JP4295053B2 - スポーツ用ラケット - Google Patents

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Description

本発明はスポーツ用ラケットに関するものであり、また特に、本発明はスイートスポットを大きくした長い周縁主ストリングセグメントから成るストリングベッドを有するラケットに関するものである。
テニスラケット、ラケット球技用ラケット、スカッシュラケット、及びバドミントンラケットのようなスポーツ用ラケットは良く知られており、通常、ハンドル部に連結されたヘッド部を有するフレームを具えている。ヘッド部は複数個の横ストリングセグメントと相互に編んだ複数個の主ストリングセグメントを有するストリングベッドを支持している。また、多くのラケットはハンドル部と、ヘッド部との間に位置し、ハンドル部をヘッド部に連結しているスロート部を有している。スポーツ用ラケットの代表的なストリングベッドは中心領域と、周縁領域とを有しており、この中心領域はボールに衝撃を加えた時、最も応動性が高く、最大のパワーを発揮するところであり、競技者にとっても、最も良い感触を受ける場所である。この中心領域は通常、「スイートスポット」と呼ばれており、代表的にはストリングベッドの区域として定義されており、高い反発係数(「COR」)を発生する。一般に、CORが一層高ければ、これが一層大きなパワー、及び一層高い応動性に直接、対応する。
周縁領域はラケットのヘッド部のスイートスポットと、フープとの間の領域である。周縁領域では、衝撃が発生する位置がスイートスポットから離れる程、応動性のパワー、及び競技者の感触のレベルが急激に減少する。その結果、通常のラケットでは衝撃の位置によって、応動性、及びパワーが広範囲に変化する。多くのラケットでは、スイートスポットからほんの僅かな距離離れて生ずるミスヒットによって、ラケットからの好ましくない応動を受ける。従って、スイートスポットと、周縁領域の周りの位置との間でのストリングベッドのパワー、及び応動性が顕著に変化するため、競技者がボールに衝撃を加える位置が一貫してスイートスポットでないと、首尾一貫したプレーができない。ストリングベッドの応動性が変化すると、ボールに衝撃を加える際、競技者に許されるエラーの余地をも減少せしめ、競技者が自然に犯すエラーを増大させる。
若干の現存するラケットはストリングベッド、及びスイートスポットの大きさを増大させるように努力し、大きな寸法のストリングベッド(即ち一層大きい寸法のヘッド部)を支持する一層大きなフープ部を設けている。しかし、ラケットのヘッドの寸法が増大すると、ラケットの慣性極モーメントも増大してしまう。慣性極モーメントが大きいラケットは操作が一層困難であり、特に慣性モーメントが小さいラケットに比較し、ネットの近くでの操作、及びサーブの返球の際、操作が困難である。更に、若干の使用者は通常の寸法のヘッド部を有するラケットに比較し、ヘッド部が大きいラケットはスイングするのが困難であると感じている。
他の既存のラケットはラケットのスイートスポットの寸法を大きくするため、最も中心にある主ストリングセグメントの長さを延長している。しかし、代表的なストリングベッドの中心の主ストリングセグメントはストリングの最も中心部における希望する応動性を得るための長さとしては、ほぼ、既に十分な長さになっている。従って、既に長くなっている中心主ストリングセグメントの長さを増大すると、ストリングベッドの性能が余りにも多く変化してしまい、ストリングベッドの応動性、及び性能が好ましくない程変わる可能性がある。
従って、ラケットの全体の性能には悪影響を及ぼすことなく、スイートスポットが拡大したストリングベッドを有するラケットが常に、要望されている。広い区域にわたり、高いレベルの応動性とパワーとを生じ、しかもストリングベッドにわたり応動性、及び性能に過大な、又は好ましくない変化を生ずることのないストリングベッドを有するラケットを製造するのが有利である。必要なことは、ラケットがストリングベッドの周縁領域でラケットの性能を増大することができ、ラケットのスイートスポットを実質的に増大し得ることである。ラケットの慣性極モーメントを増大することなく、更に、ラケットの操作性に悪影響を及ぼすことなく、スイートスポットを拡大したラケットを提供するのが有利である。また、伝統的なスポーツ用ラケットの設計から、外観、及び設計が極端に離れてしまうことなく、スイートスポットを拡大したストリングベッドを有するラケットが必要である。
また、長いラケットストリングを有効に、確実に、ラケットに取り付ける画期的な研究が常に必要である。特に、ラケットのフレームに不必要な応力を生ずることなく、更にストリングを通すのを困難にしたり、粗雑なストリング孔を設けることなく、長い主ストリングセグメントをラケットのスロート部、又はハンドル部に結合し、又は掛合し得るラケットを提供するのが有利である。ラケットのフレームにラケットストリングを通すのが容易で、軽量で耐久性があるラケットを製造するのが望ましく、安価に、確実に複合ラケットを製造する方法が望ましい。このような方法が例えば、球技用バット、及びゴルフクラブのような他の複合スポーツ用品に適用することができれば有利である。
上述したところから明らかなように、本発明の目的は伝統的なラケットの外観、設計から極端に離れることなく、ラケットの慣性極モーメントを増大することなく、スイートスポットを実質的に拡大し、ストリングベッドの応動性、及び性能を高め、軽量で、安価で、耐久性があるスポーツ用ラケットを得るにある。
本発明はフレームと、ヨークと、ストリングベッドとを有するスポーツ用ラケットを提供する。フレームはヘッド部と、ハンドル部と、ヘッド部とハンドル部との間に位置するスロート部とを有する。ヘッド部は上部領域と、第1側部領域と、第2側部領域とを有する。ヨークは第1側部領域と第2側部領域との間に延在して、これ等第1側部領域と第2側部領域とに結合されている。ヘッド部とヨークとはストリングベッド区域を画成している。複数個の横ストリングセグメントと、複数個の主ストリングセグメントとによって、ストリングベッドは形成されている。主ストリングセグメントは少なくとも1個の主ストリングセグメントと、少なくとも2個の周縁主ストリングセグメントとを有する。各中心主ストリングセグメントは第1端と、第2端とを有し、第1端はヘッド部の上部領域に掛合し、第2端はスロート部、及びハンドル部のいずれとも掛合せず、ヨークに掛合している。各周縁主ストリングセグメントはストリングベッド区域を横切って、ヨークを経て、スロート部内に延びる。各周縁主ストリングセグメントは末端をヘッド部の上部領域に結合し、基端をスロート部、及びハンドル部の少なくとも一方に結合している。
本発明の主要な態様によるスポーツ用ラケットは横方向に延びる複数個の横ストリングセグメントと、縦方向に延びる複数個の中心主ストリングセグメントと、縦方向に延びる複数個の周縁主ストリングセグメントとによって、形成されたストリングベッドを支持する形態を有し、中心主ストリングセグメント、及び周縁主ストリングセグメントのおのおのは末端と基端とを有し、更に、このラケットはフレームと、ヨークと、少なくとも1個の周縁主ストリング支持機構とを有する。フレームはヘッド部と、ハンドル部と、ヘッド部とハンドル部との間に位置しているスロート部とを有する。ヘッド部は上部領域と、第1側部領域と、第2側部領域とを有する。ヨークは第1側部領域と第2側部領域との間に延在していて、これ等の領域に結合されている。ヘッド部とヨークとはストリングベッド区域を画成している。ヨークは中心部と、第1側部と、第2側部とを有する。この中心部は少なくとも1個の中心主ストリングセグメントの基端に掛合する形態を有し、第1側部、及び第2側部はそれぞれ少なくとも1個の周縁主ストリングセグメントをヨークに貫通させる形態を有する。主ストリング支持機構はスロート部、又はハンドル部に含まれる。周縁主ストリング支持機構は少なくとも1個の周縁主ストリングセグメントの基端に掛合する形態を有する。
本発明の他の態様によるスポーツ用ラケットはフレームとストリングベッドとを有する。フレームはヘッド部と、ハンドル部と、ヘッド部とハンドル部との間に位置するスロート部とを有する。ストリングベッドはフレームに結合され、ストリングベッドは複数個の横ストリングセグメントと、複数個の主ストリングセグメントとにより形成される。主ストリングセグメントは少なくとも2個の中心主ストリングセグメントと、少なくとも2個の周縁主ストリングセグメントとを有する。各周縁主ストリングセグメントの長さは中心主ストリングセグメントの長さより長い。
本発明の他の主要な態様のスポーツ用ラケットはフレームと、ヨークと、少なくとも2個の中心主ストリングセグメントと、少なくとも2個の周縁主ストリングセグメントとを有する。フレームは縦軸線に沿って延在し、フレームはヘッド部と、ハンドル部と、ヘッド部とハンドル部との間に位置するスロート部とを有する。ヘッド部は第1側部領域と、第2側部領域とを有する。ヨークは第1側部領域と第2側部領域との間に延在し、これ等の領域に結合している。中心主ストリングセグメントは第1長さを有する少なくとも1個の最も中心の主ストリングセグメントを有する。最も中心の主ストリングセグメントは縦軸線に位置するか、又は縦軸線に隣接して位置している。周縁主ストリングセグメントは少なくとも1個の最も外側の主ストリングセグメントを有する。最も外側の主ストリングセグメントは第2長さを有する。最も外側の周縁主ストリングは縦軸線から離間しており、ヘッド部の第1側部領域、及び第2側部領域の一方に隣接して位置している。第2長さは第1長さの少なくとも75%である。
本発明の他の主要な態様によるスポーツ用物品の製造方法はマンドレルを設け、このマンドレル上に、相互に隣接して、複数個の複合層を位置させて、スポーツ用物品の第1部分を形成する。また、この方法は162.8 度C(325度F)より高い融解点を有する熱可塑性材料で形成された第1構造素子を設け、この第1構造素子を第1部分に隣接する所定位置に位置させる。更に、この方法は第1部分、及び第1構造素子の一方の少なくとも一部に少なくとも1個の付加的複合層を加え、第1部分、及び少なくとも1個の付加的複合層をキュアする。
図面につき本発明の実施例を詳細に説明する。図面中、同一部分を同一符号にて示す。
図1に、スポーツ用ラケットを符号10にて示す。図1のラケットはテニス用ラケットとしての形態を有するが、本発明ラケットはこれに限定されず、例えばラケット球技用ラケット、スカッシュラケット、又はバドミントンラケットのような他の形式のスポーツ用ラケットとして形成することができる。ラケット10はフレーム12、ストリングベッド14、及びヨーク16を有する。フレーム12は縦軸線17を有する管状構造であり、ヘッド部18、ハンドル部20、及びこれ等ヘッド部18とハンドル部20とを連結するスロート部22を有する。フレーム12は炭素繊維複合材料が好適な軽量で、耐久性ある材料で形成される。代案として、金属合金、他の複合材料、又はこれ等の組合せを含む他の材料でフレーム12を形成することができる。ヘッド部18は上部領域26と、第1側部領域28と、第2側部領域30とを形成しており、更に、ヘッド部18はヨーク16と共に、ストリングベッド14を収容し、支持するストリングベッド区域24を画成している。
好適な実施例では、第1側部領域28と第2側部領域30とはヘッド部18から下方に延び、スロート部22の第1スロート管32と、第2スロート管34とを形成しており、これ等第1スロート管32、及び第2スロート管34はスロート部22の二股領域36に集束している。次に、この集束した第1スロート管32、及び第2スロート管34は更に下方に延び、ハンドル部20を形成している。ハンドル部20はパレット(図示せず)と、グリップ38とを有する。代案の好適な実施例では、ハンドル部20をフレームのスロート部、又はヘッド部とは別個に形成された管状構造にすることができ、この管状構造を緊締具、又は接着剤、又はその両方の組合せの使用によって、この管状構造をスロート部に取り付ける。
他の好適な実施例では、通常の緊締具、接着剤、機械的結合、熱的結合、又はこれ等の組合せの使用によって、スロート部22とヨーク16とのうちの一方、又は両方にヘッド部18を直接連結する。代案として、エラストーマのような振動衝撃吸収材料により、ヘッド部18をスロート部、及びヨークの一方、又は両方から分離することができる。他の代わりの好適な実施例では、ヘッド部18をスロート部22、及びヨーク16の一方、又は両方と共に、一体に形成する。
ストリングベッド14は複数個の横ストリングセメント40と相互に編んだ複数個の主ストリングセグメントによって形成される。この主ストリングセグメント、及び横ストリングセグメントはラケットストリングの1個の連続片から形成することができ、又はラケットストリングの2個、又はそれ以上の個数の片から形成することができる。横ストリングセグメント40、及び主ストリングセグメントの大部分は好適にはヘッド部18のストリング孔(図示せず)に通すことによって、フレームのヘッド部18に掛合する。代案として、緊締具、又はその他の通常の手段により、ストリングセグメントをヘッド部の周りに巻き付け、又はヘッド部に取り付けることができる。横ストリングセグメント40は一般に、ストリングベッド区域24を横切って、第1側部領域26から、第2側部領域28まで延在する。
主ストリングセグメントはヘッド部18の上部領域26と、第1側部領域28、第2側部領域30の上端とから、ストリングベッド区域24を横切って、ヨーク16まで延びる。主ストリングセグメントは少なくとも1個の中心主ストリングセグメント42と、複数個の周縁主ストリングセグメント44とを有する。中心主ストリングセグメント42はラケット10の中心に位置する縦軸線17に位置し、又は縦軸線17の近くに位置する。本発明のラケット10の中心主ストリングセグメント42の数は1から、主ストリングセグメントの全数より2個少ない数に相当する数まで変化することができる。特に好適な実施例(図1参照)では、ラケット10は8個の中心主ストリングセグメント42を有する。
周縁主ストリングセグメント44は縦軸線17から離間しており、1個、又はそれ以上の個数の中心主ストリングセグメント42の群の両側に位置している。ラケットの周縁主ストリングセグメント44の数は中心主ストリングセグメントの群(全部で2個の群)の両側に1個宛の数から、主ストリングセグメントの全数より1個少ない数に相当する数まで変化することができる。特に好適な図1の実施例では、ラケット10は中心主ストリングセグメント42の群の両側にそれぞれ4個の周縁主ストリングセグメント44を有し、全部で8個の周縁主ストリングセグメント44を有する。好適な一実施例では、中心主ストリングセグメント42、及び周縁主ストリングセグメント44はストリングベッド区域24を横切って、縦軸線17にほぼ平行に延在する。他の代案の好適な実施例では、中心主ストリングセグメント42、及び周縁主ストリングセグメント44は「扇形」、又は「フレアー形」の形態でストリングベッド区域24に沿って縦方向に延びており、大部分の中心主ストリングセグメントは縦軸線17にほぼ平行であり、残りの主ストリングセグメントの角度は縦軸線17から主ストリングセグメントが離れるにつれて、縦軸線17に対するその角度を僅かに増大している。
図1、及び図2において、ヨーク16は長い管構造部材であり、ヘッド部18の第1側部領域28から、第2側部領域まで延在する。好適な一実施例では、ヨーク16はフレーム12と一体に形成されている。代案の好適な実施例では、接着剤、緊締具、接合、これ等の組合せを使用して、ヨーク16を連結することができる。他の実施例では、例えば、エラストーマのような振動吸収材料によって、ヨーク16をフレーム12から分離することができる。ヨーク16は軽量で、耐久性ある材料、好適には炭素繊維複合材料で形成する。代案として、例えば、金属合金、他の複合材料、及びこれ等の組合せのような他の材料でヨーク16を形成することもできる。ヨーク16はフレーム12のための構造支持体となり、更に、ストリングベッド区域24の下部を画成する手段として、更に、主ストリングセグメントに掛合し、その道順を定め、それを指向させる支持体として作用する。
ヨーク16は第1側部48と、第2側部50との間に位置する中心部46を有する。好適な実施例では、ヨーク16の中心部46には中心主ストリングセグメント42を収容し、それに掛合する2個、又はそれ以上の個数の中心主ストリング孔52を有する。1組のグロメット54を中心主ストリング孔内に挿入し、ストリングセグメントを主ストリング孔52に通した時、中心主ストリングセグメント42がヨーク16に直接接触するのを防止するのが好適である。中心主ストリングセグメント42はヨーク16の中心部46を掛合しており、スロート部22、又はハンドル部20に掛合するようにヨーク16を越えて延びていない。
ヨーク16の第1側部48、第2側部50のそれぞれが、少なくとも1個の周縁主ストリングセグメント44を収容する形態の溝孔56を有するのが好適である。周縁主ストリングセグメント44をスロート部22、及びハンドル部20の一方、又は両方に掛合させるため、溝孔56は1個、又はそれ以上の個数の周縁主ストリングセグメント44をヨーク16に通すことができる形態である。各溝孔56はストリングベッド14によって画成される平面にほぼ垂直な方向に測って、或る厚さを有するのが好適であり、この厚さは周縁主ストリングセグメント44の直径に少なくとも相当する厚さである。特に好適な実施例では、各溝孔56は周縁主ストリングセグメント44の直径の少なくとも3倍の厚さを有する。各溝孔56は周縁主ストリングセグメントと、ヨーク16との間の直接接触を禁止するための保護管ライニング58を有するのが好適である。ライニング58、及びグロメット54はナイロンが好適な弾性材料で形成する。代わりの好適な実施例では、例えば、天然ゴム、合成ゴム、シリコーン、ウレタン、他の高分子材料、又はこれ等の組合せのような他の材料で、ライニング58、及びグロメット54を作ることができる。
代わりの好適な実施例では、ヨーク16は他の組合せ、及びストリング孔、及びストリング溝孔の他の個数を有する形態にすることができる。例えば、好適な一実施例では、1個又はそれ以上の個数の挿入部分を収容する単一溝孔の形態に、ヨーク16を形成することができ、この場合の挿入部分はストリング孔、及び/又はストリング溝孔である。他の例では、ヨークに3個の溝孔を形成することができ、そのうちの1個は主ストリングセグメントを収容するための中心溝孔であり、残りの2個の溝孔は周縁主ストリングセグメントを収容するため、中心溝孔の両側に位置する溝孔である。更に、この中心溝孔は1個、又はそれ以上の個数の挿入部分を収容する形態を有し、この場合の挿入部分とは中心主ストリングセグメントに掛合するためのストリング孔、及び/又はストリング溝孔を含む。他の代わりの好適な実施例では、ヨーク16の中心部46は主ストリング孔を有しないように形成することができる。
図2、及び図3における好適な一実施例では、第1スロート管32、及び第2スロート管34は周縁主ストリングセグメント44を掛合させるためのスロートストリング孔60を有する。スロートストリング孔60の各組もグロメット52を有するのが好適である。スロートストリング孔60はストリングベッド14とほぼ同一平面上に整列している。各周縁主ストリングセグメント44はヨーク16のストリング溝孔56に通り、ストリング孔60において、第1スロート管32、又は第2スロート管34に掛合する。特に、ラケットストリングは1個の周縁主ストリングセグメント44を形成し、この周縁主ストリングセグメントはヘッド部18からヨーク16を経て、スロート管32、又は34に達し、このスロート管に通る。次に、このラケットストリングはスロート管32、又は34の外面上を経て、隣接するストリング孔60まで延び、ここで、ラケットストリングはスロート管を経て、ヨーク16、及びヘッド部18に向け、戻り、他の周縁主ストリングセグメント44を形成する。2個、又はそれ以上の個数の隣接するストリング孔60のグロメット54を連結するため、グロメットストリップ62を使用するのが好適である。特に好適な実施例では、各スロート管32、34は4個の周縁主ストリングセグメント44を収容し、これ等のセグメントに掛合するための4組のストリング孔60を有する。代わりの好適な実施例では、他の数の周縁主ストリングセグメント44、及びスロート管内にこれに対応する数のストリング孔60を使用することができる。代案の好適な実施例では、1個、又はそれ以上の個数の周縁主ストリングセグメント44はストリング孔の隣接する組の周りに巻き付くことなく、ストリング孔の隣接する組に通ることなく、スロート管32、34の1個に掛合し、これ等スロート管で終わっている。他の代案の好適な実施例では、例えば、スロート管の外面の周りに巻き付けると言うようなストリング孔以外の手段により、周縁主ストリングセグメントはスロート管に掛合する。
各周縁主ストリングセグメント44はストリングベッド14に対しそれぞれほぼ同一平面にあるストリングベッド片64、及びスロート領域片66を有する。特に好適な実施例では、各周縁主ストリングセグメントのストリングベッド片64と、スロート領域片66とはほぼ同一直線上にある。代わりに、ストリング孔60をスロート管に沿って位置させることができ、周縁主ストリングセグメント44のスロート領域片66はストリングベッド片64に対し、及び/又は1個、又はそれ以上の個数の周縁主ストリングセグメント44に対して角度を成す。
図4、及び図5における他の代わりの好適な実施例においては、ストリングベッド14によって画成された平面からほぼ対称に離間するように対をなして、第1スロート管32、及び第2スロート管34のストリング孔60を配置することができる。ストリング孔60の離間して、対をなす形態により、ストリング孔60はスロート管32、34上をハンドル部20に向け、一層下方に位置させることができ、これにより、周縁主ストリングセグメント44の長さを長くすることができる。代案の好適な実施例では、ストリングベッド孔の付加的対を各スロート管に、追加することができる。例えば、ストリングベッドの平面にほぼ沿って、既に存在するストリング孔の離間する対の間に、第3対のストリング孔を位置させることができる。代わりに、離間する対の付加的組を端部と端部とを接する形態に配置することができ、これにより図3の「直列」のストリング孔の形態に、図5の「並列」のストリング孔の形態を組み合わせることになる。他の好適な実施例では、各スロート管は1個、又はそれ以上の個数のスロート挿入部分を収容するチャネルを有することができ、このスロート挿入部分は周縁主ストリングセグメントに掛合するストリング孔を含む。
図6、及び図7の他の代わりの好適な実施例では、スロート部22の二股領域36は少なくとも2個の開口68を有する。周縁主ストリングセグメント44はヨーク16に通り、スロート部20の二股領域36に掛合し、これにより周縁主ストリングセグメント44の長さを最大にする。
図7、及び図8において、スロート部22の二股領域36は少なくとも1個の支持体、及び特に、管状ハウジング70を有する。ハウジング70はラケットストリングを受け入れ、案内するため、各端部に開いているストリング通路72を画成している。特に、少なくとも1個の主ストリングセグメント44は二股領域36の開口68の1個を通じて、ハウジング70の通路72内に入り、この通路72を通じて、他の開口68から出て、他の主ストリングセグメント44を形成する。通路72に通り、2個の周縁主ストリングセグメント44を連結するラケットストリングの各部分を主ストリング遷移片45と称する。特に好適な実施例においては、ハウジング70はほぼU字状の通路を画成する。代わりに、例えばV字状、又は不規則形状のような他の形状の他のストリング通路を使用することができる。ストリング通路70は少なくとも1個の主ストリング遷移片45を収容する寸法であり、好適には、数個の主ストリング遷移片45を収容する寸法であるのが好適である。ハウジング70を熱可塑性材料が好適な耐久性ある軽量な耐摩耗性材料で造る。代わりに、ハウジング70を例えばナイロンのような他の材料で形成することができる。また、ラケットストリングセグメントを1個の開口68内に入れ、ストリング通路72に通し、他の開口の外に容易に道順を定め、「導く」ようにして、他の周縁主ストリングセグメントを形成するよう、ラケットに個々のラケットストリングを張り得るようにすることによって、ハウジング70はラケット10を張るのを容易にする。更に、ハウジング70は主ストリング遷移片45を支持するための平滑な支持面を提供し、この平滑な支持面はストリングの摩耗を防止し、フレーム12の鋭利な端縁にラケットストリングが接触するのを防止する。更に、ハウジング70は最小の曲げ半径により、通路72に通るラケットストリングに加わる曲げ応力を減少させる。
図8の特定の好適な実施例においては、ストリング通路72はほぼ三角形の横断面を有し、これにより、通路72に通る多数の主ストリング遷移片45の配列を容易にする。代わりに、例えば逆三角形、卵形、円形、その他の多角形、及びストリングセグメントを受け入れる多数チャネルを含む形状のような他の横断面形状をも使用することができる。代わりの好適な実施例において、ハウジング70をラケット10のハンドル部20に取り付けることができる。
スポーツ用品を製造する好適な方法に従って、フレーム12と共にハウジング70を製造する。この方法は例えば球技用バッド、及びゴルフクラブのような他のスポーツ用品の少なくとも一部を製造するのに使用することができる。この方法では、マンドレルを用意する工程と、このマンドレル上に、複合材料の多数の層を一つづつ、同時に位置させ、物品の第1部を形成する工程とを含む。更に、この方法は例えばハウジング70のような第1構造素子を得る工程を含む。この構造素子は162.8 度C(325度F)より高い融解点を有する材料で形成するのが好適である。更に、この方法は第1部分に隣接する所定位置に第1構造素子を位置決めする工程を含む。特に好適な実施例では、この第1構造素子は管状ハウジング70であり、ラケット10のスロート部22の二股領域36内に、この管状ハウジング70を位置させる。また、この方法はこの物品の第1部分、及び第1構造素子の少なくとも一部に少なくとも1個の付加的複合層を加え、第1部分、及び少なくとも1個の付加的複合素子をキュアし、物品を形成する。この物品は約15分間、約162.8 度C(325度F)でキュアするのが好適である。層の数、寸法、及び形態に応じて、異なるキュア温度、及び異なるキュア時間を採用することができる。
図7の特に好適な実施例では、上記の少なくとも1個の付加的複合層はスロート部22の二股領域36の上部二股壁74である。この二股壁74は二股領域36内にハウジング70を保持して、ストリング開口68を提供している。
各複合層は縦横に配置された構造材料を有する。この構造材料は各層内に相互に隣接してほぼ配列された一連の繊維にすることができ、好適にはほぼ所定の角度で位置している。これ等の層の厚さ、及び繊維の方向は層毎に、変化させることができる。繊維が種々の異なる角度になるように、複合材料をマンドレルの周りに加えるのが好適である。この構造繊維は炭素繊維のような強度が高い材料で形成する。代案として、例えばアラミド、ガラス繊維のような他の材料で繊維を形成することができる。
この好適な方法は保管中、又はキュアする前の複合物品の製作中、フレーム12のような物品に、ハウジング70のような構造素子を加えることができ、これにより、構造素子を設置するため、物品に開口を形成する必要、又は一部分解する必要を無くすることができる。また、この好適な方法は複合物品内に構造素子を形成することができ、物品に信頼性ある確実な連結を行うことができる。ラケット10と共にハウジング70を製造し、組み立てる他の方法も採用することができる。
他の代わりの実施例では、ラケット10は周縁主ストリングセグメントをスロート部22を通じて指向させ、二股領域36のストリング開口68内に、またその外に指向させるための別個のハウジングを使用することが無く、離間したストリング開口68を有するスロート部22の二股領域36を具えることができる。このような実施例では、ラケットストリングを周縁主ストリングセグメント44から、第1ストリング開口68に通し、ラケットのスロート部22に道順をとり、隣接して離間するストリング開口68の外に延び、他の周縁主ストリングセグメントを形成し得るように、スロート22の形態を定め、及び/又はそのようなことが可能な構造にすることができる。
図9、及び図10の他の代案の好適な実施例では、周縁主ストリングセグメント44はローラ76の形状の支持体によって、スロート部22の二股領域36に支持される。ローラ76はラケット10の軸線17にほぼ垂直に位置する横軸線78を有するほぼ円筒形の支持部材である。ローラ76はスロート部22の二股領域36に位置しているのが好適である。代案として、ローラ76をハンドル部20内に位置させることができる。ローラ76は主ストリング遷移片45を収容し、案内するための少なくとも1個の凹形溝84を有しているのが好適である。このローラの位置は周縁主ストリングセグメントの長さを最大にすることができ、1個の周縁主ストリングセグメント44のラケットストリングの通路を提供しており、この通路により、周縁主ストリングセグメント44はヘッド部18から、ヨーク16を経て、二股領域36まで延び、ローラ76の周りから、ヨーク16、及びヘッド部18まで戻り、他の周縁主ストリングセグメント44を形成する。主ストリング遷移片45はローラ76の周りに延び、2個の周縁主ストリングセグメント44を連結する。ローラ76はスロート部22に取り付けられたピン80を有するのが好適である。ピン80をローラ76に回転可能に掛合する形態にすることができ、ローラ76はフレーム12に対し回転する。代案の好適な実施例では、非回転連結、圧入連結、接着剤、又はその他の通常の緊締具、又はこれ等の組合せを通じて、ローラ76をスロート部に取り付けることができる。代案として、回転ローラ、非回転ローラ、回転ピン、非回転ピン、及びこれ等の組合せを使用して、スロート部22の二股領域36内の支持体を形成することができる。
ローラ76はナイロンが好適である耐久性ある耐摩耗性材料で造る。代案として、例えば、ウレタン、ポリアミド、ゴム、木材、アルミニウム、その他の金属、他の高分子材料、及びこれ等の組合せのような他の材料でローラ76を形成することができる。ローラ76は主ストリング遷移片45のための支持面を提供しており、この支持面によって、ストリングの摩耗を防止し、鋭利な端縁、及び粗い表面にラケットストリングが接触するのを防止する。またローラ76は最小湾曲半径を提供し、これにより、ローラ76の周りに延在する1個、又はそれ以上の個数の主ストリング遷移片45に加わる曲げ応力を減少させる。代わりの好適な実施例では、ローラ76、又は第1ローラ88、及び第2ローラ90は例えば、ピン、円筒部材、半円筒部材、アーチ形板のような他の形状の支持体で置き換えることができる。
図11の他の代案の好適な実施例では、一体ローラ76はスロート部22の二股領域36の周りに離間した形態に位置する第1ローラ88、第2ローラ90で置き換えることができる。代案として、第1ローラ88、及び第2ローラ90は第1スロート管32、及び第2スロート管34、又はハンドル部20に取り付けることができる。1個、又はそれ以上の個数の周縁主ストリングセグメント44、及び1個、又はそれ以上の個数の主ストリング遷移片45を支持するよう、各ローラ88、90の形態を定める。第1ローラ88は周縁主ストリングセグメント44を中心主ストリングセグメント42の群の一側に支持し、第2ローラ90は周縁主ストリングセグメント44を中心主ストリングセグメント42の群の反対側に支持するのが好適である。第1ローラ88、及び第2ローラ90を回転可能に、又は回転しないように、二股領域36に連結する。他の実施例では、ピン、又はローラのような3個、又はそれ以上の個数の支持体を使用することができる。
図12、及び図13の他の代案の好適な実施例においては、主ストリング遷移片45をほぼ並べて配列すると共に、使用中、主ストリング遷移片45が相互に上に重なって配置されないよう、即ち位置をずらすように、支持体が特別な形態を有するようにすることができる。図12の支持体はスロート部22の二股領域36内に位置し、この二股領域36に結合された第1ピン91、及び第2ピン93を有する。二股領域36は第1ピン91、及び第2ピン93を収容するためと、ラケットストリングを張っている間、ピン91、93の周りにラケットストリングを通す空間を生ぜしめるため、凹形空所95を有する。特に好適な実施例では、第1二股側壁97、第2二股側壁99、及び湾曲下壁100によって、凹形空所95を画成する。第1二股側壁97、第2二股側壁99、及び湾曲下壁100はピン91、93の周りのラケットストリングの道順のための通路の少なくとも一部を形成している。第1ピン91、第2ピン93のおのおのは第1端102、及び第2端104を有する。
ピン91、93は相互に、及び/又はラケットフレーム12に対し角度を成しているのが好適であり、二股領域36を横切って延在している。特に好適な実施例では、第1ピン91、及び第2ピン93はフレーム12の縦軸線17、及び横軸線78の両方に対して角度を成す。図13には第1ピン91の縦軸線106を示す。この縦軸線106は縦軸線17、及び横軸線78に対して角度を成している。また、縦軸線17に対し垂直であり、横軸線78を含む横平面に対し、第1ピン91が角度を成しているのが好適である。
図12、及び図13において、第1ピン91、及び第2ピン93の第1端102は第1距離だけ相互に離間し、第1ピン91、及び第2ピン93の第2端104は第2距離だけ相互に離間しており、第1距離は第2距離より短く、これにより、第1ピン91、及び第2ピン93は横軸線68、及び縦軸線17に対し、傾斜し、即ち角度を成している。第1ピン91、及び第2ピン93のそれぞれの第1端102の相互の距離はそれぞれの第2端104の相互の距離より一層短い。
スロート部22の二股領域36の第1二股側壁97、及び第2二股側壁99に形成された孔108を通じて、ピン91、93をフレーム12に圧入するのが好適である。代案の好適な実施例では、例えば他の圧入連結、通常の緊締具、接着剤、及びこれ等の結合のような他の手段を介して、ピン91、93を二股領域36に取り付ける。他の代案の好適な実施例では、1個、又はそれ以上の個数のピン91、93、又は同様の構造装置をラケット10のフレーム12と一体に形成することができる。ピン91、93はナイロンが好適な耐久性ある耐摩耗材料で造る。代案として、例えば、ウレタン、ポリアミド、ゴム、木材、アルミニウム、その他の金属、その他の高分子材料、及びこれ等の組合せのような他の材料でピン91、93を形成することができる。
第1ピン91、及び第2ピン93は二股領域36の第1二股側壁97に隣接する第1端102に位置する少なくとも1個のブッシュ110を更に有するのが好適である。ブッシュ110はスペーサとして役立ち、側壁97、99に対する主ストリング遷移片45の位置を最適にする。ブッシュ110を二股領域36に接着剤によって接合するのが好適である。代案として、例えば通常の緊締具、圧入による連結、及び1個、又はそれ以上のピンと共に一体に形成するか、一体に成型し、又はフレーム自身と一体に成型するような他の手段によって、ブッシュ110を連結することができる。
第1ピン91、及び第2ピン93を角度を成して位置させることによって、主ストリング遷移片45の配列、及び位置決めを容易にする。ピン91、93は主ストリング遷移片45をそれぞれピン91、93に掛合させることができ、主ストリング遷移片45を次の隣接する1個、又は1個以上の遷移片45に配列させる。角度を成すピン91、93も使用中に、遷移片45が位置を変え、又は重なるのを防止する。
第1スロート管32、及び第2スロート管34はそれぞれ浅い凹所112を有するのが好適である。凹所112はスロート管32と34との間のスロート部22内の利用できる空間を増大する。この増大した空間はスロート部22と二股領域36とを通して、周縁主ストリングセグメント44を張るのを容易にする。また、凹所112は周縁主ストリングセグメント44からスロート管32、34を離間させ、これによりスロート管32、34と周縁主ストリングセグメント44との間の好ましくない接触を防止している。
代案の好適な実施例では、各ピンは1個、又は2個の別個のブッシュを有することができ、これにより、主ストリング遷移片の配列を容易にしている。他の代わりの好適な実施例では、ピン(単数、又は複数)を1個、又はそれ以上の個数のブッシュと一体に形成し、又は1個、又はそれ以上の個数の止めとして、形成し、主ストリング遷移片の配列を容易にする。代わりに、各ピンを湾曲させ、主ストリング遷移セグメントの配列を容易にすることができる。代案の好適な実施例では、第1ピン91と第2ピン93とを一片から成る構造にし、又は多数片から成る構造にし、この構造の第1側部と第2側部とを相互に、及び/又はラケットフレームに対し角度を成すようにし、又はこの第1側部と第2側部とを湾曲させ、第1ピン、及び第2ピンと同様の配列の有利な状態が得られるようにする。他の代案の好適な実施例では、第1ピン、及び第2ピンの代わりに、3個、又はそれ以上の個数のピンを使用することができる。
本発明の好適な実施例は多くの通常、存在しているラケットに比較し、一層均一長さの主ストリングセグメント42、44を有するラケットを提供する。主ストリングセグメント42は少なくとも1個の最も中心にある主ストリングセグメント92(図1、図4、及び図6参照)を有し、この最も中心にある主ストリングセグメント92は縦軸線17に沿って延在し、又は縦軸線17に隣接して位置している。ラケット10は相互に離間する、及び縦軸線17から離間する最も中心にある2個の主ストリングセグメント92を有するのが好適である。最も中心にある主ストリングセグメント(単数、又は複数)92はラケット10の縦軸線17に最も近く配列された1個、又は2個の主ストリングセグメントである。最も中心にある主ストリングセグメント92はフレーム12との掛合位置によって画成されるのが好適な第1長さを有する。特に、この第1長さは最も中心にある主ストリングセグメントがヘッド部18の上部領域26に掛合する位置にある第1端と、最も中心にある主ストリングセグメント92がヨーク16に掛合する位置にある第2端との間の距離によって画成されている。
周縁主ストリングセグメント44は少なくとも1個の、好適には2個の最も外側にある周縁主ストリングセグメント94を有する(図1、図4、及び図6参照)。最も外側の周縁主ストリングセグメント94は1個、又は2個の周縁主ストリングセグメント44に属するものと考えられ、周縁主ストリングセグメント44はヘッド部18の第1側部領域28、及び第2側部領域30の少なくとも1個に最も近い。ラケット10はストリングベッドによって画成された平面にほぼ沿って位置する2個の最も外側の周縁主ストリングセグメント94を有するのが好適である。最も外側の周縁主ストリングセグメントのおのおのは縦軸線17から両方向に離間し、最も外側の周縁主ストリングセグメント94の1個がヘッド部18の第1領域28に隣接して位置し、他方の最も外側の周縁主ストリングセグメント94がヘッド部18の第2領域30に隣接して位置する。縦軸線17から、この縦軸線17にほぼ垂直方向に見た時、最も外側の周縁主ストリングセグメント94のおのおのは残りの主ストリングセグメントよりも、ほぼ全長に沿って縦軸線17から最も遠い主ストリングセグメントである。
最も外側の周縁主ストリングセグメント94はフレーム12に掛合するこの最も外側の周縁主ストリングセグメントの位置によって画成される第2長さを有する。特に、最も外側の周縁主ストリングセグメント94の第1端は最も外側の周縁主ストリングセグメント94がヘッド部の上部領域26に掛合する位置である。代わりに、最も外側の周縁主ストリングセグメントがヘッド部18の第1側部領域、及び第2側部領域のうちの一方に掛合する位置に、最も外側の周縁主ストリングセグメント94の第1端を位置させることができる。最も外側の周縁主ストリングセグメント94の第2端は最も外側の周縁主ストリングセグメントが第1スロート管32、第2スロート管34、スロート部22の二股領域36、又はハンドル20に直接掛合する位置にある。
最も外側の周縁主ストリングセグメント94のおのおのの第2長さは最も中心にある主ストリングセグメント92の第1長さの少なくとも75パーセントである。一つの特に好適な実施例では、第2長さは第1長さの少なくとも80%である。他の特に好適な実施例においては、第2長さは第1長さの少なくとも85%、少なくとも90%、及び少なくとも95%である。
更に、周縁主ストリングセグメントは1対の第2の、即ち二番目に最も外側の主ストリングセグメント96を有する。二番目に最も外側の主ストリングセグメント96は相互に、及び縦軸線17に対し離間している。二番目に最も外側の主ストリングセグメントのおのおのは最も外側の主ストリングセグメント94の1個に隣接して位置している。縦軸線17から、この縦軸線17に対し、ほぼ垂直方向に見た時、二番目に最も外側の周縁主ストリングセグメント96のおのおのは、ほぼその全長に沿って、縦軸線17から2番目に遠い主ストリングセグメントである。
第2の最も外側の周縁主ストリングセグメント96のおのおのは最も外側の周縁主ストリングセグメント94の場合と同様に決定し得る第3長さを有する。好適な実施例では、二番目に最も外側の周縁主ストリングセグメント96のおのおのの第3長さは最も中心の主ストリングセグメント92の第1長さの少なくとも85%である。他の代案の好適な実施例では、この第3長さは第1長さの少なくとも90%、少なくとも95%、又は少なくとも等しい。
表1は現存する異なる3形式のラケットと、図1の好適な実施例によって製造した2個のラケットについて、主ストリングセグメントの長さ、及びこれ等の長さの種々の比を示している。現存する3種類のグループのラケットは次のようなものである。
(1)長い主ストリングセグメントを有しておらず、伝統的な卵形のヘッド部を有するラケット。
(2)「ウイルソン・スレッジ・ハンマ(Wilson Sledge Hammer)」(商標名)のように、反転、即ち逆卵形に類似したヘッドの形状を有するラケット。
(3)「ヨネックス(Yonex) 」(商標名)のUltimum RQ Ti 2000ラケット、及び「ヨネックス」のMP5Iラケットのように、一層長方形、又は卵形のラケットヘッド部を有するラケット。
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表1は現存するラケットの主ストリングセグメントの長さは著しく変化させることができ、特に、最も中心の主ストリングセグメント、及び最も外側の、又は2番目に最も外側の周縁主ストリングセグメントの長さは著しく変更し得ることを示している。最も中心の主ストリングセグメントの長さと、最も外側の周縁主ストリングセグメントの長さの間の変化はほぼ27%〜35%の範囲にあり、最も中心の主ストリングセグメントと、二番目の最も外側の周縁主ストリングセグメントの間の長さの変化は17%〜24%の範囲にあった。更に、いずれの場合でも、周縁主ストリングセグメントは最も中心の主ストリングセグメントより著しく短かった。主ストリングセグメントが一層短いためパワーが減少し、ボールに衝撃を加えた時、滞留時間(即ち衝撃持続時間)が減少した。
また、表1では図1の本発明の好適な実施例によって製造したラケットは外側の周縁主ストリングセグメントが最も中心の主ストリングセグメントの長さに一層近い長さを有していることを示している。最も外側の1個のみの周縁主ストリングセグメントは最も中心の主ストリングセグメントより一層短く(ほぼ4%だけ短い)ことを示している。残りの最も外側の周縁主ストリングセグメントは最も中心の主ストリングセグメントより一層長い長さを有し、その長さの最大の変化は約10%であった。長い最も外側の周縁主ストリングセグメントの長さは最も中心の主ストリングセグメントの長さに、ほぼ一貫して一致しており、ラケットに拡大したスイートスポットを生ぜしめることができ、衝撃を加えている間、ボールとの滞留時間を増大する。
ラケット10のスロート領域22内に周縁主ストリングセグメント44を延長することによって、ラケット10の操作性にマイナスの影響を生ずることなく、増大したCORの一層大きな面積を生ずることができる。それ故、本発明は一層、一貫してパワーと、コントロールとを有するラケットを提供する。本発明のストリングの形態は滞留時間、即ち、ボールとストリングベッドとが接触している時間が増大し、ラケットの応動性が向上し、希望すれば、使用者が加える衝撃によって、ボールに一層、スピン、即ち回転を与えることができる。本発明ラケットはラケットの複雑性、又は費用を著しく増大することなく、容易に製造することができ、ラケットのストリングを容易に張ることができる。更に、本発明は伝統的なラケットの形態から全く離れてしまうことなく、上述の性能特性を得ることができる。
図14〜図16において、本発明ラケット、及び代表的な先行技術のラケットについての種々の反発係数(「COR」)値の区域を地図の等高線のようなマップにて示す。CORは例えばテニスボールのようなボールの反発速度と、ボールの進入速度との比である。図14〜図16のCOR値は毎秒27m(90フィート)±1.5 m(5フィート)の進入速度を使用して測定した。地図のように示したマップはストリングベッドの周りの多数の分散した位置におけるストリングベッドへのボールの衝撃から生ずるCOR値を反映している。ラケットのストリングベッド上の36個の種々の位置に、それぞれ5回、衝撃を加え、これによりラケットについて全部で180個のデータ点について、CORの測定を行い、図14〜図16の図面を得た。ラケットは試験装置内にハンドル部のみで支持する。特に、試験装置はハンドル部の基端部を保持(ほぼハンドルの基部15cmにわたり保持)する。ラケットに試験装置を取り付けることによって、x、y、及びzの軸線に沿ってハンドルの基端が移動し、又は捩じれるのを制限する。図14〜図16、及び表2〜表4の各ラケットはストリングベッドのほぼ中心におけるストリングの張られた状態で測定して、25kg(55ポンド)の張力のストリング張力を有していた。
図14は本発明の図6の好適な実施例により製造したラケット(このラケットを「H1 ES1」で示した)についてのCORの拡大された区域を示す。図14の付加的ラケット(H1 ES1)、及び図6の好適な実施例により製造した2個の付加的ラケット(H1 ES2、H1 ES3)のCORの数値を表2に示す。更に表2はこれ等3個のラケット(H1 ES1、H1 ES2、H1 ES3)のための各COR値の平均面積を提供している。表2の3個のラケットはヘッドの寸法が748平方センチメートル(116平方インチ)であり、スイング重量が約13904kgcm2(2538.6ozin2)である。スイング重量はラケット10の基端に位置するスイング軸線の周りのラケットの慣性モーメントとしても知られている。このスイング軸線はストリングベッド14によって画成される平面と、縦軸線17とに対し垂直に延在する。
図15は図14のラケットのフレームと同一のフレームを有しているが、長い周縁主ストリングセグメントが無いラケット(H1 Non-ES1)のCORの区域を示す。図15のマップに示したラケット(H1 Non-ES1)、及び図14のラケットと同一のフレームを有するように製造されているが長い周縁主ストリングセグメントが無い2個の付加的ラケット(H1 Non-ES2、H1 Non-ES3)についてのCORの数値を表3に示す。更に、表3は3個のラケット(H1 Non-ES1、H1 Non-ES2、H1Non-ES3)についての各COR値の平均面積を提供している。表3の3個のラケットのそれぞれはヘッドの寸法が748平方センチメートル(116平方インチ)であり、スイング重量は約14033kgcm2(2562.1ozin2)である。
図16は代表的な従来のラケットのCORの区域を示す。図14のラケットと同一の形状、ほぼ同一のヘッド部の寸法、及び類似のスイング重量を有するラケットを代表的な従来のラケットとして選択した。この代表的な従来のラケットであるHead Model Ti S6ラケットは図14のラケットとほぼ同一の形状を有し、ヘッド部の寸法は748平方センチメートル(116平方インチ)、及びスイング重量は約13638kgcm2(2490.1ozin2)である。図16のマップのラケット(従来のラケット1)、及び図16の代表的な2個の付加的なラケット(従来のラケット2、3)のCORの面積の数値を表4に示す。更に、表4は代表的な3個の従来のラケットの各COR値の平均値を提供する。
図14〜図16において、0.45を付した線はCORが0.45であるか、又はこれより一層大きいストリング上の区域の境界を現している。0.40として示された線はCORが0.40であるか、又はこれより一層大きいストリング上の区域の境界を現している。同様に、図14〜図16の他の線はCORの種々の値のストリング上の区域の境界線を現している。ラケットの「スイートスポット」は3個の続いているCOR値、即ち2.5 、又はそれより大きい値と、3.0 、又はそれより大きい値と、3.5 、又はそれより大きい値とのうちの一つを有するストリングベッドの区域として、一般に画成されている。図14〜図16の水平軸線、及び垂直軸線上の数はストリングを張った表面の中心からの距離を現している。例えばストリングを張った表面の中心は0.00として示されている。ストリングを張った表面の中心の右の方に2インチの位置は2.00として示されており、中心の左側に2インチの位置は−2.00として示されている等である。
Figure 0004295053
Figure 0004295053
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図14〜図16と、表2〜表4のデータとを比較すると、本発明により製造したラケットは種々のCORについての境界線内の面積が一層広い。更に、表5、及び表6は図15、及び表3のラケット、及び図16、及び表4の代表的な従来のラケットに比較される本発明ラケット(図14、及び表2のラケット)についてのCORの拡大された面積を示している。特に、表5は本発明のラケットに関して、表2から種々のCOR値の平均面積、表3のラケットに関する種々のCOR値の平均面積、及び長い周縁主ストリングセグメントが無いラケットに対して、本発明により得られたCOR値における増加の%を示している。また、表6は本発明ラケットの表2からの種々のCOR値の平均面積、表4の従来のラケットの種々のCOR値の平均面積、及び本発明により得られたこれ等のCOR値の増加の%を示している。
Figure 0004295053
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表5、及び表6から明らかなように、本発明のラケットは表4の代表的な従来のラケットに比較し、0.45のCOR値の面積を485.94%増大させており、表3の長い周縁主ストリングセグメントが無いラケットに比較し、40.26 %増大させている。0.40のCOR値では、表4の代表的な従来のラケットに比較し、面積を48.8%増大しており、表3の長い周縁主ストリングセグメントが無いラケットに比較し、11.01%増大している。同様に、0.35のCOR値では、表4の代表的な従来のラケットに比較し、面積を27.57 %増大しており、表3の長い周縁周縁主ストリングセグメントが無いラケットに比較し、10.08 %増大している。更に、0.30のCOR値では、表4の代表的な従来のラケットに比較し、面積を20.51 %増大しており、表3の長い周縁主ストリングセグメントが無いラケットに比較し、7.83%増大している。最後に、0.25のCOR値では、表4の代表的な従来のラケットに比較し、面積を14.15 %増大しており、表3の長い周縁主ストリングセグメントが無いラケットに比較し、5.67%増大している。
図14〜図16、及び表2〜表6から明らかなように、本発明は測定されたそれぞれのCOR値について面積を拡大し、スイートスポットを顕著に増大している。更に、図14〜図16を検討すれば、一般に、本発明は測定された多くのCOR値の区域の長さを長くし、幅を広くし、その面積を増大している。
本発明の好適な実施例を説明し、図示したが、当業者には本発明に多数の変更を加えることができる。従って、本発明は上述の記載に限定されず、本発明の範囲は特許請求の範囲による。
本発明の好適な実施例のラケットの正面図である。 図1のラケットのヨーク、及びスロート部の正面斜視図である。 図2の3−3線から見たラケットのスロート部の側面図である。 本発明の代案の好適な実施例のラケットのヨーク、及びスロート部の正面斜視図である。 図4の5−5線から見たラケットのスロート部の側面図である。 本発明の他の代案の好適な実施例のラケットの部分正面図である。 ラケットのストリングベッドによって画成された平面に沿う図6のラケットのスロート部の縦断面図である。 図7の8−8線に沿うスロート部の縦断面図である。 本発明の他の代案の好適な実施例のラケットのストリングベッドにより画成された平面に沿うラケットのスロート部の縦断面図である。 図9の10−10線に沿うスロート部の縦断面図である。 本発明の他の代案の好適な実施例のラケットのストリングベッドにより画成された平面に沿うラケットのスロート部の縦断面図である。 本発明の他の代案の好適な実施例のラケットのヨーク、及びスロート部の断面斜視図である。 図12の13−13線に沿うスロート部の縦断面図である。 本発明の好適な実施例により製造したラケットのストリングベッドの反発係数の二元マップ図である。 図14のラケットと類似のフレーム形状を有するが、長い周縁主ストリングセグメントが無いラケットのストリングベッドの反発係数の二元マップ図である。 代表的な従来のラケットのストリングベッドの反発係数の二元マップ図である。
符号の説明
10 ラケット
12 フレーム
14 ストリングベッド
16 ヨーク
18 ヘッド部
20 ハンドル部
22 スロート部
24 ストリングベッド区域
26 上部領域
28 第1側部領域
30 第2側部領域
32 第1スロート管
34 第2スロート管
36 二股領域
38 グリップ
40 横ストリングセグメント
42 中心主ストリングセグメント
44 周縁主ストリングセグメント
45 主ストリング遷移片
46 中心部
48 第1側部
50 第2側部
52 中心主ストリング孔
54 グロメット
56 溝孔
58 保護管ライニング
60 スロートストリング孔
62 グロメットストリップ
64 ストリングベッド片
66 スロート領域片
68 開口
70 管状ハウジング
72 ストリング通路
74 上部二股壁
76 ローラ
80 ピン
88 第1ローラ
90 第2ローラ
91 第1ピン
92 最も中心の主ストリングセグメント
93 第2ピン
94 最も外側の周縁主ストリングセグメント
95 凹形空所
96 二番目に最も外側の周縁主ストリングセグメント
97 第1二股側壁
99 第2二股側壁
100 湾曲下壁
110 ブッシュ
112 凹所

Claims (18)

  1. 上部領域、第1側部領域、及び第2側部領域を有するヘッド部と、ハンドル部と、前記ヘッド部と前記ハンドル部との間に位置するスロート部とを含むフレームと、
    前記第1側部領域と前記第2側部領域との間に延在し、これ等第1側部領域、及び第2側部領域に結合するヨークであって、前記ヘッド部と共にストリングベッド区域を画成しているヨークと、
    複数個の横ストリングセグメントと、複数個の主ストリングセグメントとから形成されたストリングベッドとを具え、
    前記スロート部は、第1管状部材と、第2管状部材とを有し、前記第1管状部材、及び前記第2管状部材は相互に向き合うように延びて、二股部を形成し、
    前記主ストリングセグメントは少なくとも1個の中心主ストリングセグメントと、少なくとも2個の周縁主ストリングセグメントとを有し、各前記中心主ストリングセグメントは前記ヘッド部の前記上部領域に掛合する第1端と、前記スロート部、及び前記ハンドル部のいずれとも掛合せず、前記ヨークに掛合する第2端とを有し、各前記周縁主ストリングセグメントは前記ストリングベッド区域を横切り、前記ヨークを通じて、前記スロート部空間内に延長し、露出しており、各前記周縁主ストリングセグメントはその末端を前記ヘッド部の前記上部領域に結合し、各前記周縁主ストリングセグメントの基端を前記スロート部、及び前記ハンドル部の少なくとも一方に結合し
    前記周縁主ストリングセグメントの基端が掛合する複数個のストリング孔を各前記第1管状部材、及び第2管状部材に形成する、または
    各前記周縁主ストリングセグメントの基端が掛合する支持部を、前記スロート部の前記二股部もしくは前記ハンドル部の末端領域に結合する構成とし
    ことを特徴とするスポーツ用ラケット。
  2. 前記フレームは縦軸線に沿って延在しており、前記横主ストリングセグメントは前記縦軸線をほぼ垂直に横切って延在しており、前記主ストリングセグメントは前記縦軸線にほぼ垂直に延在している請求項1のスポーツ用ラケット。
  3. 前記ヨークを前記ヘッド部と一体に形成した請求項1のスポーツ用ラケット。
  4. 前記ヨークは少なくとも1個の前記中心主ストリングセグメントを収容し、このセグメントに掛合する少なくとも1個の中心ストリング孔を有し、更に前記ヨークは少なくとも2個の前記周縁主ストリングセグメントを収容する少なくとも2個の離間するストリング溝孔を有する請求項1のスポーツ用ラケット。
  5. 各前記ストリング溝孔は前記ストリングベッドにほぼ垂直に延びる第1寸法を有し、この第1寸法は前記周縁主ストリングセグメントの直径の少なくとも2倍である請求項4のスポーツ用ラケット。
  6. 前記ストリング溝孔の前記第1寸法は前記周縁主ストリングセグメントの直径の少なくとも3倍である請求項5のスポーツ用ラケット。
  7. 少なくとも2個の前記周縁主ストリングセグメントを収容するよう各前記ストリング溝孔の寸法を定めた請求項4のスポーツ用ラケット。
  8. 前記ヨークの各前記ストリング溝孔内に挿入された保護管状ライニングを更に具える請求項5のスポーツ用ラケット。
  9. 前記スロート部、及び前記ハンドル部のうちの少なくとも一方から、前記ヘッド部をエラストーマによって、分離した請求項3のスポーツ用ラケット。
  10. 前記少なくとも1個の中心主ストリングセグメントが少なくとも2個の中心主ストリングセグメントであり、前記少なくとも2個の周縁主ストリングセグメントが少なくとも4個の周縁主ストリングセグメントである請求項1のスポーツ用ラケット。
  11. 前記少なくとも1個の中心主ストリングセグメントが全部で8個の中心主ストリングセグメントであり、前記少なくとも2個の周縁主ストリングセグメントが全部で8個の周縁主ストリングセグメントである請求項1のスポーツ用ラケット。
  12. 前記スロート部の前記第1管状部材、及び前記第2管状部材の前記ストリング孔がストリングベッドの平面とほぼ同一平面にある請求項のスポーツ用ラケット。
  13. 各前記第1管状部材、及び第2管状部材は少なくとも2対のストリング孔を有し、前記2対のストリング孔は前記ストリングベッドによって画成された平面の周りに、ほぼ対称に、相互に離間している請求項のスポーツ用ラケット。
  14. 前記支持部はローラ、ピン、円筒部材、半円筒部材、アーチ形板、及び管状ハウジングから成る群から選択されたものである請求項のスポーツ用ラケット。
  15. 前記支持部は2個の離間するピン、又はローラであり、各前記ピン、又はローラは少なくとも1個の周縁主ストリングセグメントを支持する形態である請求項のスポーツ用ラケット。
  16. 前記2個の離間するピンは前記ストリングベッドによってほぼ画成された平面に対し角度を成している請求項15のスポーツ用ラケット。
  17. 各前記周縁主ストリングセグメントはストリングベッド片と、スロート領域片とを有し、前記スロート領域片は前記ストリングベッド片の平面とほぼ同一平面にある請求項1のスポーツ用ラケット。
  18. 各前記周縁主ストリングセグメントはストリングベッド片と、スロート領域片とを有し、前記スロート領域片は前記ストリングベッド片とほぼ同一直線上にある請求項1のスポーツ用ラケット。
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