JP4295328B2 - 画像処理装置 - Google Patents

Description

本発明は、自由度の高い課金ができる画像処理装置、および、複数の画像処理装置を備えた課金システムに関する。

商店等に設置された画像処理装置を用いて、画像処理装置の記憶部や外部の管理サーバ等に保存された画像データを読み出し、出力するサービスがある。このようなサービスの課金手段は、画像データ毎に所定料金が設定されており、出力したユーザに対して設定された料金で課金を行なうのが一般的である。

その他に、特許文献１には、管理サーバに画像データ毎に画像処理装置を用いて出力する場合の課金先と課金方法を記憶し、ユーザが画像処理装置を用いて、保管されている画像データを出力するときに、その画像データに関連付けられた課金先および課金手段に基づいて課金を行なうものが開示されている。
特開２００６−２２７７０３公報

ところで、上記のサービスにおいて、割引券や招待券といったサービス券に係る画像データを出力する場合がある。この場合、ユーザは、同じ画像データを何度も出力することがある。

例えば、画像データの出力に係る課金を安く設定した場合、何回出力しても安く設定した値で課金されるため、一人のユーザが大量に印刷してしまう。画像データを出力する状況は多様であり、この状況に柔軟に対応できる課金が望まれている。

そこで、本発明は、上記問題を鑑み、画像データの出力に対する課金において、より自由度の高い課金ができる画像処理装置および課金システムを提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、本発明では、画像データを出力する画像処理部と、画像データの出力に対する課金を決定する課金部とを備え、前記課金部は、画像データを出力するときの状況と画像データを出力する頻度とに基づいて課金を決定することを特徴とする。

課金部は、画像データを出力するときの状況だけでなく、画像データを出力する頻度を組み合わせて課金を決定する。例えば、サービス券を印刷する場合、課金部は、サービス券の種類、出力する日時、出力する場所等に、そのサービス券を出力する頻度を組み合わせて課金を決定する。

これにより、課金部は、画像データの出力に対する課金を種々設定することができる。管理者は、一人のユーザに同じ画像データを大量に出力されるといったいたずらを防止することができる。なお、ここで称される管理者とは、画像データを提供する人を示し、ユーザとは、画像処理装置から出力要求を行い、出力結果を入手する人を示す。

画像データを出力するときの状況を検出する状況検出部を備える。状況検出部は、ユーザから出力の指示があると、その状況を検出し、検出結果を課金部に出力する。これにより、課金部は、画像データを出力するたびに、状況を判断する。ここで、画像データを出力するときの状況とは、出力する画像データ、画像データを出力するように指示したユーザ、画像データを出力するときの日時、画像データを出力するときの印刷条件、画像データを出力する画像処理装置の設置場所である。

画像データを出力する頻度を検出する頻度検出部を備える。頻度検出部は、ユーザから出力の指示があると、出力する画像データの出力回数をカウントし、その結果を課金部に出力する。そして、出力の頻度の高低を課金を決めるための要件とする。なお、出力の頻度は、単に出力回数だけでなく、時間帯ごと、曜日ごと、月ごとの出力回数を積算して、出力の頻度を決めてもよい。

課金部は、画像データの出力に先立って、決定した課金の内容を報知することを特徴とする。これにより、管理者は、課金をせずに出力したものを持ち去るといった不払いを防止することができる。また、ユーザは、出力後に多額な課金を要求がされるといったことを防止することができる。

課金部は、画像データを出力するときの状況と画像データの出力する頻度とに応じた課金テーブルを用いて決定をすることを特徴とする。課金は、あらかじめ設定されている。課金部は、検出した出力するときの状況と出力する頻度に対応した課金を抽出して、決定する。すなわち、課金部は、画像データを出力するたびに課金を演算することがないので、早期に課金を決定することができる。また、複雑な演算処理がないため、高性能な装置を搭載する必要がないので、コストを削減することができる。

画像データを出力する複数の画像処理装置と、前記複数の画像処理装置を管理する管理サーバとを備え、前記管理サーバは、画像データの出力に対する課金を決定する課金部と、前記画像処理装置から画像データの出力に関する情報を取得する取得部とを備え、前記課金部は、画像データを出力するときの状況と画像データを出力する頻度とに基づいて課金を決定することを特徴とする。

上記構成によると、課金部は、取得部によって取得した情報、すなわち、出力するときの状況と出力する頻度の両方を考慮して課金を決定する。また、課金部は、画像処理装置の外部に備えられた管理サーバに設けられている。すなわち、画像処理装置は、課金の決定を外部に設けられた管理サーバで行なう必要がある。そうすると、管理サーバに接続されるすべての画像処理装置は、管理サーバに備えられた同じ課金部によって課金が決定することができる。

以上のとおり、本発明は、画像データを出力するときの状況と画像データを出力する頻度の両方を考慮して、画像データの出力に対する課金を決定するため、画像データの出力に対する課金を種々設定することができる。これにより、自由度の高い課金ができる画像処理装置および課金システムを実現できる。

〔第１実施形態〕
本実施形態の課金システムは、図１に示すように、クライアントＰＣ１００と、管理サーバ２０１と、複数の画像処理装置２０２，２０３とから主に構成される。クライアントＰＣ１００と管理サーバ２０１と画像処理装置２０２，２０３は、通信媒体であるネットワークを介して接続される。これにより、各装置間でのデータの送受信はネットワークを介して行われる。

課金システムは、画像処理に応じて課金する機能を備える。具体的には、課金システムは、画像処理装置２０２，２０３によってされた画像データの出力に対する課金を決定する課金部２２２，２３５を、管理サーバ２０１と画像処理装置２０２，２０３に備える。画像データの出力に対して１つの課金部２２２，２３５が動作する。動作する課金部２２２，２３５は、あらかじめ設定され、クライアントＰＣ１００、画像処理装置２０２，２０３、管理サーバ２０１は、この設定情報を有している。

課金部２２２，２３５は、画像データを出力するときの状況と画像データを出力する頻度の両方を考慮して課金を決定する。そこで、課金部２２２，２３５は、画像データを出力するときの状況を検出する状況検出部と、画像データを出力する頻度を検出する頻度検出部とを備える。

状況検出部は、出力する画像データの文書名、画像データを出力するように指示したユーザ名、画像データを出力するときの日時、画像データを出力するときの印刷条件、画像データを出力する画像出力装置の設置場所といった出力するときの状況をユーザからの操作指示内容、あるいは、出力する画像処理装置から入力される出力情報等から検出する。

頻度検出部は、出力する画像データの出力回数、出力するように指示したユーザによって出力した回数、出力先として選択された画像処理装置での出力回数、設定された印刷条件での出力回数といった出力の頻度をカウントして出力回数を検出する。

上記構成により、課金部２２２，２３５は、各検出部で画像データを出力するときの状況と出力する頻度を検出する。そして、画像データを出力するときの状況と画像データを出力する頻度とに対応する課金が設定された管理テーブルから、検出結果に対応した課金を抽出し、決定する。

課金テーブルは、管理サーバ２０１と画像処理装置２０２，２０３に備えられるメモリ２２１，２３７に記憶される。課金テーブルは、図３〜図６に示すように、出力するときの状況の例として、文書名、ユーザ名、画像処理装置の設置場所、印刷条件、出力した日付が挙げられており、出力する頻度の例として、出力回数が挙げられている。そして、課金テーブルには、それぞれの画像データを出力するときの状況と画像データを出力する頻度とに対応した課金が記憶されている。なお、課金テーブルに設けられている項目については、あくまでも一例であり、これに限定されることはない。

図３に示す課金テーブルでは、画像データの文書名によって課金が設定される一例を示す。課金テーブルは、文書名欄、有効期間欄、出力回数が１回目の課金欄、２回目以降の課金欄を備える。文書名欄には画像データに係る文書名が記憶される。有効期間欄には画像データが出力できる日時が記憶される。出力回数が１回目の課金欄と２回目以降の課金欄には、画像データ毎に設定された課金が記憶される。この課金テーブルでは、例えば、画像データの文書名が招待券Ａの場合、招待券Ａを出力した日時が１１月３０日までは出力回数が１回目の課金が０円となり、出力回数が２回目以降の課金が２０円となる。１２月１日以降は、出力回数が１回目の課金が０円となり、出力回数が２回目以降の課金が３０円となる。

図４に示す課金テーブルでは、画像データを出力するように指示したユーザによって課金が設定される一例を示す。課金テーブルに記憶されている内容は、図３の課金テーブルと比較すると、文書名欄がユーザを記憶するユーザ名欄に変わっている以外は全て同じである。この課金テーブルでは、例えば、ユーザ名がユーザＣの場合、画像データを出力するときの課金は、出力した日時が１１月３０日までは出力回数が１回目の課金が１０円となり、出力回数が２回目以降の課金が２０円となる。１２月１日以降は、出力回数が１回目の課金が１０円となり、出力回数が２回目以降の課金が３０円となる。

図５に示す課金テーブルでは、画像データを出力する画像処理装置２０２，２０３の設置場所によって課金が設定される一例を示す。課金テーブルに記憶されている内容は、図３の課金テーブルと比較すると、文書名欄が画像処理装置２０２，２０３が設置されている設置場所を記憶する設置場所欄に変わっている以外は全て同じである。この課金テーブルでは、例えば、設置場所がコンビニエンスストアＡの場合、画像データを出力するときの課金は、出力した日時が１１月３０日までは、出力回数が１回目の課金が３０円となり、出力回数が２回目以降の課金が３０円となる。出力をした日時が１２月１日以降は、出力回数が１回目の課金が４０円となり、出力回数が２回目以降の課金が４０円となる。

図６に示す課金テーブルでは、画像データの印刷条件によって課金が設定される一例を示す。課金テーブルに記憶されている内容は、図３の課金テーブルと比較すると、文書名欄が画像データを出力するときの印刷条件を記憶する印刷条件欄に変わっている以外は全て同じである。この課金テーブルでは、例えば、印刷条件が両面印刷の場合、画像データを出力するときの課金は、出力をした日時が１１月３０日までは、出力回数が１回目の課金が３０円となり、出力回数が２回目以降の課金が３０円となる。操作指示をした日時が１２月１日以降は、出力回数が１回目の課金が４０円となり、出力回数が２回目以降の課金が４０円となる。

これらの課金テーブルは、図７に示すフローチャートに従って課金が設定される。具体的には、先ず、管理者は、後述するクライアントＰＣ１００、あるいは、画像処理装置２０２に記憶される課金条件設定プログラムを起動させる（Ｓ０１）。そして、課金テーブルが記憶されている場所を確認する（Ｓ０２）。例えば、管理テーブルが画像処理装置２０２のメモリ２３７に記憶されている場合は、画像処理装置２０２のメモリ２３７に記憶されている管理テーブルの内容を抽出する。管理テーブルが管理サーバ２０１のメモリ２２１に記憶されている場合は、管理サーバ２０１のメモリ２２１に記憶されている管理テーブルの内容を抽出する。

クライアントＰＣ１００に備えられた表示部１０８、あるいは、画像処理装置２０２に備えられた表示部２３２に課金テーブルが表示される。管理者は、表示された課金テーブルのうち、更新する箇所を変更する（Ｓ０４）。変更が終了したら、管理者は、更新した課金テーブルを抽出してきたメモリ２２１，２３７に保存し、終了する（Ｓ０６）。

画像処理装置２０２，２０３は、例えば、書店、コンビニエンスストア、印刷会社を始めとする企業等に設置されている印刷装置であって、ユーザからの操作指示に基づいて画像データを出力する。なお、各画像処理装置２０２，２０３は同じ構成とされる。そこで、画像処理装置の詳細については、画像処理装置２０２を用いて説明する。

画像処理装置２０２は、複数の画像データを保管・管理する管理部２３１と、画像データの出力に応じた課金を決定する課金部２３５と、課金テーブルを記憶するメモリ２３７と、画像データの印刷状態等を表示する表示部２３２と、画像データを印刷する印刷部２３３と、制御プログラムを記憶するＲＯＭと、装置全体を制御する印刷制御部２３４と、ネットワークを接続するネットワークＩ／Ｆ２３６とを備える。

管理部２３１は、出力できる画像データを記憶する。画像データは、ネットワークを介して外部機器から入力される。あるいは、画像処理装置２０２に搭載されるスキャン機能を用いて入力される。管理部２３１は、画像データの出力回数を記憶する。具体的には、画像データを出力するためにアクセスされた回数を記憶する。

表示部２３２は、液晶のディスプレイであって、操作指示を入力する入力ボタンや画像データの印刷結果等を表示する。印刷部２３３は、印刷制御部２３４の指示に基づいて画像データを記録シートに印刷する。

印刷制御部２３４は、ＲＯＭに記憶される各種プログラムに基づいて、これら装置を制御する。印刷制御部２３４は、ユーザからの操作指示に基づいて画像データを印刷するように印刷部２３３を制御する。印刷制御部２３４は、出力する画像データに関する情報を課金部２２２，２３５に出力する。

クライアントＰＣ１００は、書店やコンビニエンスストア等に設置されている入力Ｉ／Ｆを持つ端末装置、企業で使用される事務用コンピュータ、あるいは、家庭で使用されるパーソナルコンピュータ等である。クライアントＰＣ１００は、図２に示すように、制御プログラムを記憶するＲＯＭ１０２と、ユーザからの操作指示入力を一時的に記憶するＲＡＭ１０３と、画像データを保存するＨＤＤ１０４と、ネットワークを接続するネットワークＩ／Ｆ１０５と、出力する画像データの出力結果等を表示する表示部１０８と、表示部１０８を接続する表示Ｉ／Ｆ１０６と、ユーザからの操作指示を入力するキーボード１０９およびマウス１１０と、キーボード１０９およびマウス１１０を接続する入力Ｉ／Ｆ１０７と、これらを制御するＣＰＵ１０１とを備える。各々の装置は、所定のバスで接続されており、各々の装置間でのデータの送受信が可能とされる。

クライアントＰＣ１００は、図１に示すように、画像データを作成するためのアプリケーションソフト１１１、画像処理装置２０２，２０３に画像データを送信するプリンタドライバ１１２等、各種アプリケーションを駆動させるプログラムを有する。それらプログラムは、ＲＯＭ１０２に格納されている。ＨＤＤ１０４には、ユーザからの操作指示に基づいて出力した画像データ、ユーザ名、印刷条件および出力日時等の操作指示のログ情報が記憶される。ＣＰＵ１０１は、ＲＯＭ１０２に格納された各種プログラムに基づいて、これら装置を制御する。また、ＣＰＵ１０１は、キーボード１０９やマウス１１０から入力された入力指示を、ネットワークを介して画像処理装置２０２，２０３、あるいは、管理サーバ２０１に出力する。

管理サーバ２０１は、書店、コンビニエンスストア、あるいは、画像データを提供する企業等に設置されているホストコンピュータ等である。管理サーバ２０１は、図１に示すように、画像データの出力に応じた課金を決定する課金部２３５と、課金テーブルを記憶するメモリ２３７と、画像データの出力に関する情報を取得する取得部２２５と、ネットワークを接続するネットワークＩ／Ｆ２２３と、これらを制御する制御部２２４とを備える。

取得部２２５は、クライアントＰＣ１００、あるいは、画像処理装置２０２，２０３から各種情報を取得し、取得した情報を課金部２２２に出力する。具体的には、取得部２２５は、クライアントＰＣ１００あるいは画像処理装置２０２，２０３から入力される操作指示や、画像処理装置から入力される画像データの出力に関する情報から取得する。

なお、各種情報とは、出力する画像データの文書名、画像データを出力するように指示したユーザ名、画像データを出力するときの日時、画像データを出力するときの印刷条件、画像データを出力する画像出力装置の設置場所、出力する画像データの出力回数、出力するように指示したユーザによって出力した回数、出力先として選択された画像処理装置での出力回数、設定された印刷条件での出力回数等である。

次に、図８を用いて、本実施形態にかかる課金システムにて実施される処理の概要について説明する。ここでは、ユーザが操作指示を入力し、画像処理装置２０２で画像データを記録シートに印刷する場合を例に説明する。なお、ユーザが操作指示を入力するのは、クライアントＰＣ１００に限られることはなく、画像処理装置２０２，２０３から操作指示を入力してもよい。また、画像データを出力するのを画像処理装置２０２とするのは、あくまでも一例であり、これに限定されることはない。

ユーザは、クライアントＰＣ１００からプリンタドライバ２１２を実行させる（Ｓ１１）。クライアントＰＣ１００のＣＰＵ１０１は、プリンタドライバ２１２に基づいてクライアントＰＣ１００の表示部１０８に操作指示を入力する入力画面を表示する。ユーザは、画像データの出力する状態等の操作指示を入力画面に対して適宜の入力を行なう。

入力画面には、出力する画像データの文書名称を文字入力する文書名入力欄、および、出力する部数を文字入力する部数入力欄が設けられている。また、入力画面には、詳細な印刷条件を入力するする設定欄が設けられている。例えば、カラー印刷を行なうかどうかを設定するカラー印刷入力欄、両面印刷を行なうかどうかを設定する両面印刷入力欄、集約処理を行なうかどうかを設定する集約処理入力欄、変倍率を設定する変倍率入力欄等が該当する。

入力画面の入力が完了し、ユーザにより実行ボタンが押下されると、ＣＰＵ１０１は、選択された一方の画像処理装置２０２の印刷制御部２３４に操作指示を送信する（Ｓ１２）。印刷制御部２３４は、受信した操作指示から出力する画像データとその出力部数を確認して、画像データを管理部２３１から読み出して印刷部に出力する（Ｓ１３）。

印刷制御部２３４は、画像データを出力すると同時に、当該画像データの印刷に対する課金を決定する課金部２２２，２３５を設定情報に基づいて選択する（Ｓ１４）。なお、印刷制御部２３４は、出力する画像データに応じて２つの課金部２２２，２３５のうち１つを選択してもよい。

画像処理装置２０２の課金部２３５を選択した場合、印刷制御部２３４は、課金部２３５に操作指示と画像データの出力に関する情報を出力する。課金部２３４は、受信した操作指示と情報とから、状況検出部が出力するときの状況を検出し、頻度検出部が何回目の出力かを検出する。そして、その検出結果に基づいて、メモリ２３７に記憶さている管理テーブルから検出結果に対応した課金を抽出し、決定する（Ｓ１５）。

管理サーバ２０１の課金部２２２を選択した場合、印刷制御部２３４は、課金部２２２に操作指示と画像データの出力に関する情報を出力する。課金部２２２は、受信した操作指示と情報とから、状況検出部が出力するときの状況を検出し、頻度検出部が何回目の出力かを検出する。そして、その検出結果に基づいて、メモリ２２１に記憶さている管理テーブルから検出結果に対応した課金を抽出し、決定する（Ｓ１６）。

課金が決定したら、課金部２２２，２３５は、その内容をユーザに視認させるために、課金結果をＣＰＵ１０１に出力する。ＣＰＵ１０１は、受信した内容に基づいて、表示部１０８に図９に示すような課金内容を表示させる。それと同時に、ＣＰＵ１０１は、ユーザに対して課金を請求する。ユーザからの課金を認識したら、終了する。

次に、出力した状況と出力する頻度に応じて課金部２２２が課金を決定する手順を、図１０〜図１４のフローチャートに基づいてそれぞれ説明する。なお、説明の便宜上、課金を決定するのは、管理サーバ２０１に備えられた課金部２２２とするが、特にこの限りではなく、画像処理装置２０２に備えられた課金部２３５によって課金を決定してもよい。

先ず、画像データを出力するように指示した日付に基づいて課金を決定する場合を、図１０のフローチャートに基づいて説明する。管理サーバ２０１の課金部２２２は、受信した操作指示と画像データの出力に関する情報から、状況検出部が画像データを出力した日付を検出する（Ｓ２１）。それと同時に、頻度検出部は、画像データの出力回数が何回目かをカウントを検出する（Ｓ２１）。そして、検出した日付に基づいて、課金テーブル内で該当する条件を検索する（Ｓ２２）。検出した日付と対応する条件が検出されると、検出した出力回数を確認する（Ｓ２４）。出力回数が１回目の場合は、１回目の課金を課金テーブルから抽出する（Ｓ２５）。２回目以降の場合は、２回目以降の課金を課金テーブルから抽出する（Ｓ２５）。

画像データの文書名に基づいて課金を決定する場合を、図１１のフローチャートに基づいて説明する。この場合の課金テーブルは、図３に示す課金テーブルを用いる。なお、課金を決定する手順は、日付に基づいて課金を決定する場合の手順におけるＳ２１〜Ｓ２３の手順が、画像データの文書名を取得し（Ｓ３１）、その文書名に基づいて課金テーブル内で該当する条件を検索する（Ｓ３２）に変わるだけで、その他の手順は同じとなる。

画像データを印刷するように指示したユーザに基づいて課金を決定する場合を、図１２のフローチャートに基づいて説明する。この場合の課金テーブルは、図４に示す課金テーブルを用いる。なお、課金を決定する手順は、日付に基づいて課金を決定する場合の手順におけるＳ２１〜Ｓ２３の手順が、出力するように指示したユーザを取得し（Ｓ４１）、そのユーザに基づいて課金テーブル内で該当する条件を検索する（Ｓ４２）に変わるだけで、その他の手順は同じとなる。

出力する画像処理装置２０２の設置場所に基づいて課金を決定する場合を、図１３のフローチャートに基づいて説明する。この場合の課金テーブルは、図５に示す課金テーブルを用いる。なお、課金を決定する手順は、日付に基づいて課金を決定する場合の手順におけるＳ２１〜Ｓ２３の手順が、出力する画像処理装置２０２の設置場所を取得し（Ｓ５１）、その設置場所に基づいて課金テーブル内で該当する条件を検索する（Ｓ５２）に変わるだけで、その他の手順は同じとなる。

画像データの印刷条件に基づいて課金を決定する場合を、図１４のフローチャートに基づいて説明する。この場合の課金テーブルは、図６に示す課金テーブルを用いる。なお、課金を決定する手順は、日付に基づいて課金を決定する場合の手順におけるＳ２１〜Ｓ２３の手順が、画像データの印刷条件を取得し（Ｓ６１）、その印刷条件に基づいて課金テーブル内で該当する条件を検索する（Ｓ６２）に変わるだけで、その他の手順は同じとなる。

以上のように、出力するときの状況に応じて、画像データに係る課金を決定することができる。また、出力頻度に応じて課金を異ならせることができるので、例えば、サービス券等を出力する場合、同じユーザに大量に印刷されるといったいたずらを防ぐことができる。

〔第２実施形態〕
次に、図１５を用いて本発明の第２実施形態の説明を行なう。なお、第１実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明は省略し、異なる部分についての説明を行なう。

第２実施形態では、第１実施形態のクライアントＰＣ１００と管理サーバ２０１の機能のすべてを画像処理装置３０１に搭載したものである。具体的には、画像処理装置３０１は、ユーザが操作指示を入力することができる入力部３１１と、課金を決定する課金部３１２と、画像データを管理する管理部３１３と、課金テーブルを記憶するメモリ３１４とを備えており、その他の部分は第１実施形態の画像処理装置と同じである。

課金を決定するまでの手順は第１実施形態の課金を決定するまで手順と同じであるため説明は省略する。

以上のように、画像処理装置３０１だけで、画像データの出力に対応した課金を決定することができる。また、画像処理装置単体でシステムが完結するので、設置作業を容易に行なうことができる。

なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。本願発明では、管理部に記憶された画像データを出力する場合について説明したが、特にこの限りではなく、音楽データをクライアントＰＣにダウンロードする等のように音声データを出力する場合であってもよい。あるいは、画像データを表示部に表示する場合であっても良い。

本実施形態では、出力するときの状況のうち、いずれか１つの状況と出力する頻度とに応じて課金を決定しているが、主力するときの状況のうち、複数を組み合わせて、出力する頻度とに応じて課金してもよい。

本実施形態では、ユーザへの課金の請求は、画像データを出力したあとに行なっているが、出力する前にユーザに課金を請求し、ユーザからの承認が得られてから出力しても良い。

課金テーブルは、出力回数が１回目の場合の課金と、２回目以降の課金を設定しているが、割引率を設定しても良い。例えば、１回目の出力の場合は課金に対して割引はないが、２回目は課金に対して５％割引、３回目は課金に対して１０％割引、４回目は課金に対して１５％割引のようにしても良い。

課金テーブルの出力回数は、１回目と２回目以降との２つに設定されているが、管理者によって適宜設定は可能である。例えば、１回目からｎ回目まで設定してもよい。あるいは、１〜５回目、６〜１５回目といったように、出力回数を範囲で区切ってもよい。

課金テーブルに有効期間の欄を設けているが、特に設ける必要はない。例えば、ユーザＡの場合は、出力回数が１回目の課金を１０円、２回目以降の課金を３０円と設定したならば、設定を変更するまで、ユーザＡが出力する場合は、設定された課金で課金される。

第１実施形態にかかる課金システムは、クライアントＰＣが１台と、管理サーバが１台と、画像処理装置が２台とから構成される場合について述べているが、課金システムを構成するクライアントＰＣ、画像処理装置および管理サーバの台数についてはこれに限らない。

画像処理装置は、プリンタ機能としてのサービスだけでなく、複写（コピー）やＦＡＸ等のサービスも提供する複合機（ＭＦＰ）であってもよい。

本発明の第１実施形態に係る課金システムのブロック図 クライアントＰＣの構成図を示すブロック図 文書名によって課金を設定した場合の課金テーブルを示す図 ユーザによって課金を設定した場合の課金テーブルを示す図 画像処理装置の設置場所によって課金を設定した場合の課金テーブルを示す図 画像の出力条件によって課金を設定した場合の課金テーブルを示す図 課金情報設定手順のフローチャートを示す図 画像データの出力時の課金手順のフローチャートを示す図 課金の表示画面を示す図 出力する日付によって課金を決定する場合のフローチャートを示す図 文書名によって課金を決定する場合のフローチャートを示す図 ユーザによって課金を決定する場合のフローチャートを示す図 画像処理装置の設置場所によって課金を決定する場合のフローチャートを示す図 画像データの印刷条件によって課金を決定する場合のフローチャートを示す図 第２実施形態に係る画像処理装置のブロック図

１００ クライアントＰＣ
１０１ ＣＰＵ
１０２ ＲＯＭ
１０３ ＲＡＭ
１０４ ハードディスク装置
１０５ ネットワークＩ/Ｆ
１０６ 表示Ｉ/Ｆ
１０７ 入力Ｉ/Ｆ
１０８ 表示部１０９ キーボード
１１０ マウス
２０１ 管理サーバ
２０２ 画像処理装置
２０３ 画像処理装置
２１１ アプリケーション
２１２ プリンタドライバ
２２１ メモリ
２２２ 課金部
２２３ ネットワークＩ/Ｆ
２３１ 管理部
２３２ 表示部
２３３ 印刷部
２３４ 印刷制御部
２３５ 課金部
２３６ ネットワークＩ/Ｆ
２３７ メモリ

Claims (2)

1. 画像データを出力する画像処理部と、画像データを出力するときの状況と前記画像データを出力する頻度とに対応した課金が記憶された課金テーブルと、前記画像データの出力に応じた課金を前記課金テーブルから決定する課金部とを備え、
   前記画像データには、サービス券の画像データを含み、
   同一ユーザによって出力するサービス券の出力回数が多くなるにつれて課金が上がるように設定され、
   前記課金部は、前記画像処理部から画像データを出力するときの状況を検出する状況検出部と、前記画像処理部から前記画像データを出力する頻度を検出する頻度検出部とを備え、
   前記状況検出部は、ユーザからの操作指示内容、あるいは、前記画像処理部から入力される出力情報から、出力する画像データの文書名、画像データの出力指示をしたユーザ名を検出し、
   前記頻度検出部は、出力指示をしたユーザによって出力する画像データ毎の出力回数をカウントして記憶し、
   前記課金部は、前記状況検出部より検出された出力する画像データの文書名から、出力する画像データがサービス券か否かを判断し、前記出力する画像データがサービス券のとき、前記頻度検出部により検出された同一ユーザによる前記サービス券の出力回数に基づいて前記課金テーブルから課金を決定することを特徴とする画像処理装置。
2. 課金部は、画像データの出力に先立って、決定した課金の内容を報知することを特徴とする請求項１に記載の画像処理装置。

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