JP4296856B2 - 内燃機関用点火ユニット - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の燃焼状態を判定するために、点火プラグの電極間を通してイオン電流を流す手段と該イオン電流を検出する手段とを備えた内燃機関用点火ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、内燃機関の排気ガスの浄化や、燃費の向上などを図るために、機関の点火時期の制御を高精度に行うことが必要とされるようになっており、それに伴って、機関の点火時の燃焼状態に関する情報を制御条件として用いることが行われるようになっている。
【0003】
そのため、機関の点火時に点火プラグの電極間に電圧を印加することにより該電極間を通してイオン電流を流して、そのイオン電流の通電状態から、燃焼状態(失火状態を含む)を判別することが行われている。
【0004】
このように、内燃機関の点火時に点火プラグの電極間を通してイオン電流を流して、その通電状態から機関の燃焼状態に関する情報を得るため、特許文献1に示されているように、点火プラグの電極間に直流電圧を印加する電源と、点火プラグの電極間を通して流れたイオン電流を検出する回路とを備えたイオン電流通電検出回路を内燃機関用点火装置に組み込むことが行われている。
【0005】
図3は、特許文献1に示された点火装置の構成を示したもので、同図において1は点火コイル、2は内燃機関用点火ユニット、3は点火コイルに一次電流を流すためのエネルギを供給する点火電源、4は内燃機関の気筒に取り付けられた点火プラグであり、点火コイル1、点火ユニット2、点火電源3及び点火プラグ4とにより内燃機関用点火装置が構成されている。
【0006】
点火ユニット2は、点火コイルの一次コイルW1の両端が接続される1対の点火コイル接続端子2a,2bと、点火電源3が接続される電源端子2c,2dと、内燃機関のフレームの接地電位部に接続される外部接地端子2eと、アース回路e1を有する回路基板に実装されてアース点が該基板のアース回路に接続された一次電流制御回路201とを備えている。
【0007】
一次電流制御回路201は、点火コイルの二次コイルW2に点火用の高電圧を誘起させるために該点火コイルの一次電流を制御する回路で、点火コイル接続端子2bと回路基板のアース回路e1との間に設けられて点火コイルの一次コイルW1に直列に接続された一次電流制御用スイッチ201Aと、内燃機関の点火時期よりも前のタイミングで一次電流制御用スイッチ201Aをオン状態にし、点火時期に該スイッチ201Aをオフ状態にするスイッチ制御回路201Bとからなっている。
【0008】
電源端子2c,2dのうち、点火電源の正極側端子が接続される一方の電源端子2cはユニット内で一方の点火コイル接続端子2aに接続され、他方の電源端子2dは回路基板のアース回路e1に接続されている。従って、点火電源3の出力電圧は、点火コイルの一次コイルW1と一次電流制御用スイッチ201Aとの直列回路の両端に印加されている。
【0009】
点火コイル1の二次コイルW2の一端は一次コイルW1の一端に接続され、二次コイルW2の他端は、カソードを該二次コイル側に向けたダイオードD1と高圧コード5とを通して点火プラグ4の非接地側端子に接続されている。点火プラグ4の接地側端子は内燃機関側の接地電位部(機関のケース)e2に接続されている。
【0010】
外部接地端子2eは、ユニット2内で回路基板のアース回路e1に接続されるとともに、アース線6を通して内燃機関側の接地回路e2に接続され、これにより、回路基板のアース回路e1と内燃機関側の接地電位部e2とが同電位に保たれている。
【0011】
点火プラグ4の電極間を通してイオン電流iを流すため、イオン電流通電用直流電源7が設けられている。この直流電源7の負極端子はカソードを該直流電源の負極端子側に向けたダイオードD2と、点火ユニット2の外部に設けられた配線9とを通して点火プラグ4の非接地側端子に接続され、電源7の正極端子は、電流制限素子としての抵抗器R1を通して内燃機関側の接地電位部e2に接続されている。
【0012】
この例では、直流電源7と、ダイオードD2と、抵抗器R1とにより、イオン電流通電検出回路8が構成され、抵抗器R1の非接地側の端子から検出端子2fが導出されている。ダイオードD1は、点火電源3から点火コイルの二次コイルW2を通してイオン電流通電検出回路8に電流が流れ込んでイオン電流の検出値に誤差が生じるのを防ぐために設けられている。
【0013】
図3に示した点火装置においては、内燃機関の点火時期よりも前のタイミングで一次電流制御用スイッチ201Aを構成するトランジスタTR1がオン状態にされる。これにより点火電源3から点火コイルの一次コイルW1と一次電流制御用スイッチ201Aとを通して一次電流I1が流れる。内燃機関の点火時期が検出されると、スイッチ制御回路201Bが一次電流制御用スイッチ201Aをオフ状態にするため、点火コイルを流れていた一次電流が遮断される。これにより点火コイルの二次コイルW2に点火用高電圧が誘起し、該点火用高電圧が点火プラグ4に印加されるため、点火プラグ4で火花放電が生じて機関が点火される。このとき点火コイルの二次電流I2は、二次コイルW2−点火電源3−回路基板のアース回路e1−内燃機関側接地電位部e2−点火プラグ4−二次コイルW2の経路で流れる。
【0014】
点火プラグ4で火花放電が生じると、該点火プラグの電極間に存在する混合気がイオン化されるため、直流電源7−抵抗器R1−内燃機関側接地電位部e2−点火プラグ4の電極間−ダイオードD2−直流電源7の経路でイオン電流iが流れ、抵抗器R1の両端にこのイオン電流に相応した大きさの電圧降下が現れる。この電圧降下が検出端子2fからイオン電流検出信号Siとして取り出される。
【特許文献1】
特開平5−26089号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
通常内燃機関用の点火装置においては、回路基板のアース回路e1と内燃機関側の接地電位部e2とが同電位になるように接続されている。そのため、特許文献1にも示されているように、イオン電流通電検出回路8は、点火プラグ4の非接地側端子と内燃機関側接地電位部e2との間に接続する必要があり、イオン電流通電検出回路8を、点火ユニット2の外部で配線9を通してと点火プラグ4の非接地側端子につながる回路に接続する必要があった。
【0016】
また点火時に点火電源3から点火コイルの二次コイルW2を通して点火プラグ4にイオン電流が流れないようにするために、イオン電流通電検出回路8と点火コイルの二次コイルW2との間にダイオードD1を接続する必要があった。
【0017】
このように、従来の点火装置では、イオン電流の通電と検出とを行う回路の配線を点火ユニット内のみで完結させることができず、また点火電源3から点火コイルの二次コイルw2を通してイオン電流通電検出回路8に電流が流れるのを防ぐためにダイオードD1を点火ユニットの外部で点火コイルの二次コイルに接続する必要があったため、点火装置を機関に取り付ける際の配線が複雑になるという問題があった。
【0018】
本発明の目的は、イオン電流の通電と検出とを行う回路の配線をユニット内で完結させるようにして、機関に点火装置を取り付ける際の配線を簡単にすることができるようにした内燃機関用点火ユニットを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、点火コイルの一次コイルの両端が接続される1対の点火コイル接続端子と、点火コイルに一次電流を流すためのエネルギを供給する点火電源が接続される電源端子と、内燃機関側の接地電位部に接続される外部接地端子と、点火コイルの一次電流を制御して点火コイルの二次コイルに点火用高電圧を誘起させるためにアース回路を有する回路基板に実装されてアース点がアース回路に接続された一次電流制御回路とを備えた内燃機関用点火ユニットを対象とする。
【0020】
本発明においては、内燃機関の点火時に流れる点火コイルの二次電流に対して順方向の二次電流通電用ダイオードが回路基板に実装されて、外部接地端子が二次電流通電用ダイオードを通して回路基板のアース回路に接続される。
【0021】
また点火コイルの二次コイルに接続される点火プラグを通してイオン電流を流すために該点火プラグに直流電圧を印加するイオン電流通電用直流電源が設けられて、該イオン電流通電用直流電源の出力がイオン電流に対して順方向のイオン電流通電用ダイオードと電流制限素子とを通して外部接地端子と回路基板のアース回路との間に印加されている。イオン電流通電用ダイオード及び電流制限素子は、一次電流制御回路とともに回路基板に実装され、イオン電流が流れたときに電流制限素子の両端に生じる電圧降下をイオン電流検出信号として取り出すための検出端子が回路基板から導出されている。
【0022】
上記のように構成すると、イオン電流の通電と検出とを行う回路の配線が点火ユニット内で完結するため、点火装置を機関に取り付ける際の配線を簡単にすることができ、機関の組立に要するコストを削減することができる。
【0023】
上記一次電流制御回路は、1対の点火コイル接続端子の一方とアース回路との間に設けられて点火コイルの一次コイルに対して直列に接続された一次電流制御用スイッチと、内燃機関の点火時期よりも前のタイミングで一次電流制御用スイッチをオン状態にし、点火時期に一次電流制御用スイッチをオフ状態にするように一次電流制御用スイッチを制御するスイッチ制御回路とを備えた電流遮断形の回路からなっていてもよく、点火コイルの一次側に設けられて点火電源の出力により充電される点火用コンデンサと、点火信号が与えられたときに導通して点火用コンデンサに蓄積された電荷を点火コイルの一次コイルを通して放電させるように設けられた放電用スイッチと、内燃機関の点火時期に放電用スイッチに点火信号を与える点火時期制御手段とを備えたコンデンサ放電形の回路からなっていてもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、電流遮断形の点火ユニットを用いた図3の点火装置と同様の点火装置に本発明を適用した実施形態の構成を示したもので、図1において、図3に示した点火装置の各部と同等の部分にはそれぞれ同一の符号を付してある。
【0025】
図1において、1は点火コイル、2は点火コイル1の二次コイルに点火用高電圧を誘起させるために、該点火コイルの一次電流を制御する内燃機関用点火ユニット、3は点火コイルに一次電流を流すためのエネルギを供給する点火電源、4は内燃機関の気筒に取り付けられた点火プラグである。
【0026】
点火ユニット2は、点火コイルの一次コイルW1の両端が接続される1対の点火コイル接続端子2a,2bと、点火電源3が接続される電源端子2c,2dと、内燃機関のフレームの接地電位部に接続される外部接地端子2eと、アース回路e1を有する回路基板に実装されてアース点が該基板のアース回路に接続された一次電流制御回路201とを備えており、一次電流制御回路201は、点火コイル接続端子2bと回路基板のアース回路e1との間に設けられて点火コイルの一次コイルW1に直列に接続された一次電流制御用スイッチ201Aと、内燃機関の点火時期よりも前のタイミングで一次電流制御用スイッチ201Aをオン状態にし、点火時期に該スイッチ201Aをオフ状態にするスイッチ制御回路201Bとからなっている。
【0027】
電源端子2c,2dのうち、点火電源の正極側端子が接続される一方の電源端子2cはユニット内で一方の点火コイル接続端子2aに接続され、他方の電源端子2dは回路基板のアース回路e1に接続されている。また外部接地端子2eは、アース線6を通して内燃機関側の接地電位部e2に接続されている。
【0028】
図1に示した点火装置においては、図3の点火装置において設けられていたダイオードD1が省略され、点火コイルW2の他端は、高圧コード5を通して点火プラグ4の非接地側端子に接続されている。
【0029】
図1に示した点火装置ではまた、内燃機関の点火時に流れる点火コイルの二次電流I2に対して順方向の二次電流通電用ダイオードD3が点火ユニット2内に設けられて、該ダイオードD3が点火ユニットの回路基板に実装され、外部接地端子2eが二次電流通電用ダイオードD3を通して回路基板のアース回路e1に接続されている。
【0030】
内燃機関の点火時に点火プラグ4を通してイオン電流iを流すために該点火プラグに直流電圧を印加するイオン電流通電用直流電源7は、図3に示した点火装置とは逆向きに設けられ、該イオン電流通電用直流電源7の出力が、イオン電流iに対して順方向のイオン電流通電用ダイオードD2と電流制限素子R1とを通して外部接地端子2eと回路基板のアース回路e1との間に印加されている。
【0031】
図示の例では、イオン電流通電用直流電源7の正極端子がアノードを該電源7の正極端子側に向けたイオン電流通電用ダイオードD2を通して外部接地端子2eに接続され、イオン電流通電用直流電源7の負極端子が電流制限素子としての抵抗器R1を通して回路基板のアース回路e1に接続されている。外部接地端子2eはアース線6を通して内燃機関側の接地電位部e2に接続されている。
【0032】
イオン電流通電用ダイオードD2及び抵抗器R1は一次電流制御回路201を構成する電子部品とともに回路基板に実装され、イオン電流が流れたときに抵抗器R1の両端に生じる電圧降下をイオン電流検出信号として取り出すための検出端子2fが直流電源7と抵抗器R1との接続点から外部に導出されている。
【0033】
図示の例では、イオン電流通電用直流電源7と、イオン電流通電用ダイオードD2と、抵抗器(電流制限素子)R1とにより、イオン電流通電検出回路8が構成されている。その他の点は図3に示した従来の内燃機関用点火装置と同様に構成されている。
【0034】
図1に示した点火装置においても、内燃機関の点火時期より前のタイミングで一次電流制御用スイッチ201Aを構成するトランジスタTR1がオン状態にされる。これにより点火電源3から点火コイルの一次コイルW1と一次電流制御用スイッチ201Aとを通して一次電流I1が流れる。内燃機関の点火時期が検出されると、スイッチ制御回路201Bが一次電流制御用スイッチ201Aをオフ状態にするため、点火コイル1を流れていた一次電流が遮断され、点火コイルの二次コイルW2に点火用高電圧が誘起する。この点火用高電圧は点火プラグ4に印加されるため、点火プラグ4で火花放電が生じて機関が点火される。このとき点火コイルの二次電流I2は、二次コイルW2−点火電源3−回路基板のアース回路e1−ダイオードD3−内燃機関側接地電位部e2−点火プラグ4−二次コイルW2の経路で流れる。
【0035】
点火プラグ4で火花放電が生じると、該点火プラグの電極間に存在する混合気がイオン化されるため、直流電源7−ダイオードD2−内燃機関側接地電位部e2−点火プラグ4の電極間−点火コイルの二次コイルW2−直流電源7−回路基板のアース回路e1の経路でイオン電流iが流れ、抵抗器R1の両端にこのイオン電流に相応した大きさの電圧降下が現れる。この電圧降下が検出端子2fからイオン電流検出信号Siとして取り出される。
【0036】
図1に示した点火装置では、一次電流制御回路201が、1対の点火コイル接続端子の一方2bとアース回路との間に設けられて点火コイルの一次コイルに対して直列に接続された一次電流制御用スイッチ201Aと、内燃機関の点火時期よりも前のタイミングで一次電流制御用スイッチ201Aをオン状態にし、点火時期に一次電流制御用スイッチ201Aをオフ状態にするように一次電流制御用スイッチを制御するスイッチ制御回路201Bとを備えた電流遮断形の回路からなっているが、この一次電流制御回路としてコンデンサ放電形の回路を用いる場合にも本発明を適用することができる。
【0037】
一般にコンデンサ放電形の一次電流制御回路は、点火コイルの一次側に設けられて点火電源の出力により充電される点火用コンデンサと、点火信号が与えられたときに導通して点火用コンデンサに蓄積された電荷を点火コイルの一次コイルを通して放電させるように設けられた放電用スイッチと、内燃機関の点火時期に放電用スイッチに点火信号を与える点火時期制御手段とにより構成される。
【0038】
図2は、コンデンサ放電形の一次電流制御回路を用いた点火装置に本発明を適用した例を示したもので、この例では、電源端子2cにダイオードDiのアノードが接続され、ダイオードDiのカソードと電源端子2dとの間に点火用コンデンサCiが接続されている。ダイオードDiと点火用コンデンサCiとの接続点と点火コイル接続端子2aとの間に、アノードを点火用コンデンサCi側に向けたサイリスタThが接続され、点火時期制御手段202からサイリスタThのゲートに点火信号Viが与えられるようになっている。点火コイル接続端子2bは電源端子2dとともに回路基板のアース回路e1に接続され、回路基板のアース回路と外部接地端子2eとの間にカソードを外部接地端子側に向けた二次電流通電用ダイオードD3が接続されている。この例では、サイリスタThにより放電用スイッチが構成されている。
【0039】
イオン電流通電検出回路8は図1に示した例と同様に構成されて、外部接地端子2eと回路基板のアース回路e1との間に接続されている。
【0040】
図2に示した点火装置においては、点火電源3として、内燃機関により駆動される磁石発電機内に設けられたエキサイタコイルLeが用いられ、該エキサイタコイルLeの正の半波の出力電圧でダイオードDiを通して点火用コンデンサCiが図示の極性に充電される。内燃機関の点火時期に点火時期制御回路202がサイリスタThのゲートに点火信号を与えると、サイリスタThがオン状態になって、点火用コンデンサCiに蓄積された電荷を点火コイルの一次コイルW1を通して放電させる。これにより点火コイルの二次コイルW2に点火用高電圧が誘起して点火プラグ4で火花放電が生じ、二次コイルW2−ダイオードD3−点火プラグ4−点火コイルW2の経路で二次電流I2が流れる。このとき直流電源7−ダイオードD2−点火プラグ4−二次コイルW2−回路基板のアース回路e1−抵抗器R1−直流電源7の経路でイオン電流が流れ、検出端子2fと回路基板のアース回路e1との間(抵抗器R1の両端)にイオン電流検出信号Siが得られる。
【0041】
図1及び図2に示した実施形態においては、イオン電流通電用直流電源7を点火ユニット2内に設けているが、この直流電源7は点火ユニットの外部に設けてもよい。また直流電源7はバッテリでもよく、点火電源3の出力などにより電源コンデンサを一方の極性に充電して、該コンデンサの両端に直流電圧を発生させる電源回路からなっていてもよい。
【0042】
図1及び図2に示した実施形態では、回路基板から引き出した検出端子2fを点火ユニットの外部に導出しているが、イオン電流検出信号Siを点火ユニット内で点火時期の制御の目的のためのみに用いる場合には、検出端子2fを外部に導出する必要はない。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、イオン電流の通電と検出とを行うイオン電流通電検出回路の配線を点火ユニット内で完結させることができるため、点火装置を内燃機関に取り付ける際の配線を簡単にすることができ、機関の組立に要するコストを削減することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の点火ユニットを用いた点火装置の回路構成を示した回路図である。
【図2】本発明の他の実施形態の点火ユニットを用いた点火装置の回路構成を示した回路図である。
【図3】従来の点火ユニットを用いた内燃機関用点火装置の回路構成を示した回路図である。
【符号の説明】
1 点火コイル
2 内燃機関用点火ユニット
2a,2b 点火コイル接続端子
2c,2d 点火電源接続端子
2e 外部接続端子
2f 検出端子
201 一次電流制御回路
201A 一次電流制御用スイッチ
201B スイッチ制御回路
202 点火時期制御手段
3 点火電源
4 点火プラグ

Claims (3)

  1. 点火コイルの一次コイルの両端が接続される1対の点火コイル接続端子と、前記点火コイルに一次電流を流すためのエネルギを供給する点火電源が接続される電源端子と、内燃機関側の接地電位部に接続される外部接地端子と、前記点火コイルの一次電流を制御して前記点火コイルの二次コイルに点火用高電圧を誘起させるためにアース回路を有する回路基板に実装されてアース点が前記アース回路に接続された一次電流制御回路とを備えた内燃機関用点火ユニットにおいて、
    前記内燃機関の点火時に流れる前記点火コイルの二次電流に対して順方向の二次電流通電用ダイオードが前記回路基板に実装されて、前記外部接地端子が前記二次電流通電用ダイオードを通して前記回路基板のアース回路に接続され、
    前記点火コイルの二次コイルに接続される点火プラグを通してイオン電流を流すために該点火プラグに直流電圧を印加するイオン電流通電用直流電源が設けられて、該イオン電流通電用直流電源の出力が前記イオン電流に対して順方向のイオン電流通電用ダイオードと電流制限素子とを通して前記外部接地端子と前記アース回路との間に印加され、
    前記イオン電流通電用ダイオード及び電流制限素子は前記一次電流制御回路とともに前記回路基板に実装され、前記イオン電流が流れたときに前記電流制限素子の両端に生じる電圧降下をイオン電流検出信号として取り出すための検出端子が前記回路基板から導出されていること、
    を特徴とする内燃機関用点火ユニット。
  2. 前記一次電流制御回路は、前記1対の点火コイル接続端子の一方と前記アース回路との間に設けられて前記点火コイルの一次コイルに対して直列に接続された一次電流制御用スイッチと、前記内燃機関の点火時期よりも前のタイミングで前記一次電流制御用スイッチをオン状態にし、前記点火時期に前記一次電流制御用スイッチをオフ状態にするように前記一次電流制御用スイッチを制御するスイッチ制御回路とを備えた電流遮断形の回路からなっている請求項1に記載の内燃機関用点火ユニット。
  3. 前記一次電流制御回路は、前記点火コイルの一次側に設けられて前記点火電源の出力により充電される点火用コンデンサと、点火信号が与えられたときに導通して前記点火用コンデンサに蓄積された電荷を前記点火コイルの一次コイルを通して放電させるように設けられた放電用スイッチと、前記内燃機関の点火時期に前記放電用スイッチに点火信号を与える点火時期制御手段とを備えたコンデンサ放電形の回路からなっている請求項1に記載の内燃機関用点火ユニット。
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