JP2001263324A - 薄肉板金接合用ドリリングネジ - Google Patents
薄肉板金接合用ドリリングネジInfo
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- JP2001263324A JP2001263324A JP2000072336A JP2000072336A JP2001263324A JP 2001263324 A JP2001263324 A JP 2001263324A JP 2000072336 A JP2000072336 A JP 2000072336A JP 2000072336 A JP2000072336 A JP 2000072336A JP 2001263324 A JP2001263324 A JP 2001263324A
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Abstract
頭部1の浮きが十分に小さく、また金属の板金同士を密
着した状態で接合することができる金属製板金接合用ド
リリングネジの提供。 【解決手段】頭部1に向かって拡径する首下部2と、首
下部2に続く胴部3と、胴部3に続く先端平行部4と、
先端平行部4に続く先端テーパー部5とからなる薄肉板
金接合用ネジであって、先端テーパー部5のネジの谷部
分を結ぶテーパー角度を22°以下、先端部7のアール
は0.25以下とし、かつネジ山8の高さを胴部3>先
端平行部4>先端テーパー部5の順とした。
Description
るためのドリリングネジに関する。
例えば図4(a) に示されるように上方又は下方に開口す
る断面門形の板金製長尺ランナー11の溝内に板金製の
角筒形スタッド12を立て、ランナー11の側壁からス
タッド12の側面にねじ込んでランナー11とスタッド
12とを接合する場合などに使用される。このように、
金属の板金同士をネジBで接合する場合、従来は次に示
すような問題があった。 (1) 2枚目の板金10をドリリングしているときに1枚
目の板金9がねじ込まれると、同図(b) のように、ドリ
リングネジBと板金9、10との間にバーリングによる
盛り上がり13が発生し、ネジBの頭部が不陸となり、
板金9の表面から浮いてしまう。ねじ込み終了時には板
金表面とネジの頭部の上面との間の間隔が1mm以下にな
るのが望ましいが、バリができると、ドリリングネジの
頭部は1mm以上突出するので、ランナーの外に配設する
パネルが浮いてしまうという状態が発生する。 (2) 先端が丸く滑りやすいので、不安定で、ドリリング
に時間がかかり、ドリリング時に倒れてねじ込み不良が
生じやすい。 (3) 板金にドリリングする場合、ドリリングネジが1枚
目の板金9を抜け、2枚目の板金10にドリリングされ
るとき、1枚目の板金9がねじ込まれるが、2枚目の板
金10のドリリングの抵抗が1枚目のねじ込みに対する
ブレーキとなり、高速回転でねじ込むと、1枚目が雌ね
じ破壊(いわゆるネジバカ)を起こしたり、1枚目のみ
をねじ込んでいくため、1枚面と2枚目の隙間が開いて
しまい、その隙間に2枚目をドリリングする際に生じた
バーリング13や粉14が詰まってしまうことがある。
そのため、板金同士の間に隙間が発生し、緩みの原因と
なる。
による影響をできる限り小さくして頭部の浮きが十分に
小さく、また金属の板金同士を密着した状態で接合する
ことができる金属製板金接合用ドリリングネジを提供す
ることをその課題とする。
め、本発明に係る薄肉板金接合用ドリリングネジは、頭
部に向かって拡径する首下部と、首下部に続く胴部と、
胴部に続く先端平行部と、先端平行部に続く先端テーパ
ー部とからなる薄肉板金接合用ネジであって、上記先端
テーパー部のネジの谷部分を結ぶテーパー角度を22°
以下、先端部のアールは半径0.25mm以下とし、かつ
ネジ山の高さを胴部>先端平行部>先端テーパー部の順
としたことを特徴とする。
るのが好ましい。
から施工される板金の板厚とほぼ同じ寸法分のねじ無し
部を形成するのが好ましい。
用ドリリングネジの正面図を示す。このドリリングネジ
Aは、頭部1と、頭部1に向かって拡径する首下部2
と、首下部2に続く胴部3と、胴部3に続く先端平行部
4と、先端平行部4に続く先端テーパー部5とから構成
されている。
の十字溝6が形成されている。また、胴部3は首下部2
に続く平行部3aと先端平行部4に続くテーパー部3b
とから成っている。先端平行部4は胴部3のテーパー部
3bと先端テーパー部5との間に形成されている。
くしたテーパー状に形成されており、締め付け終了時に
締め付けトルクが大きくなり、いわゆるネジバカの発生
が防止されるようになっている。
部3側に向かって断面がテーパー状に絞られ、首下部2
の下部は胴部3に続き、胴部3の上部は同径で、胴部3
の下部は先端側に向かってテーパー状に絞られ、同径の
先端平行部4に連続する。先端平行部4の下部は先端に
向かって断面がクサビ状で、先端部は鋭利に尖るように
形成されている。
4>先端テーパー部5の順となるように形成され、先端
部7にはアールが付けられている。
ー部5の各部のネジ山8の高さは先端側から頭部1側に
移行するにしたがって徐々に大きくなるように形成され
ている。先端部7の小径アール部から頭部1側へ被締結
材である板金の板厚とほぼ同じ寸法の部分にはネジ山8
は形成されていない。これにより、より小さい押圧力で
先端部7が板金を貫通できるようにするためである。
ー角度α1は、板金と接触する面積をより小さくするた
め、22°以下に設定されている。また、先端部7のア
ール(丸み)の半径は0.25mm以下に設定されてい
る。打ち込み時に先端負けが発生せず、通常にスクリュ
ードライバでねじ込んでもドリリングできるようにする
ためである。
が好ましい。条数は、板金とドリリングネジAが対称に
釣り合うようにするため2条とするのがよい。
のようになっている。すなわち、首下部2の軸径は、上
端が3.2mm、下端が2.6mmであり、胴部3の平行部
3aの軸径は2.6mm、テーパー部3bの下端は2.3
mmとなっている。
bとの間におけるネジの山部分を結ぶテーパー角度β1
は33°であり、テーパー部3bの谷部分を結ぶテーパ
ー角度β2は9°である。また、先端テーパー部5のネ
ジの谷部分のテーパー角度α1は20°であり、ネジの
山部分のテーパー角度α2は24°である。
っている。ネジ山8の高さは、先端平行部4のa部で約
0.27mm、胴部3の平行部3aのb部で約0.62m
m、首下部2のc部で約0.7mmとなっている。
と薄いため、ドリリングネジAの隣り合う山と山(又は
谷と谷)の間のピッチhを板厚とほぼ同じにした。
及び図3のように2枚の薄肉板金9、10をドリリング
すると、先端部7のアールは小さいので、スクリュード
ライバにより通常の5Kg・cm 以下の力で先端負けするこ
となしに十分に容易に突き刺すことができる。そして、
先端テーパー部5のネジの谷部分のテーパー角度α1は
22°以下で鋭利になっており、板金9、10と接触す
る面積が小さいため、1枚目の板金9を突き抜けるとほ
とんど同時に2枚目の板金10もドリリングする。
にほとんど同時に穴あけするから、ドリリング時間が短
く、2枚目板金10のドリリングの抵抗が1枚目の板金
9のねじ込みに対するブレーキとならないため、雌ネジ
が破壊されることがなく、両板9、10金間に隙間もあ
かない。したがって、板金9と板金10との間にバリが
残らず、両板金は密着し、接合の安定性がよく、緩みの
発生を有効に防止することができる。
行するにしたがって徐々に大きくなるように形成されて
いるから、板金9、10の変形に従い、徐々に穴をあけ
ていくため、バーリングが小さく、しかも2枚の板金が
ねじ込み方向に変形している途中にドリリングしている
ため、バーリングが板金表面に浮いてこない。したがっ
て、盛り上りが生じない。したがって、頭部1と1枚目
の板金との間の隙間があくことがないから、図3に示さ
れるように、ねじ込み終了時に板金表面とネジの頭部1
の上面との間の間隔を1mm以下に納めることができる。
とほぼ同じにすることにより、同図に示すように2枚の
板金9、10がそれぞれドリリングネジAの谷部分に入
り込むので、板金とドリリングネジAとの間の隙間が空
きにくくなり、必要な締め付けトルクが得やすくなり、
また2条ネジにすることによりドリリングネジAと板金
とが対称的に釣り合うため、接合耐力が安定する。
正面図
態の拡大図
態の拡大図
びねじ込み態様を示す説明図
Claims (3)
- 【請求項1】 頭部に向かって拡径する首下部と、首下
部に続く胴部と、胴部に続く先端平行部と、先端平行部
に続く先端テーパー部とからなる薄肉板金接合用ネジで
あって、 上記先端テーパー部のネジの谷部分を結ぶテーパー角度
を22°以下、先端部のアールは半径0.25mm以下と
し、かつネジ山の高さを胴部>先端平行部>先端テーパ
ー部の順としたことを特徴とする薄肉板金接合用ドリリ
ングネジ。 - 【請求項2】 前記ドリリングネジが2条ネジであるこ
とを特徴とする請求項1記載の薄肉板金接合用ドリリン
グネジ。 - 【請求項3】 最先端部から施工される板金の板厚とほ
ぼ同じ寸法分のねじ無し部を形成したことを特徴とする
請求項1記載の薄肉板金接合用ドリリングネジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000072336A JP4192387B2 (ja) | 2000-03-15 | 2000-03-15 | 薄肉板金接合用ドリリングネジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000072336A JP4192387B2 (ja) | 2000-03-15 | 2000-03-15 | 薄肉板金接合用ドリリングネジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001263324A true JP2001263324A (ja) | 2001-09-26 |
JP4192387B2 JP4192387B2 (ja) | 2008-12-10 |
Family
ID=18590765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000072336A Expired - Lifetime JP4192387B2 (ja) | 2000-03-15 | 2000-03-15 | 薄肉板金接合用ドリリングネジ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4192387B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005299859A (ja) * | 2004-04-14 | 2005-10-27 | Meira Corp | タッピングねじおよび該タッピングねじを用いた薄板への部品取付方法 |
JP2011208771A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Max Co Ltd | ドリリングネジ |
JP2013181610A (ja) * | 2012-03-02 | 2013-09-12 | Miyazaki Prefecture | 軽軟材用テーパーねじ |
JP6424288B1 (ja) * | 2018-05-17 | 2018-11-14 | 三晃金属工業株式会社 | ドリルビス |
KR102107783B1 (ko) * | 2019-11-28 | 2020-05-07 | 주식회사 명보테크 | 3단 구성을 갖는 나사 |
-
2000
- 2000-03-15 JP JP2000072336A patent/JP4192387B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2005299859A (ja) * | 2004-04-14 | 2005-10-27 | Meira Corp | タッピングねじおよび該タッピングねじを用いた薄板への部品取付方法 |
JP4563067B2 (ja) * | 2004-04-14 | 2010-10-13 | メイラ株式会社 | タッピングねじ |
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---|---|
JP4192387B2 (ja) | 2008-12-10 |
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