性とがあるが、画像表示装置における視認性はこれら防眩性と反射防止性とを併せた映り込みの度合(映り込み特性)で評価されるものである。しかし、従来はこれらの一方、あるいはそれぞれ独立の特性として評価されていた。
【0007】
したがって、防眩性と反射防止性とを個別に計るため測定に時間を要するとともに、本来、反射防止材に求められる性能を総合的に表すことができないという問題がある。また、防眩性評価については官能評価であるために、測定精度にバラツキが生じるとともに、再現性、定量性が不十分であるという問題があった。また、映像を注視しなければならないため、検査者の負担が大きくなるという問題があった。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、反射防止材として求められる性能、防眩性と反射防止性とを併せた画像表示画面の映り込みの度合を定量評価することができ、品質設計、品質保証の精度を向上させることができる反射防止材の映り込み特性評価方法及び装置を提供することを目的とする。
【0009】

【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、反射防止材の防眩性及び反射防止性からなる映り込み特性を評価する方法において、前記反射防止材に所定投影形状の光を照射し、この光の照射による所定投影形状の投影エリアを含む前記反射防止材を撮像装置により撮像し、前記撮像装置による撮像画像における前記投影エリアを含む輝度分布における中心輝度とこの中心輝度から離れた領域の輝度とに基づき減光率を求め、前記減光率から前記防眩性を評価し、前記中心輝度から前記反射防止性を評価することを特徴とする。
【0010】
本発明は、前記投影エリアは第1方向に伸びたライン状であり、前記輝度分布は前記第1方向にほぼ直交する方向での輝度分布であることを特徴とする。また、本発明は、前記減光率をG(%)、前記輝度分布の中心輝度LV0を含む中央領域幅をW、中央領域の中心から0.5W〜1.5Wの第1領域の代表輝度を第1領域輝度LV1、中央領域の中心から2.5W〜3.5Wの第3領域の代表輝度をLV3としたときに、G=100・(LV0−LV1)/(LV0−LV3)
から減光率Gを求めることを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、前記中央領域の中心輝度LV0が、中央領域における輝度ヒストグラムの90%を含む位置での最大値であることを特徴とする。また、前記中央領域幅Wを前記ライン状の投影エリアの幅W1の倍数としたことを特徴とする。さらには、前記反射防止材が透明フィルムであり、この透明フィルムに反射層を積層して、前記映り込み特性を評価することが好ましい。
【0012】
本発明は、反射防止材の防眩性及び反射防止性からなる映り込み特性を評価する映り込み特性評価装置において、前記反射防止材に光を照射し、所定投影形状の投影エリアを投影する光照射手段と、この光照射手段により前記反射防止材の前記投影エリアを含む領域を撮像する撮像手段と、前記撮像手段による撮像画像における前記投影エリアを含む輝度分布における中心輝度とこの中心輝度から離れた領域の輝度とに基づき減光率を求め、前記減光率から前記防眩性を評価し、前記中心輝度から前記反射防止性を評価する映り込み特性評価手段とを有することを特徴とする。また、前記光照射手段が、光源と第1方向に伸びたライン状開口を有する遮光板とを有し、前記光照射手段または撮像手段の変位方向に前記ライン状開口の前記第1方向を合わせるようにしてライン状の投影エリアを前記反射防止材に投影することを特徴とする。さらに、前記撮像手段が、前記ライン状の光が投影された反射防止材を前記第1方向とほぼ直交する第2方向で長く撮像し、前記映り込み特性評価手段が、前記第2方向での輝度分布を求めることを特徴とする。
【0013】
また、前記減光率をG(%)、前記輝度分布の中心輝度LV0を含む中央領域幅をW、中央領域の中心から0.5W〜1.5Wの第1領域の代表輝度を第1領域輝度LV1、中央領域の中心から2.5W〜3.5Wの第3領域の代表輝度をLV3としたときに、G=100・(LV0−LV1)/(LV0−LV3)
から減光率Gを求めることを特徴とする。また、前記中央領域の中心輝度が、中央領域における輝度ヒストグラムの90%を含む位置での最大値であることを特徴とする。前記中央領域幅Wを前記ライン状の投影エリアの幅W1の倍数としたことを特徴とする。また、本発明は、前記反射防止材を保持する保持部材と、この保持部材に保持された反射防止材に対する前記光照射手段及び/又は撮像手段の光軸の交差角度を変更する光軸交差角度変更手段とを有することを特徴とする。また、前記光軸交差角度変更手段は、前記光照射手段を保持し、前記反射防止材を中心として回動し任意位置で固定可能な光照射手段の位置変更部と、前記撮像手段を保持し、前記反射防止材を中心として回動し任意位置で固定可能な撮像手段の位置変更部とのいずれかを有することを特徴とする。また、前記反射防止材を保持する保持部材は、前記光照射手段及び撮像手段の光軸が交差する位置を中心として、前記光照射手段または撮像手段の変位方向に回転し任意位置に固定される変位手段を備えることを特徴とする。前記光照射手段は、光源と第1方向に伸びたライン状開口を有する遮光板とを有し、前記光照射手段または撮像手段の変位方向に前記ライン状開口の前記第1方向を合わせるようにしてライン状の投影エリアを前記反射防止材に投影することを特徴とする。前記反射防止材が透明フィルムであり、この透明フィルムに反射層を積層して、前記映り込み特性を評価することが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本発明の反射防止フィルムの映り込み特性評価装置を示している。この映り込み特性評価装置10は、フレーム11と、線照明器12と、ワーク載台13と、デジタルCCDカメラ14と、パーソナルコンピュータ(パソコン)15を用いた画像処理装置16とを有する。
【0015】
ワーク載台13は、フレーム11のほぼ中央に配置されている。図3に示すように、このワーク載台13は、ワーク(被検査対象物)としての反射防止フィルム17が載せられる台本体20と、この台本体20を支持して台本体20を水平面に対して取付軸21を中心として±20度の範囲で傾斜させる傾斜機構22を有する保持台24とから構成されている。傾斜機構22は図示しないモータ、減速機構、ディスクブレーキ、操作パネルなどを備えており、操作パネルを操作することにより、水平面に対して所定角度範囲内、例えば±20度の範囲内で台本体20を任意の傾斜角度で固定する。台本体20にはL字型の取付ガイド20aを介して所定サイズ(例えば300×350mm)の反射防止フィルム17が固定される。なお、必要に応じて台本体20と傾斜機構との間に取付軸を設けて、台本体20を台本体20の平面内で90度の範囲で回動自在にしてもよい。
【0016】
図1及び図2に示すように、ワーク載台13に対して斜め上方には線照明器12が設けられている。線照明器12は、直管蛍光灯から構成される光源30と、この光源30とワーク載台13との間に配置され、スリット31aを有する遮光板31とから構成されており、ワーク載台13に固定された反射防止フィルム17に対してスリット状に光を照射し、図3(A)に示すように、反射防止フィルム17にスリット光画像50を映す。なお、図中の矢印Xはスリット光の長手方向(第1方向)を示し、矢印Yは矢印Xに直交する方向(第2方向)を示し、矢印ZはXY面に対し直交する方向を示している。
【0017】
ワーク載台13の上方には、CCDカメラ14がスイング機構35により保持されて配置されている。スイング機構35は、可動フレーム40とガイド板41と固定ハンドル42,43とを備えている。可動フレーム40は、ワーク載台13の台本体20の傾斜中心と同一線上で配置された取付軸45(図2参照)を介して、揺動自在に取り付けられており、その上端部に取付ブラケット46及びXYZ微動装置47を介してCCDカメラ14が取り付けられている。
【0018】
図1に示すように、ガイド板41には、取付軸45を中心とする円弧形状のガイド溝41a,41bが形成されている。これらのガイド溝41a,41bには、固定ハンドル42,43が挿入されて、そのネジ部が可動フレーム40のネジ孔に螺合している。したがって、可動フレーム40を所定の傾斜角度に設定した後に、固定ハンドル42,43を回して両者を締結することにより、可動フレーム40がガイド板41に所定角度で固定される。本実施形態では、可動フレーム40の回転角度θ1は40度とされており、取付軸45を通過する鉛直線CL1に対して線照明器側に10度、反対側に30度で振り分けられている。また、可動フレーム40には、図示は省略したが傾斜計が設けられており、この傾斜計には線照明器12とCCDカメラ14との各光軸の交差角度θ2が指示される。なお、交差角度θ2の代わりに、単に可動フレーム40の傾斜角度を表示してもよい。
【0019】
図3(A)には、スリット光画像50が映った反射防止フィルム17の一例が示されており、図4はこのスリット光画像50が映った反射防止フィルム17を撮像したときのディスプレイ15b上の表示画面55の一部であり、スリット光画像50から離れるに従い次第に輝度が下がる線光源画像56が得られる。なお、この線光源画像56において輝度低下の段階的変化を図示することは困難であり、図4においては単にスリット光投影エリア画像57のみを図示している。また、表示画面55中の枠58は領域C0〜C3を示しており、これら領域C0〜C3は後に説明する映り込み特性を評価するための中心輝度や第1領域の代表輝度、第3領域の代表輝度を求める際に用いられる。
【0020】
図1に示すように、CCDカメラ14で撮像された画像データは画像処理装置16に送られる。画像処理装置16は、パソコン15に画像処理及び演算を行う映り込み特性評価ソフトをインストールして構成されており、パソコン本体15a、ディスプレイ15b、及び図示しないキーボード及びマウスなどを備えている。映り込み特性評価ソフトは、CCDカメラ14からの撮像データを画像処理するとともに、映り込み特性を評価するための演算を行う。
【0021】
図5はパソコン15における処理手順を示すフローチャートである。まず、線照明器12の光源30がオンにされて反射防止フィルム17にスリット光が照射される。パソコン15の撮像キーを操作して、CCDカメラ14によりスリット光画像50が映った反射防止フィルム17を撮像することで、この画像データがパソコン本体15a内のワークメモリに記憶される。
【0022】
パソコン本体15aでは、画像データに基づき、図4(A)に示す線光源画像56から、その輝度分布を求める。図4(B)はこのときの輝度分布の一例を示している。なお、輝度は特定の撮影条件下での反射像を階調数256(8ビット)の量子化間隔で線型量子化したものである。そして、以下のような手順で中心輝度LV0及びその減光率Gを求める。まず、中央領域C0の幅Wをスリット光投影エリア画像57の幅W1の例えば3.6倍に設定し、この中央領域C0を挟むようにして、スリット長手方向(X方向)に直交する幅方向(Y方向)で、中央領域から離れる方向に順に、第1,第2、第3の各領域C1,C2,C3を区画する。そして、中央領域C0における輝度ヒストグラムの90%を含む位置での最大値を求め、これを中央領域C0の代表輝度LV0とする。また、区画領域C1〜C3の内、第1領域C1、第3領域C3の代表輝度LV1,LV3を求め、各代表輝度LV0〜LV3に基づき以下の式から減光率Gを算出する。
G=100・(LV0−LV1)/(LV0−LV3)
なお、第1領域代表輝度LV1は、第1領域C1における輝度の中央値を採用し、第3領域代表輝度LV3は、第3領域C3における輝度の中央値を採用しているが、この他に、各領域のCCD画素から得られる輝度の平均値を用いてもよい。
【0023】
このようにして得られた、中心輝度LV0は従来の測定法による平均反射率と相関を有し(図6参照)、中心輝度減光率Gは従来の目視による防眩性評価値と相関を有する(図7参照)。したがって、画像処理装置16のディスプレイ15bに、この中心輝度LV0と中心輝度減光率Gとが表示されることで、映り込み特性の評価値としての平均反射率、防眩性評価値に代えて、映り込み特性を精度よく評価することができる。
【0024】
なお、映り込み特性の評価値として、中心輝度LV0とその減光率Gとを表示する代わりに、または併用して、平均反射率と防眩性評価値とを表示してもよい。この場合には、これらの相関から求めた回帰式に基づき換算することで、中心輝度及び減光率から平均反射率及び防眩性評価値を求める。
【0025】
使用に際しては、ワークとしての反射防止フィルム17に対して予め決定された入射角度と反射角度とに基づき、CCDカメラ14の固定位置を変更する。例えば、反射防止フィルム17に対する入射角度と反射角度とが15度の場合には、スイング機構35を介してCCDカメラ14を0度の位置に設定する。線照明器12の光軸CL2は鉛直線CL1に対して30度の角度で固定されているので、線照明器12の光軸CL2とCCDカメラ14の光軸CL3との交差角度は30度となる。
【0026】
次に、ワーク載台13の台本体20に被検査対象である反射防止フィルム17を固定する。固定した後に、線照明器12、CCDカメラ14、画像処理装置16をオンにする。そして、CCDカメラ14からのスルー画像を画像処理装置16のディスプレイ15bに表示し、このスルー画像を確認しながら、ワーク載台13の操作パネルを操作して、ディスプレイ15bの中央に、スリット光が位置するように、台本体20の傾斜角度を調整する。この調整により、傾斜機構22を介して台本体20が線照明器12側に15度傾斜した状態になり、反射防止フィルム17に対する入射角度と反射角度とが15度に設定される。
【0027】
調整後に、撮像キーを操作することで、CCDカメラ14からの撮像データが画像処理装置16内のワークメモリに取り込まれ、所定の演算が行われて、中心輝度LV0及びその減光率Gが求められる。この中心輝度LV0及び減光率Gはディスプレイ15bに表示される他、データファイル化されてメモリ内に記憶される。オペレータは必要に応じて、これらの検査結果をプリンタや他のパソコンなどに出力し、ハードコピーやデータ加工が行われる。
【0028】
なお、上記実施形態では、光照射手段としての線照明器12を固定し、撮像手段としてのCCDカメラ14をスィング機構35により揺動自在にし、且つ反射防止材保持部材としての台本体20を傾斜機構22により傾斜自在にして、光軸交差角度変更手段を構成したが、光軸交差角度変更手段は、光照射手段、撮像手段、反射防止材保持部材の少なくとも2つを変位可能にすることができればよい。光照射手段の位置変更部としては、図示は省略したが撮像手段の位置変更部としてのスィング機構35とほぼ同様に構成される。これら光照射手段や撮像手段の位置変更部としては、上記のスィング機構35に限られなく、その他の各種形態の位置変位手段が用いられる。
【0029】
【実施例】
実施例1〜7の反射防止フィルム17を用い、これらを偏光板とガラス板とに貼り合わせて、防眩性評価サンプルを作成した。実施例1〜7の反射防止フィルム17は、特開2002−182005号公報に開示されている方法とほぼ同様にして調製した。CCDカメラ14としては、浜松ホトニクス製のもの(C4742−95−10RCS:10ビット)を用い、線照明器12による線照明の反射画像を撮像した。線照明器12としては、直管蛍光灯(FL20SS・EX−N/18)30と、幅7mmのスリット31aを有する遮光板31とを用いた。線照明器12の光軸CL2とワーク法線とのなす角度、ワーク法線とCCDカメラ14の光軸CL3とのなす角度は共に15度とし、線照明器12と反射防止フィルム17との距離を1300mm、反射防止フィルム17とCCDカメラ14との距離を1400mとした。また、CCDカメラ14が飽和(最大256)することなく且つ分解能が低下することがないように、CCDカメラ14を、ゲイン150、露光時間200ms、画像加算回数を10回として、最大輝度が階調数256よりも少し下になるように調整(条件設定)した。
【0030】
得られた撮像画像から、線光源画像の輝度分布を求めるとともに、中央領域幅Wをスリット光投影エリア画像57の幅W1の3.6倍に設定し、同じようにして他の第1〜第3領域C1〜C3の幅も決定した。そして、中心輝度LV0と減光率Gとを求めた。この結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
Figure 0004297414
【0032】
表1から明らかなように、目視検査では標準見本の中間に位置する防眩性の差を識別することができなかったが、本発明による防眩性評価値では、標準見本の中間に位置する防眩性の差が明らかになり、精度よく防眩性が評価されていることが判る。また、図6に示すように平均反射率と中心輝度との相関、図7に示すように目視による防眩性評価値と中心輝度減光率との相関のいずれも良好であった。
【0033】
なお、表1における平均反射率(%)は、5度正反射測定値であり、分光光度計(日立U−4100)に5度正反射付属装置を装着して計測したものである。この平均反射率は、防眩性評価サンプル(分光光度計試料台に設置可能なサイズにしたもの)を380〜780nmの波長領域において、入射角5度における出射角−5度の鏡面反射率を測定し、450〜650nmの平均反射率を求めたものである。
【0034】
また、目視によってボケ程度を評価する防眩性評価では、防眩性評価サンプルにルーバー無しのむき出し蛍光灯(8000cd/m2 )を映し、その反射像のボケの程度を以下の基準でランク付けした。
5:蛍光灯の輪郭が全く判らない。
4:蛍光灯の輪郭がわずかに判る。
3:蛍光灯はぼけているが、輪郭は識別することができる。
2:蛍光灯がほとんどぼけない。
1:蛍光灯がぼけないし、輪郭もほぼ明瞭である。
0:輪郭が明瞭である。反射防止処理のない偏光板のレベルである。
【0035】
次に、別の実施例について説明する。反射率及び防眩性の異なる種々の反射防止フィルムを用いて、中心輝度LV0及び中心輝度減光率Gを求めた。実施例8はAG(アンチグレア)フィルム、実施例9は、AR(アンチリフレクション)フィルム、実施例10は、別のARフィルム、実施例11はクリアフィルム(防眩性がほとんどなく減光率が100%に近いフィルムで、ARフィルムほど反射率が低くない映り込み特性を有するフィルム)、実施例12はAG/LR(ロウリフレクション)フィルム(AGフィルムよりも防眩性を低くし低反射層を設けることによって反射防止性を高め、視認性を向上させたフィルム)、実施例13は市販パソコンの液晶ディスプレイ搭載フィルム、実施例14は別の市販パソコンの液晶ディスプレイ搭載フィルムを示している。なお、評価項目及び評価方法は上記実施例と同じである。図8は、本実施例における平均反射率と中心輝度との相関、図9は同じく目視による防眩性評価値と中心輝度減光率との相関を示している。
【0036】
【表2】
Figure 0004297414
【0037】
表2、及び図8、図9からも明らかなように、各種反射防止フィルムにおいて、平均反射率と中心輝度、目視による防眩性評価と中心輝度減光率及び防眩性評価値との間に良好な相関が認められた。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、反射防止材に所定投影形状の光を照射し、この光の照射による所定投影形状の投影エリアを含む前記反射防止材を撮像装置により撮像し、この撮像画像における前記所定投影形状の投影エリアを含む輝度分布に基づき映り込み特性を評価したから、従来の目視による評価方法と異なり、評価精度を向上することができる。
【0039】
また、投影エリアを第1方向に伸びたライン状とし、前記輝度分布を、前記第1方向にほぼ直交する方向での輝度分布としたから、スポット状の照射と異なり、輝度分布の測定精度を確実なものとして、評価精度が向上する。
【0040】
輝度分布における中心輝度とこの中心輝度から離れた領域の輝度とに基づき減光率を求め、この減光率に基づき防眩性の評価値を求めるから、従来は目視で行われてきた防眩性の官能評価を客観的に定量化することができる。
【0041】
減光率をG(%)、前記輝度分布の中心輝度LV0を含む中央領域幅をWとしたときに、中央領域の中心から0.5W〜1.5Wの第1領域の代表輝度を第1領域輝度LV1とし、中央領域の中心から2.5W〜3.5Wの第3領域輝度をLV3としたときに、G=100・(LV0−LV1)/(LV0−LV3)から求めることにより、目視による官能評価であった防眩性と減光率Gとをほぼ相関させることができる。
【0042】
中央領域における輝度ヒストグラムの90%を含む位置での最大値を、中央領域の中心輝度としたから、従来の平均反射率と中心輝度とをほぼ相関させることができる。中央領域幅Wをライン状の投影エリアの幅の倍数とし、適宜変更することにより、測定条件を変えて、判定精度を上げることができる。
【0043】
反射防止材の映り込み特性を評価する映り込み特性評価装置において、反射防止材に対して所定形状の投影エリアで光を照射する光照射手段と、この光照射手段により前記反射防止材に照射された前記投影エリアを含む領域を撮像する撮像手段と、この撮像手段による画像データに基づき撮像画像における前記投影エリアを含む輝度分布に基づき映り込み特性を評価する映り込み特性評価手段とを有することにより、従来目視による官能検査で行っていた防眩性評価を自動的に行うことができる。
【0044】
前記反射防止材を保持する保持部材と、この保持部材に保持された反射防止材に対する前記光照射手段及び/又は撮像手段の光軸の交差角度を変更する光軸交差角度変更手段とを有することにより、各種条件で映り込み特性を評価することができる。
【0045】
また、光軸交差角度変更手段は、前記光照射手段を保持し、前記反射防止材を中心として回動し任意位置で固定可能な光照射手段の位置変更部、または前記撮像手段を保持し、前記反射防止材を中心として回動し任意位置で固定可能な撮像手段の位置変更部のいずれかまたは両方から構成することにより、簡単に光軸交差角度を変更することができる。
【0046】
反射防止材を保持する保持部材は、前記光照射手段及び撮像手段の光軸が交差する位置を中心として、前記光照射手段及び撮像手段の変位方向で変位自在に変位手段を備えることにより、映り込み特性の測定時にその反射角度の設定などを簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した反射防止フィルムの映り込み特性評価装置の概略を示す正面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】ワーク載台とこれにセットされた反射防止フィルムとを示し、(A)は平面図、(B)は(A)における IIIB− IIIB線断面図、(C)は台本体の傾斜範囲を示す IIIB− IIIB線相当断面図である。
【図4】(A)はスリット光画像が映った反射防止フィルムを撮像したときのディスプレイ上の表示画面の一部を示しており、(B)は(A)における線光源画像の輝度分布の一例を示している。
【図5】パソコンにおける映り込み特性の評価処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】実施例における中心輝度と従来の測定法による平均反射率との相関を示すグラフである。
【図7】実施例における中心輝度減光率と目視による従来の防眩性評価値との相関を示すグラフである。
【図8】別の実施例における中心輝度と従来の測定法による平均反射率との相関を示すグラフである。
【図9】別の実施例における中心輝度減光率と目視による従来の防眩性評価値との相関を示すグラフである。
【符号の説明】
10 映り込み特性評価装置
11 フレーム
12 線照明器
13 ワーク載台
14 デジタルCCDカメラ
15 パソコン
16 画像処理装置
17 反射防止フィルム
20 台本体
22 傾斜機構
30 光源
31 遮光板
31a スリット
35 スイング機構
40 可動フレーム
41 ガイド板
42,43 固定ハンドル
50 スリット光画像
55 表示画面
56 線光源画像
57 スリット光投影エリア画像
58 枠
C0〜C3 領域
LV0 中心輝度
LV1 第1領域代表輝度
LV3 第3領域代表輝度
W 中央領域幅
W1 スリット光投影エリア画像の幅

Claims (17)

  1. 反射防止材の防眩性及び反射防止性からなる映り込み特性を評価する方法において、
    前記反射防止材に所定投影形状の光を照射し、この光の照射による所定投影形状の投影エリアを含む前記反射防止材を撮像装置により撮像し、
    前記撮像装置による撮像画像における前記投影エリアを含む輝度分布における中心輝度とこの中心輝度から離れた領域の輝度とに基づき減光率を求め、
    前記減光率から前記防眩性を評価し、前記中心輝度から前記反射防止性を評価することを特徴とする反射防止材の映り込み特性評価方法。
  2. 前記投影エリアは第1方向に伸びたライン状であり、前記輝度分布は前記第1方向にほぼ直交する方向での輝度分布であることを特徴とする請求項1記載の反射防止材の映り込み特性評価方法。
  3. 前記減光率をG(%)、前記輝度分布の中心輝度LV0を含む中央領域の幅をW、前記中央領域の中心から0.5W〜1.5Wの第1領域の代表輝度を第1領域輝度LV1、前記中央領域の中心から2.5W〜3.5Wの第3領域の代表輝度をLV3としたときに、
    G=100・(LV0−LV1)/(LV0−LV3)
    から前記減光率Gを求めることを特徴とする請求項記載の反射防止材の映り込み特性評価方法。
  4. 前記中央領域の中心輝度LV0が、前記中央領域における輝度ヒストグラムの90%を含む位置での最大値であることを特徴とする請求項記載の反射防止材の映り込み特性評価方法。
  5. 前記中央領域幅Wを前記ライン状の投影エリアの幅W1の倍数としたことを特徴とする請求項3または4記載の反射防止材の映り込み特性評価方法。
  6. 前記反射防止材が透明フィルムであり、この透明フィルムに反射層を積層して、前記映り込み特性を評価することを特徴とする請求項1ないし5いずれか一つ記載の反射防止材の映り込み特性評価方法。
  7. 反射防止材の防眩性及び反射防止性からなる映り込み特性を評価する映り込み特性評価装置において、
    前記反射防止材に光を照射し、所定投影形状の投影エリアを投影する光照射手段と、
    この光照射手段により前記反射防止材の前記投影エリアを含む領域を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段による撮像画像における前記投影エリアを含む輝度分布における中心輝度とこの中心輝度から離れた領域の輝度とに基づき減光率を求め、前記減光率から前記防眩性を評価し、前記中心輝度から前記反射防止性を評価する映り込み特性評価手段とを有することを特徴とする反射防止材の映り込み特性評価装置。
  8. 前記光照射手段は、光源と第1方向に伸びたライン状開口を有する遮光板とを有し、前記光照射手段または撮像手段の変位方向に前記ライン状開口の前記第1方向を合わせるようにしてライン状の投影エリアを前記反射防止材に投影することを特徴とする請求項記載の反射防止材の映り込み特性評価装置。
  9. 前記撮像手段は、前記ライン状の光が投影された反射防止材を前記第1方向とほぼ直交する第2方向で長く撮像し、前記映り込み特性評価手段は、前記第2方向での輝度分布を求めることを特徴とする請求項記載の反射防止材の映り込み特性評価装置。
  10. 前記減光率をG(%)、前記輝度分布の中心輝度LV0を含む前記中央領域の幅をW、前記中央領域の中心から0.5W〜1.5Wの第1領域の代表輝度を第1領域輝度LV1、前記中央領域の中心から2.5W〜3.5Wの第3領域の代表輝度をLV3としたときに、
    G=100・(LV0−LV1)/(LV0−LV3)
    から減光率Gを求めることを特徴とする請求項記載の反射防止材の映り込み特性評価装置。
  11. 前記中央領域の中心輝度が、前記中央領域における輝度ヒストグラムの90%を含む位置での最大値であることを特徴とする請求項10記載の反射防止材の映り込み特性評価装置。
  12. 前記中央領域幅Wを前記ライン状の投影エリアの幅W1の倍数としたことを特徴とする請求項10または11記載の反射防止材の映り込み特性評価装置。
  13. 前記反射防止材を保持する保持部材と、この保持部材に保持された前記反射防止材に対する前記光照射手段及び/又は撮像手段の光軸の交差角度を変更する光軸交差角度変更手段とを有することを特徴とする請求項6ないし12いずれか一つ記載の反射防止材の映り込み特性評価装置。
  14. 前記光軸交差角度変更手段は、前記光照射手段を保持し、前記反射防止材を中心として回動し任意位置で固定可能な光照射手段の位置変更部と、前記撮像手段を保持し、前記反射防止材を中心として回動し任意位置で固定可能な撮像手段の位置変更部とのいずれかを有することを特徴とする請求項13記載の反射防止材の映り込み特性評価装置。
  15. 前記反射防止材を保持する保持部材は、前記光照射手段及び撮像手段の光軸が交差する位置を中心として、前記光照射手段または撮像手段の変位方向に回転し任意位置に固定される変位手段を備えることを特徴とする請求項14記載の反射防止材の映り込み特性評価装置。
  16. 前記光照射手段は、光源と前記第1方向に伸びたライン状開口を有する遮光板とを有し、前記光照射手段または撮像手段の変位方向に前記ライン状開口の前記第1方向を合わせるようにしてライン状の投影エリアを前記反射防止材に投影することを特徴とする請求項12記載の反射防止材の映り込み特性評価装置。
  17. 前記反射防止材が透明フィルムであり、この透明フィルムに反射層を積層して、前記映り込み特性を評価することを特徴とする請求項7ないし16いずれか一つ記載の反射防止材の映り込み特性評価装置。
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