JP4296872B2 - 車載エンジンの制御パラメータ適合方法及び制御パラメータ適合装置 - Google Patents
車載エンジンの制御パラメータ適合方法及び制御パラメータ適合装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4296872B2 JP4296872B2 JP2003279272A JP2003279272A JP4296872B2 JP 4296872 B2 JP4296872 B2 JP 4296872B2 JP 2003279272 A JP2003279272 A JP 2003279272A JP 2003279272 A JP2003279272 A JP 2003279272A JP 4296872 B2 JP4296872 B2 JP 4296872B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- value
- control parameter
- engine characteristic
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Testing Of Engines (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
請求項1に記載の発明は、車載エンジンの複数のエンジン特性のそれぞれが、所定の走行モードでのトータルのエンジン特性要求を満たすように各運転状態における制御パラメータを適合させる方法であって、前記各運転状態において前記制御パラメータを変化させてエンジン特性値を計測し、この計測したエンジン特性値に基づいて前記各運転状態における前記制御パラメータと前記エンジン特性値との相関関係を表すモデル式を算出する工程と、その算出されたモデル式に基づいて、車載エンジン単体での前記各運転状態における制御パラメータの最適値を算出し、前記走行モードでの車両走行状態における車載エンジンの挙動を擬似的に再現するシミュレーションシステムに対して前記算出したモデル式及び前記算出した最適値のそれぞれを組み込み、このシミュレーションシステムによる車載エンジンの評価に用いられる制御パラメータの演算マップの設定として、制御パラメータの適合にあたり最初に行う演算マップの設定についてはこれを前記算出した最適値に基づいて行い、別途の工程にてマップ値の更新がなされたときにはこれに基づいて演算マップの設定を行う工程と、前記制御パラメータに基づいて前記走行モードで前記車載エンジンを運転したときの各時期における前記エンジン特性値を前記モデル式に基づき算出するとともに、その算出結果に基づいて前記トータルのエンジン特性要求が満たされるか否かを評価する工程、すなわち前記シミュレーションシステムにより前記走行モードで車載エンジンを運転したときの各時期における制御パラメータを前記設定した演算マップに基づいて算出し、この算出した制御パラメータを前記算出したモデル式に代入して前記各時期のエンジン特性値を算出し、この算出したエンジン特性値に基づいてトータルのエンジン特性要求が満たされているか否かを評価する工程と、その評価の結果によりトータルのエンジン特性要求が満たされていないことが確認されたときには、前記トータルのエンジン特性要求が満たされていないエンジン特性値の目標値からのずれ度合が小さくなるように、前記演算マップのマップ値を更新する工程と、前記評価において前記トータルのエンジン特性要求が前記複数のエンジン特性のすべてについて満たされるまで、前記制御パラメータの設定、前記マップ値の更新及び前記評価を繰返し実行して、各運転状態における前記制御パラメータの適合値を取得することをその要旨とする。
F(A1,A2,…,An)=f1(A1)+f2(A2)+…+fn(An)
で表される総合評価関数の値が最小となる各運転状態の前記制御パラメータの算出により行われ、前記制御パラメータの更新は、前記評価において要求条件の満たされていないエンジン特性値の前記総合評価関数の値に対する反映度合がより大きくなるように、前記評価の結果に応じて前記各エンジン特性値の評価関数を修正することで行われることをその要旨とする。
fm(Am)=km×|Am−Tm|
で表され、前記評価関数の修正は、前記トータルのエンジン特性要求を満たしたエンジン特性値の重み係数に対する、前記トータルのエンジン特性要求の満たされていないエンジン特性値の重み係数の比率が大きくなるように各エンジン特性値の重み係数を修正することで行われることをその要旨とする。
また請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車載エンジンの制御パラメータ適合方法において、前記エンジン特性値の計測は、実験計画法に基づき計測点を定めて行われることをその要旨とする。
F(A1,A2,…,An)=f1(A1)+f2(A2)+…+fn(An)
で表される総合評価関数の値が最小となるように、各運転状態の前記制御パラメータを前記モデル式に基づき設定し、前記更新手段は、前記トータルのエンジン特性要求の満たされていないエンジン特性値の前記総合評価関数の値に対する反映度合がより大きくなるように前記各エンジン特性値の評価関数を修正することで、前記設定態様を更新することをその要旨とする。
fm(Am)=km×|Am−Tm|
で表され、前記評価関数の修正は、前記トータルのエンジン特性要求を満たしたエンジン特性値の重み係数に対する、前記トータルのエンジン特性要求の満たされていないエンジン特性値の重み係数の比率を大きくする各エンジン特性値の重み係数の修正を通じて行われることをその要旨とする。
演算マップの適合に際しては、まず同図3のステップ100において、エンジンベンチ上でのエンジン特性値、すなわち消費燃料量BSFC、窒素酸化物排出量NOx、及びトルク変動量TFの計測を通じて、各運転状態における各制御パラメータとそれら各エンジン特性値との相関関係を表すモデル式の算出が行われる。ここでのエンジン特性値の計測は、実験計画法に基づいて計測点を選択することで、モデル式の作成に必要な計測点を可能な限り少なくするようにしている。
続くステップ500では、シミュレーションシステムでの車載エンジン10の評価に用いられる各制御パラメータの演算マップが設定される。今回の適合において始めてこのステップ500に移行されたときには、上記ステップ200で求められた最適値に基づいて演算マップが設定される。
まず、上記ステップ100でのモデル式の算出、及びステップ200での最適値の設定の詳細を説明する。ここで算出される各エンジン特性値のモデル式はそれぞれ下式にて定義される。
・消費燃料量のモデル式
BSFC=a10+a11×tang+a12×aop+a13×Ainj
+a14×egr+a15×vvt+a16×aop×aop
+a17×egr×aop+a18×vvt×aop
+a19×egr×vvt+…
・窒素酸化物排出量のモデル式
NOx=a20+a21×tang+a22×aop+a23×Ainj
+a24×egr+a25×vvt+a26×aop×aop
+a27×egr×egr+a28×vvt×vvt
+a29×vvt×tang+…
・トルク変動量のモデル式
TF=a30+a31×tang+a32×aop+a33×Ainj
+a34×egr+a35×vvt+a36×aop×aop
+a37×Ainj×Ainj+a38×vvt×aop
+a39×vvt×tang+…
上記の2次の各モデル式は、各制御パラメータのそれぞれについての1次及び2次の項と、同制御パラメータの任意の2つの交互作用を示す項とから、経験上、各エンジン特性に対する影響の少ないと考えられる項を除くことで得られる多項式である。
tang=b11×ne+b12×kl+b13×ne×kl+b14
Ainj=b21×ne+b22×kl+b23×ne×kl+b24×kl×kl
+b25
vvt=b31×ne+b32×kl+b33×ne×kl+b34×kl×kl
+b35
egr=b41×ne+b42×kl+b43×ne×kl+b44×kl×kl
+b45
aop=b51×ne+b52×kl+b53×ne×kl+b54×kl×kl
+b55
<レーシング発進領域>
tang=c11×ne+c12×kl+c13×ne×kl+c14
Ainj=c21×ne+c22×kl+c23×ne×kl+c24×ne×ne
+c25×kl×kl+c26
vvt=c31×ne+c32×kl+c33×ne×kl+c34×kl×kl
+c35
egr=c41×ne+c42×kl+c43×ne×kl+c44×kl×kl
+c45
aop=c51×ne+c52×kl+c53×ne×kl+c54×kl×kl
+c55
<常用領域>
tang=d11×ne+d12×kl+d13×ne×kl+d14×ne×ne
+d15×kl×kl+d16
Ainj=d21×ne+d22×kl+d23×ne×kl+d24×ne×ne
+d25×kl×kl+d26
vvt=d31×ne+d32×kl+d33×ne×kl+d34×ne×ne
+d35×kl×kl+d36
egr=d41×ne+d42×kl+d43×ne×kl+d44×ne×ne
+d45×kl×kl+d46
aop=d51×ne+d52×kl+d53×ne×kl+d54×ne×ne
+d55×kl×kl+d56
そして上記代表点を、図6に例示する13個の運転状態に設定する。これにより、上記3つの領域における各予測式の算出に際して、それら領域に含まれる各5点の適合値を用いることができる。ちなみに、この5点の適合値を用いた上記各予測式の算出は、例えば、以下のようにして行う。
KL={kl−avvte(kl)}/std(kl)
そして各制御パラメータの適合値の平均をそれぞれavvte(tang)、avvte(aop)…とすることで、例えばスロットル開度tangは、下式などとして近似することができる。
+d15×KL×KL+avvte(tang)
=d11×NE+d12×KL+d13×NE×KL+d14×NE×NE
+d15×KL×KL+d16
なお複数の領域の境界近傍の計測点については、それら各領域の予測式に基づいて得られる推定値を直接用いる代わりに、領域間の境界の両側で推定値が大きく異なることがないような処理を施した値を用いる。
図7に、そうしたモデル式及び各制御パラメータの算出及びその算出のためのエンジン特性値の計測を行う計測システムの構成をブロック図で示す。
こうした自動計測装置33から車載エンジン10やダイナモメータ31への制御指令は、大きくは自動計測装置33内の条件ファイルに基づいて設定される。この条件ファイルには、基本的には、計測を所望する車載エンジン10の各運転状態(エンジン回転速度ne及びトルク)毎に、その制御パラメータが書き込まれている。上記モデル式の算出時には、この各運転状態毎に車載エンジン10が固定制御され、そしてその固定制御中の車載エンジン10の出力が計測器35によって計測される。なお、この条件ファイル内に設定される各条件は、条件設定ツール53によって設定される。
すなわち、これらモデル式及び最適値の算出に際しては、まずステップ110において、上記13点からなる各代表点における各エンジン特性値が計測される。これは以下のような手順で行われる。
(イ)上記条件設定ツール53において、各代表点毎に条件ファイルが設定される。
(ロ)操作部60を介して外部から、各代表点における制御パラメータのセンターポイントとなる値が入力される。
(ハ)条件設定ツール53において、上記各代表点毎に、上記入力された値をセンターポイントとし、実験計画法の直交表に基づいて計測に用いる制御パラメータの値が設定される。この設定された制御パラメータの値は、上記条件ファイルに記入される。
(ニ)13点からなる全ての代表点について条件ファイルが設定されると、この条件ファイルは、自動計測装置33に転送される。
(ホ)自動計測装置33は、試験用ECU30’にセットされた前記マニュアルフラグをリセットする。この状態で、ダイナモメータ31及び試験用ECU30’に所定の指令が送られることで、特定の条件ファイルに設定されたエンジン回転速度に一致するように車載エンジン10の回転速度が制御される。次に、車載エンジン10の負荷が同条件ファイルに設定されたものとなるように制御される。
(ヘ)そしてパネルチェッカー34を介して試験用ECU30’から供給される計測データに基づき、車載エンジン10の運転状態が条件ファイルでの設定に一致した旨判断されると、自動計測装置33は、パネルチェッカー34を介して試験用ECU30’に前記マニュアルフラグをセットする。これとともに、車載エンジン10の各制御パラメータを条件ファイルに設定された29通りのうちの1つに固定する。
(ト)この状態で車載エンジン10の各種特性値が計測される。そして所定期間に渡る計測が終了されると、制御パラメータが上記条件ファイルに設定された他の値に固定制御され、再度計測が行われる。
(チ)こうして1つの条件ファイルに設定された上記29ポイントの計測が終了すると、この計測データはサーバ40に自動登録される。そして、次の条件ファイルが選択されるとともに、試験用ECU30’内のマニュアルフラグがリセットされ、新たに選択された条件ファイルに設定されている運転状態へと車載エンジン10の運転状態が制御される。
・重量諸元
車両の重量、重心高、ホイールベース等
・変速機諸元
ギア比、損失特性、慣性値、変速パターン等
・トルクコンバータ諸元
トルクコンバータ特性値、慣性値等
・デフ諸元
損失特性、慣性値等
・エンジン特性諸元
慣性値、加速制御用時定数、WOT特性等
・タイヤ諸元
タイヤ半径、路面との摩擦係数、ブレーキ時の引きずりトルク等。
・総合評価関数
F(BSFC、NOx、TF)=f1(BSFC)+f2(NOx)+f3(TF)
ここでf1(BSFC)、f2(NOx)、f3(TF)は、運転状態毎の各エンジン特性値、すなわち消費燃料量BSFC、窒素酸化物排出量NOx、及びトルク変動量TFの目標値からのずれ度合をそれぞれ示す評価関数であり、下式にてそれぞれ定義されている。
・消費燃料量評価関数
f1(BSFC)=kbsfc×|BSFC−tBSFC|
・窒素酸化物排出量評価関数
f2(NOx)=knox×|NOx−tNOx|
・トルク変動量評価関数
f3(TF)=0 (TF≦bTF)
f3(TF)=ktf×|TF−tTF| (TF>bTF)
ここでtBSFC、tNOx、tTFは、各エンジン特性値の目標値をそれぞれ示している。各エンジン特性値の目標値tBSFC,tNOx、tTFは、例えば上記走行モードでの各エンジン特性のトータル目標値を、そのトータル出力で除算した平均目標値を用いることができる。
ここで上記評価の結果、消費燃料量BSFCに係るトータルのエンジン特性要求のみが未達であるとされたものとする。このときのトータルのエンジン特性要求の満たされた窒素酸化物排出量NOx、及びトルク変動量TFに係る評価係数の重み係数knox、ktfは現状のままその値が保持され、消費燃料量BSFCに係る評価関数の重み係数kbsfcのみが所定値加算される。
(1)本実施形態では、各運転状態における各制御パラメータと各エンジン特性値との相関関係を表すモデル式に基づくシミュレーションシステム70の処理にて、走行モードでのトータルのエンジン特性要求を満たす演算マップを適合することができる。そのため、エンジンベンチ上での試行錯誤の繰返しを行うことなく、容易且つ短時間で車両走行状態を考慮した車載エンジン10の制御パラメータの適合を行うことができる。
(3)本実施形態では、上記モデル式を、車載エンジン10におけるエンジン特性値の計測結果に基づいて求めているため、精度及び信頼性を高いモデル式を得ることができ、適合値の信頼性を向上することができる。
・要求未達のエンジン特性の重み係数を、その未達度合に応じて可変とするようにしても良い。例えば、大幅に要求を満たしていないときには、重み係数を大きく変更し、あと少しで要求を満たせるようなときには、重み係数を小さくする、といったようにしても良い。このようにすることで、適合処理の更なる早期化や適合精度の更なる向上を図ることができる。
・上記実施形態で例示したエンジン特性以外の任意のエンジン特性、例えば車載エンジン10の冷却特性、加速特性、走行特性等を、演算マップの適合に係る要求条件として設定するようにしても良い。
Claims (7)
- 車載エンジンの複数のエンジン特性のそれぞれが、所定の走行モードでのトータルのエンジン特性要求を満たすように各運転状態における制御パラメータを適合させる方法であって、
前記各運転状態において前記制御パラメータを変化させてエンジン特性値を計測し、この計測したエンジン特性値に基づいて前記各運転状態における前記制御パラメータと前記エンジン特性値との相関関係を表すモデル式を算出する工程と、
その算出されたモデル式に基づいて、車載エンジン単体での前記各運転状態における制御パラメータの最適値を算出し、前記走行モードでの車両走行状態における車載エンジンの挙動を擬似的に再現するシミュレーションシステムに対して前記算出したモデル式及び前記算出した最適値のそれぞれを組み込み、このシミュレーションシステムによる車載エンジンの評価に用いられる制御パラメータの演算マップの設定として、制御パラメータの適合にあたり最初に行う演算マップの設定についてはこれを前記算出した最適値に基づいて行い、別途の工程にてマップ値の更新がなされたときにはこれに基づいて演算マップの設定を行う工程と、
前記制御パラメータに基づいて前記走行モードで前記車載エンジンを運転したときの各時期における前記エンジン特性値を前記モデル式に基づき算出するとともに、その算出結果に基づいて前記トータルのエンジン特性要求が満たされるか否かを評価する工程、すなわち前記シミュレーションシステムにより前記走行モードで車載エンジンを運転したときの各時期における制御パラメータを前記設定した演算マップに基づいて算出し、この算出した制御パラメータを前記算出したモデル式に代入して前記各時期のエンジン特性値を算出し、この算出したエンジン特性値に基づいてトータルのエンジン特性要求が満たされているか否かを評価する工程と、
その評価の結果によりトータルのエンジン特性要求が満たされていないことが確認されたときには、前記トータルのエンジン特性要求が満たされていないエンジン特性値の目標値からのずれ度合が小さくなるように、前記演算マップのマップ値を更新する工程と、
前記評価において前記トータルのエンジン特性要求が前記複数のエンジン特性のすべてについて満たされるまで、前記制御パラメータの設定、前記マップ値の更新及び前記評価を繰返し実行して、各運転状態における前記制御パラメータの適合値を取得する
ことを特徴とする車載エンジンの制御パラメータ適合方法。 - 請求項1に記載の車載エンジンの制御パラメータ適合方法において、
前記モデル式に基づく前記制御パラメータの設定は、A1,A2,…,Anを各エンジン特
性値とし、fm(Am)を任意のエンジン特性値Amの目標値からのずれ度合を表す評価関
数としたとき、
F(A1,A2,…,An)=f1(A2)+f2(A2)+…+fn(An)
で表される総合評価関数の値が最小となる各運転状態の前記制御パラメータの算出により行われ、
前記制御パラメータの更新は、前記評価において要求条件の満たされていないエンジン特性値の前記総合評価関数の値に対する反映度合がより大きくなるように、前記評価の結果に応じて前記各エンジン特性値の評価関数を修正することで行われる
ことを特徴とする車載エンジンの制御パラメータ適合方法。 - 請求項2に記載の車載エンジンの制御パラメータ適合方法において、
Tmを任意のエンジン特性値Amの前記目標値とし、kmをそのエンジン特性値Amの重み係数としたとき、そのエンジン特性値Amの前記評価関数fm(Am)は、
fm(Am)=km×|Am−Tm|
で表され、
前記評価関数の修正は、前記トータルのエンジン特性要求を満たしたエンジン特性値の重み係数に対する、前記トータルのエンジン特性要求の満たされていないエンジン特性値の重み係数の比率が大きくなるように各エンジン特性値の重み係数を修正することで行われる
ことを特徴とする車載エンジンの制御パラメータ適合方法。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載エンジンの制御パラメータ適合方法において、
前記エンジン特性値の計測は、実験計画法に基づき計測点を定めて行われる
ことを特徴とする車載エンジンの制御パラメータ適合方法。 - 車載エンジンの複数のエンジン特性のそれぞれが、所定の走行モードでのトータルのエンジン特性要求を満たすように各運転状態における制御パラメータを適合させる車載エンジンの制御パラメータ適合装置において、
各運転状態における各エンジン特性値と前記制御パラメータとの相関関係を表すモデル式が登録され、記憶されるモデル式記憶手段と、
前記モデル式に基づいて車載エンジン単体での前記各運転状態における制御パラメータの最適値を設定し、前記走行モードでの車両走行状態における車載エンジンの挙動を擬似的に再現するシミュレーションシステムに対して前記モデル式及び前記最適値のそれぞれを組み込み、このシミュレーションシステムによる車載エンジンの評価に用いられる制御パラメータの演算マップの設定として、制御パラメータの適合にあたり最初に行う演算マップの設定についてはこれを前記最適値に基づいて行い、別途の工程にてマップ値の更新がなされたときにはこれに基づいて演算マップの設定を行う設定手段と、
前記制御パラメータに基づき前記走行モードで前記車載エンジンを運転したときの各時期における前記エンジン特性値を前記モデル式に基づき算出するとともに、その算出された各時期の前記エンジン特性値に基づいて前記トータルのエンジン特性要求がそれぞれ満たされるか否かを評価する評価手段、すなわち前記シミュレーションシステムにより前記走行モードで車載エンジンを運転したときの各時期における制御パラメータを前記演算マップに基づいて算出し、この算出した制御パラメータを前記モデル式に代入して前記各時期のエンジン特性値を算出し、この算出したエンジン特性値に基づいてトータルのエンジン特性要求が満たされているか否かを評価する評価手段と、
前記評価手段の評価において前記トータルのエンジン特性要求の少なくとも1つが満たされていないとき、そのエンジン特性要求を満たしていないエンジン特性値の目標値からのずれ度合が小さくなるように、前記設定手段による前記演算マップのマップ値を更新する更新手段と、
その更新手段による前記演算マップのマップ値の更新がなされたときに、前記設定手段の前記演算マップの設定、及び前記評価手段の評価を再実行させる再実行手段と、
前記評価手段の評価において前記トータルのエンジン特性要求が前記複数のエンジン特性のすべてについて満たされたとき、そのときの前記制御パラメータを適合値として決定する決定手段とを備える
ことを特徴とする車載エンジンの制御パラメータ適合装置。 - 請求項5に記載の車載エンジンの制御パラメータ適合方法において、
前記設定手段は、A1,A2,…,Anを各エンジン特性値とし、fm(Am)を任意のエン
ジン特性値Amの目標値からのずれ度合を表す評価関数としたとき、
F(A1,A2,…,An)=f1(A1)+f2(A2)+…+fn(An)
で表される総合評価関数の値が最小となるように、各運転状態の前記制御パラメータを前記モデル式に基づき設定し、
前記更新手段は、前記トータルのエンジン特性要求の満たされていないエンジン特性値の前記総合評価関数の値に対する反映度合がより大きくなるように前記各エンジン特性値の評価関数を修正することで、前記設定態様を更新する
ことを特徴とする車載エンジンの制御パラメータ適合装置。 - 請求項6に記載の車載エンジンの制御パラメータ適合方法において、
Tmを任意のエンジン特性値Amの前記目標値とし、kmをそのエンジン特性値Amの重み係数としたとき、そのエンジン特性値Amの前記評価関数fm(Am)は、
fm(Am)=km×|Am−Tm|
で表され、
前記評価関数の修正は、前記トータルのエンジン特性要求を満たしたエンジン特性値の重み係数に対する、前記トータルのエンジン特性要求の満たされていないエンジン特性値の重み係数の比率を大きくする各エンジン特性値の重み係数の修正を通じて行われる
ことを特徴とする車載エンジンの制御パラメータ適合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003279272A JP4296872B2 (ja) | 2003-07-24 | 2003-07-24 | 車載エンジンの制御パラメータ適合方法及び制御パラメータ適合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003279272A JP4296872B2 (ja) | 2003-07-24 | 2003-07-24 | 車載エンジンの制御パラメータ適合方法及び制御パラメータ適合装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005042656A JP2005042656A (ja) | 2005-02-17 |
JP4296872B2 true JP4296872B2 (ja) | 2009-07-15 |
Family
ID=34265432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003279272A Expired - Fee Related JP4296872B2 (ja) | 2003-07-24 | 2003-07-24 | 車載エンジンの制御パラメータ適合方法及び制御パラメータ適合装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4296872B2 (ja) |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007003402A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の適合システム |
JP4486923B2 (ja) | 2005-12-19 | 2010-06-23 | 本田技研工業株式会社 | 制御装置 |
JP4639166B2 (ja) * | 2006-05-18 | 2011-02-23 | 本田技研工業株式会社 | 制御装置 |
JP4756359B2 (ja) * | 2006-06-02 | 2011-08-24 | トヨタ自動車株式会社 | 排気ガス組成予測装置、排気ガス組成予測方法、及び排気ガス組成予測プログラム |
JP4539619B2 (ja) * | 2006-08-03 | 2010-09-08 | トヨタ自動車株式会社 | モデル作成方法及び適合方法 |
JP2008197715A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-28 | Fuji Heavy Ind Ltd | 制御マップ自動構成装置 |
JP5047144B2 (ja) * | 2008-12-19 | 2012-10-10 | 三菱重工業株式会社 | マップ作成支援装置およびその方法並びにプログラム |
JP5233660B2 (ja) * | 2008-12-24 | 2013-07-10 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御パラメータの適合方法 |
JP5146367B2 (ja) * | 2009-03-09 | 2013-02-20 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の操作対象パラメータの適合装置、及び適合方法 |
JP2012013637A (ja) * | 2010-07-05 | 2012-01-19 | Denso Corp | エンジン制御パラメータの適合方法及び適合装置 |
WO2014097305A1 (en) * | 2012-12-23 | 2014-06-26 | Orpak Systems Ltd | Method and system for retrieving vehicular parameters from a vehicle data bus |
CN108647389A (zh) * | 2018-06-12 | 2018-10-12 | 中国北方发动机研究所(天津) | 一种发动机控制参数优化map的确定方法 |
CN110434854B (zh) * | 2019-08-20 | 2023-04-07 | 兰州大学 | 一种基于数据驱动的冗余度机械臂视觉伺服控制方法与装置 |
CN115219207B (zh) * | 2021-09-23 | 2023-08-25 | 广州汽车集团股份有限公司 | 发动机排放预测方法、试验上位机及存储介质 |
-
2003
- 2003-07-24 JP JP2003279272A patent/JP4296872B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005042656A (ja) | 2005-02-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11675937B2 (en) | Method for simulation-based analysis of a motor vehicle | |
US8489272B2 (en) | Diagnostic system and diagnostic method for vehicle | |
JP2002206456A (ja) | エンジン制御パラメータの適合方法及び適合システム | |
JP4296872B2 (ja) | 車載エンジンの制御パラメータ適合方法及び制御パラメータ適合装置 | |
JP3951967B2 (ja) | 自動適合装置 | |
US7111611B1 (en) | Torque sensor-based engine and powertrain control system | |
JP4182980B2 (ja) | 内燃機関の自動適合装置 | |
US7318342B2 (en) | Method for model-based determination of the fresh air mass flowing into the cylinder combustion chamber of an internal combustion engine during an intake phase | |
US7177758B2 (en) | Method for optimizing characteristics map | |
KR20200094201A (ko) | 시험대 및 시험 방법 | |
JP4185951B2 (ja) | 車両とそのような車両を駆動するエンジンとの最適化を行うための方法 | |
Baglione | Development of System Analysis Methodologies and Tools for Modeling and Optimizing Vehicle System Efficiency. | |
WO2011132464A1 (ja) | 内燃機関の吸気パラメータ算出装置および吸気パラメータ算出方法 | |
JP2006017698A (ja) | エンジン制御パラメータの実験計画設定方法、その実験計画設定方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、そのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体およびエンジン制御パラメータの実験計画設定装置 | |
JP2008539360A (ja) | ニューラルネットを使用した車両エンジンの制御方法 | |
JP4539619B2 (ja) | モデル作成方法及び適合方法 | |
JP4042492B2 (ja) | エンジン制御パラメータの適合方法及び適合システム | |
JP2007126997A (ja) | 筒内熱発生のシミュレーション方法およびシミュレーション装置 | |
Heusch et al. | Analysis of Drivability Influence on Tailpipe Emissions in Early Stages of a Vehicle Development Program by Means of Engine-in-the-Loop Test Benches | |
Dekraker et al. | Characterizing factors influencing SI engine transient fuel consumption for vehicle simulation in ALPHA | |
JP4636175B2 (ja) | 車両の診断装置 | |
JP2009210426A (ja) | エンジン制御パラメータの適合方法および適合装置 | |
JP2006118516A (ja) | 自動適合装置 | |
JP4670826B2 (ja) | 制御パラメータの実験計画設定方法、その実験計画設定方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 | |
US20190153969A1 (en) | System and method for emissions determination and correction |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051202 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080331 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080408 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081118 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090119 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20090130 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090324 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090406 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130424 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |