JP4295864B2 - 展示用ワイヤの整理・保管台 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は美術館などで展示物を吊り下げるときに使用される展示用ワイヤの整理・保管台に関する。
【０００２】
【従来の技術】
美術館などの展示室では、壁面の高い位置に展示物を吊り下げるためのレールが取り付けられ、このレールに吊り下げ金具と展示用ワイヤを介して絵画等の美術品が展示される。
【０００３】
上記展示用ワイヤは、展示される絵画等が最も鑑賞し易い位置になるように、その長さが選択される。即ち、大きい絵画のときは比較的短いワイヤが用いられ、小さい作品のときは長いワイヤが用いられる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
従って、いろいろのサイズの作品を、そのモチーフを生かして適切な位置（高さ）に展示するには、幾種類もの長さのワイヤを用意しておく必要があり、それらが整然と整理保管されていないと展示作業がスムーズに進まずトラブルの原因にもなる。
【０００５】
この発明はこれまで使用されてきた美術作品の展示用ワイヤを整然と保管し、展示作業をスムーズに進め得るようにした展示用ワイヤの整理・保管台を提供することを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、箱形フレームに、上記箱形フレームの内側を区画する区画板を兼ねた控え板を添えて衝立を立設し、この衝立の上部に掛け金を植設してなり、上記箱形フレームの下面にキャスターを取付け、上記衝立に把手を取り付けてなる構成としたものである。
【０００７】
上記の如く構成するこの発明によれば、展示用ワイヤが整然と整理保管され、美術作品の展示作業をスムーズに進めることができるようになる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
次にこの発明に係る展示用ワイヤの整理・保管台１について、図面を参照しながら説明する。展示用ワイヤの収納箱を兼ねた箱形フレーム２の裏面の四隅にはキャスター３を取り付け、箱形フレーム２の内側中央に衝立４が立てられ、その衝立４の両側には勾配辺を形成した控え板５をそれぞれ二枚宛添えられて、箱形フレーム２の内側を六区画し、上記衝立４の上部・表裏面には、掛け金６が植設され、衝立４の両側・表裏面には把手７が取り付けられている。
【０００９】
上記のようにしてなる展示用ワイヤの整理・保管台１は、一般的な長さのワイヤ８は、図２に示すように長さ別に衝立４に植設された掛け金６に吊り下げて保管する。
【００１０】
また、特別に長いワイヤ８’はコイル状に巻回し、ワイヤの両端末を固定して、六区画された箱形フレーム２内に長さ別に仕分けして収納する。なお、上記実施例では六区画にしているが、その数は特に限定されるものではないが、区画された内側形状はコイル状に巻回したワイヤを入れるのであるから正方形にすることが好ましい。
【００１１】
衝立４に取り付けられた把手７は、整理・保管台１の移動を容易にするためのもので、移動するとき、控え板５によりワイヤ８を一定の本数毎に区分けしているので絡み合いが防止される。また、キャスター３をストッパー付きのものにすれば適宜停止可能となって一層便利である。
【００１２】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば展示用ワイヤが長さ毎に整理・保管され、そのままの状態で移動することができ、ワイヤが絡み合うこともないので、展示作業をスムーズに進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明に係る実施形態の斜視図
【図２】同使用状態の説明図
【図３】この発明に係る実施形態の（ａ）上面図、（ｂ）正面図、（ｃ）側面図
【図４】この発明に係る実施形態の（ａ）底面図、（ｂ）背面図、（ｃ）縦断面図
【符号の説明】
１ 整理・保管台
２ 箱形フレーム
３ キャスター
４ 衝立
５ 控え板
６ 掛け金
７ 把手
８，８’ ワイヤ

Claims (2)

1. 箱形フレームに、上記箱形フレームの内側を区画する区画板を兼ねた控え板を添えて衝立を立設し、この衝立の上部に掛け金を植設してなる展示用ワイヤの整理・保管台。
2. 上記箱形フレームの下面にキャスターと、上記衝立に把手を取り付けてなる請求項１に記載の展示用ワイヤの整理・保管台。

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