JP4192387B2 - 薄肉板金接合用ドリリングネジ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は薄肉の板金を接合するためのドリリングネジに関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】
この種のドリリングネジは、例えば図4(a) に示されるように上方又は下方に開口する断面門形の板金製長尺ランナー11の溝内に板金製の角筒形スタッド12を立て、ランナー11の側壁からスタッド12の側面にねじ込んでランナー11とスタッド12とを接合する場合などに使用される。このように、金属の板金同士をネジBで接合する場合、従来は次に示すような問題があった。
(1) 2枚目の板金10をドリリングしているときに1枚目の板金9がねじ込まれると、同図(b) のように、ドリリングネジBと板金9、10との間にバーリングによる盛り上がり13が発生し、ネジBの頭部が不陸となり、板金9の表面から浮いてしまう。ねじ込み終了時には板金表面とネジの頭部の上面との間の間隔が1mm以下になるのが望ましいが、バリができると、ドリリングネジの頭部は1mm以上突出するので、ランナーの外に配設するパネルが浮いてしまうという状態が発生する。
(2) 先端が丸く滑りやすいので、不安定で、ドリリングに時間がかかり、ドリリング時に倒れてねじ込み不良が生じやすい。
(3) 板金にドリリングする場合、ドリリングネジが1枚目の板金9を抜け、2枚目の板金10にドリリングされるとき、1枚目の板金9がねじ込まれるが、2枚目の板金10のドリリングの抵抗が1枚目のねじ込みに対するブレーキとなり、高速回転でねじ込むと、1枚目が雌ねじ破壊(いわゆるネジバカ)を起こしたり、1枚目のみをねじ込んでいくため、1枚面と2枚目の隙間が開いてしまい、その隙間に2枚目をドリリングする際に生じたバーリング13や粉14が詰まってしまうことがある。そのため、板金同士の間に隙間が発生し、緩みの原因となる。
【0003】
本発明は上記問題点を解消し、バーリングによる影響をできる限り小さくして頭部の浮きが十分に小さく、また金属の板金同士を密着した状態で接合することができる金属製板金接合用ドリリングネジを提供することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係る薄肉板金接合用ドリリングネジは、頭部に向って拡径する首下部と、首下部に続く胴部と、胴部に続く先端平行部と、先端平行部に続く先端テーパー部とからなって同じ厚さの2枚の薄肉の板金を接合する薄肉板金接合用ネジであって、上記先端テーパー部のネジの谷部分を結ぶテーパー角度を22°以下、先端部のアールは半径0.25mm以下とし、かつネジ山の高さを胴部>先端平行部>先端テーパー部の順とし、ネジのピッチを上記板金の1枚分の板厚とほぼ同じにしたことを特徴とする。
【0005】
なお、前記ドリリングネジは2条ネジとするのが好ましい。
【0006】
また、前記ドリリングネジには、最先端部から施工される板金の板厚とほぼ同じ寸法分のねじ無し部を形成するのが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る薄肉板金接合用ドリリングネジの正面図を示す。このドリリングネジAは、頭部1と、頭部1に向かって拡径する首下部2と、首下部2に続く胴部3と、胴部3に続く先端平行部4と、先端平行部4に続く先端テーパー部5とから構成されている。
【0008】
頭部1の表面にはドライバに係合するための十字溝6が形成されている。また、胴部3は首下部2に続く平行部3aと先端平行部4に続くテーパー部3bとから成っている。先端平行部4は胴部3のテーパー部3bと先端テーパー部5との間に形成されている。
【0009】
首下部2は、頭部に向かい徐々に径を大きくしたテーパー状に形成されており、締め付け終了時に締め付けトルクが大きくなり、いわゆるネジバカの発生が防止されるようになっている。
【0010】
ドリリングネジAの軸径は、首下部2が胴部3側に向かって断面がテーパー状に絞られ、首下部2の下部は胴部3に続き、胴部3の上部は同径で、胴部3の下部は先端側に向かってテーパー状に絞られ、同径の先端平行部4に連続する。先端平行部4の下部は先端に向かって断面がクサビ状で、先端部は鋭利に尖るように形成されている。
【0011】
また、ネジ山の高さは
胴部3>先端平行部4>先端テーパー部5
の順となるように形成され、先端部7にはアールが付けられている。
【0012】
さらに、首下部2、胴部3及び先端テーパー部5の各部のネジ山8の高さは先端側から頭部1側に移行するにしたがって徐々に大きくなるように形成されている。先端部7の小径アール部から頭部1側へ被締結材である板金の板厚とほぼ同じ寸法の部分にはネジ山8は形成されていない。これにより、より小さい押圧力で先端部7が板金を貫通できるようにするためである。
【0013】
先端テーパー部5のネジの谷部分のテーパー角度α1は、板金と接触する面積をより小さくするため、22°以下に設定されている。また、先端部7のアール(丸み)の半径は0.25mm以下に設定されている。打ち込み時に先端負けが発生せず、通常にスクリュードライバでねじ込んでもドリリングできるようにするためである。
【0014】
なお、ネジ山8の数は22山相当とするのが好ましい。条数は、板金とドリリングネジAが対称に釣り合うようにするため2条とするのがよい。
【0015】
図1に示したドリリングネジAの軸径は次のようになっている。すなわち、首下部2の軸径は、上端が3.2mm、下端が2.6mmであり、胴部3の平行部3aの軸径は2.6mm、テーパー部3bの下端は2.3mmとなっている。
【0016】
また、胴部3の平行部3aとテーパー部3bとの間におけるネジの山部分を結ぶテーパー角度β1は33°であり、テーパー部3bの谷部分を結ぶテーパー角度β2は9°である。また、先端テーパー部5のネジの谷部分のテーパー角度α1は20°であり、ネジの山部分のテーパー角度α2は24°である。
【0017】
さらに、先端部7のアールは0.2mmとなっている。ネジ山8の高さは、先端平行部4のa部で約0.27mm、胴部3の平行部3aのb部で約0.62mm、首下部2のc部で約0.7mmとなっている。
【0018】
さらに、板金の厚みは0.35〜0.6mmと薄いため、ドリリングネジAの隣り合う山と山(又は谷と谷)の間のピッチhを板厚とほぼ同じにした。
【0019】
次に、上記ドリリングネジAを使って図2及び図3のように2枚の薄肉板金9、10をドリリングすると、先端部7のアールは小さいので、スクリュードライバにより通常の5Kg・cm 以下の力で先端負けすることなしに十分に容易に突き刺すことができる。そして、先端テーパー部5のネジの谷部分のテーパー角度α1は22°以下で鋭利になっており、板金9、10と接触する面積が小さいため、1枚目の板金9を突き抜けるとほとんど同時に2枚目の板金10もドリリングする。
【0020】
このように、2枚の板金9、10を速やかにほとんど同時に穴あけするから、ドリリング時間が短く、2枚目板金10のドリリングの抵抗が1枚目の板金9のねじ込みに対するブレーキとならないため、雌ネジが破壊されることがなく、両板9、10金間に隙間もあかない。したがって、板金9と板金10との間にバリが残らず、両板金は密着し、接合の安定性がよく、緩みの発生を有効に防止することができる。
【0021】
ネジ山8の高さは先端側から頭部1側に移行するにしたがって徐々に大きくなるように形成されているから、板金9、10の変形に従い、徐々に穴をあけていくため、バーリングが小さく、しかも2枚の板金がねじ込み方向に変形している途中にドリリングしているため、バーリングが板金表面に浮いてこない。したがって、盛り上りが生じない。したがって、頭部1と1枚目の板金との間の隙間があくことがないから、図3に示されるように、ねじ込み終了時に板金表面とネジの頭部1の上面との間の間隔を1mm以下に納めることができる。
【0022】
なお、ドリリングネジAのピッチhを板厚とほぼ同じにすることにより、同図に示すように2枚の板金9、10がそれぞれドリリングネジAの谷部分に入り込むので、板金とドリリングネジAとの間の隙間が空きにくくなり、必要な締め付けトルクが得やすくなり、また2条ネジにすることによりドリリングネジAと板金とが対称的に釣り合うため、接合耐力が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄肉板金接合用ドリリングネジの正面図
【図2】上記ドリリングネジによるねじ込み開始時の状態の拡大図
【図3】上記ドリリングネジによるねじ込み終了時の状態の拡大図
【図4】 (a) (b) は従来のドリリングネジの使用態様及びねじ込み態様を示す説明図
【符号の説明】
1 頭部
2 首下部
3 胴部
4 先端平行部
5 先端テーパー部
8 ネジ山

Claims (3)

  1. 頭部に向って拡径する首下部と、首下部に続く胴部と、胴部に続く先端平行部と、先端平行部に続く先端テーパー部とからなって同じ厚さの2枚の薄肉の板金を接合する薄肉板金接合用ネジであって、
    上記先端テーパー部のネジの谷部分を結ぶテーパー角度を22°以下、先端部のアールは半径0.25mm以下とし、かつ
    ネジ山の高さを胴部>先端平行部>先端テーパー部
    の順とし、ネジのピッチを上記板金の1枚分の板厚とほぼ同じにした
    ことを特徴とする薄肉板金接合用ドリリングネジ。
  2. 前記ドリリングネジが2条ネジであることを特徴とする請求項1記載の薄肉板金接合用ドリリングネジ。
  3. 最先端部から施工される板金の板厚とほぼ同じ寸法分のねじ無し部を形成したことを特徴とする請求項1記載の薄肉板金接合用ドリリングネジ。
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