JP4296674B2 - 自穿孔ねじ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術】
本発明は特に塗装膜などで覆われた外装材を取り付ける為に用いる為の自穿孔ねじに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、窯業系、木質系外装材を取り付けにあたっては様々なねじが用いられていた。この取り付け方法として、この外装材の表面側からねじを螺入させ木材などの下地材に固定する施工が一般的である。また螺入後、タッチアップ処理と呼ばれるパテ処理を行うため、一般的にねじ頭部が外装材へ沈み込む様にして打ち込まれていた。
【0003】
しかし、従来の自穿孔ねじでは、外装材に螺入する場合、螺入が進むにつれ、ねじ部に沿って外装材が引き上げられ、ねじ部周辺が脆くなることがある。さらにねじ頭部が外装材に沈み込ませる場合は、図11に示す、一般にフレキ頭と呼ばれるリブ付の頭形状のねじが用いられる。
【0004】
しかし、螺入によってねじ部周辺が脆い状態となり、さらにフレキ頭を沈みこませようとした場合、ねじ部周辺の脆くなった部分を表面塗装膜の上からリブが掻き回し、引きずりながら沈む事となる。この結果、ねじ頭部周辺の塗装膜を引き裂き、後処理のタッチアップ処理の妨げとなるばかりか、外装材の美観を損なうという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明ではねじ螺入によって外装材の表面塗装膜を引き裂くことなく、また螺入による外装材のねじ部周辺を脆くすることがない自穿孔ねじを提供することにある。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
上記のような課題を解決する為、請求項1の発明はドライバビットが嵌合する十字穴付の皿状頭部と、雄ねじを設けた軸部と、先鋭なる先端部を有するねじにおいて、軸部外周面に頭部下から軸部の途中まで一条ねじを成形した第一ねじ部と、前記第一ねじ部の終端から先端部に向かって、前記第一ねじ部の一条ねじ外径より大きな外径に成形した高いねじ山と、前記第一ねじ部の一条ねじ外径より小さな外径に成形した低いねじ山とからなる二条ねじを成形した第二のねじ部を設け、ねじ螺入によって外装材の表面塗装膜を引き裂くことなく、また螺入によって外装材のねじ部周辺を脆くすることがないように、第一ねじ部のリードと第二ねじ部のリードは不一致で且つ第一ねじ部のピッチと第二ねじ部のピッチがほぼ一致する構成とし、前記第二ねじ部は先端部付近にてねじ山が先端部に向かって徐々に低くなるように成形した構成を採用したものである。
【0007】
請求項2の発明は請求項1に記載の自穿孔ねじにおいて第一ねじ部と第二ねじ部の低い山を連続して成形した構成を採用したものである。
【0008】
請求項3の発明は請求項1に記載の自穿孔ねじにおいて第一ねじ部と第二ねじ部の高い山を連続して成形した構成を採用したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図事例と共に説明する。本発明の自穿孔ねじは図1に示すようにドライバビット10が嵌合する十字穴付の皿状頭部1と、雄ねじを設けた軸部2と、先鋭なる先端部3を有するねじにおいて、軸部2外周面に頭部下から軸部2の途中まで一条ねじ4を成形した第一ねじ部5と、前記第一ねじ部5の終端から先端部3に向かって前記第一ねじ部5一条ねじの外径6より大きな外径に成形した高いねじ山7と、前記第一ねじ部5一条ねじの外径より小さな外径に成形した低いねじ山8とからなる二条ねじを成形した第二ねじ部9を設け、ねじ螺入によって外装材の表面塗装膜を引き裂くことなく、また螺入によって外装材のねじ部周辺を脆くすることがないように、第一ねじ部のリード16と第二ねじ部のリード17は不一致で且つ第一ねじ部のピッチ22と第二ねじ部のピッチ23がほぼ一致する構成とし、前記第二ねじ部9は先端部3付近にてねじ山が先端部3に向かって徐々に低くなる様になる構成を採用したものである。
【0010】
実際の使用にあたり表面に厚い塗装膜を持つ外装材に螺入してゆく流れについて説明を行う。まず図2、図4のように電動工具などに取り付けられたドライバビット10を本発明の自穿孔ねじの十字穴11に嵌合させる。嵌合後、先端部3を表面被膜13を有する外装材12の表面被膜13にあて、電動工具等の動力を利用し螺入してゆく。
【0011】
ドライバビット10の回転が始まると本発明の自穿孔ねじの先端部3から螺入が始まる。ドライバビット10の回転直後は螺入の反作用力が小さく表面塗膜13の浮き上がりは少ない。したがって螺入に伴いねじ部周辺を脆くすることは少ない。しかし、図3のように第一ねじ部5に掛からない程度まで螺入が進むと外装材12内部では螺入に対する反作用力14が大きくなる。この結果、図5のように外装材12内部では、第二ねじ部9の高いねじ山7と低いねじ山8に沿ってねじ周辺部が螺入とは反対方向15に引っ張られてゆく。
【0012】
その後、螺入される第一ねじ部5の外径は第二ねじ部9の高いねじ山7の外径よりも低い為、反対方向15への引っ張られる力が弱めることができる。
【0013】
さらに、螺入される第一ねじ部のリード16は図1のように第二ねじ部のリード17より短いリードにて構成されている。よって軸部2が一回転当りに進む距離を比較すると第一ねじ部5のほうが少ない。その上、第一ねじ部5のねじ外径6は第二ねじ部9の高いねじ山7の外径よりも低く、また第二ねじ部9の低いねじ山8の外径よりも高い。
【0014】
この結果、図6のように、第一ねじ部5が外装材12に螺入していくと、これまで図5では第二ねじ部9の高いねじ山7と低いねじ山8によって螺入とは反対方向15に引っ張りあげられ表面塗膜が、図7に示すように第一ねじ部5の一条ねじ4によって螺入方向に引きずり込まれるようになり、外装材12内部に押し戻された形状となってゆく。
【0015】
さらに、図8のように十字穴付の皿状頭部1が外装材の表面塗膜13に接する頃には第二ねじ部9によって引っ張りあげられていた部分は、ほぼ元の状態に戻ってくる。一方で軸部2の螺入に伴い、軸部2周辺の外装材12内部ではほぐされ、脆くなった状態となっている。この様な状態ゆえ、簡単に沈むことができる。また皿頭形状ゆえ、図11に示すねじを使用した場合に起きるリブ21により外装材表面を引っかき回すような事も起こらず、表面塗膜を傷つける事も少ない。
【0016】
さらに、請求項2の発明においては第二ねじ部9の低いねじ山8と第一ねじ部1の一条ねじが連続している事で、第二ねじ部9から第一ねじ部5への移行の時、ねじ不連続によって発生する衝撃を抑える事で螺入をスムースに行う事が可能となり外装材に対する衝撃を抑え、さらに外装材を傷つけることなく頭部を沈みこませることができる。
【0017】
同様に、請求項3の発明においては第二ねじ部9の高い山7と第一ねじ部1の一条ねじが連続している事で、第二ねじ部9から第一ねじ部5への移行の時、ねじ不連続によって発生する衝撃を抑える事で螺入をスムースに行う事が可能となり外装材に対する衝撃を抑え、さらに外装材を傷つけることなく頭部を沈みこませることができる。
【発明の効果】
以上のように、この発明による自穿孔ねじを用いることで外装材を脆くすることなく、その上、自穿孔ねじの頭部周辺22の塗装膜を掻き回し、引きずりながら沈み込む事を抑制でき、後処理のタッチアップ処理を行いやすくするとともに、外装材の美観を損なう事を防ぐという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自穿孔ねじの形態を示す正面図である。
【図2】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図3】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図4】本発明の自穿孔ねじの平面図である。
【図5】本発明の実施形態を示す部分拡大図である。
【図6】本発明の実施の形態を示す正面図である。
【図7】本発明の実施の形態を示す部分拡大図である。
【図8】本発明の実施の形態を示す正面図である。
【図9】従来の自穿孔ねじの外装材に取り付けた場合での納まりの正面図である。
【図10】本発明の他の自穿孔ねじの形態を示す平面図である。
【図11】従来の自穿孔ねじの形態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 十字穴付の皿状頭部
2 軸部
3 先端部
4 一条ねじ
5 第一ねじ部
6 第一ねじ部のねじ外径
7 高いねじ山
8 低いねじ山
9 第二のねじ部
10 ドライバビット
11 十字穴
12 外装材
13 表面塗膜
14 反作用力
15 反対方向
16 第一ねじ部のリード
17 第二ねじ部のリード
18 木材
19 十字穴付の皿状頭部の首下途中面
20 首部
21 リブ
22 第一ねじ部のピッチ
23 第二ねじ部のピッチ
Claims (3)
- ドライバビットが嵌合する十字穴付の皿状頭部と、雄ねじを設けた軸部と、先鋭なる先端部を有するねじにおいて、軸部外周面に頭部下から軸部の途中まで一条ねじを成形した第一ねじ部と、前記第一ねじ部の終端から先端部に向かって前記第一ねじ部の一条ねじ外径より大きな外径に成形した高いねじ山と、前記第一ねじ部の一条ねじ外径より小さな外径に成形した低いねじ山とからなる二条ねじを成形した第二のねじ部を設け、ねじ螺入によって外装材の表面塗装膜を引き裂くことなく、また螺入によって外装材のねじ部周辺を脆くすることがないように、第一ねじ部のリードと第二ねじ部のリードは不一致で且つ第一ねじ部のピッチと第二ねじ部のピッチがほぼ一致する構成とし、前記第二ねじ部は先端部付近にてねじ山が先端部に向かって徐々に低くなるように成形した事を特徴とする自穿孔ねじ。
- 請求項1に記載の自穿孔ねじにおいて、第一ねじ部と第二ねじ部の低いねじ山を連続して成形した事を特徴とする自穿孔ねじ。
- 請求項1に記載の自穿孔ねじにおいて、第一ねじ部と第二ねじ部の高いねじ山を連続して成形した事を特徴とする自穿孔ねじ。
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