JP4296199B2 - 血圧測定器の膨張式カフの内圧を制御するための装置および方法 - Google Patents

血圧測定器の膨張式カフの内圧を制御するための装置および方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4296199B2
JP4296199B2 JP2006535902A JP2006535902A JP4296199B2 JP 4296199 B2 JP4296199 B2 JP 4296199B2 JP 2006535902 A JP2006535902 A JP 2006535902A JP 2006535902 A JP2006535902 A JP 2006535902A JP 4296199 B2 JP4296199 B2 JP 4296199B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
pressure
cuff
control loop
plethysmograph
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006535902A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007508872A (ja
Inventor
フォルティン,ユルゲン
グリュレンベルガー,ルパート
ハッカー,アレクサンダー
スクラーバル,ファルコ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CNSystems Medizintechnik AG
Original Assignee
CNSystems Medizintechnik AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CNSystems Medizintechnik AG filed Critical CNSystems Medizintechnik AG
Publication of JP2007508872A publication Critical patent/JP2007508872A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4296199B2 publication Critical patent/JP4296199B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/02Detecting, measuring or recording pulse, heart rate, blood pressure or blood flow; Combined pulse/heart-rate/blood pressure determination; Evaluating a cardiovascular condition not otherwise provided for, e.g. using combinations of techniques provided for in this group with electrocardiography or electroauscultation; Heart catheters for measuring blood pressure
    • A61B5/021Measuring pressure in heart or blood vessels
    • A61B5/022Measuring pressure in heart or blood vessels by applying pressure to close blood vessels, e.g. against the skin; Ophthalmodynamometers
    • A61B5/0225Measuring pressure in heart or blood vessels by applying pressure to close blood vessels, e.g. against the skin; Ophthalmodynamometers the pressure being controlled by electric signals, e.g. derived from Korotkoff sounds
    • A61B5/02255Measuring pressure in heart or blood vessels by applying pressure to close blood vessels, e.g. against the skin; Ophthalmodynamometers the pressure being controlled by electric signals, e.g. derived from Korotkoff sounds the pressure being controlled by plethysmographic signals, e.g. derived from optical sensors

Description

本発明は、プレチスモグラフセンサ手段を有し、プレチスモグラフ信号PGとカフ圧力信号BPとが検出される血圧測定器の少なくとも1つの膨張式カフ、好ましくはフィンガーカフの内圧を制御するための装置および方法に関する。
科学者および研究者らは長年、非観血的(非侵襲的)方法による動脈血圧の連続的検出に取り組んできている。すでに1942年にアール・ワグナー(R.Wagner)、ミュンヘン、は撓骨動脈においていわゆる“Vascular Unloading Technique”− 血管壁緊張除去法 − を用いて動脈血圧を記録し得る機械システムを紹介した(ワグナー アール(Wagner R)“ヒトの連続的血圧記録の方法および結果[Methodik und Ergebnisse fortlaufender Blutdruckschreibung am Menschen]”、Leipzig、Georg Thieme Verlag、1942; ワグナー アール(Wagner R.)ほか“ヒトの血圧の連続的記録を行うための簡易な方法[Vereinfachtes Verfahren zur fortlaufenden Aufschrift des Blutdruckes beim Menschen]”、Zschr.Biol.112、1960)。1973年にジェイ・ペナス(J.Penaz)、ドレスデン、によって紹介された血圧の非観血的測定を行うための方法(第10回・国際医学・生物工学会議要録[Digest of the 10th International Conference on Medical and Biological Engineering]、1973 Dresden)も同じくVascular Unloading Techniqueを利用している。これにより初めて、たとえ短いものでしかなかったにせよ、電気空気制御ループ(回路)を用いて動脈内血圧の連続的記録を行うことが可能となった。この方法において、指に光が透光され、透光によって記録された本来脈動的な流れが定維持されるように、サーボ制御によって指に圧力が印加される。
この方法は原理的に以下の制御ループを提示している:動脈が存在する人体の四肢たとえば指、手首または側頭部が光源によって透光される。この四肢(たとえば指)を透過するかまたは四肢にある骨によって反射(たとえば手首、側頭部)される光は適切な光検出器によって記録されると共に四肢の血量の反転尺度を表している(プレチスモグラフ信号PG)。四肢の血量が多ければ多いほど、多くの光が吸収され、プレチスモグラフ信号PGは小さくなる。PGは差動増幅器によってその平均値が取り除かれて、制御器に与えられる。Penazの場合には、この制御器はいわゆる比例[roportional]・積分[ntegral]・微分[ifferential](PID)特性を有している。PID制御器によって形成された調整値は増幅されて、動作点(Setpoint SP)に加算され、光によって透過された四肢に作用するカフ内部の圧力を生み出すサーボ弁または比例弁に与えられる。制御条件はプレチスモグラフ信号PGが一定時間にわたって印加圧力によって定維持されるように定められる。収縮期において心臓が多くの血液を四肢に送出し、PGが低下する傾向を示す場合には、PID制御器はその調整値を引上げ、カフ内の圧力は余分な血液が押し出されてPGが再び平衡させられるまで上昇する。逆に、拡張期において、心臓が充填相にあるため、四肢に流れ込む血量が少なくなり、したがって、PGが上昇する場合には、PID制御器はその調整値を引下げ、これによって指に印加される圧力を低減させる。したがって、プレチスモグラフ信号PGはコンスタントのままである。PGと共に四肢の血量が一定時間にわたってコンスタントのままであるというこの制御条件によって、動脈内圧力と外側の印加圧力との間の圧力差(いわゆる経壁圧)はゼロに等しい。したがって、外側の印加圧力つまりカフ圧力BPは四肢の動脈内圧力に一致している。これは、それゆえ、圧力センサないしマノメータによって間接的に測定することができる。
上記のPenaz法の記述において、制御ループはいわゆる“クローズドループ”モードにある。ただし、制御ループは開放されることも可能であり(オープンループ)、その際には、PID制御器の調整値は動作点(Setpoint;SP)に加算されない。それゆえ、カフ内の圧力はプレチスモグラフ信号PGとは無関係であり、動作点SPによってプリセットされる。この運転モードにおいて四肢での最適なSPが求められる。このSPは、Penazによれば、四肢の平均動脈血圧に一致しておりかつPGの脈動は最大であることを特徴としている。
このフォトプレチスモグラフ法は血圧測定のためのその他のいくつかの方法と装置に採用された。欧州出願公開第0 537 383号(特許文献1)は非侵襲的な連続的血圧検査のための膨張式フィンガーカフを開示している。膨張式の円筒状スペースは流体源と空気圧連結されている。赤外線光源と検出器とは、固定された円筒状スペース内において指の両側に配置されている。さらに、円筒状スペースにガスを満たすための弁が備えられている。赤外線光源用の電気ケーブルは円筒状スペースを貫いて布設されている。米国特許第4,510,940号(特許文献2)および米国特許第4,539,997号(特許文献3)の各明細書は血圧の連続的な非侵襲的測定を行うための装置および方法を開示している。流体充填カフ、光源、光検出器および差圧増幅器が備えられている。血圧測定のための類似の装置は米国特許第4,406,289号(特許文献4)からも公知である。
連続的な非侵襲的血圧測定器を対象とした国際公開第00/59369号(特許文献5)から、比例弁ないし圧力発生システムの改善が公知であり、また前記文献には、さまざまな四肢部位用の加圧カフの種々の実施形態も開示されている。
公知の方法および装置はすべて、一部の点で、カフ、比例弁、設定点SPの決定、等々に関する大幅な改善に関係しているとはいえ、本来のPenaz測定法との間に一つの共通点、つまり、制御器たとえばPID制御器による“クローズドループ”モードでの比較的簡単な制御ループ、を有している。Penazによって記載された制御ループは制御技術への一つのチャレンジを示している。それぞれ固有の外乱を有する以下の独立したシステムが制御列の一部である:
− 圧力源(ポンプ)と比例弁とによる圧力発生―ポンプ圧力と弁漏れは変化し得る。
− 圧力チャンバ、カフならびに、四肢の組織による動脈血管システムへの圧力伝達。
− 心臓運動に起因する脈動的な血流変動、Penaz法に基づくカフ圧力によって補償さるべき本来の外乱。
− 動脈血管は、四肢として指が使用される場合には、いわゆる抵抗血管である。これは動脈の直径、およびそれと共に血量も、植物神経系を介して血管平滑筋により拡張(血管拡張)および縮小(血管収縮)させられることを意味している。
− 光発生・検出システム。外乱は、この場合、構成部品許容差のほかに、とりわけプレチスモグラフ信号SGに対する周囲光の影響である。
− PGの平均値除去。
− 構成部品変動、電子的・機械的影響によるその他の外乱。
これらの因子は、オープンループモードでの最適な検出設定点SPの場合でさえ、Penaz法による比較的長期にわたる連続的な血圧測定の実施をほとんど不可能にする。
特許文献2において、これらの短所の除去が試みられた。前記文献には、オープンループモードが周期的に中断されて、クローズドループモードでSPが新たに検出される、長期的な血圧測定方法が開示されている。したがって、この方法は一つの妥協を表すものでしかなく、最適なSPの周期的な探索中に血圧変動は検出されないという短所を有している。
欧州出願公開第0537383号明細書 米国特許第4,510,940号明細書 米国特許第4,539,997号明細書 米国特許第4,406,289号明細書 国際公開第00/59369号明細書
本発明の課題は、冒頭に述べた方法および装置を出発技術として、プレチスモグラフ信号PGとカフ圧力信号BPとが検出される血圧測定方法のための、改善された制御方法ないし前記方法を実施するための適正な装置を提案することである。これは特に長期におよぶ連続した間接的血圧測定を実現しようとするものである。
前記課題は本発明では、
a)第一の内側制御ループにおいてカフ圧力信号BPは制御量として使用されて、第1入力信号として差動増幅器に与えられ、
b)第二の外側制御ループにおいてプレチスモグラフ信号PGはその平均値PGaveが取り除かれて、制御器、好ましくはPID制御器に与えられて動作点信号SPに加算され、こうして目標値信号SWが発生させられ、この目標値信号は第2入力信号として差動増幅器に与えられ、かつ
c)差動増幅器の出力信号ASによって、圧力源と連結された少なくとも1つの弁、好ましくは比例弁がカフ内圧力の調節のために制御されることによって解決される。
プレチスモグラフ信号PGを検出するためのプレチスモグラフセンサ手段と、カフ圧力信号BPを検出するための圧力センサとを有する血圧測定器の少なくとも1つの膨張式カフ、好ましくはフィンガーカフの圧力を調節するための装置は、差動増幅器に作用する2つの制御ループが備えられ、その際第一の内側制御ループはカフ圧力信号BPを第一の制御量として使用し、第二の外側制御ループは制御器、好ましくはPID制御器を有し、前記制御器はプレチスモグラフ信号PGから目標値SWを第二の制御量として発生させ、差動増幅器は出力側において、圧力源と連結された少なくとも1つの弁、好ましくはカフ内圧力を調節するための比例弁を制御することを特徴としている。第二の制御ループは、プレチスモグラフ信号PGをその平均値PGaveから減算するそれ自体公知の差動増幅器ならびに、動作点信号SPを加算する加算ユニット(13)を備えている。
本発明は、連続的な血圧の長期間接測定を保証する新規の制御方法を開示している。制御システムは電子回路として構成することも、実質的に、プログラム・データメモリを有したコンピュータで実施することも可能である。周辺制御ループは好ましくはコンピュータにプログラム論理として構築することが可能であり、圧力発生システムのドライバまたは光発生・検出システムを含む迅速な内側制御ループは好ましくは電子回路として構築される。プログラム論理と電子回路との間の厳密な区分は本発明では限定していない。
発明主題の基本的原理は、正確に定められる制御列の時間的特性およびパラメータ(迅速な圧力造成および解消、個々の心周期の全体にわたる経壁圧の平衡、中期的変動、長期的ドリフト)のために好ましくは同心配置された専用の制御ループを設けることにある。同心とは、この場合、内側制御ループは制御列の一定の時間的特性ないしパラメータにかかわり、そのすぐ外側の制御ループに対して、これらのそれぞれの時間的特性にとっての理想化された条件を供するとのことを意味している。このすぐ外側の制御ループは今や再び、そのすぐ次の外側制御ループのための内側制御ループであってよい。内側にある制御ループほど迅速な制御プロセスにかかわり、外側にある制御ループほど制御システムの長期的安定性にかかわっているのが好ましい。さらに、一定の固有量(たとえば、カフ内の圧力、光検出システム、平均値除去、等々)のために、それぞれの外乱に対して最適化された制御パラメータを有する専用の制御ループが備えられていてもよい。これらの制御ループは必ずしも上記の趣旨で同心配置されていなくてもよい。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
図1は、略図化された血圧測定器の膨張式フィンガーカフ6の内圧を制御するための装置を示している。制御装置は、第一のループである内側制御ループ1から目標値信号SWが与えられる第二のループである外側制御ループ2を備えている。内側制御ループ1は、差動増幅器(好ましくは演算増幅器)10と、圧力源たとえばポンプ4から圧力が供給される比例弁3と、カフ6に連結された圧力チャンバ5と、圧力チャンバ5ないしカフ6内に発生した圧力をカフ圧力に比例した電気信号BPに変換する圧力センサ7とを有している。四肢Eにおける動脈内血圧推移に一致したこの電気信号BPは差動増幅器10に与えられ、ここで第一の内側制御ループ1は閉じられている。差動増幅器10はその出力電圧ASを、その+入力と−入力との間の電圧がゼロに等しくなるように設定されている。したがって、差動増幅器10はカフ6内の圧力を比例弁3を介して、圧力センサ7で検出された電圧が目標値SWと一致するように機能する。第二の外側制御ループ2は、プレチスモグラフセンサ手段8,9のプレチスモグラフ信号PGの一定維持に必要な、四肢(たとえば、指)の実際の圧力に一致した目標値SWを設定する。外側制御ループ2は、比例弁3と、ポンプ4と、圧力チャンバ5と、カフ6と、圧力センサないしマノメータ7とから成る圧力発生システムの固有な特性にはかかわりがなく、実質的に、プレチスモグラフセンサ手段、つまり、四肢Eにおける血量を公知の方法で測定する光源8(好ましくはLED)と光検出器9(好ましくはフォトダイオード)と、信号PGをその平均値PGaveから減算する差動増幅器11と、制御パラメータつまり比例増幅P、積分増幅I、微分増幅Dのいずれか又はこれらの組み合わせたものに基づく制御器12とから成っている。外側制御ループ2は、プリセットされる動作点信号SPに制御信号を加算して内側制御ループ1の目標値SWを設定する加算ユニット13を経て閉じられている。
図1に簡単に表した本発明による制御方法は、冒頭に述べた方法に比較して、内側制御ループ1は急速な圧力変動に対して最適化され、外側制御ループ2は今やもっぱらプレチスモグラフ信号PGの補償にかかわっているという利点を有している。したがって、それぞれの制御パラメータはそれぞれの目的のために最適化されることができる。後でもっと詳細に述べるもう一つの相違は、この場合オープンループモードとクローズドループモードとの間に一義的な限界区分が存在しないという事実である。オープンループモードは、本発明による方法において、PID制御器12のループ増幅P、IおよびDがゼロに設定される場合に作り出される。これらのパラメータのそれ以外のすべての設定は制御ループ2をクローズドループとする。
システムの長期的な変動も補償しようとする場合には、それぞれその他の固有の目的にかかわるさらにその他の制御ループを付け加えることが可能である。血圧記録(クローズドループモード)の間に一定の時間的変動(緩慢な中長期的ドリフト、ただし、より急速な圧力変動も)を補償する制御ループは好ましくは当初に述べた趣旨において同心的に取り付けられる。本来の測定のための一定の初期値(初期値SP、P、IおよびD、光検出システムの設定、PGの平均値除去など)を定める制御ループないし方法は必ずしも同心的に設けられている必要はない。
図2は図1に示した基本回路の2つの制御ループ1および2の拡張可能性を示したものである。ここに挙げた制御ループ16〜21は必ずしもすべて使用される必要はなく、また順序も変更されてよい。図2に示した図解は同心制御ループの原理を具体的に示し、かつ、従来の技術に対する新規性を示そうとするものである。ただし、システム全体に対して他に比べてより高い頻度で介入し、それゆえ、他に比べてより急速な変更にかかわる制御ループは他に比べてより内側に位置させるのが好ましい。
制御ループ1と2とを有する図1に示した制御ループは、図2において、マイコン14として表されており、入力パラメータSP、PGave、P、IおよびDならびに出力パラメータBPとPGとを有している。米国特許第4,510,940号明細書に記載されているように、オープンループモードの新たな初期条件を定めるために、測定を中断する必要なしに、今やマイコン14を中心としてさらにその他の同心制御器を組み込むことができる。従来技術として引用した米国特許第4,539,997号明細書において極めて形式的ではあれ確かに第一と第二の制御ループにも言及されているが、ただしそこでは、本発明とは異なって、PID制御器を有した公知のクローズドループ制御ループならびに制御器なしのオープンループ制御ループが考慮されている。
本発明によりカフ圧力信号BPは収縮期−拡張期検出器に与えられ、前記検出器の出力信号はさらに以下に述べる制御ループ3〜8のうちの少なくとも1つの制御ループにおいて制御量として使用される。一定の制御ループにとって必要な血圧の収縮期ないし拡張期の時点はこの検出器によって認識される。
たとえば本発明により、第三の制御ループ(平均値補正ユニット16)において平均値PGaveはプレチスモグラフ信号PGから算定されて、第二の制御ループの入力量として連続的に補正される。この制御器はPGの平均値を算定し、これは場合により第二の制御ループのPGave入力に与えられて制御に利用される。
本発明の1つの実施形態において、第四の制御ループ(増幅制御ユニット17)において増幅パラメータP、I、Dのいずれか又はその組み合わせたものはプレチスモグラフ信号PGとカフ圧力信号BPとに基づいて最適化されて、PID制御器12の入力量として連続的に補正される。この制御ループは第二の制御ループのループ増幅P、IおよびDのチェックおよび場合により補正に利用される。そのため、カフ圧力信号BPとプレチスモグラフ信号PGとの間の比は連続的にチェックされて、最適化される。
本発明の好適な1つの実施形態において、第五の制御ループ(リング積分ユニット)18において動作点信号SPはプレチスモグラフ信号PGの積分に応じて調整される。この場合、2つの拡張期の間のPGの積分値が計算される。調節・制御が連続的に行われているとはいえ、小さなPG信号が制御差として存在することは言うまでもなく、したがって、この信号の積分も計算することが可能である。システム全体の制御条件はプレチスモグラフ信号PGが印加圧力によってコンスタントに保たれることを要求することから、PGの積分も一定時間ないし1つの心周期にわたってコンスタントでなければならない。そうでない場合には、制御ループ18はシステムに介入し、設定点SPの変更によって印加圧力を変更する。
本発明の1つの実施形態において、第六の制御ループ(ファジー制御ユニット19)において動作点信号SPはプレチスモグラフ信号PGとカフ圧力信号BPから導出される量、たとえば振幅、平均値、信号形状などに基づいて、ファジー論理式を用いて調整される。ファジー制御ユニット19は、収縮期−拡張期検出器15によって分離されたそれぞれ新たな心周期を先行心周期と比較する。この場合、双方の信号BPとPGとがチェックされる。今や、ファジー論理により、たとえば以下のファジー構文を定式化することができる:
− BPないしPGは(非常に)大きく/小さくなった。それゆえSPは上/下に制御される。
− 平均圧力と圧力振幅との比は大きく/小さくなった。それゆえSPは上/下に制御される。
− 平均圧力と拡張期圧力との比は大きく/小さくなった。それゆえSPは上/下に制御される。
− 等々。
本発明により、第七の制御ループにおいて動作点信号SPはカフ圧力信号BPのパルス波形に応じて再調節される。制御器20“波形制御ユニット”は同じく、収縮期−拡張期検出器15によって分離されたそれぞれ新たな心周期を先行心周期と比較し、その際、カフ圧力信号BPの形状がチェックされ、先行心周期のパルス波形と比較される。パルス波の形状は周知のように患者ごとに異なっており、どの患者も、固有の指紋を持っているのと同様に、ほぼ固有のパルス波形を有している。パルス波の形状は大小の血管の状態に依存しておりかつ経年変化するが、血圧測定中に変化することはない。この特性はカフ圧力の制御にも利用することができる。パルス波形が一定時間にわたって変化する場合には、生理的な血管収縮または血管拡張が生じていると推定され、設定点ないし動作点信号SPは再調節されなければならない。
最後に、第八の制御ループ21において動作点信号SPはニューラルネット、自己回帰モデルまたは自己学習モデルを用いて再調節される。
加算装置22(図2)はそれぞれの制御ループ16〜17によって提案された設定点SPの変更を加算し、四肢Eの印加圧力を第二の制御ループのSP入力(図1)を経て再調節する。
図3は、差動増幅器10が出力側で、非反転増幅ユニット23を経て、圧力源4と連結された入口弁25を、反転増幅ユニット24を経て出口弁27をそれぞれ制御し、これらの弁は好ましくは比例弁として形成されて、膨張式カフ6と圧力連通している、本発明による1つの実施形態を示したものである。この場合、(図1におけるような)比例弁3に代えて、2つの独立した弁、圧力造成弁と圧力解消弁、が使用される。この種の、ただし複数の制御ループを使用しない、システムの利点は冒頭に引用した国際公開第00/59369号明細書に記載されている。
図3に示した、目標値SWがプリセットされる別な制御ループ1は、制御器として使用される差動増幅器10(好ましくは演算増幅器)から成っている。差動増幅器10の出力電圧は非反転増幅ユニット23ならびに反転増幅ユニット24をドライブする。双方のユニットの絶対的な増幅は等しいため、一方のユニットの出力電圧は他方のユニットの電圧の逆にまったく等しい。
U1=−U2
増幅ユニット23は、一方において均圧タンク26を経てポンプ4と連結された比例入口弁25を制御する。この入口弁25は、カフ6と圧力連通している圧力チャンバ5内への流入圧力を制御する。増幅ユニット24は、一方において圧力チャンバ5と連結している比例出口弁27を制御する。この出口弁27は通常の大気圧に比した圧力チャンバ5の排気圧力を制御する。差動増幅器10の出力電圧が高まると、非反転増幅ユニット23の出力電圧と反転増幅ユニット24の出力電圧は同程度に低下する。これによって、入口弁25は開き、出口弁27は同程度に閉じられる。カフ6内の圧力は急速に上昇する。他方、差動増幅器10の出力電圧が低下すると、ちょうど反対の事象が生じる。出口弁27は反転増幅ユニット24を経て開放され、同様に、入口弁25は非反転増幅ユニット23を経て閉じられ、これによって圧力チャンバ5内およびカフ6内の圧力は低下する。圧力センサないしマノメータ7は圧力チャンバ5内に発生した圧力を、該圧力に比例したカフ圧力信号BPに変換して差動増幅器10に供給し、これによって第一の制御ループは閉じられる。理想的には差動増幅器10はその出力電圧を、+入力と−入力との間の電圧がゼロに等しくなるように設定する。差動増幅器10は増幅ユニット23と24とを経て入口弁25と出口弁27とを、圧力センサ7が発生する電圧が目標値SWに一致するように、調節する。
図3に示した回路は有利なことに非線形弁25および27でも機能し、さらになお、急速ディジタル開閉制御弁でも機能する。本発明により、差動増幅器10は、カフ6内の圧力を調節するための少なくとも1つのディジタル制御弁を制御するコンパレータとしてもよい。この場合、コンパレータは最大増幅を行う演算増幅器(増幅フィードバックなし)に相当している。コンパレータ10はSWとBPとを比較する。BPがSWよりも小さければ、出力電圧は正の動作電圧にほぼ等しく、増幅器ユニット23を経て入口弁25は完全に開放され、増幅器ユニット24を経て出口弁27は完全に閉じられる。圧力チャンバ5内に発生した圧力は、BPがSWよりも大きくなるまで、上昇する。次いで、差動増幅器(コンパレータ)10の出力電圧は負の動作電圧におおよそ等しくなり、こうして、入口弁25は完全に閉じられると共に出口弁27は完全に開放される。圧力チャンバ5内に発生した圧力は低下する。SWとBPとがほぼ等しい場合には、差動増幅器(コンパレータ)10の出力にパルス占有率50%の方形信号が発生する。したがって、圧力上昇ないし低下に関する情報は差動増幅器(コンパレータ)10の出力に生ずる方形信号のパルス占有率のうちにある。機能性の前提条件はカフ6内の圧力変動の慣性に対応するよりも遥かに速く反応する十分迅速な制御弁(好ましくは圧電弁)である。
図1〜3に示した制御ループはすべて連続血圧測定中に作動する(クローズドループモード)。完璧な動作のために、ほとんどの制御ループと同様に、明確に定められたスタート値が決定されなければならない。これらのスタート値は好ましくは本来の測定の開始前に定められる。その際、これがオープンループモードで行われるかそれともクローズドループモードで行われるかは大した問題ではない。
冒頭の従来の技術で触れた方法および装置とは異なり、本発明における、最適なプレチスモグラフ信号PGの設定は有利である。したがって、本発明では、プレチスモグラフセンサ手段8、9は外乱光とりわけ周囲光のプレチスモグラフ信号PGを除去するための手段28、40、41を有しており、さらに、プレチスモグラフセンサ手段の光源8の電圧ないし電流を制御するための装置33〜38を備えている。
図4は、最適なPG信号を供給することのできる制御ループを示したものである。周囲光を除去する制御器部分は同心制御ループである。ただし、この部分は、スタート値を定めるためのものであり、最適なLED電流(光源8)を設定するものではない。
光源8、LEDの制御には、3つの時間同期方形信号を発生するタイマ28が使用される。信号“LED”29はLED8の脈動制御のために使用される。信号“LED”29がHIGHレベルにある場合に、LED8は電源オンされる。図4に示した50%のパルス占有率は必ずしも必要ではなく、他の占有率も使用することが可能である。さらに、タイマ28によって、LED8の電源オフの直前にHIGHレベルを有する信号“Shlight”30も発生させられる。さらに、タイマ28によって発生させられた信号“Shdark”31はLED8の電源オン直前にHIGHレベルを有している。
信号29はLED8をスイッチ32によって電源オンする。LED制御ユニット33により、LED8に通電される電流の強さおよびそれと共に光の強度を変化させることができる。スイッチ34と35とによって、限流抵抗36と並列の抵抗37と38とを開閉制御することができ、これによってLED8に通電される総電流を高めることができる。
四肢Eを透過する光はフォトダイオード9によって検出され、増幅器39によって増幅される。検出されたこの光信号は今や、LED8の電源オン・オフと共に脈動的に変動する。ただしLED8が点灯していない場合にもかすかな光信号が受信されるが、これは周囲光も四肢Eを透過してフォトダイオード9に信号を生ずるからである。LED8の電源オン・オフによる発生・消滅現象を回避するため、今や、LED8の電源オン・オフ直前の時点が観察される。LED8の電源オンの直前、したがって、LED8がまだ暗い場合、には、フォトダイオード9に生ずる信号は全面的に周囲光に依存している。逆に、LED8の電源オフの直前、したがって、LED8が明るい場合、には、フォトダイオード9に生ずる信号はLED8の光と周囲光とに依存している。これらの時点はタイマ28とその信号“Shlight”30および“Shdark”31によって定められている。フォトダイオード9の増幅された光信号は今やサンプルホールド回路40にかけられ、信号“Shlight”30と“Shdark”31とによって復調される。サンプルホールド回路40の出力には明暗信号が生ずる。双方の信号が差動増幅器41において減算されれば、LED8のランプ光度にのみ依存し、したがって周囲光の取り除かれた光信号が生ずる。
発生した光信号は、同一成分から成る圧倒的部分と、心臓運動に基づく血量の脈動的変化に一致する所望のプレチスモグラフ信号PGから成る小さな部分とから成っている。PG信号のこの同一成分ないし平均値PGaveは本来の血圧測定にとっては関係なく、妨害的なものであり、したがって、光信号から平均値PGaveが取り除かれなければならない。ただし、このPGaveはそれぞれの四肢Eに依存しておりかつ患者ごとに非常に相違している。したがって、制御装置は、本発明により、プレチスモグラフ信号の平均値PGaveにとってのスタート値を算定するための装置42〜47を有している。平均値補正はどの測定の前にも正しく実施され、以下のように行われなければならない:
本来の平均値補正は、一定の平均値PGaveがスタート値としてプリセットされている差動増幅器11によって行われる。差動増幅器11は、周囲光が取り除かれた光信号が所与の平均値PGaveから減算されることによってPG信号を発生させる。差動増幅器11によりPG信号は平均値PGaveが取り除かれるだけでなく、反転されて増幅される。PG信号は今やコンパレータ回路に与えられる。コンパレータ回路は、上方のコンパレータ42と、下方のコンパレータ43ならびに抵抗44、45および46を有した、しきい値を決定する分圧器から成っている。差動増幅器11によって発生させられたPG信号が今や上方のコンパレータ42のしきい値を上回っていれば、これはプリセットされた平均値PGaveは過大に選択されたことを意味している。これはPG制御ユニット47に伝達され、該ユニットは、PG信号が上方のコンパレータ42のしきい値を下回るまで平均値PGaveを減少させる。差動増幅器11によって発生させられたPG信号が下方のコンパレータ43のしきい値を下回っている場合には逆が当てはまり、プリセットされた平均値は過小である。この場合には、PG制御ユニット47はPG信号が下方のコンパレータ43のしきい値を上回るまで平均値PGaveを引上げる。
本制御ループには、周知のようにカフ6内の圧力BPが平均血圧にほぼ相当する場合に到達される、PG信号の最大振幅を決定するピーク検出器48も設けられている。したがって、平均血圧を見出すために、ピーク検出器48を使用することも可能である。この場合、カフ6内の圧力BPはPG信号の最大振幅が現れるまで変化させられる。見出されたPG信号の最大振幅は今や − それがそれぞれの患者の四肢Eにも依存しているために − チェックされる。振幅が過小であれば、LEDコントロールユニット33は、電流と共にLED8のランプ光度を増強するように指示される。逆に、PG信号最大振幅が過大であれば、LEDコントロールユニット33は、LED8に通電される電流を低減するように指示される。
かくてPG信号の振幅が最大に達するカフ圧力BPが見出されれば、上述したようにして、LED8にとっての最適な電流の強さも見出すことができ、前述したコンパレータ回路42〜47を利用して、妨害平均値PGaveを取り除いてPG信号を最適化することができる。見出された圧力BPは、圧力BPの変動は好ましくはSPの変更によって達成され、その際、制御増幅P、IおよびDはゼロに設定されることから、設定点SPの最適なスタート値にも相当している。
最後に、本発明により、動作点信号ないし設定点SPにとってのスタート値を計算するための手段が備えられている。
最適な設定点SPの算定には好ましくは以下の手順が使用される:
1.SPの変更によってカフ6内の圧力BPが変化させられて、ピーク検出器48がPG信号の最大振幅を決定し、かつ
2.LED8にとっての最適な電流の強さが見出され、
3.ノイズを含む平均値PGaveが取り除かれてPG信号が最適化された後、
増幅制御ユニット17(図2)はPG信号の最大振幅からP、IおよびDを算定し、こうして制御ループ2を閉じる。カフ6内の圧力は脈動し始め、求められた制御条件に応じてPG信号はコンスタントに保たれる。そして、再びSPが変更させられる。収縮期−拡張期検出器15はそれぞれの心周期を分離し、最適なSPを決定するための判定に利用し得るように、心周期をそれぞれのSPと関連させる。好ましくは異なったそれぞれのSPのために代表的な心周期が判定に利用される。以下の判定基準を適用することができる:BPの振幅、平均圧力と圧力振幅との比、平均圧力と拡張期圧力との比、圧力上昇および低下、時間的相関など。制御ループ19のファジー論理に基づき、たとえば以下のファジー判定基準を定め、それぞれの心拍ないし心周期を判定することができる:
− それぞれの心周期のBP振幅は最大BP振幅の範囲内にある。
− 平均圧力と圧力振幅との比は生理学的範囲内にある。
− 平均圧力と拡張期圧力との比は生理学的範囲内にある。
− 圧力上昇および低下は生理学的範囲内にある。
− 時間的相関は生理学的範囲内にある。
− 等々。
これらのファジー判定基準に基づき、それぞれの心周期をたとえば簡単な得点システムで判定することができる。最良の得点の心周期は最適なSPを有しており、同得点であれば、最良のSPの平均値が利用される。こうして、設定点ないし動作点信号SPの最適なスタート値を見出して、すべての同心制御ループに伝達することができる。かくて、SP、PGave、PIDならびに制御システムの最適なLED電流が求められたことから、本来の測定を開始することができる。これらは、今や、すべての同心制御器によって監視されかつ場合によって変更され、こうして、血圧の長期連続測定が可能となる。
2つの制御ループを有した血圧測定器の膨張式カフの内圧を制御するための本発明による装置を一部図解によって示す図 図1に示した装置の、付加的な制御ループによって拡大された1実施形態を示す図 膨張式カフ用の独立した入口弁と出口弁とを有した本発明の1変形実施形態を示す図 さらに別途の実施形態の制御装置の回路詳細図

Claims (16)

  1. プレチスモグラフセンサ手段を有し、プレチスモグラフ信号PGとカフ圧力信号BPとが検出される血圧測定器の少なくとも1つの膨張式カフ、好ましくはフィンガーカフの内圧を制御するための方法であって、
    a)第一の内側制御ループにおいてカフ圧力信号BPは制御量として使用されて、第1入力信号として差動増幅器に与えられ、
    b)第二の外側制御ループにおいてプレチスモグラフ信号PGはその平均値PGaveが取り除かれて、制御器、好ましくはPID制御器に与えられて動作点信号SPに加算され、こうして目標値信号SWが発生させられ、この目標値信号は第2入力信号として前記差動増幅器に与えられ、かつ
    c)前記差動増幅器の出力信号ASによって、圧力源と連結された少なくとも1つの弁、好ましくは比例弁がカフ内圧力の調節のために制御される、
    ことを特徴とする方法。
  2. 第三の制御ループにおいてプレチスモグラフ信号PGから平均値PGaveが算定されて、第二の制御ループの入力量として連続的に補正されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 第四の制御ループにおいて増幅パラメータP、I、Dのいずれか又はその組み合わせたものはプレチスモグラフ信号PGとカフ圧力信号BPとに基づいて最適化されて、PID制御器の入力量として連続的に補正されることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 第五の制御ループにおいて動作点信号SPはプレチスモグラフ信号PGの積分に応じて再調節されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 第六の制御ループにおいて動作点信号SPはプレチスモグラフ信号PGとカフ圧力信号BPから導出される量、たとえば振幅、平均値、信号形状などに基づいて、ファジー論理式を用いて再調節されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 第七の制御ループにおいて動作点信号SPはカフ圧力信号BPのパルス波形に応じて再調節されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 第八の制御ループにおいて動作点信号SPはニューラルネット、自己回帰モデルまたは自己学習モデルを用いて再調節されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. カフ圧力信号BPは収縮期/拡張期検出器に与えられ、前記検出器の出力信号は前記制御ループのうちの少なくとも1つの制御ループにおいて制御量として使用されることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. プレチスモグラフ信号PGを検出するためのプレチスモグラフセンサ手段(8,9)と、カフ圧力信号BPを検出するための圧力センサ(7)とを有する血圧測定器の少なくとも1つの膨張式カフ、好ましくはフィンガーカフ(6)の圧力を調節するための装置であって、
    差動増幅器(10)に作用する2つの制御ループ(1,2)が備えられ、その際第一の内側制御ループ(1)はカフ圧力信号BPを第一の制御量として使用し、第二の外側制御ループ(2)は制御器(12)、好ましくはPID制御器を有し、前記制御器はプレチスモグラフ信号PGから目標値SWを第二の制御量として発生させ、かつ
    前記差動増幅器(10)は出力側において、圧力源(4)と連結された少なくとも1つの弁、好ましくはカフ(6)内の圧力を調節するための比例弁(3;25,27)を制御することを特徴とする装置。
  10. 前記第二の制御ループ(2)は、プレチスモグラフ信号PGをその平均値PGaveから減算する差動増幅器(11)ならびに、動作点信号SPを加算する加算装置(13)を有することを特徴とする請求項9に記載の装置。
  11. 前記差動増幅器(10)は出力側で、非反転ユニット(23)を経て、圧力源(4)と連結された入口弁(25)を、反転増幅ユニット(24)を経て出口弁(27)をそれぞれ制御し、これらの弁は好ましくは比例弁として形成されて、膨張式カフ(6)と圧力連通していることを特徴とする請求項9または10に記載の装置。
  12. 差動増幅器(10)は、カフ(6)内の圧力を調節するための少なくとも1つのディジタル開閉制御弁を制御するコンパレータとして形成されていることを特徴とする請求項9から11のいずれか一項に記載の装置。
  13. 前記プレチスモグラフセンサ手段(8,9)は外乱光とりわけ周囲光のプレチスモグラフ信号PGを除去するための手段(28,40,41)を有することを特徴とする請求項9から12のいずれか一項に記載の装置。
  14. プレチスモグラフセンサ手段(8,9)の光源(8)は電圧ないし電流を制御するための装置(33〜38)を有することを特徴とする請求項9から13のいずれか一項に記載の装置。
  15. プレチスモグラフ信号の平均値PGaveのスタート値を計算するための手段(42〜47)が備えられていることを特徴とする請求項10から14のいずれか一項に記載の装置。
  16. 動作点信号SPのスタート値を計算するための手段が備えられていることを特徴とする請求項10から15のいずれか一項に記載の装置。
JP2006535902A 2003-10-21 2004-08-19 血圧測定器の膨張式カフの内圧を制御するための装置および方法 Expired - Fee Related JP4296199B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
AT0167103A AT412702B (de) 2003-10-21 2003-10-21 Vorrichtung und verfahren zur regelung des druckes in einer aufblasbaren manschette eines blutdruckmessgerätes
PCT/AT2004/000289 WO2005037097A1 (de) 2003-10-21 2004-08-19 Vorrichtung und verfahren zur regelung des druckes in einer aufblasbaren manschette eines blutdruckmessgerätes

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007508872A JP2007508872A (ja) 2007-04-12
JP4296199B2 true JP4296199B2 (ja) 2009-07-15

Family

ID=33314998

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006535902A Expired - Fee Related JP4296199B2 (ja) 2003-10-21 2004-08-19 血圧測定器の膨張式カフの内圧を制御するための装置および方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US8114025B2 (ja)
EP (1) EP1675507B1 (ja)
JP (1) JP4296199B2 (ja)
CN (1) CN100441141C (ja)
AT (2) AT412702B (ja)
DE (1) DE502004004529D1 (ja)
WO (1) WO2005037097A1 (ja)

Families Citing this family (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001056652A1 (en) * 2000-02-04 2001-08-09 Zmd Corporation Integrated resuscitation
US20050101889A1 (en) 2003-11-06 2005-05-12 Freeman Gary A. Using chest velocity to process physiological signals to remove chest compression artifacts
US7565194B2 (en) * 2004-05-12 2009-07-21 Zoll Medical Corporation ECG rhythm advisory method
WO2005112749A1 (en) 2004-05-12 2005-12-01 Zoll Medical Corporation Ecg rhythm advisory method
DE102005059435A1 (de) * 2005-12-13 2007-06-14 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung zur nichtinvasiven Blutdruckmessung
EP2101633B1 (en) * 2006-12-11 2011-07-20 Cnsystems Medizintechnik Gmbh Device for continuous, non-invasive measurement of arterial blood pressure and uses thereof
RU2387366C2 (ru) * 2007-09-11 2010-04-27 Михаил Александрович Кожевников Устройство для регулирования и контроля давления в манжете воздуховода
EP2375970B1 (en) 2008-10-29 2014-12-03 Bmeye B.V. A blood pressure measurement device and a front end
JP6058397B2 (ja) * 2009-10-29 2017-01-11 シーエヌシステムズ メディジンテクニク アクチェンゲゼルシャフト 連続非侵襲血圧デバイスからの信号を強化し分析する装置及び方法
WO2012101951A1 (ja) * 2011-01-24 2012-08-02 株式会社アクトメディカルサービス 血管脈波測定システム
US8747328B2 (en) 2011-04-29 2014-06-10 Raytheon Bbn Technologies Corp. Continuous blood pressure monitoring
AT512304B1 (de) * 2012-05-31 2013-07-15 Cnsystems Medizintechnik Ag Verfahren und Vorrichtung zur kontinuierlichen, nicht-invasiven Bestimmung des Blutdruckes
US9615756B2 (en) 2012-10-31 2017-04-11 Cnsystems Medizintechnik Ag Device and method for the continuous non-invasive measurement of blood pressure
DE102013017716A1 (de) 2013-10-24 2015-04-30 Nicolay Verwaltung Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur nicht-invasiven Blutdruckmessung
CN104280189B (zh) * 2014-08-19 2017-08-29 深圳市理邦精密仪器股份有限公司 一种压力传感器故障硬件检测方法与装置
CN104274166B (zh) * 2014-08-19 2017-09-29 深圳市理邦精密仪器股份有限公司 一种压力传感器故障检测方法与装置
CN104757956A (zh) * 2015-03-26 2015-07-08 京东方科技集团股份有限公司 智能穿戴设备和测量体征的方法
WO2017143366A1 (de) 2016-02-22 2017-08-31 Cnsystems Medizintechnik Ag Verfahren und messsystem zur kontinuierlichen bestimmung des intra-arteriellen blutdruckes
WO2017183112A1 (ja) 2016-04-19 2017-10-26 株式会社ソシオネクスト 血圧計
EP3456252A1 (en) * 2017-09-14 2019-03-20 Koninklijke Philips N.V. Inflation apparatus for an inflation-based non-invasive blood pressure monitor and a method of operating the same
US11357416B2 (en) * 2018-02-27 2022-06-14 Edwards Lifesciences Corporation Adaptive tuning for volume clamp blood pressure measurement
DE102018006846A1 (de) 2018-08-29 2020-03-05 Pulsion Medical Systems Se Mehrteilige Vorrichtung zum nicht-invasiven Erfassen von Vitalparametern
DE102018006845B4 (de) 2018-08-29 2020-04-16 Pulsion Medical Systems Se Nichtinvasive Blutdruck-Messvorrichtung
WO2020176214A1 (en) * 2019-02-26 2020-09-03 Edwards Lifesciences Corporation Finger cuff device with non-volume clamp, non-plethysmography pressure measurement method for continuous non-invasive blood pressure measurement
AT522324B1 (de) 2019-05-22 2020-10-15 Cnsystems Medizintechnik Gmbh Verfahren und vorrichtung zur validierung eines blutdruckmesssystems
DE102019008320B4 (de) 2019-12-01 2021-07-15 Pulsion Medical Systems Se Vorrichtung zum messen von vitalparametern mit vorteilhafter dichtungsanordnung
DE102019008332B4 (de) 2019-12-01 2021-07-01 Pulsion Medical Systems Se Vorrichtung zum messen von vitalparametern mit vorteilhafter strahlungsführung
DE202019004899U1 (de) 2019-12-01 2019-12-09 Pulsion Medical Systems Se Messvorrichtung
DE102019008319A1 (de) 2019-12-01 2021-06-02 Pulsion Medical Systems Se Manschettenpolster, manschettenteil, verfahren zu dessen herstellung und messvorrichtung
DE102019008331A1 (de) 2019-12-01 2021-06-02 Pulsion Medical Systems Se Manschettenteil und messvorrichtung
DE102020202590A1 (de) 2020-02-28 2021-09-02 Pulsion Medical Systems Se Vorrichtung zum messen von vitalparametern mit vorteilhafter linseneinrichtung
CN111466900B (zh) * 2020-05-08 2021-09-21 深圳北芯生命科技股份有限公司 使用血压来跟踪心脏循环事件的系统及方法
AT524039B1 (de) * 2020-11-12 2022-02-15 Cnsystems Medizintechnik Gmbh Verfahren und messsystem zur kontinuierlichen, nicht-invasiven bestimmung des arteriellen blutdrucks
AT524040B1 (de) * 2020-11-12 2022-02-15 Cnsystems Medizintechnik Gmbh Verfahren und messvorrichtung zur kontinuierlichen, nicht-invasiven bestimmung zumindest eines herz-kreislaufparameters
CN112842304B (zh) * 2021-01-19 2022-08-12 微医佰康(福建)医疗科技有限公司 数据处理方法、装置、电子设备和存储介质

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3905354A (en) * 1974-02-19 1975-09-16 Medical Monitors Inc Blood pressure measuring system
CH644260A5 (de) * 1980-02-18 1984-07-31 Asulab Ag Blutdruckmesseinrichtung.
NL8005145A (nl) * 1980-09-12 1982-04-01 Tno Inrichting voor de indirekte, niet-invasieve, continue meting van de bloeddruk.
NL8104879A (nl) * 1981-10-28 1983-05-16 Tno Werkwijze en inrichting voor het regelen van de manchetdruk bij het meten van de vingerbloeddruk met een foto-electrische plethysmograaf.
NL8105381A (nl) * 1981-11-27 1983-06-16 Tno Werkwijze en inrichting voor het corrigeren van de manchetdruk bij het meten van de bloeddruk in een lichaamsdeel met behulp van een plethysmograaf.
EP0537383A1 (en) 1991-10-15 1993-04-21 Nederlandse Organisatie Voor Toegepast-Natuurwetenschappelijk Onderzoek Tno Inflatable finger cuff for use in non-invasive monitoring of instaneous blood pressure
JP2000157499A (ja) * 1998-11-27 2000-06-13 Nippon Colin Co Ltd 血圧監視装置
AT408066B (de) 1999-03-30 2001-08-27 Juergen Dipl Ing Fortin Kontinuierliches nicht-invasives blutdruckmessgerät
US6699199B2 (en) * 2000-04-18 2004-03-02 Massachusetts Institute Of Technology Photoplethysmograph signal-to-noise line enhancement
CN1394546A (zh) * 2002-08-08 2003-02-05 天津市先石光学技术有限公司 一种血压测定装置及方法
US7367949B2 (en) * 2003-07-07 2008-05-06 Instrumentarium Corp. Method and apparatus based on combination of physiological parameters for assessment of analgesia during anesthesia or sedation

Also Published As

Publication number Publication date
ATA16712003A (de) 2004-11-15
WO2005037097A1 (de) 2005-04-28
CN100441141C (zh) 2008-12-10
US8114025B2 (en) 2012-02-14
EP1675507B1 (de) 2007-08-01
EP1675507A1 (de) 2006-07-05
JP2007508872A (ja) 2007-04-12
ATE368419T1 (de) 2007-08-15
US20070032729A1 (en) 2007-02-08
DE502004004529D1 (de) 2007-09-13
CN1867293A (zh) 2006-11-22
AT412702B (de) 2005-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4296199B2 (ja) 血圧測定器の膨張式カフの内圧を制御するための装置および方法
JP6219378B2 (ja) 血圧の連続的で非観血的な測定のための方法および装置
US4510940A (en) Plethysmograph pressure correcting arrangement
EP2047795B1 (en) Electronic blood pressure monitor having cuff in whose inner, pressure is adequately adjusted and its control method
RU2454925C2 (ru) Электронный сфигмоманометр для измерения кровяного давления в соответствии со способом компенсации объема
JP2602279B2 (ja) 非侵襲性自動血圧モニタ
EP0078090B1 (en) Method and device for controlling the cuff pressure in measuring the blood pressure in a finger by means of a photo-electric plethysmograph
US5199438A (en) Measurement of cardiac performance
US9332912B2 (en) Electronic sphygmomanometer for measuring blood pressure based on arterial volume change
US6923771B2 (en) Arteriostenosis inspecting apparatus and ankle-blood-pressure measuring apparatus
US9642541B2 (en) Blood pressure measurement device
US5337751A (en) Air flow control apparatus and method for an automatic blood pressure gauge
WO2018217858A1 (en) Method for correcting cuff pressure in a non-invasive blood pressure measurement
JPH0554782B2 (ja)
JPH0368689B2 (ja)
EP1057449A2 (en) Apparatus for evaluating cardiac function of living subject
CN111770723B (zh) 用于容积钳血压测量的自适应调谐
JP5083037B2 (ja) 電子血圧計
JP2009285029A (ja) 電子血圧計
JPH1094528A (ja) 心拍出量推定装置
SU1107849A1 (ru) Устройство дл регулировани сосудистого кровотока в эксперименте
JPH0417836A (ja) 自然心臓同期装置および該同期装置を使用した医療ポンプ駆動装置
JPS6329616A (ja) 連続的血圧測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090326

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090413

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120417

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4296199

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140417

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees