JP2565545Y2 - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

内燃機関用点火装置

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JP2565545Y2
JP2565545Y2 JP6374692U JP6374692U JP2565545Y2 JP 2565545 Y2 JP2565545 Y2 JP 2565545Y2 JP 6374692 U JP6374692 U JP 6374692U JP 6374692 U JP6374692 U JP 6374692U JP 2565545 Y2 JP2565545 Y2 JP 2565545Y2
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知之 小川
博康 仁藤
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国産電機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、バイメタルスイッチ等
の感熱スイッチを用いて機関が過熱したときに点火動作
を停止させるようにした内燃機関用点火装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に内燃機関用点火装置は、1次コイ
ル及び2次コイルの一端が接地された点火コイルと該点
火コイルの1次電流を制御することにより点火コイルの
2次コイルに点火用高電圧を誘起させる1次電流制御回
路とを備えた点火回路と、内燃機関の気筒に取付けられ
て点火コイルの2次コイルの非接地側端子に高圧コード
を通して接続された点火プラグとを備えており、内燃機
関の点火時期に点火コイルの2次コイルに誘起する点火
用高電圧は該2次コイルの非接地側端子を接地に対して
負電位にする極性に設定されている。
【0003】また内燃機関が過熱により破損するのを防
止するため、内燃機関の温度が設定値以上になったとき
に点火動作を停止させて機関を停止させるようにする場
合がある。この場合には、例えば一端が接地されたバイ
メタルスイッチを内燃機関の適宜の箇所に取付けるとと
もに、該バイメタルスイッチの他端を点火回路の適宜の
構成要素の非接地側端子に接続して、機関の温度が設定
値に達してバイメタルスイッチが閉じたときに、該バイ
メタルスイッチを通して点火回路の一部を短絡すること
により点火動作を停止させる。
【0004】図2は1次電流制御回路としてコンデンサ
放電式の回路を用いた点火装置の一例を示したもので、
同図において1は内燃機関に取付けられた磁石発電機内
に設けられた点火電源としてのエキサイタコイル、2は
内燃機関に取付けられた信号発電機内に設けられて機関
の点火時期を定めるための信号を発生する信号コイル、
3は1次コイル3a及び2次コイル3bを有して、両コ
イルの一端が接地された点火コイル、4はエキサイタコ
イル1から点火コイル3の1次側に供給される電流を制
御して点火コイル3の2次コイルに点火用高電圧を誘起
させる1次電流制御回路であり、エキサイタコイル1、
信号コイル2、点火コイル3及び1次電流制御回路4に
より点火回路が構成されている。1次電流制御回路4
は、点火コイルの1次コイル3aの非接地側端子に一端
が接続されたコンデンサ5と、コンデンサ5の他端と接
地間に接続されたサイリスタ6と、コンデンサ5の他端
とエキサイタコイル1の非接地側端子との間にアノード
をエキサイタコイル側に向けて接続されたダイオード7
と、信号コイル2とサイリスタ6のゲートとの間に設け
られた点火時期制御回路8とからなる。
【0005】9は内燃機関10の気筒に取付けられた点
火プラグで、この点火プラグは点火コイルの2次コイル
3bの非接地側端子に高圧コードを通して接続されてい
る。内燃機関10には、該機関の温度が設定値以上にな
ったときに閉じる感熱スイッチとしてバイメタルスイッ
チ11が取付けられ、該バイメタルスイッチ11の一端
は接地されている。バイメタルスイッチの非接地側端子
は点火コイル4の非接地状態にある適宜の箇所に接続さ
れ、該バイメタルスイッチが閉じた際に点火コイル4の
構成要素の一部を短絡することにより点火動作を停止さ
せるようにしている。図示の例では、バイメタルスイッ
チ11の非接地側端子がエキサイタコイル1の非接地側
端子に接続されている。
【0006】図2に示した点火装置において、エキサイ
タコイル1は、機関の回転に同期して交流電圧を出力す
る。エキサイタコイル1が一方の極性の半サイクルの電
圧を誘起すると、該エキサイタコイルからダイオード7
と点火コイルの1次コイル3とを通してコンデンサ5が
図示の極性に充電される。点火時期制御回路8は信号コ
イル2の出力を入力として、内燃機関の点火時期にサイ
リスタ6のゲートに点火信号を与え、該サイリスタ6を
導通させる。サイリスタ6が導通するとコンデンサ5の
電荷がサイリスタ6と点火コイルの1次コイル3aとを
通して放電するため、点火コイルの鉄心中で大きな磁束
変化が生じ、該点火コイルの2次コイル3bに点火用の
高電圧が誘起する。この高電圧は点火プラグ9に印加さ
れるため、該点火プラグに火花が生じ、機関が点火され
る。
【0007】内燃機関の温度が設定値(許容値)以上に
なると、バイメタルスイッチ11が閉じるため、エキサ
イタコイル1が該バイメタルスイッチを通して短絡され
る。エキサイタコイル1が短絡されると、コンデンサ5
の充電が行われなくなるため、点火動作が行われなくな
り、機関は失火して停止する。
【0008】上記の例では、バイメタルスイッチ11の
非接地側端子をエキサイタコイル1の非接地側端子に接
続しているが、該バイメタルスイッチ11の非接地側端
子を点火回路の他の箇所、例えば信号コイル2の非接地
側端子や、サイリスタ6のアノード等に接続するように
してもよい。バイメタルスイッチを接続する箇所は、該
バイメタルスイッチが閉じた際に点火動作を停止させる
ことができる箇所であればどこでもよい。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】内燃機関の点検や修理
を行う際には、図3に示すように、点火プラグ9を機関
10から取り外し、該点火プラグの放電電極を機関のケ
ースに接近させた状態で機関を回転させることにより、
点火プラグの放電電極と機関のケースとの間で放電を生
じさせて、点火火花の発生を確認する場合がある。
【0010】このような方法で点火火花の確認を行う場
合に、たまたま点火プラグを近付けた箇所がバイメタル
スイッチ11の近くであると、点火プラグ9から生じた
放電電流がバイメタルスイッチ11と点火回路とを通し
て流れて点火回路の構成部品が破壊されることがあっ
た。
【0011】本考案の目的は、点火火花の発生を確認す
るために、点火プラグと機関のケースとの間で放電を生
じさせた場合に、放電電流が点火回路側に流れるのを防
止して、点火回路が破損するおそれをなくした内燃機関
用点火装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案は、1次コイル及
び2次コイルの一端が接地された点火コイルと該点火コ
イルの1次電流を制御して内燃機関の点火時期に前記2
次コイルに接地側が正電位になる極性の点火用高電圧を
誘起させる1次電流制御回路とを備えた点火回路と、内
燃機関の気筒に取付けられて点火コイルの2次コイルの
非接地側端子に高圧コードを通して接続された点火プラ
グと、一端が接地された状態で内燃機関に取付けられて
内燃機関の温度が設定値以上になったときに閉じる感熱
スイッチとを備え、感熱スイッチは閉じた際に点火回路
の一部を短絡して該点火回路の動作を停止させるように
該点火回路に接続されている内燃機関用点火装置に係わ
るものである。
【0013】本考案においては、感熱スイッチの非接地
側端子と接地間にアノードを接地側に向けた保護用ダイ
オードを接続した。
【0014】本考案において、感熱スイッチの非接地側
端子の接続箇所は、該感熱スイッチが閉じた際に点火動
作を停止させることができる箇所であればいずれの箇所
でもよい。
【0015】また本考案において、点火回路としては、
コンデンサ放電式の回路や、電流遮断形の回路など任意
の形式のものを用いることができる。
【0016】
【作用】上記のように構成すると、点火火花の発生を確
認するために点火プラグを機関のケースに接近させて放
電を生じさせた際に、放電電流が感熱スイッチに流入し
たとしても、該放電電流は保護用ダイオードを通して点
火回路から側路されるため、点火回路が破壊されるのを
防ぐことができる。
【0017】
【実施例】図1は本考案の実施例を示したもので、同図
において1は内燃機関に取付けられた磁石発電機内に設
けられたエキサイタコイル、2は機関に取付けられた信
号発電機内に設けられた信号コイル、3は一端が接地さ
れた1次コイル3a及び2次コイル3bを有する点火コ
イル、4は点火コイルの1次電流を制御する1次電流制
御回路、9は内燃機関10の気筒に取付けられ、点火コ
イルの2次コイル3bに高圧コードを通して接続された
点火プラグ、11は内燃機関10に取付けられて一端が
接地された感熱スイッチとしてのバイメタルスイッチで
ある。
【0018】本実施例では、バイメタルスイッチ11の
非接地側端子がカソードを該バイメタルスイッチ側に向
けたダイオード12を通して1次電流制御回路4の適宜
の箇所に接続されている。またバイメタルスイッチ11
の非接地側端子と接地間に、アノードを接地側に向けた
保護用ダイオード13が接続されている。
【0019】1次電流制御回路4は図2に示したような
コンデンサ放電式の回路でもよく、電流遮断式の回路で
もよい。電流遮断式の回路は例えば、エキサイタコイル
1及び点火コイルの1次コイル3aに対してコレクタエ
ミッタ間回路が並列に接続されてエキサイタコイルが一
方の半サイクルの電圧を出力したときに該エキサイタコ
イル側からベース電流が与えられて導通するトランジス
タスイッチと、内燃機関の点火時期に該トランジスタス
イッチを遮断状態にする遮断回路とにより構成される。
この場合、点火コイルを磁石発電機内に設けることによ
りエキサイタコイルを省略することもある。更にトラン
ジスタスイッチの両端の電圧を検出して、該検出電圧が
設定値に達したときにトランジスタスイッチを遮断する
ように遮断回路を構成することにより信号コイル2を省
略する場合もある。
【0020】1次電流制御回路4としてコンデンサ放電
式の回路を用いる場合、信号コイル2を省略してエキサ
イタコイル1の出力で点火信号を得るようにする場合も
ある。点火回路についてのこれらの種々の変形はいずれ
も周知のものであるので、それぞれの詳細な説明は省略
する。
【0021】図1に示したように、保護用ダイオード1
3を接続すると、点火プラグ9を機関10から取り外し
て、該点火プラグ9を機関のケースに接近させて、該点
火プラグと機関のケースとの間で放電を行わせた場合
に、万一放電電流がバイメタルスイッチ11に流入した
としても、該放電電流は接地側からダイオード13を通
して点火プラグ9側に流れ、点火回路からは側路される
ため、点火回路の構成部品が高圧放電電流により破壊さ
れるおそれをなくすことができる。
【0022】上記のように、バイメタルスイッチ11を
ダイオード12を通して点火回路に接続するようにする
と、放電電流が点火回路側に流れるのを確実に阻止でき
るが、放電電流に対してバイメタルスイッチ11から点
火回路側を見たインピーダンスが十分に高い場合にはダ
イオード12を省略することができる。
【0023】上記の説明では感熱スイッチとしてバイメ
タルスイッチを用いたが、ワックスの熱膨張により接点
を閉じるようにしたワックスタイプの感熱スイッチな
ど、他の形式の感熱スイッチを用いることもできる。
【0024】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、感熱ス
イッチの非接地側端子と接地間にアノードを接地側に向
けた保護用ダイオードを接続したので、点火火花の発生
を確認するために点火プラグを機関のケースに接近させ
て放電を生じさせた際に、放電電流が感熱スイッチを通
して点火回路側に流れるのを防ぐことができ、該放電電
流により点火回路が破壊されるのを防ぐことができる利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す回路図である。
【図2】従来例を示す回路図である。
【図3】図2の従来例において、点火火花の確認を行っ
ている状態を示した回路図である。
【符号の説明】
1 エキサイタコイル 2 信号コイル 3 点火コイル 3a 1次コイル 3b 2次コイル 4 1次電流制御回路 9 点火プラグ 10 内燃機関 11 バイメタルスイッチ 13 保護用ダイオード

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次コイル及び2次コイルの一端が接地
    された点火コイルと該点火コイルの1次電流を制御して
    内燃機関の点火時期に前記2次コイルに接地側が正電位
    になる極性の点火用高電圧を誘起させる1次電流制御回
    路とを備えた点火回路と、内燃機関の気筒に取付けられ
    て前記点火コイルの2次コイルの非接地側端子に高圧コ
    ードを通して接続された点火プラグと、一端が接地され
    た状態で前記内燃機関に取付けられて内燃機関の温度が
    設定値以上になったときに閉じる感熱スイッチとを備
    え、前記感熱スイッチは閉じた際に前記点火回路の一部
    を短絡して該点火回路の動作を停止させるように該点火
    回路に接続されている内燃機関用点火装置において、 前記感熱スイッチの非接地側端子と接地間にアノードを
    接地側に向けた保護用ダイオードを接続したことを特徴
    とする内燃機関用点火装置。
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