JPS61179185A - 庖丁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は庖丁の改良、特に刀身と柄との結合構造の改良
に関するものである。

従来の庖丁においては５かしめ軸を貫通させるために穿
設された柄の貫通孔と刀身の中子の軸孔を整合させ、し
かも中子に取り付けられた柄がガタつくことのないよう
に、かしめ軸の４軸の径と中子の軸孔と柄の貫通孔の径
とをほぼ同一とし、４軸と離軸とを嵌合してかしめる際
に離軸によって４軸を膨張させて、固定的に結合してい
たのである。ところがこのようなかしめ方であると、か
しめ軸が中子の軸孔を押し広げるので、その部分から中
子に亀裂を生じ、ついには中子が破断するおそれがあっ
たのである。特に、最近は新素材であるセラミックが庖
丁の材料として使用されるようになってきているが、セ
ラミックは圧縮力に対しては大きい強度を有しているの
に対し、引っ張り力に対しては極めて弱いという性質を
有する。

したがって、刀身をセラミックにした場合に、前述のよ
うなかしめ方法を用いると、中子はその軸孔付近で簡単
に破断してしまうのである。

他の従来の庖丁は、金属製の細長棒を中子の後端に溶接
し、この棒の後部にネジ部を設け、柄の後端に設けた締
付はネジと前記捧のネジ部とを螺合させ、締付はネジを
回動させて前記捧を引っ張ることによって刀身と柄とを
結合させていた。

しかしながら、この従来の庖丁では細長い棒と柄とを溶
接しなければならず、新素材であるセラミックには適用
することができなかった。また、何回も締付けているう
ちに、溶接部分が外れるおそれもあったのである。

この発明の実施例を、第１図及び第２図を参照しながら
説明する。図中性さ−１は刀身、２は柄、３は丸棒であ
って仝原型であり、４は締付棒である。柄２は硬タデの
プラスチックや硬質の木材等変形しにくいものを材料と
し、柄２の前方には背割の縦ｉｆｆ　５が形成されてい
る。溝５はその後端部に上部から下部にかけて前方に傾
斜する斜面７を有している。柄２には溝５を通り前記丸
棒３を挿入するための貫通孔６が穿設されている。該貫
通孔６に丸棒３が固定的に取付けられている。刀身１の
中子１３を挿入するＶ「の溝５は第２図に示すように上
部が狭くなっている。

柄２の後端部には尻金１０が固定的に取付けられており
、該尻金１０を含んだ柄２の後半分の縦断面中央部には
その長さ方向に沿って前記溝５に通ずる長孔９が穿設さ
れている。長孔９のうち尻金１０の部分には雌ネジが切
られている。

前記長孔９に挿入される締付棒４は長孔９よりもやや長
く、その後端部にはドライバー溝ＩＩを穿設した頭部１
２を有し、また締付棒４の先端部は半球形を為している
。締付棒４は前記頭部１２に隣接して、前記雌ネジと対
応する雄ネジが切られている。締付棒４にゆるみ止めの
ため、尻金ｌＯと頭部１２の間にはばね座金８が介在し
ている。

刀身１はその後部に中子１３を有する。中子１３の後端
部は柄２の溝５の後端斜面７に対応した斜面１６となっ
ている。この斜面１６には前記締付棒４の先端部によっ
て押圧されるための切欠部１５が形成されており、切欠
部のうち前記締付棒４の先端部が接触する奥の面は前方
に向って上りの傾斜面となっている。

また、中子１３の下縁から後斜め上方に向って凹部１４
が設けられている。該凹部１４の幅は前記丸棒３が通る
広さであり、凹部１４の奥は丸棒３に対応した半円形と
なっている。柄２に固着された丸棒３を中子１３の凹部
１４に入り込ませることにより、中子１３の柄２に対す
る前方への移動は規制される。凹部１４の方向は後方に
斜めでなく、垂直であってもよい。なお、丸棒の位置は
締付棒の位置よりもやや上に存在するのが好ましい。締
付棒４を締めたときに中子１３が、丸棒３を中心に中子
１３に対し反時計回りのモーメントを生じさせるためで
ある。

中子１３を柄２に装着するには、柄２の後側の長孔９内
に締付棒４を引込め、柄２の溝５内に中Ｔ−１３を入れ
、丸棒３を中子１３の下側の凹部１４に入り込ませる。

中子１３が溝５内に収納された後に締付棒４を＋’＋ｆ
進させると、中子１３は前方へ移動しようとするが、丸
棒３が中子Ｉ３の前進を規制するので、中子１３は丸棒
３と締付棒４とによって圧縮され、中子１３は柄２に固
定的に結合される。

本発明は、中子の途中部分と柄との間には、中子−が柄
に対して前方へ移動することを規制するためのト段かり
在し、柄には、中子の後端部がらそ１Ｌを前方へ押圧す
る手段が設けられている庖丁において、柄の途中には溝
を横切る棒が固着されており、中子には前記捧と協働し
て中子の柄に対する前方への移動を規制するための凹部
が中子の下端から上方に向かって設けられているという
構成を有する。

したがって、中子のうち、前記捧が存在する位置と後端
部との間の部分に圧縮力が作用して、柄と中子は固定的
に結合される。そして、中子には圧縮力のみが作用して
、引っ張りカは作用しないので、中子がかしめ軸の膨張
によってその軸孔の部分で破断するおそれがなく、特に
刀身の材料として引っ張り力に弱いセラミックを用いた
場合に、意義を有する。

また、この発明においては、中子の柄に対する前方への
移動を規制する手段として、柄に固着された丸棒を中子
の下端から上方に向かって設けられた凹部に入り込ませ
ているだけなので、刀身の中子の柄への着脱が容易に行
える。

【図面の簡単な説明】

第１１２１．、、この発明の実施例の一部正面縦断面図
第２　ＩＡ、、、柄の斜視図 １９．刀身、２．、、柄、３９８．丸棒、４１．締付棒
５９．溝、９００．長孔、１０．、、尻金、１３．．．
中子＋４．．．凹部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 柄に設けられた溝に刀身の中子が差し込まれ、中子の途
   中部分と柄との間には、中子が柄に対して前方へ移動す
   ることを規制するための手段が存在し、且つ、中子の後
   端部から中子を前方に押圧するための手段が柄に設けら
   れている庖丁において、柄の途中には溝を横切る棒が固
   着されており、中子には前記棒と協働して中子の柄に対
   する前方への移動を規制するための凹部が中子の下端か
   ら上方に向って設けられていることを特徴とする庖丁。